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『ジンメン』13巻は漫画アプリ『サンデーうぇぶり』で読める
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【最新版】サンデーうぇぶりの使い方やメリット・デメリットを徹底解説!おすすめ漫画ランキングも紹介!
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『ジンメン』13巻 ネタバレ紹介!
134話 「この先」
写真を物憂げに見つめるマサトに、この先どうするのかとヒトミが尋ねます。
「父さんとジンメンが集まりそうな場所に行き、そこで俺は力を使い切る。」
全てを終わらせるというマサトの答えに、一瞬ヒトミは言葉を失います。
電磁波網が破られ、鳥が外に出るまで時間はないため、マサトの父もそれが賢明だと判断します。
マサトの力は、ジンメンによる人類滅亡を防ぐためにあります。
「自分の使命を忘れるな」
父はマサトに言い放ちます。
しかしマサトにとってそんな使命はどうでもいいことでした。
人類滅亡を防いだり、動物たちを救うことよりも、自分が大切に思っている人を救うために力を使いたいと考えていたのです。
最後にマサトはヒトミに礼を述べます。
どんな状況でも、どんな状態でも自分のことを気にかけてくれたことに。
「俺は…ヒトミのことが…」
その瞬間、近くにいた仲間のゾウの頭に、何かが落ちてきます。
ドーン!!
大きな爆発とともに倒れるゾウ。
空を見上げると、複数の光が流れていきます。
「ミサイルだ…!」
マサト達はすぐさま地下へと非難します。
なぜ今更攻撃を仕掛けてきたのかという疑問が浮かぶ中田。
実は元々ジンメン化計画に、鳥類は想定されていませんでした。
しかし想定と異なり、鳥類がジンメン化してしまい電磁波網の外へ飛び立とうとしています。
さらに、電磁波網内部にいる民間人はジンメンによる惨状をしっかりと目撃しています。
政府はジンメン化計画が世間へ流出することを恐れ、ジンメンと民間人を同時に処理することを決めたのです。
この災害は全て、自然が引き起こしたものとするために。
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第135話 「駆除」
非難した地下で、中田は自分たちごとジンメン計画の証拠を消すつもりだと気づきます。
地上では、本来国際条約で禁止されているクラスター爆弾まで投下され、辺り一帯が火の海です。
戦闘機のパイロットは民間人もウイルスで化け物になっているという情報を政府から聞かされていました。
しかしパイロットの一人はどうしても信じられず、やはり正気ではないと作戦を離れようとします。
すると溝の方から何かが飛び出してくることに気が付きます。
「なんだこれ!?鳥に…顔!?」
未知の生物に困惑するパイロットでしたが、すぐそれが殲滅の対象であることに気が付きます。
しかしジンメン化した動物は電磁波網の外には出られないはず。
嫌な考えが頭をよぎります。
「電磁波網のどこかに、穴があるっ!」
その考えは的中、穴から大量の鳥が出ようとしていました。
絶対に出させまいと必死にミサイルを撃ち込みます。
すると突然戦闘機が一機墜落。
「何が起きた…?」
困惑するパイロットたちをよそに、さらに二機墜落。
ここでようやくパイロットたちは気が付きます。
「やつら捨て身で…的確にコックピットとエンジンを狙ってきているんだ…」
「バードストライクだ…っ!」
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136話 「ぼくらの」
一機、また一機と墜落していく戦闘機。
攻撃の手を緩めてはいけないと必死に奮闘します。
一方地下に避難したマサト達、辺りが少し静かになったので、外の様子をうかがいます。
「ここ…どこだよ…っ!」
自分たちがどこにいたのか分からなくなるほど、一帯は炎で覆われ、地獄のようでした。
空で戦闘機が次々と墜落するのを見て、マサト達は鳥の攻撃だと気が付きます。
鳥たちが穴から外に出ようとしていることも。
しかし電磁波網は一日経てばすべて破れ、容易に外に出られます。
なぜ、わざわざ最初の小さな穴から外に出ようとしているのか。
それは電磁波網が全て破れたあと、一斉に出ようとしたところを、オオカガミによって一網打尽にされるのを恐れた、鳥たちの策略でした。
オオカガミを発動されても問題ないよう、念のため早く外に出ることを試みたわけです。
空からマサトを探していた鳥たちが一斉に集まってきます。
鳥たちはマサトがまだ生きていると思い、ずっと探していたのです。
しかしマサトにとってこの状況は好都合でした。
動物がいないと効果を発揮しないマサトの力。
ようやく自分の力でみんなを助けられるとマサトは力を使おうとします。
