忍恋を全巻無料で読む方法紹介!漫画アプリでタダ?あらすじや登場人物解説!鈴木ジュリエッタ作

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悩んでいる人
『忍恋』を全巻無料で読む方法が知りたい。

 

本記事はこんな疑問を解決します。

 

ご紹介する方法は、登録不要もちろん合法です。違法手段ではないので、安心してください。 

『忍恋』は漫画アプリ『マンガPark』で全巻無料で読める?

いきなり、結論です。

 

『忍恋』はこちらの白泉社が運営する漫画アプリマンガParkにて全巻無料で読むことができます。

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『マンガPark』は、大手出版社の白泉社が運営する公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。

 

『マンガPark 』では『忍恋』1巻から最終巻に収録されているすべてのエピソードを無料で配信してくれています。

 

安心安全に、そしてタダで『忍恋』を全巻読破したい方は『マンガPark』を使う方法が最もお得です。

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『マンガPark』は課金してもお得に読める!

『マンガPark』では基本的に無料で読める作品が多いですが、最新刊が発売されたばかりの作品などはアプリ内で購入できる『コイン』が必要です。

 

↓『コイン』が必要な作品。

 

実は、この『コイン』はアプリ内でお得に、そして簡単に購入することができます!

 

例えば、1100円分の『コイン』を購入した場合、1100円分の『コイン』に加えて、アプリ内で使用できるボーナスコインが200円分付与されます

 

つまり課金しても、お得に漫画を読めるのです!

 

購入方法もキャリア決済で簡単に購入できるため、わざわざ書店に行って漫画本を購入する手間が省けます。

 

『マンガPark』では1日に無料で読める話数に限りがあるので、うまく『コイン』を購入して読む方がストレスなく読み進められますよ!

 


 

漫画アプリに関して言うと、集英社が運営する少女マンガに特化した漫画アプリマンガMeeやスクウェア・エニックスが運営するマンガUP!も特にオススメです。

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以下のような有名作品が随時、更新され無料で読むことができます。

 

『マンガMee』で無料で読める主な作品一覧
  • この音とまれ!
  • 恋を知らない僕たちは
  • ハニーレモンソーダ
  • 古屋先生は杏ちゃんのモノ
  • みにあまる彼氏
  • テリトリーMの住人
  • 美食探偵 明智五郎
  • これは経費で落ちません!
  • 素敵な彼氏
  • 流れ星レンズ
  • 好きって言わせる方法
  • うそつきリリィ
  • アシガール
  • ひるなかの流星
  • ケダモノ彼氏
  • きらめきのライオンボーイ
  • 青空エール
  • アオハライド
  • きょうは会社休みます
  • 虹色デイズ
  • 君に届け
  • ダメな私に恋してください
  • 銀魂
  • ちびまる子ちゃん

などなど…

 

『マンガUP!』で無料で読める主な作品一覧
  • 無能なナナ
  • 遺書、公開。
  • 幸色のワンルーム
  • 薬屋のひとりごと
  • 俺ガイル
  • 渋谷金魚
  • ハイスコアガール
  • 咲-saki-
  • アカメが斬る!
  • ゴブリンスレイヤー
  • 魔王学院の不適合者
  • クズの本懐
  • 好きな子がめがね忘れた
  • 魔女の旅々
  • 神達に拾われた男
  • 裏世界ピクニック
  • 地縛少年 花子くん
  • 不器用な先輩。
  • ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
  • ホリミヤ
  • 弱キャラ友崎くん

などなど…

 

「無料でマンガを楽しみたい!」という方は『マンガPark』と併せて使ってみてはいかがでしょうか?

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次に『マンガPark』の使い方(システム)を簡単にご説明します。

 

『マンガPark』の基本的な使い方

『マンガPark』に掲載されているマンガを無料で読むには、アプリ内アイテムである『FREEコインボーナスコインを活用することになります。

 

(左がFREEコイン、右がボーナスコイン)

 

簡潔に言うと『FREEコイン』『ボーナスコイン』などを使うことで、1日1作品において、13話分以上のマンガを無料で読むことが可能です。

 

『忍恋』も例外なく1日に13話分以上の話数を読み進めることができます。

 

以下では『マンガPark』で使うアプリ内アイテム『FREEコイン』『ボーナスコイン』のそれぞれの使い方、取得方法を詳しく説明していきます。

『マンガPark』のFREEコインとは?取得方法と使い方を解説

FREEコインとは?
  • FREEコインとは、アプリ内でマンガを無料で読むために必要なアイテム
  • 朝6時、夜9時に120FREEコインずつ配布される(1日に計240FREEコイン)
  • 30FREEコイン消費で好きなマンガを1話分、無料で読むことが出来る

以上が簡単なFREEコインの取得方法と使い方の説明です。

 

