D-LIVE!!(ドライブ)全巻無料で読む方法紹介!漫画アプリでタダ?皆川亮二作!アニメも面白い!

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悩んでいる人
『D-LIVE!!(ドライブ)』を全巻無料で読む方法が知りたい。

 

本記事はこんな疑問を解決します。

 

ご紹介する方法は、登録不要もちろん合法です。

 

違法手段ではないので、安心してください。 

『D-LIVE!!(ドライブ)』は漫画アプリ『サンデーうぇぶり』で全巻無料で読める?

いきなり、結論です。

 

『D-LIVE!!(ドライブ)』はこちらの小学館が運営する漫画アプリサンデーうぇぶりにて全巻無料で読むことができます。

サンデーうぇぶり

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『サンデーうぇぶり』は小学館が運営する公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。

 

『サンデーうぇぶり』では『D-LIVE!!(ドライブ)』を惜しげもなく1巻から最終15巻まで全巻無料で公開してくれています

 

安心安全に、そしてタダで『D-LIVE!!(ドライブ)』を全巻読破したい方は『サンデーうぇぶり』を使う方法が最もお得です。

 

また『サンデーうぇぶり』では、『D-LIVE!!(ドライブ)』以外にも

  • 名探偵コナン
  • YAIBA
  • MAJOR(MAJOR2nd)
  • からかい上手の高木さん
  • ドロヘドロ
  • だがしかし
  • よふかしのうた
  • 犬夜叉
  • らんま1/2
  • 境界のRINNE
  • 今日から俺は
  • 今際の国のアリス
  • 焼きたて!!ジャぱん
  • うえきの法則
  • からくりサーカス
  • マギ
  • 烈火の炎
  • H2
  • タッチ
  • 信長協奏曲
  • BE BLUES!~青になれ~
  • 結界師
  • スプリガン
  • ARMS
  • 海王ダンテ
  • 名探偵コナン ゼロの日常
  • 湯神くんには友達がいない
  • アオイホノオ
  • 葬送のフリーレン

などなど、名作と呼び声高いマンガを数多く無料で読むこともできます。(赤字は、『D-LIVE!!(ドライブ)』の作者・皆川亮二先生の作品です)

サンデーうぇぶり

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また同じく小学館が運営する漫画アプリマンガワンや集英社が運営するヤンジャンも特にオススメです。

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ヤンジャン!マンガアプリで集英社の面白いマンガが読める!

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以下のような有名作品が随時、更新され無料で読むことができます。

『マンガワン』で無料で読める主な作品一覧
  • 闇金ウシジマくん
  • 土竜の唄
  • アイアムアヒーロー
  • ケンガンアシュラ
  • ケンガンオメガ
  • 今際の国のアリス
  • アフロ田中
  • 薬屋のひとりごと
  • からかい上手の(元)高木さん
  • ダンベル何キロ持てる?
  • めぞん一刻
  • 青のオーケストラ
  • おやすみプンプン
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  • 送球ボーイズ
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などなど…

 

『ヤンジャン』で無料で読める主な作品一覧
  • ゴールデンカムイ
  • GANTZ
  • キングダム
  • BUNGOーブンゴー
  • 東京グール:re(東京喰種:re)
  • DINER ダイナー
  • 高校鉄拳伝タフ
  • TOUGH-タフー
  • かぐや様は告らせたい
  • テラフォーマーズ
  • リクドウ
  • 久保さんは僕を許さない
  • TIEMPO-ティエンポー
  • 干物妹!うまるちゃん
  • サラリーマン金太郎
  • 息子がかわいくて仕方がない魔族の母親
  • 群青戦記
  • 元ヤン
  • ハチワンダイバー
  • LIAR GAME
  • 地獄先生ぬ~べ~
  • 来世ではちゃんとします
  • ここは今から倫理です。
  • 推しの子
  • 九龍ジェネリックロマンス
  • ジョジョの奇妙な冒険
  • シャドーハウス
  • 少年のアビス
  • 明日ちゃんのセーラー服

などなど…

 

「無料でマンガを楽しみたい!」という方は『サンデーうぇぶり』と併せて使ってみてはいかがでしょうか?

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サンデーうぇぶり

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次に『サンデーうぇぶり』の使い方(システム)を簡単にご説明します。

 

『サンデーうぇぶり』の基本的な使い方

『サンデーうぇぶり』では、アプリ内アイテムであるチケットポイントを使用して読むことになります。

 

簡潔に言うと、『チケット』『ポイント』を使って1作品、1日に最大5話まで無料で読むことが可能です。

 

『D-LIVE!!(ドライブ)』も1日に最大5話まで読み進められます。

 

ここでは『サンデーうぇぶり』で使うアプリ内アイテムチケット』『ポイントのそれぞれの使い方を簡単に説明します。

『サンデーうぇぶり』のチケットとは?

チケットはチケットアイコン(↓黄色い線で囲んである)が表示されている話に使うことが出来ます。

各作品ごと1日1枚使用することができ、チケット使用後23時間で、新たなチケットが配布され各作品をまた1話無料で読むことが出来るというシステムです。

つまり、ほとんどの作品を1日1話無料で読めるシステムがこの『チケット』なのです

サンデーうぇぶり

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『サンデーうぇぶり』のポイントとは?

『ポイント』は毎日、5~15秒程度の広告動画を見ることで30ポイント(作品1話分に値する)を取得することが出来ます

 

サンデーうぇぶりに掲載されている作品は、すべてこの『ポイント』の対象です。(※ポイントを使って読む事ができるという意味)

 

↓『サンデーうぇぶり』のホーム画面に『POINTゲット(黄色い線で囲んである)』アイコンが出てくるので、そのボタンをタップして短い広告動画を見ることでポイントをゲット出来ます。

15秒程度の広告を流しておく(見なくてもよい)だけで、1話分の漫画を無料で読めてしまうので、絶対活用するべきです!

 

この『POINTゲット』アイコンは毎朝8時に回復し、ホーム画面に表示されます。

【重要】さらに今なら『サンデーうぇぶり』のアプリを新規ダウンロードすることで1000ポイントの特典が付いてきます。※1000ポイント=単行本3冊分

アプリのダウンロードは、もちろん無料です。

 

操作も簡単なので、すぐに使いこなせますよ!

