ウマ娘シンデレラグレイ全巻無料で読む方法紹介!漫画アプリで最新話までタダ?漫画バンクは危険|オグリキャップ!

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『ウマ娘シンデレラグレイ』を全巻無料で読む方法が知りたい。

 

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結論!『ウマ娘シンデレラグレイ』は漫画アプリ『ヤンジャン!』にて無料で読める

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アニメ『ウマ娘-シンデレラグレイ-』を無料で視聴する方法は?

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次に『ヤンジャン』の使い方(システム)を簡単にご説明します。

『ヤンジャン』の基本的な使い方

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以下の画像のような「無料」と記載されたアイコンが表示されているエピソードは、いつでも時間制限なく無料で読むことができます。

 

 

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次にアプリ内アイテムであるチケットを使って1日に1話ずつ漫画を無料で読みましょう。

 

読みたい漫画作品をタップすると、以下の画像のように「無料で読む」と表示されます。

 

ここをタップすることでお好きな漫画作品を1日1話無料で読むことができます。

 

この「チケット」使用後、23時間で「チケットチャージ」が回復し、次のエピソードを無料で読めるようになります。

 

この「チケット」は、各作品ごとに1日に1回使用できるアイテムです。

広告動画を見て1話無料で読む

「チケット」を使用してしまった場合でも、以下の画像の↓「動画を見て無料で読む」をタップし、数十秒の広告動画を視聴することで新たに漫画作品を1話無料で読むことができます。

 

この「動画を見て無料で読む」は、各作品ごと1日1回利用でき、翌日の0時にリセットされ、再び利用することができます。

 

『ヤンジャン』で多くの漫画を無料で読むには、気になる漫画を複数選択し、同時に読み進めることをオススメします。

 

以上のシステムを使うことで1日に2話ずつ漫画作品を読み進めることができるため、ゆっくりでもいいから、タダで読みたい。という方に特にオススメです。

 

私は、1日に読める話数に制限がある方が生活にメリハリがつくので『ヤンジャン』を愛用させてもらっています。

 

何より有名な新作&旧作漫画を合法的に完全無料で読める『ヤンジャン』をダウンロードしないのは、もったいなさすぎます。

 

これから、もっと無料で読める漫画作品が増えると思いますので、今のうちにダウンロードしておくことをオススメします。

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『ウマ娘-シンデレラグレイ-』の世間の評価は?

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『ウマ娘-シンデレラグレイ-』見どころ紹介!

見どころ① 王道の物語が生み出す熱血スポ根ドラマ!!!

まずこの物語の主人公である「オグリキャップ(以下オグリ)」が、カサマツトレーニングセンター学園へ入学するところから物語は始まります。

 

そして、大切な仲間やライバルと出会い、成長しながらスターダムへとのし上がっていくというのがおおまかな内容です。

 

つまりは、王道のスポ根マンガということですね。

 

しかし、下地となった史実の「オグリキャップ」が地方競馬から中央競馬になぐり込みを掛けるいわば『庶民(しょみん)的スター』という位置づけでしたので、この構図はウマ娘になったとしてもわかりやすい構図だと思われます。

 

さらにウマ娘は人語を話すことが可能。

 

これにより、人やウマ娘同士の会話が発生し、ひいては葛藤や負けん気といった喜怒哀楽の感情が豊かな表現をふくむ物語の土じょうとなっているのです。

 

つまり、擬人化されたウマ娘は、白熱したレース展開を盛り立てるエッセンスになっているのです。

見どころ② 史実にのっとったマニアックな設定

ゲームアプリ『ウマ娘プリティーダービー』は史実にのっとって多様なウマ娘たちが登場します。

 

それだけでなく、ウマ娘たちの設定はどれも細かく、元となった実際の馬の毛色やクセ、その馬が持つ特有のエピソードにいたるまでが盛り込まれています。

 

もちろん、それは『ウマ娘-シンデレラグレイ-』においても同様です。

 

たとえば、オグリキャップ!

 

オグリは大食いキャラとして登場しますが、史実の同名馬もとても飼い葉(※)を他の馬の何倍も食べていたそうです。

 

そのほかにも、オグリは幼い頃は脚が弱くて歩けなかったという設定があります。

 

これは、史実では生後すぐに他の馬に比べて立つのが遅く、またS字型に折れ曲がった脚を持って生まれたせいで速く走れなかったため、牧場長がひづめを削って、どうにかきょう正したことに由来するそうです。

見どころ③ 可愛く、カッコよく、面白く、肉付けされたキャラクターたち!

