「貧困ゆえに兄弟が5人死んだ。両親、そして残された兄弟を助けるため武道を始めたんだ」
そう語るのは現ONEライト級王者で2019年3月31日に日本で青木真也選手の挑戦を受けるエドゥアルド・フォラヤン選手。
今でこそ、フィリピンの英雄として知られていますが、
幼少期には貧困ゆえに5人の兄弟を病気で亡くしています。
そんな壮絶な幼少期を過ごし、
ゼロから這い上がりONE王者になったフォラヤン選手の波乱万丈な生い立ちやファイターとしての経歴を紹介します。
https://twitter.com/ONECHAMPJP/status/1102131749579038720
エドゥアルド・フォラヤンの経歴
エドゥアルド・フォラヤンのプロフィール
名前 | エドゥアルド・フォラヤン |
年齢 | 35歳 |
出身 | フィリピン・バギオ |
身長 | 170cm |
階級 | ライト級(70kg) |
所属ジム | チームラカイ |
バックボーン | ウーシュー(武術太極拳) |
戦績 | 21勝6敗 |
主な獲得タイトル | ONEライト級世界王者 |
エドゥアルド・フォラヤンの生い立ち ~兄弟の死~
フォラヤン選手は標高1500メートルの高地、フィリピン・バギオという山奥の田舎町で育ちます。
フォラヤン選手は9人兄弟で、家庭はかなり貧しく、
文字の読み書きの出来ない両親は肉体労働で生計を立てていました。
冒頭でも書きましたがフォラヤン選手は5人の兄弟を病気で亡くしています。
フォラヤン選手が幼少期の頃は、家の近くに病院がなく、
都市にある病院まで行くのに家から歩いて3日はかかっていたそうです。
そのため、幼い兄弟が病気にかかると病院に着くまでに息絶えてしまう事が多かったと言います。
貧しい家庭でしたので、車やバスなどの交通機関は使えなかったのでしょう。
フォラヤン選手の地元バギオは首都のマニラまで250km、車で7時間かかります。
おそらく、首都のマニラまで歩いて行っていたのだと思います。
日本では考えられないですね。
そんな貧しい家庭ゆえフォラヤン選手は、家族を養うため9歳からセメント袋を運ぶ仕事をしていました。
※正確な情報はないのですが、高校へ進学しているので、この頃(幼少期)は学業と両立しながら仕事をしていたと思われます。
何の教育も受ける事が出来なかったフォラヤン選手の両親は、
「子供たちに大学を卒業させること」
を夢見て必死に働き続けました。
後にインタビューでフォラヤン選手が当時の事を
両親が学費や食費を用意するためにお金を借りている姿を見るのは辛かった。
と語っています。
ちなみにフォラヤン選手が格闘技に興味を持つようになったのは、子供のころ見た映画のブルースリーやジャッキーチェン、ジェットリーに魅了されたからだとか。
その後、フォラヤン選手は高校を卒業し奨学金を借りコーディレラ大学へ進学します。
大学ではウシュー(武術太極拳)のチームに加わり、フィリピン代表チームにも選ばれ国際大会などでメダルを獲得しました。
その後、今まで育ててくれた両親に金銭的に恩返しをするためMMA(総合格闘技)に転向しプロを目指します。
バギオにあるチーム・ラカイに入門し2007年にプロデビューを果たします。
※MMAデビュー前は高校教師をしていたと言っています。
エドゥアルド・フォラヤンのONEチャンピオンシップでの実績 青木真也とのタイトルマッチ ONEライト級王者になるまで
引用:https://www.instagram.com/the.landslide/
2007年にプロデビューを果たすと、みるみる頭角を現し、
URCCというフィリピンの格闘技団体では、URCCウェルター級王者を獲得します。
2011年のONE Championship旗揚げ大会ではメインイベントを任されるまでに成長しました。
2016年には当時ONEライト級王者であった青木真也選手とタイトルマッチで対戦。
熱戦を繰り広げ、当時6年半もの間、無敗だった青木真也選手をKOしONEライト級新王者に輝きました。
引用:youtube.com
その1年後、ONEフェザー級王者・マーティン・ヌグエン選手が2階級制覇を掲げ、
フォラヤン選手の持つライト級のベルトに挑戦。(フォラヤン選手は2度目の防衛戦)
一進一退の攻防が続くのですが2ラウンド、フォラヤン選手のバックスピンキックにマーティン選手が右ストレートを合わせフォラヤン選手は失神KO負け。
マーティンヌグエン選手がONE Championship史上初となる同時2階級制覇を成し遂げました。
引用:youtube.com
フォラヤン選手は王者陥落後、
無敗のロシア人ファイター二人と対戦し勝利します。
ONEライト級王者に輝いたマーティン・ヌグエン選手が3階級制覇にチャレンジをするため、ライト級のベルトを返上。
フォラヤン選手が再び王者となるチャンスがやってきます。
空位になったライト級のベルトを賭け、フォラヤン選手とアミール・カーン選手が対戦。
アミールカーン選手を終始圧倒し、フォラヤン選手は再びONEライト級王者に返り咲きました。
フィリピン出身で元ボクシング世界王者のマニー・パッキャオ選手も
フォラヤンはフィリピンの英雄の一人だ。
とフォラヤン選手を絶賛しています。
2019年3月に行われるONE日本大会では、
1度勝利を上げている、青木真也選手とタイトル戦を行います。
引用:https://www.instagram.com/the.landslide/
エドゥアルド・フォラヤンの嫁や子供は?
エドゥアルド・フォラヤンは結婚して子供もいます!
まあ、フォラヤン選手も35歳ですし、いても驚かないですよねw
こちらがフォラヤン選手の奥さんとお子さんです!
引用:https://www.instagram.com/the.landslide/
奥さん美人ですね! そしてトゥーベイベー!!!
一人は2018年の年末に生まれたそうです!
エドゥアルド・フォラヤンの筋肉がヤバい?!?!?!
はい、やばいです(笑)
170cmでライト級なので、
筋肉がデカいですよね。
北岡悟選手も168cmでライト級ですので体格は似ていますね!
こういうタイプは寝技の選手が多いんですけど、フォラヤン選手は打撃主体のファイターなんです!!
こんな分厚くて重そうな筋肉しているのに早いんですよ打撃が!!
気になる方は試合映像見て下さいね!
まとめ
引用:https://www.instagram.com/the.landslide/
フォラヤン選手のプロフィール記事は、いかがだったでしょうか?
日本では、考えられないような貧困ゆえの壮絶な幼少期を過ごしていましたね。
フォラヤン選手は
何もない所から努力し、チャンスを掴み、結果を出す事の出来る
本当の逆境ファイターなのかもしれません。
最近よくTwitter上で、
「ONEには愛着がでない」「ONE見てても楽しくない」
といった感想が多いです。
個人的に選手のバックグラウンドを知れば、愛着が出るのではないか?
と私は思います!
今後、ONEチャンピオンシップをより一層楽しんでもらうためにONEの外国人選手を紹介していこうと思いますので楽しみにしてくれたら嬉しいです!!
今回はフォラヤン選手にフォーカスを当てましたが他にも逆境から這い上がりスターダムに登り詰めたファイターが沢山います。
そういった選手のプロフィール紹介をしていきたいと思います!