サンデーうぇぶり

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『チケット』『ポイント』以外で1日3話分の漫画を読む

『チケット』『ポイント』以外に1日3話分の漫画を無料で読める仕組みがあります

 

その仕組みがこれ、

 

見たい話の漫画のページへ飛ぶと、「動画を見て無料で読む あと3回」と表示されます。これをタップし広告動画を視聴することで1話分を新たに無料で読むことが可能となります。

3回分この仕組みを使ったら翌日0時にリセットされ、また利用できます。

 

ここまでを簡単にまとめると

ここまでのまとめ
  • チケットを使い1日1話無料で漫画を読む
  • 短い広告動画を見て毎日30ポイント獲得し1話分の漫画を無料で読む
  • 短い広告動画を最大3本見て、3話分の漫画を無料で読む

以上の事から『サンデーうぇぶり』は、1つの作品において、1日に最大で5話分を無料で読むことが出来るかなり気前の良い漫画アプリであることが分かります。

 

遠慮なく無料で読ませていただきましょう!!(^^)/

サンデーうぇぶり

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『D-LIVE!!(ドライブ)』の世間の評価は?

サンデーうぇぶり

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『D-LIVE!!』登場人物紹介!

斑鳩悟(いかるが さとる)

斑鳩悟は本作の主人公です。

 

高校生ながら、様々な分野のスペシャリストを集めた世界的人材派遣会社ASE(エース)に所属し、陸・海・空、どんな乗り物も乗りこなすマルチドライバーとして日夜活躍しております。

 

普段はのんびりとした性格でクラスメートからは無能扱いされていますが、ひとたびマシンに乗ると人格が豹変。

 

正確無比なマシンコントロールと冷静な状況分析力で、難易度の高いミッションも成功に導きます。

 

しかし、世界的企業のエージェントにも関らず、悟はなぜか日々の食事にも困窮するほどお金に困っています。

 

その訳は、ASE日本支部長でもある斑鳩の師匠・百舌鳥(もず)が、悟への報酬をピンハネしているからです。

 

悟の父親も元ASEのマルチドライバーで、悟が幼い頃に仕事で命を落としています。

 

悟の父、斑鳩真(いかるがまこと)の相棒であり、親友でもあった百舌鳥は、悟を一人前のASEドライバーにするべく、厳しく教育に当たります。

 

当初は敵に追い詰められたときに心の弱さを露呈していた悟ですが、数々の修羅場と百舌鳥からの愛の鞭を経て、最終的には他のASEエージェントも驚愕するほどの強靭な精神力を身に着けます。

 

しかし、悟には最大の弱点がありました。

 

マシンと感情移入し過ぎるあまり、自分自身の命がかかった場面においても、マシンを犠牲にすることができないのです。

 

その弱点を突かれて物語終盤では命の危険にもさらされますが、最終的に悟はその弱点も克服します。

 

数々の試練を乗り越え、師匠の百舌鳥や父親がたどり着けなかった「真のASEドライバー」へと成長を遂げるのでした。

清水初音(しみず はつね)

清水初音は、メカニックのスペシャリストとしてASEに仮採用(後に正式採用)されている、勝気な性格の女子高校生です。

 

年齢は悟の一歳上で、悟が中学生の頃から面識があります。

 

得意分野のバイクは元より、ジェットスキーやバギー、キックボードなど、ありとあらゆる乗り物のチューンナップに携わってきました。

 

メカニックとしての腕前は凄まじく、廃棄された戦車を一晩で動かしたこともある程です。

 

最終章では悟のマシンのメンテナンスを行い、最後の戦いへと送り出しました。

 

マシンありきの悟にとって、信頼できるメカニックは何より大切な存在なのです。

 

そんな凄腕メカニックの初音ですが、意外に面食いで、美形な男性に顔を赤らめるという可愛らしい一面も持っています。

 

悟に恋心と思しき感情を向ける場面も何度かあったものの、二人が恋仲へと発展したような明確な描写がなかったのが少し残念でありました。

百舌鳥創(もず はじめ)

百舌鳥創はACEの日本支部長で、元ASEのマルチドライバー、かつ悟の師匠でもある男です。

 

悟の報酬をピンハネする酷い場面が多くありますが、後に悟がASE職員から自身の通帳を手渡された際に、実は高校生に大金を持たせることを心配しての行動であったことが明かされます。

 

ASEドライバーになる前は傭兵として数々の戦場を渡り歩いた経験を持ち、マシンのみならず、銃火器の扱いや格闘技、ナイフ術にも精通しています。

 

過去の出来事で右目の視力を失っていますが、ときおり見せる繊細かつ豪快な運転技術は、そのことを全く感じさせませんでした。

 

悟の成長を見届けた後に忽然と姿を消し、その後最強の敵として悟たちの前に立ちはだかります。

 

百舌鳥は、右目の代わりに酷使した左目の視力も間もなく失われることを悟り、「ASEの立て直し」と「悟のASEドライバーとしての覚醒」を実現するために、あえて裏切り者の汚名を着ました。

 

最終的に百舌鳥の視力は完全に失われてしまいますが、その後も悟を見守り続けているようです。

クレーバー・オウル(くれーばー おうる)

モデルのような体形と端正なルックスをあわせ持つ、ASE所属の潜入・諜報のスペシャリストです。

 

腕は確かですが、いかんせん乗り物に酔いやすく、高所恐怖症であることが玉に瑕。

 

荒々しい運転をする悟とコンビを組むたびに愚痴をこぼす姿が定番となっていますが、どんな状況でも決して諦めない悟の姿勢には、一定のリスペクトを示しているようです。

 

筋金入りの女好きで、美しい女性を見つけるとすぐに口説きにかかりますが、成功率はほぼ0%。

 

どちらかと言うと女性にまつわるトラブルが非常に多い、絵に描いたような二枚目半のキャラクターです。

 

元軍人という経歴から銃火器の扱いに長けており、兵器への知識も豊富です。

 

数百メートル離れた敵にハンドガンの弾を命中させるなど、規格外の射撃能力を有しています。

ジェームズ・波戸(じぇーむず はと)

ASE所属の危機管理のエキスパートで、関西弁を話す陽気な日系アメリカ人です。

 

元ニューヨーク市警SWAT所属の経歴を持ち、銃火器の扱いと格闘技に長けております。

 

爆発物の扱いに精通しており、爆弾の解体は元より、爆弾を使って敵の攪乱を行うこともあります。

 

違和感を感じ取る能力は作中随一で、飛行機や超大型トラックに仕掛けられた爆発物の存在にいち早く気付き、対処しました。

 

戦闘のみならず、潜入活動もお手のもの。

 

弱点らしい弱点のない非常に優れたエージェントでありますが、本作は一芸に突出したキャラクターが多く登場するため、常人に見えてしまう場面が多いのが悲しいところです。

 

元スペツナズのナイフ使いカザロフとは因縁深く、物語の中盤から最後まで、苦しい戦いを繰り広げます。

 

最終決戦では遂に波戸の危機察知能力が開眼し、他のASEエージェントに引けをとらない強さを手にしました。

阿取アキラ(あとり あきら)

生物学と植物学の専門家で、通称「ラストプラントハンター」。

 

絶世の美女であるものの性格は極めて凶暴で、「アマゾネスクイーン」、「ドゥルガ(インドの破壊の女神)」の異名を持ち、マフィアや密猟者から恐れられています。

 

大の男相手に空中コンボを決めるなど、そこらの軍人や傭兵などモノともしないほどの戦闘力を誇ります。

 

ときおり不覚を取ることもあるものの、戦闘ヘリからミサイルを撃ち込まれてもほぼ無傷であったことから、危機回避能力は相当に高いようです。

 

何かというと腕力に訴える傾向が強く、悟やオウルはしょっちゅうボコボコにされています。

 

最終章では、警官隊を素手で圧倒したり、100m以上離れた敵を手投げの手りゅう弾で撃破するなど、人間離れした活躍を見せました。

『D-LIVE!!』の見どころ紹介!

