オトメン全巻無料で読む方法解説!漫画ドラマ面白い?アプリでタダ?キャラも紹介!作者・菅野文

おすすめスマホアプリ

 

悩んでいる人
『オトメン』を全巻無料で読む方法が知りたい。

 

本記事はこんな疑問を解決します。

 

ご紹介する方法は、登録不要もちろん合法です。違法手段ではないので、安心してください。 

『オトメン』は漫画アプリ『マンガPark』で全巻無料で読める?

いきなり、結論です。

 

『オトメン』はこちらの白泉社が運営する漫画アプリマンガParkにて全巻無料で読むことができます。

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『マンガPark』は、大手出版社の白泉社が運営する公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。

 

『マンガPark 』では『オトメン』1巻から最終巻に収録されているすべてのエピソードを無料で配信してくれています。

 

安心安全に、そしてタダで『オトメン』を全巻読破したい方は『マンガPark』を使う方法が最もお得です。

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『マンガPark』は課金してもお得に読める!

『マンガPark』では基本的に無料で読める作品が多いですが、最新刊が発売されたばかりの作品などはアプリ内で購入できる『コイン』が必要です。

 

↓『コイン』が必要な作品。

 

実は、この『コイン』はアプリ内でお得に、そして簡単に購入することができます!

 

例えば、1100円分の『コイン』を購入した場合、1100円分の『コイン』に加えて、アプリ内で使用できるボーナスコインが200円分付与されます

 

つまり課金しても、お得に漫画を読めるのです!

 

購入方法もキャリア決済で簡単に購入できるため、わざわざ書店に行って漫画本を購入する手間が省けます。

 

『マンガPark』では1日に無料で読める話数に限りがあるので、うまく『コイン』を購入して読む方がストレスなく読み進められますよ!

オススメ漫画アプリ紹介

上記で紹介した『マンガPark』以外にも双葉社が運営する漫画アプリマンガがうがうや小学館が運営するマンガワンも特にオススメです。

異世界漫画・悪役令嬢まんが読むなら『マンガがうがう』

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マンガワン-小学館のオリジナル漫画を毎日配信

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『マンガがうがう』で無料で読める主な作品一覧
  • 監獄実験プリズンラボ
  • 復讐の未亡人
  • 王様ゲーム
  • クレヨンしんちゃん
  • ミイラの飼い方
  • 漂流ネットカフェ
  • 復讐教室
  • 走馬灯株式会社
  • ミスミソウ
  • orange
  • 恋空
  • オオカミ王子の言うとおり
  • 京都寺町三条のホームズ
  • リベンジH
  • クラス転移で俺だけ…
  • 進化の実
  • 魔王様、リトライ
  • 小林さんちのメイドラゴン
  • 異世界召喚は二度目です
  • 勇者パーティーを追放された白魔導師
  • 勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた

などなど…

また異世界系や令嬢系の漫画も豊富に読めます!

 

『マンガワン』で無料で読める主な作品一覧
  • 闇金ウシジマくん
  • アフロ田中
  • 土竜の唄
  • ケンガンアシュラ
  • ケンガンオメガ
  • 今際の国のアリス
  • 青のオーケストラ
  • 薬屋のひとりごと
  • からかい上手の(元)高木さん
  • ダンベル何キロ持てる?
  • めぞん一刻
  • おやすみプンプン
  • 灼熱カバディ
  • 送球ボーイズ
  • 出会って5秒でバトル
  • モブサイコ100
  • 教え子がAV女優、監督がボク。
  • 釣りバカ日誌
  • ゾン100
  • 裏バイト逃亡禁止
  • 美味しんぼ
  • 医龍
  • イキガミ
  • 闇金ウシジマくん外伝 肉蝮伝説
  • 九条の大罪

などなど…

 

「無料でマンガを楽しみたい!」という方は、ぜひダウンロードしてみてはいかがでしょうか?

 

もちろん、ダウンロードする際もお金はかかりません。

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『マンガPark』の基本的な使い方

『マンガPark』に掲載されているマンガを無料で読むには、アプリ内アイテムである『FREEコインボーナスコインを活用することになります。

 

(左がFREEコイン、右がボーナスコイン)

 

簡潔に言うと『FREEコイン』『ボーナスコイン』などを使うことで、1日1作品において、13話分以上のマンガを無料で読むことが可能です。

 

『藍より青し』も例外なく1日に13話分以上の話数を読み進めることができます。

 

以下では『マンガPark』で使うアプリ内アイテム『FREEコイン』『ボーナスコイン』のそれぞれの使い方、取得方法を詳しく説明していきます。

『マンガPark』のFREEコインとは?取得方法と使い方を解説

FREEコインとは?
  • FREEコインとは、アプリ内でマンガを無料で読むために必要なアイテム
  • 朝6時、夜9時に120FREEコインずつ配布される(1日に計240FREEコイン)
  • 30FREEコイン消費で好きなマンガを1話分、無料で読むことが出来る

以上が簡単なFREEコインの取得方法と使い方の説明です。

 

1話につき30FREEコインが消費されるということは、

1日に配布される240FREEコイン÷1話につき消費される30FREEコイン=8話分

つまり毎日、配布される計240FREEコインを使って1日に8話分の作品をタダで読めるシステムがFREEコインです。

 

但し1点だけ注意があり、FREEコインを120以上貯めこむことは出来ません

 

朝6時に120FREEコインが配布され、その120FREEコインを使わずに夜9時を迎えたとしても新たに120FREEコインが加算されることはありませんので注意が必要です。

