広瀬すず主演のドラマが好評だった「クジャクのダンス、誰が見た」
先が読めないサスペンスと人間ドラマで、ネット上でも展開が話題になっていましたね。
今回は漫画「クジャクのダンス、誰が見た？」の赤沢 京子を徹底解説します！
赤沢 京子は物語の主要登場人物、赤沢刑事の奥さんです。
料理上手で夫と息子を支える素敵な奥さんです。
父親を亡くした主人公の心麦を哀れみ、何度も力づけてくれます。
クセの強い登場人物たちの中で、心麦が唯一心安らげる大切な存在です。
そんな赤沢 京子は物語の中でどんな役割を果たすのでしょう？
そこには思いもよらない人間ドラマが・・？
この記事では
- 赤沢 京子はどんな人？
- 息子の守を溺愛している？
- 事件の解決に京子は関わるのか？
- 気になるラストは！？すべての謎は明らかになるのか！？
等について解説していきます！
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放火の犯人を捕まえた敏腕刑事・赤沢 正の妻・京子は家事が得意な理想の奥さん？
一瞬たりとも目が離せない、本格クライム・サスペンス漫画の「クジャクのダンス、誰が見た？」。
次々に登場する、謎めいた登場人物の中で、優しく愛情を持って孤独な主人公を支える赤沢 京子はどんな人物なのでしょう？
赤沢 京子は、物語で重要な人物である赤沢 正刑事の奥さんです。
父と同じく警察署に勤める、一人息子の守(まもる)のお母さんです。
専業主婦で料理上手で愛情深い、理想の妻でお母さんというイメージです。
京子は物語の最初は登場していませんので、まずは夫である赤沢刑事と主人公との関係をご説明します。
赤沢刑事は、主人公・山下 心麦(やました こむぎ)の父、山下 春生(やました はるお)と共に、二十数年前に、世間を震撼させた一家殺害「東賀山事件」の犯人を逮捕しました。
それから春生は妻を亡くし、幼い心麦のために激務の刑事から交番勤務を希望し、勤めあげたところで、放火によって殺害されました。
1人になってしまった心麦に赤沢は「犯人は逮捕したから安心しなさい」と言います。
赤沢が逮捕したのは、なんと東賀山事件で赤沢と春生が逮捕した犯人の息子でした。
父親が逮捕されたことを恨みに思い、春生宅を放火した疑いで逮捕されたのです。
赤沢は「山下さんのかわりに私が殺されてもおかしくなかった」「捕まえた犯人にはきっちり報いを受けさせる」と心麦に安心するよう言いました。
放火で最愛の父を亡くした心麦を力強く励ます、赤沢刑事と奥さんの京子はどんな人？
京子の夫の赤沢刑事は、敏腕でとても頼りになるベテラン刑事です。
父親を亡くしても毅然とふるまう心麦を、頼もしく見守り、常に気にかけてあげる一面もあります。
赤沢刑事と妻の京子、息子の守は、山下一家とは心麦が子供のころから家族ぐるみで付き合っていました。
赤沢刑事と京子はとても仲のいい夫婦で、京子は「体にいいお水」をいつも旦那さんに持たせているやさしい奥さんです。
誰が犯人かわからないサスペンス、京子は誰も信じられない心麦の唯一の心のオアシス？
京子の初登場は、心麦が赤沢に招かれて赤沢宅で夕飯をごちそうになる場面です。
京子は父を亡くした心麦を涙ぐみながら歓迎する優しい人です。
赤沢夫婦と息子の守とで、京子の用意した蟹鍋を囲み、心麦はつかの間の家庭の暖かさと団らんを味わいました。
京子は、父の写真を焼失した心麦に昔のお花見の写真を渡しました。
そこには、赤沢家と共に、幼い心麦と在りし日の父母の姿が写っていました。
心麦は涙ぐみながら「久しぶりに父母の話ができて嬉しかった」と言い、京子に抱きしめられながら眠ってしまいました。
「1人で頑張って」「かわいそうに」と心麦を憐れむ京子でした。