「D-LIVE」は、ド派手なアクションと魅力的なキャラクター、重厚なストーリーが見どころの作品です。

 

ハリウッド映画と見紛うような銃撃戦のシーンもあれば、戦闘機やバイク、ときには建機を用いたド派手な戦闘シーンもあります。

 

ですが、せっかくのアクションシーンも、物語が平凡であればただのB級アクションに成り下がります。

 

しかも「D-LIVE」の扱う題材は、鉄道やバイクレース、環境問題など、非常に多岐に渡ります。

 

「D-LIVE」では、エピソードによってそれぞれ異なるシナリオライターを立てることでその不安を見事に解消しています。

 

リアルな物語がキャラクター達の行動やアクションシーンに説得力を付与し、読者を引き込んでいくのです。

 

ここでは、「D-LIVE」の見どころを3つのパートに分けて解説していきます。

見どころ①ド派手なアクション

「D-LIVE」の見どころ、それはなんと言ってもド派手なアクションシーンです。

 

海外が舞台となるエピソードが多く、拳銃やミサイルを向けられることなど日常茶飯事。

 

様々な悪漢がこれでもかと言うほど登場します。

 

悟の痛快なマシンアクションをはじめ、オウルの忍ばない潜入ミッション、波戸やアキラが魅せるゲームさながらの格闘シーンは、どれも血沸き肉躍るものです。

 

ただし、「D-LIVE」のアクションシーンはそれだけにとどまりません。

 

豪華客船を操って大きな嵐に立ち向かうシーンもあれば、大昔に廃線となった荒れ放題の線路を、電車でひたすら登るエピソードもあります。

 

自然の力の前には、さすがの悟といえども無力です。

 

人々が力を合わせて自然の脅威に立ち向かうからこそ、そこにドラマが生まれ、読んだ人の心を打つアクションシーンとなるのです。

 

愉快・痛快なだけでなく、爽快感と心地よさを残してくれる「D-LIVE」のアクション、是非ともその目で確かめてください。

見どころ②脇を固める魅力的なキャラクター

「D-LIVE」には、主役級のASEエージェントの他にも、一筋縄ではいかない魅力的なキャラクターが多数登場します。

 

悟のライバルである敵側のマルチドライバー・ロコは、レースに出場するために祖国を捨てた男です。

 

ロコは悟のレーサーとしての資質に心底惚れ込んでおり、死闘の最中でも非情になりきれない人間らしさを持ち続けました。

 

他にも、何度怪我をしてもサイドカーのレースに挑み続けるサンダース親子。

 

親友を死を乗り越え、カースタントの道を極めんと邁進する凄腕スタントマンのロットン。

 

熱い鉄道魂を持つJR職員の稲垣は、溢れる知識と確かな技術でASEの力となりました。

 

「D-LIVE」には、完全なキャラクターは誰一人として登場しません。

 

完璧と思える百舌鳥でさえ、過去には多くの人に叱られ、大きな苦しみを乗り越えて今があるのです。

 

完全じゃないからこそ一人ひとりのキャラクターに親近感を覚え、ついつい感情移入をしてしまうのです。

 

不完全なキャラクター達が、ときにお互いを補い合って大きな壁を乗り越えていく姿が、私たちに大切な何かを教えてくれる気がします。

見どころ③ドラマチックなストーリー

「D-LIVE」の物語の大筋は、主人公悟の成長物語です。

 

そしてもう一つの大きな流れ、それは巨悪キマイラとASEの熾烈な戦いです。

 

真のASEドライバーを目指す悟のもとには、次々と命がけのミッションが舞い込んできます。

 

その内のいくつかには、ミスターパーフェクトと呼ばれるキマイラが関与しており、キマイラの狡猾な作戦は幾度となく悟を苦しめ、ASEを崩壊直前まで追い詰めます。

 

しかし極限状態の中で悟の心は強くなり、その技量は師匠である百舌鳥を凌ぐほどに研ぎ澄まされていきました。

 

やがてキマイラは、自分にコントロールできない存在である悟に強い興味を持ちはじめます。

 

悟とキマイラは共に家族を失っていますが、父親の職業でもあったASEドライバーという職業を心から誇りに思っている悟に対し、キマイラは父親の犯してきた多くの罪を抱え、苦しみ生きてきました。

 

やがて世界を焼き尽くすことを決意するキマイラですが、心のどこかで悟に自分を止めてもらうことを望んでいました。

 

「怪物キマイラは、ペガサスを駆る英雄に退治される」

 

しかし最後まで、悟はキマイラの思う通りに動いてはくれませんでした。

 

悟から生まれ変わるチャンスを貰ったキマイラは、本当に欲しかったただ一つのもの、悟のような空飛ぶ翼を求めて姿を消しました。

 

幾度となくASEを苦しめてきた怪物キマイラは、悟の手によって滅びたのです。

 

何か一つ欠けただけで、悟はキマイラの元にたどり着くことはできませんでした。

 

全ての出会いを大切にしてきた悟だから、キマイラの心を解き放ち、ASEを立て直すことができたのです。

 

オムニバスでありながら、全てのエピソードが密接に絡んでいる、それが「D-LIVE」の最大の魅力です。

 

悟とキマイラの物語はここで完結しますが、ASEドライバーである悟の冒険は、これからも続いていくことでしょう。

『D-LIVE!!(ドライブ)』序盤ネタバレ紹介!

