君に届け2巻無料ネタバレ!タダで漫画を読む方法伝授!貞子が矢野と吉田の悪い噂を流してる黒幕!?

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『君に届け』2巻ネタバレ紹介!

Episode4.噂

黒沼爽子・15歳、座右の銘は一日一善…という、明るくて感動屋の爽子だけど、見た目は超陰気で、小学生以来”貞子”と呼ばれ、怖れられていました。

 

そんな爽子に対し分けへだてなく接してくれる人、風早やクラスの女子、吉田&矢野とも仲良く(!?)なり始め感動する爽子。

 

「……楽しい……よ。」

 

家で両親に、学校はどうか尋ねられ、ぽっとテレながら答える爽子。

 

うきうきした様子の爽子を見て驚き目を点にする両親。

 

今までも楽しいと言ってたけどちょっと違う様子です。

 

ポツリと貞子の母はこぼします。

 

「恋かしら」

 

それを聞き、子煩悩な父は湯飲みを落とし嘆くのでありました。

 

「さわこ…オレのさわこ…!!」

 

一方で湯舟に浸かりながら、風早や矢野、吉田の顔を思い浮かべる爽子。

 

あんなに人に喜ばれたこと初めてだったのです。

 

今が人生最良の時なのかもしれないなあ、と思いながらぶくぶくと湯舟に沈んでいってしまいました。

 

朝になり学校では、矢野と吉田の噂が囁かれていました。

 

吉田は、中学時代先生を泣かせたり、クラスの男子全員殴ったり、警察に名前を知られていたり。

 

矢野は、中学で百人斬り。

 

吉田と矢野は事実と違う噂話にひるむことなく答えます。

 

「あたしそんなんよりもっとすごい事色々やってんだけど!!」

 

「あたしを満足させられる男が100人もいるか!!」

 

でも、噂話を話していた女子は噂を流しているのは貞子だと言います。

 

「貞子が自分の地位をあげるために風早や矢野さんや吉田さんを利用してるって、みんな言ってるよ」

 

噂話をしていた女子が言うと吉田と矢野は、どんだけだよ、と大爆笑。

 

そんな中登校してきた貞子に対し、吉田と矢野はニヤと笑いながら聞きます。

 

「ねえねえ、あたし少年院入ってたんだって!」

 

「あたしはね~超男好きで中学ですでに百人斬りなんだよ~」

 

ふたりに言われ、頭にはてマークを浮かべながら貞子は答えます。

 

「2人とも強いんだねー…」

 

ピュアホワイトな貞子の返答に、矢野と吉田は脱力し、貞子を指さして言い放ちます。

 

「シロ!」

 

しかし、噂は収まる気配がなく矢野と吉田はふたりでどうしたものかと考えながら歩いていたところ、貞子が同じ中学だった女子と話しているところに出くわします。

 

同じ中学だった女子は、実は小さいころ自分が原因で”貞子”というあだ名が広まってしまったことを気にして声をかけていました。

 

「でも友達できて良かったね」

 

「矢野さんと吉田さんだっけ?」

 

同じ中学の女子に言われ慌てて否定する貞子。

 

「と、友達じゃないよ……!」

 

その言葉を後ろから聞いて固まる吉田と矢野。

 

貞子は後ろのふたりに気づいていません。

 

続きを聞こうとしていたところ、ピンの邪魔が入り連れて行かれてしまいました。

 

そのまま貞子は続けます。

 

「友達って…矢野さん吉田さんの関係みたいな感じだよね……」

 

「まだ…そこまではおこがましいって言うか……」

 

本当はふたりのことが大すきな貞子。

 

しかし矢野と吉田は、「友達じゃない」という貞子の一部分の言葉しか聞けていません。

 

その後も噂は広がり続け、自分がいることで風早や矢野、吉田の株が落ちてしまうと聞き、距離をとることを考える貞子。

 

風早からまた明日、と手を振られても返すことを躊躇ってしまい泣きながら背中を向けてしまいます。

 

結果、風早や矢野、吉田とすれ違いを重ねることになってしまうのでした。

 

Episode5.本音

小学校時代や中学校時代、今までの自分を思い返しながらボーっと上の空な貞子。

 

母親に声をかけられるまでごはんをこぼしていることにも気付きませんでした。

 

洗い物をしながらも考えてしまいます。

 

矢野さんと吉田さんが傷つくのは嫌。

 

なのに、私が周りにいるせいで…私が傷つけているの?