『ウマ娘-シンデレラグレイ-』は、ただカッコイイだけじゃありません。

 

オグリならば大食いキャラという特長を生かして、学食のおばちゃんに「食料がもうない!」とあわてさせるなど、要所、要所にコメディ要素がもり込まれています。

 

またノルンエースは、最初こそオグリをイジメるキャラとして登場しますが、のちにオグリを認めるようになってからは、ツンデレキャラとしての地位を獲得します。

 

その過程にいたるまでのギャップ萌えが可愛らしく、ついつい応援したくなるキャラとなっています。

 

またライバルキャラであるフジマサマーチも、立ちふさがる強力なキャラというだけでなく、オグリに目標を持たせるなど良い意味での仲間として登場します。

 

マーチ自身が悪者として描かれていないので、こちらも応援したくなるキャラクターですね。

 

脚注)※牛や馬のエサのこと。

 

【ウマ娘-シンデレラグレイ- 1巻各話ネタバレ】

第1R『ここにいる』

岐阜県羽島郡 (ぎふけんはしまぐん)にある街――『カサマツ』。

 

この地でウマ娘たちのトレーナーをつとめる「北原穣(きたはらじょう)」は、ラジオ越しに日本ダービーの様子を見守っていました。

 

その白熱っぷりは、となりに座る後輩「柴田宏壱(こういち)」の肩をつかんで同意を求めるほど。

 

それに対して、柴田はイヤそうな顔を浮かべ、北原をなだめようとしていました。なぜなら、ふたりはトレーナーとしてレースを観覧(かんらん)しに来ていたからです。

 

けれども、「カサマツレース場」は片田舎のレース場――。

 

適当に伝えられる実況、やる気のないウマ娘、ガランとしたスタンドにわずかな観客がいるだけでした。

 

もはや殺風景な光景が広がっているのは、一目りょう然。

 

これでは、北原がラジオに耳をかたむけるのも無理はありません。

 

その帰り際――。

 

北原は土手沿いを歩きながら、背後を歩く柴田からひと言をあびせられます。

 

「仕方ないですよ。設備も、人員も、ウマ娘も、そもそも中央とはレベルが違うのですから」

 

それは、地方レース場の現状をあらわす言葉でした。

 

当然、反論の余地はありません。

 

北原はそれに対して、「いないんだよ。応援したくなるようなスターが・・・・・・」と同意するように言葉を付け足し、地方レースの現状をなげきます。

 

刹那、北原のそばをモーレツな突風が吹き付けます。

 

それは、誰かがとてつもないスピードで駆けたために起きた現象。

 

ふたりはあまりの出来事に理解がおよばず、わずかに見えたホコリまみれになったその人物の背中を追うことしかできませんでした。

 

そして、舞台はおなじカサマツにある競争ウマ娘を育成する学園、『岐阜ウマ娘カサマツトレーニングセンター学園』へとうつります。

 

今日から学園の新入生となるベルノライト(以下ベル)は、あたらしい学園生活に胸をはずませていました。

 

しかし、学園にはベルよりも足の速そうなウマ娘たちばかり。

 

特待生の『フジマサマーチ(以下マーチ)』や地方で有名な『ノルンエース(以下ノルン)』。

 

そのほかに不良ウマ娘のミニーザレディ(以下ミニー)とルディレモーノ(以下ルディ)がいて、ひとクセもふたクセもありそうな感じがします。

 

自分の実力を考えれば、ウマ娘としての能力差はれき然。

 

ベルは、足の速そうなウマ娘たちを前におもわずハァ~とため息を漏らしてしまいます。

 

そんなとき、突然教室の前扉が開かれます。

 

「間に合った」

 

そう言って入室してきたのは、汚れたジャージを着こなす『灰色の髪のウマ娘』でした。

 

けれども、授業はすでに始まっていて、もはや完全に遅刻。

 

あまつさえ、その突拍子もない言動に周囲の注目の的にもなっているにもかかわらず、そのウマ娘は気にも留めません。

 

さらに教師の「制服は?」との問いかけに学校指定の制服の存在すら知らない様子。

 

ベルはそのウマ娘を見て、「またクセの強いのが来た」とドン引きして見入ってしまいます。

 

昼休み――。

 

ベルは友達ができなかったことを「引っ込み思案が原因だ」となげきながらも、食堂で昼食を取る場所を探していました。

 

席を探しながらうろつき回っていると、教室で突拍子もない奇人ぶりをみせたあの『灰色の髪のウマ娘』が昼食をとっていました。

 

わずかに迷いつつも、ベルは灰色の髪をしたウマ娘に近付いていきます。

 

見るかぎりでは、とても悪いウマ娘に見えません。

 

そのことを確信して、ベルは相席を求めました。そして、すぐさま仲良くなろうと話題の種をまきます。

 

ところが、とっさに見たとなりのウマ娘の皿を見てビックリ。

 

なんと盛り付けられた皿の上には、山のようにコロッケが積み重なっていたのです。ベルは、食べ放題というにはいささかやり過ぎではないかという量に言葉を失ってしまいます。

 

「ダメ! 在庫が足りない!」

 

「誰よ! 食べ放題とか決めたの!」

 

「もうお米ないです!」

 

そんなとき、背後から漏れてきたのは食堂のおばちゃんのなげき声でした。

 

どうやら、となりのウマ娘の皿の上に用意されていたすべて食料が盛られているようです。

 

さらに周囲の生徒からもヒソヒソ声も相まって様子は一変。

 

ベルも憔悴(しょうすい)を隠しきれませんでした。

 

あげくには、食べ終わった『灰色の髪のウマ娘』が勝手に受付カウンターへ行ってしまう始末。友達になりたいという希望は見事に打ちくだかれてしまいます。

 

一方の『灰色の髪のウマ娘』は、マイペースに食事に物足りなさを感じていました。

 

友達になりたいというベルの気持ちをみじんも感じなかったのでしょう。

 