Episode1 地下水道

銀行を襲った強盗団が逃げ出す場面から、物語はスタートします。

 

警察の必死の追跡もむなしく、強盗団は公園の近くに車を乗り捨て姿をくらませます。

 

電機店前のテレビで流れる「被害総額2億円の連続強盗事件」の報道を見て、「なんか、あくせくバイトしてんのがアホらしくなってくるよ」と友人に不満を垂れているのは、物語の主人公、斑鳩悟(いかるがさとる)です。

 

突然の雨に、悟は友人とともに牛丼屋で雨宿りをします。

 

その頃、犯人が車を乗り捨てた付近の公園のマンホール前で不敵に笑う女子高校生と、男性の姿がありました。

 

牛丼屋で友人から「2億円あったらどうする?」との質問を受ける悟は、「とりあえず、牛丼食うのに一万円札でも出してみるかな」と答え、友人達から「スケールが小さい」と小バカにされてしまいます。

 

そんな中、悟の携帯電話に届いた仕事の依頼。

 

「ゲ…なにぃ‼明日の朝7時⁉」と叫びつつも、「明日の牛丼一杯のために働くか…」とつぶやく悟。

 

翌日、時計は8時50分。

 

仕事に遅刻した悟は、昨日マンホール前にいた女子高校生に厳しく叱責されてしまいます。

 

女子高校生の名前は清水初音(しみずはつね)、世界的な人材派遣会社「ASE(エース)」で仮採用中のスーパーメカニックです。

 

実は悟もASEにアルバイトとして雇われており、どんな乗り物も完璧に操縦できるスーパーマルチドライバーとして活躍しているのです。

 

どうやら例の銀行強盗から犯行予告があったものの、警察が取り合わなかったため、銀行からASEに犯人を捕まえるよう直接依頼があったそうです。

 

厳重な警察の検問を容易に突破していることから、強盗団はジェットスキーで下水道を走って逃走しているであろうと推察したASEは、初音の用意したマシンを使って犯人の追跡をするよう悟に命じたのです。

 

下水道の走行に耐えられるようチタン合金で強化されたジェットスキーと、犯人捕獲用の6連発ゴム弾を渡されるも、悟は「こんな汚え所滑走しろだなんて、それでも人間か!?」「そもそもジェットスキーなど一度も乗ったことがない」と言い放ちます。

 

あまりの衝撃に崩れ落ちる初音の横で、本部から「たった今、銀行が襲われ犯人が逃走中」と連絡が入ります。

 

憧れのASEに仮採用中の初音は、任務放棄となれば採用取り消しになるであろうことに絶望します。

 

ASEを高評価する初音に対して「ASEなんてただの便利屋じゃんか」と文句を垂れつつ、悟はジェットスキーのハンドルに手をかけます。

 

エンジンに火を入れた瞬間、悟の顔色が変わります。

 

「なるほど…構造は、原チャリとほとんど一緒か…」

 

ジェットスキーに飛び乗るや、スロットルを捻って走り出します。

 

「行くぞ!!今、お前に生命を吹き込んでやる!!」

 

汚水を巻き上げ走り去る悟の背中に、「出来るなら最初からやりなさいよ!!」と叫ぶ初音。

 

走り出して間もなく、ジェットスキーのコツを掴むと、「うん!!こいつは面白い!!」と興奮する悟に、初音から「遊んでる場合じゃないでしょ!!早く犯人を追いかけなさいよ!」と怒りの無線が入ります。

 

エンジン音から犯人にいる方向を認識し、追跡を始める悟。

 

その頃犯行グループの高取、武藤、鈴木の3人は、銀行強盗が成功した喜びに浸りつつ、ジェットスキーで下水道を走っていました。

 

彼らはスクール経営の失敗で膨らんだ借金の返済のために銀行強盗を行っており、すでに十分なお金を奪ったことから「銀行を襲うのもこれで最後だ」とリーダーの高取は話します。

 

武藤と鈴木に労いの言葉をかける高取ですが、突如下水道に鳴り響くジェットスキーのエンジン音に気付き、背後に目を向けます。

 

そこには捕獲用のゴム弾を構えた悟の姿が。

 

悟は犯人の姿を認識するやいなや、彼らに向けてゴム弾を発射するものの、ジェットスキーを走らせながらではバランスが取れないようで外してしまいます。

 

突然のことに驚き逃走する強盗団ですが、悟が警察ではないことを確認すると、追いすがる悟目めがけて拳銃を発砲します。

 

すんでのところで回避をしたものの、悟はゴム弾を汚水に落としてしまいます。

 

「どーやって戦うつもりなのよ!?」との初音から無線に、「とりあえず、やるだけやってみる」と回答した悟は、犯人のもとへ再び走り出しました。

 

懲りずに追いかけてくる悟に気付くと、武藤は「ここは俺に任せてください」と高取と鈴木を先に進ませます。

 

丁字路で拳銃を構えて待ち伏せる武藤ですが、なかなか姿を現さない悟に業を煮やし、自分から近付いていきます。

 

するとそこには、見様見まねのバレルロールという技で宙返りをしている悟の姿が。

 

慌てて発砲する武藤ですが、着水時の飛沫で悟の姿を見失います。

 

その隙を突いてジェットスキーの一撃を食らわせ、武藤を倒す悟。

 

汚水の付いた顔をぬぐい、ホッと一息。

 

「とりあえず…残るはあと2人だ!!」

 

下水道に響き渡る武藤の悲鳴に、動揺を隠せない強盗団の2人。

 

「何者なんだ、あのガキは!?」

 

リーダーの高取は明らかに狼狽しますが、鈴木は何かを察したような表情を見せます。

 

その頃悟は、気絶した武藤を水面から引き上げ、初音に警察へ連絡するように依頼をします。

 

しかし初音はそれを拒否します。

 

依頼主の銀行とは、悟と初音が犯人全員を捕まえる契約になっているから、あくまで自力で犯人を捕獲するように、と悟に伝えて無線を切ります。

 

一方鈴木は、「相手はASEから派遣されてきた人間」であることを高取に伝えます。

 

強盗計画がASEに漏れていることに疑問を持った高取は、鈴木を疑います。

 

すると、鈴木はあっさり白状。

 

かつてジェットスキーの大会で優勝していた高取は、鈴木の憧れの存在で、大きな目標でもありました。

 

憧れから今までついてきたものの、ヤクザにそそのかされてジェットスキーを犯罪に使っている高取の姿に耐えられず、銀行やASEに犯行予告を出したのです。

 

次の瞬間、高取の放った銃弾が鈴木の右肩口を撃ち抜きます。

 

「もう俺は、お前が知っている高取健二じゃないんだよ」

 

銃声に気付いた悟は、汚水に浸かった鈴木を発見、救助します。

 

鈴木は「かつて高取がマリンスポーツのスクール経営していた」こと、また「経営に失敗し、金を借りていたヤクザから今回の計画を持ち掛けられて今に至る」ことを悟に説明しました。

 

「景気の良い話だと思っていたけど、現実はこんなもんなのね」

 

呆れる悟の後ろで、拳銃を構える高取。

 

「危ない!逃げろ!!」

 

鈴木の言葉に反応した悟は、とっさにジェットスキーに飛び乗り、チタン合金で補強されたポールで銃弾を回避します。

 

銃声を聞いた初音は、慌てて無線で安否確認を行います。

 

「うるせーなあ。まだ生きてるよ…とはいっても、かなりヤバい状況だけどな」

 

危機的状況は続きます。

 

「昔のあなたに戻ってください!」

 

