『この音とまれ！』のもう一人の主人公といえば、筝曲部部長の倉田武蔵です。
高校受験に失敗したことから、初めは自分に自信がなく、「なでしこちゃん」と言われても何も言い返せなかったり、笑ってごまかしたりしていました。
しかし、仲間との出会いが彼を変えます。
本当に大切なものを守るために少しずつ成長していく姿が魅力的な武蔵。
部長としての自覚が芽生えてきたところからグッとかっこよさが増します。
さらに、副部長の来栖妃呂との恋の行方も気になりますね！
ここではそんな武蔵のかっこよさと恋する二人のかわいさについて解説します。
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倉田武蔵かっこいい所をおすすめシーンから徹底解説！
ここでは武蔵のかっこよさを表すシーンを紹介しつつ、彼の部長としての魅力と彼氏としての魅力（まだ妃呂とは付き合っていませんが（笑））について解説していきます。
理想の部長・武蔵
①顧問・滝浪への対応がかっこいい
まずは、顧問・滝浪涼香に合宿の許可をもらうシーンです。
滝浪は筝曲部の顧問でありながら、初めの頃は全く部活に顔を出さず、ましてや指導など一切しませんでした。
さらに「俺には迷惑をかけるな」と言って、引率を面倒臭がっています。
そんな滝浪に、武蔵は言います。
「顧問やめてください」
これには滝浪の方が度肝を抜かれ、許可をせざるを得ない状況に。
いや、先生を手玉に取る武蔵かっこよすぎます！
②天然でドＳな武蔵がかっこいい
温和で真面目な武蔵は部員一人一人にちゃんと敬称を付けて呼びます。
話し方も穏やかなのですが、時々見せるドＳな表情がかっこいいです。
たとえば初めての大会で、他校の素晴らしい演奏を聴き、おびえる部員に発した一言。
「やっぱりやめる？」
あんなに自己肯定感が低かった武蔵がこんなに立派に…！
自信たっぷりで部員を奮起させる武蔵の成長に感動ですよね！
こんなリーダーについていきたい！
③部員一人一人へのケアが素晴らしすぎてかっこいい
武蔵が部長として様々な問題に対応する姿は本当にかっこいいです。
特に部員への気配りがすごい！
鳳月さとわが鳳月会を破門されたことを打ち明けた時、「話してくれてありがとう」と言えるのは武蔵だからこそ。
最もおすすめシーンは、退部届を出した新入部員の百谷名都とのやりとり。
「僕たちのこと切り捨てないでほしい」という言葉はその時の百谷に深く響き、彼が部に残るきっかけになりました。
部員の気持ちを考えて、今一番必要な言葉をかけられるスキルが彼にはあります。
率先して引っ張っていくような強いリーダーではないですが、部員のことを考え、どんな問題も一つ一つ丁寧に向き合って解決していこうとする姿。
もう理想の部長です！
理想の彼氏・武蔵
①妃呂を守る武蔵がかっこいい
武蔵のかっこよさは部長の時だけではありませんよ！
たとえば妃呂が、街で中学の同級生と元カレに出会ったシーン。
その同級生は嘘をついて妃呂を陥れ、妃呂から彼氏も友人も奪った女でした。
ここでさりげなく妃呂をかばい、立ち去ろうとする武蔵がかっこいい！
しかし、未だに妃呂が悪いと思っている元カレは「気ぃつけた方がいーっすよ」と武蔵に声を掛けます。
そんな元カレを一瞥し「ご心配なく。あなたよりは人を見る目あるんで」と言い捨てて妃呂の手を引き、去っていく武蔵。
この少女漫画的展開に悶えた女子は多いはずです（笑）。
今の妃呂を知っているから大丈夫だと言ってくれる武蔵がかっこよすぎてキュンキュンせずにはいられません！！
②素直に褒めてくれる武蔵がかっこいい
天然な武蔵は何の計算もなしに、妃呂を可愛いと褒めます。
学祭でカフェの衣装を着る妃呂に「かわいい」。
妃呂の私服姿を見て「かわいい」。
ちょっとおめかしした姿の妃呂に「かわいい」。
こんなに素直に褒めてくれる男子、最高すぎませんか？
しかも、おめかしした妃呂への「かわいい」はとても真剣な顔で伝えてくれます。
女の子は褒めれば褒めるほど可愛くなるといいますが、妃呂もどんどん可愛くなっていくのがいいですね。
武蔵が照れたり恥ずかしがったりせず、真っ直ぐに褒めてくれるのは本当に素敵です。
世の男性諸君には見習ってほしいくらいです（笑）。
③いつも気にかけてくれる武蔵がかっこいい
武蔵は気配り上手。
だからこそ、少しの表情の変化にも逸早く気付いてくれます。
たとえば、クラスで開催されるクリスマスパーティーに参加した時のお話。
武蔵と参加できることを密かに喜んでいた妃呂でしたが、武蔵の隣に座れると思っていたのにそれが叶わずしゅんとして外に出ていってしまいます。
それを見逃さずに上着を持って追いかける武蔵。
そして、元気がない妃呂を心配していたと伝えてくれます。
もう本当に、武蔵が彼氏だったらめちゃくちゃ大事にしてくれそうですよね。
この理想の彼氏・武蔵がクラスでモテないのが信じられないです。