 

矢野さんと吉田さんみたいに風早くんもいつか傷つけてしまうの……?

 

私……周りにいない方がいいの……?

 

カシャーン

 

お皿を落として割ってしまう貞子。

 

「……ごめんなさい……」

 

両親にも、3人にも、ただ謝ることしかできませんでした。

 

その夜はあまり眠れず、朝を迎えた貞子。

 

朝早く学校に来た貞子でしたが、風早も偶然早く教室に居ました。

 

ふたりきりの教室。

 

昨日不自然に避けてしまったことを考えてしまいなにも言えない貞子に対し意を決して風早が言います。

 

「昨日へんだった!俺もしかしてなんかした?」

 

「嫌われるようなこと俺、なんかやった?」

 

予想外の風早の言葉に猛烈な勢いで否定する貞子。

 

風早はホッとした様子です。

 

貞子も言葉を重ねますが、誰かきたことを察し2人でいるところを見られたら風早の名誉が…と教室から逃げるように去るのでした。

 

トイレに向かった貞子でしたが、そこには泣きはらしたように赤い目をした矢野と吉田がいました。

 

自分のせいだ、と思い貞子は言います。

 

「ごめんなさい。私が元気なくさせてたんだね」

 

意味がわからず困惑して矢野は言います。

 

「…何?それ…」

 

すると、また人が来る気配があり慌てて先に出ていく貞子。

 

置いていかれた二人は貞子の言葉の意味がわからず混乱して落ち込みます。

 

貞子の考えてることがわからず、矢野はポツリとこぼします。

 

「……なんか……うぬぼれてたのかな……あたし…貞子にとって結構大きい存在だと思ってたんだよ……」

 

自分もそうだと同意し、目を伏せながら吉田は言います。

 

「きついな……」

 

一方で貞子は二人が自分のことで落ち込んでいるとは気づいておらず、噂が原因だと勘違いをしてしまっているのです。

 

噂が間違っていること。

 

誤解を早くときたい、と休み時間も噂している人を探し回ります。

 

いつもなら教室にいる貞子がいないのを見て、矢野と吉田は貞子が自分たちを避けているのか、と考えるもすぐに否定。

 

今までみてきた貞子のことを思い出しながら矢野は言います。

 

「…少なくともあたしらが見てきた貞子は善意のかたまりだわ」

 

でも、考えても悪い方向にいってしまってかみあわず、混乱してしまうのでした。

 

風早は貞子がなんかちょっと変だなと思い、貞子に声をかけますが、やはり他の人に見られてしまうことを気にして結果風早を避けてしまう貞子。

 

私が周りにいると迷惑になる。

 

さけたくない。

 

離れた方がいい。

 

でもそばにいたい。

 

どうしたらいいのかわかんないよ………。

 

そんな中、学校ではテストが始まります。

 

いつもなら、どれだけどんびきされても誰とでもあいさつをする貞子は、矢野にも誰とも目を合わさずに席に着きます。

 

いつもの貞子じゃないことを感じる矢野と吉田。

 

テストが始まると、思考の渦に飲み込まれていく貞子。

 

今までの幸せな日々がまるで夢だったみたいに遠く感じる。

 

ほんとは迷惑をかけるんじゃなくみんなの役に立ちたかった。

 

でも私2人の誤解もまだとけてない。

 

私が近くにいればきっとまたみんなを同じように傷つけてしまう。

 

だから最初に戻ったと思ってみんなから離れよう。

 

きっとそれが一番いいはず……。

 

しかし、今までの幸せな日々が浮かんでしまう貞子。

 

ふと、答案用紙にしずくが落ちます。

 

私もうどうやって1人でいられたかわからない。

 

やさしくされる気持ちもやさしくしたい気持ちも私知っちゃって。

 

どうして1人でいられたのか、どうして平気でいられたのか。

 

みんなみんな全部忘れちゃった……。

 

