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『裏世界ピクニック』3巻を無料で読む方法は？
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『裏世界ピクニック』3巻ネタバレ紹介！
第１１話：ステーション・フェブラリーⅤ
隊員たちは、顔の形をした怪物に向けて銃を発射し続けますが、怪物の勢力は一向に弱まりません。
空魚はこの怪物の攻略方法を懸命に考えます。
そこでふと、この怪物が、顔を見せつけることで相手の正気を失わせているのではないか、と考えます。
青色になった右目を、怪物に集中させる空魚。
すると、顔の集合と思われていたものが、単なる斑点模様であることを突き止めます。
それでは、あの怪物は一体、何なのか・・・。
空魚はさらに、怪物の正体を見破ろうと集中します。
すると、今までただの白黒模様に見えていたものが、巨大な牛の怪物の体だったことがわかります。
しかし、この牛の頭部は空魚にしか見えていないようです。
空魚は、銃の扱いに慣れている鳥子に指示を出して、怪物を倒そうとしますが、うまくいきません。
自分があの怪物を撃つしかない、と空魚は心を決めるのでした。
第１２話：ステーション・フェブラリーⅥ
鳥子に体を支えてもらいながら、空魚は牛の怪物の首を目がけて銃を撃ちます。
すると、見事命中。
怪物は、不気味な声を出しながら消えていきました。
ほっとしたのも束の間。
隊員たちは、空魚の右目が青く光っているのを見るにつけ、「化け物の仲間」扱いをします。
咄嗟に駅に向かって逃げる鳥子と空魚。
駅にはちょうど、電車が向かってきています。
しかし、この電車の異変に気づく空魚。
すぐさまこの電車が、〈裏世界〉の出口であると勘づいたのでした。
しかし、この怪しい電車がこの駅で停車しそうにないので、２人は一瞬ためらいます。
が、後ろから隊員たちが追ってきているので、この電車に乗らないわけにはいきません。
２人は一体、どうするのでしょうか・・・。
第１３話：ステーション・フェブラリーⅦ
空魚のひらめきもあって、間一髪、２人はなんとかこの電車に乗り込むことに成功します。
しかし、この電車は車内にも異様な空気が流れていました。
そこに座っている乗客たちは皆、一様に暗い表情をしています。
また、すぐ側では、猿たちが女性を取り囲み、チェーンソーで女性の腹部を無残にも切りつけています。
だんだんと気が遠くなっていく空魚。
しばらくすると、鳥子の声が聞こえてきて、空魚は元の世界に戻って来られたことに気づきます。
電車を降り、急いで小桜の安否を確認しに向かう２人。
２人が〈裏世界〉から電話したとき、小桜の様子がおかしかったからでした。
しかし、家に着くと、小桜は無事で、いつも通りでした。
逆に、２人からの奇妙な電話に腹を立てている様子の小桜。
電話の録音を聞かせてもらうと、２人は奇妙な言葉を発し続けていました。
それを聞いて、空魚と鳥子は絶句するのでした。
第１４話：時間、空間、おっさんⅠ
空魚と小桜は、〈裏世界〉にやってきていました。
目的は、鳥子を捜すことでした。
遡ること、数日前。
度々〈裏世界〉で危険な目に遭ってきた空魚は、次の探検をしばらく保留にしてほしい、ということを鳥子に伝えていました。
しかし、一刻も早く冴月や〈裏世界〉に取り残された人たちを探し出したいと考えている鳥子は、なかなか空魚の提案を聞き入れません。
空魚も必死で鳥子を説得します。
小桜との通話の録音からもわかるように、空魚と鳥子は実際、〈裏世界〉で頭がおかしくなりかけていました。
さらに、電話した時に表世界にいた小桜にも悪影響を与えていた可能性が考えられました。
なおも食い下がる鳥子。
今まで出会ってきた数々の怪異を考えると、冴月がまだ生きているとは到底思えない空魚。
つい、「もう生きてないよ、冴月さん」と言ってしまいます。
しかし鳥子は、はっきりとした口調で、「生きてるよ、冴月は、間違いなく」と断言します。
