チ。地球の運動について4巻無料ネタバレ!タダで漫画読む方法伝授!ついにバデーニの地動説が完成!しかし絶望の足音はオクジーのすぐ後ろに…

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悩んでいる人
『チ。地球の運動について』4巻を無料で読む方法とネタバレが知りたい。

 

本記事はこんな疑問を解決します。

 

今回ご紹介する『チ。地球の運動について』4巻を無料で読む方法は、登録不要もちろん合法です。

 

違法手段ではないので、安心してください。

『チ。地球の運動について』4巻は漫画アプリ『マンガワン』で読める

『チ。地球の運動について』4巻は、こちらの小学館が運営する漫画アプリマンガワンにて無料で読むことができます。

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『マンガワン』は小学館が運営する公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。

 

『チ。地球の運動について』4巻が『マンガワン』にて無料で読めると言いましたが、この記事を執筆している現在では第1巻から最新巻まで読むことができます

 

安心安全に、そしてタダで『チ。地球の運動について』を最新巻まで読破したい方は『マンガワン』を使う方法がベストです。

 

また『マンガワン』では、『チ。地球の運動について』以外にも

  • 闇金ウシジマくん
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  • 今際の国のアリス
  • アフロ田中
  • ブラックジャック
  • プロミスシンデレラ
  • 火の鳥
  • 薬屋のひとりごと
  • からかい上手の(元)高木さん
  • ダンベル何キロ持てる?
  • めぞん一刻
  • 青のオーケストラ
  • おやすみプンプン
  • 灼熱カバディ
  • 送球ボーイズ
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などなど、名作と呼び声高いマンガを数多く無料で読むこともできます。

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追記:『チ。地球の運動について』は、以下の漫画アプリ『サンデーうぇぶり』でも無料で読めるようになりました!

 

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※『マンガワン』『サンデーうぇぶり』共に1日に読める話数に上限がありますので、2つのアプリをダウンロードして読みすすめることをオススメします!

 

漫画アプリに関して言うと、集英社が運営する少女マンガに特化した漫画アプリマンガMeeやスクウェア・エニックスが運営するマンガUP!も特にオススメです。

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以下のような有名作品が随時、更新され無料で読むことができます。

 

『マンガMee』で無料で読める主な作品一覧
  • この音とまれ!
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  • ハニーレモンソーダ
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  • みにあまる彼氏
  • テリトリーMの住人
  • 美食探偵 明智五郎
  • これは経費で落ちません!
  • 素敵な彼氏
  • 流れ星レンズ
  • 好きって言わせる方法
  • うそつきリリィ
  • アシガール
  • ひるなかの流星
  • ケダモノ彼氏
  • きらめきのライオンボーイ
  • 青空エール
  • アオハライド
  • きょうは会社休みます
  • 虹色デイズ
  • 君に届け
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  • 銀魂
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『マンガUP!』で無料で読める主な作品一覧
  • 無能なナナ
  • 遺書、公開。
  • 幸色のワンルーム
  • 薬屋のひとりごと
  • 俺ガイル
  • 渋谷金魚
  • ハイスコアガール
  • 咲-saki-
  • アカメが斬る!
  • ゴブリンスレイヤー
  • 魔王学院の不適合者
  • クズの本懐
  • 好きな子がめがね忘れた
  • 魔女の旅々
  • 神達に拾われた男
  • 裏世界ピクニック
  • 地縛少年 花子くん
  • 不器用な先輩。
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  • ホリミヤ
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などなど…

 

「無料でマンガを楽しみたい!」という方は『マンガワン』と併せて使ってみてはいかがでしょうか?

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『チ。地球の運動について』4巻ネタバレ紹介!

