八潮と三雲を全巻無料で読む方法紹介!漫画アプリでタダ?作者・草川為

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悩んでいる人
『八潮と三雲』を全巻無料で読む方法が知りたい。

 

本記事はこんな疑問を解決します。

 

ご紹介する方法は、登録不要もちろん合法です。違法手段ではないので、安心してください。 

結論!『八潮と三雲』は漫画アプリ『マンガPark』で全巻無料で読める?

いきなり、結論です。

 

『八潮と三雲』はこちらの白泉社が運営する漫画アプリマンガParkにて全巻無料で読むことができます。

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『マンガPark』は、大手出版社の白泉社が運営する公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。

 

『マンガPark 』では『八潮と三雲』1巻から最終巻に収録されているすべてのエピソードを無料で配信してくれています。

 

安心安全に、そしてタダで『八潮と三雲』を全巻読破したい方は『マンガPark』を使う方法が最もお得です。

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『マンガPark』は課金してもお得に読める!

『マンガPark』では基本的に無料で読める作品が多いですが、最新刊が発売されたばかりの作品などはアプリ内で購入できる『コイン』が必要です。

 

↓『コイン』が必要な作品。

 

実は、この『コイン』はアプリ内でお得に、そして簡単に購入することができます!

 

例えば、1100円分の『コイン』を購入した場合、1100円分の『コイン』に加えて、アプリ内で使用できるボーナスコインが200円分付与されます

 

つまり課金しても、お得に漫画を読めるのです!

 

購入方法もキャリア決済で簡単に購入できるため、わざわざ書店に行って漫画本を購入する手間が省けます。

 

『マンガPark』では1日に無料で読める話数に限りがあるので、うまく『コイン』を購入して読む方がストレスなく読み進められますよ!

 


 

漫画アプリに関して言うと、集英社が運営する少女マンガに特化した漫画アプリマンガMeeやスクウェア・エニックスが運営するマンガUP!も特にオススメです。

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以下のような有名作品が随時、更新され無料で読むことができます。

 

『マンガMee』で無料で読める主な作品一覧
  • この音とまれ!
  • 恋を知らない僕たちは
  • ハニーレモンソーダ
  • 古屋先生は杏ちゃんのモノ
  • みにあまる彼氏
  • テリトリーMの住人
  • 美食探偵 明智五郎
  • これは経費で落ちません!
  • 素敵な彼氏
  • 流れ星レンズ
  • 好きって言わせる方法
  • うそつきリリィ
  • アシガール
  • ひるなかの流星
  • ケダモノ彼氏
  • きらめきのライオンボーイ
  • 青空エール
  • アオハライド
  • きょうは会社休みます
  • 虹色デイズ
  • 君に届け
  • ダメな私に恋してください
  • 銀魂
  • ちびまる子ちゃん

などなど…

 

『マンガUP!』で無料で読める主な作品一覧
  • 無能なナナ
  • 遺書、公開。
  • 幸色のワンルーム
  • 薬屋のひとりごと
  • 俺ガイル
  • 渋谷金魚
  • ハイスコアガール
  • 咲-saki-
  • アカメが斬る!
  • ゴブリンスレイヤー
  • 魔王学院の不適合者
  • クズの本懐
  • 好きな子がめがね忘れた
  • 魔女の旅々
  • 神達に拾われた男
  • 裏世界ピクニック
  • 地縛少年 花子くん
  • 不器用な先輩。
  • ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
  • ホリミヤ
  • 弱キャラ友崎くん

などなど…

 

「無料でマンガを楽しみたい!」という方は『マンガPark』と併せて使ってみてはいかがでしょうか?

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次に『マンガPark』の使い方(システム)を簡単にご説明します。

 

『マンガPark』の基本的な使い方

『マンガPark』に掲載されているマンガを無料で読むには、アプリ内アイテムである『FREEコインボーナスコインを活用することになります。

 

(左がFREEコイン、右がボーナスコイン)

 

簡潔に言うと『FREEコイン』『ボーナスコイン』などを使うことで、1日1作品において、13話分以上のマンガを無料で読むことが可能です。

 

『八潮と三雲』も例外なく1日に13話分以上の話数を読み進めることができます。

 

以下では『マンガPark』で使うアプリ内アイテム『FREEコイン』『ボーナスコイン』のそれぞれの使い方、取得方法を詳しく説明していきます。

『マンガPark』のFREEコインとは?取得方法と使い方を解説

FREEコインとは?
  • FREEコインとは、アプリ内でマンガを無料で読むために必要なアイテム
  • 朝6時、夜9時に120FREEコインずつ配布される(1日に計240FREEコイン)
  • 30FREEコイン消費で好きなマンガを1話分、無料で読むことが出来る

以上が簡単なFREEコインの取得方法と使い方の説明です。

 

1話につき30FREEコインが消費されるということは、

1日に配布される240FREEコイン÷1話につき消費される30FREEコイン=8話分

つまり毎日、配布される計240FREEコインを使って1日に8話分の作品をタダで読めるシステムがFREEコインです。

 

但し1点だけ注意があり、FREEコインを120以上貯めこむことは出来ません

 

朝6時に120FREEコインが配布され、その120FREEコインを使わずに夜9時を迎えたとしても新たに120FREEコインが加算されることはありませんので注意が必要です。

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『マンガPark』のボーナスコインとは?取得方法と使い方を解説

MP+(マンガポイントプラス)とは?
  • ボーナスコインとは、アプリ内でマンガを無料で読むために必要なアイテム
  • FREEコインがなくなってしまった場合でもボーナスコインを使うことで好きなマンガを1話分、無料で読むことが出来る
  • 『マンガPark』新規ダウンロード特典で900ボーナスコイン(30話分)が付与される
  • 毎日、短い広告動画を見るだけで30ボーナスコイン(1話分)が付与される(1日に2回このシステムが使える)

以上が簡単なボーナスコインの取得方法と使い方の説明です。

 

下の画像のように『マンガPark』新規ダウンロード特典では、900ボーナスコイン30話分)が無料配布されます。

 

そして毎日、短い広告動画を視聴することで30ボーナスコイン1話分を取得することが出来ます。

毎日0時と12時の2回、広告動画を見てボーナスコインを獲得できます。つまり毎日、60ボーナスコインを取得できるということです。

短い広告動画の見方は、アプリを起動すると画面右下にピンク色のプレゼントマークが出てくるので、それをタップします。

するとCMを見てコインをGETというボタンが表示されるので、タップして短い広告動画を視聴します。(広告を見ずに流してるだけでもOK!)

