『新宿スワン〜歌舞伎町スカウトサバイバル〜』は週刊ヤングマガジンにて2005年〜2013年まで連載されていました。
2000年代初頭の東京都新宿区歌舞伎町を舞台に、主人公「白鳥 龍彦（しらとり たつひこ）」の成長と歌舞伎町の裏社会を描いた大人気漫画です。
作者は、東京リベンジャーでも有名な「和久井健」さんです。
同作品は2007年にテレビドラマ化、2015年には実写映画化されたことで、多くの方がご覧になったのではないかと思います。
今回は、その中で最も印象深い敵役、「灰沢（はいざわ）」についてご紹介したいと思います。
『新宿スワン〜歌舞伎町スカウトサバイバル〜』は週刊ヤングマガジンにて2005年〜2013年まで連載されていました。
2000年代初頭の東京都新宿区歌舞伎町を舞台に、主人公「白鳥 龍彦（しらとり たつひこ）」の成長と歌舞伎町の裏社会を描いた大人気漫画です。
作者は、東京リベンジャーでも有名な「和久井健」さんです。
同作品は2007年にテレビドラマ化、2015年には実写映画化されたことで、多くの方がご覧になったのではないかと思います。
今回は、その中でもとても人気の高いキャラクター、「馬頭 冬偉（めず とうい）」についてご紹介したいと思います。
『新宿スワン』は漫画アプリ『マガポケ』で全巻無料で読める？
『新宿スワン』はこちらの講談社が運営する漫画アプリ『マガポケ』にて無料で読むことができます。
『マガポケ』では、『新宿スワン』をこのように全巻無料で公開してくれています。
安心安全に、そしてタダで『新宿スワン』を読みたい方は『マガポケ』を使う方法が最もお得です。
『マガポケ』は、講談社が運営する公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。
オススメ漫画アプリ紹介
また漫画アプリに関して言うと、双葉社が運営する漫画アプリ『マンガがうがう』や小学館が運営する『マンガワン』も特にオススメです。
- 監獄実験プリズンラボ
- 復讐の未亡人
- 王様ゲーム
- クレヨンしんちゃん
- ミイラの飼い方
- 漂流ネットカフェ
- 復讐教室
- 走馬灯株式会社
- ミスミソウ
- orange
- 恋空
- オオカミ王子の言うとおり
- 京都寺町三条のホームズ
- リベンジH
- クラス転移で俺だけ…
- 進化の実
- 魔王様、リトライ
- 小林さんちのメイドラゴン
- 異世界召喚は二度目です
- 勇者パーティーを追放された白魔導師
- 勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた
などなど…
また異世界系や令嬢系の漫画も豊富に読めます！
- 闇金ウシジマくん
- アフロ田中
- 土竜の唄
- ケンガンアシュラ
- ケンガンオメガ
- 今際の国のアリス
- 青のオーケストラ
- 薬屋のひとりごと
- からかい上手の（元）高木さん
- ダンベル何キロ持てる？
- めぞん一刻
- おやすみプンプン
- 灼熱カバディ
- 送球ボーイズ
- 出会って5秒でバトル
- モブサイコ100
- 釣りバカ日誌
- ゾン100
- 裏バイト逃亡禁止
- 美味しんぼ
- 医龍
- イキガミ
- 闇金ウシジマくん外伝 肉蝮伝説
- 九条の大罪
などなど…
「無料でマンガを楽しみたい！」という方は、ぜひダウンロードしてみてはいかがでしょうか？
もちろん、ダウンロードする際もお金はかかりません。
灰沢の初登場はいつ？
灰沢の初登場を紹介
灰沢の初登場は物語の序盤「渋谷AV編」です。
主人公である白鳥龍彦（以下タツヒコ）の所属するスカウト会社「バースト」は、より大きな利益を得るために本拠地である新宿だけで無く、渋谷へ、そしてAVスカウトへの進出を目論みます。
その先遣隊として、タツヒコと元ホストの犬飼が選ばれます。
しかし、スカウト業界には明確に縄張りがあり、渋谷は「田無（たなし）」という男の率いるスカウト会社「パラサイツ」の縄張りでした。
タツヒコが渋谷進出に選ばれたのは、このパラサイツと揉めることが目的だったのです。
そして、そのパラサイツのケツモチ、つまりバックに立つ暴力団「美竹組（みたけぐみ）」の若頭としてタツヒコたちの前に立ち塞がるのが、「灰沢」です。
🙌１日１ヤンキー🙌426ヤンキー
新宿スワン・灰沢さん
美竹組若頭‼️
人生の大半を塀の中で暮らしてきた生粋の悪‼️‼️かなりの戦、揉め事好き‼️
こわいねん‼️‼️#１日１ヤンキー pic.twitter.com/paI0G59t1F
— ズンズンポイポイ ・たろう (@zp_rk) September 2, 2019
灰沢の出自は？
灰沢は自身の半生を振り返り、「人生の半分を刑務所の中にいた」と振り返ります。
相当に荒れた幼少期から青年期だったことが伺えます。
