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『ヒノワが征く！』4巻ネタバレ紹介！
第18話『天狼国』
天狼国・蒼穹にて。
十辰星が招集され、都に集まってきました。
西方軍指揮・ヨミヒメ
遊撃軍・ナハシュ
北方軍指揮・グンダリ
東方軍指揮・アマテル
の四人が都内で会い、お互いの近況を報告しあいます。
グンダリは山塊国で活躍し、アマテルは叢雨国の兄弟武将、キンカクとギンカクを討ち取ったようです。
二人の顔を縫い合わせているのが何ともグロテスクですね。キョウコツも殿に、人間を使った作品を送って喜ばれていました。
殿の趣味が少し心配になります。
親衛隊・ミズチが城で四人を出迎えます。
ミズチはキョウコツが討ち取られた件で、ヨミヒメを糾弾します。
そんなミズチを軍師・アクゲツが止めに入ります。
逃げるのも大切なことだと、皆に説きます。
さらにミズチはナハシュにも絡んできます。どうやらミズチはトラブルメーカー気質のようです。
そこに別の人物が待ったを掛けます。
外交僧・シャモンです。
さらに忍軍指揮・クルリヤも現れます。登場人物がどんどん増えてきますね。
場面は変わり、男性と女性が何やら致しております。
こちらの女性が、南方軍指揮・モエギです。なんともけしからんですね。
十辰星が9人集まりました。
あと一人、マガツという人物がいるみたいですが、今は諸国を巡っていて、今回は不参加のようです。
そこに天狼国・国王・ズオウが上半身裸で、異形を背負って現れます。すごく強そうです。
そしていきなり異形を解体し始め、かぶりつきます。どうやらこの異形の肉は、万病防止に効くそうです。
そして蒼海国には食べたものの寿命を伸ばす、人魚の伝説があるみたいです。
異形は脅威ですが、冥宝の素材になったり、食材として親しまれているんですね。
食事が終わり、軍議が始まりました。
天狼国は周りを他国に包囲されており、まさに四面楚歌の状態です。
他国に攻め入るも、決定打を与えることが出来ず、今だどこの国も落とせていないようです。
そこでアクゲツは、十年間の内政によって生み出した莫大な金を使い、他国を内から乱す策を提案します。
忍者をまとめるクルリヤがこの作戦の要になりそうですね。
ズオウは天下統一を目指しているようです。
第19話『海鳴島侵攻戦』
蒼海国にて。
蒼海国・国王・ソテツが海の中に揺蕩っています。
「海に抱かれるのは女と交わるより心地よい」
とのことです。海が大好きなようです。
どうやら最近蒼海国内に海賊が現れ、貿易船が襲われているようです。
その対応策を軍師シオン、ソテツ、蒼海国・武将・ワニバが話し合っています。
そこでヒサメが海賊退治に立候補します。
武将になったヒサメですが、慢心していないようです。
そこにリンズ姫がお供を連れ、現れます。
ワニバがリンズ姫に、「香水を変えられました？」と声を掛けます。
どうやらリンズ姫を妻にするという野心を抱いているようです。
この時代は普通なのかもしれませんが、ちょっと犯罪チックだなと思ってしまいました。
リンズ姫がヒサメに話しかける姿を見て、ワニバは歯ぎしりをします。なにか企みそうな感じがします。
一方、ヒノワ隊も海賊退治を行うことになりました。
皆戦いに向けて、気持ちを高めています。
海鳴島にて。
海賊頭領・サイハと部下たちも向かってくるヒノワ隊に対抗すべく、準備を進めます。
ヒノワ隊と海賊の戦いが始まりました。
ヒノワ隊は度重なる戦いにより、実力と自信をつけていたようで、海賊相手に戦闘を優位に進めます。
海賊相手に無双していたヒノワですが、船の下からの攻撃により、海に落ちてしまいます。
ヒノワが海中を見渡すと、サイハが長い銛のような武器を構えていました。
どうやら海中からヒノワを攻撃したのはサイハだったようです。
そして先ほどの攻撃はヒノワを仕留めるためではなく、海に引きずり込むのが目的だったようです。
ヒノワはサイハを海賊の親玉だと見当をつけ、斬りかかります。