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『マンガPark』のボーナスコインとは?取得方法と使い方を解説

MP+(マンガポイントプラス)とは?
  • ボーナスコインとは、アプリ内でマンガを無料で読むために必要なアイテム
  • FREEコインがなくなってしまった場合でもボーナスコインを使うことで好きなマンガを1話分、無料で読むことが出来る
  • 『マンガPark』新規ダウンロード特典で900ボーナスコイン(30話分)が付与される
  • 毎日、短い広告動画を見るだけで30ボーナスコイン(1話分)が付与される(1日に2回このシステムが使える)

以上が簡単なボーナスコインの取得方法と使い方の説明です。

 

下の画像のように『マンガPark』新規ダウンロード特典では、900ボーナスコイン30話分)が無料配布されます。

 

そして毎日、短い広告動画を視聴することで30ボーナスコイン1話分を取得することが出来ます。

毎日0時と12時の2回、広告動画を見てボーナスコインを獲得できます。つまり毎日、60ボーナスコインを取得できるということです。

短い広告動画の見方は、アプリを起動すると画面右下にピンク色のプレゼントマークが出てくるので、それをタップします。

するとCMを見てコインをGETというボタンが表示されるので、タップして短い広告動画を視聴します。(広告を見ずに流してるだけでもOK!)

たったこれだけの労力で、30ボーナスコイン(マンガ1話分)が手に入ります。

 

やらない手はありませんよね(^^)/

短い広告を見てボーナスコインを獲得できるシステムは毎日、夜0時と昼12時に回復します。

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『FREEコイン』『ボーナスコイン』以外で1日3話分のマンガを読む方法

先ほど紹介した『FREEコイン』『ボーナスコイン』が0ポイントになってしまった場合でも1日に3話分のマンガを無料で読むアプリ内システムがあります。

 

その仕組みがコチラ。

 

読みたい”話(はなし)”のページへ飛ぶと、「CMを見て無料で読むと表示されます。これをタップし広告動画を視聴することで新たに1話分のマンガを無料で読むことが可能となります。

3回分この仕組みを使ったら翌日0時にリセットされ、また利用できます。

 

以上の事から『マンガPark』は、1つの作品において、1日に最低でも13話分以上ののマンガを無料で読むことのできるかなり気前の良い漫画アプリであることが分かります!

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『オトメン』あらすじ紹介!

銀百合学園高校2年生の正宗飛鳥(まさむね あすか)は、剣道部主将で全国一の実力を持っており、男子生徒からは憧れの的で女子生徒からはモテモテです。

 

そんな完璧な日本男児である飛鳥にはある秘密があります。

 

実は、料理裁縫が完璧、かわいいものや少女漫画が大好き、というオトメンだったのです。

 

そんなオトメン飛鳥は転校生の都塚りょうに恋をしますが、りょうはずっと男らしさに憧れを抱いている男気溢れる女子高生です。

 

女子力マックスな飛鳥と男らしい女の子りょうとの淡い恋模様を描いたラブコメディです。

漫画ドラマ『オトメン』は面白い?見どころ紹介!

先に結論、『オトメン』は全巻読む価値アリに面白いです!

 

『オトメン』の見どころを3つご紹介いたします!

見どころ① オトメン飛鳥がなんとも可愛らしい!

周囲の前では男らしい飛鳥ですが、りょうや友人の橘充太(たちばな じゅうた)の前では女子力全開の飛鳥の可愛さに思わずほっこりします。

 

飛鳥が毎日作るお弁当はどのおかずも凝っていて、とてもキラキラしています。

 

特に、初めて作ったお弁当の中にはひよこの顔付きゆで卵なんてものも入っています。

 

飛鳥は裁縫も得意で、剣道部員の剣道着が綻んでいたりなんかすると、思わず繕いたくなってうずうずしてしまう飛鳥ちゃんもとっても可愛いです。

 

あくまでオトメン飛鳥は周囲には内緒なので、大好きな少女漫画の発売日には男らしい本の下に漫画を隠してレジまで行きますが、周囲にばれそうになると「妹に頼まれて…」と慌てて言い訳をしてごまかそうとする一面も可愛らしいです。

見どころ② りょうの不器用さが尋常じゃない!

料理や裁縫といった能力を「女子力」というのであれば、りょうは女子力ゼロと言っても過言ではないほどの不器用さんです。

 

作るお弁当はキュウリまるごと詰められるだけ詰めてあったり、焼き魚が詰められるだけ詰めてあったりとなんとも豪快です。

 

ケーキを作る際には、ベーキングパウダーと間違えて重曹を入れてしまい、まるで巨神兵のようなケーキを作り出してしまいます。

 

ただ、手先の不器用さは天下一品なりょうですが、気持ちの伝え方は真っ直ぐで男らしく、飛鳥の心をがっちり掴んでしまうかっこいいりょうに、思わず惚れてしまう読者もいるかもしれません。

見どころ③ 飛鳥とりょうの恋模様は日本全国で見守られている!

