カフスCUFFS最終回結末ネタバレ【漫画完結ラスト】傷だらけの地図(街)のその後の最後はどうなった?

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「週刊ヤングジャンプ」にて連載されていた人気マンガ『カフスCUFFS』。

 

この記事では、そんな『カフスCUFFS』の最終回・結末はどうなったのか?について分かりやすく簡潔にまとめていきます!

 

また『カフスCUFFS』を全巻無料で読みたい!という方に『カフスCUFFS』を合法的に全巻無料で読む方法も併せてご紹介していきます。

 

最終回のネタバレの前に『カフスCUFFS』を全巻無料で読む方法です。👇

『CUFFSカフスー傷だらけの地図ー』は漫画アプリ『マンガBANG!』にて全巻無料で読める?

いきなり、結論です。

 

『CUFFSカフスー傷だらけの地図ー』はこちらの株式会社Amaziaが運営する漫画アプリマンガBANG!にて全巻無料読むことができます。

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『マンガBANG!』は株式会社Amaziaが運営する国内最大級の漫画アプリです。

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このようにマンガBANG!では『CUFFSカフスー傷だらけの地図ー』第1巻から最終32巻までを惜しげもなく無料で公開してくれています。

 

安心安全に、そしてタダで『CUFFSカフスー傷だらけの地図ー』を第1巻から最終32巻まで読破したい方は『マンガBANG!』を使う方法が最もお得です。

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『CUFFSカフスー傷だらけの地図ー』は、2022年9月30日まで『マンガBANG』にて配信されます。配信期限が延長させることもあるので、ダウンロードして確かめてみてください。

 

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『CUFFSカフス-傷だらけの地図-』あらすじ紹介!

物語の主人公は東京都 達川町(架空の街)で最強のチンピラと恐れられた九宝 龍二(くぼう りゅうじ)ある日、繁華街でヤクザと喧嘩をしていた龍二、喧嘩は勝利で終わろうとしていたその時、ヤクザの一人が銃を取り出し龍二に向け発砲し、銃は頭を撃ち抜き龍二の人生の幕は閉じました。

 

しかし、龍二が目を覚ましたところは病院だったのです。

 

運よく助かったのかと思い顔を洗いに洗面台に向かい鏡を見るとなんとそこには自分の顔ではなく別人の少年が映っていたのです。

 

しかもその少年は16年前に龍二が捨てた元妻 沢渡 涼子(さわたり りょうこ)の息子 沢渡 憂作(さわたり ゆうさく)だったのです。

 

龍二は次こそは真面目に生きていこうと思い生活していくのですが、多くの事件に巻き込まれてしまいます。

 

果たして龍二は真面目に平穏な生活を送ることが出来るのか、憂作として龍二は第二の人生を歩んでいきます。

『CUFFSカフス-傷だらけの地図-』主な登場人物紹介!

九宝 龍二 (くぼう りゅうじ)

物語の主人公、最強のチンピラとして恐れられていたが、ある日銃で撃たれて死んでしまう。

 

しかし、龍二は自分の元妻 沢渡 涼子(さわたり りょうこ)の息子 沢渡 憂作(さわたり ゆうさく)の体に乗り移ってしまい、第二の人生として歩んでいきます。

沢渡 憂作 (さわたり ゆうさく)

芝田学園高等学校に通いいじめが原因で自殺してしまった。

 

しかし、自殺は失敗に終わり、しかも、自分の中身は元父親で最強のチンピラである龍二の魂が乗り移ってしまいます。

 

元の憂作の魂はどこに…最終巻で龍二を悩ませている原因の一つとなります。

沢渡 涼子(さわたり りょうこ)

主人公龍二の元妻で性格は天然でとてもお人好しの性格です。

 

龍二の事が忘れられず会いに行こうとするが、龍二がすでに死んでしまっている事を知る。

 

ショックを受けたが自分の息子、憂作のために前を向いて生きる事を誓います。

内藤 浩徳(ないとう ひろのり)

警察官であり、元は不良しかし改心し、今では自分のように道を外してしまった者を導くために日々警察の仕事をしている。

 

涼子のことが気になっています。

笠原 恵 (かさはら めぐみ)

芝田学園一の秀才白血病の持病持ち、龍二と付き合う寸前までいったが、大雨の日憂作を目の敵にしている敵に絡まれてしまい龍二は必死に頑張り戦ったが最後は持病が悪化し病院を目の前にして死んでしまいました。

 

その事件さえなければ次の日にはカナダへ旅立ち持病の治療をするはずでした。

岸川 秀人(きしかわ ひでと)

寝たきりの母親の薬代などお金が必要でブラックコートマフィアというグループのリーダーをしておりかつて龍二とは敵対していたが龍二に敗れてから心を入れ替え生活している。

 

今回の話で龍二との仲が深まります。周りからはヒデと呼ばれている。

伊武(いぶ)

つなぎをきてガスマスクをしている。

 

GATギャングのリーダー九歳のころから爆弾を作っていることもあり爆弾や様々な武器を作成します。

 

語尾に「にゃ」をつけるなど少し変わった人物です。

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『CUFFSカフス-傷だらけの地図-』最終回までのおさらい!

学校について

笠原の一件があり龍二は教師である笠原の父を殴り芝田学園を退学になるそして笠原の復讐をするためブラックコートマフィアの本拠地である小松大工業に転入することになる。

 

小松大工業に転入した龍二は復讐のためブラックコートマフィアのメンバーを次々と倒していきますしかし、ブラックコートマフィアのメンバーである一人が裏切り新しく関西ノワールというグループを発足しました。関西ノワールは男死利祭(だんじりまつり)という祭りを開催したその祭りとは全国各地から2000人もの不良が集まり不良の聖地と呼ばれている達川町と番長番付という全国不良ランキング1位の憂作(龍二)両方を潰すことが目的の祭りが開催された龍二はその祭りを仲間とともに戦いなんとか首謀者を倒し無事解決と思われたが、ブラックコートマフィアの表向きのリーダー轟に戦いを挑まれ戦うことなった。

 

お互い満身創痍でありギリギリ龍二が勝ち越すことに成功する。しかし、男死利祭を聞きつけていた警察官に取り囲まれ全国の不良たちが捕まり龍二も囲まれ捕まりそうになるがブラックコートマフィアのメンバーの一人に助けられ無事生き延びることができました。

 

街に平和が訪れたと思いきや龍二はコンビニでGATギャングと呼ばれる組織に絡まれてしまう。

 

GATギャングは様々な武器を持ち攻撃してきます。龍二は無事その場のGATギャングのメンバーを倒しメンバーが警察官に連行されました。

 

その際龍二も関係人物として警察官に連行されそこで内藤と出会います。

 

別の日、龍二は内藤に呼ばれたため内藤がいると言われた公園に行きます。

 

そして、公園でGATギャングの襲撃にあいますGATギャングは追い払うことが出来ましたが、その際龍二を守ろうとし内藤がゲガをしてしまいます。

 

龍二は内藤のお見舞いに行こうと病院に行くとGATギャングのメンバーの一人が待ち構えており病院内で戦いが始まってしまいます。

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漫画完結ラスト『CUFFSカフス-傷だらけの地図-』最終回結末ネタバレ!その後の最後は?