「おかわり」

 

『灰色の髪のウマ娘』は、そう言って受付カウンターにさらを差し出しました。

 

けれども、とたんにシャッターが降ろされます。

 

そこには、『本日終了』の文字が書かれていました。

 

周囲が見守るなか、『灰色の髪のウマ娘』はおかわりができなかったことをひとりなげき悲しむのでした。

 

その後、『灰色の髪のウマ娘』がトレーニングを終えて寮に戻ると、ノルン、ミニー、ルディの3人が廊下で待ち構えていました。

 

理由は言うまでもなく、オグリが悪目立ちしているため。

 

『灰色の髪のウマ娘』は3人組の存在にまったく気が付きませんでしたが、そのことが逆上を買うことになってしまいます。

 

さらには、たまたま通りかかったベルが止めに入って状況は悪化。

 

一気に険悪なムードがただよいます。

 

そんなとき、『灰色の髪のウマ娘』は今日からルームメイトだというノルンからあるひと言を告げられます。

 

「泥(どろ)ウサギちゃんさぁ~、あーしと同室だよね? 悪いんだけど、届いた荷物がまだ片付いてないし、寝る場所もないから物置部屋で寝てくれる?」

 

明らかないやがらせです。

 

そのことに怒りを上げたのは、意外にも友達になりたいと思っていたベルでした。

 

ベルは大きな怒鳴り声を発して、ノルンに抗議します。

 

ノルンのやり方に思うところがあったのでしょう。

 

ところが、それを制したのは当事者である『灰色の髪のウマ娘』でした。

 

「何があったかよくわからないけど、ケンカは良くない。みんな仲良くしよう!」

 

どうやら、いやがらせだとは思ってもいない様子。

 

それどころか、自分から物置部屋へと行ってします。珍妙(ちんみょう)な『灰色の髪のウマ娘』の言動にケンカはパタリと止んでしまうのでした。

 

ケンカがおさまった後。

 

『灰色の髪のウマ娘』の姿は物置部屋にありました。

 

さきほど、ノルンはいやがらせだのつもりでこの場所に移動させようとしていましたが、『灰色の髪のウマ娘』はまったく真逆のことを感じていました。

 

なぜなら、『灰色の髪のウマ娘』は個室をたまわったと勘違いしていたのです。

 

「誰もいない部屋でひとり・・・・・・。しかも、ふかふかの布団で寝られる」

 

あやまった認識で、物置部屋を天国だと勘違する『灰色の髪のウマ娘』。

 

そして、そのまま布団に倒れ込んで眠り込んでしまいます。

 

気付けば、そこは夢のなか。

 

『灰色の髪のウマ娘』が落ちていった夢の先は、入学する前の実家でした。

 

まずしい家庭に生まれた『灰色の髪のウマ娘』は、必死に育ててくれた母にトレセン学園制式のジャージ姿を披露(ひろう)しています。

 

 

一方で貧乏ながらにいっぱい食べさせてくれて、あまつさえ学園にまで入れてくれた母に申し訳ないと思う気持ちがありました。

 

それでも、母は「よく食べて、よく走る立派なウマ娘になりなさい」と『灰色の髪のウマ娘』をトレセン学園へと送り出したのです。

 

眠ったままの『灰色の髪のウマ娘』は見た夢にわずかな涙をこぼすのでした。

 

そして、翌日の早朝――。

 

あらためて立派なウマ娘になろうとトレーニングにはげみます。

 

その際、朝っぱらからいやがらせをしようとミニーが部屋にやってきますが、すでにトレーニングに出た後だったため事なきをえるのでした。

 

同じ日の朝6時頃。

 

ひと気のない土手沿いの道を北原が走っています。

 

しかも、人がいないことをいいことにブツブツと『レースごっこ』に興(きょう)じているようでした。

 

けれども、偶然同じ場所でトレーニングしていた『灰色の髪のウマ娘』に見られてしまいます。

 

北原は『灰色の髪のウマ娘』と顔を付け合わせ、あまりの恥ずかしさにその場でしゃがみ込んでしまいました。

 

しかし、とっさに見た『灰色の髪のウマ娘』のヒザに注目。恥ずかしさを忘れ、わずかばかり見入ったのは、その『やわらかさ』でした。

 

数時間後。

 

『灰色の髪のウマ娘』の姿は、大きなトラックコースの中にありました。

 

競争ウマ娘として、大切な『走る』実技の授業を受けるためです。

 

そこで、ゲートから発走するという体験をすることとなり、『灰色の髪のウマ娘』はベルやミニーたちと競争することとなります。

 

一方、離れた場所では北原、柴田たちトレーナーが双眼鏡越しに見守っていました。

 

理由は、新入生をトレーニングメンバーに勧誘するため。誰が誰を勧誘するともめるなか、一番の注目株であるマーチがゲートから飛び出します。

 

トレーナーの誰もがその走りにうっとり。

 

我先にと勧誘に向かいますが、北原だけはマーチの走りに「いまひとつの物足りなさ」を感じていました。

 

そんなとき、ふと今朝がた土手ではち合わせた『灰色の髪のウマ娘』の姿に気付きます。

 

