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『ギフト±』19巻が『マンガTOP』にて無料で読めると言いましたが、この記事を執筆している現在(2021年)では第1巻から最新巻まで全巻無料で読むことができます。
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『ギフト±』19巻 ネタバレ紹介!
『ギフト±』19巻見どころ
自分の遺伝子をこの世に残さないために、加藤はあることを目論んでいました。
土壇場で助けに来てくれたリュウに力を借り、ふたりの深い絆が描かれます。
爆破した船内でリュウともみ合い、海に投げ出された暁東が亡くなります。
国良の回想で描かれる暁東の提案力が度肝を抜きます。
環のピンチヒッターとして愛怜が秋光家にやってきました。
曹との取引で来たはずが、愛怜は「自分の意志で来た」といいます。
タカシとは考え方が異なる愛怜に、あのタカシが論破されていく様子は見ものです。
愛怜のフェアの精神とはいったいどういうものなのか。
愛怜が”クジラ”を捌くシーンで明らかになります。
加藤が託したデータに行き詰まりを感じた廣瀬がしたある決断とは?
梨世の身体にもある変化が?
続きを知りたい方は、引き続きネタバレも読んでみてくださいね。
第168話 感触
加藤は船に乗り込む前に、自らの手で自身の身体に麻酔を打ち、昔の手術痕から起爆装置を奥に隠し、その手前に小型爆弾を仕込んでいました。
加藤のもくろみ通り、小型爆弾を取り出した時点で曹(そう)たちは油断し、奥に仕込んだ起爆装置に気づかれずに済みました。
四肢の腱を切られた加藤は、駆けつけたリュウに頼みます。
「こんなことはお前にしかできない。私の体内から起爆装置を取り出してくれ」と。
素手で加藤の体内に手を入れたリュウは、人を殺すのとも違う”熱くてドロッとした気持ちの悪い触感や臭い”に吐きそうになりながら、加藤の腹の中を探ります。
リュウは加藤と初めて出逢った場面を思い出しながら、「こんなことをさせるために俺を拾ったのか」と心の中でぼやきます。
加藤もまた同じ場面を思い出していました。
当時リュウは自分のことをゴキブリと呼んでいましたが、加藤はリュウに伝えます。
「ゴキブリは嫌われ者だがどの生物よりもしぶとい。お前ほどのしぶとい奴を私は他に知らない。私にはお前が必要だったんだ」
ひるんでいたリュウは肚を括りました。
「任せてください。要は女のあそこに突っ込むようなモンだ。俺は中折れしないのが自慢でね」
その瞬間触れた硬い感触、ビニール袋に包まれた中身は携帯電話を改造したリモコン起爆装置でした。
加藤はぐったりしていました。
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第169話 爆炎
「君は特別だ」
加藤の遺伝子(サンプル)目当てで近づいてきた秋光正の言葉。
自分の命を救い、恩人と思ってきた加藤はやりきれない想いです。
リュウに呼ばれ、加藤は目を覚ましました。
加藤は気を失っていたのです。
加藤はリュウに取り出した起爆装置を握らせてほしいと頼み「今すぐ船から降りろ」と伝えます。
加藤は自分の遺伝子を曹たち大陸に渡さないために、自ら自分の始末をつけようとしていたのでした。
リュウは何となく思っていました。
加藤と初めて会ったときから加藤が目の前で死ぬんじゃないかと。
そんなリュウに加藤は言います。
「大きくなったな。あの時拾った痩せこけた子犬のようだったガキがここまで。手が頭に届かない…」
リュウはまだやるべきことが残ってるから行く、と告げます。
加藤はリュウが環を殺そうと目論んでいたことを思い出すも、「もはや止める資格はない、お前はすでに私とは切れている。
それでも、私にはお前しかいなかった。お前なら必ず来てくれるだろうと。本当に来てくれたな。行け、船が沈む前に」
秋光正やタカシだけでなく自分もまた人を利用してきた。
誰も、自分さえも信じられなくなる所だった。
ありがとう。
加藤は心の中でリュウに感謝を伝えました。
リュウはあふれる涙をぬぐうことなく立ち去ります。
環を残して逝くのは気がかりだがもう身体は動かない。
やるべきことはやった、自分に残された仕事はあとひとつ。
私の遺伝子(サンプル)は大陸には渡さない、自分の身体の欠片をこの世には残さない。
コンテナ船は爆発しました。