第355話 院内大乱戦!!

「今連絡があった!!病院内で改造銃を乱射しているそうだすぐに応援の警官を送る!」

 

「わかりました私も捜索にあたります! 涼子ちゃんはここにいて絶対外には出ないで」

 

無線から連絡をもらった内藤は涼子に外に出ないように伝え部屋から出ていきました。

 

一方龍二の方は、改造銃を乱射するGATメンバーの男から逃げています。「バアァァン」「ドバァァン」と病院ではありえない音が廊下に響いています。

 

人が多くいる方を避け空いている部屋に逃げ込みました。

 

GATの男は改造銃を構えながら部屋に入っていき、部屋を見渡すとベットの布団が膨らんでいるのを見つけました。

 

「バカか!それで隠れているつもりか!」

 

GATの男は布団を勢いよくめくるとその下にあったのは椅子でした。

 

隠れていた龍二はGATの男が驚いている隙に後ろから後頭部を蹴りました。

 

蹴り飛ばされたGATの男はすぐに振り向き銃を乱射しました。

 

しかし、龍二は近くにあった丸い照明を盾にしてすべて防ぎ、そのまま照明をGATの男に向けて投げつけました。

 

GATの男は照明を避けることができず、顔に当たり倒れこみました。

 

龍二はその隙を逃さず追い打ちで蹴りを入れ、相手から銃を奪い取りました。そしてそのまま銃を壁に叩きつけ破壊しました。

 

しかし、GATの男はもう一つの改造銃を取り出し龍二に向け撃ちました。

 

「はっはー驚いたか! 武器はまだまだあるんだよ! こいつは名付けてスプレーガン強力なガスでドライバーを打ち出す銃だ!」

 

GATの男は銃の再装填に時間がかかるのか龍二にひたすら銃の説明をしながらごまかしています。

 

再装填が終わり再び銃を龍二に撃ちましたが龍二はそれを余裕そうに板で防ぎました。

 

「そろそろブッ倒しちゃっていいか?」

 

呆れたように龍二が言いました。

 

「チクショウ!フザけんな!まさかこいつを使うことになるとは思わなかったぜ、こいつはなぁ..」

 

GATの男はまた新しい改造銃を出し龍二に向け銃の解説をしようとしてました。しかし龍二はそれを最後まで聞くことなく持っていた板を投げつけました。

 

板はGATの男の顔に当たり後ろに倒れ銃を手放してしまいました。

 

「こんな狭いところじゃなく外で思いっきりやろうぜ それともナニか?病院が好きなのか?だったら心配すんなすぐ戻って来られる患者としてな」

 

龍二は倒れているGATの男に向けて言いました。

 

「チクショウ!!」

 

GATの男はすぐに立ち上がり龍二から逃げるように部屋から出ていきました。

 

男は廊下を走って逃げていると進行方向の角から内藤が出てきました。GATの男は警察姿の内藤を見て後ろを振り返り逃げようとしますが、後ろからは龍二がゆっくりと歩きながら追ってきていました。

 

逃げ道がなくどうすることもできなくなったGATの男はエレベーターを背にし懐に隠していたナイフを振り回して龍二と内藤をけん制しています。

 

「よせ落ち着けっ!」

 

内藤はGATの男を落ち着かせようといいました。しかし龍二は。

 

「拳銃持ってんだろ?撃て俺が許す こいつはガンマニアだ弾丸に当たって死ねりゃあ本望だ」

 

落ち着かせよとしている内藤とは逆に刺激するように龍二は言いました。

 

「君!落ちていて話そう私は絶対手荒なマネはしない 私を信じてさぁナイフをこちらへ..」

 

内藤の言葉に観念しナイフを渡そうとしたその時後ろのエレベーターが開きました。

 

なんとエレベーターから出てきたのは犬を抱えた涼子だったのです。

 

「あっ憂作!内藤くん!」

 

状況が全く分かっていない様子の涼子が言いました。

 

「キミ..落ち着いて話そう」

 

先程まで余裕だった龍二ですが、GATの男の後ろから来た涼子を見て、余裕がなくなり相手を刺激しないように言いました。

 

GATの男は余裕がなくなった龍二の発言を聞きすぐに涼子を人質にとり龍二と内藤に向けて言いました。

 

「そーだなあー!落ちついて話しましょうか~! まずはポリースその拳銃こっちへよこせぇー!!」

 

龍二と内藤は最悪のこの状況に頭を抱えました。

 

ここで355話は終わりました。

第356話 バット・フィーリング

 

後ろから引き寄せられた涼子は抱えていた犬を手放してしまいます。

 

「動くんじゃねぇーこの女がどうなってもいいのか!」

 

涼子に刃物を向けながらGATの男は言いました。

 

内藤は落ち着かせようと一生懸命にGATの男に話しかけています。

 

龍二は自分に気が向いていない隙をつき先程まで涼子が抱えていた犬を掴みGATの男に投げつけました。

 

しかし、犬はGATの男のもとには行かず龍二の腕にかみついていました。

 

「テメーフザけやがってぇもういいこの女ブッ殺してやる!!」

 

龍二の行動に怒ったGATの男はエレベーターに入り下の階に降りてしまいました。

 

それを追おうとしますが後ろから内藤に腕を掴まれ引き止められてしまいます。

 

「もうよせ憂作くんあとは警察に任せるんだ!」

 

「るせぇ! テメーがさっさと撃たねーからこんな事になったんだ」

 

