アニメ化2期も決まっている人気作品『異世界食堂』。
この記事では、『異世界食堂』の最終回・結末はどうなったのか？について分かりやすく簡潔にまとめていきます！
また『異世界食堂』を1巻から最終巻まで無料で読みたい！という方に『異世界食堂』を合法的に全巻無料で読む方法も併せてご紹介していきます。
最終回のネタバレの前に『異世界食堂』を全巻無料で読む方法です。👇
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そもそも『異世界食堂』ってどんな話?
ビジネス街の一角にあるおしゃれなレストラン‘洋食のねこや’。
平日の昼はランチタイムのサラリーマンでにぎわい、夜は家族連れやカップルが訪れる人気のお店です。
ところがこのレストランには毎週土曜日に秘密の特別営業があります。
その秘密の特別営業とは・・・・
なんとこのレストランの扉は毎週土曜になると「異世界」と繋がるのです。
そしてそこから訪れる異世界のお客に料理をふるまっています。
人呼んで「異世界食堂」。
そんな異世界食堂には様々なお客が来店します。
人間、ドワーフ、エルフ、ハーフエルフ、リザードマン、吸血鬼、魔族、そして神様でさえも異世界食堂の料理に夢中です。
そして来店したお客は種族や身分の垣根を越えて交流し、共に異世界食堂の料理を堪能するのです。
この物語は、そんな不思議な食堂を舞台にそれぞれのお客の人生とその人生を彩った数々の料理のお話です。
『異世界食堂』の主な登場人物紹介！
店主
「異世界食堂」こと‘洋食のねこや’２代目店主。
30代半ばで細身の男性。本名は不明。
初代店主で祖父の山方 大樹（やまがた だいき）から10年ほど前に‘洋食のねこや’を引継ぎました。
異世界の住人達との交流に驚きつつも、分け隔てなく接して料理をふるまう度量の大きな人物。
根っからの料理人で、料理を食べること、料理を作ること、作った料理を食べてもらうことが大好き。
各話で主役として訪れる様々な異世界人に対して料理を作り、時にアドバイスも行う主人公たちの良きサポーター。
アレッタ
「異世界食堂」のウェイトレス。10代後半ほどの魔族の少女。
頭に魔族であることを示す黒い山羊の角があります。
両親と死別してしまったため、魔族であることを隠して異世界の王都でウェイトレスとして働いていました。
しかし些細なことから魔族であることがばれて首になってしまい、路頭に迷っているところをねこや店主に拾われて異世界食堂のウェイトレスとして働くことに。
素敵な笑顔の持ち主で一生懸命接客しているため、店主やお客からもかわいがられています。
また本人も店主が作る美味しくてすごい料理を味わったため、こんなすごいレストランで働けるなんて嬉しい！とこの仕事に働き甲斐を見出しています。
そんな真面目で頑張りやの少女です。
クロ
「異世界食堂」のウェイトレス。見た目は歳若いエルフの少女。
その正体は異世界で神と崇められる６柱の竜神の１柱。本来の姿は巨大な黒い竜です。
数万年前のはるか昔、他の5柱の竜神と共に異世界にはびこっていた「滅び」の力を倒しました。
三万年の間、自分の力が他の生物に「死」をもたらすことを恐れ月面で暮らしていましたが、月面に現れた異世界食堂の扉をくぐったことからウェイトレスとして働くことに。
竜神だけあってしゃべらなくても思念で他者と会話できます。
またお客の思念を読み取ることで注文を取る前にオーダーが分かるという有能さ。
さすが神様！
大好物は異世界食堂のチキンカレーで数十皿をおかわりする大食漢。
ですが、真面目に働く有能なウェイトレスです。
サラ・ゴールド
20代半ばの人間の女性。トレジャーハンター。
同じくトレジャーハンターであった祖父の後を継いで家族の反対を押し切りトレジャーハンターになりました。
過去の記録を頼りに祖父が秘密にしていた異世界食堂を訪れ、これまた祖父の好きだった異世界食堂のメンチカツにハマりました。