オトメン飛鳥と男気溢れるりょうの恋愛模様は我々読者も見守っていますが、実はこの二人をモデルに描かれた漫画がこのオトメンの世界にはあるのです。

 

その作者は、飛鳥とりょうを一番近くで見守っている橘充太(たちばな じゅうた)なのです。

 

充太は二人をモデルに「らぶちっく」という漫画を描いており、何を隠そう少女漫画好きな飛鳥はこの「らぶちっく」の一読者なのです。

 

自分がモデルになっているなんて露知らず、飛鳥は「らぶちっく」のヒロインである「アスカ」に自分を重ねながら読むのでした。

 

飛鳥とりょうの恋の進展が遅いと、「らぶちっく」の二人の進展も遅くなるため、飛鳥が「最近らぶちっくの進展遅くないか?」と言う等、自分で自分をつっこんでしまうような描写もあります。

 

「らぶちっく」は大人気少女漫画であり、オトメンの世界では日本全国に読者を抱えているため、いわば飛鳥とりょうの恋模様は日本全国で見守られているということなのです。

 

『オトメン』登場人物キャラ紹介!

『オトメン』の主な登場人物を紹介します!

 

ネタバレも多少含みますので、ご注意ください!

正宗飛鳥(まさむね あすか)

本作の主人公で容姿端麗で剣道部主将の高校2年生。

 

男らしくをモットーに生活していますが、実は料理や裁縫、かわいいものが大好きなオトメンです。

 

幼い頃に両親は離婚しており、母親が理事長を勤める高校に通っています。

 

転校生のりょうに恋する純真無垢な男子高校生で、りょうの男らしさにキュンとしてしまう一面もあります。

 

また、友情にも熱く、友人である充太と本気でぶつかり合う姿には心を打たれます。

都塚りょう(みやこづか りょう)

本作のヒロインで高校2年生の転校生。

 

母親とは死別しており、父親と二人暮らし。

 

手先の不器用さは天下一品で、料理や裁縫の才能はからっきしありませんが、人情には熱くいじめられている人を助けたり、ケンカしている友人の仲を取り持ったりすることができる心優しい女の子です。

 

飛鳥のことは好きだというものの、恋愛には疎いためなかなか飛鳥との恋は進展せず、読者一同もどかしさを感じながらも、見守っていきたいところです。

橘充太(たちばな じゅうた)

飛鳥と同じクラスの高校2年生。

 

女の子が大好きな健全な男子高校生。

 

飛鳥とりょうの恋を一番近くで見守っており、二人の恋が進展することを誰よりも願っています。

 

その理由は、充太こそが飛鳥とりょうをモデルにした少女漫画の作者、幸花ジュエルだからです。

 

二人の恋が進展するよう何かとサポートに徹する充太ですが、恋愛下手な二人に手を焼く充太なのです。

 

『オトメン』実写化情報!

2009年にフジテレビで岡田将生(おかだまさき)さん、夏帆(かほ)さんのコンビでドラマ化されました。

 

土曜ドラマ枠で夏編、火曜21時枠で秋編という枠を超えた連続ドラマ編成というフジテレビとして初の試みが実施されました。

 

正宗飛鳥役を演じた岡田将生さんは、クールで可愛い飛鳥を見事に演じていました!

 

ビジュアルが本当に最強で漫画を超えたと評判でした。

 

都塚りょう役の夏帆さんは、可愛さの中に男らしさを兼ね備えるりょうを見事に表現していました!

 

岡田将生さんと夏帆さんは「天然コケッコー」(くらもちふさこ原作、山下敦弘監督)でも共演しており、再度タッグを組むことでも反響がありました。

 

その他のキャストも、木村了さん、瀬戸康史さん、桐谷美玲さんや武井咲さんと今では主演を張る俳優ばかりのとても豪華なドラマです。

 

クチコミサイトでも、可愛くて面白くてハマるといったコメントや、ドラマを見てハマって漫画を揃えた等かなりの高評価です。

 

本作をきっかけに「オトメン」が流行語となっていることからも話題となっていたことがわかりますね。

 

是非チェックしてみて下さい。

『オトメン』作者・菅野文とは?

菅野文(かんの あや)さん。1980年生まれ。東京都出身。

 

代表作は本作「オトメン」や日本の歴史・ファンタジー漫画であり、2022年1月よりアニメ放送がされていた「薔薇王の葬列」(月刊プリンセスにて連載中)です。

 

2001年に花とゆめより「ソウルレスキュー」でデビューしました。

 

子供の頃からコマを割って漫画を描いていたため、気付いたら漫画家を目指していたとインタビューで語っています。

 

高校卒業後に専門学校で漫画の基礎技術を学び、朝基まさし先生(代表作:サイコメトラーEIJI、クニミツの政、シバトラ等)のもとでアシスタントをし、漫画の技術を習得されました。

 

また、ストレスが溜まりやすい漫画家という仕事に対しては、漫画を描くことは辛くなく締切が辛いと感じているようで、本当に漫画を描くことが好きなことが伝わります。

 

オトメンがドラマ化された事に対しては、元々ドラマになったらいいなと思っていたため素直に嬉しかったと語っています。

 

作品のインスピレーションは普段の情報収集から湧くとのこと。

 

今何が流行っているか等を追いかけるのが大好きな菅野先生は、ずっとニュース等を見てアンテナを張って作品作りを行っているそうです。

 

オトメンが代表作であるように、菅野先生は男らしさや女らしさといったジェンダーの問題を取り上げ、世間に対して違和感を感じた部分を作品に反映されているそうです。

 

『オトメン』読者の評価や感想は?

 

『オトメン』序盤ネタバレ紹介!

ここでは『オトメン』の序盤のあらすじを紹介します!