たったこれだけの労力で、30ボーナスコイン(マンガ1話分)が手に入ります。

 

やらない手はありませんよね(^^)/

短い広告を見てボーナスコインを獲得できるシステムは毎日、夜0時と昼12時に回復します。

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『FREEコイン』『ボーナスコイン』以外で1日3話分のマンガを読む方法

先ほど紹介した『FREEコイン』『ボーナスコイン』が0ポイントになってしまった場合でも1日に3話分のマンガを無料で読むアプリ内システムがあります。

 

その仕組みがコチラ。

 

読みたい”話(はなし)”のページへ飛ぶと、「CMを見て無料で読むと表示されます。これをタップし広告動画を視聴することで新たに1話分のマンガを無料で読むことが可能となります。

3回分この仕組みを使ったら翌日0時にリセットされ、また利用できます。

 

以上の事から『マンガPark』は、1つの作品において、1日に最低でも13話分以上ののマンガを無料で読むことのできるかなり気前の良い漫画アプリであることが分かります!

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『八潮と三雲』あらすじ紹介!

人間社会の隣には、九つの命を持つ猫たちの社会があります。

 

八潮(やしお)という取り立て屋をしている男は、昔ある子猫を交通事故から助けて、自分の命をひとつ失いました。

 

九つの命が八つの命になりました。

 

八潮と言う名前の数字が、残りの命を示しています。

 

八潮が取り立てるのは、命を失ったときの更新手続きをしないで逃亡しているターゲットです。

 

お金を取り立てるのではなく、更新手続きをさせるのが八潮の仕事です。

 

ハンコを押すのですが、ターゲット本人(猫)の肉球がハンコなのです。

 

そんな八潮の前に、昔助けた三雲(みくも)という可愛い女の子(猫)が現れました。

 

恩返しをしたい、と三雲はターゲットを追う仕事に協力しました。

 

女の子にしては動きが敏捷(びんしょう)で、知恵のまわる三雲は、この地区(エリア)のボスの勧めで、八潮の相棒として働くことになりました。

 

八潮と三雲はチームワークばっちりで有能な取り立て屋として活躍します。

 

三雲は八潮が大好きなので、恩返しだと張り切って、積極的にターゲットを追いかけ危険な状態になったり、ケガをしたりします。

 

そうすると、八潮は異常なぐらい不機嫌になり、命をかけた危険な行為を禁止するのでした。

 

三雲は仕方なく、できる範囲で八潮を助けていくようになります。

 

あるとき、エリアのボスである一色(いっしき)は三雲の腕をみこんで子供のターゲットを担当させたのですが、八潮は終わるなり、一色にクレームをつけます。

 

初心者の三雲に大変な仕事をさせないでほしいと、一色に頼みました。

 

優しい先輩としてなのか、それとも?

 

ターゲットを見張るたびに、きれいで可愛い三雲にまわりの男たちが声をかけてきます。

 

そうすると、八潮は不機嫌になり、困ったら自分を呼べと念を押したのです。

 

取り立て屋の仕事にもなれて、三雲はしょっちゅう

 

「好きです、八潮さん」

 

と言うのですが。

 

八潮は相手にはしてくれません。

 

でも八潮は少しずつ、ただの相棒にしてはおかしな空気になってきています。

 

おせっかいで過保護になりつつあります。

 

このふたり、どうなるのでしょう?

 

「八潮と三雲」を読んでふたりの恋を応援しませんか?

『八潮と三雲』登場人物紹介!

三雲(みくも)

元気で明るい野良出身の美猫です。

 

子猫時代に自分より小さくて病気がちだったしー君を助けるために命をひとつ失いました。

 

その後、車にひかれそうになり、八潮(やしお)に命を救われました。

 

このとき、八潮はひとつ命を失い、九曜(くよう)から八潮に名前が変わりました。

 

八潮に会って、恩返しをしたいと、取り立ての仕事現場にあらわれます。

 

常に孤独で、自分の力だけで困難を切り抜けてきた三雲は、可愛い外見とは違うワイルドな一面もあり、有能な取り立て屋として八潮の相棒になりました。

 

正直者で、八潮に対して「好きです」と何度も言うので、相手にされません。

 

別のなわばり(エリア)のボスに結婚を迫られたり、弟分のしー君が会いに来たり、モテモテなのに、八潮ひとすじです。

 

八潮がやがて自分を好きだとわかると、そんなはずないよ、と信じない鈍感さもあります。

 

偶然、八潮とキスしてしまったときは、強がるあまり、自分のこと「キス博士」だと大きなウソをついてしまいました。

 

でも、憎めない可愛いらしさが、三雲の魅力です。

八潮(やしお)

いつも不機嫌な表情で、ツンデレがひどく、眉間にいつもたてじわができています。

 

黒い帽子に、黒ずくめの服を着ています。

 

冷たいやつかな、という外見ですが、実はあったかハートの素敵なおにいさんなのです。

 

どうやら昔、大好きだった飼い主が事故で亡くなったことがあったみたいです。

 

それから、命を粗末にする人(猫)を嫌って、制裁を加えるようになりました。

 

それを見たボスが八潮をスカウトして、取り立て屋になりました。

 

怖い表情と派手なアクションがカッコイイのですが、三雲と相棒になってからは、調子がくるってしまいます。

 

マタタビ酒を浴びて酔っ払い、幼児化して素直になってしまったときは。

 

「俺を置いていくな、寂しいだろ」

 

「あぶないことはするな、一回でも死んではだめだ」

 

など、心の中がバレバレとなってしまいました。

 

三雲への気持ちに気づいてからは、まっすぐにアプローチしようとがんばる八潮が「ツンデレのデレがすごい」とファンを釘付けにしています。

一色(いっしき)

エリアのボスと呼ばれる存在です。

 

普段は冷静でクールなボスは、エリアの人々から慕われています。

 

しかし、かつては、闘神と呼ばれていたほど闘いにあけくれていました。

 

自分からではなく、周囲から喧嘩に巻き込まれてしまいます。

 

そして、強くなってしまったのです。

 

昔、好きだった女性を助けようと当時のボスを倒してしまいました。

 

その直後、その女性は亡くなってしまったのです。

 

「命はいつか必ず消えるぞ」と一色は三雲に伝えました。

 

三雲はそれを聞いて、八潮に向き合う決心をしたのです。

シー君(白・しろ)