1話につき30FREEコインが消費されるということは、

1日に配布される240FREEコイン÷1話につき消費される30FREEコイン=8話分

つまり毎日、配布される計240FREEコインを使って1日に8話分の作品をタダで読めるシステムがFREEコインです。

 

但し1点だけ注意があり、FREEコインを120以上貯めこむことは出来ません

 

朝6時に120FREEコインが配布され、その120FREEコインを使わずに夜9時を迎えたとしても新たに120FREEコインが加算されることはありませんので注意が必要です。

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『マンガPark』のボーナスコインとは?取得方法と使い方を解説

MP+(マンガポイントプラス)とは?
  • ボーナスコインとは、アプリ内でマンガを無料で読むために必要なアイテム
  • FREEコインがなくなってしまった場合でもボーナスコインを使うことで好きなマンガを1話分、無料で読むことが出来る
  • 『マンガPark』新規ダウンロード特典で900ボーナスコイン(30話分)が付与される
  • 毎日、短い広告動画を見るだけで30ボーナスコイン(1話分)が付与される(1日に2回このシステムが使える)

以上が簡単なボーナスコインの取得方法と使い方の説明です。

 

下の画像のように『マンガPark』新規ダウンロード特典では、900ボーナスコイン30話分)が無料配布されます。

 

そして毎日、短い広告動画を視聴することで30ボーナスコイン1話分を取得することが出来ます。

毎日0時と12時の2回、広告動画を見てボーナスコインを獲得できます。つまり毎日、60ボーナスコインを取得できるということです。

短い広告動画の見方は、アプリを起動すると画面右下にピンク色のプレゼントマークが出てくるので、それをタップします。

するとCMを見てコインをGETというボタンが表示されるので、タップして短い広告動画を視聴します。(広告を見ずに流してるだけでもOK!)

たったこれだけの労力で、30ボーナスコイン(マンガ1話分)が手に入ります。

 

やらない手はありませんよね(^^)/

短い広告を見てボーナスコインを獲得できるシステムは毎日、夜0時と昼12時に回復します。

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『FREEコイン』『ボーナスコイン』以外で1日3話分のマンガを読む方法

先ほど紹介した『FREEコイン』『ボーナスコイン』が0ポイントになってしまった場合でも1日に3話分のマンガを無料で読むアプリ内システムがあります。

 

その仕組みがコチラ。

 

読みたい”話(はなし)”のページへ飛ぶと、「CMを見て無料で読むと表示されます。これをタップし広告動画を視聴することで新たに1話分のマンガを無料で読むことが可能となります。

3回分この仕組みを使ったら翌日0時にリセットされ、また利用できます。

 

以上の事から『マンガPark』は、1つの作品において、1日に最低でも13話分以上ののマンガを無料で読むことのできるかなり気前の良い漫画アプリであることが分かります!

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『忍恋』あらすじ紹介!

時は現代の日本。

 

12歳となった杏子は立派な忍者になることを目指して、「飛田の里」の同い年の仲間たちと修行の日々を送っています。

 

杏子はずっと成績優秀でしたが、年が経つにつれて体格差から男の子に負け始めてしまい “これ以上女の子になりたくない!”と悩んでいました。

 

そんなある日外界から名家、華山院家の次期当主「華山院 楓」が自身の側忍を選ぶために里を訪れます。

 

ひょんなことから杏子は楓と仲良くなり、お互いの悩みを打ち明ける関係に…

 

杏子は楓から言われた言葉で世界の見方が変わり、「また里に会いに来る」と言って去っていった楓の言葉を信じて待っていました。

 

しかし4年経っても会いに来ない楓。

 

しびれを切らした杏子は、里の掟を破ってでも楓に会いに行くことを決意!

 

生まれて始めて里を出てみると、そこでは様々な出会いがあり…

 

さあ、杏子は長年の夢である立派な忍者になれるのでしょうか…?

 

そして杏子と楓の恋の行方は…?

『忍恋』読者の評価や感想は?

『忍恋』登場人物紹介!

飛田 杏子(ひだ あんこ)

立派な忍者を目指す16歳の女の子。

 

4年前出会った楓の言葉が忘れられず、生まれ育った飛田の里から楓が住む東京まで会いに行く。

 

楓の側忍になるも、与えられた任務は楓の曽祖父が創設した華王学園に通う高校生達が、良い学園生活を送れるように彼らを守ること。

 

自身も高校生1年生のクラスに通いつつ、学園が良くなるように日々邁進している。

 

実は名家、御堂家の息女??

