シャドーハウス2巻無料ネタバレ!タダで読む方法も紹介!次々と明らかになるシャドーハウスの謎

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『シャドーハウス』2巻を無料で読む方法とネタバレが知りたい。

 

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『シャドーハウス』2巻ネタバレ紹介!

第13話 授業

主人公の少女の名はエミリコ。

 

ケイト・シャドー様に仕える「生き人形」です。

 

エミリコの仕事は、シャドー家の人が体から出すすすを毎日掃除すること、そしていずれはその主の「顔」として働くことです。

 

この日は初めての「授業」です。

 

班で知らないことを教え合うそうで、エミリコは楽しみにしています。

 

廊下で生き人形のミアと出会ったエミリコは、前に会った時のミアの様子を思い出し、かける言葉に詰まります。

 

エミリコの戸惑いを感じとったミアは、何事もなかったかのように「おはよう!」と明るくエミリコの腕をとります。

 

「どうしたの?ねぼけてる?うふふ」と、屈託のない笑顔でエミリコの頬を触るミア。

 

その様子にエミリコはほっと安心します。

 

前回のミアの態度で、自分はミアに嫌われたかと思っていたのですが、ミアは主人のサラ様の感情を自分も表現していたのだといいます。

 

この日の授業では、まだあまり館のことを知らないエミリコを案内してくれるそうです。

 

まず訪れた部屋は、「掃除用具の間」。

 

生き人形の集合場所と言ったら、この部屋のことを指します。

 

普段使わない用具に気づき、「これも掃除道具ですか?」とエミリコが聞くと、緊急用でめったに使わないと答えるローズマリー。

 

次の部屋に移動する途中、ロープで通れないようにしている部屋への階段を見かけるエミリコが、どこへつながる階段なのかと聞くと、キッチンやランドリーとの返事がきます。

 

誰の仕事場か分かるかと聞かれたルウが、「『頭のない人形の仕事場』で、行く必要はなし」とテストの回答のように答えると、ローズマリーは「えらいわぁ」と褒め、必要のない場所のことは今後考えなくてよいと、エミリコに優しく伝えます。

 

次の部屋は、机といすが並び、本棚のある「学びの間」でした。

 

壁には、いくつかの洋服の絵が掛けられています。

 

その中の、襟元にレースのついたワンピースは、ポートレイトといって、生き人形の正装であり、「顔」の役目を担うときに着るものでした。

 

儀式“お披露目”の後に着ることになるのだそうです。

 

館の案内は続きます。

 

屋敷は二重構造になっていて、シャドー家の生活空間の下に、エミリコ達生き人形の空間があります。

 

早朝はシャドー家の方がいないので、上の部屋に行ってみることにしました。

 

以前みんなで掃除をした大広間に入る4人。

 

すぐにすすが溜まったところを見つけて、掃除をしましょうかというエミリコを、ローズマリーは意識が高くて感心だと、ぎゅっと抱きしめて褒めます。

 

今は授業を優先させて、廊下を歩きます。

 

その廊下の先には「お披露目の間」があります。

 

お披露目とは、お陰様と生き人形の適性を見て、シャドー家に有用な素材かどうかを見る大事な儀式で、それが終わると初めてシャドー家の方は「顔付き」つまり成人になるのです。

 

エミリコの主ケイトは、「お披露目」を終えていないので、まだ成人ではないのだとエミリコは知ります。

 

「お披露目」でうまくいかないこともあるのか、と不安そうに聞くエミリコ。

 

ローズマリーとミアは、顔を見合わせてから、申し訳なさそうにお披露目のことは詳しく話してはいけないのだと答えます。

 

エミリコは質問を変え、ローズマリーより年上はいるのかと聞きます。

 

ローズマリーは窓の外の建物を指さし、あの別棟にいて、えらい方々の場所だと答えます。

 

そして、そんなの詮索してはいけないと、エミリコを制します。

 

「生き人形はシャドー家に対して忠誠以外の心を持ってはいけない」のが大事な教えなのだそうです。

 

これを守っていれば自分たちは幸せで、シャドー家にとっていい生き人形でいないと、処分されてしまうのです。

 

「処分」と聞いて、サラとミアとの会話を思い出すエミリコ。

 