 

ぜひ、ごらんください。

【第1話】

「あすか・・・まさか、あなたまで・・・」

 

そう言って幼い少年の母親が倒れるところから物語は始まります。

 

銀百合学園高校、2年生の正宗飛鳥(まさむね あすか)は剣道部主将で全国一の実力を持っており、男子生徒からは憧れの的で女子生徒からもモテモテです。

 

ある日、そんな飛鳥が部活中に水を飲んでいると女子生徒の叫び声が聞こえました。

 

振り向くと、一人の女子生徒が男子生徒をいじめていた生徒に声を張り上げていたのです。

 

いじめていた生徒がその女子生徒の腕を掴んだ瞬間、飛鳥は持っていた竹刀でいじめていた生徒をやっつけてしまいました。

 

飛鳥は剣道全国一だけでなく、柔道初段、空手二段の実力も持っており、いじめていた生徒は一目散に逃げていきました。

 

お礼を言った女子生徒を見た瞬間、飛鳥は恋をしてしまいました。

 

放課後、飛鳥は書店へ向かい、無意識に「少女漫画」を手に取り、頬を赤らめながら夢中で読んでいました。

 

そうなのです。

 

飛鳥は、学校では「男の中の男」でありながら、実は中身は乙女思考な「オトメン」だったのです。

 

幼い頃にこのオトメン思考が理由で、学園の理事長でもある母親が倒れてからというものの、飛鳥は「男らしく」、「本当の自分を見せてはいけない」という思いを抱えながら生きてきました。

 

しかし、女子生徒に恋をしてしまった事をきっかけに、オトメン思考を抑えることができなくなってしまったのです。

 

飛鳥は芽生えた乙女心に蓋をするかのように、剣道に没頭しました。

 

そんな飛鳥を不敵な笑みを浮かべながら見つめる男子生徒がいました。

 

彼は飛鳥と同じクラスの橘充太(たちばな じゅうた)。

 

充太は名前も学年もわからない女子生徒に恋する飛鳥に近づき、その女子生徒が飛鳥と同学年で最近転校してきた都塚りょう(みやこづか りょう)であることを教えるのです。

 

充太は飛鳥がりょうを好きであることをからかい、飛鳥が慌てて否定すると「じゃあ俺のものにしちゃおう」と堂々たるライバル宣言をしました。

 

充太にライバル宣言をされた飛鳥がうわの空で部活に向かっていると、飛鳥のお気に入り少女漫画である「らぶちっく」の話で盛り上がる女子生徒たちに出くわします。

 

すると、女子生徒たちが気になる話をしているのが聞こえてきました。

 

橘充太が家庭科室で都塚さんと二人っきりだと・・・

 

そして充太は女グセが悪いから、都塚さんは遊ばれて捨てられるだろうと・・・

 

飛鳥は顔色を変えて一目散に家庭科室へ向かいました。

 

すると、そこには裁縫をするりょうと充太の姿がありました。

 

どうやら充太はりょうの家庭科の課題を手伝っていたようなのです。

 

そこで、飛鳥は裁縫道具を手に取り、飛鳥もりょうの手伝いをすることにしました。

 

飛鳥はりょうが裁縫して作ったものを見て、(少し意外だ・・・)と心の中で思ってしまうほど、りょうは実は不器用さんだったのです。

 

そんなりょうをほっとけない、と積極的にお手伝いをする飛鳥なのでした。

 

元々裁縫好きな飛鳥にとってはそれは楽しい時間で、ついつい学校で「オトメン」な一面を披露してしまうこととなります。

 

飛鳥にりょうは二度も助けてくれたことに対してお礼を言いました。

 

帰宅した飛鳥は、以前自分が助けたことを覚えていてくれたりょうのことを思いながら、必死に好きになる気持ちに蓋をしようとするのです。

 

次の日、りょうは飛鳥と充太を訪ねます。

 

りょうはこの間のお礼に、とお弁当を作ってきてくれたのです。

 

りょうの手作り弁当に心を躍らせながら蓋を開けると、そこにはキュウリまるごとが詰められるだけ、焼き魚が詰められるだけといった何とも男らしい弁当が現れました。

 

さすが不器用さん。

 

いつも自分で弁当を作っているというりょう、実は早くに母親を亡くしてちゃんとした手料理をほとんど食べたことが無いとのことでした。

 

すると彼女のために何かしたいと思った飛鳥は、弁当を自分が作ってくると提案するのです。

 

翌日、キラキラしたお弁当(ひよこの顔付きゆで卵がなんとも可愛らしい)をりょうと、なぜか一緒に来た充太に披露する飛鳥。

 

飛鳥のお弁当を食べたりょうはおいしいと大絶賛し、飛鳥は満面の笑みで喜ぶのでした。

 

そこから飛鳥のお弁当作りが始まり、飛鳥、りょう、充太の3人でお昼ご飯を食べることが日課となりました。

 

周囲の生徒は妙な取り合わせだと不思議そうにしていますが、りょうの手作り弁当を3人で食べているのだと勘違いをしています。

 

でもそれは飛鳥にとっては好都合です。

 

りょうの喜ぶ顔を毎日見ることができて満足している一方で、日に日に可愛いもので埋め尽くされて乙女化していく自分の部屋を見ながら「これではだめだ」と葛藤の日々を送る飛鳥です。

 

ある日、飛鳥のお弁当を食べながらりょうが、料理ができる男性は素敵だと言いました。

 

すると充太がすかさず、りょうのタイプを聞きました。

 

りょうは頬を赤らめながら、男らしい人に憧れることを伝えたのです。

 

