本記事はこんな疑問を解決します。
今回は『マギ』をまだ読んでない方orもう一度全巻読み返したい方へ向け、『マギ』を全巻無料で読む方法をご紹介します。
ご紹介する方法は、登録不要でもちろん合法です。違法手段ではないので、安心してください。
アラジンがかわいい！最終回で紅玉と結婚？ウーゴくんの正体や両親は誰？
シンドバッドの最後は死亡？過去や正体その後は結婚？ダビデや仲間八人将との関係は？
『マギ』は漫画アプリ『サンデーうぇぶり』にて全巻無料で読める？
いきなり、結論です。
『マギ』はこちらの小学館が運営する漫画アプリ『サンデーうぇぶり』にて全巻無料で読むことができます。
『サンデーうぇぶり』は大手総合出版社・小学館が運営するサンデー公式の漫画アプリです。
『サンデーうぇぶり』は公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。
👇このように『サンデーうぇぶり』では『マギ』全37巻を惜しげもなく無料公開してくれています。
仮に書店や有料電子書籍で『マギ』を全巻そろえた場合、17,094円もの大金が必要になってきます。
1冊462円×37冊＝17,094円
17,094円は、普通に大金です。学生はもちろん、社会人の私でも支払うのに躊躇する金額です。
安心安全に、そしてタダで『マギ』を全巻読破したい方は『サンデーうぇぶり』を使うのがベストです。
また『サンデーうぇぶり』では、『マギ』以外にも
- 名探偵コナン
- MAJOR（メジャー）
- からかい上手の高木さん
- 銀の匙
- ドロヘドロ
- だがしかし
- 犬夜叉
- あおざくら防衛大学校物語
- タッチ
- H2
- 古見さんは、コミュ症です。
- 今際の国のアリス
- 焼きたて!!ジャぱん
- うえきの法則
- からくりサーカス
などなど、名作と呼び声高いマンガを数多く無料で読むこともできます。
半端ない量の有名マンガを随時、無料配信してくれるので、マンガ好きの私は、とても重宝しているアプリです！
- 『マギ』は漫画アプリ『サンデーうぇぶり』にて全巻無料で読める
- 『サンデーうぇぶり』は小学館が運営する漫画アプリなので安心安全
- 『サンデーうぇぶり』をダウンロードする際にも一切お金はかからない
- 『マギ』以外にも数多くの名作マンガが読み放題
以上がここまでのまとめです。
オススメ漫画アプリ紹介
漫画アプリに関していうと、講談社が運営する『マガポケ』や小学館が運営する『マンガワン』も特にオススメです。
- 進撃の巨人
- フェアリーテイル
- 新宿スワン
- ドメスティックな彼女
- ダイヤのA
- DAYS
- ザ・ファブル
- 頭文字D
- ベイビーステップ
- ホームルーム
- ちはやふる
- トモダチゲーム
- カイジ
- Dreams
- 十字架のろくにん
- 可愛いだけじゃない式守さん
- お願い、脱がシて。
- 復讐の教科書
- ハコヅメ～交番女子の逆襲～
- デスティニーラバーズ
- 島耕作
- はじめの一歩
- 食糧人類
- 神さまの言うとおり
- 監獄学園（プリズンスクール）
- ランウェイで笑って
- 七つの大罪
- カメレオン
- ドラゴン桜
- 砂の栄冠
- のだめカンタービレ
- 亜人
- ジパング
- 天空侵犯
- ハレ婚。
- マイホームヒーロー
- ナニワトモアレ
- 満州アヘンスクワッド
- 僕たちがやりました
- カッコウの許嫁
- ライアー×ライアー
- GIANT KILLING
- コウノドリ
- PとJK
- 彼岸島
- エリアの騎士
- いぬやしき
- シャーマンキング
などなど…
- 闇金ウシジマくん
- アフロ田中
- 土竜の唄
- アイアムアヒーロー
- ケンガンアシュラ
- ケンガンオメガ
- 今際の国のアリス
- 青のオーケストラ
- 薬屋のひとりごと
- からかい上手の（元）高木さん
- ダンベル何キロ持てる？
- めぞん一刻
- プロミスシンデレラ
- おやすみプンプン
- 灼熱カバディ
- 送球ボーイズ
- バトルグラウンドワーカーズ
- 出会って5秒でバトル
- チ。地球の運動について
- モブサイコ100
- 教え子がAV女優、監督がボク。
- 釣りバカ日誌
- ゾン100
- 裏バイト逃亡禁止
- 美味しんぼ
- 医龍
- イキガミ
- 闇金ウシジマくん外伝 肉蝮伝説
- 九条の大罪
などなど…
「無料でマンガを楽しみたい！」という方は、ぜひダウンロードしてみてはいかがでしょうか？
もちろん、ダウンロードする際もお金はかかりません。
こちらの記事では、特にオススメする漫画アプリを厳選してランキング形式でご紹介しています。「無料で多くの漫画を読みたい」と思っている方はぜひ一読してみてください。
次に『サンデーうぇぶり』の使い方（システム）を簡単にご説明します。
『サンデーうぇぶり』では1日に読めるマンガの話数に制限があります。詳しく分かりやすく説明しているので、読み進めてください(^^)/ 3分程度で読めます。
『サンデーうぇぶり』の基本的な使い方
『サンデーうぇぶり』では、アプリ内アイテムである『チケット』と『ポイント』を使用して読むことになります。
簡潔に言うと、『チケット』『ポイント』を使って1作品、1日に最大5話まで無料で読むことが可能です。
『マギ』も1日に最大5話まで読み進められます。（もちろんタダで）
ここでは『サンデーうぇぶり』で使うアプリ内アイテム『チケット』『ポイント』のそれぞれの使い方を簡単に説明します。
『サンデーうぇぶり』のチケットとは？
『チケット』はチケットアイコン（↓黄色い線で囲んである）が表示されている話に使うことが出来ます。
各作品ごとに1日1枚使用することができ、チケット使用後23時間で、新たなチケットが配布され各作品をまた1話無料で読むことが出来るというシステムです。