第22話

バデーニは村へ戻ると、オクジーのいる納屋へズカズカと入ってきました。

 

曰く、教会の目から逃れるため、今後研究はここを使わせてもらうとのことです。

 

オクジーは反対することもできず、立ち尽くします。

 

バデーニはふと机の上に置いてある書物を見つけ、オクジーにそれは何か、と尋ねます。

 

「その、文字を勉強しようと思って。」

 

バデーニは呆気にとられます。

 

「君は分かっていないな、多くの人間が言葉を読み書きできない今の環境は世の中にとっていいことなんだよ。」

 

バデーニが言うには、言葉を残すという責任の重い行為を扱うためには一定の資質と教養が求められるというのです。

 

何故なら、誰もが簡単に文字を扱えるようになればゴミのような情報が溢れ返る世の中になってしまう、とバデーニは考えているからです。

 

「大体、なんで君が文字を使える必要があるんだ」

 

オクジーは、照れくさそうに顎をさすりながら、こう言います。

 

「本を書きたくて・・・」

 

オクジーは、自分の数奇な運命を日記のような形で残したい、というのですが・・・

 

それは教会に目をつけられる可能性を高める行為であり、バデーニに強く非難されてしまいました。

 

翌日、村では修道士であるクラボフスキが子供達の素朴な疑問に答えていました。

 

「虹ってなんですか?何故あんな色をしてるんですか?」

 

質問に答えを用意できなかったクラボフスキは、バデーニに助けを求めようと奥まった部屋を尋ねました。

 

バデーニは部屋の真ん中で寝不足で倒れこんでいましたが、クラボフスキが部屋に入るとけだるそうに起き上がりました。

 

「起き抜けに申し訳ないのですが、バデーニさんは虹がなぜあんな色をしているか知ってます?」

 

寝起きのバデーニは迷惑そうに説明を始めますが、到底こどもには理解のできない内容であり、子供たちにどうやって説明したものか・・・とクラボフスキは悩むのでした。

 

後日、クラボフスキはバデーニに感謝の意を告げ、ついでのようにこう持ち出します。

 

「エピクロスを読んだことはありますか?ルクレティウスは?」

 

過去の文献にとても興味を持っているクラボフスキは、どうしても内容を知ることができないかと懇願するのですが・・・

 

「お断りします」

 

バデーニは知識の共有は嫌いだと言い、そもそも相応しい資格を持たない者に知識は必要ないと言い放ちます・・・

 

暗に見下されたクラボフスキは怒りで一杯になりますが、人間の使命は自らの役割を全うすること、という持論を思い出し、落ち着きを取り戻します。

 

「クラボフスキさん?」

 

考えにふけっていたクラボフスキは、教会に来ていた村人達の声でハッと我に返ります。

 

村人は中断していた世間話を続けます。

 

バデーニの顔にある大きな傷は、過去に古い友人に研究結果を盗まれてしまった挙句、決闘でその友人を殺害した時にできた忌まわしいものだという話です。

 

その話を聞いたクラボフスキは、恐る恐るバデーニ問います。

 

「何故そんな目にあったのに学問から離れないんですか」

 

「神が人間に与えてくださった理性(かのうせい)を放棄したくないからです」

 

バデーニは、非道徳的なことで溢れ返っているこの世を変えるにはなによりも「知」が必要なのだと説くのでした。

 

バデーニの熱い思いに触発されたクラボフスキは翌日、珍しく教会の外に外出します。

 

あいにく目的の図書館はその日に限って緊急閉館。

 

落ち込み教会に帰ろうとしたクラボフスキの目に、道端の茂みに隠されるように置かれていたあるものが目に入ります。

 

それは、ピャスト伯の生前の研究内容を記した本でした・・・

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第23話

バデーニは納屋で、石箱の中身である研究内容の検証に没頭していました。

 

しばらくすると、カーンカーン、と鐘が鳴りオクジーとの待ち合わせ時間が迫っていることに気がつきました。

 

丘の上ではオクジーが本を読みながらバデーニを待っていて、合流すると直ぐにピャスト伯が亡くなったことを切り出します。

 

バデーニはそんなことはどうでもいいとばかりに会話を終わらせ、オクジーにある頼みごとを言い渡します。

 

「明日から地下通路を掘ってくれ」

 

何がなんだか分からないオクジー。

 

必要なことのみを言い渡しすぐに帰ろうとするバデーニを急いで呼び止め、配給のパンを増やして欲しいと要求しますが、バデーニは考えるそぶりもなく断ります。

 

納屋に戻ったバデーニは研究を再開しますが、どうしても仮説と記録が合致しません。

 