そう叫ぶ鈴木の脇腹を、無情にも銃弾で撃ち抜く高取。

 

「今の俺には、ジェットスキーなんかより、拳銃の方が断然頼りになるんだよ!!」

 

高取が鈴木に気を取られた一瞬の隙を突き、悟は高取に急接近。

 

高取の放つ銃弾をポールで回避すると、目前のボガードターンで目くらまし、後方ジェットから生じる水流で高取に汚水を被せます。

 

見事にマシンを操る悟に「どこかのチームに所属しているのか?」と尋ねる高取ですが、悟からジェットスキーに乗るのは今回が初めてであることを告げられ、衝撃を受けます。

 

悟の正体がマルチドライバーであることに気付いた高取は、ナイフを手に再び悟に襲い掛かりますが、悟はジェットスキーと共に水中に潜り、回避します。

 

浮上と共に繰り出された悟のアタックを猛スピードで回避した高取でしたが、次の瞬間下水道の通路に衝突し、ひっくり返ったジェットスキーに潰されてしまいます。

 

その姿を見た悟は、「最後の最後で自分の相棒に裏切られたか…ジェットスキーを汚え悪事に使ってきた罰だな」と呟きます。

 

とりあえず救急車を呼ぼうと無線を使いますが、どうやら汚水に浸かったことで壊れてしまった様子。

 

その横では、なんと血まみれの高取が起き上がり、悟に向けてナイフを振りかぶります。

 

絶体絶命のピンチの中、警察が現場に到着。

 

高取は投降します。

 

依頼内容を投げ打って警察を呼んだ初音は悟に感謝を要求しますが、悟は「だったら最初からそうしてくれよ」と不満げな様子です。

 

ボロボロになったジェットスキーを見て、初音に「後できれいにしてやってくれよ」とお願いをする悟でした。

 

犯人逮捕のニュース映像を見つめる謎の男。

 

背後の女性が「今回のミッションによる斑鳩悟への支給額は200万円になります」と報告をしますが、男性は「作戦を自力で完遂できなかった」ことを理由に、悟の査定額を1万円とします。

 

そして再びの牛丼屋。

 

汚水に浸かって死ぬ思いをしたのに、支給額がたった1万円であることに納得がいかない悟。

 

しかし1万円札を持つ悟の姿に友人は、「よかったじゃん!念願かなって、牛丼食うのに万券出せるぜ!!」と伝えます。

 

それを聞き、「そうだよな、2時間で1万円なんだから、すげえ割のいいバイトだと考えよう」と、悟は自分を納得させます。

 

「おばちゃん、ごちそうさん!」

 

元気よく、会計に1万円札を出した悟。

 

当面の夢をひとつ達成した悟はとても満足気です。

サンデーうぇぶり

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Episode2 脱出

とある山奥の建設現場。

 

作業員たちが、トラックの荷台に乗ってそれぞれ現場をあとにしていきます。

 

明日から休暇にも関らず、作業員の橋本は休日返上で現場に残るようです。

 

「たまには家に帰らねーと、かみさん逃げちゃうぜ」とからかう仲間達を笑顔でやり過ごし、橋本は数日前の出来事を思い返します。

 

夜更けの公園に集まる数名の男性。

 

橋本はその内の一人、リーダー格の男から、爆弾の入ったカバンを渡されます。

 

彼らは橋本と同じ地元民で、揚水発電所が山の自然を破壊して建設されることに反対し、抗議活動を行っております。

 

工事中のトンネルを落盤に見せかけて爆破するのは素人には難しく、そこの役目を橋本が担うのです。

 

当日は、建設現場近辺は暴風域に入るそうで、復旧作業が遅れている間に抗議活動を本格化するのが男達の目的のようです。

 

「俺達の生まれ育った場所を守るんだ!!」

 

そして爆破決行当日。

 

男の予測通り、一帯は暴風域に入りました。

 

県の調査員数名がトンネルの中に入っていきます。

 

橋本は布団の中で目を見開き、火薬をセットした時間を待ちます。

 

「この山を…役人の思い通りにはさせない…俺が守るんだ!!」

 

爆破の時間が訪れ、橋本は強く目をつぶります。

 

ところ変わって学校。

 

台風一過の晴天の空を、ぼんやりと見つめる斑鳩悟がいました。

 

「良い天気だなぁ…台風の去った後ってのはすがすがしくて良いんだが…」グウウウ…

 

昨日から何も食べていない悟は、1時間目からの体育の授業で空腹に苦しめられていました。

 

そんな中、女性が訪ねてきたということで悟は職員室に呼ばれます。

 

直後、悟は烏丸理香(からすまりか)という女性と共にヘリの中にいました。

 

烏丸は地質学を専門分野にしているASEメンバーで、急な任務で悟の力が必要なため、直接学校まで迎えに来たのです。

 

地下揚水発電所建設現場でトンネルの崩落事故が起きて、現場の調査員数名が閉じ込められてしまいました。

 

一筋縄ではいかない事態のため、県からASEに救助要請が来たようです。

 

現場に到着するまでの間、悟はあまりの空腹に耐えかねて、烏丸に「現地のコンビニに寄って欲しい」旨を伝えます。

 

しかし、どうやら現地周辺にはコンビニはおろか食堂も存在しないとのことで、烏丸は「とりあえずそれで飢えをしのいでください」と悟にチョコレート菓子を手渡しました。

 

大雨の中、悟と烏丸を乗せたヘリが現地に到着します。

 

ASEと聞いて、作業員の一人が「こんな時に専門家が来てもクソの役にも立たねぇ」と悪態をつきます。

 

ヘリから降りた烏丸が皆に挨拶をしますが、作業員は冷たい反応。

 

さらに、風にあおられた悟が崖から転落し、余計な仕事まで増やしてしまいます。

 

毛布を巻かれて震える悟をよそに、烏丸は現場状況の分析と、作業員への共有を行います。

 

トンネル入り口から38m地点で、広範囲の土砂が通路を塞いでいるようです。

 

ただ、その崩れ方に不自然な点があると烏丸は口にします。

 

「あの状況は、爆発物を使った崩落にそっくり」

 

その言葉に反応した橋本は、話をそらして救助を急がせます。

 

しかし、土砂を掘るための小型建機はトンネル内の現場に置いたまま、しかも嵐のため麓から建機や人員を運ぶのも困難な状況です。

 

作業員たちが絶望感に苛まれる中、烏丸は大型建機“992G”を使って土砂を掘り出す計画を立てますが、作業員は烏丸の計画に反対します。

 

「バカか、あんたは!?あんなでかい車両でトンネルを通れると思ってるのか!?」

 

さらに烏丸は反論します。

 

「トンネルの設計値は全幅4.7m、そして992Gの幅は約4.5m…通行は可能なはずです」

 

そんな曲芸みたいな運転誰ができるのか、と憤る作業員に、烏丸は悟の方を指して答えます。

 

「彼ならできますよ」

 

突然の注目に顔を上げる悟。

 

「斑鳩悟君、これからがASEが誇る天才ドライバーの腕の見せどころよ!!」

 

早速マシンに乗り込む悟ですが、992Gに乗るのは久しぶりということもあり、不安を隠せません。

 

しかし運転席の横に立つ烏丸は、「大丈夫、もっと自信を持ちなさい」と悟を強い目で悟を見つめます。

 

烏丸の目力に圧され、出来る限り努力してみます、とエンジンに火を入れる悟。

 

次の瞬間、悟の顔つきが変わります。

 

「なかなかいい音出してる…これなら怖いものなど何もねぇな」

 

轟音を上げて走り出す992G。

 

「今、お前に生命を吹き込んでやる!!」

 

果たして作戦は無事に成功するのでしょうか。

 

次回へ続きます!