目の前で行われるストレッチを見て、今朝見た身体のやわらかさに感心します。

 

しかし、それは同時に一般的なウマ娘の基準からすると「異様なやらわかさ」でした。

 

そうこうしているうちに、レースが始まります。

 

そのスタート直前。

 

『灰色の髪のウマ娘』は、不良ウマ娘のミニーからひそかにいやがらせを受けます。

 

それは、片脚のくつヒモをほどくというモノでした。けれども、いやがらせを受けた本人はまったく気付いていません。

 

ようやく気付いたのは、ゲートが開かれてからのこと。

 

そのときには、すでにミニーたち不良ウマ娘に置いてきぼりにされてしまいます。

 

とっさにベルが気にかけてせかしますが、『灰色の髪のウマ娘』はあくまでもマイペース。時間を掛けて、しっかりとヒモを結ぼうとしていました。

 

ベルがあせり、ミニーとルディがあざ笑うなか、『灰色の髪のウマ娘』は突如(とつじょ)として走り出します。

 

それは、一陣の風のようでした。

 

『灰色の髪のウマ娘』の動向にマーチとその周囲をかこむトレーナーたちは気付いていません。どうにか気付いたのは、レースに挑んでいたベル、ミニー、ルディと外野でスマホをいじっていたノルン。

 

そして、レースを観覧していた北原だけでした・・・・・・。

 

なにより、『灰色の髪のウマ娘』の走りは北原を驚愕(きょうがく)させました。なぜなら、『灰色の髪のウマ娘』は不自然なほどに超前傾姿勢だったからです。

 

間違えば、あっという間に転んでしまう体勢。

 

北原は驚異(きょうい)の走りを可能しているのは、『灰色の髪のウマ娘』が持つ異様にやわらかいヒザだと推察しました。

 

同時に『灰色の髪のウマ娘』のたぐいまれなる才能に、いままでに感じたことのない高よう感を覚えます。

 

「・・・・・・いるじゃねえか、ここに!!!」

 

それは、まぎれもないスターの誕生を予感させる出来事でした。

 

レース後、北原はすぐさま『灰色の髪のウマ娘』の元へと駆け寄っていきました。

 

そして、初めスゴイものを見た子供のように目を輝かせて名前をたずねました。

 

「キミ、名前は――?」

 

「オグリキャップ」

 

オグリキャップ――。

 

それが『灰色の髪のウマ娘』の名前でした。

 

こうして、北原とオグリキャップ(以下オグリ)は運命の出会いを果たすのでした。

第2R『私をレースに出して』

北原のチームにスカウトされたオグリ。

 

返事をなおざりにして、ベルの手を借りて目の前でストレッチを始めます。

 

しかし、その身体のやわらかさは北原の想像以上を超えていました。

 

「生まれつきなのか?」

 

そうたずねられますが、すぐさま「逆だ」と答えます。

 

オグリの身体のやわらかさの秘密は幼少期にありました。実は、幼い頃のオグリは歩くこともままならない身体だったのです。

 

それを変えてくれたのは、オグリの母でした。

 

オグリの母親は、幼いオグリに数時間かけてマッサージをほどこしました。その結果、オグリの身体は走れるまでに成長しました。

 

それが「異様なやわらかさ」の答え――。

 

北原はオグリの話を聞き、その先天的な身体能力の高さに目を光らせます。

 

そして、自身がめざす東海地区最高峰のレース『東海ダービー』に出る夢を一緒にかなえようと問いかけたのです。

 

対して、オグリは「レースに出られるなら」と承諾(しょうだく)します。

 

専属トレーニング契約が成立し、あとは夢に向かってトレーニングを行うだけ。けれども、そんなやりとり見せられたベルにとってはうらやましい話でしかありませんでした。

 

なにせ、オグリには入学からわずか1日で専属のトレーナーがつく。

 

それは誰よりもおとるベルにとっては夢のようなもの。

 

本来ならば喜ぶべきところですが、自分の置かれた状況を考えると素直に祝うという気持ちになれませんでした。

 

ところが、とっさにオグリから契約書がはさまったボードを手渡されてハッとします。

 

「書かないの?」

 

そう催促(さいそく)するオグリ。

 

ベルは、たどたどしくも「私はスカウトされていないから」と固辞(こじ)してしまいます。

 

すると、そんなベルを見かねた北原から「まとめて面倒見てやるよ」という快諾(かいだく)の言葉が発せられます。

 

その瞬間、ふたりはチームメイトとなったのです。

 

ベルは、握手を求めるオグリにかすかな笑みを浮かべるのでした。

 

一方、少し離れた場所では、不良ウマ娘3人組が練習をサボって、オグリたちの様子をうかがっていました。

 

昨晩のことを根に持っていたのでしょう。

 

せっかく付いた女性トレーナーの「練習しろ」のひと言に目もくれません。

 

そんな不良ウマ娘たちを尻目に、背後のトラックコースではマーチが専属トレーナーとなった柴田と共にトレーニングにはげんでいました。

 

タイムは上々。

 

スタートが上手く、一瞬の足を生かすのが得意なウマ娘だと柴田は考えます。けれども、当のマーチはそうは思っていませんでした。

 

なぜなら、その脳裏にはオグリの横を通りすがった際に偶然聞いた『東海ダービー』という単語がこびりついていたからです。

 