ついたあだ名は「メンチカツ二世」。ちなみにメンチカツ一世は祖父のウィリアム・ゴールドです。
トレジャーハンターだけあって、いつも古地図や古文書などを解読して、それを元に財宝を探して各地を駆け回っています。
危険な冒険をしても無事に帰ってきていることからトレジャーハンターとしての腕はいい模様。
ファルダニア
エルフの少女。魔術＆料理研究家。
あだ名は「トーフステーキ」
エルフの森で仲間と共に暮らしていたのですが、たまたま異世界食堂の扉をみつけて来店しました。
異世界のエルフは肉や魚、卵などが食べられないいわゆるベジタリアンです。
異世界食堂でもベジタリアン用の食事を頼んで困らせてやろうと思っていたところ、自身の料理よりもはるかにおいしいトーフステーキを食べることになり常連になりました。
料理の達人である異世界食堂店主に料理で勝ってやる、と決意し頻繁にお店に通う真面目な少女です。
赤ノ女王
異世界における６柱の竜神のうちの１柱。世界を焼き尽くすほどの炎を操る神。
異世界食堂のビーフシチューをこよなく愛しており、常連客として頻繁に店を訪れビーフシチューを寸胴鍋ごと買い占めていきます。
彼女の執事が言うには「異世界食堂一の大食い」とのこと。
普段は巨大な赤い竜の姿をしていますが、異世界食堂を訪れる際には若い女性の姿となります。
異世界食堂を自身のテリトリーと称しており、神として異世界食堂やその従業員を見守っています。
異世界でも人々から崇拝されている勇猛果敢な神様です。
アルトリウス
かつて魔族の神である「邪神」を倒した４英雄の一人で大賢者と呼ばれる人物。
あだ名は「ロースカツ」
異世界に住む人間のなかで最高の魔術の使い手。
転移魔法にも長けており、洋食のねこやの扉と異世界をつなぐ手助けもしています。
また異世界食堂が始まった際の最初の客であり、異世界食堂の始まりからずっと見守っています。
自身の国では大勢の弟子を抱えており国内では重要人物なのですが、異世界食堂では古くからの常連でビールとロースカツをこよなく愛するゆかいな老人です。
辰五郎
異世界でその武名を轟かせる伝説の剣豪。
あだ名は「テリヤキ」。
鋭い眼光と肉食獣のような風貌を持つ巨躯の老人です。
異世界食堂では古くからの常連であり、アルトリウスとも親交のある人物。
テリヤキチキンこよなく愛しており、異世界食堂に来た折にはテリヤキチキンと清酒の組み合わせを延々楽しんでいます。
自国では多くの弟子を持っており、そのうち見どころのある弟子を異世界食堂に連れてきてやろうと思っています。
ハインリヒ
公国の騎士。
過去、王都に赴く際に空腹であわや動けなくなるところで異世界食堂に出会いました。
あだ名は「エビフライ」。
海辺の町の出身であり、エビ料理が大好物。
始めて異世界食堂に来店した際には財布を忘れて支払いができず、代わりに自身の家に伝わる家宝の剣を代金代わりに置いていきました。
それから3年の後、店主から伝言と代金の代わりに置いていった剣を渡すように言付かったタツゴロウに連れられて再び異世界食堂に出向くことに。
今でも常連として異世界食堂に入り浸る騎士様です。
アーデルハイド
帝国の皇女。帝国一と言われる美貌の持ち主。
あだ名は「チョコレートパフェ」
「貧民殺し」と呼ばれる肺の病を患っており、療養のため帝国の離宮にて暮らしています。
ある時突然部屋の片隅に異世界食堂の扉が現れたためそのまま来店することに。
甘さを控えた異世界食堂特製のチョコレートパフェを気に入りその後常連となりました。
他の常連客とも打ち解けて談笑する気のいいかわいこちゃん。
ヴィルヘイム・アルフレッド
帝国初代皇帝。作中では既に故人。アーデルハイドの祖父。
あだ名は「コロッケ」。
旧帝国が魔族により滅ぼされた際には赤子でしたが、その後たくましく成長し新たに帝国を再建しました。