ある日、刑務所から出所したところを美竹組の組長、「土屋（つちや）」から勧誘を受けます。
「何度言われてもアンタの組に入る気はねースよ。」と断る灰沢でしたが、
「オレの方が強ぇ」
「オレが日和った時は迷わず殺せ‼︎」
という土屋の言葉と、その時目の前に咲いていた「満開の桜」に運命を感じたのか、美竹組で極道として生きることを決めます。
その後、土屋の命令に従い何人もの人の命を奪っていく中で、彼は独自の死生観を見つけるのです。
灰沢の強さは？
灰沢の戦歴は？
灰沢が相手に苦痛を与え、命を奪うシーンは枚挙にいとまがありません。
彼が直接手を下すわけでは無く、巧妙に自死を促す場面もあり、これらの事が灰沢の凶悪さと人として何か欠落した恐ろしさを際立たせています。
タツヒコも彼に死を覚悟するほどに痛めつけられた経験を持ち、物語終盤に差し掛かるまでは灰沢の姿を見るだけで萎縮してしまうほどでした。
しかし、彼が誰かと純粋にバトルをするシーンは多く無く、しっかりとそれが描かれるのは最終盤の「森長 千里」（もりなが ちさと）戦だけと言えます。
ですが、灰沢の部下によれば、灰沢は幾多の修羅場をくぐり抜けており、格闘技にすら対抗できる強さを持っているとのこと。
極道として、武闘派と言える強さを持っていることは確かなようです。
最狂たるゆえんは？
灰沢は、物語の様々な場面でタツヒコ達の前に現れます。
時に敵として、時には利害関係の絡む協力者として、この物語の奥深さに一役買っています。
しかし、彼の目指すものはいつも、「生死のやりとり」でした。
人の命を奪う毎に、かれは生死の境界線におかれた人間の美しさと醜さ、そしてそれに関わることに至高の喜びを感じるようになります。
そして、強者との戦いの中でこそ己の命を実感するようになるのです。
渋谷AV編の終盤、バーストとパラサイツの抗争は、それぞれのケツモチである「紋舞会（もんぶかい）」と「美竹組」との衝突にまで発展します。
しかし、美竹組組長の土屋は、それを金と利益の折半で解決しようとします。
このような土屋の方針にかねてより不満を抱いていた灰沢は、混乱に乗じて上役「親」である彼を殺してしまいます。
ヤクザとしての禁忌「親殺し」を犯した灰沢。
この時灰沢は、誰の目から見ても、自らの欲のためなら「親」の命を奪うことすら何とも思わない、狂気の人にしか映りません。
ですが後に、そこには彼なりの深い想いがあることが分かるのです。
灰沢と森長の因縁の関係を調査！
森長との因縁は？
森長は元々、渋谷を拠点にしていたスカウト会社「パラサイツ」の専務でした。
しかし武闘派であり強硬派の彼は、「バースト」との抗争の中で、パラサイツ社長の田無と方針が行き違い、溝が出来るようになります。
それでも忠義に厚い森長は、恩人でもある田無のためにと孤軍奮闘しますが、ついには見捨てられてしまいます。
その森長を利用したのは、バーストの幹部である「葉山（はやま）」でした。
彼は同じくバースト幹部である「真虎（まこ）」の陰謀に協力し、自らの会社であるバーストを混乱させようとしていました。
葉山は、パラサイツのため、そして田無のためにという口実で、森長に美竹組組長である土屋を襲わせます。
灰沢にとってこれは予想外の展開でしたが、以前から土屋に不満を抱いていた彼は、ある計画を立てます。
「親殺し」です。
森長の襲撃により入院した土屋を、灰沢は誰にもバレないよう殺害します。
そしてその罪を森長に被せ、自身は美竹組の跡目を継ぎ、組長となったのです。
しかし、灰沢は真相を知る森長を殺すことはしませんでした。
自身の企みに協力した、パラサイツ社長の田無から、森長を生かすように頼まれていたのです。
その心意気に応え、誰にも分からぬよう、森長を北海道に逃すのでした。
そしてこれが、森長、灰沢、2人の因縁の始まりでした。
2人の決着は？
森長と灰沢が再び相見えるのは、物語の終盤、「バースト奪還編」です。
森長は北海道でタツヒコの盟友となり、新会社「バーストネオ」を立ち上げます。
そして作中屈指の頭脳派「馬頭 冬偉（めず とうい）」を仲間に加え、新宿に帰って来ます。
そんな森長の前に、再び灰沢は立ちはだかります。
灰沢にとって森長は、唯一「親殺し」の真実を知る厄介な存在。
森長の幼馴染であり遺恨のある「トナミ」を利用して彼を消そうと目論みます。
しかしタツヒコと馬頭の活躍により、森長殺害は阻止されます。
そしてそれにより、今度は灰沢自身が命の危機に。
なんと、日本で最も力のある暴力団、「柚木組（ゆずきぐみ）」の舎弟頭「日下田（ひげた）」と福建マフィアの「馬頭 夏明（マー シャーミン）」に親殺しの罪を追求され、森長の生死に灰沢の命が左右される状態となるのです。
これはタツヒコ、森長の仲間であり、マーの弟である馬頭の策略でした。
潔い漢やなぁ!!!