華山院 楓(かざんいん かえで)

名家、華山院家の当主で超美男子。

 

呪いのせいで「20歳まで生きられない」と言われている。

 

引きこもりで怠惰な生活を送っており、18歳だが、留年して現在華王学園2年生。

 

華山院家の表から裏稼業まで取り仕切っており、温情をかけずときには姑息に事業に取り組んでいるため、敵も多く、失業に追い込まれた者からは恨まれている。

 

生きることへの執着はないが、杏子へ執着している。

 

御堂家の紗々女と婚姻関係を結ぶ。

鐵男(てつお)

杏子と幼馴染で、飛田の里のエース。

 

杏子に長年の想いを寄せているが、気づかれていない。

紗々女(ささめ)

杏子と鐵男と幼馴染で、里一番の美女。

 

自身の幸せはいい男と結婚することだと考えており、里を抜け出すために御堂家の息女と偽る。

 

御堂家に行ってからは、楓と結婚することになるが、実は鐵男のことが好きで…

久賀 皇紀(くが こうき)

華山院家とつながりが深い、久賀コーポレーションの御曹司。

 

楓のことを引きこもりの根暗野郎と悪口を叩くが、なんだかんだ楓のことが好き。

 

自身のペットにも楓という名前をつけている。

乱蔵(らんぞう)

楓の世話係。楓のフリをして、里に一緒に訪れている。

 

楓が小さなころから面倒を見ており、楓が弱音をはける存在。

 

目つきがとっても可愛い。

福村(ふくむら)

楓の執事。

 

華山院家の存続を一番に考えており、楓に振り回されている。

兎守(うさぎもり)

呪術を使うことができるくらいの非常に優秀な楓の護衛。

 

楓の側忍は優秀な人材ではないとだめだと考えており、杏子を認めていない。

黒海老 昭和(くろえび あきかず)

生徒会長を目指しているが、恐喝しながら他人に候補者演説を考えさせているところを杏子に見られ、杏子に更生対象者に認定される。

 

家に帰りたくない理由があり、生徒会の特権である秘密の花園(宿泊施設)を利用できることから立候補している。

赤松 涼花(あかまつ りょうか)

杏子のクラスの学級委員で、初めての友達。

竜崎 昇太(りゅうざき しょうた)

杏子のクラスメイトで大変面倒見が良い。

疾風(はやて)

楓父の側忍の弟。

 

飛田の里の的集団「百窓」の一員。

 

自身の兄が死んだ理由から華山院家を恨んでいる。

『忍恋』見どころ紹介!

① 現代とファンタジーがミックスされた世界

ファンタジーな設定の漫画を読むと、あくまでも漫画の世界の話だと割り切って読んでしまうことがありますよね。

 

しかし、忍恋はその考えをぶち破り、本当に忍びが現代にいてもおかしくないのでは?と、違和感なく現代×ファンタジーの世界観を表現してくれています。

 

まず、時は現代の日本ですが、始まりはファンタジーあふれる「忍の里」から始まります。

 

そんなファンタジーの世界である忍の里に、現代社会を生きてきた楓が訪れます。

 

現代社会で生きるが故の悩みを抱える楓と、忍びというファンタジーの世界で生きている杏子が交わり、この世界観を徐々に作り出していきます。

 

そして、今度は忍びである杏子が現代社会へと入り込んでいくと、より一層その世界観が確立されていきます。

 

例えば、忍者である杏子が制服を着て高校に通ったり、友達と仲良くバッティングセンターに行ったり、生徒会立候補者の応援をしている姿を見ていると、こういう世界もありそうだよね!という様な錯覚に陥ります。

 

別々の世界を交わらせながら物語を進めていく杏子と楓。

 

現代×ファンタジーの世界でどんな結末を迎えるのか気になりますよね。

② 杏子の純粋な心

立派な忍者になることを目標に17歳まで生きてきた杏子は、どうやったらこんなに真っ直ぐな子に育つの?!とびっくりするくらい純粋でお人好しな女の子です。(だから楓の嘘にも簡単に騙されてしまうのですが…)

 

疑うことを知らない杏子は、いくら楓に騙されても、楓の本当の姿は「いつだって家のために頑張り、苦しみながらも生きている楓」だと見抜きます。

 

そして生きることを諦めている楓に対し、最後まで諦めない杏子。

 

「必ず楓を守りきってみせる」という姿勢を貫き通す杏子を見ていると、こっちまで元気をもらえます。

③ 楓のくずっぷり

楓は期待を裏切らないほどの超絶美男子です。

 

初登場シーンでは杏子に素敵な言葉を投げかけ、「女性なら誰しもが憧れるヒーロー」だと思わせられます。

 

しかし、すぐにそのヒーロー像が崩れ、読者一同裏切られることとなります!