 

悟の運転する992Gは、烏丸を乗せてトンネル内をグングン進んでいきます。

 

烏丸も悟の運転センスには舌を巻くばかり。

 

土砂崩れのポイントに到着すると、今度は烏丸の出番です。

 

二次崩落を起こさないよう、烏丸の指示の受け、最新の注意を払って土砂を掘り出します。

 

トンネルの外では、しびれを切らした作業員達の姿がありました。

 

「ずいぶん時間がたってるぞ、私たちも様子を見に言った方が…」

 

次の瞬間、トンネルの奥から近づいてくるエンジン音。

 

突然姿を現した992Gに、入口付近にいた作業員は慌てて逃げ出します。

 

土砂を置いて、再びトンネル内に戻る悟と烏丸。

 

「マグレだ!!そんな曲芸が何度も続くもんか!!」

 

悟が自分達以上に建機を扱えることを認めたくない作業員の男性でしたが、次々と積みあがっていく土砂を見てグウの音も出なくなります。

 

しばらくして、土砂の撤去を終えたはずの悟と烏丸が、あわただしく動き始めます。

 

「急いで斑鳩君、連絡はつけておいたわ。ムチャな作戦だけど、あなたを信じてみる」

 

何をするつもりなのか、作業員の男性のバイクを借りて、嵐の中麓へと走り出す悟。

 

閉じ込められた調査員が出てこないことに疑問を持った作業員達に、烏丸はトンネル内の発電所に来るよう促します。

 

「事態は…最悪な方向にむかっています」

 

烏丸と作業員達が発電所にたどり着くと、天井からの出水によって向こう岸と分断されている状況が見て取れます。Image
溜まった水には発電機から漏電している状況であり、泳いで渡るのも不可能であることがわかります。

 

この状況を見て、烏丸は今回の崩落が爆発物を使って人為的に引き起こしたものであると確信しました。

 

爆弾はトンネル内だけではなく発電所内にも仕掛けられていて、水は爆破の亀裂から噴き出してきたものだそうです。

 

爆弾を仕掛けた人間はよほどトンネルや発電所の構造に熟知した人間である、というのが烏丸の見立てです。

 

水位はどんどん上がっていて、調査員のいる場所に漏電した水が到達すれば、全員感電死です。

 

慌てた橋本は、トンネルの外で電話をかけます。

 

「トンネル崩落が爆破が原因であると見抜かれたこと」「このままでは自分が真っ先に疑われてしまう」と電話の相手に報告すると、それは想定の範囲内であるとの回答が返ってきました。

 

橋本は彼らの捨て駒にされていたのです。

 

橋本に爆弾を渡した男は、調査員の死さえも抗議の材料になると語りました。

 

「お前の犠牲は無駄にはしない。それもこの山を守るためだ!!」

 

電話の声に、橋本は言葉を失っていました。

 

その頃、作業員は調査員を救出することができず、八方ふさがりの状況に陥っていました。

 

「もうじき斑鳩君が帰ってくる」との烏丸の言葉には誰も耳を貸さず、「この嵐の中じゃ、今頃どっかにかっ飛んでる。あんな奴に期待してない」と吐き捨てます。

 

外で頭を抱える橋本は、麓から近付いてくるエンジン音に気付き、驚きの表情を見せます。

 

作業員の捨て台詞に、「大丈夫!彼は必ず戻ってきます。彼は、ASEが誇るスーパーマルチドライバーよ」と応える烏丸。

 

その時、トンネルを抜けて一台の車が到着しました。

 

なんとその車は“ハシゴ車”!

 

悟は嵐の山道を走り、ハシゴ車持ってきたのです。

 

突如現れたハシゴ車に、驚きを隠せない作業員達。

 

調査員が感電死していないことにホッとしたのも束の間、すぐにハシゴを伸ばすよう、烏丸から悟に指示が飛びます。

 

伸ばしたハシゴは、何とか調査員のいる岸まで長さは足りたものの、ハシゴ車の車高+向こう岸が2m低くなっていることもあり、とても調査員が届くような高さではありませんでした。

 

どうする?と作業員がうろたえる中、突然ハシゴ車が傾き始めます。

 

なんと悟が992Gに乗り込み、ハシゴ車の後部を持ち上げ、ハシゴの高さを下げているのです。

 

急いでハシゴに飛び移る作業員。

 

次の瞬間、漏電した水が作業員のいた場所を襲います。

 

まさに間一髪の救出劇でした。

 

安心した拍子に、以上に腹が減って動けなくなる悟。

 

作業員と救出された調査員は、歓声と共に悟のもとに駆け寄ります。

 

心からの礼を言う者、悟の操縦技術に惚れ込みヘッドハンティングする者。

 

皆が悟を囲んで盛り上がりを見せる中、橋本は静かにその場を後にします。

 

トンネルの外はすっかり雨が上がり、晴れた空が広がっていました。

 

外にいる橋本に話しかける烏丸。

 

「爆弾を仕掛け、崩落を起こしたのはあなたね」

 

終始挙動のおかしかった橋本を、烏丸は最初から怪しんでいました。

 

烏丸は複数犯であると推測しますが、橋本は単独犯であることを主張します。

 

橋本は事件について、「後悔はしていない」と語ります。

 

この山は自身の故郷であり、もともと工事を止めるためにこの現場で働ていたのだと。

 

「でも、自分の仕掛けた爆弾で罪のない人々が死ぬことになっていたら、この山を自分の手で汚してしまうところだった。小僧には感謝している」

 

烏丸は、橋本が自首しようが罪をかぶろうが、自分が関与すべきことではないと言い放ちます。

 

そして、「真実はいつか必ず晴れる。台風が去った後のこの空のようにね」と続けました。

 

山の向こうからヘリが飛んできます。

 

嵐のように仕事をこなし、嵐のように去っていく悟と烏丸。

 