九生の猫ではない、普通の猫なので命はひとつしかありません。

 

野良猫時代、三雲に助けられました。

 

特別なパスポートを持っているため、九生の猫社会に入ることが可能です。

 

大好きな三雲を追いかけて猫の社会に来たら、八潮をいう男と親しくなっていてショックを受けました。

 

以来、弟という立場から、三雲を見守っています。

 

「弟よ、お姉さんを俺にくれ」と八潮に言われ、意地悪な注文をたくさんつけました。

 

「僕が三雲ちゃんの相手に求めるのは、知力、体力、財力それにセクシーさと優しさだ!」という注文はなかなかですね。

四束(しづか)

八潮の元相棒で、今は七瀬とコンビを組んでいます。

 

女好きだと言われていますが、四海都(よみと)という女性と親しいようです。

 

無謀な取り立て方法で八潮とはぶつかることもあったらしいのですが、相棒の七瀬と、八潮コンビの仕事をサポートすることもあります。

七瀬(ななせ)

四束とコンビを組んでいる、優しい男性です。

 

乱暴な取り立てをしないので、むしろ大変なこともあるようです。

 

うっかりしているのでよくケガをしています。

 

意外と言葉ではバッサリと現実を言い当てたりします。

 

謎解きが得意です。

四海都(よみと)

薬屋で働いている静かな女性です。

 

自分は可愛くないと思いこんでいます。

 

四束のことが好きなのですが、素直になれないようです。

 

やがて三雲と友達になり、お互いの恋愛を応援するようになります。

迦六(かろく)

隣のエリアのボスで、三雲のことを知っています。

 

昔、しー君を助けるため、三雲はこのボスにわざと好きなそぶりをして、利用した後は逃げ出して今の一色ボスのエリアにやって来ました。

 

迦六は今でも三雲を好きなので、貸しがあることを盾にとって、自分のエリアで働かせます。

 

結婚式を仕事がらみで持ちかけ、強引に三雲を妻にしようとします。

 

俺さまキャラ全開なのですが、八潮のハートに火をつける存在としては大活躍します。

『八潮と三雲』見どころ紹介!

『八潮と三雲』の見どころは以下の4つに集約されています!

 

⦁ ファンタジー設定が面白すぎる!

⦁ ツンデレ男子とがんばりや女子の、こじらせラブストーリー!

⦁ 猫からみたら、人間の命はたったひとつ!

⦁ 無邪気で陽気な猫たちのコメディがあなたを癒(いや)す!

 

それぞれ解説していきます!

見どころ① ファンタジー設定が面白すぎる!

人間社会の隣にある、九生の猫社会とはどんなところなのでしょうか。

 

九生の猫とは、人間の姿をしていますが、命を九つ持って生まれる変種の猫たちなのです。

 

残りの命がいくつか、わかるように名前に数字がはいっています。

 

ひとつ命を失うと、名前が変わります。

 

八潮は以前、九曜(くよう)という猫でした。

 

命が九つという意味です。

 

三雲を助けたときに命を失ったので、八潮になりました。

 

残りの命は八つです。

 

その時に、変種の猫は全て、更新の手続きをしなければいけません。

 

その手続きがいやで逃げる猫は、化け猫になってしまいます。

 

その前に確保して更新させる(ハンコを押す)のが取り立て屋という仕事です。

 

八潮は特に、手強い逃亡者(ターゲット)を担当するので、化け猫になるとこんな感じの大捕り物になります。

 

三雲は八潮の相棒(バディ)になり、一緒にターゲットを追いかけます。

 

八潮と三雲のような取り立て屋には、上司でもある、ボスがいます。

 

ボスの名前は一色(いっしき)といいます。

 

メガネでクールなかっこいいけど、頼れるボスなのです。

 

また、同僚のコンビ、四束(しづか)と七瀬(ななせ)も加わり、刑事ドラマのようなチームワークもあります。

 

急に魚があると目の色が変わったり、猫ならではのエピソードも満載です。

 

現実からしばし離れて、かっこいい猫の世界にどっぷりハマって楽しみましょう!

見どころ② ツンデレ男子とがんばりや女子のこじらせラブストーリー!

ツンデレとは、日常ではぶっきらぼうな態度をとる人物が、何かのきっかけで、好意的な態度をとることなのです。

 

眉間にしわを寄せて、誰に対しても冷静でツンツンしている八潮は、三雲には優しくなることがあるのです。

 

マタタビ酒を浴びて幼児化して素直に行動する八潮がこのような感じです。

 

変種とはいえ猫ですから、にぼしで「お口あーん」ですね。

 

ちなみに普段のクールな八潮はこちら。

 

三雲は取り立て屋としては初心者で、腕力もありません。

 

「あれ(書類)がなきゃ仕事にならん、面倒くせえが帰るか」と八潮は言うのですが、が心の中では(書類がない、というのはウソで、危ないからおまえはボスの事務所に帰っていいぞ)です。

 

もともと優しいのですが、八潮の言動はいつもツンツンしています。

 

三雲は八潮に片想いなのですが、少しずつ八潮は一生懸命に生きる三雲を好きになっていきます。

 

でも三雲はそんなバカな、私を好きなはずない、と信じません。

 

(好きデス)→(そいつはどうも)と三雲は思っていたら、次第に形勢逆転していて、(そんなはずない!)←(好きだ)になっていても三雲は、八潮のことになると、空気が読めなくなっています。

 

しかも、もうひとり、三雲を心から大切に思う男性があらわれます。

 

弟分のしー君というのですが、訳あって離れている間に、すっかりイケメンに成長しました。

 

八潮に、絶対に恋仲にならないと約束させて指切りさせるくらい、しー君は三雲のことを大切に想っています。

 

小舅(こじゅうと)のようなしー君が八潮の恋心を動かしていきます。

 

少しずつすれ違ったりしながら、八潮と三雲のラブストーリーが深くなっていくのをじっくり味わいましょう!

見どころ③ 猫からみたら、人間の命はたったひとつ?