つまり、ほとんどの作品を1日1話無料で読めるシステムがこの『チケット』なのです。
『サンデーうぇぶり』のポイントとは？
『ポイント』は毎日、5～15秒程度の広告動画を見ることで30ポイント（作品1話分に値する）を取得することが出来ます。
サンデーうぇぶりに掲載されている作品は、すべてこの『ポイント』の対象です。（※ポイントを使って読む事ができるという意味）
↓『サンデーうぇぶり』のホーム画面に『POINTゲット（黄色い線で囲んである）』アイコンが出てくるので、そのボタンをタップして短い広告動画を見ることでポイントをゲット出来ます。
15秒程度の広告を流しておく（見なくてもよい）だけで、1話分の漫画を無料で読めてしまうので、絶対活用するべきです！
この『POINTゲット』アイコンは毎朝8時に回復し、ホーム画面に表示されます。
また『サンデーうぇぶり』のアプリを新規ダウンロードすることで1000ポイントの特典が付いてきます。※1000ポイント＝単行本3冊分
アプリのダウンロードは、もちろん無料です。
操作も簡単なので、すぐに使いこなせますよ！
『チケット』『ポイント』以外で1日3話分の漫画を読む
『チケット』『ポイント』以外に1日3話分の漫画を無料で読める仕組みがあります。
その仕組みがこれ、
見たい話の漫画のページへ飛ぶと、「動画を見て無料で読む あと3回」と表示されます。これをタップし広告動画を視聴することで1話分を新たに無料で読むことが可能となります。
3回分この仕組みを使ったら翌日0時にリセットされ、また利用できます。
ここまでを簡単にまとめると
- チケットを使い1日1話無料で漫画を読む
- 短い広告動画を見て毎日30ポイント獲得し1話分の漫画を無料で読む
- 短い広告動画を最大3本見て、3話分の漫画を無料で読む
以上の事から『サンデーうぇぶり』は、1つの作品において、1日に最大で5話分を無料で読むことが出来るかなり気前の良い漫画アプリであることが分かります。
遠慮なく無料で読ませていただきましょう！！(^^)/
↓さらに詳しく『サンデーうぇぶり』の使い方を知りたい方はこちらの記事を参考にしてください！
【最新版】サンデーうぇぶりの使い方やメリット・デメリットを徹底解説！おすすめ漫画ランキングも紹介！
『マギ』のあらすじ
秘宝が眠るとされる謎の遺跡「迷宮（ダンジョン）」が出現する不思議な大陸を旅している少年アラジン。
旅の中で出会ったアリババと共に秘宝を手にするため、「迷宮（ダンジョン）」攻略を目指す。
出会いと別れを繰り返す中で、アラジンは自らの宿命を知る。
以上が簡単なあらすじです！
『マギ』の作者・大高忍の経歴
『マギ』の作者・大高忍（おおたか しのぶ）先生の経歴をザクっとご紹介。
大高忍先生は、1983年5月9日生まれで、出身は東京都江東区。
青年誌、少年誌にて、迫力あるバトル漫画を描いていただけに男性なのかな？と思っていましたが、実は女性なんです。（名前的にも男性かと勘違いしていましたｗ）
大高忍は、本名ではなくペンネームだそうです。
学生時代は、目立った生徒ではなく、クラスの端っこにいるタイプだったと言う大高忍先生。
しかし「将来は、漫画家になって有名になる！」という確固たる意思を持って、得意な絵を描くことに集中します。
大高忍先生の卓越した画力は、学生時代の積み重ねた努力によるものなのですね。
そして、高校1年生の頃から本格的に漫画を描き始め、数々の漫画賞に応募します。
その努力が実り、2003年7月にはスクウェア・エニックスが主催した漫画大賞で最優秀賞である「大賞」を受賞します。
この時、大高忍先生は19歳！
天才という言葉だけで片付けてはいけないのでしょうけど、天才ですね。
大賞を受賞したことで、編集者からも高い評価を受け、アシスタント経験を得ることなくプロの漫画としてデビュー。
2004年、青年誌ヤングガンガンで『すもももももも ～地上最強のヨメ～』の連載を開始します。
『すもももももも ～地上最強のヨメ～』は2004年～2009年まで連載され、全12巻で完結しています。
また、アニメ化もあれるほどの人気作品でした。（ジャンルは、格闘ラブコメ）
連載終了後は、かねての夢であった少年誌での週刊連載を果たすべく『週刊少年サンデー』に電撃移籍し、『マギ』の連載をスタートします！
『マギ』は言わずもがな、大人気御礼のままフィナーレを迎え、全37巻という長い物語に幕をおろしました。
アニメ化もされており、1期、2期ともに2クール（25話）ずつ放送。
2020年現在は、アニメ3期をファンから待望されています。
ちなみに、『マギ』のアニメは、U-NEXTの31日間無料トライアルを使えば、ウイルス感染のリスクなしに視聴できるのでオススメです。
大高忍先生は、2018年から完全新作マンガ『オリエント』を週刊少年マガジンで連載しており、人気を博し続けています。
マギ3期で盛り上がっている同士のみんな～
マギの作者の大高忍先生が現在連載しているオリエントを読むんだ！！！！マギレベルのさいっこうに面白い話がなんと今現在連載しているんだ！！！！しかも！！！まだ8巻までしか発売していない、読むなら今！！！さぁ！本屋さんにいこう！！語ろう！！！ pic.twitter.com/SAwNdk2L60— ナカジン (@Nakajinn_Sinsin) February 22, 2020
『マギ』見どころ紹介！
見どころ①深い設定と王道の世界観でつきすすむ運命の物語
マギは全10編で構成された魔導冒険譚。
マギの世界には不思議な迷宮「ダンジョン」が存在します。ダンジョンとは攻略したものに「ソロモンの金属器」という巨大な力と膨大な財宝を与えると。
荷馬車の運転手をしている少年アリババがある日アラジンという謎の少年と出会ったことにより物語が動き出します。