 

例えば、4年ぶりに杏子と楓が再会したシーンでは「一度会っただけの男の口約束を真に受けたの?」と笑って話しつつ、楓の側忍にならないという杏子を騙し、側忍契約書を勝手に結びます。

 

そして生活は基本不規則、食事は偏食の極み、高校生だが不登校、出席日数が足らず留年中、俗に言う“引きこもり”と知ることとなります。

 

だらしないだけでなく、独特な性格の悪さで杏子と友達になった男友達を嫉妬から邪魔したり、楓を狙う敵たちを姑息に返り討ちにしていきます。

 

もう顔が美男子でなければただのクズである楓。

 

そんな一見ヒーローに似つかわしくない楓ですが、ヒロイン杏子を想う姿や嫉妬している姿を見るとどうも憎めません。

 

時たま見せてくる真剣な楓や、杏子と結ばれてはいけない切ない表情を浮かべる楓には、クズで性格が悪いということも忘れてトキメキを感じてしまいます…

 

楓の小気味いいほどのくずっぷり、皆さんも是非感じてみてください!

④ 杏子の無自覚たらしに巻き込まれる男性陣

立派な忍者を目指す杏子は、現代男子と比べると遥かに男前!

 

12歳のときに女の子になんかなりたくないと考えていた影響もあり、女の子らしくあろうという考えは一切なく、男女という枠にこだわらず“自然体“でまっすぐに生きています。

 

異性にこう見られたいとかそういった欲が全くと言っていいほど無いのです。

 

そして顔もとっても可愛い!

 

可愛らしい笑顔でまっすぐに言葉をぶつけていく杏子は、出会う男たちを皆虜にしていってしまいます。

 

その無自覚たらしな杏子に一番翻弄されている楓を見るのも見どころの一つです!

 

いろんな表情を見せてくれる杏子を読み進めていけばいくほど、私達読者も引き込まれていきます。

⑤ 恋愛だけでないテーマ設定「生と死」

少女漫画ですので、恋愛要素もたくさん詰まっています。

 

例えば、恋の宿敵が杏子と幼馴染である紗々女であり、杏子が切なく二人を見ている姿はこっちまで切なくなってしまいます。

 

また、杏子へ長年の想いを寄せている鐵男との展開も必見です。

 

しかしながら、忍恋は恋愛要素だけでなく「生と死」についてもテーマとして取り扱っていると考えます。

 

楓の家には代々「華山院の長男に生まれたものは、必ず20歳を待たずに死ぬ」という呪いがあり、実際に記憶に残っているものは全員、20歳まで生きられませんでした。

 

なので、楓は生まれたときからいつ死ぬのかと、周りに心配され、死んだときの準備をしながら過ごしていました。

 

「生まれたときから死ぬ準備をされてきた私にとって、この人生は仮の宿」

 

そんな生きることへ全く執着していなかった楓は、杏子から「楓は死なない」と真っ直ぐな目で断言されてから徐々に考えが変わっていきます。

 

楓が生きることへ向き合い、変化していく様子は考えさせられるものがあります。

 

また最終巻では、楓は死んだと思っている高校の友達が集い、「楓を偲ぶ会」として楽しそうに楓との思い出を皆で語り合うシーンがあります。

 

そのシーンを別の部屋から覗いていた楓と乱蔵。

 

楓「私の話をしているのに、あそこに私がいないなんてつまらない」

 

乱蔵「死とは何も出来ずここでずっと、モニター越しに皆を見ているようなものかもしれませんな」

 

普段死について考える機会はあまり無いと想いますが、このシーンを読んでいて、「死ぬこと」についても考えさせられます。

 

ただの恋愛漫画は読み飽きた!という方にもお勧めしたい作品です!

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『忍恋』序盤ネタバレ紹介!

第一話

時は現代の日本。

 

甲賀(滋賀県)には外界から閉ざされた忍びの里「飛田の里」が密かに残っていました。

 

そこでは、立派な忍者を目指して今日も子どもたち年少組5人が鍛錬修行をしています。

 

今日の野外授業は10km障害物競走!

 

12歳になった杏子(あんこ)は今日こそ一番乗りを目指すべく、崖を駆け上がります。

 

「よう杏子、今日も俺の勝ちみたいだな」

 

杏子と同い年でライバルである鐵男(てつお)に、あと一歩のところで、負けてしまいます。

 

女子はどうして男子よりも高く跳べないんだろう、早く走れないんだろうと杏子は悔しくてたまりません。

 

「5着、紗々女(ささめ)」杏子と幼馴染の紗々女の結果はビリ。

 

他の仲間達は”女子”だからビリで良いだろうと話しています。

 

杏子は以前までは誰よりも脚が速く、いつだって1位の成績でしたが、今では男子に背丈も走りも抜かれ、エース陥落と言われてしまっています。

 

これ以上女の子になんかなりたくない、強い忍びになりたい!

 

ある日、飛田の里に外界からのお客様がやってきます。

 

長老屋敷の前に車がたくさん停まっているのに出くわした杏子は、外界の人間を見るのは初めてとわくわくしながら、車から降りてくる人をこっそり見ています。

 

「きれいな人」

 

男の人…?里にはいない綺麗な人が車から降りてきたので、杏子は思わず見惚れてしまいます。

 

続いて降りてきたのが…鬼!!

