ヤングジャンプ連載漫画「テラフォーマーズ」。
火星を舞台に、人型への進化を遂げた某黒い昆虫G、通称テラフォーマー VS 人間の戦いの構図を描いた人気作品です。
本作には魅力的なキャラが多数存在しますが、今回は中でも人気の高い「アドルフ・ラインハルト」について紹介します！
この記事を見ればアドルフがどのようなキャラなのか知ることができ、テラフォーマーズの世界観を感じ取ってもらえることと思いますのでぜひ最後までご覧ください。
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アドルフってどんなキャラ？嫁や子供はいるの？人間性について深掘り！
実験体の残し子に科された過酷な運命
本名、アドルフ・ラインハルト。合計6つの班から成り立つアネックス1号においてドイツ班の班長を勤めています。
アネックス1号の前進にあたるバグズ2号の乗組員、彼の両親はその乗組員…になるはずでした。
バグズ2号の乗組員候補全員が受けさせられるバグズ手術、それは非常に成功率が低いものです。
加えて失敗すれば確実に命を落とすリスクも孕んでいます。
アドルフの両親はバグズ手術を受け、手術失敗により死亡。アドルフがまだ8歳のころでした。
両親の死後、アドルフは囚われの身となり、M.O手術の実験台にされることになります。
実験では主に電気を浴びせられることとなり、その影響で身体中に火傷を負うことになります。
人生に絶望し、死ぬことばかり考えていたアドルフ。そんな彼を救ったのはひとりの女性でした。
最愛の妻との出会い、そして裏切り
ある日、アドルフはローザという女性と出会います。
このローザは後にアドルフの奥さんとなる人物で、彼に与えた影響は非常に大きいです。
モルモットとして扱われるだけの存在だったアドルフを、本人いわく「人間にしてくれた」というローザ。
アドルフのローザへの愛は本物で、一度他の乗組員に隠れて電話をしていた際に「愛してるよ」と発言するほどです！
ちなみにこの会話は小吉に聞かれてしまい、顔を赤らめながら「最悪だ…」とこぼしていますw
しかしこのローザにすらも裏切られてしまうのが、悲しき男アドルフ。
なんとローザは不倫をしていたのです。
バグズ手術、あるいはM.O手術を受けた人間の血の通った子供は、その体内にM.Oを持って生を授かります。
実際、バグズ2号艦長ドナテロの娘のミッシェル、生まれながらにM.O、そしてドナテロがバグズ手術で手に入れたパラポネラの能力を身につけています。
しかしアドルフ夫妻の間に生まれた子供はM.Oを持っていませんでした。
これを機にローザの不倫を疑うようになったアドルフでしたが、ローザを失うことを恐れ追及することはできずにいました。
最愛の人にまで裏切られるなんとも救いのない人生ですが、裏を返せばそこまでしてもローザへの情が消えないアドルフの愛は本物と言えます。
なおローザが不倫するにいたった理由、と言うよりはアドルフに近づいた理由ですが、彼のバックであるドイツ国からの支援を狙ったためです。
つまり初めからローザには愛などなく、アドルフとの子孫を残そうなんてもってのほかだったわけです。
いきなり胸糞悪い話をしてしまいましたがご安心ください。彼女にはしっかり天罰が下りますので。以降の章で紹介しますのでスカッとしていってくださいw
アドルフの能力とは？気になるマーズランキングは？弱い？強さを徹底解説！
闇を裂く雷神・デンキウナギ
さて、ここからはみなさん気になっているであろうアドルフの能力を見ていきましょう。
アドルフの手術ベースは魚類型・デンキウナギ。
手術ベースから能力はわかると思いますが、電気を駆使して攻撃します。
その電撃はテラフォーマーの内臓を破壊し、機能を停止させるレベルまで追い詰めます。
各生物の特性を細かく再現した能力が多い本作において、シンプルな属性攻撃というのは実は珍しかったりします。
しかし、さすがはドイツ班のリーダー。その強さはホンモノです。
どれぐらい強いのか、については次項で詳しくお話しましょう。
気になるマーズランキング、その順位は？
テラフォーマーズを語るにおいて外せない要素、それが「マーズランキング」。
知らない方に向けて超カンタンに説明しておくと、対テラフォーマーの戦闘能力の高さをランキングにしたものです。
ドイツ班のリーダーであるアドルフが高順位であることは想像に難くないとは思いますが、実際のところは何位なんでしょうか？
気になるその順位…なんと第2位です。
アネックス1号の乗組員の中で2番目の実力者、というわけです。
アドルフの順位が作中で発表されたシーンに心を踊らされた読者はきっと多いはずです。
ルックス、人間性、そして実力。すべてを兼ね備えたアドルフが人気なのは当然とも言えますね！