上からマサトに向かって鳥たちが急接近。
直後、鳥たちが突然血しぶきをあげ、羽をまき散らしました。
間に割り込んできたヘリのプロペラに巻き込まれたのです。
自衛隊が溝の内側へ入ってきたのかと警戒するマサト達。
ヘリの扉を開けたのは、なんと日下部でした。
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137話 「必ずみんなを」
「助けに来たぞ!」
安全な場所へ連れていくとマサト達をヘリに乗せ、飛び立ちます。
ミズカガミによって駐屯地を含む一部地域のジンメンは元に戻ったため、日下部はヘリと乗組員を見つけ、救助活動をしていました。
鳥のジンメンが現れてからはまた身を隠し、ミサイルが降り注ぐ中、必死に駐屯地に引き返していました。
その途中、偶然マサト達を見つけたのです。
日下部のおかげで火の海からは脱出できましたが、鳥たちはまだまだ追いかけてきます。
駐屯地まで行けば日下部の仲間がいますが、状況は非常に厳しいです。
「俺がやる」
マサトが立ち上がります。
「ごめんな、ヒトミ」
「わかるんだ…」
涙を浮かべ俯くヒトミ。
「俺は…もうそろそろなんだ…」
マサトが力を使うと、鳥たちがどんどんヘリから離れていきます。
すごいなと日下部はマサトを誉めようとしますが、マサトの姿を見て言葉を失います。
マサトの顔は、まるで老人のように、しわだらけになり、どんどん体から力が抜けていきます。
「俺は必ず…みんなを…助け」
マサトが言い終える前に、突然ヘリが大きく揺れます。
ミサイルの流れ弾が、ヘリのエンジンに当たったのです。
ヘリはみるみるうちに高度を下げますが、なんとか不時着に成功します。
皆が起き上がり、周りを見渡すと、ヘリはジンメンに囲まれていました。
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第138話 「混乱」
ジンメンに囲まれ絶体絶命の状況。
ジンメンを止めようとマサトが力を使おうとしますが、マサトにはもう立つ力も残っていませんでした。
ジンメン達が容赦なく襲い掛かってきます。
圧倒的な戦力差、でも戦うしかない。
「うおおおおお!」
絶望に近い中、立ち向かう中田たち。
突然「ドッ」と鈍い音が響きました。ジンメンが長い首に薙ぎ払われていきます。
長い首の正体はキリン、他にもジンメン化から戻ったサファリの動物たちが助けに来てくれたのです。
「ただの動物が俺たちに勝てるわけないっしょ」
ジンメンゴリラがキリンの首をたたき折ります。
それを見てもなお、マサトたちを守ろうと臆することなく戦う動物たち。
しかしジンメンの方が強い、通常の動物は次々と倒れていきます。
もうやめてくれとマサトは懇願します。
「あがいても無駄だ」
「もうおとなしく、ぐちゃぐちゃになりなよ」
一匹のジンメンがそういい放った瞬間、ジンメンに向かって攻撃を放つ新手が現れます。
ジンメンです。ジンメン同士が争いを始めたのです。
これはマサトの力で操られているわけではない、ジンメンが自分の意志で仲間を攻撃したのです。
「なぜ邪魔をする!」
ジンメン牛の質問に、ジンメンパンダが答えます。
我々は自身に顔がついてから、次々と情報や知識が流れ込み、また同じく顔をもつジンメンに対して、恐怖を抱いていた。
ぶたえんちょーに、その恐怖は人間を襲うことで克服できると言われた。
しかしそれは簡単な方法を提示されただけで、本来は我々が人間の論理に巻き込まれる必要はなかったのだと。
その考えに対し別のジンメンが反論します。それこそが弱い考え方だ。
同じことをやり返せばいい、もう理不尽に命を奪われることもないのだと。
そこから、元の動物に戻る派閥と戻らない派閥でジンメン同士議論が繰り広げられます。
まるで人間のように、お互いの気持ちを、命の価値とその意味を、伝えあっているのでした。
議論が飛び交い、再び争いが始まろうとする中、マサトが待ってくれと叫びます。
「親父、ジンメンがオオカガミから避けられる場所を教えてくれ」
マサトはジンメンを救うことを決心したのです。
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第139話
ジンメンを救うと決めたマサトに驚く一同。
力を使い父から無理やり情報を聞き出そうとするマサトを、李が制止します。
ジンメンを動物に戻すためにここまで戦ってきたのに、それを救うだなんて。
「こいつらは自分でジンメンになったんじゃない。」
この言葉に、李は戸惑いを見せます。
「それでも身を守るためには…」
「今、ジンメンたちは俺たちを襲おうとしているかな…?」
マサトの言葉を聞くために、ジンメンたちは静まり返っていました。
ジンメンのままでもいいし、そうでなくてもいい。その選択肢すら与えられなかったことが、戦いの火種になったんだ。
