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『東京グール（東京喰種）』3巻ネタバレ紹介！
20話 白門
「腰抜けヤロー もう一回指折ってやろうか？」
金木研（かねき けん）は霧嶋董香（きりしま とうか）と戦闘訓練の真っ最中です。
金木は半分人間、半分喰種（グール）になってしまってから、食事は角砂糖のみ。
本来は人間の肉を食べる喰種ですが、金木は食べることに抵抗があり、人間の肉を食べられずにいました。
そのせいもあり、空腹で力が出ず、いつも董香に倒されてしまいます。
一度戦いをやめ、休んでいると、「明日ちょっと付き合ってよ」
ふと董香が金木を誘います。
次の日、待ち合わせ場所に着くも、董香は時間通りには来ません。
気付けば20分経過していました。
「おい」
ふと金木が顔を上げると、目の前に董香がいました。
なにやら両手に紙袋を持っています。
紙袋の中には学生服が入っていました。
制服に着替えた金木は、「僕がやったらコスプレだよな・・・コレ」
と頭の中で思いながら董香を待っていると、同じく制服に着替えた董香が現れました。
そして、着替えた2人が向かった先は、CCG（喰種対策局）の支部でした。
制服に着替えた目的・・・それはCCGの内部に潜入をすることなのでした。
CCGは、一般人からの喰種に関する情報提供を受け付けており、董香と金木は情報提供をしにきたと受付に伝え、建物の中に入ります。
「居心地最悪だ・・・」金木が頭の中でそう思っていると、ふと視界にゲートのようなものが映り込んできました。
そのゲートは「Rc検査ゲート」といい、「Rc因子」というものに反応することで、人間よりRc因子が十数倍高いとされる喰種を判別するものだそうです。
もしそのゲートを通ってしまったら喰種だとバレてしまうことでしょう。
「これから技術が進歩して世間に普及したら・・・」
金木が不安そうに思っていると、2人のもとに情報部の累沢（るいざわ）と名乗る女性が現れました。
董香は累沢に笛口雛実（ふえぐち ひなみ）という喰種に関する嘘の情報を話し始めました。
雛実を捜索しているCCGを妨害するつもりなのでしょうか。
一通り話し終えた後、支部を立ち去ろうとすると白い長髪の男性と董香は肩がぶつかります。
顔を見るなり、董香はなにかを感じとったのか、その場を早急に立ち去ろうとしますが、その長髪に声をかけられました。
「君たち！」
「少女の情報の事なんだが・・・私は件（くだん）の担当の真戸（まど）というんだ」
どうやら真戸は雛実に関する捜査を担当しているようです。
そして、真戸はRc検査ゲートの方向を指さし、「少々君たちの話を聞かせてくれないかな・・・？奥で」
そう告げました。
21話 哀悼
「Rc検査ゲートを通れば喰種だとバレてしまう・・・」
そう考えた董香は「す・・・すみません！思ったよりも話に時間がかかってしまって、この後の用事が・・・」と真戸に返しました。
すると、真戸は「5分でいい。5分あれば十分だ。」と話し、金木の腕を掴み、強引にゲートへ通しました。
「ヤバ・・・通っ・・・」
焦る金木でしたが、ゲートは反応しませんでした。
「すみませんッ、塾の時間だから本当にもう行かないと・・・！！」
董香はこう真戸に話し、金木と一緒に建物の外へ出ようと出口まで走りだしました。
その時、眼帯をした男性とすれ違う描写がありますが、その男の正体は一体何者なのでしょう・・・
公園まで逃げてきた董香と金木。金木はそこでこう呟きます。
「・・・何でゲートは反応しなかったんだろう・・・？・・・僕に人間の部分が残っているからか？」
それを聞いた董香は
「何でもいいわよ。助かったよ・・・半端ヤロー」
金木に背を向けながら感謝の言葉を伝えたのでした。