第20話『足軽（前編）』
海中でヒノワとサイハが対峙します。
漁師のヒノワにとって、海中での戦闘は、それほど苦ではないようです。
しかし、サイハは自分の敗北を微塵も考えていないようです。
その理由がすぐに明らかになります。
突如、サメ型の異形影鰐が現れ、ヒノワを一口で飲み込んでしまいます。
どうやらこの島近辺では、なにか備えをしておかないと、この異形に襲われてしまうようです。
サイハの自信はこの影鰐の存在があったからみたいです。
しかし、ヒノワは影鰐の内部から攻撃し、脱出に成功します。どうやら影鰐の特性をしっていて、あえて飛び込んだようです。
ヒノワは戦況をひっくり返し、勝利します。
サイハを無力化し、ヒノワは無事仲間のいる船に戻ってくることが出来ました。
サイハとの戦闘でヒノワは足を痛めてしまったようで、マルゲ武将から休息を命令されます。
ヒサメ隊と、ヒノワ隊（ヒノワは休息中）が島に攻め入ります。
トバリとアカメが恐ろしい活躍を見せる中、コブたちは島の裏手から逃げようとしていた敵を見つけ、戦闘に入ります。
無事敵を倒し、警戒しながら周囲を確認するコブたちですが、突然背後からコブが刺されてしまいます。
どうやら先ほど倒した敵にまだ息があったようです。
駆け付けた仲間が敵にとどめを刺し、コブを支えます。
どうなってしまうのでしょうか？
第21話『足軽（後編）』
海鳴島にて。
ヒサメ隊とヒノワ隊の活躍により、海賊砦を占拠、首領であるサイハを捕らえることに成功します。
スズマルは異形の多いこの島にどうして砦を築くことができたのか、サイハに質問します。
どうやら、ある鉱物が効いているようです。
サイハは、スズマルには教えるつもりはないようです。
しかし、自分を水中戦で倒した、ヒノワには教えてもいいと思っているようです。
とある小屋にて。
瀕死のコブに、ヒノワが必死に声をかけていました。
コブは、足軽になる前は商売の世界に身を置いていたようです。
どうしてもお金を稼ぎたかったコブは、お店のお金に手を付けてしまい、界隈から干されてしまい、足軽になったようです。
半ば人生を諦めていたコブにとって、自分のために泣いてくれるヒノワの存在は、本当に有難かったと思います。
「そんな俺にここまで声をかけてくれるなんて、戦えて良かった…」
そう言い残し、コブはこの世を去っていきました。
海の前で俯いているヒノワの背後にアカメが現れます。
ヒノワも戦をしている以上、自分や仲間が死ぬ覚悟はしていました。
しかし、やはり実際に仲間が死ぬのは辛いのでしょう。アカメの前で涙を流します。
そんなヒノワをアカメが抱きしめます。
「悲しかった時、友達にこうしてもらった経験がある」
この言葉は、前作を読んだ方はウルっとくると思います。
そんな二人の前に、ヒノワ隊の面々が現れ、ヒノワに声をかけます。
その言葉を受け、ヒノワは気持ちを切り替えます。
その姿をみたサイハはますますヒノワを気に入ります。これにはトバリもびっくり。
蒼海国、渚城にて。
海鳴島を海賊から取り戻したことで国王・ソテツは上機嫌でした。
そしてなんと海鳴島は、ヒサメの領地になるようです。ヒサメの出世速度がすさまじいですね。
国王・ソテツは突然、リンズ姫の婿についての話を始めます。
立候補資格は武将以上。ヒサメとワニバの目の色が変わりました。
第22話『嵐の予感』
ヒサメが早速立候補します。素早いです。
マルゲ武将はそんなヒサメに危うさを感じ、ワニバが嫉妬していることを察します。
ヒサメの前にリンズ姫が現れます。
ヒサメは、自分が婿に立候補したことをリンズ姫に伝えます。
その言葉を受け、リンズ姫は、「ヒサメを応援しています。勝ってください」と、ヒサメの耳元で囁きます。
ヒサメは、「絶対に勝つ…！」と、心中で誓います。気合十分ですね。
海でヒノワとサイハが釣りをしています。
サイハは万物は海から来て、海に還るという大洋神を信仰しているようです。