「東海ダービーに行くのは私だ!」

 

そう言って、負けず嫌いのマーチはオグリへのひそかな闘争心を燃やします。

 

各ウマ娘がトレーナーを着けて、練習を始めて幾ばくかの日にちが経ちました。

 

オグリの練習は順調。

 

逆にベルが体力不足を指摘されるなど、時間とともに個々に成長や課題が見えてきた状態でした。

 

そんな練習に明け暮れるある日の朝。

 

ベルが起床して、寮の一階に降りると食堂が開いていることに気付きます。

 

山盛りのご飯と、つみ上げられたおかずを食べるオグリ。

 

それを横目に青い顔で炊飯ジャーの中を見つめる食堂のおばちゃんの姿がありました。

 

なん度見ても、すごいオグリの食いっぷり。

 

あげく、「お昼まで断食しないと行けないから」というワケのわからないことを言うので、ベルはツッコまざるえませんでした。

 

ところが、ジャージの手足のすそがボロボロになっていることに気付いて状況は一変。

 

ベルは、オグリが朝練をしてきたことに気付きます。

 

同時におとといの夜も走っていたことに気が付き、つい「なんでそんなに走るの?」という言葉を口走ってしまいます。

 

けれども、オグリはその質問を理解していませんでした。

 

あわてて「なにかしら」の目標みたいなのがあるのか問いかけるベル。それに対して、オグリはただひと言だけ「走れるから」という答えを疑問符とともに返します。

 

すると、ベルは先日オグリから聞いた母親の話を思い出します。

 

それはオグリの速さに関わる話でした。

 

「立って走る。私にとっては、それだけで奇跡」

 

食事をしながら、オグリがその言葉を口にします。

 

その際、ベルが見たオグリの表情はとてもやわらかいモノでした。ベルは、走るよろこびに満ちたオグリの行動にただひたすらカルチャーショックを覚えるのでした。

 

その頃、トレーナー室では北原がデビュー戦の枠順発表を待っていました。

 

順当に行けば勝てる。

 

そう感じる北原ですが、手渡された出バ表を見て血相を変えます。

 

なんとそこには、注目のルーキーと目される『フジマサマーチ』の名前があったからです。

 

そして、レース当日。

 

誰もがフジマサマーチに目を向けるなか、オグリのデビュー戦が始まります。

 

そんなレース前。

 

オグリは、意外にもマーチから話しかけられます。マーチは、たったひと言だけ「貴様には負けん」と行って去って行ってしまいました。

 

やがて、オグリのデビュー戦が始まります。

 

スタートの時刻はまたたく間にやってきて、各ウマ娘たちがゲートに収まります。

 

いざゲートが開いてスタート!!!

 

・・・・・・といった直後でした。

 

オグリに異常事態が発生します。

 

それは、突然足に走った痛みでした。

 

そのせいで完全に出遅れてしまい、オグリは他のウマ娘たちに突き放されてしまいます。

 

はたして、オグリはこのピンチを挽回(ばんかい)できるのでしょうか?

第3R『信じて良いかも』

オグリひとりだけ出遅れるなか、他のウマ娘たちは順調にコースを走っていきます。

 

マーチが3番手、オグリは最後方という順位。

 

そんななか、レースはキツい曲線を描く第1コーナーへ突入していきます。

 

オグリはどうにか先頭をうかがおうとしますが、前を走るウマ娘を抜き去ろうとしたしゅん間によろめいたウマ娘にぶつけられてしまいます。

 

おかげでインコースを外れて大きく蛇行。

 

遠心力も相まって、オグリは「外へ外へ」とバ群から突き放される格好となってしまいました。

 

一方のマーチは順調に順位を上げていました。

 

残り200メートルのところで先頭をとらえて、あとはゴールを駆け抜けるだけ。かたや、後方を走るオグリはぶつけられた余波で大外を回っていました。

 

しかし、バ群が直線を向いた瞬間にどうにか先頭をとらえます。

 

そうなれば、あとはゴールに向かって加速するだけ。

 

オグリは残った体力を確認し、練習で得た『ある秘策』の実行を試みます。

 

その秘策とは、北原が教えてくれた走法でした。

 

足全体で地面の砂をつかみ、足首でもってそれを書き出すようにして走る――それが北原からさずけられた必殺の走法。

 

さながら、砂の上を『泳ぐ』というべきでしょうか。

 

北原との練習を思い出しながら、オグリは先頭に向かって速度を上げます。そして、先頭を走るマーチとの差をグングンとつめていったのです。

 

当然、先頭にいたマーチはオグリの気配をとらえていました。

 

瞬時に背後を見て、ばく進するオグリの姿を確認します。そのスピードは、バ群中団をあっという間にごぼう抜きにするほどでした。

 

気付けば、オグリはマーチに並んでいました。

 

その足は以前よりも軽やかで走りやすく、マーチと併走しても後れを取ることはありません。ゴールを目前にして、レースはふたりの一騎打ちの様相をていします。

 

意地でも先頭を駆け抜けたいマーチ。

 

それを追い越して、勝利をつかみたいオグリ。

 

さらに加速するマーチに食らい付いていきますが、とたんにオグリの足に痛みが生じます。

 

ゴール板まで残り100メートル。

 

足の痛みという爆弾を抱えたオグリに勝機はあるのでしょうか?