孤独な心麦にとって京子は、家族のように安心できる暖かい存在なのです。
子供のころから心麦一家を知る、謎を解く重要なキーパーソン！
心麦は、放火の犯人は赤沢が逮捕した東賀山事件の犯人の息子とは別人ではないかと疑っていました。
なぜなら父が亡くなる前、殺されることを予期して遺した手紙にそう書かれていたからです。
しかし赤沢にそれを言っても「じゅうぶんな証拠がある」と取り合ってもらえません。
心麦は弁護士の松風(まつかぜ)と、真相を探していくうちに、事件を追う雑誌記者の神井(かみい)から心麦のDNA鑑定を見せられました。
DNA鑑定は衝撃の結果でした。
心麦は神井に「あなたは本当は山下 春生夫妻の娘ではなく、東賀山事件で生き残った、林川 歌(はやしかわ うた)ではないか」と言われて動揺しました。
衝撃を受け心ここにあらずの心麦は、帰り道に通りがかった京子に呼び止められます。
顔色の悪い心麦を心配する京子に、心麦は「私は父と母に似ていますよね？」と聞きました。
京子はしっかりと心麦の手を握り「似ているわ」と言いました。
昔から山下一家を知る京子にそう言ってもらえて、心麦は平常心を取り戻すことが出来ました。
父を亡くして1人ぼっちで、その上、事件を追う記者に「本当は山下 心麦ではなく林川 歌なんじゃないのか」と言われた心麦にとって、どれだけ京子の言葉が心強かったことか。
京子は心麦の「本当は私は誰？」という重大な疑念から心を救ってくれた大切なキーパーソンなのです。
赤沢刑事があやしい！？妻を使って心麦を監視させている？？
心麦は赤沢刑事を信用して頼りにしていましたが、赤沢は父の手紙を見せても、心麦の「真犯人は別にいるのではないか」という疑いを受け止めてはくれませんでした。
赤沢刑事は本当に心麦の味方なのでしょうか？
どうして、「真犯人が別にいるかも」という可能性を否定するのでしょうか？
心麦が、弁護士の松風に頼ることもよく思っていないようです。
なぜ？
赤沢に疑念を抱きつつある心麦でした。
家事が苦手な心麦に唐揚げの差し入れ、赤沢刑事に関する秘密の共有もする仲良しな2人
赤沢に言われて、京子は心麦の家に夕飯の差し入れに行きました。
京子は無邪気な様子で心麦とキッチンに立ち、食事の支度をして2人で食べました。
気がねのいらない女同士、京子の持って来た「お水」で淹れた食後のコーヒーを飲み、打ち明け話をします。
「私だって(夫に)秘密がある、株を内緒でやってたの」と微笑む京子。
松風のことも聴かれました
「赤沢さんには言わないで」と念をおしながらも、松風を頼りにしている気持ちを京子にはうちあけました。
赤沢に頼まれて来た京子でしたが、赤沢に送った報告メッセージはあまりに無邪気で、京子自体にはなんの思惑もなさそうに見えます。
赤沢の真意は謎です。
心麦の味方じゃなかった！？？息子の守の出世のために口止め料！？？
事態は急展開します。
事件を追う記者、神井は山下家の焼け跡から見つけた心麦の母子手帳の一部を持っていました。
そこには父の遺した手紙に書かれた名前、阿波山 京一郎(あわやま きょういちろう)と、高畑 まのか(たかはた まのか)が、出生時の医師と助産師として書かれていました。
心麦は出生の真実を知るため、神井から聞いた住所を訪ねました。
そこで会った阿波山は、心麦に「赤沢さんに聞いて来たのか？」と聞きました。
阿波山は真実を話してくれました。
心麦は「林川 歌」でした。
当時、東賀山事件が起きた時に別の部屋にいたため1人だけ助かった歌は、親戚が引き取ることになりました。
事件を担当していた赤沢刑事は、歌を引き取る親戚が、金のために歌をマスコミの見世物にしようとしていると知り激怒しました。
歌を哀れに思った赤沢は見過ごすことができず、阿波山に頼んで出生証明書を偽造させ、赤沢の頼みで子供のいない山下が引き取ったのでした。