テストが終わり、帰り道。

 

1人帰る貞子を、夏休み初日と同じ場所で待っていた風早。

 

まっすぐに貞子に向かって声をかけます。

 

「……やっぱ納得いかないんだけど、嫌いじゃないならなんでさけんの?」

 

……「私と」……「喋らないで」……

 

「ってやっぱり言えません~~~~」

 

想いが溢れてしまい、わーんと泣き出す貞子。

 

なんでもいいからそばにいたくて。

 

なんでもいいから喋ってほしくて。

 

なんでもいいからさけないでほしくて。

 

「待っ…黒沼!ちゃんと喋ってくんなきゃわかんない」

 

貞子の手を取って、言う風早。

 

すると貞子はなぜ避けていたのか、えぐえぐと泣きながらたどたどしくも説明します。

 

「私が周りにいると株が落ちるって……」

 

納得がいかずに自分の気持ちを貞子に伝える風早。

 

「株とか噂とか…そこに俺の意思はどこにもないじゃん!」

 

「俺は…黒沼と喋りたければ喋るし、喋りたくなかったらこんな風に喋ってない!」

 

風早はまっすぐに黒沼を見て言います。

 

涙を流しながら、風早の言葉を受け止める貞子なのでした。

 

Episode6.決意

「…落ち着いた?ん!!」

 

風早の言葉とともに差し出される飲み物を感謝して代金を支払い、んくんく飲む貞子。

 

その様子を見て笑う風早を見て、貞子は気持ちが不思議と晴れていくのを感じました。

 

矢野や吉田とのことを風早に話してみると風早は逆に問いかけてきました。

 

「…たとえば逆の立場だったらどーだった?」

 

「俺とか…矢野や吉田がさ、自分と関わったら黒沼の株が落ちるって思って、黒沼から遠ざかんの」

 

その言葉を聞いて、貞子は即答します。

 

「やだ!……一緒にいたい……!」

 

その言葉を聞いて風早は笑って言います。

 

「うん、吉田たちもそう思ってるかもね」

 

そっか…と、やっと自分の頭の中だけで考えていて、相手に聞かなきゃ、…ううん、言わなきゃわからないということに気づけた貞子なのでした。

 

そのころ、矢野から呼び出された吉田。

 

ふたりで歩道橋で行き交う車を見下ろしていると、ふと矢野は言いました。

 

「ぎくしゃくしはじめてから貞子、にやっともしないね」

 

吉田も答えます。

 

「……最近の貞子……幸せそうだったんだけどな…」

 

ふたりで貞子のことを話すうちに、お互いに貞子のことを結構わかったつもりで、知らなかったことがいっぱいあったことに気づきます。

 

「やのちんあたしら…かんじんな話貞子としてないね」

 

しばらく逡巡したのちに絞り出した吉田の言葉に、矢野も答えます。

 

「あたしらがこんな風に思ってる事も貞子しらないね」

 

はは、と笑いながら矢野は言います。

 

「あたしら貞子のことばっか考えてる」

 

涙を浮かべながら吉田も一緒に言います。

 

「……こんなの、もう大すきじゃん」

 

「こんなの……もう友達じゃん」

 

わからないからわかりあいたい、そう思えることがうれしい。

 

ふたりとも再確認したのでした。

 

朝学校に登校し、緊張した様子の貞子。

 

矢野と吉田に会ったら話したい、と考えてどんな風に声をかけるか悩んでいる様子です。

 

すると、貞子の噂を話す女子の声が聞こえてきて貞子は飛び出します。

 

「ごっ……誤解だよ!!」

 

一生懸命誤解を解こうと話す貞子ですが噂話をする女子は聞き入れません。

 

「うるっさいな、わかってるよ。あの犯罪者なヤンキーといんらんね」

 

「さっきの言葉、とりけして……」

 

騒ぎになりはじめ、野次馬が集まるなか、風早と矢野と吉田が様子を見にきます。

 

一足先に到着して状況を聞いていた風早が、吉田と矢野に伝えます。

 

「……黒沼が、がんばってる。吉田と矢野の噂のことで」

 

居てもたってもいられず、矢野と吉田は野次馬をかき分けていきます。

 