マサトの主張に対し、李たちはそれでも戦わなければいけないという姿勢を見せます。
李たちは引き金に手を掛けます。
「ありがとう、マサト。私はジンメンでいたい。」
引き金を引く一歩手前、ジンメン達がマサトにお礼を言いました。そして人間に謝罪し、和解を申し入れてきたのです。
もう人間を襲わない、オオカガミの起動にも協力しよう、と。
「みんな、ありがとう」
マサトがお礼を言った直後、上からまばゆい光が放たれ、ジンメンがマサトの上に覆いかぶさってきます。
すさまじい轟音が鳴り響きます。
マサト達が起き上がると、ジンメン達が血を流し、倒れていました。
ジンメンが上からマサト達を覆い、ミサイルから守ったのです。
マサトは涙を流し、厳しい表情へと変わります。
「こんなバカげたことはもう終わりにするんだ。」
「これで最後だ、今度こそ外に出るぞ。」
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第140話 「悪党」
マサトは決心します。
溝の内側での出来事を外の人間に伝えると。
「これで最後だ、今度こそ外に出るぞ。」
ここで日下部のヘリが到着。
マサト達は鳥たちを突破する作戦を立てた後、ヘリに乗り込みます。
鳥たちが襲ってきますが、マサトの力でなんとか鳥を抑え込みます。
一方そんなマサト達の姿が戦闘機のパイロットに目撃されます。
そしてその情報は政府の総理へと伝わります。
総理の決断は、生存者の抹殺でした。
自衛隊に罪を負わせないために、総理個人が所有する特殊部隊を使用してまで。
特殊部隊がヘリにミサイルを撃ち込んできますが、寸でのところで回避します。
マサトはオオカガミを発動させ鳥に紛れて脱出するという新たな作戦を立てました。
しかしオオカガミは今のままじゃ発動できないのでは、皆そう考えていましたが、マサトはなんとなく方法を理解していました。
マサトは自分の変わり果てた目を、ヒトミに見せるのでした。
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第141話 「コード」
マサトの目こそが、オオカガミの鍵(コード)だったのです。
マサトは父からすべてを聞いてから、左目がうずいていました。そして今コードが見えるようになったのです。
それは、マサトが消滅するきっかけでもありました。
一度しか現れないコードを読み取ると、マサトと共に永遠に消える仕組みです。
そのことを父に告げられたマサトは悲しみに浸りますが、話にはまだ続きがありました。
なんとボロボロになったマサトでも、処置をすればあと数日は生きられるというのです。
なんで今更そんなことを、そう言いかけたマサトでしたが、突然の爆発に目を奪われます。
総理の特殊部隊のヘリが堕とされていました。
原因は、電磁波網を突破した鳥の群れ。鳥が外に出始め、もう時間がありません。
このままではジンメンが世界中に広がります。
マサトは父にオオカガミの起動を迫ります。
「だが…お前は俺の息子だっ!それを…」
「俺は本当に幸せだったんだ…っ!」
起動を拒む父に対し、マサトは自分が幸せであったことを伝えます。
これ以上自分の子供を、不幸にしないでくれと。
「すまなかった…」
「俺もお前がいてくれて幸せだった…」
オオカガミが起動。
ゴゴゴと轟音が鳴り響き、ジンメンたちも周りを見渡します。
不二山を中心に空を黒い雲が覆っていました。
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第142話 「噴火」
空が雲で覆われると、ポツポツと雨が降り始めました。
うめき声を上げながら次々とジンメンが溶け始めます。
オオカガミの正体は、不二山を使った、超出力の降雨型ワクチン散布システムだったのです。
さらに地上のミズカガミも発動し、ジンメン達に逃げ場はありません。
オオカガミを起動したマサトは手足がなくなり、まるで干からびてしまったかのような状態でした。
その姿にヒトミたちは儚げな眼を向けます。
「ここなら安全だ」
マサトの消滅を悲しんでいると、オオカガミから避難しようと鳥たちがヘリに逃げ込んできました。
鳥たちはパイロットを脅し、外への脱出を試みます。
「俺が何とかする…」
マサトが力を振り絞り口を開けました。
マサトはヒトミに、溝の内側での惨劇を外の世界に伝える使命を託します。
「ありがとね、ヒトミ。」
「俺…昔からさ、ヒトミのことが…」
「好きだった。」
そう言い残し、マサトは鳥たちを引き連れるため、自らヘリを飛び降ります。
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第143話 「マサト」
ヘリから飛び降りたマサトは、深い海へと沈んでいきます。
子どもの頃から溝の内側での出来事まで、様々な思い出が走馬灯として流れます。
最後は、ハナヨとの思い出が。