アラジンによって「王の器」に選ばれたアリババは様々な国や迷宮を巡り冒険しながら、様々な仲間と友情を深め、時に別の金属器の所有者とダイナミックなバトルを繰り広げます。
少しネタバレとなってしまいますが、この世界には無数の小さな白い鳥のような姿をした「ルフ」というものがあり、生命はこのルフの導きに沿って人生をすすみ、死後またルフへと帰っていきます。
このルフの導きを運命ともいいます。このルフの流れに逆らい運命を恨んだ人間はルフが黒く染まり堕転という状態になります。
序盤では堕転した人々が悲劇的な結末を迎えることや悪い状態に利用されていることなどから問題視されていました。
しかし物語がすすむにつれ、運命とはなにか。運命に抗うことははたしてわるいことなのか。そういった部分が作中で少しずつ描かれていきます。
私は、ここがこの作品のみどころの一つと考えました。
それぞれの登場人物が導き出す運命に対する答えはぜひ漫画でご確認ください。
見どころ②イキイキとした線で描かれた個性溢れる魅力的なキャラクターたち
冒険を続けていくうちにアリババとアラジンは様々な人と出会っていきます。
例えば、煌帝国の第八皇女の練紅玉。
当初は敵側の人間として冷徹な女性として描かれていますが、単行本に掲載されているおまけ漫画や作中でのアリババたちとの交流などを通して本来の彼女が見えてきます。
彼女の母親が市井出身の遊女であることから宮中でも居場所がなかったという寂しい過去や、仲間が傷つけられると激昂したりする仲間思いなところ。
少し大人びた容姿のため、「ババア」と呼ばれてしまっていることを気にして美容に力をいれていたり、とある人物に一目惚れをするなど年相応で愛らしい女性だということがわかります。
そんな彼女が作中の出来事を通して仲間とともに成長していく姿も素敵です。
＼紅玉ちゃんは努力家かわいいよ！／
次に、シンドリア王国の国王シンドバット。
局部に葉っぱ一枚で仁王立ちする登場シーンは、一時期話題になったため「マギを読んだことがないけど葉っぱの王様は知っている」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
当初はどこか抜けているけれど頼れるおじさんとしてアリババたちの前に現れます。彼が主人公の外伝『マギ シンドバッドの冒険』や作中で描かれる悲惨な過去がもとで、「戦争や貧困のない世界」を彼は目指しています。
その目的のためには人の心を利用する悪い男な面も垣間見え、彼が思い描く運命は後々に世界を巻き込んだ大騒動へと発展していくこととなります。
ぶどう酒商人のブーデルさんなどまだまだ語りたいキャラクターはいっぱいいるのですが、ぜひ漫画で確認して自分のお気に入りのキャラクターを見つけてくださると嬉しいです。
見どころ③キャラクターをより深める番外漫画
作中はもちろんのこと、単行本のあとがきや、作者の手書きブログ、サンデー公式サイトの「サンデー漫画家BACKSTAGE」に掲載されている漫画や一枚絵で描かれる彼らの日常や過去もみどころの一つです。
例えば、単行本16巻のおまけマンガでは先述した練紅玉の過去が描かれます。
一人で王宮内にて過ごしていた練紅玉、そんな彼女を利用として成り上がろうとする夏黄文と出会い、彼に鼓舞されて武人として力をつけていく姿がかわいらしく描かれています。
作中で何度も肉体的にも精神的にも戦う姿が描かれる彼女の姿がより魅力的に映ることでしょう。
おいおいこの記事、練紅玉の話ばかりじゃないかって思われるかもしれませんが……だって、紅玉ちゃん……かわいい……。（とんだ私情）
単行本27巻のおまけでは、練紅玉の兄の一人練紅覇が幼い頃、心を病んで幼児退行してしまった母親のことを保護者のように面倒みていたという過去が明かされます。
そんな彼が他の兄と出会い救われる姿は心に来るものがありました。
そんなしっとりとした話もありながらひたすらギャグをしている話もあります。
例えば、22巻は徹夜ハイテンションで奇抜な髪型で全世界の重鎮が集まる会議に参加しようとするシンドバッドとジャーファルや、少し落ち着いたけど疲れた勢いで眉毛を全部剃ってしまう二人などが描かれます。
また、手書きブログでは少しおとなになったアラジンが自分の一人称に悩んでいる姿や、アラジンの両親がメインのアラジンが生まれてくる前の子守練習をしているある日の出来事、一部設定画なんかも見れたりします。
漫画を読んでさらにキャラクターや、マギの世界が気になった方にはぜひ番外漫画や記事もおすすめです。
『マギ』の世間の評価は？
マギはいいぞ！アリババもいいぞ！
ただのファンタジーとかじゃなくて、経済とかいろんな難しい要素も入ってて、大切なこといろいろ教えてもらった漫画です。マギがなかったら今の私はいないです。ほんとに最高なので、是非読んで。#マギ#マギのアニメ3期を望むならマギ愛を叫べ pic.twitter.com/OEE5al0N5f— ゆう マギ3期求む (@zabura733) February 22, 2020
マギ全巻集めたほど好きなストーリーの漫画なのでマジで3期やってほちぃ…
ちなおじさんの推しは過激派闇落ち練白龍くん……ｳｯ pic.twitter.com/wsucY3jSkC— なー🍀🌱イベ消滅 (@naaasan54yume) February 23, 2020
マギがトレンド入りしていたのでみんなに知って欲しくて作りました。
37巻で完結してるから見やすいし、本当に面白い作品なので見ていただきたい。
そしてマギ3期がありますように。#マギ3期#アリババ#マギ pic.twitter.com/2R2aRDgsT0— ラピナス(元夢かわピンクアイコン) (@w3cd6Qx8YiAf9VQ) February 23, 2020
マギほんと面白いから