その頃、真戸は先程すれ違った眼帯の男と話していました。
名前は亜門（あもん）といいます。
亜門は真戸に喰種に殺されてしまった同僚の告別式に出席しないか？と誘いますが、真戸はそれを断ります。
その後、亜門は告別式に出席し、殺されるべきではない同僚を失った悲しみを背負います。
そして、その思いを胸にこの世界を変えると誓うのでした。
22話 新聞
その夜、お腹を空かせた雛実が布団から起き上がるところから始まります。
金木と董香は同じ喫茶店でアルバイトをしています。この喫茶店は他の従業員も喰種なのです。
金木は新聞を読んでいると、捜査官が一人死亡したとの内容の記事を見つけます。
その記事を読んでいると、董香が読むのを止めます。
「・・・仕事中だっつの」
金木は捜査官を殺したのは董香ではないかと考えていました。
「もしかしてトーカちゃんが・・・」
董香にそう問いかけます。
「・・・だったら何？」
「私は人殺しよ。全員殺すまでやめない」
董香からの答えでした。
お店の2階で寝ている雛実に董香がコーヒーを淹れにいきました。
雛実はご飯をほとんど食べておらず、元気がありませんでした。
雛実にコーヒーを淹れ、元気のない雛実を見た董香は「私が全部うまくやってやるよ」と伝え、部屋を出ます。
「さて・・・と———―」
部屋を出た董香はなにか覚悟を決めたような表情を見せます。
これから一体なにをするつもりなのでしょうか・・・
場面が変わり、真戸と亜門は高校生に変装した金木と董香から情報提供があった現場にいました。
ですが、形跡は何も無く、2人は情報がデタラメだったのかと考えます。
しかし、
「それにしてもこの場所・・・」
真戸は何かを察知した様子。
亜門にこの場から出ようと話しかけられるも、「私は少しやりたいことがあるのでね」と伝え、亜門たちを先に行かせます。
真戸は一体何を感じとったのでしょうか。
その様子を建物の上から董香が見下ろしていました。
董香は復讐が目的復讐なのでしょうか・・・
日付が変わり、喫茶店の2階では雛実が新聞を読んでいました。
記事を眺めていると、先日喰種捜査官が死んだ記事を見つけます。
その瞬間
「私が全部うまくやってやるよ」
董香から言われた言葉を思い出します。
もしかして董香が復讐の為に殺したのか――
そう思った雛実は部屋から抜け出してしまいます。
仕事が終わり片付けをしていると、2階がずっと静かなことに金木が気がつきます。
部屋に行ってみると、そこに雛実の姿はありませんでした。
23話 失踪
2人は急いで雛実を探しに外へ出ます。
その頃、雛実は外を歩いていました。
歩いていると、ふとなにかを感じとります。
「お母さん？・・・」
これが意味することとは一体・・・
捜索を続ける董香の耳に、雛実の叫び声が聞こえてきました。
声のする方へ駆けつけると、そこには雛実が座っていました。
雛実に帰ろうと声をかけますが、雛実は嫌がります。
「どこに隠れても、どうせ私も殺されるんだ」
そして、捜査官を殺したのは自分だと思われているから、逃げ続けないといけないと董香に話します。
そう話す雛実の手には死んだお母さんの手が握られていました。
それを見た董香は「私が守る」と言い、雛実を安心させ、一緒に帰ろうとします。
金木に電話をかけ、雛実の無事を報告しているところにあの男が・・・
真戸が現れます。
その瞬間、電話が切れてしまいますが、無事に雛実が見つかったことに安心した金木は董香と合流しようとします。
そこに、誰かと電話をしている男の声が聞こえます。
そう、亜門です。
亜門は真戸と連絡を取り、合流をしようとしていたのでした。
24話 隠刃
現場に向かい走る亜門の目の前に眼帯のマスクをした男が立ちはだかります。
その正体は金木です。
金木は時間稼ぎの為、亜門に戦いを挑みます。