実はこの物語は全編ラブコメディなのですが、スパイスのようにほんの少し、人間として考えさせられる要素を含んでいます。

 

それが命(いのち)なのです。

 

九生の猫は命を九つも、持っています。

 

でも、それぞれ違った生き方をしています。

 

三雲は、小さくて病気の子猫(しー君)を助けるために、命をひとつ失いました。

 

八潮も、見知らぬ猫(三雲)を交通事故から助けるために、命をひとつ失っています。

 

自分の命を大切に生きていても、どうしても守りたい命があるのですね。

 

変種の猫は九つの命を持っているのですから。

 

猫たちは、いつどこで、誰を守るのか、真剣に向きあっています。

 

そして人間はひとつしか命をもっていません。

 

ならば人間は、大切にひとつの命を自分で守りぬく、しかないのでしょうね。

 

八潮の心の深いところにある、元飼い主の李世(りよ)との別れのシーンです。

 

この経験から八潮は命を無駄遣いする猫を制裁するようになってしまいました。

 

背中だけしか見えませんが、黒い猫が八潮です。

 

この物語の後半では、手強いターゲット「二葉(ふたば)」との激闘が展開されます。

 

取り立て屋が総動員して追いかけても捕まらない二葉は、八潮を困らせるために他の猫たちにも、更新を遅らせて化け猫になるよう仕向けます。

 

そして、トンネルの向こう、人間社会に逃げ込みました。

 

人間社会で大きな化け猫になった二葉は、強力です。

 

八潮たち取り立て屋は、猫の姿をしていますから、小さくて弱い存在なのです。

 

命をひとつ犠牲にすれば、人間の姿をとることができるのですが。

 

いったい誰が、犠牲になって、命をひとつ、減らしたのでしょう。

 

最終話をぜひとも読んでみてくださいね!

見どころ④ 無邪気で陽気な(人の姿をした)猫たちがあなたを癒す!

人間そっくりな九生の猫たちですが、少し違うところもあります。

 

八潮に捕まって更新手続きをさせられ、ボスにお説教された猫たちが後のストーリーに、ちらっと出演しています。

 

まあ、元気そうな、陽気な猫たちです。(人の姿ですが)

 

(間違ったら、やりなおせばいいよね?)

 

そんな空気感は、人間ではない猫ならではです。

 

好きなことをして、生きていく。

 

魚を見ると目の色が変わったり。

 

合コンのポッキーゲームが太刀魚(タチウオ)という細長い魚だったり。

 

楽しいときも、大変なときも肩をよせあったり手をつないだりして、シンプルに生活しています。

 

いつのまにかニマニマして、この世界にハマってしまう私たち人間は、少し疲れているのかもしれませんね。

 

原作者(草川 為)ワールドとも言える、ゆるポジティブな世界をぜひ、体験して元気をもらいましょう!

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『八潮と三雲』序盤ネタバレ紹介!

第1話 猫に九生あり

猫に九生(きゅうせい)あり、という言葉をあなたはご存じですか?

 

見た目は人間そっくりなんですが、この物語は9つの命を持つ猫たちの世界が舞台です。

 

一匹の子猫が、車にひかれそうになっています。

 

そこに黒猫が現れて、自分の命を犠牲にして、子猫を助けました。

 

その子猫の名は、三雲(みくも)といいます。

 

人間の姿のときは、可愛い女の子です。数字の3が名前についています。

 

黒猫の名前は、八潮(やしお)。

 

人間の姿のときは、ちょっと怖い感じですが背の高いイケメンです。数字の8が名前についています。

 

そんな八潮が、ある家のドアを乱暴に足でけって入ってきました。

 

彼の仕事は「取り立て屋」です。

 

お金ではなく、書類に手の指(肉球)のハンコを押して、大切な手続きをさせる仕事です。

 

どうやら、その手続きをいやがって逃げる人(猫)が多いようです。

 

「大人しくこの名簿に判を押せ、コノヤロォ!」

 

と、八潮は探していた男に叫んだつもりでした。

 

でもそこにいたのは、可愛らしい女の子(猫)です。

 

「お待ちしてました」とにっこりしています。

 

しかもその女の子は食事まで用意して八潮を待っていたようです。

 

この女の子が、八潮が命を失ってまで助けた三雲なのですが、子猫の姿しか記憶にないので八潮はすぐにはわからなかったようです。

 

すっかり成長した、今の三雲を見てキョトンとする八潮でした。

 

八潮が取り立て屋として、探している男は「五轟(ごごう)」という名です。

 

その男を逃がして、三雲は八潮のことを待っていたというのです。

 

八潮にどうしても会いたかった、というのに、急に逃げようとします。

 

八潮は逃げる三雲を追いかけます。

 

「九曜(くよう)さんて、呼べばいい?」と三雲が八潮にたずねました。

 

三雲は八潮の昔の名前が九曜であることを知っています。

 

「私を助けてあなたは、ひとつめの命を失った」と、三雲が言いました。

 

人間の姿をしていますが、この物語では、本当はみんな、9つの命を持つ猫なのです。

 

名前に数字がついているので、あといくつの命をもっているのか、わかります。

 

八潮は残り8つの命、三雲は残り3つの命をもっているのです。

 

三雲は八潮と、エリアのボスをつとめる一色(いっしき)という男の事務所にやってきました。

 

八潮の仕事である、取り立て屋って、どんな仕事なのでしょう。

 

この世界では、命を失うたびに手続きが必要です。

 

書類に自分の肉球でハンコを押せばよいのですが、それをいやがって逃げる人(猫)が多いのです。

 

書類にハンコを押す手続きを、更新する、といいます。

 

更新すると、命名(みょうな)が変わります。名前のようなものです。

 

それがいやで逃げる人もいます。死ぬ前の古い名前を使い続けると、大変なことになります。

 

狂って、化け猫になってしまうのです!

 

取り立て屋の仕事は、化け猫にならないよう、強制的にでも更新の手続きをすることです。

 

逃げている人(ターゲット)を探すのも仕事のうちです。

 

三雲は八潮に助けてもらった恩返しとして、取り立て屋のお手伝いをすると申し出たのです。しかし、八潮は断りました。

 

しかしボスの一色が、あいだに入って、八潮の手伝いをするように三雲に命じます。

 

もともと、八潮は伝説の取り立て屋として有名でした。

 

その頃は、九曜という名前でした。

 

その名を聞けば、逃げられないと悟るターゲットも多かったのでしょう。

 

しかしその名前が突然、使えなくなったのです。誰にも負けない九曜が命を落とすなんて、周囲は驚きました。

 

八潮では、まだまだ九曜ほど、知られていないので、仕事が以前より大変なのです。

 

その原因は、「三雲を助けて、命を失ったこと」です。

 

八潮は、三雲の好意を受け入れることにしました。

 

「にぼし買ってこい!」と八潮は命じました。

 

