進撃の巨人グリシャは死亡？過去や正体・生きている理由や目的は？なぜジークに裏切られた？

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漫画、アニメ、共に話題となった作品「進撃の巨人」

 

原作漫画は最終回を迎え、アニメも、2023年に開始される予定のファイナルシーズンを待つばかりとなりました。

 

今回は主人公エレンと獣の巨人ジーク、二人の父親であるグリシャ・イェーガーをご紹介します。

 

グリシャはシガンシナ区郊外に住んでいたミカサの一家や、中央の権力者達の家にも出入りするなど、幅広く行動していた町医者です。

 

世界の真実について、何か知っている様子だった彼の行動は謎が多く、物語の鍵を握る存在として描かれています。

 

ウォール・マリア破壊後は行方知れずとなり、その消息は長らく不明でした。

 

グリシャの正体は、【始祖の巨人】を王から奪うために壁の外からパラディ島へやってきたエルディア人であったことが、後に明かされます。

 

何故【始祖の巨人】を求めているのか、グリシャの目的や過去、最終章での行動、正体について触れていきましょう。

 

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グリシャイェーガーとは何者？目的・正体は？

本名グリシャ・イェーガー
誕生日1月26日
年齢182㎝
身長78㎏
出身地レベリオ収容区

 

 

グリシャはエレン達を世界の真実へと導いた、キーパーソン的存在です。

 

シガンシナ区の町医者ではありますが、元は壁の外、マーレ国の生まれでした。

 

収容区で両親と、幼い妹フェイの4人暮らし。

 

この妹の死が、グリシャを引くに引けない道へ誘うこととなります。

 

グリシャの正体

グリシャの正体はレベリオ区の医者であり、打倒マーレを誓う【エルディア復権派】の一人です。

 

そして九つの巨人の一つ、【進撃の巨人】のエレン以前の所有者でもあります。

 

また、一時的にですが【始祖の巨人】を所有していたこともありました。

 

ライナー同様の二面性があり、パラディ島の壁の中においては優秀な町医者であり善き父親、レベリオ収容区においては町医者であり、レジスタンスの一員で狂気に溢れる父親でした。

 

本来ならば、収容区の壁の中で終わるはずだったグリシャが何故、パラディ島に向かうことになったのか、その目的については、次で解説していきます。

 

グリシャの目的とは！？

グリシャがパラディ島に向かった目的はひとつ、島に逃げた王家から【始祖の巨人】を奪還するためでした。

 

【エルディア復権派】の一員であるグリシャは、始祖ユミルがもたらした物は破壊ではなく、その末裔である【ユミルの民】が悪魔では無いと、証明したかったのです。

 

マーレだけではなく、世界各国の収容所で制限され、怯え暮らす全ての【ユミルの民】を解放し、再びエルディア人の世を創ろうとしました。

 

しかしグリシャは復権派の仲間達を全て失い、たった一人でパラディ島に向かうことになります。

 

普通ならば巨人に襲われて終わりですが、グリシャは旅立つ前に、巨人化の力を託されました。

 

その力を駆使して、壁にたどり着いたグリシャは新たな人生を手に入れます。

 

レベリオ区でグリシャイェーガーは生まれた？過去やジークとの関係は？

グリシャの過去と罪

かつてのグリシャは息子のエレン同様、敵国マーレの収容区の壁に囲まれ、不自由な思いを抱いて生きていました。

 

妹のフェイと一緒に飛行船に目を輝かせる、ただの子供だったグリシャはある日、フェイを伴い、子供ゆえの迂闊さで壁の向こうまで行ってしまいます。

 

そこはマーレ人の居住区、エルディア人は許可無く立ち寄ってはいけない場所です。

 

つかの間の自由の代償は大きく、グリシャは殴られただけで済みましたが、先に帰されたはずのフェイは翌日、川の近くで無残な姿で発見されました。

 

何があったのかをなんとなく察するも、逆らうなと訴えて媚びへつらう両親、平然と嘘をつくマーレ当局の男達、何よりも愚かだった自分自身の行動に、グリシャは焼けるような憎しみを抱きます。

 

エルディア復権派へ！ダイナとの出会い

その後、父の医院を継いだグリシャは【エルディア復権派】の男と接触、妹の死の真相を聞かされます。

 

フェイはマーレ当局の男とその家族に、犬をけしかけられ食い殺されるという、惨たらしい制裁を受けていました。

 