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第170話 返り血
曹は加藤のいたコンテナが木端微塵になったと聞き、加藤がはじめから自爆を企てていたことを悟ります。
SNSでは船の爆発画像が拡散され始めました。
コンテナ船は公用船、いわば”外国”、しかしここまで大事故になればニュースで取り上げられるのも時間の問題。
廣瀬は「これが加藤の狙いなのだろう」と考えます。
救命ボートが無くなっていることに気づく曹たちのもとにリュウが現れました。
血だらけの姿を見て、曹は「そのケガはどうした?」と聞きます。
リュウは曹に飛びかかり首を絞めます。
加藤の体内から起爆装置を引っ張り出した返り血だと言ったリュウに、曹は数発撃ち込み、リュウは曹もろとも海へ飛び込みました。
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第171話 死の代行
遺体安置室で暁東の遺体確認をする曹3兄弟の国良と浩然。
コンテナ船にいたのは暁東だったのです。
実は、暁東が国良を救ったのはこれで2度目でした。
◆おさらい(曹3兄弟)◆
名前、特徴、支配している分野
・【国良(コクリョウ)】ほくろなし、政界
・【浩然(ハオレン)】左口元にほくろ、移植手術の跡、宗教
・【暁東(シャオドン)】右目元にほくろ、裏社会
場面は曹が曹と名乗る前の時代に遡ります。
国良を養子にするため、エリート一族の曹夫婦が国良・浩然・暁東3兄弟のもとへやってきました。
しかし養子の条件は国良の臓器と引き換え。
その臓器は糖尿病の父親に移植するためといいます。
傍から見ていた大人たちは話します。
「あいつ等エリートは仲間以外を人間だと思ってねェ」
「最悪、国良は臓器だけ盗られて捨てられるかもな」
浩然と暁東を見ながら曹に尋ねる国良。
「僕が臓器をあげれば、本当に弟たちの面倒は見てくれるんですよね?」
「もちろんだよ。君が自分のすべきことを果たせば、君の弟達を悪いようにはしない」
それを聞いた暁東が曹に提案しました。
自分の臓器を差し出す代わりに、兄の国良を本当の子供として愛してやってほしいと。
・三つ子の兄弟だから「兄と同じ臓器を持っている」、同じ臓器なら兄の代わりに自分のでも問題ない
・自分を養子にしなくてもこの先面倒を見てくれなくてもいい
・”本当に子供にするための養子なら”国良は無傷に越したことはない
暁東を引っ張って、曹夫婦から離れた場所で話をする3兄弟。
「自分が何を言ってるのかわかってるのか?」と問う国良に、僕達3人が生き残るためのカケと答える暁東。
最悪のシナリオ「兄は臓器を抜かれて捨てられ、僕達は見捨てられる」これを回避するための策でした。
「確実じゃないしわずかな希望かもしれないけど、向こうにとっても臓器だけ抜いて捨てる事はリスクがある。でも本当に養子に迎えるなら五体満足な人間を求めると思う。兄さんがすべきことはただひとつ、あいつ等に愛されること。だからいつか僕達をちゃんと迎えに来てよ、それまで二人で何とか生きていくから」
暁東の想いに涙する国良は納得するのでした。
我々3人の魂はひとつ、暁東のためにも前に進まねば。
加藤のサンプルが手に入らなかった国良は、リュウ以外にもモグラ(スパイの意)がいると確信します。
サンプルを手にする愛怜(アイリン)。
「先生(曹)には悪いけど、ボクがあなたを有効に活用してあげる、加藤サン」
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第172話 前触れ
目の前で船が沈んでいく様を見ていることしかできなかった瑞希。
加藤もリュウも曹もどうなったかわからない。
交通規制や周辺の完全封鎖により廣瀬は現場に近づくことすらできず、手掛かりは瑞希が撮った船の写真のみ。
加藤から託された資料の解読を進める廣瀬は、裏付けが足りない箇所が多いこと、次の一手の必要から英琢磨(はなぶさたくま)を日本に呼び戻すことを決めます。
秋光家ではタカシと愛怜が話しています。
「君がここにいるって事は、曹との取り引きは成功したって事だな?」と聞くタカシに「取引って加藤サンのこと?なら、そういう事になるかな」と答える愛怜。
お前が悪いんだ加藤。お前が僕を裏切ったから。
タカシの心の声を見透かすように、そしてタカシの”爪を噛むしぐさ”を見てクスッと笑いながら、「ちょっとは罪悪感あるんだ」と愛怜。
「ボクが今ここにいるのは他の誰でもないボク自身の意志。加藤がこんな簡単に自分の命を捨てると思う?