それが極道でしょう? pic.twitter.com/6rJ3QYCu1I
— 新宿スワン名場面bot (@swan_bots) November 10, 2015
森長が助かったことにより、自らの死を覚悟した灰沢でしたが、日下田から以外な要求を受けます。
「天野 修善（あまの しゅうぜん）」の殺害です。
天野 修善は、かつてはバーストのケツモチであった紋舞会の会長であり、ヤクザの頂点を目指し暗躍する物語のラスボス的存在です。
そして、タツヒコの恩人でありこの漫画の影の主人公とも言うべき真虎の因縁の相手。
灰沢は、この「強者」との対峙に喜びを感じ、日下田の依頼を受け入れます。
日本のヤクザの頂点とも言える柚木組組長になることを企み、巨額の金を工面するために天野が香港に渡ります。
それを追って灰沢も香港入りします。
しかし、天野を狙うのは彼だけではありませんでした。
タツヒコの恩人、真虎も「復讐」のために天野を追っていたのです。
彼は灰沢と同行する形で香港に。
そして、それを追うようにタツヒコと森長も海を渡ります。
タツヒコの目的は、恩人である真虎を復讐の連鎖から救うこと。
森長の目的は、恩人である田無、幼馴染のトナミらの人生を台無しにした灰沢と決着をつけることでした。
そして森長と灰沢は香港の廃ビルで対決することになるのです。
タツヒコの見守る中、2人は銃を捨て「ステゴロ」拳同士で対決することを決めます。
灰沢のこれまでの強者とのやりとりが回想され、彼は不適な笑みと共に森長と対峙します。
灰沢の狂気を知っている誰もが、森長の不利を思うシーンです。
しかし、そこには衝撃の結末が待っていました。
バトルが始まった途端森長が繰り出した拳は、これまでに見たこともない強烈な一撃だったのです。
避ける間も無くそれを顔面に受けた灰沢は、数メートルも吹き飛ばされます。
そして、何が起きたのかすら分からない状態でした。
これを見たタツヒコは思います。
「森長はやさしい。」
そう、これまでの森長の喧嘩は、彼の本気では無かったのです。
それは殺す気で殴っていない、無意識に力をセーブした強さでした。
リミッターの外れた森長の純粋な強さをまともに受けた灰沢は冷や汗をかきます。
そして、喧嘩の舞台をバランスの取りにくい、工事の足場に移そうとします。
しかし、この行動自体が彼の負けを表していました。
そう、灰沢は無意識に、純粋なぶつかり合いから逃げていたのです。
そして、「テメーを殺すコトしか考えてねーから」というセリフと共に繰り出された森長の拳に、灰沢は再び殴り飛ばされます。
たった2発で、いえ、はじめの1発で既に2人の決着はついてしまっていたのです。
森長は叫びます。
「灰沢、聞こえてるか！？テメーの負けだ！なぜなら、オレにびびっちまったから」
灰沢
聞こえてるか!!?