龍二は内藤を振り払い涼子が連れ去られた下の階まで走りました。

 

下の階で涼子を見つけた龍二はキャスター付きのベッドを走りながら手で押しGATの男と涼子の方を向かいました。

 

「うおおおー!おふくろぉ~とべえぇ!!」

 

龍二は涼子にベッドを飛び越えさせGATの男をつき飛ばそうとします。

 

しかし、涼子に飛べないと言われ急ブレーキしました。ギリギリで止まることはできたものの龍二はGATの男にベッドごと逆に突き飛ばされてしまいました。

 

その後も何度か涼子を助けるためにGATの男に立ち向かいますが、涼子の天然な動きに振り回されてしまいうまくいきません。

 

龍二はもどかしくなったのか多少涼子をケガさせてしまうかもしれないが強引にGATの男を倒すことを決めました。

 

「ヤローこうなりゃ破れかぶれだぁー!」

 

しかし、また後ろから後から追いついてきた内藤に取り押さえられてしまいました。

 

「バカヤロウ! 涼子ちゃんを殺す気かあ!!」

 

内藤が龍二を取り押さえるのをみてGATの男は病院の出口に向けて涼子を連れたまま走りました。

 

しかし、出口からは応援に来た警察官が入ってきていました。

 

あっという間に警察に囲まれてしまったGATの男は涼子を盾にしながら周りをけん制します。

 

それをみた龍二は内藤に抑えられながらも涼子助けようとします。

 

「もうよせ!あとは我々がやる!!」

 

内藤は龍二を止めようといいましたが、龍二は。

 

「フザけんな! テメーがさっき止めなければこんな事には..!」

 

どうしても自分が行こうとする龍二に内藤は怒りました。

 

「いいかげんにしろっ!何でも君の思いどおりになると思ったら大間違いだ!!」

 

その言葉を聞き龍二は少したじろぎます。

 

「今まではそういうやり方でうまくやってきたのかもしれんだが失敗した時の事は考えた事あるのか!!」

 

内藤は龍二に叱るように言いました。

 

「そこにじっとしていたまえ! 彼女は私が助ける!!」

 

腰に差してある拳銃を抜きながら内藤が言いました。

 

ここで356話は終了です。

第357話 罪と罰

GATの男は警察官にじわじわと攻めよられることに焦っています。

 

そこに銃を抜いた内藤が近寄ります。

 

「うわっ抜いてやがる俺を撃つ気か!?そいつをよこせさもねーと..」

 

GATの男は涼子にナイフを向けながら言いました。

 

内藤は銃を近くの椅子の上に置きGATの男のもとに行き言いました。

 

「これを使う気も渡す気もない! 君と話がしたいだけだ!」

 

「寄るな近寄ったら刺すぞ!!」

 

しかし、GATの男は焦って興奮しているのか内藤の話を全然聞こうとしません。

 

「人質もナイフも捨てて話をしよう 約束する他の警官には手出しさせない」

 

内藤はそれでもGATの男と話をしようとしました。

 

「チクショウ..ここまでかよ けどなぁテメーらの手柄にはしねーぞコノヤロォー!!」

 

GATの男の焦りが限界に来たのか涼子を投げ飛ばし、自分の首をナイフで切ろうとしました。

 

しかし内藤はGATの男に素早く近寄りナイフを素手で掴み自殺を防ぎました。

 

「私は仕事柄いろんな死を見てきた..」

 

内藤の手からは血が流れて落ちとても痛々しいいものになっていますが、内藤はナイフから手を放さず話し続けます。

 

「不慮の死を遂げた者、自ら命を絶った者、他人によって命を奪われた者、我ながらやりきれん仕事だ だがもっと痛ましい光景は被害者に遺族を返す時なんだ!」

 

内藤は訴えかけるようにGATの男に言いました。

 

「君母親はいるか?」

 

「いねーよガキの頃出て行ってそれっきり..」

 

「私もそうだ!」

 

内藤の問いに少し警戒気味に答えたGATの男でしたが内藤も自分と同じような境遇にあっていたことを知り驚きました。

 

内藤は話を続けました。

 

「だから人一倍愛に飢えその反面自分自身がしかっりしなきゃと強い者にあこがれたそしてこの街で最強と呼ばれる男にめぐり逢えた」

 

内藤の話を後ろで聞いていた龍二は驚きました。

 

「文字どおり命知らずの男でな私は遮二無二(しゃにむに)ついていったよその男がどうなったかわかるか?」

 

「い..いや..」

 

GATの男は内藤の質問に弱々しく答えました。

 

「死んだんだよささいなケンカが原因でな」

 

後ろで聞いていた龍二は少しうつむきました。

 

「あんなにあこがれた男なのに不思議と悲しくはなかったいやそれ以上に怒りで一杯だったよその男には離婚はしていたが妻子がいたんだ」

 

怒りがこもったように内藤が言いそれを聞いていた涼子は驚きました。

 

「彼女はきっと今も自分を責めている 明日もあさっても彼女は自分を責め続け解放されることはないその証拠に彼女は今も一人でいる」

 

内藤の話を少し辛そうに龍二と涼子は聞いています。

 

「君、君は母親を恨んでいるか?」

 

内藤はGATの男に問いかけます。

 

「あ..当たりめーだ! こんなちっせぇーガキの時に出ていったんだぜ!!」

 

「もしもう一度会えたら殴りたいか?」

 

「あー殴ってやんよボコ殴りだ!!」

 

「でも死んだら何もできない..」

 

内藤の言葉にGATの男ははっとする。

 

「再開することも殴ることも和解するチャンスも奪い去るそれが..死というものだ!」

 

内藤は重々しくGATの男に告げました。

 

「で..でもよう俺生きてたってこんな事件起こしちまったし..」

 

GATの男は後悔するように言いました。

 

「不良だった私も警官になれたんだ君はまだ若いいくらでもやり直すチャンスはあるそれにな私が警官になった理由は君のように道を誤った人間を導きたいと思ったからなんだ」

 

内藤はGATの男に励ますように言いました。

 

「だから私にも君を救うチャンスをくれないか!?」

 

GATの男はその内藤の言葉を聞きナイフを手放し涙しました。

 

GATの男はそのまま警察官に手錠をはめ連行されました。

 

涼子は内藤のもとに駆け寄り心配するように言いました。

 