絶対に何かあると思ってひと足先に船から脱出したんだよ」と話す愛怜に「はじめから曹を裏切るつもりだったのか?あんた等は仲間意識がないのか?一体どこの味方なんだ?」と聞くタカシ。
「味方も何も、先生はボクの事は何とも思ってないと思うよ?ボクは解体するためのただの道具で利用されるべき部品だよ。
タカシが何を目指してこういう事をしているか”本音の部分が知りたい”。もしそのビジョンがボクの目指している所と重なるならボクは君と組むよ?」
ずいぶんと上からだな、と反応するタカシに愛怜は続けます。
「でも君だって同じでしょ?君達は更生の余地のない犯罪者を”クジラ”と称して解体し臓器を分配していた。それこそ自分達の判断基準で一方的にね。確かに捌かれても仕方のないターゲットばかりで、死刑に値する犯罪者だけに絞り裏も取っているかもしれない。それでもあくまで個人的な価値観の域を出ない。ボクのターゲットは違う。戦場で負傷し助かる見込みのない兵士を捌いてきた。犯罪者ではないが彼らもまた人を殺している。人を殺す事が許される人間は、自らも殺される事を厭わない者だけだ。それは臓器も同じ、自らの臓器を躊躇なく分け与える事ができる者のみが他者の臓器を扱う資格がある」
第173話 フェア
鼻歌交じりでカメラを設置する覆面姿の男。
目の前にはケージに入れられた黒猫。
「いーっつしょーたいーむ」
録画を始めました。
その録画を動画サイトにアップし、伸びる視聴回数とコメントを見ながら自己顕示欲を満たす男。
実は動物虐待だけでなく、子供も殺していました。
猫で炎上しちゃったからこれ(殺人動画)アップしたらすごいことになりそうだぁ。
捕まったらやっぱ死刑かなぁ死刑は嫌だけど、もし裁判になったりしたらニュースで放送されるかなぁ。
自伝書けとか出版社から言われるのかな、それはそれで悪くないかなぁ。
妄想は膨らみます。
秋光家のダイニングでは「学校にしばらく行ってない、というか行けない。迷惑かけちゃうから」と言う環に、愛怜が自分の解体を見てみないかと提案します。
「そっか、あたしじゃなくても出来るんだよね。今までずっと一人でやってたから」と知る環。
別室で、環に何を話した?と問うタカシに、愛怜は「ただの挨拶」と「これから”仕事”」と伝えたと話します。
勝手にクジラを捕らえた事も解体も許可した覚えがないと憤るタカシに、愛怜は答えます。
「ボクは君のビジョンを見せてほしいと言った。でも君もボクの能力がわからないと話せないと思ってね。ボクは”フェア”が好きなんだ」
「”クジラ”は典型的なシリアルキラー、いやそれ以下のただの目立ちたがり、承認欲求の塊みたいなクズ野郎だね」
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第174話 クリア基準
「”クジラ”は始めは猫の虐待動画を表の動画サイトに上げていたが、次第に殺す事に快感を覚え、内容も残酷になっていった。
ダークウェブに動画をアップしてて、画像検索にかけたら”表”のサイトの猫の虐待動画に行き着いた。”自分は大丈夫”と思った危機意識の無さが命取りになったね。こいつはサイコキラーというより露出狂という方がピッタリだ。裏取りも抜かりない。
こいつのPCのHDにダークウェブで流れてた動画のマスターがあり、撮影したと思われる部屋とレイアウトが一致した」