その雄姿に敬礼をする自衛隊、何も言わず海を見つめる中田、李、三美。
そして大粒の涙を流すヒトミ。
ヒトミは涙を流す中で、マサトの言葉を思い出します。
「みんなに、伝えてくれ。」
ヒトミはいつの間にか、決意を固めた表情に変わっていました。
ジンメン計画を知るものを消すため、総理は溝の内側から出てくるヘリを捜索させていました。
ヘリは見つかりましたが、中には誰も乗っていません。
実はヒトミたちは事前に消されることを予想し、救助要請を出さず、すでに別のところで脱出していたのです。
焦る総理は、すぐに捜索しろと命令を出します。
すると総理がいる建物の外で爆発が起こります。総理が避難しようとすると、内部でも爆発が起こります。
驚く総理は煙の中にたたずむ人影を見ます。
その人影は、ヒトミです。
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第144話
「なんだ…お前は…」
「私は…不二の溝の内側から来ました…総理。」
すぐさま捕らえろと命令を出す総理でしたが、そこに獣化した中田が壁を打ち破って入ってきます。
中田は外の警備を無力化し、入ってきたのでした。
ヒトミは総理に対し、溝の内側への攻撃を止め、取り残された人間の生活を保障することを要求しました。
話を聴かず問答無用で殺そうとする総理に、切り札を突きつけます。内海が残した記録です。
ヒトミは自分が30分以内に戻らなければ、記録をネットに流すよう頼んでいました。
そしてさらにヒトミは、ジンメン計画の全面的な停止を要求します。
総理は要求を拒みます。
ジンメン化計画は人間の英知を他の動物に残し、将来的に他の生命を救ってもらうという計画でした。それを中止するということは人類を滅亡させることにも繋がると総理は言います。
ヒトミの考え方は違いました。ヒトミたちはジンメンに襲われる中、大切な誰かに生きてほしいという想いがあったから生き残ってきました。だからこそ、思ってもない誰かを救った気になっている傲慢な妄想こそが、一番人を滅ぼす要因になる。
しかしヒトミの主張に総理の考えは揺らぎません。
総理の増援部隊がヒトミと中田に無数のレーザーポインターを当てます。
悲鳴を上げたのは、増援部隊でした。
トラ、ライオン、ゴリラが暴れまわり、ヘリにはコウモリが張り付いています。
怯える総理にヒトミが三つ目の要求を出します。
命を軽んじないこと。
相手の生命を想えなくなれば、それは動物と同じだと。
「我々の負けだ」
マサトの父、神宮が総理に言い放ちます。
神宮は総理に真相を伝えます。
ジンメン化計画がぶたえんちょーに乗っ取られていたこと、自分の息子を犠牲にしたこと、計画が自分にとって無価値なものであったこと。
「ジンメン化計画は凍結する…」
総理はヒトミたちにも凍結の協力を集い、計画凍結を進めるのでした。
半年後…
第145話 「ジンメン」
不二の溝が出来て半年、ヒトミは教室で授業を受けています。
不二山では大規模な復興が行われている最中。
ネットでは様々な憶測が飛び交っています。
半年しか経っていないにもかかわらず、外の世界は何事もなかったかのように、日常が戻っています。
ヒトミは入院している中田を尋ねます。
中田は獣化がゾウという大型動物であったため、体への負担が大きく、医者には生きているのが奇跡とまで言われていました。
ヒトミは自分の立場を疑問に感じ、悩んでいることを中田に伝えます。
溝の内側でともに過ごした人たちは皆何かを犠牲にしているのに、自分はのうのうと生きている。本当に自分の選択は間違っていなかったのか。
「あれでよかったんだよ」
中田はヒトミの功績を称え、今も十分やれることをやっていると励まします。
それでも不安な表情を浮かべるヒトミに後ろから李と三美が励ましの声を掛けます。
「ここは、マサトくんが残してくれた世界だ」
「君が生きている限り、君は君の思いを伝え続けるんだ」
中田はヒトミにマサトの願いを改めて確認させます。
「やれることをやってみます。」
ヒトミは自分が出来ることを精一杯やることに決めたのでした。
夜、とあるギャルが犬の散歩をしています。
すると近づいてきたネズミに犬が噛まれてしまいます。
心配して犬の様子をうかがうギャル。
「おい。」
「見てんじゃねーよ」
ジンメンの犬が誕生しました。
ここで物語は完結となります。
感想
最終巻です。マサトの死を経てヒトミがたくましくなっていく姿に感動しました。
最後、犬がジンメン化して終了しているのが非常にダークです。
ネタバレには書きませんでしたが、実は最終話の中でヒトミが、「いつかまた同じようなことが…」と李たちに不安を口にしています。
犬を感染させたネズミもジンメンということになりますので、ネズミの行動範囲と繁殖力を考えると…予想は当たりそうですね。
ジンメン全滅は初めから不可能だったみたいです。
最後は綺麗に終わると思っていたので、個人的には衝撃の結末でした。