林川 歌は赤沢によって山下 心麦となったのです。
もちろん京子もそれを知っています。
阿波山が見せた、「林川 歌」が、初めて「山下 心麦」として山下家に来た赤ちゃんの時のビデオには、若かりし頃の赤沢夫妻、山下夫妻が映っており、心麦は京子に抱っこされて山下家に来たのでした。
日を改めて心麦は京子を訪ねました。
京子は赤沢から、心麦が林川 歌であることを知ったと聞いていました。
当時を思い出して、心麦がどんなに望まれて山下家に来たのかを京子は語りました。
「林川 歌だったことは忘れて、山下 心麦として幸せになって」と力説しました。
しかし心麦は「私は林川 歌として林川家のことを知らなければいけない」ときっぱり言いました。
その言葉を聞いて京子の顔色が変わりました。
京子は、「赤沢が出生証明書を偽造したことが明るみに出れば、息子の守の警察での出世に関わる、このお金で林川 歌だということは忘れてくれ」と、1億の口止め料を提示しました。
あまりに高額な口止め料と、ただごとではない様相の京子に、心麦はただただ混乱していました。
夫も知らなかった京子の秘密が暴かれる！
記者の神井は、赤沢に接近して富裕層向けの古い会報誌を見せました。
そこには「WRウォーター」の広報として若い頃の京子と廣島 育美(ひろしま いくみ)が写っていました。
京子の渡していた「体にいい水」は京子の扱う商品だったのか？
赤沢のまったく知らなかったもうひとつの京子の顔がそこにありました。
謎の女性・廣島 育美(ひろしま いくみ)と、夫に内緒でビジネスしていた！？
廣島 育美と京子はビジネスのパートナーとして会報誌に掲載されていました。
赤沢は京子がビジネスをしていたことも、廣島 育美と親交があったことも全く知りませんでした。
京子はすべて夫に秘密にしていたのです。
赤沢は困惑しました。
廣島 育美の正体！なぜ京子と親交が！？
廣島 育美は、東賀山事件の被害者一家である林川家の主、林川 安成(はやしかわ やすなり)の愛人の女性でした。
事件当日はアリバイがあり、事件には関与していないとはいえ、なぜ林川の愛人と妻が！？
赤沢にはまったく予想もつかない事実でした。
京子の衝撃の過去！！弟が餓死する幼少期の環境と夫の赤沢との出会いは？
京子と赤沢の出会いは、小学校の同級生でした。
当時、小学生の京子と弟は赤沢と仲良く遊んでいましたが、ある時から2人は姿を見せなくなりました。
家の前に座り込んでいた京子を久しぶりに見た赤沢は驚きました
明るく元気だった京子は、痩せ細り、かすかな声で赤沢に食べ物を求めました。
家からとってきて渡した食べ物を貪るように食べる京子。
京子と弟は、両親からずっと家に置き去りにされていたのです。
ティッシュペーパーを食べなければ死んでいた！小学校に来なくなった京子と弟の変わり果てた姿とは！
両親に置き去りにされた姉弟は、家に食料がなくなると食べられるものはなんでも食べました。
しかし弟はほどなく餓死してしまいました。
京子は弟の遺体のそばで、ティッシュペーパーまで食べてなんとか生き延びていました。
親から「決してうちから出てはいけない」ときつく言い残されていたので、助けを呼ぶことができなかったのです。
京子は命の尽きる間際、禁を破って部屋から出て赤沢に助けられました。
しかし禁を破って部屋から出たことに対する罪悪感を、京子はずっと引きずって生きているのです。
子ども時代に受けた京子の心の傷は、決して赤沢にも触れることができない深い闇でした。
養護施設に入所した京子、高校時代に赤沢と再会！その時ふたりは？
赤沢が見つけたことで京子は保護され、養護施設に入所しました。
そして２人は高校生になり、再会しました。