テメーの負けだ
なぜなら?オレにびびっちまったから pic.twitter.com/e0fEadqRDT
— 新宿スワン名場面bot (@swan_bots) August 9, 2015
灰沢の最後は死亡？
灰沢の最後は？
「たった1発で、枯れちまっただと！？」
負けを認めることのできない灰沢は、「ステゴロで」という約束を違え、銃を手にします。
そして森長を殺そうと、一度離れた足場に戻ろうとします。
しかしそこに現れたのは、これまで灰沢に協力的だったはずのマーでした。
「ルール違反。」
その言葉と共にマーは灰沢のこめかみに銃を突きつけます。
そして、彼に告げるのです。
天野を殺すことに執着し、「次」を考えた灰沢と、「ここ」に全てを賭けた森長。
キサマの負けの要因はその差だと。
次を考えちまったキサマと
ここにすべてを賭けた森長キサマの負けはその差だヨ pic.twitter.com/aE0rjFFwyI
— 新宿スワン名場面bot (@swan_bots) February 12, 2016
そしてマーの手により引き金は引かれます。
無情な最期です。
しかし、灰沢が最後に目にした景色は、土屋に誘われて極道の道を歩み始めたあの日に見た、「満開の桜」でした。
「あぁ 乱れ咲いてやがる」
そして灰沢は笑いながら死んでいくのでした。
灰沢の死の謎
マーは柚木組の日下田と繋がっていました。
その為、初めは天野殺害のため灰沢に協力していました。
しかし、ターゲットだった天野の策略により柚木組内部の情勢が変わります。
天野は巨額の金を背景に柚木組上層部を取り込んだのです。
日下田は天野の支援者となり、必然的に今度は灰沢が邪魔な存在に。
立場が180度変わってしまったのです。
さらに、真虎も灰沢に協力するフリをしていました。
灰沢には「天野の金が目的」と言いながら近づいていましたが、真虎の真の目的は、自身の手で天野の命を奪うことでした。
つまり、これ以上天野殺害に向けて灰沢に動かれるわけにはいかなかったのです。
様々な思惑が絡まり、灰沢はマーに消されてしまいます。
しかし、彼は最後に自身の命を最も強く感じながら死んでいったように思えてなりません。
命のやりとりをしながら死ぬ。
まさに彼なりの極道としての道を全うした死だったのです。
灰沢のモデルは？
モデル
作中でも1、2を争うほど強烈なキャラクターである灰沢。
彼のモデルとなった人物はいるのでしょうか？
そう思って調べてみましたが、どうやらこの人というモデルはいないようです。
ですが、作者の和久井先生は実際にスカウトマンとして活動された経験を持たれています。
もしかすると、その時にモデルとなるような人物に会っていたかも知れませんね。
実写化するとしたら？
そんな灰沢を実写化するとしたら、どんな役者さんがいいでしょう？
灰沢の特徴としては、細身で面長、そして狂気をはらんだ冷たい目です。
個人的には、
窪塚洋介さん
目の雰囲気と細身なところ、年齢的にも適役ではないかと思います。
もう少し若い方であれば、
柄本佑さん
この方も目がそっくりではないでしょうか？
ただ、表情が少し優しすぎる気もします。
他には狂気的な演技が印象的な、
森山未来さん
いつも死を隣に置くようなこのキャラクターを、存在感を持って演じてくれそうです。
みなさんは、どんな方に灰沢を演じてもらいたいでしょう？
灰沢の名言を紹介！
「火種をくれるのか?」
灰沢のヤクザとしてのスタンスをまっすぐに表現するような言葉です。
このセリフが出てくるのは、灰沢に近づこうとする真虎と話すシーンなのですが、その時の表情が本当に怖い。
自らの信念で動いている真虎でさえ、恐怖を覚えるほどです。
「よだれが出そうだぜ これぞ命の極み!!!」
灰沢最大のピンチの時に出たセリフです。
柚木組舎弟頭の日下田に呼び出され、自身の犯した親殺しについてじっくりと追求されるシーン。
真実を知る森長が殺されれば灰沢の勝ち。
森長が生還すれば灰沢の負け。
そんな極限状態の中だからこそ、灰沢は自身の命の昂りを強く感じます。
心の中でこのセリフをつぶやき、そして彼はよだれを垂らして不適な笑みさえ浮かべるのです。
「揉めねーヤクザは極道じゃねぇ」
灰沢と言えば、このセリフではないでしょうか。
かつて自身を拾ってくれた土屋から教えられた言葉であり、灰沢自身も強く信じて来た言葉です。
かつては武闘派として知られた土屋組長。
そんな彼の姿と、極道としての矜持に憧れ、灰沢は土屋についていくと決めたのです。
だからこそ、歳と共に段々と日和見になっていく土屋を灰沢は許せませんでした。
極道として枯れ切ってしまう前に殺す。
これこそが「親」である土屋への、灰沢なりの「愛」だったのです。
灰沢はこの言葉と共に土屋を殺します。
そして、この言葉を想いながら、自身も殺されていくのです。
如何でしたか？
今回は作中屈指の「外道」灰沢をご紹介しました。
しかし、彼の行動や価値観を紐解くと、実は誰よりも純粋に「極道」であろうとした人物だったのかも知れません。
是非皆さんも「灰沢」に注目しながら、「新宿スワン」を読み返してみては如何でしょう？