第4R『今度は勝つ』

痛む脚をかばいながら走るオグリ。

 

しかし、ゴールはもはや残り100メートル・・・・・・。

 

意地でも負けられないなか、もう一押しとばかりにマーチがこん身の気迫(きはく)でオグリを突き放しにかかります。

 

それに対して、オグリもまた加速しようとします。ところが、痛みをこらえていた左足が突如(とつじょ)として動かなくなってしましました。

 

おかげで身体のバランスが完全に保てなくなってしまいます。

 

その間に半身抜けたマーチがゴールイン。

 

オグリは、惜しくも敗北をきっするのでした。

 

着順掲示板に確定のランプがともった瞬間。

 

マーチは、いまだに動揺を隠せませんでした。なぜなら、オグリが身体のバランスを崩す瞬間を目にしていたからです。

 

もし、オグリが体勢を崩していなかったら負けていたかもしれない・・・・・・。

 

そんな予感が脳裏(のうり)をよぎり、恐怖となって全身をこわばらせたからです。

 

一方のオグリは着順掲示板の前で立ち尽くしていました。

 

グッと強くにぎりしめた拳(こぶし)からは、わずかな血がしたたり落ちています。そのことに気付いたのはオグリ自身ではなく、こちらに駆け寄ってきたベルでした。

 

「もう! くやしいからって、手を傷つけるようなことしちゃダメだよ?」

 

ベルにそう告げられたオグリ。

 

その瞬間、オグリは胸をしめ付ける不可解な感情の正体に気が付きます。それは、初めてのレースで、初めて対戦した相手に負けた『くやしい』という気持ちでした。

 

オグリは、レースには楽しさ以外にくやしさという感情がわき立つという事実を心の底から実感するのでした。

 

レース後、各陣営の温度はまるで違っていました。

 

特にオグリに勝って喜ぶべきはずマーチ。

 

しかし、その胸裏(きょうり)には完勝できなかったくやしさがあり、あらためて『オグリ打倒』を志(こころざ)そうとしていました。

 

一方、オグリはレースでの敗因となった『靴』の購入をすることとなりました。

 

なにせデビュー戦の折、オグリの靴は側面がやぶれて完全にボロボロ。しかも、つま先がまる見えの状態だったのです。

 

しかも、オグリ本人はそのことに無とん着。

 

見かねた北原は、ベルに対して「スポーツ用品店に一緒に行ってやれ」とクレジットカードを手渡します。

 

向かったスポーツ用品店には、様々なウマ娘専用靴がありました。

 

可愛らしいウマ娘専用靴から本格的なレース用のシューズ。

 

どれもウマ娘のためにあつらえられた代物です。オグリはそのうちのひとつである『パンダ柄の靴』に見とれてしまいました。

 

けれども、すぐにベルから本格的な『レース用シューズ』を手渡されます。

 

オグリは、そのズシリと重いぶこつな靴に現実をみせられるのでした。

 

そんなオグリに対して、ベルは聞いたこともない用語をじょうぜつに語ります。ベルに真摯(しんし)さに、オグリは「なぜそんなにくわしいのか」とたずねました。

 

すると、ベルの実家が『ウマ娘専門のスポーツ用品店』であるということを知らされます。ベルは実家でつちかった知識を生かし、オグリのために役立てようと考えていたのです。

 

それを聞いたオグリは、今度こそレースに負けられないという気持ちを心にかたく誓(ちか)うのでした。

 

2週間後、オグリの姿はカサマツレース場にありました。

 

前回の敗戦で得られなかった勝利を未勝利戦に出走して勝ち取るためです。

 

レース前、チーム3人の様子はまったくバラバラでした。

 

特に北原はベルに手渡された領収書を見て、記載されたレース用シューズの値段に氷のように固まっていました。

 

一方で、オグリはレースに向けて万全の体制を整えて、「準備完了」といった様子。

 

しかし、今回のレースには問題がありました。

 

なぜなら、不良ウマ娘の筆頭格(ひっとうかく)であるノルンエースがエントリーしていたからです。

 

(脚まわりはほぼカンペキ。スタートさえ上手くいけば大丈夫・・・・・・なんだけど・・・・・・)

 

ベルはそんなことを思いながら観覧席(かんらんせき)から、パドックのオグリを見守ります。

 

けれども、その胸中(きょうちゅう)は不安でいっぱいでした。

 

チラリと見たノルンたちは、なにやらひそひそ話に興じていました。そして、遠目に見たノルンの表情にはあふれんばかりの邪悪な笑みが浮かんでいます。

 

果たして、彼女たちはどんな卑怯(ひきょう)な手を使ってくるのでしょうか?