「発想ではなく記録に誤りが・・・」と考えたバデーニの目に入ってきたのは壁にあるオクジーのネックレス。

 

そう、地動説を信じる者たちが命をかけて後世に繋いできた、あの石箱の在処をしめすネックレスです。

 

ネックレスは2つのピンで壁に留められ、逆三角形の状態でぶら下がっていました。

 

「2つの中心点で円を描くと・・・楕円・・・」

 

そうつぶやくと同時に、バデーニは天体の軌道が1つの中心点による新円ではなく、2つの中心点による楕円を描いているというアイディアを考えつき、再び検証を再開します。

 

「よしッ!よしッ!よしッ!!神様、合っているかもしれません・・・」

 

余りの手ごたえに、思わず神に手を合わせるバデーニ。

 

数ヶ月後、久しぶりに丘の上で合流したオクジーに対し、バデーニは真剣な表情でこう言いました。

 

「地動説が完成した。」

第24話

教会には、司教に集められた修道士がザワザワと落ち着かない様子で周囲をうかがっています。

 

「いよいよ今日からか・・・」

 

彼らは、今日から異端審問の職につくことになっており、司教から激励の言葉を受けるため集められたのでした。

 

司教によれば、過去、西ローマ崩壊後の秩序が失われた世界の中に唯一、希望の光をもたらしたのがC教であったといいます。

 

そして驚くべきことにそのC教の素晴らしき行いに背く者たちが存在し、それこそが異教者であると説明します。

 

異端者は悪魔に唆されてしまった被害者であり、そのままでは彼らの魂は地獄に落ちてします。

 

司教は続けて、だからこそ、修道士の手で悔い改めさせることにより彼らを救い、ひいては世界を救う必要があると説きます。

 

「君らが異端者たちを救わねばならん」

 

修道士たちは司教の言葉の重みに圧倒されますが、同時に仕事を精一杯頑張ろう、と決意するのでしたが・・・

 

「お~い、君らの担当のノヴァクだ、よろしく~。」

 

そこに現れたのは若い修道士の教育担当であるノヴァク。

 

ノヴァクは異端審問がいかに面倒くさい仕事か、そして効率的な出世の方法などをひょうひょうと説明し始めます。

 

細かいことはこれくらいにして、いざ異端審問所で実習を・・・と振り返ったその時、

 

「新人だ?勘弁してくれ、ただでさえ金がないってのに・・・」

 

金にうるさそうな男が廊下でノヴァクと言い争いを始めてしまいます。

 

若い修道士が彼は誰か、と問いかけると、ノヴァクは「 司教の息子だよ」と答えます。

 

そう、司教は独身制で婚姻することが認められていないにも関わらず子を授かっていたのです!

 

「偉い人ってのは複雑なんだろうね」

 

なんだか納得のいかない若い修道士2人とノヴァクは異端審問室にやってきました。

 

石造りの壁に囲まれた暗い部屋には女性が椅子に縛り付けられぐったりとしています。

 

「黒ミサのことを聞き出そう、指責めだ」

 

そういうとノヴァクはゴソゴソと箱から道具を取り出し、修道士に渡します。

 

「私は何も知りません!」

 

女性が叫ぶのも構わず、ノヴァクは修道士に指責めの道具を使うように指示しました。

 

「器具をまわして。」

 

修道士は恐る恐ると器具についてたネジを回していきます。

 

女性の指に装着された器具が指を挟み圧迫されていき・・・

 

ついに女性の親指はブチッ!という音とともにちぎれてしまいました。

 

「まだ別の指がある。次、君ね」

 

しかし次の指名されたもう1人の修道士は許しを請う女性を見て、自分にはできない、と告げました。

 

ノヴァクは驚く様子もなく、先ほどの修道士に再び器具を渡し、指責めを続けるように指示します。

 

「やめてください!隣人のアンナが!」

 

女性は耐え切れず、弟の病気を治す薬草をもらうために、隣人のアンナに誘われ黒ミサを訪れたことを白状しました。

 

審問が一段落し外の空気を吸いに出た修道士は思わずノヴァクに問いかけます。

 

「これは正しい方法なのでしょうか・・・」

 