「内藤くん手を見せて」

 

「あ..平気っすよ大したケガじゃ..それよりすみませんいろいろ変な事言っちゃって」

 

「いいの もういいの」

 

内藤は申し訳なさそうに涼子に言うと涼子はなにか吹っ切れたように答えました。

 

一方龍二は解決しすぐに病院を去りました。

 

そして心の中の憂作に言われました。

 

「オマエカッコ悪いな!いいとこぜーんぶあの人に持ってかれちまったぜでもあれでよかったんだよ もしもあの時オマエが撃ってたらきっと誰かが死んでいたからな」

 

煽るように憂作が言いました。

 

「なんでも暴力でカタづけようとするのはヒーローさんの悪いクセだぜだいたい失敗した例もあったろ笠原の時とかよ」

 

今まで何も反応せずにきいていた龍二でしたが笠原の名前を出され少し反応しました。

 

「そう言やぁオマエカナダに行くんだって? 行って何すんだよだいたいおふくろや俺をほったらかしといて高跳びかぁ? 行くんなら俺の事ちゃんとケジメつけてからにしろよな」

 

黙って話を聞いていた龍二ですがついに我慢できなくなって憂作に言いました。

 

「フザけんな!テメーは自分で自殺したんだろーが!! 今さら人の生き方に口出しすんじゃねぇ!!」

 

「言ってくれるねぇ原因を作ったのはオマエのクセによぉ オマエが出ていったせいで俺の人生は狂ったんだ 責任はとってもらうぜ!」

 

「俺にどーしろって言うんだ」

 

龍二は憂作の言葉に言い返せず悔しそうに言いました。

 

「さっきのあの人も言っただろ残された者は永遠に自分を責めるってなオマエにはそのへんが足りないんだよ だからこのまま永遠に取り憑いて一生後悔させてやる」

 

「陰険なマネしやがって..そんな性格だから自殺するんだよ! 俺を殺したいなら今すぐやれ!!」

 

龍二の言葉に笑いながら憂作は答えました。

 

「いいねぇ..じゃあ今すぐ死ねっ!!」

 

憂作が消え突如目の前に車がやってきました。

 

龍二は何も反応することができず轢かれてしまい、跳ね飛ばされてしまいました。

 

そして車が止まりそこから降りてきたのはなんとGATのメンバー達でした。

 

そして伊武が気絶している龍二を見ながら言いました。

 

「ほんじゃあ予定通りミッション開始だにゃ!」

 

ここで357話は終了です。

 

第358話 底なき悪意․․․!!

夜の消防署に一台の車がやってきました。

 

見回りの人が消防車の通り道で車をどかすように伝えると中から伊武が下りてきました。

 

見回りの男が伊武に近づくとその手に何か持っていました。すると突然。

 

「火の用ー心..だにゃ!」

 

そういい手に持っていたものをこちらに向けるとそこから火が出できたのです。伊武が手に持っていたのは火炎放射器だったのです。

 

外の騒がしさに消防署の中にいた人たちが出ようとすると外からマスクをつけた複数の男が入ってきて、先程の火炎放射器で火を放ちました。

 

そして男たちはこう言いました。

 

「おらー出てけー!!この消防署は俺たちGATギャングが乗っ取たー!」

 

火炎放射器を放っていたのはGATの人たちだったのです。

 

消防署の職員は命かながら外へ逃げました。

 

一方内藤と涼子の方ではまだ家に帰っていない憂作の事が心配で警察署で話していました。すると内藤の部下の一人がこちらのやってきました。

 

「内藤部長大変です! GATギャングが消防署を乗っ取り火を放ちました!」

 

「なに!?今度は消防署..まさか!?」

 

内藤は憂作がこのことに巻き込まれているかもしれないと思い急いで涼子とともに消防署へ向かいました。

 

一方龍二の方は、目が覚めると消防署で消防車に手首と足首を縛られ吊り下げられていました。

 

「ナンダコリャア!!」

 

龍二が驚き周りをみると四人のGATのメンバーが笑いながら龍二の方を見ています。

 

「おまえら..ここは消防署じゃねーかおまけに火までつけやがっていったい何考えてんだ!!」

 

「いろいろ考えてんだよ楽しい事をなー!」

 

GATのメンバーの一人がはぐらかすと伊武が後ろからやってきて説明してやるように言いました。

 

「これから俺たちはその車に乗って街へとくり出すんだテメーをはしごに縛りつけたままな! 言っとくがこいつはただの消防車じゃねぇぜ水の代わりにタンクはガソリンで満タンだ!」

 

GATのメンバーが楽しそうに語りました。

 

「そいつに火をつけたらどうなると思う? そう!まさに走る火炎放射器に早変わりってわけだ!」

 

そして最後に自慢げに言いました。

 

「これこそ伊武さんが作った最終兵器..地を這う火トカゲ”サラマンダー”だ!!」

 

そしてGATのメンバーたちは伊武を讃えるように拍手しました。

 

その光景を見た龍二は。

 

「てめーら頭おかしいんじゃねぇのか? だいたい何のためにそんな事やるんだよ!」

 

龍二の質問に伊武が答えました。

 

「おもしろそう..だからだにゃ!」

 

その答えを聞いてさすがの龍二も引きました。

 

伊武はやることがあるといいその場を離れました。

 

そして、GATのメンバーたちは龍二を囲み質問しました。

 

「ようおめー棒と素手どっちがいい?」

 

「素手で触られたら服が汚れる棒にしろ!」

 

それを聞いたGATのメンバーの一人が棒で殴り掛かってきました。

 

龍二はその棒を足を持ち上げてよけ殴り掛かってきた男の頭の上に置き勢いよく後ろに蹴りました。

 

その勢いを使い吊り下げられた状態から抜け出すことができました。

 

地面に着地後もう一人のメンバーが棒で殴り掛かってきましたが龍二はそれを手を縛っている縄の箇所で受け止め棒を奪い取り殴り掛かってきた男を棒で叩きつけました。

 

あっという間に二人倒されて焦る残りのGATのメンバーを見て龍二は言いました。

 

「もう完全に頭にきたぜ..テメーら全員ぶっ飛ばしてやるにゃ~」

 

ここで358話は終了です。

第359話 ウォー・ゲーム

「テメーカッコつけやがってハリきってんじゃねぇ!! 手足縛られてるんだぜそんな棒っキレ持ったからってテメーに勝てる見込みはねーんだよ!」

 