空腹にあえいでいた悟に、作業員は「もう少しここでゆっくりする時間があれば、とびきりの郷土料理を御馳走してやったのに…」と同情を寄せます。

 

場面は変わり、中華料理店。

 

「斑鳩悟は、無事に任務を遂行して、帰還するそうです」

 

炒飯を口いっぱいに頬張る男に、女性が業務報告を行います。

 

今回の悟への支給額は220万円ですが、実際に悟へ支払う額について、彼女は男の判断を仰ぎます。

 

「あいつ昨日も任務で何も食ってないだろうから、牛丼の一杯でも食わせときゃ十分喜ぶはずだぜ」と男は答えたことで、まさかの現物支給が決まりました。

 

ヘリの中で、空腹のあまり気が遠くなってきた悟は、烏丸に途中下車を願うも、ヘリが着陸出来るような場所がないため却下されます。

 

またしても烏丸から悟へ、チョコレート菓子が手渡されます。

 

「とりあえず、それで飢えをしのいでください」

 

果たして、悟がご飯をお腹いっぱい食べられる日はやってくるのでしょうか。

サンデーうぇぶり

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Episode3 ジェット・パイロット

アリゾナ州ウィンズローの砂漠地帯上空を飛ぶ戦闘機。

 

どうやら操縦しているのは実験機のようで、本部への報告を終えた男性が交信を中断します。

 

前方座席のクリスという名の女性に実験終了の労いの言葉をかけたところで、突然彼女から銃口を向けられてしまいます。

 

「クリス!?なにをする、よせぇ!!」

 

場所は変わり、アリゾナ州フラッグスタッフの砂漠地帯。

 

そこにはASE所属の潜入工作のプロフェッショナル、クレーバー・オウルの姿がありました。

 

オウルは相当な女性好きで、仕事中にも関らず、任務の説明を行うASEの女性職員を口説き始めます。

 

女性が困っているところに、車が一台到着します。

 

「今回のあなたのサポート役も到着したようです」

 

車から、斑鳩悟が姿を現しました。

 

笑顔で挨拶する悟を、即座に殴り飛ばすオウル。

 

「この疫病神が!!」

 

悟を疫病神呼ばわりすることからも、2人は因縁浅からぬ仲にあるようです。

 

「今回の依頼はキャンセルだぁ!!」オウルの叫びもむなしく、ASE職員の女性は自動車で走り去ってしまいます。

 

ASEの対応についての不満を口にしながらも、オウルは悟に今回の任務についての説明を行います。

 

何らかのトラブルでこの近辺に不時着した、新興航空機メーカーのキリヤーライト社の実験機が忽然と姿を消したため、この地域に研究施設のある大手航空機メーカーのアイスリバー社に疑いがかかっているそうです。

 

今回の任務は、そのアイスリバー社に潜入して情報収集をすること、そして仮にアイスリバー社が実験機を盗んでいた場合は、搭乗員2名を救出すること。

 

オウルが「悟の出る幕はナッシング」と言ったことで、悟は一気に楽観モードに突入します。

 

施設に到着し、監視カメラや赤外線センサーなどのセキュリティを華麗な手際で突破するオウル。

 

催眠ガスを使ってコントロールルームを奪うと、あれよと言う間に研究所のセキュリティシステムを解除、実験機のテストパイロットのクリスが施設内に幽閉されている情報をゲットします。

 

早速救出に向かいますが、その女性が美人であることから再びオウルの悪い癖が出ます。

 

「任務が終了したら、僕のエスコートで一緒にディナーでもいかがですか?」

 

あきれ顔の悟を尻目に、オウルはクリスにもう一人の搭乗員、ヒューズの行方を尋ねます。

 

クリスは、ヒューズが抵抗の末に殺害されたと話すと、「せめて実験機を取り戻し、持ち帰りたい」とオウルに懇願します。

 

クリスの願いを了承したオウルは、お役御免となった悟に「とっとと日本に帰れ」と指示します。

 

ぞんざいに扱われながらも、クリスの態度に何かを感じ取って「やれやれ、仕方ねーなぁ」と頭を掻く悟。

 

格納庫で実験機の姿を確認をする、オウルとクリス。

 

新型機ではないことに疑問を抱くオウルに、クリスは「搭載された最新型のジャミングシステムに価値がある」と説明するや、引き出しから取り出した拳銃の銃口をオウルに突き付けます。

 

気付けば背後にも、銃を携えた数名の研究員。

 

すっかり囲まれてしまったオウルは、クリスの目的が実験機をアイスリバー社に売り渡すことだったことを知ります。

 

どうなるオウル!?で次回に続きます。

 

格納庫には、拳銃を突き付けられ、ひざまずくオウルの姿。

 

キリヤーライト社がASEを送り込んでくる情報を掴んでいたクリスは、自分がおとりとなってASEをおびき出す準備をしていたのです。

 

絶体絶命的状況のオウルですが、なぜかその表情は涼し気。

 

「美しい女性に殺されるのなら本望」「僕は思い描いていた理想の死に様だよ」と、抵抗のそぶりも見せません。

 

「さようなら、色男君」

 

クリスが銃のトリガーに手をかけたその瞬間、大きな衝撃音と共に、格納庫のシャッターを破ってトラックが突っ込んできました。

 

大慌てで逃げ惑うクリスと研究員。

 

壁にはまって動けなくなったトラックから降りてきたのは、なんと悟です。

 

悟は「毎回オウルは世話がやけるなあ。いい加減、その女癖の悪さ直してくれよ」と注意をしますが、オウルは「ふん、遅いぞ」とどこ吹く風。

 

研究員の銃撃に追い詰められる2人ですが、オウルは腰から拳銃を取り出して反撃に転じます。

 

オウルの撃った弾がジェット燃料の入ったドラム缶に当たり、大爆発を引き起こします。

 

逃げ出す研究員を見て得意気になるオウルと、「このままじゃ俺達爆死だよ」と冷静に分析する悟。

 

一転、慌てふためくオウルをよそに、悟は「もう、こいつで逃げるしか手はないぜ!」と実験機を指します。

 

でもなぜか、悟の提案に乗り気でないオウル。

 

それもそのはず、オウルは極度に乗り物酔いしやすい体質で、かつ高所恐怖症でもあるのです。

 

悟は「このまま何もせず死ぬよりマシだろ!?」とオウルを説得し、2人で実験機に乗り込みます。

 

ぶつくさと文句を垂れるオウルを無視して、エンジンに火を入れる悟。

 

「エンジンに異常はない。よし、こいつは飛べる!」

 

2人を乗せた実験機が、昇降機により地上に姿を現します。

 

慌てふためく研究員は、離陸を阻止せんと動きます。

 

そんな中、悟の眼前で大爆発が起こります。

 

先ほどのジェット燃料のタンクが、滑走路の真下にあったのです。

 

滑走路の使用は不可能と判断し、実験機を放棄することを提案するオウル。

 