「偉大なるおじい様」のことを聞こうと口にすると、「しっ!」とローズマリーに口元を抑えられます。

 

その呼び名は、シャドー家の方のみが呼ぶのだそうです。

 

生き人形たちは「シャドー家を統率するシャドーハウスの王 私たち生き人形の生みの親 偉大なる創造主様」と呼ぶが、これも滅多に言ってはならず、生き人形程度が呼ぶとその存在を穢すことになりうるからだと、ローズマリーが深刻な表情でささやきます。

 

そのとき、鈴の音が部屋に響き始めます。

 

「緊急用の呼び鈴が鳴ってる…」と、ミア。

 

ローズマリーは「亡霊だわ…!」と緊張した顔つきになり、みんなを促し、4人は鈴の音が鳴り響く中、掃除用具の間へと駆け出すのでした。

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第14話 亡霊

慌ただしく動き回る生き人形たち。

 

“亡霊”と呼ばれる、“こびりつき”の集合体が現れたのです!

 

すすが大蛇のような形になって襲い掛かろうとしてきます。

 

星つきの人形・バービーの指示で、“こびりつき”をハンマーで叩くと、粉々に砕けた小さなすすが、あちらこちらに逃げ散ります。

 

ローズマリーたちの班は、バービーに罵られながら「“こびりつき”を潰せ」と命じられ、動き回るこびりつきを追いかけます。

 

額縁の裏に行ったと思われる“こびりつき”を退治しようと構えるエミリコの背後からしのびよる黒いかたまり…。

 

それに気づいたローズマリーが、エミリコに覆いかぶさります。

 

ローズマリーの顔にこびりつきが貼りついてしましました…!

 

額縁の裏からもすすがさらに現れ、ローズマリーの頭のすすと合体すると、蜘蛛のような足が現れ、動き出します。

 

ローズマリーの体を天井にひっぱりあげ、宙づりにしてしまいます。

 

そのとき、ルウが、こびりつきは水をかけると脆くなり動きが鈍くなる、という知識を思い出します。

 

エミリコは大きな花瓶を両手でつかみ、ローズマリーの頭にしがみつく“こびりつき”めがけて投げつけました!

 

見事命中し、花瓶が割れて水を浴びた“こびりつき”はローズマリーからはがれ、足元をかつぎあげていたミアもろとも、床に倒れ落ちました。

 

「花瓶の水を撒くなんて、自分は思いつかなかった。

 

エミリコはすごいね。」とルウがエミリコを賞賛しました。

 

“こびりつき”が剥がれ落ちたローズマリーは起き上がりますが、うつろな目で歩き、家具にぶつかりながら「ああああああ」と声をあげています。

 

救護班がかけつけ、ローズマリーを看護します。

 

たくさん水を飲ませる必要がある“すす病”だと言い、ローズマリーは「洗浄の間」に運ばれていかれました。

 

ひとりローズマリーの心配をしながら、エミリコはあらためて、すすが動き出さないように掃除をちゃんとすることの大切さを感じていました。

第15話 動く人形

亡霊騒ぎの後、授業は止まっています。

 

朝、呼び鈴の音を聞くたび、そのときのことを思い出すエミリコです。

 

主のケイトから、こびりつきとはすすが悪意を持って動き出すことだと教えてもらいました。

 

手作りの人形・パンちゃんに「おはよう」と笑いかけると、パンちゃんが飛ぶように机からジャンプし、床に着地します!

 

エミリコが驚いてもう一度話しかけると、もうパンちゃんは動きませんでした。

 

ケイトから、「掃除して動かしたものをちゃんと元の場所に戻すように」と怒られるエミリコ。

 

身に覚えのないエミリコは、ぬいぐるみが自分で動いたのだと話します。

 

つぶさに信じようとはしないケイトが声を荒らげた時、エミリコのエプロンのポケットからパンちゃんが飛び出てきたのです!