 

その夜、里の年少組(杏子、鐵男、紗々女)は長老屋敷に集められ、鬼(鬼の面)の正体が華山院家の嫡子・楓(かえで)様だと知ります。

 

「お前達の中から若く腕の立つ忍びを一人選び、華山院家当主専属の側人(そばにん)として召し抱えたい」

 

飛田の長は選抜試験を行い、1位のものを華山院家の忍びとすることを宣言。

 

名家専属の忍びとは、忍びであれば誰でも憧れる永久就職口であり、滅多にないチャンスに年少組は全員やる気をみなぎらせます。

 

杏子が徹夜で特訓しに行こうとすると、「杏子、無駄なことはやめとけ」

 

エースの自覚がある鐵男は自信満々に言い杏子を引き止めます。

 

「女は男には勝てない。体の出来が違うんだ」

 

「俺が側人に選ばれて、落ち着いたら迎えに来て嫁にもらってやる」

 

と照れながら鐵男は言います。

 

「いやだ!!」

 

と杏子は断固拒否!!

 

鐵男は密かに杏子に想いをつのらせていましたがあっけなく振られてしまいます。

 

私が男に生まれていたら、あんなこと言わせなかったのに…

 

鐵男が馬鹿にして言ってきたと思っており、想いには全く気づいていませんでした。

 

「うおおおお」

 

早朝まで鍛錬を続けている杏子の前に、突然きれいな布が落ちてきます。

 

「ごめんね 君、それは僕のだよ、こんな早朝にお使い?大変だね」

 

例の美人、楓様の隣りにいた小姓の朝霧(あさぎり)が屋敷の2階から杏子に声をかけます。

 

選抜試験に選ばれるために朝稽古をしていると、もじもじしながら答えます。

 

「君も忍び候補なのか、でも女の子は選ばれないと思うよ」

 

朝霧にまで女の子だからと言われてしまい、傷ついた杏子はその場を無言で立ち去ろうとします。

 

杏子を追いかけようとした朝霧は2階から木を使って降りようとしますが失敗して転落。

 

お人好しの杏子は大丈夫かと駆け寄ります。

 

「ごめん、無神経なことを言った、君のことを知りもしないで」

 

…朝霧は男の子なのに、男の子じゃないみたい、なんだか不思議

 

杏子はむっとした気持ちもどこかにいってしまい、二人は仲良く自身の身の上について語り合います。

 

朝霧は生まれたときから華山院家にいて、冷たい人工物に囲まれ塀の中の囚人のようで、苦しく感じていること、綺麗な飛田の里に滞在できて良かったと杏子に打ち明けます。

 

一方杏子は、一度も里の外に出たことが無いこと、夢は立派な忍びになることで、日々鍛錬を積むことは栄誉なことだと感じていると朝霧に話します。

 

夢をきらきらとした目で語る杏子に対して、

 

「君は自分のしごとに誇りを持っているんだね、うらやましい…」

 

寂しそうに言った朝霧を見て、この里にいる間だけでも嫌なことを忘れさせてあげたい!と、里で一番綺麗な朝日が見られるところへ朝霧を連れていきます。

 

杏子が辛いときや不安なときによく来る場所で、ここに来るとお日様から元気をもらえると話します。

 

「朝霧にもきっと力をくれるよ」

 

二人に暖かく朝日の光が降り注ぎます。

 

朝霧は元気が出たこと、ぴったり隣に座っている杏子にドキドキしていると照れながら話します。

 

こんなに綺麗な顔をしていても男の子なんだと、急に朝霧を男の子と意識してしまい顔を真っ赤にさせて慌てます。

 

「杏子をそういう目でみるな、杏子は女の子なんかじゃない、女の子っぽくもないだろ」

 

「そうかな、僕には可愛らしい女の子に見えるよ」

 

杏子は女の子と言われることに対してこれまで、イライラしていたのに、朝霧に言われるとなぜだか嬉しい気持ちになってしまいます。

 

「だめだ、可愛いなんて言われて喜んだら負けだ!!」

 

可愛い女の子は強い忍びになれない、女の子っぽくなりたくないと頑なな杏子に、朝霧は真剣な目をして言います。

 

「僕は男っぽくないかもしれないけど男だし、君は強くなりたいかもしれないけど女の子だ」

 

「望まぬ性別でも望まぬ体でも、それが自分のものならば自分自身を否定するな」

 

杏子は涙が溢れました。

 

なんだか杏子の中の女の子がいてもいいよって言われた気がしてほっとしたのです。

 

いい雰囲気の中、二人で屋敷へ戻ろうとすると朝霧は突然発作を起こし倒れてしまいます。

 