GATの男たちは龍二にそういうと龍二は持っていた棒を男たちに投げつけ言いました。

 

「ったくテメーらにちょっとでも本気になった自分がはずかしいいぜホラ来いこのままで十分だ」

 

龍二は煽るように男たちに言うと男たちはナイフを取り出し龍二に切り掛ってきました。

 

龍二は一人目のナイフを手で受け止め手首のナイフを切り男を殴りました。

 

もう一人の男はナイフを振り回龍二を切りつけようとしますが龍二はすべて避けなんと自ら火の中に飛び込みました。

 

「あはははバーーカ自分から火に飛び込みやがった テメー焼け死にてーのか!!」

 

龍二が火の中に飛び込み勝ち誇ったように笑っていると龍二が火の中から体に火を纏って出てきました。

 

足首の縄も燃えており龍二は相手に飛び蹴りをしその際縄も燃えている箇所から引きちぎれました。

 

最後のGATのメンバーを倒し龍二は急いで自分についている火を消しました。

 

「あとは..あのネコヤローだけか!」

 

そう言い龍二は伊武を探しに行きました。

 

龍二は消防署内を探していると何かの作業をしている伊武を見つけました後ろから近づくと突然伊武が振り返り火炎放射器を放ってきました。

 

しかし、龍二は迫りくる火炎放射器の火を途中で入手した消火器で相殺しました。

 

龍二は伊武に言いました。

 

「おい!テメー後ろにある爆弾まさか本物じゃねぇだろーなぁ」

 

「もちろん本物だにゃ 俺は9歳の時から爆弾を作ってたにゃこれは今までで最高傑作だにゃ」

 

「そんなモンで何しよーってんだ 死にてーんならわざわざ爆破せずそこの窓から飛び下りて死ね」

 

「別に死ぬ気はないにゃ これが爆発して火の中から消防車が飛び出したらアクション映画みたいでカッコイイかにゃ~て思っただけにゃ」

 

伊武は特に明確な目的がなさそうに龍二に言いました。

 

「楽しい火遊びの最中に水差して悪いんだがよ他のギャングはブッ倒したぜ 終わりだな一人じゃ何もできねーだろ?」

 

「そんな事ないにゃ元々この計画は俺一人でやるつもりだったにゃ だから他がいなくなってもな~んの問題もないにゃ!」

 

龍二の言ったことを否定し伊武は爆弾のタイマーを作動させました。そして伊武は猫の手の形をした武器を出しながら龍二に言いました。

 

「爆弾のタイムリミットは10分だにゃ この止め方はオレしか知らないにゃでも教える気はないにゃ それに..ここから出す気もないにゃ つまりオマエは死ぬしかないにゃ!」

 

伊武は武器を持ち龍二に向かって走り出しました龍二は手に持っていた消火器を武器にし伊武に振り下ろしました。

 

しかし、伊武は龍二の攻撃を避け持っている武器で龍二を突きましたしかし、龍二もそれを防ぎ伊武に再び攻撃をします。

 

伊武はそれも避けいったん龍二から距離をとります。

 

そうすると龍二は、消火器の管の部分を持ちヌンチャクのように振り回し伊武に言いました。

 

「10分か..それがテメーの命のリミットだ!!」

 

ここで359話は終了です。

第360話 戦士の終着駅

周りが火で囲まれる中、龍二と伊武の二人は向かい合っています。

 

最初に仕掛けたのは龍二でした消火器をヌンチャクのように使い振り下ろします。しかし伊武はそれを避け龍二に攻撃を仕掛けます。

 

しかし、龍二はそれを読んでいたかのように消火器を持ち替え攻撃します。

 

龍二の攻撃はあたり伊武は吹き飛びましたがすぐに体制を立て直し武器を振り回しながら龍二に飛び掛かります。

 

龍二はその攻撃を一発受けてしまいましたが、消火器を伊武に投げてぶつけ怯んだところを殴りました。

 

伊武はそのまま火の中に吹き飛んでいきました。

 

「オイ 早く出て来い焼け死ぬぞ!」

 

龍二は火の中に飛んでしまった伊武に声を掛けますが返ってきません。

 

「ヤベェ気絶したか!?」

 

龍二は伊武が気絶したと思い助けに行こうとした時、火の中から伊武が飛び出してきて龍二に飛び蹴りをしました。

 

龍二はその飛び蹴りをまともに受けてしまい後ろに飛ばされてしまいます。

 

「焼け死けにゃしないにゃ これは防火服だにゃ」

 

「そーかいそりゃまた用意のいい事で!」

 

火の中から出てきた伊武は余裕そうに龍二に言いました。

 

「それにこのマスクをしているとおまえの攻撃はそれほど効かないにゃ!」

 

「そっちの方は心配すんな今にのたうち回らせてやる! クソッ頭がガンガンする..」

 

「調子悪そうだにゃ大丈夫にゃ?」

 

龍二は体をふらつかせているのに対し伊武は全く辛そうではありません。

 

「5分たったにゃもう爆発まであまり時間がないにゃ もし爆発したとしてもオレは平気だにゃこの服を着ていれば多少の爆風には耐えられるにゃ でもおまえは死ぬにゃ」

 

「トボけたヤローだぜ こっちだってなぁこんな場所その気になりゃいつだって脱出出来..」

 

龍二は立ち上がろうとするとめまいで急に倒れてしまいました。

 

「頭痛、吐き気、めまいそれは一酸化炭素中毒の初期症状だにゃ!」

 

なんと龍二は長引く火の中の戦いで気付かぬ内に一酸化炭素中毒になっていたのです。

 

しかし、伊武はガスマスクのおかげで一酸化炭素中毒にはなっていません。

 

伊武はもがき倒れる龍二を見ながら笑っています。

 

龍二は薄れゆく意識を保とうと必死になっています。

 

伊武は懐から改造銃を取り出し龍二に銃口を向け言いました。

 

「おまえはもうすぐ死ぬにゃ」

 

ここで360話は終了です。

第361話 闇の自問自答

龍二は目が覚めるとあたり一面火で囲まれた場所でした。

 

「..俺は もう死んだのか?」

 

「まだだ だが時間の問題だな」

 

声をかけてきたのは、憂作でした。

 

龍二はその場で弱々しくうずくまってしまいました。

 