3期制作して欲しい#マギ3期#アラジンかわいすぎる pic.twitter.com/GtmO0oHtam— きゅう (@SAKOro569) February 22, 2020
テスト勉強放り出すほど面白いんだ
３期きてくれ、#マギ pic.twitter.com/MTWpXn5Hn2— 君カゲ (@kimikagekage) February 22, 2020
マギは誰がなんと言おうと名作
— あかふくはガメオベラ (@Akafuku2daime) February 22, 2020
((昨日マギがトレンドに上がってたから言うけど…大高忍先生が週刊少年マガジンで連載中の「オリエント」を…「オリエント」を読むのです…鬼と武士の戦いを描く冒険譚で…イケメン…沢山出ます…最高に面白いです…「オリエント」を何としても読むのです…現在8巻まで出てます…はやく…))
— 笹翼(ささ つばさ) (@tsubasa_sasasan) February 23, 2020
#マギのアニメ3期を望むならマギ愛を叫べ
マギは普段マンガを買わない自分が唯一全巻買ったマンガで…
大高先生のキラッキラしたイラストが大好きです😌💖
アニメも見返すとかあんまり無いけどマギは何回か見返しては泣いて…
本当に思い入れの強い作品です！
マギ3期がくるのずっと待ってます！！— まめ (@mamekajii) February 22, 2020
『マギ』序盤ネタバレ紹介！
第１夜 その名はアラジン
「おにいさんたち…たすけて…僕に水を…食べ物を…」
小柄な少年が息を切らしながら、道行く男たちに助けを求めています。
ギャハハと汚く笑う男たち。
彼らは盗賊団だったのです。
「盗賊のアジトに来て「助けて」だとよ。」
男たちは少年の襟首を掴み、刃物を突き付けました。
すると、ムキーン小柄なはずの少年の腕から筋肉隆々の腕が生えてきました。
それを見た男たちはすっかり怯えきってしまいます。
場所は変わって、オアシス都市、ウータンに場面が移ります。
賑やかな市場です。
そこでは、盗賊団が壊滅したことがニュースになっていました。
そのなかで、ひと際賑やかな商人がいます。
商人の名前はライラ。
一緒にいるサアサが、ライラの手腕を褒めています。
彼女たちはキャラバンの一員です。
サアサに褒められて張りきるライラは、商品を確認しようと積み荷をのぞき込みます。
するとそこには、大切な商品であるスイカを一心不乱に貪る少年の姿がありました。
絶句するライラとサアサ。
彼女たちの悲鳴に気づいた少年が振り返ります。
「やあ。僕はアラジン。旅人さ。」
アラジンと名乗った少年に呆気にとられていたライラは、我に返りアラジンを怒鳴りつけます。
今まで食べていたスイカが大切な商品だと知り、申し訳なさそうにするアラジン。
ライラはアラジンに三日間のタダ働きを命じました。
ライラとサアサについて、仕事を手伝うアラジン。
アラジンは、市場（バザール）を見るのが初めてのようです。
二人の話を聞いて、アラジンは旅に興味が湧いた様子。
しかし、サアサは旅は楽しいだけじゃないと言います。
砂漠には盗賊団がいて、とても怖いからと。
アラジンはその話を興味深げに聞いています。
アラジンがあまりにも無知なので、胡散臭そうに見ているライラ。
ライラはアラジンのことをまだ信用しきれていないようです。
ライラはアラジンに「お前はなんの目的で砂漠に出てきたんだよ？」と尋ねました。
アラジンは答えます。
「宝さがしをしているんだ。友だちといっしょに！」
その宝とは、金属でできた楽器やランプだというアラジン。
友だちを喜ばせてあげたいと語るアラジンに、ライラも警戒心がとけてきています。
「紹介するね！ 僕の… 大事な友だちの… ウーゴくんです！」
アラジンが取り出したのは、縦笛でした。
困惑するライラ。
アラジンが笛に話しかけると、笛からニュニュニュニューっと腕が生えてきました。
ざわつく市場。平然とするアラジンに、ライラはすっかり驚いています。
そんなアラジンとライラを見て、通りの向こうから怪しげに話をする男たちがいます。
「おい、見ろよ… あの女… もしかして……」
すっかり日も暮れて、就寝時間です。
寝るためのテントに戻って来たライラは、既に眠っているサアサの寝床をのぞき込みました。
するとそこには、サアサの胸に吸い付いてスヤスヤ寝ているアラジンが。
ライラは憤慨してアラジンを投げ飛ばしました。
どうやら、アラジンは大きな胸を好んでいるようで、ライラの近くには行きたがりません。
アラジンに釘をさすライラ。
「私の「大事な友だち」は、そいつなんだよ。」
だから、サアサとこの隊商（キャラバン）を守って喜ばせたいと語ります。
アラジンとサアサはにこにこしながらその話を聞いています。
照れるライラに、サアサが微笑みかけます。
しかし、ライラは気まずそうに表情を強張らせてしまいました。
翌日。
隊商（キャラバン）は、次の目的地へ向けてのルートを探しています。
「３番路で行きたい」という隊商長に、ライラは首を振ります。
３番路には盗賊のアジトがあるという情報があるため、４番路で迂回したほうがいいと進言しました。
しかし、他の人たちは「３番路のほうが近道だ」とぼやきます。
「だめだ！！」強い口調で止めるライラ。
「よお、ライラ！」
そこに二つの人影が近づいてきました。
彼らの顔を見て、ライラは固まってしまいます。
男たちは親し気にライラに話しかけます。
気になったアラジンが誰かと尋ねると、隊商の一人がアラジンの口を塞ぎました。
「闇市にいた… 盗賊だよ…」
「どういうことだ……？」
ざわつく隊商（キャラバン）。
男たちはにやにやと笑いながら、ライラを指さしました。
「こいつも盗賊なんだよ！」
盗賊の中には、生き倒れたふりをして隊商（キャラバン）に潜り込み、盗賊団のアジトへ案内するという手口を使う者がいました。
それが、かつてのライラだったのです。
場は静まり返ります。