 

ケイト様に偉大な力があるから動くのではないか、というエミリコの推測を半信半疑で聞きながらも、ケイトはパンちゃんが動くようにと念じました。

 

すると、エミリコの手の上でパンちゃんが少しだけ上に飛んだのです。

 

ほかの人形では動かず、エミリコのパンちゃんとケイトのぬいぐるみだけがケイトの感情の高ぶりによって動くことが分かり、エミリコは気づきました。

 

ケイトは、すすを動かせるのだと。

 

エミリコのパンちゃんの中には、ケイトが作ったすすだるまが入っていたのです。

 

人形に入れる替えの綿がなく、大切な人形の中には大切なケイト様を感じられるものをいれたかったと、うれしそうにパンちゃんに頬を寄せるエミリコ。

 

「変な子ね」とそっぽを向くケイトでした。

第16話 洗浄の日

ケイトは、すすを動かす練習をしています。

 

手のひらから浮かび上がったすすが、宙を舞ってグラスにさらさらと落ちていきます。

 

パンちゃんを少し動かすことができるようになっていましたが、感情を高ぶらせて力を使うことは、ケイトを疲れさせるようでした。

 

他の生き人形にケイト様の力を自慢したいとうれしそうに喜ぶエミリコに、このことはまだ誰にも話さないようにとケイトは言います。

 

エミリコは、この前の亡霊騒ぎに思いを巡らせました。

 

「すすはよくない感情から出てきて、悪意を持って動き出す…ケイト様のように意識して動かすこともできるのなら、この前の“亡霊”も誰かが動かしていた?」

 

そこまで考えて、生き人形はシャドー家に対して忠誠以外の心を持ってはいけないという言葉を思い出し、余計なことを頭から追い払おうとするのでした。

 

エミリコは、ミアと一緒に「洗浄の間」に入っていきます。

 

最初に「すす取りの間」を通過すると、洋服を脱いで人形用の石鹸に身を浸します。

 

その後、泡を洗い流す部屋で大量の水を浴びます。

 

そのとき、エミリコはミアの背中にあるあざを目にします…。

 

身支度を整えてもらう部屋に、ルウとともにローズマリーが現れます。

 

“こびりつき”のすすもきれいにとれ、いつもと変わらない笑顔です。

 

「すす病」は放っておくと生き人形が壊れてしまう怖い現象…、水をたくさん飲んで体の中のすすを流したと言います。

 

「エミリコに恥ずかしいところ見られちゃったわぁ」とはにかむ様子は、ミアが予想したしぐさそのもの!

 

エミリコとミアは顔を見合わせ、大笑いするのでした。

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第17話 星つき

ひとり机に向かい勉強をするケイト。

 

早く起きてきたエミリコがケイトに話しかけます。

 

ケイトは、“お披露目”が近づき情報が必要なので、勉強をしていたと言います。

 

“お披露目”前のシャドーだけでは外に出られないので、部屋にある本で学ばないといけないのです。

 

生き人形たちは交流があるのに、シャドーは違うのだとエミリコは知りました。

 

生き人形たちが集まった部屋で、“星つき”の指導が始まりました。

 

亡霊が出たのはどこかの班が掃除をさぼったからに違いないので、聞き取りをするというのです。

 

班長のローズマリーを激しい口調で詰問してくる星つきのバービーに、ミアが「自分たちの班は、掃除も亡霊の処理もきっちりとした」と答えると、おもむろにバービーはミアのほうに向きなおり、突然ミアのおなかに蹴りをいれます!

 

エミリコがミアに駆け寄り、バービーに抗議します。

 

今度はエミリコに近づこうとするバービー…そのとき、モップを持った男の生き人形がその前を遮り、バービーを転ばせました。

 

男は、バービーに謝りながらも、バービーの理不尽な罵倒に屈せず飄々とかわします。

 

怒り心頭のバービーをかばうように出てきた別の男が、モップの男の腹をなぐりつけます。

 

「それが星つきのバービーに対する言葉か!?お前はうちの班の面汚しだな」と罵り、一触即発の様相です。

 

そのとき、別のところでガシャン!と物を落とす音が。

 

短い髪の女の生き人形が目に涙をためて謝りながら、落としたものをかき集めています。

 

その生き人形を無能と呼び、“亡霊”騒ぎの原因はお前だとバービーは決めつけます。

 

無能と呼ばれた生き人形と同じ班の生き人形たちは、助けようともせず、あの子が責任をとればいいと冷たくあしらいます。

 