第5R『次元が違う』

不良ウマ娘3人組が陰謀(いんぼう)をめぐらせるなか、ウマ娘たちのゲート入りが完了します。

 

「ガコンッ」と音とともにゲートが開放。

 

すべてのウマ娘たちが飛び出し、ゴールに向かって一直線に走り出しました。

 

そんななか、オグリは好スタートを切ります。

 

それを見るようにノルンはオグリの後ろをピッタリとマークして追走。

 

はためから見れば、なんの問題もありません。

 

・・・・・・ですが、不良ウマ娘3人組には考えがありました。

 

その考えとは、事故に見せかけてオグリを躓(つまづ)かせることです。

 

ノルンがカカトを踏み、おもいっきり靴を脱がせる――それが不良ウマ娘三人組の考えた陰謀(いんぼう)でした。

 

ノルンは、悪質ないやがらせができる喜びにふたたび邪悪な笑みをこぼします。

 

背後にピッタリと付き、いざ実行しようとした瞬間――。

 

ノルンは、オグリの表情に衝撃をおぼえます。

 

その表情とは、ふだんのボーッとした表情とはまったく違う真剣な表情でした。

 

(気に入らない。いつもダサいクセに悪目立ちばかりしやがって! ちょっとマーチとせり合ったからって調子に乗ってるんじゃないわよ!!!)

 

・・・・・・などと思いながら、ノルンは一気に差をつめていきます。

 

そして、左足を伸ばしてオグリを蹴躓(けつまず)かせようとしますが、それは実行に移されることはありませんでした。

 

なぜなら、タッチの差でオグリがスパートを仕掛けたからです。

 

どうにか追いすがろうと試みますが、その背中はすでにはるか彼方。もはや、ノルンの届くことのない距離にいたのです。

 

その瞬間、ノルンはオグリとの圧倒的な実力差を思い知らされました。

 

レースは着々とすすみ、結果はオグリの圧勝で終わります。

 

レース後、オグリはノルンに対していつもの調子で声を掛けました。

 

「大丈夫か? すまない、砂をかけてしまったようだ」

 

悪行を働いたにもかかわらず、気さくに声を掛けてくるオグリ。

 

そんなオグリに対して、ノルンは小さく「別に」とつぶやいて立ち上がります。

 

それから、ほどなくして『ウイニングライブ』が始まりました。

 

『ウイニングライブ』とは、ウマ娘たちがレースを応援してくれたファンに感謝するためかならず行うイベントです。

 

ウイニングライブでは、歌っておどり、観客を楽しませることが目的でした。

 

今回、レースを勝利したオグリも例外ではありません。

 

しかし、客席のそで見守っていた北原はあることを思い出します。

 

それはライブの練習をまったくしていなかったことでした。北原が反省するまもなく、ウイニングライブは着々と始まります。

 

そんななか、客席の最後方ではミニーたちが悪事を働けなかったノルンを問い詰めていました。

 

「・・・・・・やらなかったんじゃない、できなかったのよ。アイツは、私たちとはまるで次元が違う」

 

ミニーたちの問い詰めに恐怖の表情を浮かべるノルン。

 

それほどにオグリとの実力の差がハッキリしていたということでしょう。

 

三人がそんな話をしているとは、つゆ知らず。

 

オグリのウイニングライブは始まります。ところが、披露(ひろう)されたウイニングライブはあまりにもお粗末(そまつ)なものでした。

 

なぜなら、オグリは場内放送による『カサマツ音頭』をおどってみせたからです。

 

あ然とする観衆たち。

 

派手なパフォーマンスが披露(ひろう)されると思っていたのでしょう。けれども、オグリはいたって真面目におどり続けていました。

 

さすがのチームメイトであるベルや北原も顔をおおい隠すしかありません。

 

そんななか、オグリのヘンテコな舞台を意外な表情で見つめるウマ娘がいました。

 

敵対(てきたい)したはずのノルンです。

 

ノルンは、オグリのあまりのヒドいライブにおもわず吹き出しまいます。

 

そして、ほがらかな笑顔でひと言つぶやくのでした。

 

「・・・・・・ったく。ダンス、教えてやるか」

第6R『頂の景色』

2戦目から数日後。

 

オグリは、食堂で昼食を取っていました。

 

皿に盛られた食事の量はいつもの倍。

 

横目で見ていたベルがツッコミを入れますが、オグリは「レース後はすごくお腹が空く」とあきれた感想を述べます。

 

そんなところへノルンたちが相席してきました。

 

ベルは不意に敵意(てきい)を向けますが、ノルン本人からはいつものような悪びれる表情が見受けられませんでした。
代わりにつぶやかれたのは、オグリに「部屋を片付けたから戻ってこい」という言葉。

 

それは『不良だった』ノルンがオグリへのいやがらせを反省した瞬間でした。

 

くわえて、ノルンの両親がやっているというダンス教室の回数券が差し出されます。

 

しかし、オグリはそうしたノルンの変化に見事なまでに気付いていません。

 

それどころか、ノルンが「イジメてごめん」と事実を素直にあやまろうとしていることもわかりませんでした。

 

けれども、ノルンはそうしてオグリに対する態度を変えたかったのでしょう。去り際の横顔は真っ赤にそまり上がっていました。

 

結局、ノルンはミニーにからかわれながら食堂を去って行ってしまいます。

 

さらに時間が経ち、オグリたち北原のチームは金華山でトレーニングを行っていました。

 

目的は登坂(とうはん)による体力作りのため。

 

キツいのぼり坂に耐えて、体力を付けようというのが北原のねらいでした。

 