「なぜコイツが”クジラ”なのか」と問うタカシに愛怜は答えます。
「こいつは自分が常に中心にいないと気が済まない、自己顕示欲を満たすのが生き甲斐なんだ。こんなのを逮捕しても喜ばせるだけだし、刑務所に入っても反省するようなタマじゃない。仮に裁判になった場合、一人目の殺人なら死刑はまずありえないし、無罪になる可能性だってある。実際コイツのPCにはそのシミュレーションをしていた痕跡もある。計画的だし放っておけば再犯の確率は高い。、”クジラ”としての条件は十分満たしている」
渋々納得したタカシ。
愛怜は準備を始めました。
電車の中で雑誌を見る廣瀬。
コンテナ船爆発から1ヶ月経たず、何もなかったかのように見出しがだんだん小さくなる。
コンテナ船がその後どうなったのか、停泊していた埠頭は閉鎖されたままで取材もできない。
だが、プティシャトンを再び埋もれさせる事は絶対にさせない。
“クジラ”が解体用のベッドに括りつけられ、愛怜が引き継ぎました。
「今から”正義”を執行します」
第175話 言行一致
愛怜は”クジラ”に話しかけます。
「見せてもらったよ、君の”作品”。人間のは最悪だね、美しさのカケラもない、殺す事に必死で余裕が感じられなかった。
ただ、猫の奴はまんざらでもなかった。迷いのない虐待、拷問、火あぶり、水責め、好きな奴らにはたまらない娯楽性すら感じた。あれこそ芸術、いや職人と言ってもいい。そしてボクも職人なんだ。君が猫にした事を、そのまま、もしくはそれ以上に再現できるくらいにプロだよ?」
括りつけられた手足を動かす”クジラ”。
「あれ?どうしたの?君と同じ事を君にするだけだよ?君すごく楽しそうだったじゃない?でも君よりもっと上手くやるけどね。臓器に傷がついても困るし不衛生でも困る。なので君と同じ事はしない、ボクはプロだから」
そう言って愛怜はメスを入れました。
「通常脳死状態での臓器摘出は心臓・肺・肝臓の順番だけど、すぐ死んじゃってもったいないから、まずは取ってもすぐ死なない臓器からいこうか」
「あっ、早い。麻酔中でもないのに最小限の出血で取り出した」
環は初めて見る解体、愛怜の技術に魅せられます。
「あれ?気絶しちゃった?しょうがないなぁ、じゃあ次はこれいくよ?これは眼球摘出用のスプーンだよ。もっとも必要とされるのは眼球そのものより角膜だけどね。大丈夫、眼球取っても死なないから」
ガクガク震える”クジラ”。
「いっそ殺してくれとか思ってる?でもそうはさせない。なぜならボクはフェアプレーの精神って奴が好きなんだ。元々戦場上がりなんで一番手にかけたのは兵士だ、敵味方関係なしにね。ボク等も一歩間違えば殺される、戦場ってそういうところだ。
それがいわゆる”フェア”って事だと思う。引き換え君はどうだろう?安全な所にいて、自分より弱い者をいたぶり命を奪ってきた、ただ注目されたいがために。フェアじゃないよね。そして猫だけでは物足りなくなり、子供にまで手を出したはいいが、上手く〆る事ができなかった。所詮”猫止まり”のつまらない男だ。今や、かつて君が手にかけた猫や人間と同じく、なす術もなく解体されようとしている。君みたいなどうしようもないゴミは、世間ではもう忘れられている。裁判なんかさせて注目なんか浴びさせやしない、死刑にだってさせやしない。君にできる事はただひとつ、肉片として、せめてその汚い命でできる最後の償いをしよう。これでようやく”フェア”だ」