空魚は、「・・・鳥子がその冴月さんを大事に思ってるのはわかったよ。でも私はそうじゃない。逢ったこともないし、話したこともない」
「そんな人のために命を賭けろって言うの？」と言います。
それを聞いて、鳥子は冷静になり、空魚の主張を受け入れます。
そして、「あとは私一人でなんとかするから・・・ありがとね」と言って、その場を立ち去ってしまいます。
鳥子に協力したい気持ちがある一方で、正気が失われていくのが怖くなり、もう〈裏世界〉には行きたくない空魚。
それを素直に伝えられなかったことを一人で後悔するのでした。
第１５話：時間、空間、おっさんⅡ
小桜から鳥子の住所を聞いて、直接謝りに行くことにした空魚。
部屋の前に着き、インターフォンを鳴らすと、なぜか部屋から激しい足音が聞こえてきます。
足音が近づいてきたかと思うと、一瞬にして静まり返りました。
鍵はかかっていなかったので、空魚はそっとドアを開けます。
すると、なんと部屋中に、見覚えのある青い光が充満していたのでした。
ふと、外を見渡すと、人も車も見当たらないことに気づきます。
慌てる空魚。
すると、携帯に何者かから着信があります。
出ると、声の主は「カミコシソラヲだね。すぐ行くから動かないで！」と言います。
その直後、見知らぬ男が物凄い剣幕で近づいてきて、怒ったような口調で、「こういうの困るんだよ。あの子のことはあきらめて帰って」と言います。
「じゃないと次は戻れなくなるよ」と男は続けます。
次の瞬間、空魚は元の世界に戻ってきていました。
空魚は直感的に、先ほどの男がネット怪談の『時空のおっさん』ではないかと考えます。
第１６話：時間、空間、おっさんⅢ
『時空のおっさん』は異世界への侵入を見張っていて、迷い込んだ人間を送り返す番人と考えられています。
鳥子も表世界に戻ってきているのではないか、という淡い期待を胸に、空魚は再びマンションを訪ねます。
しかし、インターフォンを押しても反応がありません。
鳥子に連絡をとろうとスマホを見ると、なぜか「紙越空魚」からメッセージが届いていました。
差出人の名前が自分になっていることに違和感を覚える空魚。
メッセージを開くと、そこには盗撮された鳥子の写真が何枚も添付されていました。
写真に写った鳥子は、〈裏世界〉を探検するための装備を身につけています。
鳥子が、冴月を捜しに一人で〈裏世界〉に行ったのだと気づく空魚。
鳥子を連れ戻すことを心に決めるのでした。
しかし、ふと、〈裏世界〉への恐怖心を再認識する空魚。
これまで幾度となく危険な目に遭いながらも、〈裏世界〉を探検できていたのは、鳥子の存在があったからでした。
第１７話：時間、空間、おっさんⅣ
空魚は小桜を頼りますが、〈裏世界〉への同行を断られてしまいます。
空魚も食い下がりますが、小桜は頑なに拒否します。
空魚が先ほど送られてきた奇妙な写真を見せると、それより前に冴月の姿が写った写真も添付されていたことが判明します。
するとその時、インターフォンが鳴ります。
モニターで確認すると、玄関には不審な女たちが写っていました。
胸のマークから、女たちがMIBではないかと勘づく空魚。
MIBとは、UFOと接近遭遇したものを訪問する黒いスーツの男たちのことを指します。
この女たちは、広義でのMIBの可能性があると、空魚は小桜に説明します。
２人が応対せずにいると、女性たちは気が狂ったかのようにインターフォンを鳴らし続けたり、ドアを乱暴に叩いたりしてきました。
そこからはなんと、ショットガンが出てきました。
唖然とする空魚。
それを尻目に小桜は玄関に向かって行きます。
小桜が、女たちに向かって「おい！いい加減にしろ！撃つぞ」と言うと、ピタリと音が鳴り止みました。
空魚がそっとドアを開けると、外には誰もいません。
と、次の瞬間、巨大な女の顔が目の前に現れます。
２人は絶叫しますが、小桜が咄嗟にショットガンで女の顔を撃ちます。
次の瞬間、２人は〈裏世界〉に座り込んでいました。
小桜は意志に反して〈裏世界〉に来てしまったことに腹を立てますが、渋々、空魚と一緒に鳥子を捜すことに決めるのでした。