マギ2巻無料ネタバレ!タダで読む方法紹介!漫画アプリでタダ?漫画バンクzip,rarは危険|アラジンの正体・ウーゴくんは何者?

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悩んでいる人
『マギ』2巻を無料で読む方法とネタバレが知りたい。

 

本記事はこんな疑問を解決します。

 

余談なのですが、違法な無料漫画サイト(zipやrarファイルを含む)では、ウイルスによる感染率が年々高くなっています

 

ご紹介する『マギ』2巻を無料で読む方法は、登録不要もちろん合法です。

 

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『マギ』2巻は漫画アプリ『サンデーうぇぶり』で読める

いきなり、結論です。

 

『マギ』2巻は、こちらの小学館が運営する漫画アプリサンデーうぇぶりにて無料で読むことができます。

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『マギ』2巻が『サンデーうぇぶり』にて無料で読めると言いましたが、この記事を執筆している現在では第1巻から最終37巻まで無料で読むことができます

 

つまり『マギ』を全巻無料で読むことができるのです。

 

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【最新版】サンデーうぇぶりの使い方やメリット・デメリットを徹底解説!おすすめ漫画ランキングも紹介!

 

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『マギ』2巻 ネタバレ紹介!

第8夜 アラジンの正体

第7夜の続きです。

 

第7夜では、迷宮(ダンジョン)の奥で遭遇したスライムが巨大化し、アラジンが呼び出したウーゴくんも、アラジンの疲労によって力尽きそうでした。

 

しかし、アラジンは力を振り絞って「奥の手」を見せようとします。

 

アラジンの言う奥の手とはなんでしょうか。

 

アラジンが笛を吹くと、ウーゴくんの両手が赤く輝き始めました。

 

その周りには変な鳥のようなものが見えます。

 

そして、ウーゴくんはたったの一撃でスライムの巨人を倒してしまいました。

 

スライムのいたあとには大穴が開き、スライムそのものが焦げ付いてしまうほど。

 

アリババもびっくりです。

 

しかし、アラジンはどこか顔色が悪そう。

 

アリババはここで休息を取ることにしました。

 

食料を食べ終えると、アラジンはすぐに眠ってしまいます。

 

これにはアリババも、(もしかして俺…お前に相当無理させてたか?)と冷や汗を流します。

 

また、化け物に襲われたらまずいと、近くにあった横穴に二人で身を隠すことにしました。

 

横になったアラジンは苦しそうに眉をひそめています。

 

この笛のせいなのか、とアリババが笛を吹いてみますが、音も出せず、何も起きません。

 

アラジンの謎は深まるばかりです。

 

それと同時に、アリババは自分自身のこともアラジンには全く教えていないことに気づくのでした。

 

ここまで助けてくれたアラジンには、自分の「事情」を話し、アラジンからも聞こうと決めるアリババ。

 

考え込んでいると、アリババも眠ってしまいます。

 

物音で目を覚ましたアリババは、横穴の入り口から外を覗き見ます。

 

すると、アリババの暮らす町であり、第7迷宮(ダンジョン)アモンの位置するチーシャンの領主・ジャミルの姿が。

 

体格のいい男と、子供の姿も見えます。

 

アリババは悪徳領主と名高いジャミルのことを知っていました。

 

今はアラジンも本調子ではないため、あちらが気づいていない今はやり過ごせる、と考えます。

 

アラジンの元へ戻ると、顔色は良くなってきていました。

 

安堵するアリババ。

 

するといつの間にか、背後に奴隷の少女が立っています!

 

驚きながらも、その少女が、迷宮(ダンジョン)に入る前に助けた奴隷だということに気づきました。

 

そして、ジャミルと体格のいい男もまた、横穴に入ってきてしまいます。

 

アリババは思考を巡らせ、今は友好関係を築くべきだと判断し、ジャミルに助けを求めるふりをします。

 

しかし、ジャミルたちは素通りしました。

 

「お待ちしておりました、マギよ。」

 

ジャミルは寝たままのアラジンの前に膝をつき、そう言いました。

 

「マギ」とは一体何なのでしょうか?