弟・武流とのわだかまりを乗り越えて成長した倉田武蔵！
このように、部長としても男としても非常にかっこいい武蔵なのですが、こうなるまでには様々な葛藤がありました。
ここでは、その軌跡について見ていきましょう。
高校受験の失敗
武蔵は、本来であれば有名進学校の明陵高校に進学する予定でした。
学力的にも合格間違いなしと言われていましたが、受験した同級生の中で自分だけが不合格になってしまいます。
自暴自棄になる中、武蔵は筝曲部に自分の居場所を見つけます。
しかし、先輩は引退し、部員は武蔵一人に…。
さらに、弟の武流が明陵高校に合格。
武蔵は完全に自信を失っていました。
武流からの冷たい言葉
それから武蔵は、唯一自分に居場所をくれた筝曲部を存続させるために真面目に頑張ります。
しかし、武流からは「男でコトなんて恥ずかしい」「だっさ」と事あるごとに馬鹿にされるようになってしまいます。
それでも、自分に自信がない武蔵は言い返すこともできません。
武流は自分に怒りをぶつけてこない武蔵が余計に腹立たしいのでした。
自信よりも大切な仲間
明陵高校で中学の同級生に再会し、筝のことも自分のことも馬鹿にされた武蔵ですが、笑ってごまかしてしまいます。
それを怒った久遠愛に武蔵は、「久遠君には分かんないよ」と八つ当たりしてしまうのでした。
しかし武蔵は、部員のことを「ガラが悪い」と悪く言う武流に対して初めて言い返します。
そして、自信よりも何よりも自分を信じてくれる大切な仲間がいたことに気付くのでした。
大切なものを守るために
武蔵の中に部員全員で全国を目指すという揺らぎない決意ができました。
それによって、過去を乗り越え、部長として成長した武蔵。
そして、大切な仲間を守るため全力で部活に打ち込むことを決めます。
吹っ切れた武蔵の姿を見て、武流は少しずつ応援するようになっていくのでした。
倉田武蔵と来栖妃呂（くるすひろ）のかわいい恋愛模様紹介！
様々な葛藤を乗り越えてかっこよく成長した武蔵。
このかっこいい武蔵と恋する乙女・妃呂、二人の恋について最後に解説したいと思います。
本作は少年漫画のはずなのですが、なんだか少女漫画のようなドキドキ＆キュンキュンが味わえますよ！
二人の出会い
妃呂は、自分の言動を誰にも信じてもらえず、友人にも彼氏にも裏切られた過去から、信頼関係というのを信じられずにいました。
そのため、仲の良さそうな人同士に嘘を吹き込んで関係を壊してばかりいるクラッシャーになります。
妃呂はそうすることで信頼なんて幻想だと証明し、自分をなんとか保てていたのでしょうね。
しかし、筝曲部は部員の絆が固く、思うように壊れません。
逆に自分の愚かさを自覚する妃呂。
武蔵は妃呂の思惑を知って怒りを覚えます。
つまり、武蔵から妃呂への始めの印象は良いとは言えなかったわけです。
それでも武蔵は妃呂が話すなら「ちゃんと聞くから」と突き放さずに救い上げようとしてくれるのでした。
恋心への気付き
武蔵によって筝曲部に自分の居場所を見つけた妃呂。
そして、自分に自信が持てず落ち込んでいた時に、妃呂に喝を入れられて立ち直る武蔵。
様々な事を乗り越えて、部長、副部長として部活に真剣に取り組む二人でしたが、先に恋に落ちたのは妃呂の方でした。
当然、自分を信じて自分の話をしっかりと聞いてくれる武蔵に惚れない訳がないですよね。
ギャルっぽい妃呂が真面目な武蔵に恋をする構図というのもイイです！
そして武蔵も妃呂とのわだかまりをきっかけに、妃呂のことが好きだと自覚するのでした。
もはや夫婦のような安定感
お互いのことが好きだと自覚した二人ですが、両想いであることには気付きません。
しかし、お互いに意識しまくりなのがかわいいです！
そのうえ、部長と副部長としての互いへの信頼感があるため、まるで夫婦のような安定感。
真面目で部員を温かく見守る父のような武蔵。
さっぱりした性格で部員をぐいぐい引っ張る母のような妃呂。
二人のやり取りも息が合っており、もうベストカップルでしかない！ですね。
最新刊では…
最新の２５巻では、久遠愛の過去編がクライマックスを迎えようとしているところ。
そのため、ちょっと恋愛どころの騒ぎではなく、二人の仲に進展はありません。
ただ、それでも部長・武蔵と副部長・妃呂は相変わらず阿吽の呼吸で物事に対処していきます。
妃呂は部を引退するまでは気持ちを伝えないと決めているので、当分はこの甘酸っぱい関係を続けていくのでしょうね。
いかがでしたでしょうか？
個性が強く、やんちゃな筝曲部員をあたたかく優しく見守る真面目な部長・倉田武蔵について解説してきました。
主人公の久遠愛とはまた違った魅力でいっぱいのもう一人の主人公です。
妃呂との恋愛もとっても気になりますが、恋よりも何よりもまずは全国大会へ向けて部活を全力で頑張っていくのだと思います。
部活引退後、彼氏彼女になった武蔵と妃呂を楽しみに待ちましょう！