あそこまでダメな子は失敗作だと言い放つ言葉に納得できず、きっと原因があるはずだと大きな声を出すエミリコ。

 

それを見たバービーは、エミリコ・モップの男・無能と呼ばれた女の3人に、深夜の見回りをして、亡霊騒ぎの原因を探って解決するようにと命じるのでした。

 

その夜、ケイトから一緒に勉強したいと持ちかけられたエミリコは、深夜に外の仕事をすることになったと断り、部屋を出ます。

 

ひとり残されたケイトは、頭からすすを出しながら机に向かうのでした…。

第18話 深夜の見回りにて

エミリコとふたりの生き人形は、深夜の見回りを始めます。

 

一週間後の大掃除の日までに、“亡霊騒ぎ”の原因を探すことになったためです。

 

原因が見つからないと、「無能」とバービーが呼ぶ女の生き人形が責任を負わなければいけなくなるのです。

 

はりきって、二人と見回りに出発しようとするエミリコ。

 

しかし、あとの二人は無反応です。

 

男の名前はショーンだとわかりましたが、女のほうはもじもじしたまま答えません。

 

見回りに出発するも統率が取れずバラバラな動きで、なにも変わったところは見つからないまま、日が過ぎていきます…。

 

5日目の深夜、ショーンは毛布を持って現れました。

 

ここのところ、睡眠不足で部屋の掃除にも支障が出ているから、自分はここで時間まで寝ると言います。

 

実のところ、エミリコもその日は寝坊をしてしまったのです。

 

二人の分の毛布もショーンは持ってきてくれており、相変わらず悲しそうに何の反応も見せない女の生き人形を見て、エミリコも寝ることにしました。

 

毛布を掛けて横になっていると、ぐすっぐすっと、女から嗚咽が漏れてきます。

 

自分のせいでぶたりに迷惑をかけていると、泣き出したのでした。

 

「やっとしゃべってくれてうれしいです!」と笑顔になるエミリコ。

 

自分も失敗作と言われたことがあるけれど、ケイトはそんな自分を見守ってくれている。

 

きっと誰かが必要としてくれると、女を励ますのでした。そんなエミリコの様子を見て、女はようやく自分は、ラムだと名乗ります。

 

そのとき、ショーンがなにものかの気配に気づきます。

 

もしかして、“亡霊”か…!?

第19話 余計な事

ローブで覆われた黒い人影…怯えたラムが逃げようと駆けだします。

 

亡霊だと思ったエミリコも逃げようとしますが、ショーンはなにかをかぎ取り、亡霊ではなくお影様だと言います。

 

初めてのお影様との遭遇で戸惑いながらも、エミリコは、困ったことがあるならお手伝いできますと明るく語り掛けます。

 

ひとりで暗闇の中逃げだしたラムは途中で迷子になり、座り込んでしまいます。

 

失敗して泣いてばかりの自分と、ラムのせいで班の評価が下がると言って冷たくあしらう班の仲間のことを思い出し、涙ぐみます。

 

リボンをつけた左手の人差し指を立て、ラミーと呼びかけました。

 

「あの子なら助けに来てくれそうな気がする」

 

「来たら嬉しいね」と、普段のラムなら言えないような前向きな気持ちをラミーが話してくれるのです。

 

そのころ、エミリコはショーンとお影様と連れ立ってラムを探していました。

 

空腹のショーンに、即座にパンを出してあげるエミリコ。

 

ショーンは思わず吹き出して笑顔になります。

 

ショーンの笑顔を見ることができてエミリコは驚き、二人の間には和やかな空気が流れるのでした。

 

3人は、ラムを探して、本来なら行ってはいけない玄関へと続く廊下を歩き始めます。

 

ラムを探すために意を決して廊下を歩きだすエミリコ…お影様は「君たちがなにをしても止めないよ」と、二人を見つめるだけです。

 

エミリコが廊下を踏みしめた時に聞こえた「カチリ」という音に気付いたショーンは、即座にエミリコの手を引き寄せます。

 

その瞬間、エミリコのすぐ脇を通り抜け、反対側の壁に突き刺さったいくつもの矢…。

 

“生き人形”は余計なことを考えてはだめだ、ということの表れなのでしょうか…!?