打倒マーレを誓ったグリシャは【エルディア復権派】の一員となり、マーレの隠すユミルの民の歴史を学んでいきます。

 

やがて彼らの元へ、マーレに潜伏する内通者「フクロウ」から、大陸に留まった王家の末裔ダイナが遣わされます。

 

ダイナから【始祖の巨人】の力とパラディ島へ逃げた王家の真実を知ったグリシャは、【始祖の巨人】を奪還し戦おうと復権派のメンバーと結託しました。

 

ジークの誕生！息子を操るグリシャ

やがてダイナと結ばれたグリシャの元に、息子ジークが誕生します。

 

王家の血を引くジークの存在が、彼らエルディア人を導くだろうと歓喜する二人。

 

数年後、マーレが資源調達の為にパラディ島の【始祖の巨人】を奪おうとしている事を知ったグリシャと復権派は、先んじて彼らに勝利するべく、ジークをマーレの戦士としてパラディ島へ送り込むことにしました。

 

無自覚に、かつて嫌悪した父親と同じやり方で、エルディア復活の為の生贄となるようにジークを育ててしまったグリシャ。

 

しかしジークが望み通りの息子ではなかったことで、あからさまに失望した態度で接するようになります。

 

やがてダイナ、復権派の仲間達もろともジークに密告され、パラディ島で無知の巨人として永遠にさまよい続ける、「壁送りの刑」に処されることとなりました。

 

進撃の巨人を継承

目の前でダイナと仲間達を無知の巨人にされてしまったグリシャは、巨人化の薬を打ったマーレ当局の男に、妹を殺したことについて憎しみを吐きますが、人間のふりをするなとあしらわれてしまいます。

 

グリシャの番がまわってきた時、復権派に情報を流してきた「フクロウ」ことエレン・クルーガーに助けられました。

 

「フクロウ」の正体があの日、壁の外を飛び出した事の制裁としてグリシャを殴った、マーレ当局の男の一人だったことに驚愕します。

 

クルーガーに【進撃の巨人】の力を継承して【始祖の巨人】を奪還するように命じられますが、グリシャは戦意も憎しみも喪失していました。

 

自分でやればいいと投げやりなグリシャに、クルーガーは【ユミルの呪い】である13年の寿命を迎えようとしていることを明かします。

 

あの日、フェイを連れて壁の外へ飛び出したことのツケを払うように迫られたグリシャは、クルーガーから【進撃の巨人】を継承し、なんとか壁にたどり着いて暗躍することになります。

 

パラディ島でグリシャイェーガーは”始祖の巨人”を奪還した？奪還したその後は！？

善き医者、父だったグリシャ

ついに壁に辿りついたグリシャは調査兵キース・シャーディスと出会い、壁の中の成り立ちなどを教わります。

 

記憶を無くしたと偽り、医者として生活を始めたグリシャは伝染病から命を助けたカルラと結ばれて、息子のエレンを授かりました。

 

医者としてのグリシャの評判は、ハンネスの口ぶりや、結婚式に集まった人々の様子を見るに、良かったようです。

 

またエレンやミカサを可愛がり、尊敬される父親でもありました。

 

【道】を通じて過去を渡るジークが、二人目の息子は愛されていたと皮肉るくらい、収容区に居た頃の彼とは違っています。

 

惨劇の日よりも以前に、レイス家に辿りついていた？

新たな家族であるカルラ、エレンとすごす日々はきっと幸福だったことでしょう。

 

それこそ、本来の目的を忘れたくなるほどに。

 

壁の権力者の間を医者として渡り歩き、ついにレイス王家の足元まで辿りついたグリシャでしたが、直前になり、彼らとの接触を拒んで家路に着いてしまいます。

 

その当時のエレンはまだ、両手で抱きかかえられるほど。

 

ウォール・マリア破壊以前に、グリシャは目的を果たすこともできたのです。

 

そうしなかったのは、未来のエレンが記憶の断片を垣間見せて、グリシャを操ったからとジークは予測しています。

 

しかし、これはエレンも知らない事実だったため、全てを操れるほど都合の良い能力では無いようです。

 

レイス家で行った虐殺

数年後、ウォールマリアが破壊された日、グリシャは再び王家の元へ出向き、【始祖の巨人】の継承者フリーダ・レイスに、力を駆使して戦うように懇願しますが拒否されてしまいます。