赤沢は再会した京子を自分が守りたいと強く思いました。
赤沢の決意とは？息子の名に込められた想い
赤沢は京子にプロポーズしました。
絶対に京子を守るという気持ちから、警察官になりました。
赤沢は、親戚に見世物にされそうになる林川 歌に対して、もう、京子のように大人の都合で不幸になる子どもを作りたくないという強い思いから、自らの手を汚してまでも親戚から保護して山下家の子にすることを決めたのでした。
最愛の息子にも、困っている人を「守る」思いをこめて「守」と名付けました。
刑事として、夫として、父親として、正義感と弱い人を守りたい赤沢の思いの原動力は京子への深い愛からなのです。
原作漫画ネタバレ！犯人は誰？犯行の動機は？京子の最後は死亡？
心麦の出生の謎、東賀山事件の真相は？心麦の父を殺した犯人は？
クジャクのダンス(真相)を見たのは誰？
すべての謎が解き明かされます！
認知症の廣島 育美が心麦を見て「オカちゃん」と反応！「オカちゃん」とは？なぜ心麦に！？？
心麦は施設に入所している廣島 育美を訪ねました。
認知症の育美は心麦を見てハッキリと反応しました。
「オカちゃん！」と心麦を呼び「オカちゃんといたから生きてこれた」と訴えます
心麦を「オカちゃん」だと思っているのです。
心麦には心当たりが全くありませんでした。
恩人でもある最愛の夫に睡眠薬！？豹変(ひょうへん)した京子は夫を殺害する！？
赤沢は秘密のある京子に不信感を持ち、すべてを問い詰めようとしました。
しかし京子は赤沢に睡眠薬を盛っていて、別の男と2人で意識を失った赤沢をベランダから突き落としました。
偶然下に居合わせた心麦と松風弁護士は、急いで上に上がります
するとそこには心麦と松風の協力者である鳴川弁護士と京子がいたのです。
シラを切る鳴川でしたが、京子と2人で赤沢を突き落としたのは明白でした。
京子は包丁で松風に斬りかかりましたが、止めようとした心麦を傷つけることはできませんでした。
犯行現場で心麦を刺せない京子！！その理由は！？
京子は「娘を刺すことはできない」と衝撃の告白をしました。
京子が心麦の実の母親だったのです！！
廣島 育美が心麦を呼んだ「オカちゃん」は京子の旧姓からの呼び名
認知症の育美は心麦を見て京子だと思ったのです。
京子は「クジャクのダンス」を見た人物か！？驚愕(きょうがく)のラスト！！
両親に捨てられ自分も死ぬ思いをした京子の心の闇は、自分を強く愛してくれる赤沢と幸せな生活をしても決して埋められませんでした。
心の穴を埋めるように、忙しい赤沢に内緒で施設で心許し合った廣島 育美とビジネスをはじめて、林川 安成と関係を持ち、歌(心麦)を身ごもり秘密で産みました。
歌は林川家の子どもとして引き取られることになり、京子は歌と安成と3人での最後の記念旅行から帰って来ました。
しかし帰って来た林川家では、安成の不倫で心を病んだ正妻が無理心中を謀っていました。
安成は家族を殺して錯乱した妻を殺害し、林川家の名誉のために自らも他殺を装い自殺しました。
東賀山事件の犯人は冤罪だったのです。
鳴川は当時の主任検事で、自分の名誉のため冤罪が掘り返されないよう京子と組んでいたのです。
心麦の父は東賀山事件が冤罪であった可能性を調べていたため殺されました。
クジャクのダンス(真実)をすべて見ていた、いえ、まさに踊っていたのは京子だったのです。
京子と鳴川は逮捕されました。
逮捕の間際に京子は自死をはかりましたが、心麦が泣きながら罪を償うよう訴え京子は手を止めました。
東賀山事件と山下 春生殺害の冤罪は晴れ、父と息子は再会しました。
心麦は心からずっと支えてくれた松風にお礼を言いました。
優しくて理想の妻だった京子は心に深い闇と秘密を抱えていました。
すべての黒幕は京子でした。