ライラは俯き、震えながら口を開きました。
「違うんだよ………」
「「友だち」ができて変わったんだよ…」
「嘘つかずに生きようって決めたんだよ…」
弁解をするライラを、隊商長が制します。
「ライラ、お前の言うことは信用できない。」
ライラと目が合ったサアサは、怯えた様子で目を逸らしました。
打ちひしがれるライラ。
先ほど３番路を勧めたのは、ライラの作戦だと疑い、隊商（キャラバン）は３番路を進んでいきました。
残されたライラとアラジン。
みんなが３番路に行ってしまった、友だちを助けなきゃと諭します。
しかし、ライラは「勘違いだった」と言います。
これまでにも、裏切ってきた経験を思い返し、気にしていないふりをするライラ。
アラジンはさらに問いかけます。
「変わったんじゃなかったの？ もう、嘘をつかずに生きようって… 決めたんだよね？」
ライラは泣き崩れました。
「でも、助けに行くなんてもう遅いよ…！今さら追い付けないよ………！」
「大丈夫！僕に任せて！」
そんなライラに、アラジンは得意げな笑みで手を差し伸べるのでした。
一方その頃。
３番路を進んだ隊商（キャラバン）は、盗賊団のアジトへ迷い込んでしまっていました。
ライラは真実を語っていたのです。
盗賊たちに囲まれ、サアサは心の中でライラに謝りました。
そこへ、ドドドドドと地響きが。アラジンです。
「おねえさんの大切な「友だち」を…傷つけたら許さないぞ…！」
盗賊が目を向けると、筋肉ムキムキの大男がこちらに駆けてきています。
その顔は、アラジンです。
そのアンバランスさに呆然とする盗賊たち。
盗賊たちは悲鳴を上げました。
盗賊のお頭は、アラジンをよく観察し、その体がアラジンの持つ笛から出ていることに気づきました。
大男には首がなく、肩にしがみついているアラジンの顔だけが見えており、その脚に捕まっているライラは盗賊たちには見えていないのでした。
「ジンだ… ジンの金属器だ！」
「ジン」とは、神話に出てくる精霊のことです。
金属器に封じられているということは誰もが知る話でしたが、実在していたことに驚きを隠せない様子。
アラジンがウーゴくんと呼んでいたのは、このジンのようです。
盗賊は束になってアラジンとウーゴくんに飛びかかりますが、アラジンはウーゴくんと意思を疎通し、盗賊たちをなぎ倒します。
これならいけるかも、と期待するライラ。しかし、ライラの手がウーゴくんに触れてしまいます。焦りだすアラジン。
その途端、ウーゴくんが真っ赤になって倒れこんでしまいました。
アラジンは神妙そうな顔で語ります。
ウーゴくんはとてもシャイで、女性が触れると気絶してしまうんだとか。
形勢逆転とばかりに、盗賊たちが立ち上がります。
笛に戻ってしまったウーゴくん。アラジンはまだ諦めていません。
笛に精一杯息を吹き込み、空高く放り投げました。
やけを起こしたと思い、盗賊たちがほくそ笑んでいると、突然空が翳りました。
同時に大きな音が響いて、盗賊たちは空を見上げます。アラジンは高く上げた手を振り下ろしました。
すると、先ほどよりも巨大化したウーゴくんの体が。地面めがけて落下してきます！
場面は変わり、アラジンの回想シーンへ。大きな影が、アラジンに語りかけています。
「願い事はそれだけか？」アラジンは微笑みました。
「僕の君への願い事はたった一つだけさ‼」
アラジンは、影の差しだした人差し指を握りしめました。
「僕の友だちになってよ！！」
一方、盗賊たちが倒れ、隊商（キャラバン）とサアサたちは、ライラのもとへ駆け寄りました。これで、一件落着です。
事態は収束し、アラジンは隊商（キャラバン）の持っていた金属器を調べています。
どうやら、アラジンの望む、ジンの金属器ではなかった様子。
彼らに見送られ、アラジンを載せた荷車は、どこかへ走り出していきました。
そして、周辺の街では、またもや「盗賊団壊滅」のニュースが駆け回っているのでした。
第２夜 その名はアリババ
アラジンを載せた荷車が晴天の下で走っています。
アラジンの隣には、小さな子供を抱えた母親の姿。
そして、丸々と太った偉そうな男が、荷台の奥で踏ん反り返っています。その後ろには多くの酒樽。
男はアラジンや母親たちを見て、不満を隠そうともしません。
その不満は運転手へと向かいました。
馬車を運転しているのは、アリババという少年でした。
彼はヘラヘラと笑いながら、仕事はしっかりしますダンナ様、と宣言しました。
荷物である酒樽の中身はブドウ酒で、とても高価なもののようです。
すると、アラジンが男の食べている林檎に手を伸ばしました。
すぐさま、男とアリババから叱られてしまいます。
男はお金があるから林檎を食べることができ、お金を持っていないアラジンにその権利はないのだと。自分を持ち上げるアリババに、男は満足げに高笑いをします。
アラジンはすっかりしょげてしまいました。
ダンナ様のご機嫌を取ることができたアリババは心の内で、機嫌をとってりゃ高い金を払ってくれる、と考えていました。
しかし、ふと振り返ると、男のふくよかな胸元に顔を沈めているアラジンの姿が。
おっぱいが大好きなアラジンの性格が出てしまったのです。
激高するダンナ様と、平謝りするアリババ。
アリババがアラジンにこれ以上機嫌を損ねないようにと忠告します。
アリババには「人生設計」があり、こんなところで邪魔をされたくないのです。
人生設計について尋ねるアラジン。
アリババは、「迷宮（ダンジョン）攻略」を夢見ていました。
迷宮（ダンジョン）とは、１４年前から世界のあちこちに出現した謎の建造物です。
中には財宝や魔法のアイテムがたくさんあり、多くの人間が迷宮（ダンジョン）を探しているのだといいます。
アリババの夢は、世界中の迷宮（ダンジョン）を攻略して、世界一金持ちの男になることでした。
アラジンは興味なさそうに相槌を打ちますが、アリババは金の良さを説明します。