それを聞いた飛鳥は、幼い頃に母親に言われた「男らしくいなさい」という言葉を思い出します。

 

屋上で考え事をする飛鳥に充太は、なぜ告白しないのかと疑問を投げかけます。

 

ごまかそうとする飛鳥に充太は衝撃的なことを言うのです。

 

「料理裁縫が完璧でかわいいもの好き、暗闇や怖い話が大嫌いで少女漫画が大好きな乙女思考な自分を知られたら嫌われると思ってる?」

 

なんと充太は飛鳥のことをずっと前から見ており、「オトメン」な一面を知っていたのです。

 

思い通りに生きている充太に俺の気持ちはわからない、と飛鳥は幼い頃の両親の話をし始めます。

 

飛鳥が幼い頃に父親は突然家を出ていくと言い、母親が理由を問い詰めた際に「ずっと女になりたかった」と衝撃的な事実を突きつけられたのです。

 

それから母親はそれがトラウマとなり、飛鳥に対して絶対の男らしさを望むようになったといいます。

 

その話を聞いた充太は、それが飛鳥のトラウマであることを知りましたが、りょうも受け入れてくれないと思っている飛鳥にその疑問を投げつけました。

 

充太の言葉が胸に残ったままの飛鳥の耳に突然「アスカ早く告白すればいいのに~」と女子生徒達の「らぶちっく」の話題が聞こえてきました。

 

主人公の名前もアスカであるため、自分に言われたと勘違いしてしまった飛鳥。

 

そんな飛鳥の靴箱には、りょうから別棟への呼び出しの手紙が入っていました。

 

別棟といえば幽霊が出ると噂の建物です。

 

おばけ嫌いな飛鳥は不安な気持ちを感じながら別棟へ向かいました。

 

するとそこには、「話がある」と飛鳥からの手紙を受け取ったというりょうの姿がありました。

 

いたずらか、と別棟を出ようと二人は歩き始めました。

 

怖い気持ちを隠しながら、飛鳥はりょうの手を引いて歩きます。

 

しかし、りょうはわずかに震える飛鳥の手に気づき、大丈夫です、と今度は飛鳥の手を引っ張る形でりょうが先導して歩きます。

 

すると、歩いた先には以前飛鳥がこっぴどくやっつけた、いじめっ子達が二人を待ち受けていたのです。

 

女に守ってもらっているのか、とにやにやしながらいじめっ子達が近づきます。

 

どうやらこのいじめっ子達は、飛鳥と充太の会話を盗み聞いており、飛鳥のオトメンっぷりを知っていたのです。

 

いじめっ子達にからかわれた飛鳥は、今まで本当の自分を隠してきた、と告げました。

 

りょうに受け入れられなくてもいい。

 

ありのままの自分でいよう。

 

飛鳥はそう心に決めたのです。

 

しかし、いじめっ子達はそんな話に耳を貸さず、りょうに襲い掛かろうとします。

 

飛鳥が助けようとした瞬間、なんとりょうは襲ってきた男子生徒に蹴りを一発食らわしたのです。

 

りょうは幼い頃からあらゆる格闘技を教え込まれており、ずっと「男らしさ」に憧れていたというのです。

 

そして、飛鳥に対して、守ってあげたいと伝えました。

 

その言葉に飛鳥は勇気づけられ、いじめっ子達をさっさと片づけてしまいました。

 

そして、「あなたが好きです。あなたを守らせてください」と頬を赤らめて気持ちを伝えました。

 

りょうは満面の笑みで「はい!」と答えたのでした。

 

一方その頃の充太はというと、何やら漫画を描いている様子。

 

「俺のヒミツもいつか教えてあげないとね・・・」とつぶやく充太。

 

なんと、充太は飛鳥のお気に入り漫画である「らぶちっく」の作者、幸花ジュエルだったのです。

【第2話】

「オトメン」いわゆる乙女的趣味や思考を持つメンズである正宗飛鳥(まさむね あすか)は、幼い頃に乙女的趣味を心に封じ込めました。

 

なぜなら、父親が女になりたかったと告げて家を出ていき、母親はショックで倒れてしまったからです。

 

剣道部主将で向かうところ敵なしの飛鳥ですが、唯一オトメンっぷりを受け入れてくれた友人、都塚りょう(みやこづか りょう)と橘 充太(たちばな じゅうた)の前では素の自分でいられるのです。

 

オトメンであることを恥じらう飛鳥に、りょうは「かわいい」と言い、それに対して頬を赤らめる飛鳥なのでした。

 

そう、飛鳥はりょうに恋をしているのです。

 

そんな飛鳥にりょうは、ケーキを焼けるようになりたいことを伝えます。

 

不器用なりょうにはケーキ作りは難しく、何度やってもうまくいかないと相談をします。

 

すると、充太が飛鳥がケーキ作りの先生になることを勧めます。

 

りょうの家で料理教室をすることを充太は二人に提案しました。

 

飛鳥はりょうの家へお邪魔することを恥ずかしがりましたが、充太にりょうにいいところを見せなきゃと飛鳥の背中を押すのです。

 

こんなにも充太が飛鳥の背中を押すのには、理由がありました。

 

実は充太は飛鳥が大好きな少女漫画「らぶちっく」の作者であり、飛鳥とりょうの恋路をモデルにして漫画を描いているのです。

 

そうとは知らない飛鳥は充太に対して、いいところを見せようとは思わないが、りょうの為になるなら助けたいとはっきりと伝えます。

 

放課後、3人はりょうの家へ向かいます。

 