試験が始まってしまうから先に行ってと言う朝霧を置いていけない杏子は、朝霧をおぶって駆け出します。

 

「日々鍛錬しているのは試験を受けるためじゃない!こういうときに何もできないで立派な忍びになんかなれるもんか!!」

 

結局、杏子は試験に出ることは出来ませんでした。

 

それでも今大切なのは朝霧で、後悔していないと屋敷の布団で休んでいる朝霧に話します。

 

「杏子、君はもう立派な忍びだよ」

 

「ねえ..もし君さえ良ければ…」

 

二人は見つめ合い、徐々に顔が近づきますが、

 

「楓様ーーーーー!!」「ご無事でありますかッ楓様!!」

 

そこに例の鬼が入ってきて雰囲気をぶち壊し、そして杏子は真実を知ることとなります。

 

朝霧の正体が「華山院家 楓」であることを。

 

鬼の仮面を被っているのは、楓の世話係の乱蔵(らんぞう)で、私の代わりをしてもらっていたと悪びれもなく話します。

 

「忍びの選抜とか私にはよくわからないし、”面倒だし”、せっかく田舎に来たから”のんびり”しようと思って」

 

発作も仮病だと知り衝撃を受ける杏子。

 

さっきまでの優しい言葉は?元気のない顔は?一体この男は何なんだ?!と混乱します。

 

「決めた、君を私の忍びに迎える」

 

えええ~?!

第二話

乱蔵は楓に、華山院家の側忍は一人だけしか選べず、楓様に生涯付き添って命を守ることになるので、優秀な人材を慎重に選ぶ必要があることを説きます。

 

「私の側忍なのに好みで選んで何が悪い」と開き直る楓に対して、

 

「杏子に嘘ついたなー!!」大ビンタを食らわせ、杏子は怒り心頭です。

 

それでも杏子に自身の側忍になってほしいという楓は言いますが、杏子拒否して逃げていきます。

 

結局楓の側忍は決まらず、楓は外界へ帰ってしまうことになります。

 

「杏子、機嫌を直してくれないか、このまま君とお別れするのはさみしい」

 

「”楓”は嫌い…」

 

楓は帰る車の中から、見送りに来た不機嫌顔の杏子に話しかけます。

 

楓は嘘つきだから嫌いだと思いつつ、それでも朝日を見ながら言われた言葉は楓の本心で杏子にとっては本物だったと気づきます。

 

走り出した車を追いかけて叫びます。

 

「でも、”朝霧”のことは好きだ!ありがとう、元気でね!」

 

「また会いに来る」

 

ほっぺにキスを落とした楓はそのまま外界へ去っていきましたが、残された杏子はドキドキが止まりません。

 

そんな真っ赤になってトキメキが止まらない杏子を影から鐵男が呆然と見つめています。

 

杏子は楓に恋に落ちたのではないかと鐵男は悟ってしまったのです。

 

~4年後 夏~

 

16歳になった杏子は今日も鍛錬に励んでおり、次の課題となる水面歩行の術に挑戦しています。

 

杏子に練習に付き合えと言われてやってきたのは、今や里の期待のエースとなった鐵男。

 

水の中で死んだように浮かんでいる杏子を見て何やってんだと焦ります。

 

3歩進むと沈んでしまうから、年長組の中で唯一”中忍”になれた鐵男に教えてほしいと笑顔で頼みます。

 

相変わらず杏子に想いを寄せている鐵男は仕方ねえなといいつつ、杏子に付き合います。

 

杏子は4年間で腕や脚が伸びて、肌も白くなり体つきも女性らしくなり、そして男女の体力差に対して吹っ切れていました。

 

「お前、変わったな」

 

年長組の男の中で、1位は紗々女だけど、杏子の人気も高いことを話します。

 

「でも私今はそういう話興味ないな」

 

「興味が出た頃には良い男は残ってねーぞ」

 

「いいよ別に」

 

「まさか、華山院楓が迎えにくるのを待ってんじゃねーだろうな」

 

ドキッとする杏子ですが、待ってる訳ないじゃんと笑って受け流します。

 

会いに来ると言ったくせに4年間音沙汰なし、嘘つき楓なんて信じていないと言い聞かせます。

 

ただ、あの時楓に言われた言葉は杏子にとって宝物で、ずっと胸に仕舞っていました。

 

その時、遠くから車のエンジン音が聞こえて、杏子は一瞬気を取られてしまいます。

 

鐵男は車の音に過剰反応する癖をやめろ、いい加減楓が来たんじゃないかって期待するのをやめろと杏子に言います。

 

杏子は顔を赤らめながら否定しますが、鐵男と言い合いになり、水面歩行の術そっちのけで、取っ組み合いの喧嘩をして終わります。

第三話

「16年前にこの里に引き取られた女の赤子を捜してほしいのです」

 

「その子は…御堂家のご落胤…」

 