美味しいご飯が食べられ、綺麗な女の人が寄ってくると語ると、アラジンも目を輝かせました。
楽しそうに語らう二人を見て、母親がくすくすと笑いました。
娘は迷宮（ダンジョン）の話を聞くことが好きなのだといいます。
楽しそうな母娘を見て、満足げに微笑むアリババ。
しかし、ダンナ様はそれを「貧相な夢」だと笑います。
「そっスねー」
アリババはその言葉に頷きました。ダンナ様は続けます。
「ネズミはネズミに生まれたからには…… 一生ゴミクズの価値しかない人生を送るのだから……」
アリババは微笑みました。そして、ダンナ様の言うとおりだと言います。
しかし、アラジンは見ていました。アリババは、手綱を強く握りしめて、何かに耐えようとしていました。
その時、荷車の車輪に謎の触手が伸びます。
大きく揺れる荷台。荷車は横転してしまいます。
砂漠を通過していた一行は、ここに生息する「砂漠ヒヤシンス」に襲われたのです。砂漠ヒヤシンスは巨大で、肉食の植物。穴に落ちては食われてしまいます。
隊列が混乱するなか、ダンナ様が声を張り上げます。
「酒を運べーっ‼」
アリババも立ち上がり、すぐに酒樽をいくつも抱え上げます。その時です。
一緒に乗っていた幼い娘が、穴に落ちて行ってしまいました。酒樽も一緒に落下していきます。
手を伸ばすダンナ様とアリババ。
しかし、ダンナ様が酒樽を勢いよく掴んだ反動で、アリババの腕は空を切りました。
娘は砂漠ヒヤシンスの巨大な口に落ちてしまいました。
砂漠ヒヤシンスの中央にはぽっかりと穴が開いており、液体で満たされています。そこに沈む娘。この穴は口でした。それを見て、母親とアリババが呆然とします。
酒樽を拾い上げることができ、安堵しているダンナ様は、アリババをせっつきました。砂漠ヒヤシンスはエサを食べている間は動かないので、今が逃げるチャンスだというのです。
誰か助けろよ、と心の中で叫ぶアリババ。傍らでは、母親が半狂乱になって砂漠ヒヤシンスに手を伸ばします。ダンナ様は泣き叫ぶ母親にこう言いました。
「あの子供の代金なら… ワシがいくらでも払ってやるから…」
その言葉を聞いたアリババは、ダンナ様を殴り飛ばしました。
「てめえの汚ぇ酒で！！！ 人の命が買えてたまるか！！バカ野郎！！」
アリババは酒樽を掴んで穴に飛び込んでいきました。
アラジンはただそれを見つめています。アリジゴクのような穴を滑り落ちるアリババ。殴られたダンナ様は怒り心頭です。死んでしまえ！と叫んでいます。
アラジンは彼を手助けしようと笛を吹きますが、砂が詰まってしまい、ウーゴくんが出て来られないのです。
酒樽を掲げるアリババを、固唾をのんで見守る人々。アリババは口に酒樽を放り込みました。砂漠ヒヤシンスは酒に酔う特性を持っていました。
その隙に娘を救い出し、アリババは穴から這い出ます。しかし、娘を保護したところで、今度は触手がアリババの体を掴みました。
酒の量が足りておらず、すぐに動き出してしまったのです。もがくアリババは後頭部を殴られ、朦朧とします。
アラジンは頭に巻いていたターバンを取り払います。
「飛べっ、魔法のターバン！！」
ターバンは大きく広がり、アラジンと積んであった酒樽を乗せて浮き上がりました。
意識が薄れ、諦めかけているアリババ。アラジンは声をかけます。アラジンの長い髪と真っ白なターバンがはためくのを呆然としながら見上げます。
「あきらめないでよ、おにいさん！」
「お金でもお酒でも買えないもの、もっと僕に教えてよ！」
上空に浮かんでいるアラジンを見て慌てふためくダンナ様。
そのブドウ酒とアリババと、どちらに価値があるかを問います。アラジンは満面の笑みです。
そのまま酒樽を砂漠ヒヤシンスの口に落としていきます。あまりの出来事に、ダンナ様は気絶してしまいました。
砂漠ヒヤシンスを止めた一行は、アリババに感謝の言葉を述べました。
ブドウ酒の弁償代を払うと言ってくれますが、アリババは自分で働いて返すと言いながら、肩を落としました。
その背後では、アラジンが未だに出て来ないウーゴくんの笛を弄っていました。
ニュルニュルと生える腕を見て、一行は叫び出しました。
ようやく笛が元通りになって安堵しているアラジンだけが、不思議そうに首を傾げているのでした。
第３夜 アラジンとアリババ
前回の続きです。
突如生えたウーゴくんの腕に慌てる一行。
その中でただ一人、アリババだけが、その笛の正体に気が付いていました。
帰路につく荷車を運転しながら、アラジンを味方につけようと決めるアリババ。
彼らは、オアシス都市のチーシャンに辿り着きました。
アラジンはアリババと行動を共にしています。「友だち」だというアリババに嬉しくなってついていくアラジン。向かう先はアリババの家でした。
アラジンをもてなすアリババ。しかし、耐え切れず笛について尋ねました。アラジンの返答を聞いて、「ジンの金属器」だと確信するアリババ。
「ジンの金属器」は迷宮（ダンジョン）にある財宝の最高峰なのだとか。
アラジンがそれを探していると言うと、アリババは不思議そうに首を傾げます。もう持っているではないか、と。
アラジンは首を振りました。この笛は迷宮（ダンジョン）ではなく、部屋から出た時に拾ったものだと言います。
アラジンは、ウーゴ君と一緒に「地下のがんじょうな部屋」にずっといたのです。最近になって外に出られるようになりましたが、ウーゴくんは首から上が出ることができないのです。
「僕を、そこに案内しておくれよ！」
得体の知れない不気味さをアラジンに対して感じるアリババ。
そこへ、ドアを叩く音が響きます。相手はアリババの荷車のアルバイト先の社長でした。社長は顔面蒼白です。アリババはこのままだと奴隷にされてしまう、と。
アリババがブーデルは、この町の領主へブドウ酒を納品しようとしていました。
領主は、奴隷をいたぶる趣味があると言います。
会社もどうなるか分からないと打ちひしがれる社長に、アリババは自信ありげです。