「もうすぐおまえは死ぬそして魂が抜けてカラッポになったその体に俺が戻る..」

 

「俺は..どうなる?」

 

笑みを浮かべながら会話する憂作に対し龍二はいつもの強気や余裕が一切なく体丸めて下を向いています。

 

「さぁね龍二の方はとっくに火葬されちまったからよ灰になったらたとえ生き返ってもゾンビにもなれねぇよ」

 

「なぜだ..こんな終わりが来るなら..なぜ俺は生まれ変わったんだ」

 

「神様がお与えになった罰だったんだよ!他人も家族もかえりみなかった男へのな!」

 

憂作はうずくまって座る龍二を見ながら言いました。

 

「俺の人生は..なんだったんだ..」

 

「そうだなムダだったかもな」

 

「そんなはずはない確かに龍二の時は最悪だっただが憂作になってからはムダじゃなかったはずだ 多くの人間を救ってきたはずだ」

 

龍二は今までに戦って救ってきた人たちを思い浮かべています。

 

それを聞いて憂作は少し腰を落とし煽るように龍二に言いました。

 

「オイオイ今になって自分の功績を褒めてもらいてーのか? らしくねーなおまえ不良だろ?死に際ぐれー潔くしろよ」

 

龍二は憂作の言葉に弱々しく答えました。

 

「死にたくない」

 

「みんな最後はそう言うんだよだがそいつは聞けねー相談だなあ」

 

憂作は龍二の言葉を笑みを浮かべながら否定しました。

 

龍二は憂作に言いました。

 

「俺にはやることがある」

 

「なんだカナダに行くって話か? 言ってどーすんだよ」

 

「あいつが..生きていくはずだった街を見て来る」

 

「そんな事して何になる彼女が生き返るのか? それともお前の中の罪悪感が少しでも消えるのか?」

 

「あいつがやるはずだった事をして 笠原の人生がムダじゃなかった事を証明したい あいつを忘れないために..それが笠原の望みだったから..」

 

龍二は笠原の笑顔を思い浮かべながらそう言いました。

 

しかし、憂作はそんな事はどうでもいいかのように龍二に言いました。

 

「いや~男だねぇカッコイイぜそんな事のためにおふくろを捨てるわけだ」

 

「捨てるんじゃない巣立つんだおふくろはもう一人で生きてゆける」

 

「へッ..勝手な言い分だなだがその点だけは認めてやるよ 確かにおふくろは強くなった昔は俺にピッタリくっついてあきれるくらいの親バカぶりだったからよそれにくらべりゃえれー自立したぜ」

 

憂作が初めて龍二の事を褒めました。

 

「死にたくない」

 

龍二は再びささやくように言いました。

 

「だからそれはムリだっつってんだろ まあいい..おふくろに免じて..一度だけチャンスをやる 答えを見つけ出せなきゃお前の命をもらうぜ」

 

憂作がそういうと龍二は気を失う前伊武に銃口を向けられた状態で目が覚めます。

 

しかし、状況は気を失う前の状況と何も変わりません龍二は一酸化炭素中毒により立ち上がることで精一杯です。

 

龍二が立ち上がると伊武は言いました。

 

「にゃにゃ? まだ生きてるにゃゴキブリ並の生命力だにゃやっぱここは頭を撃つしかないにゃ」

 

伊武は龍二の頭に照準を合わせます。

 

龍二は最後の力を振り絞り伊武に殴り掛かります。

 

しかし、その拳は届くことはありませんでした。伊武が先に銃のトリガーを引き、龍二の頭は血まみれになってしまいました。

 

ここで361話は終了です。

第362話 光なき世界

燃え盛る消防署の外では多くの警察官や消防員がいます。

 

「いいか室内の崩壊はもう始まっている捜索は迅速にしろ!」

 

消防員の体調が部下へ指示を出しています。

 

「隊長さんですね!? 状況は!?」

 

そこへ内藤と涼子がやってきました。

 

「ギャングどもが火の中に酸素ボンベをほうり込んで我々を近づけないようにした!! だが爆発する気配はないどうやら罠だったようだ 20分前から消火活動を再開した!!」

 

内藤と涼子は勢いよく燃える消防署を見て言葉を失いました。

 

「中に人は!?」

 

内藤が隊長に聞きました。

 

「ギャングが数名残ったままだ今捜索隊を送るところだ!」

 

「憂作くんはこの中なのか!? いや..考えているヒマはない」

 

そう言い燃え盛る消防署の中に走り出しました。

 

後ろでは涼子と隊長が内藤を制止する声が聞こえます。

 

内藤はそれを無視し、火の中にダイブします。

 

中へ侵入が成功するとGATのメンバーが四人倒れているのを見つけました。

 

内藤が倒れている一人に声を掛けます。

 

「おい君大丈夫か!?」

 

男は辛そうにしながらもなんとか意識を取り戻しまし、内藤は男に聞きました。

 

「おい君憂作くんは..沢渡憂作くんはここにいるのか!?」

 

男は辛そうにしながらも答えました。

 

「ヤツなら..イブさんのとこだ..もう焼け死んだかもな…」

 

内藤は驚き近くに酸素ボンベがあるのを目にしました。内藤は酸素ボンベ抱え火の中に入って行きました。

 

内藤は炎で包まれてる消防署内を懸命に捜索しています。

 

「どこだどこにいるんだ! 憂作くーん!!」

 

内藤が歩いていると天井が突然崩れ落ちてきてしまいました。内藤は間一髪で避け捜索を続けます。

 

「憂作くん..死んじゃダメだ..君が死んだらあの人はまた一人になってしまうあの人には君が必要なんだ!!」

 

すると突然奥の部屋から「バァァン」という音がしました内藤は急いでその音の方へ走り出しました。

 

部屋にたどり着くとなんと血まみれで倒れている憂作を発見しました。

 

内藤はその光景を目にし涙を流しながら叫びました。

 

そして「ドガァァン」という音とともに爆弾が爆発しました。涼子は外で爆発を見て涙を流しながら見ています。

 

龍二が次に目覚めたのは何もない真っ暗な空間でした。

 

すると後ろから声をかけられました。

 

「終わりだな..さぁ消えなお前の役目は終わった」

 

後ろから声をかけてきたのは憂作でした。

 

「消えるのはお前だ!」

 