しかし悟は、立ち上る火柱を観察すると、躊躇なく実験機を発進させます。

 

「今、お前に生命を吹き込んでやる!!」

 

頭を抱え、絶叫するオウル。

 

「あー!やめてくれえ!!どうして貴様は乗り物を運転し始めると、そう人が変わるんだ!!」

 

オウルが悟と組むことを嫌がる理由がなんとなくわかったところで、物語は次回へと続きます。

 

炎上する滑走路へと向かう実験機を見て、2人がヤケになったと見る研究員達。

 

爆破により遮断された滑走路の長さでは、浮力を得るためのスピードが出ないため、離陸は不可能だと、研究員は分析をします。

 

既にデータは取得済みのため、実験機が燃え尽きようとも一向に困らない研究員達は高みの見物です。

 

実験機内でわめき散らすオウルを意に介さず、実験機は炎の方へ一直線に進みます。

 

前方の炎を、冷静に見つめる悟。

 

「来い…爆発よ…もう一度来い!!」

 

突如、悟の眼前で再び大爆発が起こります。

 

「よし!来たぁ!」

 

爆風により発生した上昇気流に機体をうまく乗せ、実験機は見事に飛び立ちます。

 

悟の操縦技術に驚きを隠せず、感心するクリス。

 

しかし、このまま2人を逃がしては自分の裏切りが露見してしまうため、急いで追撃に向かいます。

 

その頃、実験機の機内では、悟の無茶な運転に対するオウルの怒りが爆発していました。

 

「だから、お前とは組みたくないんだ!」

 

乗り物酔いで吐き気を訴えるオウルは、機体を揺らさないよう悟に指示を出します。

 

しかし悟は、背後から猛スピードで迫るクリス達の戦闘機を察知し、それは不可能であることをオウルに告げます。

 

何の武力を持たない実験機に対し、クリス達の戦闘機は完全武装。

 

ピンチの最中、悟は眼下にそびえるグランドキャニオンに活路を見出します。

 

崖の間を縫うように飛ぶ実験機。

 

激しく左右に振られる機内で、オウルが絶叫していました。

 

「ぐわぁああ!勘弁してくれぇ!!」

 

戦闘機を操縦するロッドが水面スレスレを飛ぶ実験機に接近した瞬間、「今だ!」と悟は操縦桿を引き、機体を一気に上昇させます。

 

アフターバーナーにより立ち上った水柱に巻き込まれ、ロッドの戦闘機は川に墜落しました。

 

「さてと…残りの連中はどうやって振り切るかな」

 

だまし討ちに成功した悟ですが、残る相手は2機。

 

果たして悟とオウルは逃げ切ることができるのでしょうか。

 

圧倒的な劣勢のまま、物語は後編へと続きます。

 

武装もない実験機にロッドがやられたことに動揺するクリスと、僚機のパイロット、クロノア。

 

悟の戦闘技術を冷静に分析したクリスは、クロノアと共に高度を保ちつつ、実験機の追撃を継続します。

 

同じ手は通用しないと判断した悟は、逃げの一手に転じます。

 

性能はクロノアの機体の方が上ですが、曲がりくねった崖を猛スピードで抜ける悟に追いつくことができません。

 

しかし上空から、クリスの機体が悟の実験機をロック・オンします。

 

「もう…鬼ごっこは終わりよ!!」

 

クリスの機体から“AMRAAM(アムラーム)”と呼ばれるミサイルが発射されます。

 

全力で振り切ろうと悟は奮闘しますが、“AMRAAM(アムラーム)”はレーダー自動追尾装置の付いたミサイルで、逃げ切ることは不可能だとオウルは諦めます。

 

しかしそこでオウルは、クリスが「実験機には最新型のジャミングシステムが搭載されている」と話していたことを思い出し、乗り物酔いで朦朧とする意識の中システムを探します。

 

そしてスイッチを発見し、システムを起動するオウル。

 

ギリギリのところで悟はミサイルを回避しました。

 

実験機の後方では、ミサイルによる大きな爆発が起こります。

 

遠くから爆発を視認したクロノアは、撃墜成功としクリスに帰還を指示します。

 

クリスの頭には「彼らが、もしシステムのスイッチに気づいたとしたら…」と微かな疑念が生じますが、すぐに「そんなはずはない」とかき消しました。

 

一方、なぜ急にミサイルのロックが解けたのか不思議に思っている悟に、オウルがジャミングシステムの存在を伝えました。

 

悟からの感謝を受けて得意げなオウルですが、しばらくは敵の視界に入らないよう低空飛行のジグザグ運転が続くことが伝えられると、気分が悪かったことを思い出して吐いてしまいます。

 

「だから貴様と組むのはいやなんだぁ!!ウプッ…」

 

「うわあああ!!ゲロはやめてくれえぇ!!」

 

その後実験機は無事に回収された旨が、ASEの女性職員から男に報告がされます。

 

男の名は百舌鳥創(もずはじめ)。

 

Episodeの最後にいつも悟の報酬をピンハネしている男です。

 

女性は続けて、事件に関与したアイスリバー社の関係者の取り調べにFBIが動き始めたこと、そして戻ってきた実験機のコクピットが汚物まみれであったことでキリヤーライト社から苦情がきていることを報告します。

 

女性は百舌鳥に、乗り物に弱いオウルを悟と組ませるのは無理だと提言しますが、百舌鳥はきっぱりと否定します。

 

 

「乗り物に弱ぇ奴が酔わないような運転ができなきゃ、本当のプロではない」

 

敵から逃げ延びはしたものの、実験機を汚したことから、百舌鳥は今回の悟への支給額を1万円に決定します。

 

自分の預かり知らないところで、またしても報酬のピンハネをされてしまう悟でした。

 

ところ変わってフランス。

 

道行く女性達からの熱いまなざしの先に、オウルがいました。

 

女性達から「モデルかタレントか」と囁かれる中、突然オウルは地面に倒れます。

 

前回の任務から3日もたちますが、いまだにオウルから乗り物酔いのダメージは抜けていないようです。

 

そこにASEの女性職員が到着します。

 

女性職員の姿を認めるや即座に立ち直るオウル。

 

彼女の手を握ると、早速口説きにかかります。

 

困る女性職員の目線の先に、一台の車が到着しました。

 

「あなたの今回の任務のパートナーも到着したようです」

 

停車した車を見て、既視感を覚えるオウル。

 

「こ…このシチュエーションはまさか…」

 

顔面蒼白のオウルに、女性職員が声をかけます。

 

「安心してください。彼なら、貴方の任務を完璧にサポートしてくれるはずです」

 

ということで、ここまでが『D-LIVE』第1巻に収録されているお話です。

 

この続きは、『サンデーうぇぶり』にて無料で読めるのでぜひ、どうぞ!

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