プルートゥ アトムの最後は死亡?原作結末や泣いた理由ネタバレ!違いや比較・強さも調査

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今回は「プルートゥ」に登場する世界最高レベルのロボット、アトムを紹介します。

 

手塚治虫さんの「鉄腕アトム」などで有名なアトムですが、浦沢直樹さんの「プルートゥ」では少し違う描き方をされています。

 

「プルートゥ」では、自身も含んだ世界最高峰のロボットたちを狙った破壊事件に巻き込まれていき、最終的に世界を救うために強力な敵と戦います。

 

アトムは物語中盤でプルートゥに殺されてしまいますが、あることがきっかけで終盤に復活し、まるで人間のような心を持つことになります。

 

「プルートゥ」作中でのアトムの戦いや、アトム復活の理由、最終決戦の結末などを解説していきます。

 

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アトムは1回死亡していた?「プルートゥ」でのアトムの活躍を解説!

次々と破壊される世界最高水準のロボットたち

漫画「プルートゥ」では、人間とロボットが共存する未来の世界で、世界最高水準のロボットが次々に破壊されるという事件が起こります。

 

アトムも狙われたロボットの1人であり、他の世界最高水準のロボットたちや警察と協力して犯人を探していきます。

 

捜査を進めていくうちに、アトムたちの他にボラー調査団の元メンバーである、科学者たちの命も同時に狙われていることが明らかになります。

 

かつて中央アジアにはダリウス14世が支配するペルシア王国という独裁国家がありました。

 

世界のリーダーを自称するトラキア合衆国の大統領はペルシア王国に大量破壊ロボットがあると主張し、調査団を派遣しました。

 

それがボラー調査団でした。

 

その中の1人には、アトムと親しいお茶の水博士もいました。

 

ボラー調査団の調査では大量破壊ロボットは見つかりませんでしたが、その後すぐにペルシア王国と他の国々との間で第39次中央アジア紛争が起きました。

 

第39次中央アジア紛争にはアトムら世界最高峰のロボット7体のうち6体が平和維持軍として参加し、ペルシア王国は敗戦しました。

 

作中のロボット破壊事件には、この第39次中央アジア紛争が深く関わっていきます。

 

ウランを守るために、アトムはプルートゥと激突!

ある日、お茶の水博士の家に1人の男が尋ねてきました。

 

その男は、自身をかつてペルシア王国のロボット兵団を作り上げたゴジ博士と名乗り、アトムとロボット破壊事件の犯人であるロボット・プルートゥを戦わせようとします。

 

お茶の水博士は自身を人質にしても意味はないと要求を拒否しますが、ゴジ博士は、人質は別にいると言います。

 

ゴジ博士の言う人質とは、お茶の水博士の孫である隆史(たかし)でした。

 

隆史の家にプルートゥを向かわせ、そこにアトムを向かわせようとしていたのです。

 

お茶の水博士がゴジ博士にこのようなことをする理由を聞くとゴジ博士は、これはペルシア王国を滅ぼした世界に対する復讐であると言いました。

 

そうしているうちに、お茶の水博士の家に警察とアトムが到着しました。

 

お茶の水博士は時間稼ぎをしていたのです。

 

形勢が不利になったゴジ博士は逃走します。

 

アトムは、隆史の買っている犬型ロボットから発せられた警報信号を受けて、アトムで妹の高性能ロボットであるウランが隆史のもとへ向かってしまったことを告げます。

 

アトムは、ウランと隆史を守るために隆史の家に急行します。

 

そこで、アトムはプルートゥと対決します。

 

アトムの死亡と天馬博士の悲しみ

プルートゥは天候を操るロボットであり、アトムは巨大な竜巻と戦うことになります。

 

アトムはウランを家の地下に逃すことに成功しますが、巨大な竜巻にのまれてしまいます。

 

しばらくして竜巻が止んだあと、ウランは外に出ます。

 

そこにはもう動かなくなってしまったアトムがいました。

 

アトムはプルートゥに敗れ、死亡してしまいました。

 

アトムの死亡は世界的なニュースとして報道され、アトムの開発者である天馬博士のもとにも届いていました。

 

天馬博士は自身の死んでしまった息子の代わりとしてアトムを作りましたが、息子と全く性格の違うアトムを失敗作だと言い、アトムが死んでも悲しむ様子はありませんでした。

 

しかし、実は天馬博士はアトムが死んでしまったことをとても悲しんでいました。

 

アトムの復活、プルートゥとの最後の戦いへ!ストーリー終盤の解説!

アトムの復活!なぜ復活できたのか?