向かう途中で飛鳥はりょうにケーキを焼きたい理由を尋ねます。

 

するとりょうは、もうすぐ父親の誕生日であるためおいしいケーキを食べさせたい、というのです。

 

それを聞いた飛鳥は、優しそうなりょうの父親や可愛らしいりょうの家をイメージしました。

 

ところが、りょうの家に着いた瞬間、飛鳥と充太は驚きます。

 

りょうの家はなんともダイナミックで、虎の置物や熊の毛皮が敷いてあるような男らしい家だったのです。

 

そして、りょうが試作品として作ったケーキを見せてくれるのです。

 

それはまるで巨神兵のような物体で、とてもケーキとは呼べないものでした。

 

すると、飛鳥は手早く作業をし、あっという間に奇麗なケーキを作ってしまいました。

 

りょうは飛鳥にケーキ作りを教わりながら、ケーキを父親に渡すときに一緒にいて欲しいと伝えます。

 

それを頬を赤らめながら飛鳥が聞いていると、その瞬間にガラッと部屋の扉が開きます。

 

柔道着を着たなんともいかつそうな男性がりょうの名を呼び仁王立ちしていたのです。

 

するとその男性を「お父さん」とりょうが呼んだ途端、飛鳥と充太は驚きました。

 

軽い挨拶をした充太に対して、りょうの父親はチャラチャラしていると充太を責しました。

 

そして、ケーキ作りの道具を持っていた飛鳥には軟弱な男だと叫びました。

 

慌ててりょうが友達だと伝えますが、いつか恋人になるのではと懸念した父親は、りょうが二人と付き合う事は許さないと家を追い出してしまうのです。

 

りょうは二人に謝りながら、父親は昔から「男らしさ」にこだわる気質だと伝えます。

 

特に、りょうの母親が亡くなってからは、「強くて男らしい」男以外は認めないと言っていることも伝えます。

 

りょうは、飛鳥と充太を父親に友達として認めて欲しかったと悲しみます。

 

飛鳥はりょうの父親に認めてもらうために、乙女心を完全に捨てるため、乙女的趣味グッズを片づけます。

 

大好きな「らぶちっく」も封印し、さらには毎日のお弁当作りもやめる宣言をします。

 

そんな飛鳥を見ながら、充太はりょうに飛鳥がオトメンをやめようとしているのではないかと言います。

 

それを聞いたりょうは、飛鳥のことを心配するのでした。

 

ある日、りょうは飛鳥にお昼ご飯を一緒に食べようと誘います。

 

りょうは飛鳥と一緒に食べようとお弁当を作ってきたのです。

 

りょうは相変わらずの不器用さんおにぎりを作ってきましたが、りょうはそれを見つめながら飛鳥にしかあんなに美味しいお弁当は作れないと伝えます。

 

それを聞いた飛鳥は喜びながらも、そんな自分は男らしくないといじけます。

 

すると、どこからともなく現れた充太が、りょうが作ったおにぎりを馬鹿にしながらも、そこもりょうの可愛い所だと言います。

 

それを聞いたりょうは、飛鳥がオトメンでもそうでなくても、そのままの飛鳥が好きだと伝えます。

 

二人から素の自分でいるよう背中を押された飛鳥は、素の自分でりょうの父親に認めてもらうことを決意するのです。

 

そして、りょうの父親の誕生日当日。

 

りょうの父親が帰宅すると、なんと家中がピカピカになっています。

 

するとそこには土下座をしながらりょうの父親を迎える、袴姿の飛鳥がいます。

 

飛鳥の姿を見た途端、追い出そうとするりょうの父親に、りょうが今日はみんなでお祝いをしようと言います。

 

テーブルには飛鳥の数々の手料理が並んでいます。

 

それを見たりょうの父親は、男が作ったメシなど食えるか、と言います。

 

そんな父親にりょうは、黙って相手の誠意に答えるのが男気じゃないのかと叱責します。

 

そう言われたりょうの父親は大人しく飛鳥の手料理を口に運ぶのです。

 

飛鳥の手料理はどれも美味しく、手料理を久々に食べた父親は、飛鳥に妻の姿を重ねるのです。

 

りょうの父親は飛鳥の料理の腕は認めるが、やはり男は強くあらねばならないと声を荒げました。

 

お前にりょうを守れるのかと父親は飛鳥に勝負を求めるのです。

 

勝負として選ばれた競技は柔道で、りょうの父親は有段者、飛鳥は初段です。

 

りょうの合図により試合が開始しました。

 

飛鳥はりょうの父親に認めてもらいたい一心で闘い、見事勝利をおさめるのです。

 

試合後、りょうの父親が驚いた顔で飛鳥を見ます。

 

りょうの父親の柔道着の破れに気づいた飛鳥は、手早く直してしまいました。

 

そんな飛鳥に対してりょうの父親は、強くて男らしくてかなりのオトメンだと負けを認めるのです。

 

そして、りょうの父親は飛鳥に嫁に来てもらいなさいとりょうに告げるほど、飛鳥を気に入ったのでした。

【第3話】

オトメン高校生の正宗飛鳥(まさむね あすか)が夢中になっている少女漫画「らぶちっく」のワンシーンから始まります。

 

その「らぶちっく」の作者、幸花ジュエルは何を隠そう飛鳥の同級生である橘充太(たちばな じゅうた)なのです。

 

 

幸花ジュエルが実は男であることは世には知れ渡っておらず、素敵な女性であろうと飛鳥は想像しています。

 