 

【進撃の巨人】の力の特性で未来を知るグリシャは、その記憶通りに行動しようとしますが、やはりできないと膝をつきました。

 

しかし【道】を通じてやってきた未来のエレンに、奪われ失った全てのものに報いるように促され、結局、父親を除いたレイス家の人々を一方的に虐殺。

 

念願叶って【始祖の巨人】を手に入れたグリシャはその後、保護されていたエレンと再会し、自ら巨人化させたエレンに食われます。

 

グリシャイェーガーの最後は死亡？生きている？エレンに記憶を継承させた理由は？

全てが交わる【道】で

【始祖の巨人】を託すために息子のエレンに食われるという最期を迎えたグリシャでしたが、それで終わりではありませんでした。

 

全てのユミルの民が交わる【道】で、エレンを止めるために力を貸してほしいと訴えるアルミンとジークに、過去の巨人化能力者達が目覚めて戦う最終章。

 

超大型に変身する直前のアルミンを守るように、盾となる巨人たちの中には、グリシャもいます。

 

自由を求めて飛び出した幼い子供だったグリシャは、世界のために、人類の敵となった息子と戦うことを選びました。

 

いつからエレンに操られていたのか？

かつて、息子を自分の思い通りに操ろうとしていたグリシャが、逆に踊らされてしまったのは、皮肉としか言いようがありません。

 

グリシャに救いがあったとすれば、【道】を通して現れたジークに謝罪できたことでしょうか。

 

グリシャがエレンに操られていたと思われるのは、レイス家での虐殺です。

 

グリシャは虐殺を躊躇い（ためらい）、嫌がりますが、エレンがそれを許しませんでした。

 

【進撃の巨人】の能力で未来を知ることができるとグリシャは言いましたが、ジークはもう一つ、逆の特性も付け加えています。

 

遠い未来で【始祖の巨人】の力を得たエレンが、自分の望む未来を叶えるために、【進撃の巨人】の所有者達に都合のいい記憶だけたを覗かせたのではと……

 

おそらくグリシャは、【進撃の巨人】を継承してからエレンに操作されていたのかもしれません。

 

レベリオ収容区に居た頃のグリシャの記憶では、エレンが接触したような描写が無いからです。

 

しかしそう考えると、グリシャの前身であるクルーガーが彼を助けたのは、近い将来産まれてくるはずの、エレンのためだったと言えます。

 

たまたまあの日、飛行船の近くでさぼっていたのではなく、そこでグリシャと出会うようにクルーガーを仕向けていたのだとしたら、彼らの意思は一体どこにあったのでしょう。

 

【道】でエレンは、皆がこの記憶に導かれたと叫んでいます。

 

導いたのは始祖ユミルでしょうか？

 

それともエレンがずっと、操ってきたのでしょうか？

 

グリシャとは何者だったのか

結局、グリシャとは何者だったのでしょう？

 

エレンが生まれるために必要だった、それだけの誰かだったのでしょうか？

 

何を選んでも拒否しても、最後にはエレンの望むままにグリシャは行動しています。

 

少なくとも、幼い頃に自由を求めて妹の手を引いて飛び出したグリシャは、自分から望んでそうしたように思えます。

 

また最終話で、エレン目線のグリシャが窺えるシーンがあります。

 

「お前は自由だ」と息子を抱き上げるグリシャ。

 

この時断片的にとは言え、将来エレンが何をするかを知っていたとしたら、どんな思いで言った言葉だったのでしょう。

 

誕生を喜ぶ半面、「もしかしたら」の祈りを込めて、慎重に、大切に、エレンを育ててきたのかもしれません。

 

人類の敵になってしまうならその時は、と多少なりとも覚悟をしていなければ、再会したジークにエレンを止めてほしいとは頼めないような気がします。

 

そう考えるとグリシャは確かに、自分の意思で未来に抗おうとしてきたとは考えられないでしょうか？

 

全てはエレンのお膳立てかもしれませんが……

 

グリシャは自由になりたかった、世界に復讐したかった。

 

けれど全てを忘れて逃げてしまいたかったし、大切な誰かに幸せになってほしかった。

 

いずれもグリシャの真実であり、エレンと良く似た生涯です。

 

息子のエレンと同じく、未来を渇望（かつぼう）し、ふりまわされた自由の奴隷。

 

それがグリシャ・イェーガーの正体なのかもしれません。

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