ですが、亜門も喰種と戦うプロ。
全く歯が立ちません。
力の差を知った金木は、喰種特有の体質である赫眼を発動します。
金木を喰種だと知った亜門は、持っていたアタッシュケースを大きな棍棒のような武器へと変形させ、金木に攻撃を仕掛けます。
一方、董香はCCGに潜入した目的を読まれ、挑発を受けていました。
そして、雛実が持っている母親の手は雛実をおびきよせる為の真戸の罠でした。
それに激怒した董香は真戸に攻撃を仕掛けにいきます。
真戸も対抗して武器を出し、応戦します。
董香が接近し、真戸に攻撃を当てようとしたとき、真戸は持っていた武器を捨て、もう一つの武器を出し、攻撃を防ぎます。
しかし、その武器を見た雛実は、
「嫌・・・」
と言い、怯え始めます。
25話 開眼
その武器はなんと死んだ雛実の母親から作られた武器だったのです。
捜査官は「クインケ」と呼ばれる武器を使います。
見た目はアタッシュケースですが、スイッチを入れると武器に様々な形の武器に変形します。
クインケは喰種が持っている赫子（かぐね）と言う身体の部位を使って作られるので、真戸が使っていたクインケは雛実の母親を使い作られたものでした。
それを知った董香はさらに怒り、真戸に攻撃を仕掛けますが、動きを読まれ、攻撃を当てられてしまいます。
そして、真戸からとどめをさされる瞬間で場面が変わります。
はたして董香の運命は・・・
場面が変わり、金木と亜門は戦っていました。
赫子を使うも全く歯が立ちません。
亜門は仲間の捜査官が殺されたことに悲しみ、そして怒り、なぜ殺されなければいけなかったのか・・・金木に問いました。
それを聞いた金木は、喰種の気持ちも人間の気持ちも分かるのは自分しかいないと考えます。
自分にしか出来ないこと・・・人間と喰種の両方の気持ちを伝えるため、ボロボロになりながらも再び立ち上がります。
26話 対者
立ち上がった金木は力を振り絞り、亜門に攻撃を仕掛けます。
そして、亜門が持っていた武器を破壊しました。
亜門は自分が殺されるのを覚悟します。
しかし、金木は亜門に逃げるよう話します。
逃げようとしない亜門に
「・・・僕を・・・人殺しにしないでくれ・・・」
そう訴えるのでした。
27話 三人
場面が変わり、とどめを刺されかけた董香でしたが、無事だったことに気がつきます。
クインケを持っていた真戸の手がなくなっていたのです。
そう、雛実が赫子を出し、真戸を攻撃したのでした。
雛実の赫子は凄まじく、その後も攻撃は続き、真戸は左足も失ってしまいました。
真戸はすでにフラフラの状態です。
ですが、雛実はとどめを刺そうとしません。
殺してもモヤモヤが消えないと思っていたのです。
真戸は隙を見て雛実に再び攻撃をしかけました。
28話 円環
真戸が雛実に攻撃をしようとした瞬間、董香が真戸にとどめを刺したのでした。
真戸は意識を失う直前に、
「隻眼をこの手で葬るまではまだ・・・死ね・・・ない」
こう言い残すのでした。
真戸がここまで執着する「隻眼」とは一体何者なのでしょうか？
真戸が死んだあと、董香たちはその場を後にしたのでした。
しばらくして、現場に着いた亜門の目に、殺された真戸の姿が目に入ります。
真戸の死体を抱き抱え、亜門はその場で叫ぶのでした。
29話 真戸
場面は真戸の告別式に移ります。
告別式に来ていた亜門は真戸と初めて出会った時のことを思い返しています。
亜門は真戸のもとで、喰種と戦うことの極意を学びました。
いわば師匠と言える存在を亡くしてしまった悲しみは計りしれないでしょう。
回想を終えると、捜査官の篠原から呼ばれます。
そして、篠原からこう聞かされます。
「真戸は君を誇りに思っていたよ」
それを聞いた亜門は、
「真戸呉緒（まど くれお）は、私の誇りです」
そう答えました。