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第20話 親切なお影様

矢の突き刺さった壁に呆然とし、不安を感じるエミリコとショーン。

 

お影様は二人を励ますように、ラムを探すことを促します。

 

ラムの悲鳴が壁の向こうから聞こえ、エミリコはその壁が回転扉になっていることに気づき、体当たりして壁の向こうに行きます。

 

暗い中を、方向がわからないながらに突進するエミリコ。

 

エミリコの行動を正論でつっこみつつ、ショーンも追いかけます。

 

暗がりの奥にラムを見つけました。

 

小さなこびりつきが足元に現れ、エミリコは踏んづけて退治します。

 

そのとき、大きなこびりつきの集まり“亡霊”が大蛇のように突進してきます。

 

ショーンの毛布でエミリコが“亡霊”を覆ったすきに、ショーンが“亡霊”を蹴り飛ばして粉々にしました。

 

安堵したのもつかの間、エミリコは、天井の扉がずれてそこからすすが漏れていると気づきます。

 

お影様によると、この部屋は「すす処理の間」にすすを流すための中間施設だとのこと。

 

生き人形たちが集めたすすは、すす処理の間に送られて、固めて“すす炭”にし、「シャドーハウス」の大切なエネルギー源となるのだそうです。

 

各部屋の送風機が中間施設で管理され、それを整備するための天井の扉の蝶番が錆びて扉がずれたために、そこから入ってきたすすが集まって亡霊になったと推測します。

 

エミリコは、亡霊騒ぎは誰のせいでもなかったと喜びます。

 

部屋に戻る途中、お影様はいつのまにかいなくなっていました。

 

ショーンは、「なぜあそこまで自分たちにあそこまで説明してくれたのか」と疑問に思いながら、エミリコとラムと連れ立って戻るのでした。

 

中間施設に残っていたお影様…。

 

手のひらで自在に動かせるすすをあつめながら、新人たちにまた会えるといいと、ひとりつぶやくのでした…。

 

翌日の大掃除の集まりで、亡霊騒ぎの原因は施設の故障だったとバービーは悔しさをにじませながら生き人形たちに伝えました。

 

ミアやエミリコは、自分たちを罵り罪を着せようとしていたバービーの悔しそうな表情にせいせいしたと、楽しそうに話しながら部屋に戻ります。

 

ミアとのお手紙交換でもらった地図が役立ったとエミリコはうれしそうに伝え、ミアも、エミリコが返事の代わりに送った手作り人形のお礼を伝えます。

 

ご機嫌で自分の部屋に帰ってきたミアが見たものは、真っ黒なすすだらけになった部屋でした。

 

すすの手形が壁と床中にこびりつき、エミリコがくれた人形の首はむしりとられていました。

 

それを見たミアは、「サラ様…」とつぶやくのでした。

第21話 前夜

エミリコがケイトのもとに戻ると、明日がお披露目だとつげられます。

 

亡霊探しで忙しかったエミリコは、ケイトといっしょに勉強できなかったことを心配し、今からでもできることはないかと尋ねます。

 

ケイトはもう寝るようにと、そっけなく後ろを向きます。

 

が、思い返したようにエミリコを呼び寄せ、「笑って」「悲しんで」と命じ、すぐさまそれに反応してみせるエミリコの表情の変化を見つめ、くすっと微笑んだように見えます。

 

ケイトの表情の変化に気づかないエミリコは、自分はミアのようにケイト様を理解できていないと落ち込むのでした。

 

そのころ、ミアは主のサラの前にひざまずき自分に成長の機会を与えてほしいと棍棒を差し出していました。

 

布を口に加え、壁に手をついて、背中をサラに差し出します…。

 

眠れないエミリコは、気なることをノートに書きだしてしまって、余計なことを考えずに済むようにしようと思い立ちます。

 

「ローブを着たお影様」は名前が分からない、創造主様なのか、別棟の偉い「方々」なのか…、そして“こびりつき”のこと…、シャドーハウスとはなんなのだろうか…口に出せない思いを書き綴ります。

 

もっといろいろなことが知れるのなら、“星つき”になることを目標にしようと思いつきます。

 