それが、三雲の最初の仕事です。

 

三雲がにぼしを買いに行くと、にぼしのお店のおばさんは、八潮のことをおしえてくれました。

 

人間に飼われたことがある猫は、にぼしが好きなのだとか。

 

八潮はこのエリアに来る前は、飼い猫だったのです。

 

その後、八潮は取り立て屋の仕事に三雲を連れて行きました。

 

今、探している(ターゲット)は、五轟(ごごう)という男(猫)です。

 

ふたりは五轟のゴロツキ仲間の店に来ました。

 

三雲は聞き込みをするよう八潮から指示されます。

 

三雲がその店で聞き込みをしている間、八潮は外に咲いている花を見てあることに気づきました。

 

三雲の髪に飾ってある花と同じです。つまり、三雲はここに最近来たのです。

 

もしかして、ターゲットを前もって調べていたのでしょうか。

 

あわてて八潮はお店に入っていきました。

 

その少し前のこと。

 

実は昨日も、この店に来ていた三雲は、お店の中で、五轟の逃亡に協力すると言いました。

 

それなのに、今日は取り立て屋の八潮とここに来ました。

 

裏切ったことになります。

 

五轟の友人や恋人は、三雲が外で八潮と一緒にきたのを見ていたのです。

 

みんな怒っています。

 

三雲はひとりです。こわくなって、八潮の助けを呼ぶのか、というとそうではありませんでした。

 

喧嘩も慣れていたので、五轟の恋人の女性と乱闘の末、情報も聞き出して八潮に報告します。

 

ケガだらけで、服もボロボロの三雲に新しい服を買い与えた八潮は、ケガの手当をしてくれました。

 

何だかちょっと不機嫌な感じの八潮です。

 

「その若さで6回も死んでるわけが、やっとわかった」

 

八潮は三雲に言いました。

 

野良猫だったから、と三雲は命が3つになったわけを説明したのですが。

 

無鉄砲を改めるよう、八潮は三雲を注意します。

 

子猫のときから、ひとりぼっちで、生きて来たこと。

 

そんな自分を守ってくれたのは、八潮だけだったこと。

 

それを、三雲は言葉にはしませんでした。

 

ただ、わかったことがひとつあります。

 

八潮は命を大切にする、ということです。

 

さて、ふたりはこの店には逃亡しているターゲットがいなかったので、探さなければなりません。

 

五轟というターゲットの潜伏先を、三雲は調べていました。

 

そこは空き家で、三雲は地図も準備していました。

 

八潮はその地図を手に、三雲には別行動をとるよう指示しました。

 

ボスの事務所に忘れた令状を持ってきてほしい。そう八潮は言いました。

 

仕方なくひとりでボスの事務所にもどった三雲は、令状なんて最初から無いと言われました。

 

八潮はわざとうそをついて三雲を危険な現場からはずしたのです。

 

今からでも、八潮の取り立て現場に行こうとする三雲ですが、ボスは引きとめます。

 

八潮の飼い主が命を落としたことで、彼はこのエリアにやってきたのだと、ボスはおしえてくれました。

 

三雲はやっと、命を危険にさらす行為を八潮が嫌う理由がわかったのです。

 

大切な人をうしなったことがあるから、だったのです。

 

どうしても、三雲は八潮を追いかけたいので、あることをボスに打ち明けました。

 

それは、八潮のために、もうひとり逃亡者をおびき寄せているということです。

 

それを聞いてボスはやっと、三雲が八潮を追いかけることを許してくれました。

 

三雲は再び八潮と合流して、五轟を更新させる手伝いができたのです。

 

そのとき、八潮のためにおびき寄せた別のターゲットは、その直後に化け猫となって暴れ始めました。

 

何も知らない八潮は驚いています。

 

「手土産です!」と三雲は説明したのですが、おびき寄せただけで放置していたのですから、詰めが甘いと叱られてしまいました。

 

ふたりがかりで、そのターゲットを無事更新させた後、やっと、三雲は八潮にあることをたずねることができました。

 

「八潮さんは、あの時どうして助けてくれたんですか?」

 

八潮は、答えようとはしません。

 

「おまえが気にすることじゃねえよ」

 

冷たいのか、優しいのか、よくわからない返事なのでした。

 

「これで恩返しは終わり」と、あっさりと言われてしまった三雲は、おもいきって言いました。

 

「好きです」

 

そのときの、八潮のいやそうな顔に三雲はびっくりしました。

 

「助けたのは、俺にも意味のあることだった。だから俺はかまわない、その命せいぜい愉快に生きてくれ」

 

トレードマークの黒い帽子を三雲の頭にかぶせると、八潮は去っていきました。

 

自分への恩返しにしばられずに、自由に生きていいのだと言うのです。

 

三雲は静かに八潮の帽子をかぶったまま立ちつくしていました。

 

そして数日後、ボスの事務所に八潮がやってきました。

 

八潮は「更新数がいまひとつだ」とボスに指摘されてしまいます。

 

「新入りと組め。なかなか有望だぞ」

 

と、ボスが勧めてくれた新入りの相棒とは、三雲のことでした。

 

三雲はあの、黒い帽子をかぶっています。

 

(あなたの命を生きるなら)

 

三雲もまた、自分らしい、とびきり愉快な毎日を生きることにしたのです。

 

八潮と一緒に生きるという選択が彼女の答えだったのですね。

第2話 好きって言ったのに

9つの命を持つ猫社会は、人間社会のとなりにあります。

 

猫社会では、何かあると壁の向こうの人間社会に、逃げ込む人(猫)がいます。

 

三雲は人間社会にいるので猫の姿をしています。

 

ターゲットが壁を越えて人間社会のほうに来ないよう見張っているのです。

 

八潮は、はさみうちにされたターゲットを確保して更新させました。

 

本当はもう一人いま探しているターゲットがいるらしいのですが、事務所に戻りました。

 

するとボスは、八潮の追うターゲットをもう一人追加するといいます。

 

しかもターゲットは子供なのです。

 

不満そうな八潮ですが、ボスは三雲なら子供がなつくだろうと判断したようです。

 

八潮と三雲はまず、美味しそうな匂いのする飲食店街を訪れました。

 

早速、おなかをすかせたターゲットの希九(ききゅう)という子供を発見しました。

 

こわもての八潮がいると、希九が泣くかもしれません。

 

ふたりは別行動をして待ち合わせをすることになりました。

 

三雲は、希九の世話をする。

 