するとノヴァクは、悪魔と結託してこの世界を悪い方向へ導びこうとする異端者から世界を守るためには血、が必要なのだと言い切ります。

 

若い修道士2人は、ノヴァクの拷問風景を見て自分たちにこの仕事が務まるか不安を覚えつつも、人類を救うためには俺たちがやるしかないんだ、と己を鼓舞するのでした。

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第25話

納屋でバデーニが手紙を書き始めたその時、ヨレンタとの待ち合わせに向かうため、オクジーが迎えにやってきます。

 

集合時間が迫っていたため、バデーニは手紙をそのままにして外出することにします。

 

居酒屋でヨレンタと合流し、情報交換会が始まりました。

 

「カンパイ!!」

 

「さて、アレが、完成した。たった今この瞬間も、地球は動いている。」

 

地動説が発表できる段階まで検証できたことをバデーニは伝えます。

 

バデーニは仮説をより強固なものにするため、村を出て自由に研究を続けられるV共和国へ逃亡することを計画します。

 

バデーニの計画を聞いたオクジーは、自分はお金を貯めて将来的には大学へ通うのが夢だと語ります。

 

ヨレンタは現在の組織の中で、後世の女性のためにも自分の名前で論文を発表することが夢だと語り、3人は未来の希望に満ち溢れていました。

 

「やぁ、ヨレンタ」

 

男性が歓談に割って入り、何やらヨレンタと親しく会話をしています。

 

オクジーはその男の顔に気付くと、冷や汗とひきつった顔で見つめるのでした。

 

「私の父です。」

 

とヨレンタが紹介したのは元傭兵の異端審問官、ノヴァクその人でした。

第26話

突然現れたノヴァクは3人と同じテーブルに座り会話に混ざることになりました。

 

ノヴァクの正体を知るオクジーは、震えた声でヨレンタに問いかけます。

 

「ちなみにお父様は何をされている方なんでしょうか・・・」

 

ノヴァクは聖職関係のお手伝いを・・・とはぐらかし、逆にオクジーとバデーニの仕事について問いただされます。

 

バデーニは咄嗟に、村の教会で働いていてヨレンタとは時々勉強会をする仲であると伝えます。

 

和やかなムードでひとしきり食事を終えると、ヨレンタとノヴァクは2人で仲良く帰っていきました・・・

 

「た、助かった・・・」

 

オクジーの態度に疑問を覚えるバデーニ。

 

「俺の記憶が正しければ、ヨレンタさんの父は・・・!」

 

バデーニに説明を始めようとするオクジーでしたが、

 

「ちょっといいかな?」

 

その声にオクジーが振り返ると、そこには帰ったはずのノヴァクの姿が。

 

彼はまだ仕事が残っているといい、2人に話かけ始めます。

 

「最近ちょっと密告がありまして」

 

ノヴァクは、暗号を用いて宇宙を研究している者がいるという密告を真実と捉え、調査をしていると説明しました。

 

「ちょっと2人の研究室を見てもいいかな?」

 

バデーニは臆することなく了承し、ノヴァクを含む3人は納屋へと向かうのでした。

 

「これは・・・だいぶ部屋が散らかっていますね」

 

バデーニは自分は占星術の研究をしているのだと嘘をつき部屋へ案内します。

 

ノヴァクは本をぱらぱらとめくりながら次々と内容を確認していきます。

 

「全部大丈夫そうですね」

 

ノヴァクの検閲が終了し、ほっと息を吐くオクジー、しかし・・・

 

「あ。」

 

ふと顔をあげたノヴァクの前には、壁にかけてあったオクジーのネックレス。

 

地動説の研究結果の場所を指し示す異端者の証のそのネックレスが、ノヴァクの目に映ってしまったのでした・・・

第27話

うまく研究を誤魔化したバデーニとオクジーですが、検閲の最後、ノヴァクに異端者のネックレスを発見されてしまいます。

 

あたりに緊張が走り、オクジーは腰の剣に手をやりますが・・・

 

「いやいや、こんな安全な研究なのに疑ってしまってゴメンね」

 

振り返ったノヴァクの顔は笑顔で一杯でした。

 

そして突然の来訪を謝罪しながら納屋を後にするのでした。

 