異世界食堂では先代店主の頃に常連として入り浸っており、何よりコロッケを愛した老人です。
あまりにコロッケが好きであったため、30年前当時、まだ子供だった２代目店主から男爵イモの種を譲ってもらい異世界でもコロッケを食べられるようにそのイモを育てることに。
その後、男爵イモは「ダンシャク」の名で異世界中に広がり、ダンシャクを用いた料理は帝国の名物料理となって現在に至ります。
帝国建国に尽力したパワフルな老人。
アレクサンデル
かつて魔族の神である「邪神」を倒した４英雄の一人で伝説の傭兵。
ハーフエルフのレイピア使い。人呼んで「剣神」。
実は帝国初代皇帝ヴィルヘイム・アルフレッドの実の父。
邪神討伐後、傭兵として各地の戦場を渡り歩いており、異世界食堂の常連ではありません。
物語中では、実子ヴィルヘルムが異世界食堂のコロッケが好きだったことを聞いて、知人の大賢者アルトリウスに頼み異世界食堂を訪れました。
息子がハマっていた異世界食堂のコロッケのおいしさに感心して、息子の墓参りの際にそれを土産話にするなど軽薄に見えて実は優しい人物。
ライオネル
人型の巨躯に獅子の頭を持つ魔族の剣闘士。
時代が違っていれば魔王と呼ばれるほどの強力な力の持ち主。
あだ名は「かつ丼」
かつて剣神アレクサンデルに敗れ剣闘奴隷に身を落とし生きる希望を見失っていましたが、その際に偶然迷い込んだ異世界食堂でカツ丼（勝つ丼）を味わい生きる気力を取り戻しました。
その後、剣闘士として連戦連勝し今では不敗の王者として君臨しています。
頻繁に異世界食堂に訪れカツ丼を食べていく常連客。
山方 大樹（やまがた だいき）
異世界食堂こと洋食のねこや初代店主。物語時点ですでに故人。
屋台のレストランから身を起こし、50年前に洋食のねこやを開店した創業者。
妻の暦（４英雄の一人‘ヨミ’）と共にねこやを切り盛りし、妻である暦のために異世界食堂を始めました。
料理を通じてお客の人生の相談に乗ったり、重要なアドバイスをしたりと人情味あふれる人物。
孫である店主をかわいがっておりとても大切にしていました。
故人となった今でも常連客や店主、そして妻である暦の回想によく登場します。
皆を良く愛し、そして良く愛された素晴らしい人物です。
山方暦（やまがた こよみ / ヨミ）
異世界食堂初代店主 山方 大樹の妻にして、かつて魔族の神である「邪神」を倒した４英雄の一人。
人呼んで「魔王殺し」。
70年前の邪神との最後の決戦の際に魔術によって異世界へ飛ばされ地球の日本にたどり着きました。
その際に山方大樹と知り合い、大樹を手伝って屋台を経て洋食のねこやでウェイトレスとして働くことに。
10年前大樹が亡くなったことをきっかけに異世界食堂から離れ静かに暮らしていいましたが、孫である２代目店主に異世界食堂のマスターキーを渡すべく来店しました。
日本に来てからは自身の魔王殺しの力を使うこともなく、家族に囲まれて幸せな日常を過ごしています。
大樹や家族との思い出を大切にして、この日本で最後まで生きようと決心している実は人類最強のおばあちゃん。
『異世界食堂』最終章までのおさらい！
異世界食堂の始まり
第二次世界大戦も終わり日本が復興に向かい動き出した70年前。
洋食のねこや初代店主 山方 大樹と異世界の4英雄の一人ヨミは出会いました。
山方大樹は料理人として修業しつつ自分の店を持つのが夢でした。
そこに現れたヨミは、異世界での邪神との闘いを終えて生きる意味さえ見失っていました。
そんな二人が出会ってともに手を携えて屋台の料理屋を経て、50年前についに洋食のねこやを開業します。
長らく屋台で稼いだ後、ついに自らの店を開いた大樹は、さらにヨミに対して結婚を申し込みます。
そしてもヨミという名前も暦（こよみ）と改めます。
そして二人は夫婦として洋食のねこやを盛り上げていくのです。
二人で始めた洋食のねこやですが、３０年前に異世界と地球を扉でつなぐことができる魔法の鈴を見つけて以降特別営業を始めます。