八潮はもともと、探す予定だったターゲットの二魂(にはく)の聞き込みにいくのです。

 

子供の希九はすっかり、三雲になついています。

 

食べ物をくれるからでしょうか。

 

母親を亡くし、自分も命をひとつ失った希九は三雲にすこし似た境遇です。

 

「ひとりで心ぼそかったね」

 

「よくがんばった」

 

三雲は優しい言葉を希九にかけました。希九をおんぶして、もう逃げることはないと三雲は思いました。

 

ちょうどそのとき、待ち合わせ場所にやって来た八潮は、希九を見てニヤッと笑いました。

 

それにおびえた希九はあっという間に、三雲の背中から飛び降りました。

 

そして、人間社会へのトンネルがあったのでそこに逃げ込みました。

 

「私なら、狭いトンネルも入れます」

 

と八潮に許可を求めた三雲ですが、人間社会へは行かせてもらえません。

 

まだ幼い希九はひとりで遠くまでは行かないだろう、と八潮は思ったのです。

 

そっと、トンネルに食べ物を置きました。

 

八潮なりの優しさなのです。

 

それからふたりは、二魂の知人を訪ねたのですが、もうそこにはいませんでした。

 

八潮は今日のところは先に帰るよう三雲に命じます。

 

疲れてボロボロなのに三雲は無理をするので、わざとこう言いました。

 

「帰れ。顔もひどい。おまえ、見てくれも武器なんだろ」

 

八潮は素直ではないので、この言葉は、つまり。

 

「疲れてるだろう、無理しないで今日は帰りなさい、まだ新入りなんだから」

 

「あの子供は明日探せば大丈夫だよ」

 

と、同じ意味なのです。

 

三雲は、顔がひどいなんて言われて、言い返しました。

 

「今、私かわいくないですか?」

 

「(かわいく)ない。ひどいもんだ」八潮は、いつもと同じ態度です。

 

わかっていても、三雲は聞きたくなってしまいました。

 

自分をどう思っているのか。

 

かわいいと思っているなら、言ってほしい。

 

「じゃあ、いつもは?(かわいいですか)」

 

「どうでもいい」

 

八潮は、疲れている三雲が心配なので、冷たいふりをしています。

 

「でも、私、八潮さんが、好きですよ!」

 

ちょっと、売り言葉に買い言葉、というか。

 

普段からバレてるのでここで言っても仕方ないんですが、三雲は好きって言いました。

 

「知ってるがなんだ?」

 

やっぱり、八潮の返答はあっさりしていました。

 

「送ってやる。家教えろ」

 

と、八潮は三雲と歩き始めました。

 

ちょっといい雰囲気なのに、三雲には気になっていることがあります。

 

それはあの子供、希九がひとりぼっちでどうしているか、ということでした。

 

三雲自身も、ひとりぼっちの子供だったからでしょうか。

 

お腹がすいても、寂しくても、八潮以外に助けてくれる人(猫)は現れなかったのですから。

 

狭いトンネルではなく、大人の男性でも通れるトンネルがあります。

 

三雲は、人間社会への通路にやってきました。

 

もちろん、三雲の家ではありません。

 

もしかして、希九がいるかもと、三雲はやってきたのです。

 

帰る、帰らないの口論を、八潮と三雲はしていたのですが、そこに希九が現れました。

 

「私がいないと、ダメじゃないですか」(子供は怖がって八潮にはついてこないから)と言われて。

 

八潮は、「居心地が悪い」と言ってしまいます。

 

(どういう意味なんだろう)

 

三雲は不安に思ったのですが、仕事中なので、まず希九を保護しました。

 

そのとき、もうひとりのターゲット、二魂が同じトンネルにいることに三雲は気づきます。

 

しかも、化け猫化してしまい、三雲は食べられそうになってしまいました。

 

そこに八潮がやってきて、無事に更新も終わりました。

 

事務所に帰り着くと、八潮はひとりでボスと話があるからと、三雲を部屋に入れてくれません。

 

三雲は、へこんでいます。

 

「居心地が悪い」と言われたから、コンビを解消されるのではと不安になっています。

 

私を、追いだす気かなあ。

 

八潮はボスに、三雲に難しい仕事を押しつけないように強く申し入れていました。

 

三雲の推測とは逆に、八潮は三雲が心配で仕方ないのです。

 

ボスは、その一方で、三雲の能力を評価して、それにふさわしい仕事を与えたつもりでした。

 

「私やっぱり、クビですか?」

 

三雲は廊下で八潮にたずねました。

 

「いや?なんでそうなる」

 

クビではなかったので、安心した三雲は眠くなりました。

 

その後、八潮におんぶされた三雲は、夢のような幸せな時間を過ごしたのです。

 

優しいなあ、と八潮に言ったのは、ぐっすり眠っている夢の中でしょうか。

 

それとも、寝たふりをして、優しいあなたが好きですと、言いたかったのでしょうか。

 

おんぶされてご機嫌な三雲でした。

第3話 ふたりの距離

人間社会に来た八潮と三雲は、猫の姿をしています。

 

そこに女子高生2人が通りがかりました。

 

「見て見て、かわいー」

 

「ニャンコ、デート中?」と写メまでとられそうになりました。

 

真っ黒な猫は八潮。

 

真っ白な猫は三雲。

 

二匹の猫たちはトンネルに入りました。

 

そのトンネルは、猫社会への通路です。

 

トンネルを抜けた二匹は、猫社会に戻ると、人間の姿になりました。

 

今回の八潮と三雲のターゲットは、魚屋を営む魚七(うおしち)です。

 

逃亡しているわけではなく、お店が繁盛しているので、名前をギリギリまで変えたくないというのです。

 

八潮と三雲が取り立てにきたのに、更新を渋っています。

 

そこで、まず三雲は、魚屋の店員に扮して魚七を見張ることにしました。

 

美猫の三雲は、持ち前の明るさで店員たちにモテモテです。

 

八潮は怖い印象を客に与えるので店の裏で休憩しています。

 

そこに、三雲がきました。

 

「八潮さんがほめてくれたら私、もっとがんばれる気がするんですが」

 

三雲は、お店でちやほやされていても、やっぱり八潮にかまってほしいのです。

 

「おまえ可愛いな」と八潮が言ってくれて、三雲はうれしかったのですが。

 

やっぱり無表情のまま、気持ちがこもっていません。

 

なびいてくれないところもイイな、と思う三雲は、ツンデレな八潮を好きなのかもしれません。

 