最後に心臓を取り出しました。
「キレイな臓器。タカシ、あたしもあーゆー事してるんだ」
つぶやく環にタカシは言います。
「環、安心しろ、お前はあいつとは違う」
「なるほどね。絶対的に有利なポジションで相手の命を奪うってのは何ていうか、麻薬?しかもそれがこんな卑怯者のクズならなおさらだ。つまり正義の名の下で遠慮なしに殺せるんだから、ホント正義って気持ちいいね!」
秋光家のトイレで陽性を示す妊娠検査薬を見つめる梨世(りよ、リーシー)。
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第176話 被る順番
“まいったな、と思いながらトイレから出た梨世は、鉢合わせした愛怜から鋭い一言。
「あなた”女の匂い”がするよ、パパはタカシ君かな?」
制する梨世に、「梨世、安心して。君が彼の子供を産もうが産むまいが、それが計画なのかそうでないのか、ボクの知った事じゃない。僕の邪魔さえしなければね」
そう言い残して愛怜は立ち去りました。
廣瀬は加藤が瑞希に託したディスクを解読していました。
プティシャトンのリストの原本、山のような断片的な写真や書類。
これらはどう繋がる?
足りないピースが多すぎる。
だが加藤が意味もなくこんなのを入れるはずがない。
そんなとき1枚の写真に目が留まりました。
その写真「コインロッカー」の意味することとは?
環と愛怜が夕食をとっています。
多江に環と話があるから席を外してほしいと伝える愛怜。
環に「”クジラ狩り”についてどう思ってるの?」と問いかけるも、愛怜は自身の考えを述べます。
「ボク等がやってる事は、こういう料理の下処理のようなものだと思うんだよね。とれたての肉や魚を捌いて、それをパック分けし人々の手に届け、それ等は調理され食卓に並べられる。でもそれを口にする人間のほとんどが、その肉塊に命が宿っていたことを知らないか見て見ぬフリをする。無意識の罪悪感ってヤツかな。臓器のやりとりも結局そういう事だよね。移植される人(レシピエント)は臓器提供者(ドナー)が誰かわからないのが今の制度だ。なぜだと思う?今主流なのは脳死移植だけだ、供給がまったく追いついていない。正規の移植が受けられない者の中には大陸や貧困国へ渡り、違法な臓器売買に手を出す者が未だにいる。そして彼等のほとんどは悪人などではなく、至って普通の人間だ。もし彼等が自分の臓器のために、死ぬ人間を目の当たりにしたとして、何の抵抗もなく受け容れることができるだろうか?少しでも罪悪感があれば”自分が殺した”と移植後に苛まれるか、あるいは拒否する人もいるかもしれない。だから”クジラ狩り”はすごくいいアイディアだよね。何しろ人を人でなくさせる、相手に罪悪感を抱かせないための”装置”だから。そこが臓器移植ビジネスのキモなんだよ。環ちゃんはどこまで自分の事を知ってるの?”もう解体がつらい”そう思ってるんじゃない?だとしたら今度解体されるのは環ちゃんかもしれないよ。」
まとめ
加藤が爆死し、暁東も亡くなり、新たな展開を迎えました。
秋光家での愛怜の立ち回りが目を見張りましたね。
タカシに認めてもらうためというよりはむしろ、タカシを煽り刺激し続けています。
瑞希と廣瀬は次の一手を求め、英琢磨を戦地から呼び戻すことを決めました。
梨世の妊娠も判明しましたね。
引き続き20巻のネタバレもお楽しみください。