天馬博士は、アトムを完全なロボットとして生き返らせようとします。

 

天馬博士は過去に完璧な人工知能を作ったことがありましたが、そのロボットが目覚めることはありませんでした。

 

そのロボットには世界の人口と同じ数の人格をプログラミングしていたため、人格をシュミレーションするのに無限の時間がかかり、目覚めることはない、と天馬博士は説明しました。

 

天馬博士は、そのロボットを目覚めさせるには、「怒り、悲しみ、憎しみ」などの偏った感情を注入することが必要だと述べました。

 

つまり、アトムを復活させるためには、アトムの人工知能に偏った感情を注入すればいいと天馬博士は考えました。

 

そこで天馬博士は、ゲジヒトというロボットの記憶が入ったデータを入手します。

 

ゲジヒトはユーロポールのロボット刑事であり、アトムと同じ世界最高峰のロボットで、ロボット破壊事件の捜査中に殺されてしまいました。

 

ゲジヒトは、過去に人に対して憎悪をもち、感情のままに人を殺したことがありました。

 

天馬博士は、「憎しみ」を知っているゲジヒトの記憶をアトムに注入します。

 

すると、アトムは目覚めました。

 

「憎悪」を知ったアトム

目が覚めたアトムは、日本の科学省で監視されていました。

 

アトムからは感情が見えず、人工知能が正常に動いているのかも怪しい状態でした。

 

すると、アトムは急に紙とペンを求め、とある数式を書き出しました。

 

その数式とは、反陽子爆弾(はんようしばくだん)の作り方でした。

 

反陽子爆弾とは、地球を滅ぼすことができるほどの威力を持つ爆弾です。

 

憎悪を持ったロボットが作り出したものは、人類を滅ぼす兵器でした。

 

その後、アトムは科学省を脱走してしまいます。

 

お茶の水博士はアトムを追いかけます。

 

雨が降る中、追いついたお茶の水博士にアトムはこう言います。

 

「もう大丈夫です。お茶の水博士…」

 

アトムは自分を取り戻しました。

 

死んでいった仲間に挨拶をし、最終決戦の地へ!

自分を取り戻したアトムは、ロボット破壊事件の犠牲者となった、自分を除いた6体のロボットのお墓に行き、挨拶をしました。

 

そして最終決戦の地である、トラキア合衆国のエデン国立公園へ向かいました。

 

アトムとプルートゥが泣いた理由とは?「プルートゥ」最終回の結末をネタバレ!

アトムとプルートゥ、最後の戦い

プルートゥを開発し、ロボット破壊事件を実行させていた犯人は、過去に天馬博士が開発したものの、目覚めることがなかった完全なロボットでした。

 

天馬博士は、そのロボットにアブラー博士の死ぬ直前の記憶を注入しました。

 

アブラー博士はペルシア王国の科学者であり、第39次中央アジア紛争で家族とともに死亡していました。

 

アブラー博士の持つ世界に対する憎しみの記憶を注入されたロボットはアブラー博士とゴジ博士の二重人格として目覚め、プルートゥ、さらにボラーというロボットを作り、世界に対する復讐を始めたのです。

 

犯人のロボットはボラーの人工知能に侵入し、反陽子爆弾を持ってエデン国立公園に向かいました。

 

エデン国立公園の地下には巨大なマグマだまりがあり、ボラーはそこで反陽子爆弾を爆発させ、人類を滅亡させようとしています。

 

アトムはそれを阻止しようとエデン国立公園に向かいます。

 

そこにはプルートゥが待ち構えており、アトムと2度目の対決がはじまります。

 

アトムとプルートゥの涙の訳とは?

1回目の対決ではプルートゥが勝利しましたが、復活したアトムはプルートゥの持つものよりも巨大な憎悪を持っており、プルートゥを圧倒します。

 

アトムは憎しみのままにプルートゥを破壊しようとします。

 

その時、アトムのある記憶がフラッシュバックします。

 

それは、アトムに注入されたゲジヒトの死ぬ瞬間の記憶でした。

 

ゲジヒトは、過去に人を憎しみのままに殺してしまい、その過去と必死に向き合っていました。

 

ゲジヒトは死ぬ直前、まるで遺言のように言葉を呟きました。

 

「憎悪からは、何も生まれないよ…」

 

その記憶が蘇ったアトムと、それが伝わったプルートゥは急に戦いをやめ、2人で泣き始めました。

 

2人とも、自分が流す涙の理由をわかっていませんでした。

 

ただ、ゲジヒトが願うように、憎しみのままに争うことをやめたのです。

 

2人は和解し最後の戦いへ!最終回を解説!