お店では、三雲をなんとかして誘いだそうと、いろんな客が来ていました。

 

三雲は逃げられないので困っています。

 

そこに八潮があらわれて、助けてくれました。

 

「なんなんだ、おまえ?」と客に聞かれ、

 

「命の恩人だ」と八潮は答えました。

 

ちょっとがっかりする三雲です。

 

あきらめない客に連れていかれそうになると、今度は

 

「三雲、返せ。こいつは俺とコンビを組んでる」

 

「引っ込んでろ」と、八潮が再び助けてくれました。

 

からまれたらさっさと俺を呼べと言われて、三雲は嬉しくなりました。

 

肩をグイっと抱き寄せる八潮。

 

ふたりは、とてもちょっといい雰囲気なのに、魚七が化け猫化しました。

 

かなり大きくなって、大騒ぎです。

 

店員たちはどさくさにまぎれて、魚を盗んだり、三雲を連れて行こうとします。

 

「三雲に手ェだすな」かっこよく、化け猫を制圧して更新も無事終わりました。

 

大丈夫か、と八潮にきかれた三雲は真っ赤な顔で硬直しています。

 

そんな三雲の気も知らずに、八潮は魚をもらったからすぐ解散して帰ろうとします。

 

思わず三雲は、いっしょに魚を食べませんかと誘ってみました。

 

でも、相変わらずのつれない態度です。

 

「私、料理しますよ、どんな味が好きですか?」

 

「生だ」

 

三雲は、二人の距離が少し近くなったかなと期待したのですが。

 

やっぱり三雲の思い過ごしなのでしょうか。

第4話 我が家へようこそ

9つの命を持つ猫の社会。その隣に人間社会があります。

 

人間社会にいる八潮は、黒猫の姿をしています。

 

自動販売機にひとりの人間が五百円玉をいれようとして、うっかり落としてしまいました。

 

その五百円玉が、黒猫に直撃します。

 

黒猫はトンネルのような場所に逃げていきました。

 

トンネルから抜け出ると、八潮の姿に戻りました。こちらは、猫社会です。

 

八潮は、五百円玉をトンネル越しに投げて、人間に返すのでした。

 

今回のターゲットは、三雲の家の近くに恋人がいて、よくそこに泊まっているようです。

 

三雲は初めて、八潮と、張り込みをすることになりました。しかも、自分の家なのでドキドキしています。

 

八潮は三雲の家が小さくてボロボロなので驚いてしまいました。

 

三雲は子猫のときから、家族も友達もいなかったのでしょうか。

 

ともかく、八潮と三雲は仕事にとりかかることにしました。

 

恋人の名前は、ひろ四(ひろし)。女好きなので、三雲にもちょっかいをかけてきます。

 

ちょうど、八潮のために買い出しに行こうとする三雲に、ひろ四が話しかけてきました。

 

それを利用して、三雲はひろ四から、情報を聞きだします。

 

どうやら六ッ花は、働かない恋人に貢ぐために、いろんなところで借金をしてから更新するつもりのようです。

 

そうすれば名前が変わるので、借金を踏み倒せると思ったのです。

 

好きな人に喜んでほしい気持ちは、わかるけれど。

 

三雲も好きな人がいるだけに、すこし複雑な気持ちです。

 

そんな三雲が家にもどると、雨漏りがすごくて八潮はその対策をしてくれていました。

 

八潮が雨漏り修理にとりかかろうとするとき、あのひろ四がやってきます。

 

三雲に言い寄るつもりなのです。

 

八潮にとっては手間が省けてよかった、というわけで、ひろ四は確保されました。

 

ところが、その後ろには、怒りにもえる六ッ花がいました。

 

三雲のことを、恋人を狙う泥棒猫だと思いこんでいる六ッ花は、三雲におそいかかりました。

 

「かん違いだ、こいつは取り立て屋」と、八潮が間に入りましたが、うまくいきません。

 

それもそのはず、ひろ四は日頃から三雲をナンパしていたのです。

 

「ちょっと可愛いからって、生意気なのよ!」と叫ぶ六ッ花。

 

三雲のはさみを振り回して、ボロボロの家をさらに崩壊寸前にしてしまいました。

 

八潮は、化け猫化が始まった六ッ花を急いで更新させようとしたのですが。

 

「いやですよ」三雲が、いつもよりワイルドになっています。

 

「あぶくみたいなお金を積んだって、魅力の足しになるわけない」

 

三雲は外見にこだわる六ッ花に、そう言って。

 

戦いながらも、六ッ花にわかってほしいことが、あったのです。

 

ダメ男に貢いだり、自分から破滅するような生き方にたいして、同じように生きている女性(猫)としてのポリシーのようなものでしょうか。

 

(ひとりぼっちでも、ダメ男しかいなくても、しっかりしなさいよ!)

 

(目を覚ませ!)

 

という三雲なりのメッセージ、届いたのでしょうか。

 

その後、六ッ花は化け猫になってしまいました。

 

八潮が更新を無事すませると、ダメ男の恋人が六ッ花をおんぶして去っていきました。

 

そこで、三雲は突然、八潮に。

 

「チュ」

 

ほっぺにキスしてしまったのです。

 

(好きな男性のために、いろんなことをしてあげたい)

 

三雲は、自分もちょっと空回りすることがあるから、六ッ花のことを偉そうに言える立場ではないなあ、と思ったのでした。

 

八潮は、ほっぺにキスされても、平静をよそおっていたのですが。

 

雨の中での格闘のせいでしょうか、大きなくしゃみをしてしまいました。

 

「へくしっ」

 

その瞬間、ボロボロの家が崩壊したのです。

 

三雲自身も、自分の家で大暴れしたのですから、仕方ありません。

 

今夜の宿を探さないと、と言う三雲に、八潮は、

 

「なら、来るか? 俺んとこ」と提案するのでした。

 

嬉しくて、空耳かと疑ってしまう三雲でした。

第5話 忘れられない女性

狭いながらもそれなりに気に入っていた三雲の家が崩壊しました。

 

八潮の勧めで、三雲は八潮の家に滞在することになったのです。

 

嬉しくてしかたがありません。

 

全財産を荷車にのせて、三雲は八潮について歩いています。

 

ふたりは、まず、銭湯にやって来ました。三雲の行きつけの銭湯です。

 

番台にいつもいる、おばさんはいません。

 

知らない若い男性です。

 

八潮は気になるみたいですが、三雲は八潮の知り合いとは気がつきません。

 

三雲は八潮の家に泊まるのでテンションが上がっています。

 

女湯では、周りのおばあちゃんたちが、話を聞いてくれました。

 

男湯では。

 

静かな八潮の近くで、ひとりの男性が、優しく語り始めました。

 

「更新をしないでほっといたら、あなたは狂って化け猫になってしまうんですよ」

 

優しくお願いしていますが、ハダカの付き合い、ではなくハダカの取り立て?