ある日、そんな飛鳥が部活中のところに充太が助けを求めます。

 

どうやら充太は彼氏がいる女子生徒と仲良くし、その女子生徒が充太を好きになってしまったという理由で、その彼氏に追いかけられているようです。

 

部活の場でケンカをするなと飛鳥はその場を収めました。

 

都塚りょう(みやこづか りょう)を含めたいつもの3人のランチタイムの時、充太はご機嫌に飛鳥と友達でよかったと話します。

 

しかし、複数の女子生徒と仲良くしており、充太は女性を大事にしていないと感じ、そういう奴は嫌いだとはっきり伝えます。

 

充太は全ての女のコに本気だと伝えますが、飛鳥は本当に好きな人だけを生涯愛し抜きたいと熱い思いを語ります。

 

そんな飛鳥に充太は、そんな少女漫画みたいな恋愛はありえないと突っぱねます。

 

その発言を聞いた飛鳥は、自分の存在が充太の不貞行為をかばうことになるなら、と充太との決別宣言をします。

 

慌てた充太が自分達は友達じゃないのかと聞くと、飛鳥は弁当を「食べる人」と「作る人」であるだけだと言い放ちます。

 

充太にとっては、飛鳥とりょうは自分が描く漫画のモデルですが、それは二人には秘密にしているため、充太はそれ以上何もいう事が出来ません。

 

この日を境に飛鳥と充太は決別してしまいました。

 

そんな二人の様子にクラスの人達もすぐに気づきましたが、女好きでチャラい充太とクールな飛鳥にはまったく共通点がないことから、元々仲良くしていたことを不思議そうにしていました。

 

いつものランチタイムは飛鳥とりょうの二人きりです。

 

りょうには二人は仲の良い友達に見えていましたが、飛鳥は充太が一方的にかまってきただけだと言い張ります。

 

飛鳥はりょうに、なぜだか充太に腹が立って仕方ないと告げます。

 

その言葉にりょうは何やら考えている様子です。

 

一方充太は、漫画のシナリオを考えている際に、いつも仲良くしているユカリンに理想の恋愛を聞きます。

 

しかし、ユカリンは何とも現実的な考えの持ち主のようで、全く参考になりませんでした。

 

他にもモデルになりそうな女子生徒を探しますが、やはり飛鳥以上の乙女女子はいないと気づいてしまうのです。

 

飛鳥が「らぶちっく」を読んでいると、驚くほど共感できるとしみじみ感じています。

 

飛鳥がモデルなので当たり前なのですが、それを飛鳥は知る由もありません。

 

「らぶちっく」のヒロインであるアスカが道端でぬいぐるみが破れたと泣いている少女に声をかけるシーンを見ながら、自分にもそんな経験があったと飛鳥は思い出します。

 

ある日、相変わらず飛鳥と充太は決別していることに気づいたりょうが、唐突に飛鳥を映画デートに誘います。

 

デート当日、飛鳥はドキドキしながら待ち合わせ場所へ向かいます。

 

すると、そこへりょうが着いた後、なんと充太も来たのです。

 

りょうは楽しそうに、これから3人で映画を観ましょうと言います。

 

男らしさを求めるりょうが選ぶ映画はもちろん男達の武道系友情映画です。

 

映画を一人きらきらした目で見るりょう。

 

映画の後にりょうは、やっぱり友達っていいですよね、とぽつりと呟きます。

 

りょうと別れた二人は、お互いの気持ちや考えを話し合います。

 

りょうは、転校してきたばかりの頃に飛鳥と充太が仲良くしてくれたことがすごく嬉しかった、ランチタイムに充太がいないのは寂しいと言っていました。

 

その言葉を思い返した飛鳥は、今まで助けてくれたことには感謝していると充太に伝えます。

 

それを聞いた充太は、心の中で本当は自分の方が感謝していると思っていました。

 

まだ漫画家を目指していた頃の充太は、なかなか投稿した作品で1位を取ることができずにいました。

 

そんな時に出会ったのが、道端でぬいぐるみが破れたと泣いている少女の目の前で破れたぬいぐるみを直している飛鳥だったのです。

 

その時の飛鳥をモデルに描いた「らぶちっく」が見事1位を取り、今の幸花ジュエルがいるのです。

 

ある日、充太は昼休みに女の子からの誘いも断って何やら急ぎ足でどこかへ向かっています。

 

どうやら漫画の原稿を編集者に渡しに行くところのようです。

 

するとそこへ、以前彼女を充太に奪われたという男子生徒が充太に絡みます。

 

どうやらその男子生徒、充太への恨みがまだ消えないらしく、仲間を引き連れて勝負を挑みたいようです。

 

その男子生徒は、呼びたければお友ダチの飛鳥を呼んでもいいと言いますが、充太はお友ダチじゃないと言い切ります。

 

その途端、男子生徒は充太に殴りかかろうとします。

 

相手の拳が漫画の原稿に当たりそうだったため、充太は自ら殴られにいったのです。

 

殴られた充太を見ながら、男子生徒は飛鳥と友達じゃないなら、金でも払って女遊びの尻拭いをさせていたのかと嘲笑いました。

 

するとそれを聞いた充太は、飛鳥はそんな奴じゃないと怒り、最高のオトメンであることを熱弁します。

 

男子生徒たちはわけがわからないといった反応で、その瞬間にやってきた飛鳥が充太に一発蹴りを入れました。

 