一方、サラの部屋では…。

 

サラがミアを激しく摂関し続けていました。

 

偉大なるおじいさまに認められ、自分は星つきとなる。

 

「失敗作」と遊んでいる場合ではない。

 

ミアは自分のためだけに働くのだ、ミアは優秀なのだからと叫びながら、サラは激しく棍棒をミアに打ち続けるのでした…。

 

自分の主であるケイトにに思いを巡らせるエミリコ。

 

“お披露目”に落ちたら自分はきっと処分され、ケイトには会えなくなると悟り、ケイトのことをもっと知るためにも“お披露目”に受かりたいと望むようになります。

第22話 五対の新人

ショーンの主のジョンは、明日は“お披露目”だから掃除をやめて寝るようにとショーンに話しかけます。

 

主人のため掃除終わらせるのが自分の仕事だから、まだ休めないとショーンはきっぱりと断ります。

 

ジョンは、目が悪いショーンが最近眼鏡をかけていないことも指摘します。

 

ショーンは、細かいところをそうじするときはかけるが、自分は耳と鼻がいいし、慣れさせるために眼鏡はかけていないと持論を述べてから、ジョンが眼鏡をかけていることに気が付きます。

 

ジョンは、ショーンが気兼ねなく眼鏡をかけられるように、自分にもショーンと同じ型で、レンズの入っていない眼鏡を用意させたのです。

 

ショーンは、ジョンが自分に合わせるのは本末転倒であり、“お披露目”でも悪い評価につながりかねないと、ジョンの行為を受け入れようとしません。

 

ジョンもその言い分を認め、眼鏡をはずし、二人は休むことにしました。

 

ラムの主のシャーリーの部屋では、言葉もお休みのキスも交わさず、シャーリーはベッドに入りました。

 

一度もシャーリーにお休みのキスができないまま、翌日の“お披露目”でこの生活も終わりだとつぶやくラム。

 

人差し指のラミーが、ラムはそれでいいのかと本音を伺ってくると、やっと出会えた友達になれそうな生き人形、エミリコを思い浮かべながらラムは葛藤するのでした…。

 

リッキーの主のパトリックは、紅茶を飲みながら、“お披露目”を共に受ける生き人形たちのことを、自分の引き立て役だと馬鹿にした様子で話します。

 

リッキーもパトリックと同じ様子で肘掛椅子に足を組んで腰かけ、主の話に相槌を打ちます。

 

パトリックは、自分こそが星つきになり、偉大なるおじいさまに愛され、その道を阻むやつは全員蹴落とすと意気込みます。

 

そしてリッキーも、パトリックが選別したゴミは自分が綺麗に片づけるとほくそ笑むのでした。

 

お披露目当日の朝、ルウの主ルイーズは、かいがいしくルウの身なりを整え、綺麗になっていくことを喜んでいました。

 

ルウの顔が綺麗になっていくことがうれしく、ルウに同意を求めると、ルウは「もちろんです ルイーズ様」とうなずくのでした。

 

ルウのきめ細かい肌に直接触れたいと、ルイーズは思わず手袋をはずして触れましたが、ルウの頬にはすすがついてしまいます。

 

ルイーズはあわててやり直しをするのでした。

 

お披露目に向かう生き人形たちは、黒い布を頭からかぶって集まります。

 

エドワードという、「別棟」に住む特別な生き人形が、お披露目の間へと全員を案内していきます。

 

エドワードが生き人形たちに尋ねます。「『おじい様と共にある棟』に続く渡り廊下がなぜこんなに長いと思うか」と。

 

ショーンとエミリコは自分の考えをすぐ答えますが、リッキーとルウは、声を合わせてこう答えました。

 

「“生き人形”が考えるべきことではありません」と。ショーンとエミリコは、自分たちが試されていることを悟ります。

 

お披露目の間への扉が開きます。

第23話 格付け

煌びやかなお披露目の間の中は、誰もいません。

 

五人の主たちを模したチェスの駒を手に取ったエドワードは、それらを棚に持っていき、ルイーズとパトリックと思われる駒を上から2番目の段に、残りの3つの駒を上から3段目に置きました。

 