客人に茶を出そうとした紗々女はそんな会話を偶然聞いてしまいます。

 

その頃杏子と鐵男は農作業の手伝いをしていました。

 

二人の言い合いは終わっておらず、意地になった杏子は他に気になっている人が私にもいると嘘をついてしまいます。

 

「おい、誰だ」

 

そこに給仕を終えた紗々女が戻ってきて、鐵男の近くで農作業を開始します。

 

「鐵男くんの隣にいると、やらしい先輩が声をかけてこなくなるから便利なの」

 

そこに杏子が水面歩行の術を習得できたか、紗々女に訪ねにきます。

 

「くだらない事聞かないで、ビリの私にできるわけ無いでしょ」

 

「じゃあ鐵男を連れて特訓にいこ!」

 

行かないぞと鐵男が否定していると、2歳年上の男の先輩である架流(かける)が、僕が教えてあげようかと杏子に話しかけました。

 

焦った鐵男はやっぱり俺が教えると言いましたが、杏子は先輩の話に乗り、二人で練習しにいくことになります。

 

結局、架流先輩は上手く教えることが出来ませんでした。

 

落ち込む先輩を慌てて励ます杏子に、実は二人で話をしてみたかったこと、前から可愛いなって気になっていたと、杏子に交際を申し込みます。

 

架流先輩の優しい雰囲気が楓に似ていることに気づいた杏子は前向きに考え始めますが、

 

こんな気持ちじゃ恋にはならない、心の中に楓が残っていることに気づき断ります。

 

その頃紗々女は屋敷の書庫で御堂家についてのヒントを見つけていました。

 

書庫を出ると、運悪くいつもいやらしい目で見てくる志摩先輩に絡まれてしまいます。

 

志摩先輩はもうすぐ卒業であり紗々女に結婚をせまっていました。

 

「誰がアンタみたいな芋男の女になるもんですか、アンタは一生里の雑用係よ」

 

「そんなもんと付き合うほど私は安い女じゃない」

 

怒った志摩先輩は紗々女に襲いかかりますが、そこに鐵男が通りかかり紗々女を助けます。

 

「見なかったことにするから、消えろ」

 

紗々女は何を見なかったことにしてんのよ!と鐵男に怒りながら立ち上がりますが、鐵男に抱きつき泣いてしまいます。

 

「こんな狭い田舎早く出て行きたい、そのためなら他人を蹴落としてでも外に出るつもりよ」

 

「だけど鐵男、アンタが私と結婚してくれるなら私はこの里にいてもいい」

 

紗々女はこの里にいるならここで手に入る最高の男と一緒になると話します。

 

「悪いが、俺には他に好きな女がいる」

 

「でも杏子は鐵男くんのこと見てないわよね」

 

鐵男の杏子への片思いはバレバレでした。

 

鐵男に振られた紗々女ですが、これで心置きなく他人をけ落とせる、また鐵男の杏子への想いは狭い田舎の中で生まれている幻想だと、スッキリした顔で言いながら去っていくのでした。

 

その後、鐵男は屋敷に戻った杏子から先輩に告白をされたことを聞きます。

 

「でもダメだった、鐵男の言う通りだ、私は楓を待ってるのかもしれない」

 

「そんなもの幻想だ」

 

紗々女に言われた言葉をそのまま杏子に言う鐵男でした。

第四話

里に急な知らせが舞い降ります。

 

それは紗々女が御堂家という金持ちの血縁で、極秘裏に里を出たという話でした。

 

紗々女は里を出たいという夢を叶えたのです。

 

一方、杏子はこのところ絶不調で立派な忍びになるという夢が叶いそうになく悩んでいました。

 

女子が不調になるのは、恋をしているときだけだと、4歳後輩の茶世ちゃんにアドバイスを受ける杏子は、たしかに最近楓のことをよく考えるようになったと気づきます。

 

もう会いに行かないと楓に直接言われたら、悩みも減って楽になるはずなのに!

 

そこに紗々女から一通の手紙が届きます。

 

それは東京でおこなわれる紗々女の誕生パーティーの招待状で、是非元学友の鐵男に出席してほしいという内容でした。

 

名家も集まり、紗々女の育ちは伏せているので目立たぬように義理を果たせと里長から説明を受ける鐵男。

 

それを一緒に聞いてしまった杏子は、私も行きたいと立候補しますが、里を出られるのは中忍以上のため即却下されます。

 

杏子は鐵男にこっそり連れて行ってほしい、名家のパーティーなら楓も来ているかもしれないからそこで振ってもらいたいんだと話します。

 

鐵男は、明日出発するまでに水面歩行の術を完璧に習得したら連れていくという条件を出します。

 

杏子は徹夜で練習しますが、上手く行かず夜明けもせまっていました。

 