異世界食堂。そのすべてはここから始まります。
洋食のねこやの扉が異世界につながった際、初めて訪れた客はなんと大賢者アルトリウス。
当時、アルトリウスは邪神との闘いの際に死んだと思っていたヨミが生きていたことに驚きました。
さらには異世界に飛ばされた先で現地の人間と結婚していたことにも驚きです。
日本で幸せに暮らすヨミのため、そんなヨミに生まれ故郷である異世界との絆を残してやりたいという大樹のため、アルトリウスも異世界食堂に協力します。
以降、ねこやの扉は魔法の鈴の魔力の高まりに合わせて７日に１度の土曜の日に異世界とつながるようになりました。
そして異世界食堂に迷い込んでくる客に対して、時には励まし、時には人生のアドバイスを授け、道に迷った人を料理で救ってきました。
それから30年。今日も異世界食堂は異世界の人間たちに幸福を届けています。
サンドイッチの話
大樹と暦から始まった異世界食堂。
その後も様々な人物が異世界につながる扉から現れ、７日に１度の土曜の日は大繁盛です。
そんなある日のこと、常連のサラとハインリヒが激しく言い合いをしています。
その内容とは・・・。
なんとメンチカツとエビフライ、どちらがサンドイッチにした時においしいかという話題。
そんな二人の言い争いを見かねて諭そうとするアルトリウスとタツゴロウ。
「ここは食事を楽しむ場。多少の会話は料理を楽しむスパイスと言えるが、過ぎれば料理の味を損なうぞ？」
流石は大賢者と伝説の傭兵のセリフ。言葉に重みがあります。
そして話をまとめようとする二人ですが、ここでまたしても問題が・・・。
なんとタツゴロウとアルトリウスも自らの好きなロースカツとテリヤキチキンが最もサンドイッチに合うと言って譲りません。
何ともはや実はおとなげないじい様たちです笑。
さらにはアーデルハイドも、サンドイッチにはフルウツサンドが良いと言って議論に参加します。コミュ力高い皇女様ですね。
そしてついには他の客も巻き込んでサンドイッチに最適な具は何かとの議論は盛り上がります。
なんだかんだ異世界食堂に訪れる客はみな仲良しです。
お客それぞれが議論をしても一向に一番おいしいサンドイッチの具は何かという議論は収束しません。
すると最後には、客一人一人がそれぞれの推しであるサンドイッチを店主に注文します。
推しのサンドイッチを相手に食べさせて納得させようという作戦です。
突然降ってわいた大量の注文に店主もアレッタもクロも大忙し。
それでもさすが店主。即座に全員の注文を作り提供します。
なんとも美味しそうなサンドイッチの数々です。
サンドイッチの具にしたら一番おいしい食べ物はなにか？
その議論に終止符を打つべく全員が相手の推しのサンドイッチを食べます。
そしてそこにはなんとも幸せそうな笑顔があふれていました。
メンチカツ、エビカツ、ロースかつ、テリヤキ、フルーツサンド、そのどれもがなんともいえぬおいしさ。
最初は相手の好きな食べ物を否定していた客も直接食べるとそのおいしさに納得しました。
お客同士がお互いの好きな料理を認め合い、そしてともに味わい楽しい時間を共有する。
そしてそんな幸せそうな客を見ている店主の目はだれよりもやさしさと満足感に満ちています。
今日も異世界食堂の日常は平和で和やかに過ぎていきます。
こんな日がずっと続きますようにと願った山方大樹と暦の思いは今も受け継がれているようです。
ダンシャクとコロッケの話
異世界にある帝国の名物料理であるダンシャクのコロッケ。
男爵イモはなぜか異世界でも男爵イモというようです。それはなぜか？
そこにはねこや店主も知らない秘密が隠されていました。
話はさかのぼること30年前。
当時、あらたに帝国を再建した初代皇帝ヴィルヘイムは、異世界食堂とその料理「コロッケ」にハマっていました。
毎週のように異世界食堂を訪れコロッケを食していくヴィルヘルムですが、ある時まだ子供だった２代目店主と出会います。