そう言った龍二は先程までの弱々しかったものではなくいつもの強気で余裕がある龍二でした。

 

「おまえは憂作じゃない お前は俺だ…いや俺の中の闇だ!」

 

ここで362話は終了です。

 

第363話 光さすところ

「何を言い出すと思ったらおまえ寝ボケてんのか? いやもう死んだんだ死にボケてるってとこか?」

 

そう憂作が言いました。

 

「俺はな..なぜ生まれ変わったのかその事がずっと疑問だった 涼子を幸せにするためなのか誰かを救うためなのか自分自身を変えるためなのか…」

 

龍二は下を向きながら憂作に静かに伝えました。

 

「だが本当の答えはずっと前から気付いていたんだ気付きながら気付かないフリをしていた」

 

そして龍二は顔を上げ憂作の顔を見て言いました。

 

「おまえは俺が答えを見つけ出すための最後の手段..おまえは俺の中の罪悪感だ」

 

「で? おまえは何のために生まれ変わったんだ?」

 

龍二の言葉を聞き憂作は質問しました。

 

「憂作にあやまりたい…」

 

泣きながら龍二がそう答えると憂作は消え暗闇の中に一人になってしまいました

 

「寒い..なんて暗闇だ..お前はずっとこんな寂しい所に一人でいたのか? おまえはこれを俺に見せたくて俺を生まれ変わらせたのか?」

 

龍二は一人暗闇の中一人で泣きながら言いました。

 

「なぜ助けを求めなかった! なぜ俺に会うまで生きてなかったんだ!?死んじまったら相手を恨む事もなじる事も和解する事も出来ねーんだぞ!!」

 

龍二は暗闇の中叫びふと思いました。

 

「いや..昔の龍二の頃の俺じゃ..たとえ会ったとしても会うに値しない男だったのかも知れん..実際俺はおまえや涼子を捨てたんだ父親ヅラする資格もない..」

 

そして龍二は上を見上げ優しい笑みを浮かべながら言いました。

 

「今さら謝っても許してもらえないだろう..どの代わりこれからはずっと側にいてやるよもう一人ぼっちじゃない..おまえに許されるまでずっと一緒だ…」

 

すると上から光が差し龍二を包み込みました。

 

「あ…あつい…」

 

そして年月が過ぎ二年後の事です。

 

ある朝、内藤が慌てて何かを探しています。

 

「あれ?涼子―!俺の帽子知らない!?…あ..そこかー!」

 

内藤が涼子の方を見るとそこには赤ちゃんが腕に抱かれていました。

 

「ゴメーンさっきからコレ気に入っちゃっては~い憂菜(ゆうな)ちゃんパパにお帽子返してねー!」

 

内藤と涼子は結婚して夫婦になり一人の子宝に恵まれていました。

 

そして内藤の帽子を被った赤ちゃんを抱きながら笑顔で涼子は言いました。

 

「どうぞあなた」

 

ここで363話は終了です。

第364話 明日の風

「おやおや~本官のボウシは憂菜姫がお持ちでしたか~ささこちらへ!」

 

内藤は両手を憂菜の方へ出します。すると憂菜は帽子を内藤の顔に投げつけました。

 

「やれやれ乱暴な娘だ こりゃお兄さんに似て暴れん坊になりそうだ…あ..」

 

内藤は自分が口を滑らせてしまったことに気付きます。

 

「ゴメン..この話は..」

 

「ううんいいの..早いものねあれからどのくらいたったのかしら..」

 

涼子は窓から空を見上げそう言いました。

 

「二年ぐらいかな..よくあの爆発から生き残れたと思うよ」

 

「二年時がたつのは早いね..」

 

涼子が悲しそうに言うと、内藤は涼子の肩に手を置き言いました。

 

「涼子…憂作くんは冷たい男じゃないきっとどこかの空の下で..俺たちの幸せを祈ってるよ」

 

涼子と内藤は空を見上げました。

 

「おっとそろそろ出勤しなきゃじゃ行ってくるよベイビー」

 

「行ってらっしゃい~~!」

 

内藤は涼子と憂菜に見送られ玄関の方に向かいました。

 

すると一本の電話が鳴りました。

 

「涼子ー電話頼むー!俺に用ならあとで署に…ん?」

 

内藤は涼子に電話を任せ出ようとすると郵便受けに何やら入ってきました。

 

涼子は鳴っている電話をとると。

 

「ども..今日カナダに着きました で..憂作の行方は?」

 

電話をかけてきたのはヒデでした。

 

さらに後ろかな内藤がこちらに慌ただしく走ってきました。

 

「涼子ーー!! これ見て!!」

 

内藤が嬉しそうに一通の手紙を涼子に見せます。その手紙を見た涼子は驚きました。

 

「ヒデくん憂作の居場所わかったよ!」

 

「ホントにー!?」

 

涼子は嬉しそうにヒデに伝えました。

 

「ホラね憂作くんは俺たちの結婚に怒って出ていったわけじゃなかったんだこうやって新しい家にも手紙を送ってきたし」

 

「うん…」

 

涼子は内藤の言葉に涙を浮かべました。

 

「心配ないって! 何のためにカナダに行ったのかは知らないけど用事が済めば帰ってくるさ 君の居るこの場所が彼の家なんだからね」

 

「うん..! それにしても二年ぶりの手紙がたったこれだけなんて..」

 

その手紙には「元気だ 憂作」と書いてありました。

 

ここで364話は終了しました。

第365話 輝ける魂

時は二年前、消防署での火災で内藤が龍二を見つけたところまで戻ります。

 

内藤は銃声を聞きつけ駆け付けたところそこには頭が血だらけで倒れている龍二がいました。

 

「そ..そんな そんなぁ!!」

 

内藤は急いで龍二のもとへ駆け寄りました。

 

「なんで..なんでこんなことに..!! 憂作くん!!」

 

内藤は龍二を抱えます。すると正面から叫び声が聞こえました。

 

「うぎゃああああ…!!」

 

叫んでいたのは伊武でした。伊武の片手から大量の血が噴き出しています。

 

内藤はそれを見て先程の銃声はもしかしたら銃が爆発した音ではなかったのかと思い急いで龍二の頭の血を拭きました。

 

頭の血をきれいに拭くと龍二の頭からは血が出ておらず伊武の返り血であることが分かったのです。

 

すると、龍二が目覚めました龍二は微かな声で内藤に伝えました。

 