もしここにあのときの楓がいたらなんて言ってくれるだろう…ここに楓がいたら

 

楓に会いたい

 

水面の先に楓の幻想を思い浮かべた杏子はついに術を習得させます。

 


 

優雅に機内食を頼もうとしていると

 

「私もトマトジュース飲みたい!」

 

水面歩行を習得できたから連れてってと笑顔で鐵男に話しかけます。

 

鐵男は機内に潜んでいた杏子を急いで隠しながら、仕方ないと連れて行くのでした。

第五話

杏子はホテルの部屋へと入り、初めて見る外界の景色に感動します。

 

「つきあってくれてありがとう、鐵男っていい奴だな」

 

「いい奴だぜ俺は、優しくはないけどな」

 

外界デビューおめでとうと鐵男に渡された飲み物を飲むと、眠ってしまう杏子。

 

夢から覚めた杏子が時計を見ると19時を過ぎていました。

 

鐵男ぶっとばす!!!慌てて杏子は部屋を飛び出します。

 

「待て、楓!そっちは危ない戻れ!」

 

ホテルから出ると”楓”と呼ばれた犬が車に轢かれそうになっているのを杏子は危機一髪助けます。

 

「楓って犬のことか」

 

そこに犬の飼い主で軽率そうな男が杏子に話しかけ、名前と連絡先を聞いてきました。

 

忍びは軽々しく他人に名は明かさないと説明すると、男は忍者の格好をバカにしながら更に絡んできます。

 

これから御堂家のパーティーに行くから構っている暇はないというと、なんと男は御堂家のパーティー会場を知っていることが判明。

 

犬を助けたお礼に男は杏子に会場の場所を教え、忍者の格好では入れないからとイブニングドレスをプレゼントします。

 

男の名は久賀 皇紀(くが こうき)。

 

「ありがとう皇紀、すごく助かった」と微笑みながら言った杏子に少し見惚れてしまう皇紀。

 

「皇紀の犬の名は好きだ、犬と元気でな」と杏子はトラックの上に登って去っていくのでした。

 

「俺の犬の名前か、殺したいほど嫌いな男の名前だけどな」

 

その頃暗い路地裏では…

 

「ずいぶんお粗末な殺し屋もいたものだ」

 

楓は自身を狙った暗殺者を返り討ちしていました。

 

「一ヶ月振りの外出に水をさされて気分が悪い」と代車に乗り換えた楓に、部下たちは危ないから早く側忍をつけてほしいと懇願します。

 

「私の側忍はもう決まっている」

 

「だけど、とても綺麗なところにいる綺麗な目をした子だからこんな汚れた場所には呼べない」

 

と杏子を思い出している楓は、御堂家のパーティーに向かっていました。

第六話

紗々女は御堂家「鹿王館(ろくおうかん)」に飾られている、10年前に死んだという母親の肖像画が「杏子」に似ていることに気づきます。

 

杏子が来たらバレてしまうが、どうせここに来ることはできないとほくそ笑みます。

 

そこにお祖母様が紗々女を呼びに来ます。

 

「今夜は華山院家の若君が来ます。将来お前の夫となる方よ」

 

紗々女はここでも自身が籠の鳥だと思い、それでも里で芋男の女になるよりは遥かにましだと感じていました。

 

杏子も鹿王館に無事到着、豪華なお屋敷に感動しっぱなしです。

 

参加者の声から楓が参加することを知った杏子。

 

「弱冠18歳にして、財界トップを牛耳る華山院家の当主」

 

「なのに表舞台に一切姿は見せず、その手腕は悪魔的だという」

 

そして、楓が紗々女と結婚する噂があることを知ってしまい杏子は胸が苦しくなってしまいます。

 

化粧室から会場へ戻ると幸せそうに笑う紗々女と鐵男に気づきます。

 

「これからは楓が紗々女の隣に立つのか、お姫様と王子様みたいで素敵だな」と言いつつ涙がこぼれてしまいます。

 

ああそうか 私は楓に恋をしていたんだな

 

その時、紗々女が何者かに銃で狙われていることに気づいた杏子は急いで狙撃銃者を捕縛。

 

大丈夫かと駆け寄りますが、紗々女は肖像画の”母親”に杏子が似ていることがバレてしまう!と苛立ち、なぜここにいるのかと杏子に詰め寄ります。

 

「警備員、その娘は侵入者よ、拘束して!」

 

紗々女は無断で杏子が里を抜け出した事を上に報告を上げると言います。

 

抜け忍(ぬけにん)は大罪であり、二度と楓に会えなくなると絶望し必死に抵抗します。

 

「その娘に触れるな」

 

「彼女は私のもの、たった一人の私の忍びだ」

 

颯爽と現れた楓は笑顔で杏子に向き合い

 

「久しぶりだね杏子」と相変わらずの笑顔で杏子に言うのでした。

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