風早は自分が助けに行きたい気持ちを堪えて、応援の気持ちを送るのでした。

 

Episode7.友達

「お前が言うなよ!」

 

噂話をしていた女子が、大声で言い、貞子のつかんだ手を振り払います。

 

あんたが悪口を言いふらしてたくせに、と言われ、はてなマークが頭に浮かぶ貞子。

 

誤解だと一生懸命に訴えるも、噂話をしていた女子は貞子の体を足蹴にします。

 

あんたも矢野も吉田も、てきとーにお互い利用しあってただけでしょ、おとなしくしてれば手を引く、などと言われて、貞子は珍しく大声で叫びます。

 

「ちがう!!」

 

「……手なんかひかなくていい……だから…とりけして!」

 

思いのたけをぶつける貞子の前に、矢野と吉田が立ちふさがります。

 

「よ、吉田……噂まで流されてまだこいつ助ける気!?」

 

噂話をしていた女子が言いつのります。

 

「貞子が言うわけない!!」

 

矢野と吉田はふたりできっぱりとはねのけます。

 

続けて吉田がドスの効いた声で警告。

 

「二度と貞子に手ー出したら、ただじゃ済まさないから!!」

 

逃げる噂話をしていた女子に貞子は慌てて言いかけます。

 

「あっ、待って!!さっきの全部ほんとに誤解なので……」

 

「取り消せばいーんでしょ!わかったよもう!!」

 

噂話をしていた女子は捨て台詞を吐いて逃げていきました。

 

「矢野さん、吉田さん!わかってくれたよ!」

 

「噂、誤解だってわかってくれたよ…!!」

 

目を輝かせて話す貞子。

 

「いいよ、貞子。……いいんだよ、それは」

 

静かな声で話しながら、真剣な目で貞子をみつめる矢野と吉田。

 

信じてくれたふたりに、貞子は堪えきれず、涙をこぼして気持ちを吐き出します。

 

「…私…今まで…みんなと仲良くなりたいなと思う一方で………きっとどこかであきらめてたんだと思う……」

 

「…だけど、矢野さんと吉田さんはあきらめられなかった」

 

「………!」

 

貞子の言葉に無言で目を瞠る二人。

 

貞子は言葉を続けます。

 

「私がそばにいることでふたりにへんな噂が流れて、また、傷つけるかもしれないって思っても、……それでも……どうしてもあきらめられなかった」

 

「もしもまた誤解がうまれたら、何度でも何度でも、何度でもとくよ」

 

「………私………やのさんと吉田さんと……ともだちになりたい………」

 

目をぎゅっとつむって心のうちを吐露する貞子。

 

「……そんなことであんた傷ついてたの……ばか。ばかだね………」

 

そんな貞子に声をかけ、ぎゅっと抱きしめる矢野と、堪えていた涙をぼろぼろと流す吉田。

 

泣きながら貞子に声をかける吉田。

 

「しってる?あたしたち、あんたが可愛くてしょーがないの」

 

「…しってる?友達ってね気づいたらもうなってんの!」

 

「あたしらもう友達あったんだよ、貞子!」

 

泣き笑いながら貞子は矢野と吉田と抱き合うのでした。

 

一方で、逃げ帰る噂話をしていた女子を後目に、囁く女子がひとり。

 

「ばかな子たち。あんな騒ぎをおこして、風早に嫌われるにきまっているのにぃ」

 

…その後、貞子にはまた今までのように元通りの幸せな日常が戻ってきました。

 

貞子と矢野、吉田3人がわいわいしている様子を見て、風早は2人になれるスキがまるでなくなってしまいました。

 

幸せそうな貞子の顔を見てしばらく矢野と吉田の二人に花をもたせてあげようと思う風早なのでした。

 

帰り道で、ニヤっとしながら矢野と吉田が貞子に尋ねます。

 

「…貞子、あたしたちのこと、すきっていうよりなんだって?(しってるけど)」

 

もじ…もじ…としながら貞子はポツリといいます。

 

「……だ……」

 

「だ?」(ニヤニヤする矢野と吉田)

 

「だ…、…だいすきなの……!」

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