「さあ、見せてもらおうか」と言って腰かけたエドワードに、5組の主と生き人形たちはみんな戸惑います。

 

これからのここでの振る舞いによって、格付けされるようです。

 

ケイトはひとまずお茶を飲もうと、食事が用意されたテーブルに向かいます。

 

そこで声をかけてきたルイーズは、自分の“顔”(ルウ)はとても綺麗でしょうとアピールしてきます。かわいらしく微笑むルウに思わず見とれるエミリコ。

 

はっと気づくと、ケイトは頭からすすを出し始めていました。

 

エドワードがその様子を遠くから眺めています。

 

パトリックも、自分の“顔”(リッキー)のほうが上だと言わんばかりの様子で、ルイーズたちに絡んできます。

 

ルウは、ルイーズと一体になったかのように振る舞い、パトリックたちとやりあっています。

 

“顔”に性格はあるのかと疑問を呈したとき、ルイーズの駒がエドワードによって最上段にあげられました。

 

次に、シャーリーの駒が一段下げられます。

 

シャーリーとラムは、まだ何も動き出せずに立っていました。

 

エミリコは思わずケイトから離れ、ラムにアドバイスをしに行きます。

 

勇気を出してシャーリーをお茶に促したラムに、笑顔が生まれます。

 

しかし、そのことでケイトの駒も一段下げられてしまいました。

 

ケイトと共にテーブルの食べ物を口にしたエミリコは、あまりのおいしさに激しく感情を表現したくなってしまいます。

 

とっさにケイトが「美味しすぎるわ!!」とエミリコの感情に合わせて振る舞うのでした。

 

パトリックが、そんなエミリコの振る舞いを馬鹿にします。

 

リッキーも続けて、ケイトの生き人形の名前が「エミリコ」であることがおかしいと指摘します。

 

普通はお影様と近い名前にするものなのです。

 

追い打ちをかけるように、ルイーズは「エミリコは愛されていない顔なのだ」と言い放つと、ケイトの駒はさらに下の段へと下げられてしまうのでした。

第24話 名前 

生き人形である自分の名前が、ケイトと似ていないことを指摘されたエミリコは落ち込みます。

 

ケイトは心の中で、自分とエミリコの心が離れ、どうして思い通りにならないのかと焦り始めます。

 

生き人形らしからぬエミリコの行動を責め、なぜ生き人形としてのルール通り振舞えないのかと思い詰めるほどに、ケイトの感情も高ぶり、すすを生み出し始めました。

 

そのとき、美しいピアノの音色が流れてきます。

 

エドワードでした。

 

一体感を見るための仕掛けだと考えたリッキーとパトリック、日ごろからダンスを練習していたルイーズとルウは踊り始めます。

 

そのダンスを見て、それぞれの主と“顔”の息の合った様子を読み取るケイト。

 

自分とエミリコはそんなふうに一体になれていないと改めて感じます。

 

落ち込んだままのエミリコを気にかけていたラムが近づき、人差し指のラミーを介して「ありがとう」とお礼を伝えます。

 

ショーンもエミリコの肩をたたき、がんばれ!と拳をにぎって見せました。

 

ケイトのほうを振り返ったエミリコは、前向きないつものエミリコでした。

 

そんなエミリコの様子を見て、ケイトは、周りを気にしてエミリコ自身を見ていなかったのは自分だと気づきます。

 

エミリコに笑うように求め、その天真爛漫な笑い声を聞くとケイトは、つられたように自分も笑い声をあげました。

 

手から少しのすすを出しながら、ケイトはエミリコをダンスに誘い、すすを操ることでエミリコの足をリードします。

 

そしてケイトは、踊りながらエミリコについて思いを巡らせます。

 

型通りの生き人形ではなく、失敗が多く、困っている人を見逃せず、余計なことを考えてしまうエミリコ。

 

そんなエミリコにケイト自身もいつも救われてきたのです。

 

「私」とは違う「個」であってほしいから、エミリコと名付けたケイト。

 

“お披露目”が終わったら、エミリコに聞いてほしいことがたくさんある、自分の秘密も全部話そうと、ケイトは心に刻みます。

ヤンジャン!

ヤンジャン!

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