しかし、すぐにベルがついて行けず戦線離脱。

 

最後はオグリだけが金華山の山頂展望台にたどり着きますが、そこには意外な人物がカサマツの街を見おろしていました。

 

その人物とは、デビュー戦でオグリが負けた『マーチ』でした。

 

わずかに遅れてやってきた北原が相対するふたりを見て、あわてて止めに入ろうとします。

 

ところが、背後からやってきたマーチのトレーナーである柴田に待ったをかけられてしまいました。

 

「いまはふたりにしてやってください」

 

なにか理由があるようなことを言う柴田。

 

その真意を図ることはできませんでしたが、北原は柴田の言うとおりふたりを見守ることにします。

 

そうして行われたオグリとマーチの邂逅(かいこう)――。

 

初めて言葉をかわすふたりには、会話の中から『ある違い』があることが浮かび上がります。

 

それは『オグリには目標がない』ということでした。

 

マーチからそのことを指摘され、オグリは強い戸惑いをおぼえました。

 

なぜなら、おなじ「東海ダービー」を目指したにもかかわらず、それはあくまでも『北原が目指していたもの』に過ぎなかったからです。

 

オグリは、あらためて「自分の目標」というモノに向き合わなければなりませんでした。

 

そんなオグリを見て、マーチはいままでオグリが目標を持っていなかったことに釈然(しゃくぜん)としない様子でした。

 

しかし、同時に納得もしている様子でした。

 

そして、オグリを自身のライバルとして認め、ひとつの道筋を示します。

 

「貴様は速い・・・・・・だが、そのままではそれだけだ。頂上を決めなければ、山は登れない」

 

「…………」

 

「ジュニアクラウンに出ろ、オグリキャップ!!!」

 

「!!!」

 

「貴様を倒して、私は頂上へ行く」

 

そこには、オグリへの一方的な宣戦布告が含まれていました。

 

思いもよらない宣戦布告と「目標」というあらたな考え方――。

 

オグリは、いままでの「レースに出られればそれでいい」という考えを見つめ直します。

 

同時に頂上から見おろす街の景色の美しさと、1着でゴール板を駆け抜けたときの光景を重ね合わせるのでした。

第7R『ジュニアクラウン』

ついにベルのデビュー戦が決まり、当日をむかえます。

 

ところが、アッサリと敗北。

 

悪意はないものの、オグリの「速くてゴメン」という言葉にひとり傷つくのでした。

 

その一方で、オグリの次のレースもひかえていました。

 

マーチから宣戦布告を受けたあの『ジュニアクラウン』です。

 

オグリは対策として、北原から受けた指導以外にも鋼鉄製の蹄鉄(ていてつ)をシューズに取り付けて走るというトレーニングを行って本番に挑もうとしていました。

 

そんななか、オグリは『東海ダービー』のスゴさについて質問します。

 

すると、北原からは「ああスゴいぞ、オレの目標だ」という答えが返ってきました。

 

「なら、私もそこを目指すよ」

 

なんらかの心境の変化があったのでしょう。

 

オグリはあらたな決意を胸に、北原とおなじ目標をめざすことにしました。

 

それから、レース当日。

 

大盛り上がりのジュニアクラウンは、オグリが一番人気となっていました。

 

その対抗ウマ娘たる二番人気がマーチ。

 

ふたりの対戦が注目されるなか、北原のもとをある人物が訪れます。

 

それは、叔父の「六平銀治郎(むさかぎんじろう)」でした。

 

六平は中央でトレーナーをつとめる人物で、この日は実家帰りがてら北原の様子を見に来ていました。

 

過去のことを掘り返され、六平に反感をおぼえる北原。しかし、同時に今日一番人気となった「オグリの走りを見てから言ってくれ」と告げます。

 

その頃、コースではウマ娘たちが発走時刻を今か今かと待ちわびていました。

 

マーチはひとり神経をとぎすませ、オグリに勝つためのイメージトレーニングにいそしんでいました。

 

そんななところへオグリがやってきます。

 

「・・・・・・マーチ。貴様には負けん!」

 

それは、いままでマーチが発していたおなじみの台詞。

 

その一言をオグリがとって返したように言い返してきたのです。

 

マーチは、意気揚々(いきようよう)と言い放つオグリに対して、ふてきな笑みを浮かべてレースにのぞむのでした。

 

オグリたちのレースが差し迫っていた頃。

 

ひとりのウマ娘が食堂の店主と話しながら、食事にいそしんでいました。

 

どうやら、よそから来たらしく、店主の問いかけに「電車間違えたついでに地方のレースを観に来た」と話しています。

 

のちにオグリの強大なライバルとなる「タマモクロス」が登場した瞬間でした。

まとめ

読者になにかを予感させつつも、勝ち上がっていくオグリ。

 

しかし、その成長は始まったばかり。

 

1巻を読んだだけでも、熱いライバル関係やノルンとの関係の軟化など面白さが十二分に伝わってきたと思います。

 

次巻である2巻では、いよいよオグリが中央に向かって旅立ちます。

 

しかし、そこにいたるまでの道のりにはいくつもの障害が待ち受けていました。はたして、オグリはどのようにして中央にいたる道をえらぶのでしょうか?

 

ご期待下さい!!!

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