「死ぬかと思った・・・」

 

体から力が抜け本にもたれかかるオクジーを横目に、バデーニは出発の荷造りを始めます。

 

見つからなかったのは運が良かっただけだ、明日か明後日にはここを離れたほうがいい、とバデーニは忠告します。

 

するとオクジーは、確かにノヴァクがネックレスに気づかなくて良かった、といいました。

 

「ネックレスがなんだ?」

 

オクジーはバデーニに説明していなかったことに気づき、そのネックレスは以前の仕事で異端者を輸送した際に彼が持っていたもので、巡りあわせによって今ここにあると伝えました。

 

「すぐにここを出る」

 

突然バデーニの態度が変わり、直ぐに荷造りを始めるようオクジーに指示を出しました。

 

そして出発の準備が終わると、過去の資料を燃やし始めたのです。

 

それを見ていたオクジーは、バデーニの行為に異を唱えます。

 

「他人を排除することは、間違いに気付きにくくなる。それは研究に良くない・・・」

 

確かな証拠がない今、本当に地動説が真理であるとは誰にも断言できない。

 

かつて宇宙に疑問を持ち天動説を唱えていたピャスト伯と今の自分たちの間に、どれほどの違いがあるというのか、とバデーニに語りかけたのです。

 

「他者による反論を許さないなら、それは研究でなく信仰だ」

 

結局、バデーニはオクジーの言葉を聞くのみで内容に納得はしませんでしたが、オクジーの言葉は確かにバデーニに届いたのでした。

 

では、動く世界でいつかまた会おう、と互いに別れを告げようとしたその時、

 

オクジーの目がこちらに向かってくる馬車を見つけます。そして、

 

「彼らがやってくる、馬車の開いている窓から異端審問官が見える・・・」

 

第28話

遠くから異端審問官の馬車がやってくるのが見え、2人は急いで研究の痕跡を燃やし始めます。

 

馬車がやってくるまでは4、5分しか猶予がありません。

 

「クソッ!!」

 

本当は教会宛ての手紙を1通書く必要があったがもう時間がない、とバデーニが漏らします。

 

ですが、それももう叶いません・・・

 

「手紙を書き、安心して逃げるためには何分必要ですか?」

 

突然、オクジーはバデーニに問いかけます。

 

そしてオクジーは、逃げるための荷物ではなく壁にかかっていた剣を手にとります。

 

オクジーは死ぬ気でバデーニのために時間を稼ぐつもりなのでした。

 

バデーニはあまりのことに青ざめた顔をしながら彼を止めようとします。

 

聖職者である異端審問官に刃を向けるということは、オクジーの魂が地獄へ落ちることが決まってしまう行為なのです。

 

そんな最悪の状況になってまでこの研究に身を捧げる義理はないだろ、とバデーニは乱暴に言います。

 

しかしオクジーは、かつて自分が何故本を書きたいと思ったか、を語りだします。

 

「俺が本を書きたかったのは、地動説の意味に、、感動したからです」

 

オクジーは少し前まで体を捨てて天国へ行くことだけが望みの若者でしたが、今は、地動説という自らが感じた感動を守るために地獄へいく覚悟がある、と言い放ったのです。

 

バデーニはオクジーの決意に圧倒されながら、先ほどオクジーの言っていた他人からの指摘を受け入れるべき、という説得を試みますが・・・

 

地動説を信仰しているオクジーの決意は固く、揺らぐことはありませんでした。

 

説得を諦めたバデーニは机の上にあった小さな壺を手にとりオクジーに対し祝福の言葉を唱え始めます。

 

「神よ・・・・・」

 

救世主はを信じる者は、死んだ後に全ての罪から解放され、栄光と共にも生き返ることができる・・・

 

月明かりの中、バデーニはオクジーの額に親指を近づけ、ささやきました。

 

「アーメン。」

 

暗がりの中、物凄い速さで道を駆け抜ける馬車。

 

一寸先も見えない闇の中、道の真ん中に立つ人間の影を見つけます。

 

「わざわざお出迎えいただけるとはな。」

 

先人の想いがつまったネックレスを首にかけたオクジーは、覚悟を決めた表情でノヴァクと対峙するのでした。

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