サイハは元海賊の自分を信用できるのか？とヒノワに問いかけますが、ヒノワはお前を信じると真っすぐに伝えます。
心強い仲間になってくれるといいですね。
八重波村にて。
塾で祝いの席が設けられていました。
仙人が謎の刺身を皆に差し出します。個人的に凄く伏線な予感がします。
食事も一段落し、仙人が十辰星についての説明を始めます。
モエギは本能で動く獣のような人物で、益荒男衆という親衛隊を抱えているそうです。
アマテルは容赦がなく、彼女が率いる軍はワコク最強と言われるほど、統率力に優れているようです。
アクゲツの考える策はかなりえぐいみたいです。
トバリが仙人は物知り！特に天狼について！といった発言をします。
もしかすると、仙人は元天狼の武将だったのかもしれません。
海鳴島でヒサメ隊が砦の改修をしていました。
そこにワニバが現れ、ヒサメに声を掛けます。
ワニバはヒサメに、「婿選びから辞退しろ」と、言います。ヒサメはこれを速攻で断ります。
どうしても立候補を取りやめないヒサメにワニバは、
「後悔するぞ。海の底は暗く冷たい」と、威圧しながら宣言します。
ですがそんな威圧に負けるヒサメではありません。
自分はリンズ姫と結婚すると、ワニバに向かって、堂々と言い放ちます。
第23話『リンズの花婿（前編）』
蒼海国・花婿選び当日。
浜辺に大勢の観客が集まっていました。
立候補者は、
蒼海国武将・ワニバ
リンズの信奉者で有名なカケス
出世街道まっしぐらのヒサメ
南西地方で名を馳せるウナト
この4人です。
4人はそれぞれ対戦相手に対しての牽制を始めます。
リンズ姫は心の中でヒサメにエールを送ります。頑張れヒサメ。
どうやら競技の内容は、大亀に乗って、リンズ姫の乗っている船にいち早く辿り着け、というものみたいです。
ところ変わり、ヒノワ、アカメ、サイハが何かの準備をしています。
とうとう花婿選びの儀が始まりました。
先行するヒサメにウナトが仕掛け、ヒサメが迎撃します。
そこに矢が飛来します。どうやらカケスの冥宝のようです。
カケスの矢を的確に防ぐウナトですが、背後からワニバの一撃をくらい、海に落ちてしまいます。
観客席にて。
天狼国十辰星・クルリヤが変装して、観客の中に紛れていました。忍ってすごいんですね。
第24話『リンズの花婿（後編）』
カケスが上から矢を降らすように射ます。
落下物への警戒を大亀に促し、動きを鈍らせるのが目的のようです。
後ろからワニバが追いかけて来るのに加え、カケスがヒサメを狙いだしたことで、ヒサメは窮地に陥ります。
マルゲ武将が危ないと、思わず席を立ちます。
その横で軍師・シオンは、カケスがワニバと組んでいることを見抜きます。
その理由が明らかになります。
カケスは想い人が他の男に寝取られることに興奮する変態さんだったのです。
寝取られ現場を見たいがために、ワニバに協力しているようです。
ワニバとカケスの矢が、ヒサメを追い詰めます。
ヒサメは矢を鞘で防ぎ、ワニバの方に逸らしました。
突然矢の対処を余儀なくされ、ワニバは致命的な隙を晒してしまいます。
その隙を見逃さず、ヒサメはワニバに一太刀を入れることに成功します。
「俺が斬られた…？」と、ワニバは膝を折ります。
カケスもウナトに倒され、ヒサメの勝利も目前ですが、ワニバにはまだ何か策があるようです。
その策は、海中に部下を待機させ、妨害工作をさせるというものでした。
しかし、その策をヒノワ達が阻止します。このために準備をしていたんですね。
万策尽きたワニバに、出来ることはもう何もありません。ヒサメがリンズ姫の乗った船に到達するのを眺めることしかできません。
ヒサメは、「俺と結婚してください」と、万感の想いを込めて、リンズ姫に伝えます。
リンズ姫は毎晩、ヒサメがどんな求婚をしてくれるのか想像していたようです。
「そんなヒサメが好きなんです。結婚しましょう」と、ヒサメの手を取り、求婚に応えます。
ヒサメは、とうとう夢を叶えることが出来ました。ですが本番はこれからです。これからも気を引き締めて、頑張ってほしいです。