始めは子供であった２代目店主と世間話などしていましたが、２代目店主が持っていた男爵イモからコロッケが作れると聞いて驚きました。
当時の帝国の領土は痩せた土地ばかりで作物が育たず困っていたそうです。
男爵イモであれば、痩せた土地でも収穫できる。
そして自身の好きなコロッケを異世界食堂に来なくても楽しめる、と考えたヴィルヘルムはその男爵イモを譲りうけました。
その後、男爵イモは帝国内で爆発的に広がり、その育てやすさと収穫の多さから飢餓で苦しむ多くの人を救いました。
そしてその男爵イモは、帝国内でもヴィルヘルムが神より賜った奇跡の作物「ダンシャク」として庶民に愛されています。
帝国内に限らず異世界中で重宝されているダンシャクも、もとは異世界食堂から広まったというストーリー。
異世界食堂は今日も異世界の人々においしい料理と安らぎを提供しています。
さらには後日、四英雄の１人である剣神アレクサンデルも異世界食堂を訪れました。
その目的は何とコロッケを食べること。
仲間であるアルトリウスや他人には打ち明けませんでしたが、帝国初代皇帝ヴィルヘルムはアレクサンデルの実の息子。
アレクサンデルは息子が心から愛した異世界食堂のコロッケを味わうためわざわざ来店したのでした。
コロッケとソースを一緒に味わいそのおいしさに驚くアレクサンデル。
彼の息子が生涯愛した料理を味わえて大満足です。
その後、アレクサンデルはかつて自分が愛したヴィルヘルムの母アーデルハイド（＊現第一皇女と同名）と実子ヴィルヘルムのお墓を詣でました。
おそらくコロッケを食べたことを報告していたのでしょう。
ここにも異世界食堂がつないだ秘密のストーリーが誰に知られることなく息づいています。
『異世界食堂』最終回結末ネタバレ！その後はどうなった？
肉の日
7日に一度の土曜の日。
今日は異世界食堂の日なので、朝からアレッタもクロも出勤しています。
そんな二人に朝の賄いご飯を提供する店主。
ところが今日はいつもの味噌汁ではなく、出てきたのはとん汁でした。
たくさんの野菜に味噌とバターの薫りがなんとも言えない風味を醸し出しています。
そして炒めた豚肉がまた何とも言えない歯ごたえと満足感を促します。
朝からボリュームのあるまかないご飯を食べて大満足のアレッタとクロ。
店主に「どうして今日はトン汁なんですか？」と聞くと、なんと今日は29日と土曜日が重なる日。
異世界食堂ではその日を肉の日（２９の日）と定めて、特別にお客にトン汁をふるまうというならわしがあるのです。
訪れる客
その日も異世界食堂には常連が訪れます。
メンチカツ二世ことサラ・ゴールド、エビフライことハインリヒ、カツ丼ことライオネル、ロースカツのアルトリウスに、テリヤキのタツゴロウと続々といつものメンバーが集っています。
29日と土曜の日が重なることは少ないため、なかなか肉の日を狙って異世界食堂を訪れることは難しいらしく、豚汁を食べるお客はみな幸せそうな笑みを浮かべています。
いつも賑やかな声とお客の笑顔で満ち溢れた空間。それが異世界食堂の魅力ではないでしょうか。
アレッタの思い、そして続く異世界食堂
訪れるお客に次々とトン汁をサービスするアレッタ。
そして今日も異世界食堂はどんなお客でも受け入れて食事を提供し、お客みんなを笑顔にしています。
ここでウェイトレスとして働くまでは、魔族というだけで何度も悲しい目にあったアレッタ。
しかし異世界食堂で店主やお客に受け入れられてからは幸せな日々を過ごしています。
異世界食堂に出会えてよかった。
これからもウェイトレスとして頑張っていこうとアレッタは決意しています。
と、そこにまたしても新たな異世界人のお客が訪れます。
「いらっしゃいませ！ここはヨーショクのネコヤです。人呼んで異世界食堂」
店主とクロと共にお客を案内するアレッタ。
これからも異世界食堂は異世界人の人生の物語をそのメニューの数々で彩って続いていきます。