アドルフと他の団員との関係は？エヴァとはどういう間柄なの？
そっけなさの裏の優しさ
回を重ねるにつれ人気を獲得していったアドルフですが、彼に悪い第一印象を抱いた読者は多いことでしょう。
物語の序盤、小吉が自身の部下数名をアドルフに紹介するシーンがあるのですが、その際アドルフは
「あぁ別にいいです紹介しなくて こっちも覚える気ないんで」
と一蹴してしまいます。
これは他の団員に対しても似たような扱いで、直属の部下にあたるエヴァ・フロストに至っては「これ」呼ばわりです。
こんなヤツ現実世界にいたらどれだけ美人でも嫌いになりますw
しかし、このぶっきらぼうな態度にはちゃんとした理由があります。
それは他の団員に対して情を持たないようにするためです。
火星でのミッションは文字通り激務、いつ人が死んだっておかしくありません。
もし可愛がっていた部下が命を落とした場合、確実に辛い想いをする…それが初めからわかっているためあえてこのような態度をとっているわけです。
ローザの件然り、いいヤツすぎんかアドルフ。
「これ」や他ドイツ班との絆は？
さて、直属の部下との関係はどうなのでしょうか。
見かけ上取り繕っているだけとはいえ、立ち振る舞いは完全にパワハラ上司のそれなのであまり良好な人間関係を築けているとは思えませんが…。
実際のところメッチャクチャ仲良いです。
無愛想な態度の裏の思いやりを部下たちは汲み取っているようで、扉絵ではドイツ班全員で談笑するシーンも描かれているなど非常に固い絆で結ばれているようです。
中でもみなさんが気になるのはエヴァとの関係ではないでしょうか。
「これ」呼ばわりしていると先述した通り、アドルフはエヴァに対して冷たい対応を取っています。（何度も言うように表面上だけですが）
そしてエヴァ本人も非常に根暗な性格をしており、マルコスに「Negative tits（ネガティブおっぱい）」、略してNTTという不名誉にもほどがあるあだ名をつけられるレベルです。
そんなあだ名をつけられるぐらいですからアドルフとの関係が気になるところですが…例に漏れず絆は深いです。なんなら班員全員含めても一番強い結束で結ばれています。
それが如実に現れているシーンはいくつかありますが…それはまた別項で紹介します。
あ、本筋から大きく逸れますがエヴァはNTTの名前に恥じない作中屈指の巨乳キャラです。
アドルフは最後にどうなる？死亡？それとも生きてる？その後は復活？
仲間のための壮絶な最期
さっそく結論なのですが、アドルフは単行本5巻にて死亡します。
マーズランキング2位の実力を持ちながらも生きながらえることは容易いものではない。テラフォーマーズの世界観の過酷さを物語っているようですね。
ではどうして命を落としてしまったのか、詳しく見ていきましょう。
テラフォーマーの大群に囲まれ、絶体絶命のピンチに陥るドイツ班。
メンバーを護るため、アドルフはひとりで奮闘します。
デンキウナギの能力を駆使し、次々テラフォーマーを倒すアドルフ。ついには手術の能力を限界まで引き上げるため能力発動薬を大量に接種。敵陣営の殿をつとめる通称「スキンヘッド型」を撃破し…
たかに思われましたが、さすがはG。脅威の生命力で蘇生します。
すでに限界を突破し戦う気力の残されていないアドルフ。必死に犠牲を出さないため奮闘しますが、最期にはテラフォーマーの大群から投石攻撃を受け、命を落とします。
その瞬間、アドルフに仕掛けられていた爆弾が作動します。
この爆弾の存在は本人も知らなかったそうで、その目的はデンキウナギの技術をテラフォーマーに取られないようにするため。
3巻でバグズ2号の乗組員のバグズ手術の能力を駆使する個体が存在していた通り、手術の技術は盗まれます。
マーズランキング2位の能力なんて奪われたらとんでもありませんから、アドルフには酷ですが懸命な判断とは言えますね。
この爆風はドイツ班全員を巻き込み、ドイツ班は火星にて全滅…
したかに思われていましたが、物語後半でアドルフの全てを受け継ぐキャラが現れます。
意思と力を継ぐ少女、エヴァ
アドルフの全てを受け継いだのは、NTTことエヴァ。
この全てというのは、デンキウナギの能力も含めて全てです。
能力を受け継ぐなんてできるのか？と思ったあなた。実は僕も全く同じ気持ちです。
というのも、作中でも能力が受け継がれた理由はハッキリと描かれていないんですよね。
エヴァ本人は、アドルフの自爆装置が作動するまでアドルフの手を離さなかったからではないか、と語っています。
リアリティを追及する本作の中では少々突拍子のない気もしますが、アツいシーンであることには変わりありません。
ちなみに爆発に巻き込まれたのにエヴァが生存している理由ですが、それは彼女の手術ベースが関係しています。