アリババは、アラジンと共に、「迷宮攻略」をするつもりだというのです。
社長にジンの金属器を見せてやってくれ、と頼まれ、張りきるアラジン。
あらわれたウーゴくんを見せつけ、アリババは自信たっぷりにアラジンを紹介します。
「俺の… 一番の———っ………家来だ！！」
社長を驚かすことが出来て満悦のアリババ。
さっそく「迷宮攻略」の準備をしようと持ち掛けますが、アラジンはすっかりふてくされています。
アリババはご機嫌を取ろうとしますが、アラジンのご機嫌はななめのまま。アリババには理由がさっぱり分かりません。
アリババは思考を巡らせ、アラジンがご飯と女の話に興味を示していたことを思い出しました。
そこで、アラジンをつれて「そういう店」へ向かいます。
しかし、やはりアラジンは不満げ。
「だって僕…おにいさんの…家来なんでしょ…？」
震える声でそういうアラジンに、アリババはめんどくさいとこぼします。
アラジンは俺の相棒であり、仲間であり、友だちだというアリババ。
その言葉に、アラジンは目を輝かせました。ようやく機嫌を良くしたアラジンに、アリババは胸をなでおろします。
そうして、今後の「迷宮攻略」に思いを馳せました。
いつも通り、お姉さんたちの胸にすりつくアラジンを見ながら、アリババの気持ちも高まっていきます。
そこにやってきたのは、この店いちばんのホステスであるエリザベス。
肩幅は広く、腕もムキムキでかなり大柄です。アリババは呆然と固まってしまいました……。
そして帰り道。アラジンはすっかり店を楽しんだ様子ですが、アリババだけは身も心もすっかりボロボロ。
「友情なんかねぇ―――よ、ボケナスが！！！！」のほほんとしているアラジンに八つ当たりするのでした。
第４夜 迷宮組曲
「迷宮」は１４年前、初めて確認されました。
海底から突如現れた謎の巨塔。
人々は塔を恐れましたが、科学者たちだけは歓喜し、次々と研究や調査を行いました。
しかし、塔から帰ってくるものは誰一人としておらず、人々が恐怖心を強めていたころ、塔の入り口から、財宝を携え、青い巨人を従えた一人の少年が出てきました。
これが、「第一の迷宮（ダンジョン）」を完全攻略した話だと、アリババはアラジンに語って聞かせます。
話を聞いて、目的地はその「第一の迷宮（ダンジョン）」なのかと問うアラジン。
アリババは答えます。
「迷宮（ダンジョン）」は攻略されると消えてしまうのですが、その代わりに世界各地で続々と「迷宮（ダンジョン）」が現れているとのことです。
アリババたちの目的地は「１０年前に出現した迷宮（ダンジョン）」。
１０年間誰にも攻略されなかった恐ろしい場所なのだとアリババは説明します。
アラジンは顔を強張らせますが、いざ辿りついた迷宮（ダンジョン）は、なんとチーシャンの町のど真ん中。
第七迷宮、アモンです。
アモンの入り口の階段を見上げ、いまさら不安になるアリババ。その表情を見て、アラジンは微笑んで手を差し伸べました。
勇気づけられたアリババは、いざ階段を駆け上がり…
勢いよく引き返します。
「迷宮（ダンジョン）攻略」には準備が大事。まずは買い出しをしに行くのです。
武器を見繕っていると、アリババは道を歩いていた少女にぶつかってしまいます。
少女は山盛りの果実を入れた籠を頭に載せていたので、道に果実が散らばってしまいました。
アラジンも一緒に拾い上げますが、少女は淡々と果実を集め終えると、ムスっとした顔で去ろうとします。
かわいらしい少女に愛想よく笑うアリババにもつっけんどんな態度。
しかし、二人は少女の足につけられた足枷と鎖に気づいてしまいます。少女は恥ずかしそうに鎖を隠そうとしました。
彼女は奴隷だったのです。
奴隷は、富裕層の所有物として酷使されています。気の毒そうな表情をするアリババ。
アラジンは少女に駆け寄っていきました。足元をじっと見つめると、その鎖を破壊してしまいます。
顔面蒼白になるアリババ。それもそのはずです。奴隷の鎖を解くということは、奴隷の所有者からの窃盗を意味する行為でした。
つまり、重罪だったのです。
第５夜 冒険
アラジンと少女の下に慌てて駆け寄り、鎖を切るのはまずいというアリババ。アラジンは不思議そうにしています。
「まずいって、なんで？」
アリババも少女も、唖然としてしまいました。
そこへ、騒ぎを聞きつけてこちらへ向かってくる人影が。
人影はブーデルでした。第２夜でアリババが殴ってしまったブドウ酒の商人です。
顔を見合わせ、激高するブーデル。ふと少女を見下ろし、鎖を切ったのはお前たちか、と二人に問います。
誤魔化そうとするアリババ。ブーデルは、アリババが借金を返せなかったら、この少女のように奴隷にしてやるといいます。
少女の髪を引っ張り上げ、にやつくブーデル。少女の表情が苦悶に歪み、アリババも真っ青です。
すると、アラジンが笛を振りかぶり、ブーデルの脛を殴りつけました。
あまりの態度にブーデルは警吏を呼んでしまいました。
二人は慌てて逃げますが、挟み撃ちにされてしまいます。万事休すかと思われたのですが、アラジンがとっさにウーゴくんを呼び出しました。
わめくブーデル。アリババはこのまま「迷宮（ダンジョン）」へ向かおうと言います。
騒ぎに乗じて少女がその場を離れたのを見て、安心するアラジン。アリババは複雑そうです。
その頃、ブーデルは悪名高い領主、ジャミルの下へ向かっていました。
「例の笛」を持つガキを見つけたと報告するブーデル。しかし、ジャミルは既に知っている、といいます。
その傍らには、先ほど二人が助けた奴隷の少女の姿がありました。
彼女の名前はモルジアナ。ジャミルの家の奴隷だったのです。
一方、アリババたちは、迷宮（ダンジョン）の入り口に辿り着いていました。
迷宮（ダンジョン）の入り口は聖門と呼ばれ、薄い膜のようなものが張られています。
そこに触れたが最後、迷宮（ダンジョン）は挑戦者を引きずり込むのです。
おそるおそる手を伸ばすアリババ。