飛鳥は、弁当を作り過ぎたから充太にも食べさせようと充太の元へやってきましたが、充太がオトメンの話をしていたため慌てて止めに入ったのです。

 

飛鳥は、充太のことを友達だと思っていたからこそ、充太の行動に腹が立っていたことに気が付いたのです。

 

こうして二人は無事に仲直りをしました。

 

しかし、その場を立ち去ろうとした飛鳥の足元には、「らぶちっく」の原稿が落ちていました。

 

それを見た飛鳥に、充太は咄嗟に自分は「らぶちっく」のファンであることを告げます。

 

すると飛鳥は、その嘘を簡単に信じ、らぶちっく仲間としてより一層充太との仲を深めたのでした。

【第4話】

クラスの女子たちが何やら雑誌を見ながら盛り上がっているようです。

 

女子たちが夢中になっているのは占いです。

 

その様子を橘充太(たちばな じゅうた)は見つめた後、正宗飛鳥(まさむね あすか)を見ました。

 

オトメンである飛鳥は、占いを信じるタイプで自分の星座である乙女座のラッキーカラーの黒色グッズで周りを固めていました。

 

そんな飛鳥を充太はからかいます。

 

体育のサッカーの試合中、充太は飛鳥に乙女座のラッキープレイスが遊園地だから意中の相手である都塚りょう(みやこづか りょう)と二人で行くよう勧めます。

 

りょうと遊園地へ行く様子を想像してときめく飛鳥ですが、なかなか一歩を踏み出せずにいるのでした。

 

帰宅し、占いでりょうとの相性を飛鳥が確認しようとすると、りょうの誕生日を知らないことに気が付きます。

 

「ラブラブになれるおまじない」ということで、赤い毛糸を財布に忍ばせる飛鳥なのでした。

 

ある日、充太が飛鳥の財布の赤い毛糸に気づきます。

 

そして、それが恋のおまじないであることも知り、再び飛鳥にもっと積極的に行動するよう勧めます。

 

それでも飛鳥は行動しなさそうだと思った充太は、あることを思いついたようです。

 

翌日、飛鳥は登校途中にガラの悪い連中に絡まれている人を見かけます。

 

飛鳥はその連中をやっつけます。

 

そして、その絡まれていた人は立ち去ろうとする飛鳥に対して、あなたは恋をしていると唐突に告げるのです。

 

驚いた飛鳥にその人は、このままだと今の恋は実らずに終わると続けます。

 

その人は飛鳥がいつも読んでいる占いの占い師だと言い(正体は実は充太の変装)、運命を変える方法として意中の相手と遊園地へ行くことを勧めます。

 

今まで頑なにりょうをデートに誘おうとしなかった飛鳥ですが、占い師の言葉が飛鳥に行動をさせます。

 

勇気を振り絞ってりょうを遊園地デートに誘うと、りょうは何ともあっさりデートを快諾するのです。

 

デートの日時、場所、待ち合わせ場所もすべて占い師改め充太の言った通りに飛鳥は誘いました。

 

そしてデート当日です。

 

黒のスーツにバラの花束を持った飛鳥が待ち合わせ5分前に待ち合わせ場所に現れます。

 

この服装と花束も充太の指示通りです。

 

そんな様子を陰から充太が見守ります。

 

デートを想像して胸をときめかせながら飛鳥がりょうを待っていると、何やら悲鳴が聞こえます。

 

なんとパレード用の牛が暴れているのです。

 

そんな様子を飛鳥は見つめていますが、りょうとの待ち合わせ時間になってしまいました。

 

牛が暴れる現場に駆けつけるとりょうとのデートが台無しになってしまいます。

 

しかし、暴れる牛に子供が襲われそうになっているのを見た飛鳥は、心の中でりょうと占い師に謝りながら暴れる牛の元へ走りました。

 

それを見て慌てる充太は、待ち合わせ場所へ急ぐりょうと鉢合わせます。

 

りょうは、待ち合わせ時間に遅れてしまった、と飛鳥の姿を探します。

 

一方の飛鳥は、暴れる牛に向かって1本のバラを投げつけて牛の気を引いていました。

 

そして、赤いバラの花束を使って牛をおびき寄せます。

 

突進してくる牛を器用に避けながら、飛鳥は時計台の前に花束をちらつかせ、牛は見事に時計台に突っ込み、気を失いました。

 

飛鳥はりょうの元へ駆けつけますが、牛と闘ってせっかくのスーツ姿はぼろぼろです。

 

バラの花束も牛が突進したおかげでばらばらに散ってしまいました。

 

これでもうこの恋は実らないと飛鳥は落胆します。

 

すると、そんな飛鳥にりょうは、牛との勝負に感動したと目を輝かせながら言います。

 

本当にかっこ良かったとりょうに言われた飛鳥は、今はこのままでいたいと願うのでした。

 

飛鳥はりょうに占いを信じるか聞くと、りょうは運命は自分で切り開くものだと告げます。

 

そんなりょうに対して、さらに想いを寄せる飛鳥なのでした。

 

そんな二人を陰から見つめる充太は、自分が手を出さなくともラブラブだったと言いながら見つめる占い雑誌には、乙女座のラブ運がマックスであることが書かれていました。

 

そんな充太をよそに、きれいな夜空を見ながら飛鳥とりょうは、次は昼間に充太と3人で来てジェットコースターをハシゴしよう、となんとも色気のない約束をするのでした。

 

二人が結ばれるのは、もう少し先になりそうです。

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