 

その取り立て屋は七瀬(ななせ)といいます。

 

そして番台にいた陽気な取り立て屋は、七瀬の相棒の四束(しづか)といいます。

 

どうやら四束は八潮の知り合いのようです。

 

男湯での説得に失敗した七瀬は、ターゲットに逃げられてしまいました。

 

ターゲットは女湯に、逃げ込みました。

 

三雲は、八潮に言われ、女湯でターゲットを撃退しました。無事、七瀬は更新をさせることができました。

 

八潮、三雲コンビと四束、七瀬コンビの出会いはこんな感じでした。

 

(八潮と四束にとっては、再会のようですが)

 

別れ際に、「八潮さん、自分で思っているより、三雲ちゃんのこと、気に入ってるんじゃないですか?」と、七瀬に言われます。

 

全く気にもしない八潮ですが。

 

その夜、三雲は八潮の家に泊めてもらいました。

 

八潮が寝てしまった後、寝顔をのぞきこむ三雲は、八潮が「李世(りよ)」と、知らない名前を、寝言でささやくのをきいてしまいました。

 

三雲は、ボスから、八潮の元飼い主が亡くなったことを聞いています。

 

李世という女性は、その元飼い主なのでしょうか。

 

悲しくなってしまい、涙を浮かべたまま三雲は眠りにつきました。

 

その後、八潮が目を覚まして三雲の様子をうかがっています。

 

寝ぼけて抱きついてきた三雲が、

 

「聞いてよ、しー君」と寝言を言いました。

 

八潮はそれが、気になってしかたありません。

 

お互いに心の距離が近くなっているのでしょうか。

 

自分よりも親しい存在がいるなんて、心に引っかかってしまう。

 

そんな夜でした。

第6話 素直になれたら

三雲は、八潮の家で初めての朝を迎えました。

 

三雲は昨夜から「李世」という八潮にとって大切な女性のことが気になっています。

 

朝食をつくって一緒に食べるふたりは、おたがいに考えごとをしています。

 

八潮は、「しー君」というのが、恋人なのか確認したいのですが、迷っています。

 

今まで、三雲は「八潮が好き」とはっきり言葉や態度にしてきました。

 

八潮にすれば、

 

他に男がいるなんて、オカシイだろ、というわけです。

 

(この際、三雲にはっきり聞いてみようか?)

 

「しー君」という、恋人がいたら。

 

いなかったら。

 

ふたつの予想ストーリーが、八潮の頭の中でグルグルまわります。

 

ちょうどそのとき、高いところにある湯のみをとろうと、手を伸ばしました。

 

考えごとをしていたので、湯のみの近くにあったマタタビ酒を落としてしまったのです。

 

床にはマタタビ酒とガラスの破片が散乱しています。

 

強烈なマタタビ酒の匂い。

 

匂いだけでも酔ってしまいます。

 

三雲が酔って気分が悪くならないように、八潮はあわてて、三雲をキッチンから追い出しました。

 

そして八潮はマタタビ酒の匂いを浴びてしまいました。

 

酔っぱらった八潮は三雲の口に、にぼしを入れようとしたり、ぎゅっと抱きついたり、いつもと全く違います。

 

三雲は嬉しいけれど仕事できるのか心配になり、ボスの事務所に八潮を連れていきました。

 

ボスによると、八潮は酔って幼児化しているようです。

 

仕方なく、ボスが三雲を連れて取り立てに行くことになりました。

 

八潮は留守番をお願いすると、

 

「俺を置いていくな。寂(さび)しいだろ」と、言うので連れていくことになりました。

 

今回のターゲットは、こわもての大工の棟梁(とうりょう)で、珊五(さんご)という名です。

 

実は、三雲は八潮からアドバイスされていました。

 

給料を前借りして大工を雇い、家を建てるようにと。

 

それを聞いたボスがこのターゲットを担当するよう、取りはからってくれたのです。

 

ボスのおかげで、珊五がもし化け猫化して暴れ始めたら、建築現場と弟子たちを守る代わりに三雲の家の建築に協力することになりました。

 

そして、珊五は建築途中なのに化け猫化が始まりました。

 

大きな体で暴れています。

 

八潮は三雲のうしろで、「こわい」とふるえています。

 

ボスは冷静に一撃でターゲットを静かにさせました。

 

実は強かったんですね。

 

一件落着と思ったそのとき、八潮は弟子たちにマタタビ酒を飲ませてしまいました。

 

弟子たちはお酒が飲めないので、怒ってお酒のビンを投げました。

 

その騒ぎで再び、化け猫が暴れ始めました。

 

三雲は弟子たちをかばって、化け猫に襲われてしまいました。

 

もうだめだ、と思ったとき。

 

八潮が抱きついてきたのです!

 

「あぶないことはするな。一回でも死んではだめだ。死ぬな」と、八潮が言いました。

 

三雲は、

 

(八潮が私を救ってくれた願いとは、これだったのですね)

 

(今も彼女を想っているあかしでもあるけれど)

 

複雑な想いにとらわれながら、受けとめました。

 

その後、八潮はやっと酔いからさめて更新は無事終了しました。

 

反省した棟梁の珊五と弟子たちは、三雲の家の仕事を引き受けてくれました。

 

ボスに前借りのお金をもらって三雲は安心しました。

 

ボスは三雲の今夜の宿を心配しています。

 

三雲も、八潮の様子が変だったのでもう泊まるわけにはいかないと思っています。

 

そのとき、八潮は三雲の小判を2枚さっと手にして、

 

「家賃、もらっとく」と、言いながら、小判をふところに入れました。

 

素直ではない、いつもの八潮ですね。

 

心配するボスに八潮は、寝ぼけていただけ、と説明しました。

 

三雲の男カンケイが気になってるなんて、言えませんよね。

 

幼児化して素直になっていたせいでしょうか、八潮は気分がすっきりしています。

 

「胸のつかえがとれたような」

 

八潮のその感じはもしかして、思いきり三雲に甘えたからですか?

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