争いをやめ、アトムとプルートゥは心を通わせました。

 

アトムはボラーを止めるため、1人で地下へ進みます。

 

地下のマグマだまりでアトムはボラーを発見しました。

 

アトムは反陽子爆弾の解体を試みます。

 

しかし、アトムの計算では、爆弾を解体するよりも先にアトムの身体が溶け出してしまうため、爆弾解体は不可能でした。

 

そこに、プルートゥがアトムの援護に駆けつけます。

 

アトムの身体がもたないと考えたプルートゥはアトムを地上に打ち上げ、単独で爆弾解体を試みます。

 

最終的に、反陽子爆弾は爆発し、噴火がおきますが、プルートゥの能力でマグマが凍り、人類滅亡は免れました。

 

プルートゥの犠牲によって世界は救われました。

 

雪が降り積もる中、アトムは駆けつけたお茶の水博士らとともに、憎しみがなくなる日を祈り、本編は幕を閉じます。

 

浦沢直樹「プルートゥ」のアトムとは?強さ、性能、声優を解説!

浦沢直樹「プルートゥ」版のアトムとは?活躍を紹介!

「プルートゥ」版のアトムは、日本の天馬博士が開発した世界最高水準のロボットのうちの1人です。

 

天馬博士は、死んでしまった自身の息子であるトビオの代わりとしてアトムを開発しますが、アトムとトビオの性格があまりにも違っていたためにアトムのことを愛することができず、アトムをサーカスに売ってしまいました。

 

現在、アトムは別の両親の下で、妹のウランとともに暮らしています。

 

「プルートゥ」本編では、世界差高水準のロボットを狙った破壊事件に巻き込まれていきます。

 

ほぼ人間?「プルートゥ」版アトムの性能、強さとは?

アトムは世界最高水準の人工知能を搭載しており、作中、一番人間に近づいた存在となります。

 

通常、ロボットは人間の感情を完全に理解することはできず、人間のモノマネをして感情を持った気になっており、嘘をつくこともできません。

 

しかしアトムは、初登場時から人間とほぼ同じような感受性を持っており、感情を昂らせることが何度かありました。

 

ゲジヒトの憎悪を注入されて復活した後には、完全に人と同じ心を持っているとされており、嘘をつくこともできるようになっています。

 

原作の鉄腕アトムと同じように足からジェット噴射をして空を飛ぶことも可能です。

アニメ「プルートゥ」でのアトムの声優は?

Netflixのアニメ「プルートゥ」では、声優の日笠陽子さんがアトムの声を演じています。

 

日笠さんは他に、アニメ「けいおん!」の秋山澪や、アニメ「呪術廻戦」の庵歌姫を演じています。

 

手塚治虫の原作「地上最大のロボット」との違いを比較!

「鉄腕アトム」内の人気エピソード「地上最大のロボット」

「プルートゥ」の原作は、手塚治虫さんの「鉄腕アトム」内の人気エピソードである「地上最大のロボット」です。

 

「地上最大のロボット」は、アラブのチョチ・チョチ・アババ3世がアブーラ博士に百万馬力のロボットであるプルートゥを作らせ、地上最強のロボットであることを示すために世界各地の最高のロボット7人を倒させる物語です。

 

アトムは天馬博士に自分も百万馬力にしてもらい、プルートゥと対決します。

 

そのうち、プルートゥの中にも良心が芽生え、アトムとの戦闘中に起きた阿蘇山の噴火を協力して食い止めます。

 

しかし、ゴジ博士が開発した二百万馬力のロボットであるボラーが2人の前に立ちはだかりますが、プルートゥの犠牲によって倒すことに成功します。

 

このように、「地上最大のロボット」と「プルートゥ」は基本的な話の流れは同じです。

 

「地上最大のロボット」と「プルートゥ」でのアトムの違いとは?

「地上最大のロボット」と「プルートゥ」の間では、アトムの描写や活躍にいくつか違いがあります。

 

一番の違いは、物語中盤でアトムがプルートゥに敗れ、殺されてしまうことです。

 

原作の「地上最大のロボット」では、アトムとプルートゥは接触するものの、最後まで対決をすることはありません。

 

アトムが一度死んでしまうことにより、復活する際にアトムにプルートゥやアブラー博士と同じような憎しみを抱かせ、その後のアトムとプルートゥの和解をドラマチックに描くことができているように感じました。

 

また、「地上最大のロボット」と比べて、「プルートゥ」ではアトムの描写がより人間的になっています。

 

顔つきや表情だけでなく、服装も人間と同じになっており、初見ではアトムだとわからないくらいです。

 

原作と比べてアトムを他の人間と区別できないくらい見た目を寄せていることから、「プルートゥ」では人間とロボットが近づいていることがよくわかります。

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