しかし、その背後から勢いよく階段を駆け上がってきたアラジンに追突され、あっけなく迷宮（ダンジョン）の内側へ引きずり込まれてしまうのでした。
第６夜 迷宮の中
迷宮（ダンジョン）に引きずり込まれたアラジンとアリババ。
アリババは気が付くと、不思議な空間の中にいました。
息ができないことに気づいてもがくアリババ。
その途端、突如息のできる空間にいました。洞窟のようです。
底には水が溜まっていて、アリババは全身ずぶぬれでした。
アリババに気づいたアラジンが駆け寄ってきます。
アラジンはどうやら、アリババよりも先にこの空間に来ていたようです。アラジンの衣服がすっかり乾いていることからそのことが分かります。
アリババはアラジンに手を引かれ、洞窟を抜けます。
その先には、輝く岩肌と不思議な植物に満ちた広い場所が。
「これが「迷宮（ダンジョン）かっ！！！」
歓喜するアリババ。先ほどの場所が「スタート地点」だったことに気づきます。「スタート地点」は、有名な「シンドバッドの冒険書」にも記述がありました。
スタート地点から正しい道を進んでゴールへ向かう、というものです。
アラジンとアリババも、ゴールを目指そうとします。
しかし、この空間には入口のような穴がたくさんあり、その先に道が続いているようです。
二人はとりあえず、適当な道を選んで進むことにしました。
一方その頃、チーシャンの町。ジャミルとブーデルの場面に戻ります。
ジャミルが「迷宮（ダンジョン）攻略に行く」といったことで、ブーデルが慌てています。
家来たちもジャミルを止めようとしますが、ジャミルの目は虚ろです。
この領地は国王に任されたものに過ぎず、こんな下級の飯や女、地位では耐えられないと言います。ジャミルの目的は、自分の国を手に入れることでした。
ジャミルはモルジアナと、ガタイのいい覆面の男を連れ、迷宮（ダンジョン）攻略に乗り出しました。
再び、アラジンとアリババに視点が戻ります。
アリババは逸る気持ちを抑えられず、先へ先へ進もうとします。しかし、アラジンは冷静でした。
「着く前に、死んじゃうよ？」
ここは１０年間攻略されなかった危険な場所だから、もっと迷って道を選ばなきゃいけないというアラジン。アリババはその言葉に頷きます。
アリババは浮かれていたのです。しかし、アラジンは一足先にここに来たことで、冷静さを取り戻していました。道を引き返す二人。
その背後に、怪しい影が蠢きます。
再び元の広い空間に戻った二人。観察してみると、入口の横に、さまざまな印がつけられていることに気づきました。
印は〇、×、謎のマークなどさまざまで、いくら考えても正解が分かりません。
そのとき、アリババが閃きました。アラジンに「印のついていない穴」を探すよう言います。
しばらくして、アラジンが印のない穴を発見しました。アリババはこれが「正解の道」だと説明しました。
この印は人間によってつけられたものであり、この迷宮には多くの人が挑戦しています。
彼らは先ほどの二人のようにとりあえず穴に入り、行き止まりにあたると、引き返しました。
出てきた道が分かるよう、入った道に印を付けていったのです。
つまり、印がない道こそ正解の道だとアリババは言います。
張りきって穴を進んでいく二人。
しかし、背後にはまたしても不穏な影が……
第７夜 迷宮の脅威
場面は引き続き、アラジンとアリババです。
しばらく進んでいますが、今のところ脅威はありません。
さらに先に進むと、天井から多くの光る玉がぶら下がっていました。
目を輝かせる二人。未知の空間に驚きが止まりません。
アリババと来られてよかった、というアラジン。
アリババはしみじみと、「それは俺のセリフだぜ」と返します。
ここまで来るのに、何回も助けられていると。素直に感謝の言葉を述べるアリババ。
しかし、ふと傍らを見ると、そこにいたのはアラジンではなく、巨大なアリのような生物でした。
驚き、後ずさるアリババ。アラジンに助けを求めます。アリババを呼ぶ声に振り向くと、アラジンが頭から巨大アリに食べられていました。
「たすけておくれよぅ…」
アラジンの姿に我に返るアリババ。すぐさまアラジンを救出します。
しかし、次々と巨大アリが出てきます。
先ほど二人が目を輝かせていた光る玉こそ、巨大アリの卵だったのです。
アラジンはウーゴくんを呼び出し、二人はその場から逃げ出します。
逃げ出すウーゴくんの足元をじっと見つめるアリたち。その途端、足の部分が変形していきます……。
しばらく逃げたところで、アラジンがウーゴくんを元に戻してしまいました。
なぜかと問うアリババに、アラジンは「節約しなきゃ！」と返します。
ウーゴくんを呼び出すには、お腹の中の力が必要で、空腹な今、自由に呼び出すわけにはいかないと。
すると、背後からドドドドド、と不気味な音が響きます。
巨大アリたちが足を変形させ、ウーゴくんのような健脚になっていました。成す術もなく取り囲まれてしまう二人。
アリババは意を決して、懐の短剣で巨大アリ（？）に立ち向かいました。巨大アリ（？）は思いのほかもろく、あっさり倒せてしまいました。
しかし、どろどろになって崩れたはずのそれは、何度でも復活します。
それは巨大アリではなく、迷宮生物のスライムでした。
何度でも再生するので、アリババは一心不乱に切りつけます。
しかし、やがてスライムたちは集合し始め……一体の巨大なスライムになってしまいました！
アラジンはまたしてもウーゴくんを呼び出しました。ウーゴくんは巨大スライム相手に健闘しますが、アラジンは苦しそうです。
アリババが気遣いますが、アラジンは大丈夫だと答えました。
「もう、『奥の手』を、使うっきゃないよね……！！」
アラジンは笛に息を吹きこみました。ウーゴくんの手が、光に包まれます……。
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