「ばく…だん…」

 

龍二の目線の先には爆弾が置いてありました。

 

内藤はそれを見て急いで龍二と伊武を担ぎ上げその場から立ち去りました。部屋を出てすぐ爆弾が爆発しました。

 

龍二は救出され半月ほど入院することになりました。その際毎日内藤と涼子がお見舞いに行きました。

 

龍二はその様子を見て結婚するだろうと思いました。龍二が退院した後はもと住んでいたマンションは引き払い次が見つかるまで内藤が一緒に住む事を提案したのですが龍二はこれはいい機会だと思いカナダへ旅立ちました。

 

ここまでの経緯を龍二はカナダに来たヒデに話していました。

 

「事件の経緯を簡潔に説明しろとは言ったが..あの大事件をまたずい分とカンタンにまとめてくれっちゃたね」

 

ヒデは龍二に言いました。

 

「それにしても日本を出てほぼ二年だぜ なんでおふくろさんに連絡入れなかったんだよ」

 

「二年…そんなにたってのか別に悪気はなかったんだ 俺みたいな男がそばにいたんじゃおふくろたちの新婚生活に迷惑かけると思ってよ 家を出た理由は純粋にそれだけさ」

 

龍二は二年たっていたことに驚きながら言いました。

 

「連絡しなかったのも本当に忘れてだけなんだ この二年間いろいろあったからよ」

 

「そこらへんもっと聞きたいな! あんたカナダでずっと何やってたんだ?」

 

龍二に言ったことにヒデは興味津々に聞きました。

 

「なにって..国中をブラブラしてただけさ 野宿したりバイトしたりさすがに来た当初はなじめなくて大変だったがよ」

 

龍二はこの二年間を思い出しながらヒデに話していました。

 

「それでわかったんだ 世間は俺が思っていたほど冷たいばかりじゃないってな」

 

「達川町を出たのが正解だったんだよあの街は日本の掃き溜めだ長く暮らせば暮らすほど人の心を腐らせる あんたのような男ならなおさら出るべきだったんだ」

 

ヒデが龍二にそう言いました。

 

「だとしたら..そのチャンスを笠原が与えてくれたくれたのかもしれん..」

 

「フッ..かもね」

 

龍二の言ったことにヒデも賛同しました。

 

「ところで今さら聞くのもなんだが おめーなんでここにいるんだ?」

 

「はは..俺もあの事件の後いろいろあってねしばらく日本中をさまよってたんだ..あ でももう犯罪はしてないぜ」

 

龍二の質問にヒデは答えました

 

「それで急にアンタのカオが見たくなったから会いに行ったら引っ越した後だろ? 偽名使って住民票取り寄せおふくろさんを訪ねたんだ そしたらアンタはカナダに行ったって言うし」

 

龍二はヒデの話始めた内容に少し顔を引きつらせています。

 

「しょーがないから偽造パス手に入れすぐ日本を発ったそして日本大使館に沢渡憂作と言う男が犯罪に巻き込まれたかもしれないってウソの電話したらすぐ見つけ出してくれたよ」

 

「オマエ今しゃべった中に犯罪の要素てんこ盛りだぞ」

 

龍二は呆れながらヒデに言いました。

 

「あ ちなみにもうすぐアンタの泊ってるホテルに地元警察が来ると思うから戻ったら捕まって日本に強制送還されるよ」

 

「おまけに人を犯罪者にしやがって..」

 

ヒデが笑いながら言ったことに龍二は諦め交じりで言いました。

 

「ところでアンタこれからどーする気? まだこの旅を続ける気かい?」

 

ヒデの言ったことに龍二は空を見上げながら答えました。

 

「死の間際俺は死んだ息子の憂作に会った気がした 言いようのない孤独と恐怖それを押し固めたかのような暗闇..あれが憂作自身だ」

龍二はあの事件の日を鮮明に思い出しています。

 

「唯一の償いは一緒に死んでやる事しかないと思った..そのつもりだったよ だがこうして生き残った俺にまだ死ぬなと言っているらしい だったらそうしてみるさあいつにはいつでも会えるんだ」

 

龍二は明るい表情でヒデを真っ直ぐ見て言いました。

 

「それまでの間世界中を旅するつもりさ そしてその時が来たら会いに行くさあの暗闇が溢れるほどの思い出話を手みやげにしてな 掃き溜めの街で生まれそして死んでいった息子に俺は世界を見せてやりたいんだ」

 

龍二が言ったことにヒデは驚きました。そして、龍二は冗談めかしながらヒデに言いました。

 

「今さらなんだが実は俺は一度死んで同じ瞬間に死んだ息子に乗り移ってたんだ 本当の名は久宝龍二こう見えてもけっこうオッサンだ..っていったら信じるか?」

 

ヒデは聞いてすぐは驚きましたがすぐに真剣な表情に戻り答えました。

 

「ああ..信じるね死んだ人間が別の人間に移り変わるいい話じゃないか ひょっとしたら俺の母さんもどこかで誰かと入れ変わっているのかもしれないそう考えたら ちょっと世界をブラついて母さんを探してみるのも悪くないかもな」

 

龍二がヒデの言ったことに微笑むと突然男がテーブルに飛んできました。

 

どうやら酔っぱらった四人組の観光客がお店の店員を殴って文句を言っているようです。

 

龍二はその光景を見て自分のテーブルの上にある皿をその観光客に投げつけました。

 

皿は観光客の顔に当たり観光客は痛みでうずくまっています。そして龍二は言いました。

 

「Go somewhere else if you’re drunk! Others are eating.(酔っぱらいめよそへ行きな他の客に迷惑だ)」

 

「あれ?憂作英語喋れるんだ」

 

「そりゃ二年も居ればおぼえるさ日常会話程度だがな」

 

相手の観光客は激怒し龍二に殴り掛かってきました。

 

「気をつけろ!こいつら日本人より元々の馬力が違うんだ!」

 

ヒデが龍二に気を付けるように言いました。

 

龍二は最初に殴り掛かってきた三人をあっという間に倒し最後に来た一人を川へと蹴り飛ばしました。そして龍二は残った最初の三人組に言いました。

 

「C’mon! I’ll teach ya a lesson!(こい! 俺がしつけてやるぜ)」

 

ここで365話、そして最終巻は終了です。

サンデーうぇぶり

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