それは「プラナリア」。再生能力が高すぎる生物として有名で、私も一度プラナリアの再生シーンを何かしらのSNSで見た記憶があります。
さらに再生のたびに記憶も再生されるため、中国班の爆と同じく不死身の能力と言えるかもしれません。（爆と違い作中で何度も殺されないので真偽は分かりませんが）
ちなみにエヴァのマーズランキングですが、プラナリアの能力にもエヴァ本人にも一切戦闘能力が見られないため、なんと堂々のビリッケツ100位です。
ただ、ビリでネガティブだったひとりの少女が憧れの存在の能力を継承して敵に立ち向かう姿は鳥肌モノです。
アドルフの死がもたらした思わぬ天災
さて、アドルフが死亡したことにより、実は地上で大損害を喰らった人物がいます。
それは彼の妻、ローザ。
ローザがいかにクズであるかは冒頭で散々説明したので改めて掘り下げはしませんが、いったいアドルフの死がどういう形で彼女に被害をもたらしたのでしょうか。
ローザはドイツ軍から支援金を受け取っており、そのお金で不倫相手と会ったり遊んだりしていました。
彼女の愚行は軍の人間も知っており、それでもアドルフの精神安定剤になるからと大目に見られていました。
ところが火星でアドルフは殉職。これはローザを丁重に扱う理由が消え去ったことを意味します。
支援金の件でドイツ国に電話をしたローザは、「アドルフなんて人間はいない」とあしらわれ、電話を切られます。
このシーンでローザにヘイトをためていた読者の溜飲も少しは下りたのではないでしょうか。
それにしてもこの漫画、救いはないのに報いは受けるんですね。恐ろしい。
『テラフォーマーズ』アドルフの名シーン、かっこいい名言を紹介！彼の魅力に迫る！
名シーン「道を……退け！！」
ここからは、アドルフの名シーンや名言などを通して彼の魅力に迫っていけたらなと思います。
で、すみません。ここでどうしても紹介したい場面があるので紹介させてください。
そのシーンとは、ズバリ「道（そこ）を……退（ど）け！！」の瞬間です。
このセリフを構成する要素、何もかもがかっこいいんですよね。
仲間を護るために奮起する姿。
ヤングジャンプ本誌に掲載されていた「闇を裂く雷神、復活」の煽り文句。
突如発表されたマーズランキング2位。
気迫と覚悟を感じるアドルフの表情。
これだけ要素をパンパンに詰め込んでおいてこの場面が印象に残らない理由がありません。
さらに憎いのが、これエヴァも言うんですよね。
といってもエヴァはおしとやかな性格なので、「退きなさい」とややマイルドな言い方ではありますが。
アドルフの能力と遺志を継いで強くなったエヴァが、アドルフと同じ言葉を使う。こんなの胸アツくなりますって。
と、ここまで私見延べまくりでしたが、X（旧Twitter）を確認したところ同じシーンを載せているユーザーさんがいたのでちょっとホッとしましたw
テラフォーマーズはアドルフが一番好き😊 pic.twitter.com/5nupynlyvH
— 腹ぺこ青虫すん🐛 (@7hRqf) July 5, 2023
SNSで話題にあがるシーンは、アレ！？
Xで他にも調べてみたところ、様々なシーンが取り上げられていました。
アドルフ・ラインハルトとかいうクソ強い上にめちゃくちゃ悲しい過去を持ってる故に噛ませみたいな扱いを受けたクソかっこ良くて優しい男
テラフォーマーズ見直してるけど、アドルフ回はガチで辛い pic.twitter.com/EOelzAdo1e— ラバダビ🌛🍣 (@rabadabi1106) May 19, 2023
こちらのシーンも「道を退け」あたりの場面ですが、あの瞬間のパンチが強すぎるだけでアドルフの戦闘シーンは全体的に人気が高い気がしますね。
こちらのユーザーさんはアドルフのバックボーンまで読み込んでいたので読み込んでみましたが、この方のおっしゃる通りアドルフってめちゃくちゃ不憫ですね。
あと、個人的に意外だったのはローザとの不倫に関する場面です。
テラフォのアドルフさんを思い出すから托卵なんて悍ましい言葉を使うのやめてくれよ
生きてりゃ色々あるかもだけど、縁があって、愛し合って結ばれた関係にそういう動物みたいな言葉を持ち込まないでほしい
まぁこういう考えは古くて潔癖すぎるかもしれないが… pic.twitter.com/1dB3L5sjEp
— 徹 (@TETSU_1998) July 31, 2023
昨今やたら不倫や浮気がニュースで大々的に取り上げられるので、みなさんこういった話題はフィクションであったとしても気になってしまうのですかね。
先ほど説明を省いてしまいましたが、ローザは不倫相手と会う際、子供をほったらかしにしています。
現実世界でも「毒親」なんてワードが社会問題になるぐらいですので、これも読者に印象を残す理由になっているかもしれません。