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第9夜 暴君

前回の続きです。

 

ジャミルは引き連れていた男、ゴルタスに命じて、まだ目を覚まさないアラジンを運ばせます。

 

自分を無視するジャミル一行に食って掛かるアリババ。

 

しかし、ジャミルは意にも介しません。

 

それどころか、ゴルタスに命じてアリババを殺そうとします。

 

アリババは身を躱し、短剣をゴルタスの首に突き付けました。

 

その身のこなしに驚嘆したジャミルは、ゴルタスを使えないと言い、レイピアで腹部を刺します。

 

あまりの非道さに腰を抜かすアリババ。

 

ジャミルはアリババに、一緒についてくるよう言いました。

 

仕方がないとついて行きますが、アラジンの笛もジャミルに奪われてしまい、どうすればいいか分からない状況です。

 

次第に道の様子が変わってきました。

 

壁には燭台が取り付けられ、レンガで舗装されています。

 

一行は、宝物庫への門へとたどり着いたのです。

 

そこに書かれていた碑文をのぞき込んだジャミルは、「トラン語」だと言います。

 

アリババも知っている様子です。

 

ジャミルは碑文を訳し始めますが、アリババはそれが間違っていることに気が付きました。

 

(もしかして…コイツは使えるかも…⁉) 

 

そう踏んだアリババは、賭けに出ることにしました。

 

「『竜の牙を越え』『真実へ辿り着け』『すべては竜の尾にあり』じゃないスかね⁉」

 

ジャミルは不満そうにしながらも、アリババの言葉を信じたようです。

 

アリババはほくそ笑みました。

 

さらに進むと、天井には剣、床には不自然に穴が開き、人骨が散乱する場所へとたどり着きました。

 

どう見ても罠です。

 

ジャミルは、アリババに囮になるよう命じました。

 

意を決して罠へ飛び込むアリババ。

 

案の定、天井から剣が落ちてきますが、アリババは危なげながらもそれを躱していきます。

 

しかし、ようやくそのエリアを抜けたと思い、安堵したのもつかの間、床がぱかりと開き、アリババは穴へ落ちていきます。

 

これもまた罠だったのです。

 

(あれっ⁉ 俺、これで…おしまい?)

 

ジャミルたちは、剣をゴルタスが受け、モルジアナが死臭を嗅ぎつけることで、罠を突破していました。

 

するとようやく、アラジンが目を覚まします。

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第10夜 望郷

目を覚ましたアラジンは、ジャミルたちと連れ立って迷宮(ダンジョン)を進みます。

 

ジャミルは、「先に行ってしまってはぐれてしまった君の友達も、必ず助け出してあげるからね。」とアラジンに嘘をついています。

 

アラジンはジャミルにはあまり興味を示さず、奴隷の二人を見ています。

 

ゴルタスは、北方の遊牧民族の出身です。怪我をした名残で、口が利けません。

 

モルジアナは、南方にある「暗黒大陸」に住んでいたという狩猟民族の末裔。鼻が利き、その脚力は強靭だと言います。

 

ぺらぺらと話すジャミルは、「今度、君の奴隷も見せてほしい」と言いますが、アラジンはジャミルを見向きもしません。

 

「ウーゴくんは…奴隷じゃなくて僕の友だちだよ?」

 

笑ってやり過ごすジャミルに、アラジンは冷たい視線を向けるのでした。

 

やがて、道が三つに分かれた場所に辿り着きました。

 

アリババの言ったことを信じ切っているジャミルは、この先をどうするか思案します。

 

モルジアナを行かせてもこの先に死体がなければ罠を見抜くことが出来ず、ゴルタスは声を出すことができないので、何かあっても分かりません。

 

結局自分が行くしかないと判断し、ゴルタスを連れて道を進んでいきました。

 

アラジンはモルジアナと共に残されました。

 

モルジアナはつれない態度を取りますが、彼女に話しかけてみたり、変顔をしてみたり、物まねをしたりして、気を引くことに成功しました。

 

モルジアナの故郷、「暗黒大陸」のことを尋ねてみます。

 

モルジアナは言います。

 

「暗黒大陸」は実の名をカルタゴといい、その名称は蔑称だと。

 

「太陽はきれいだし…台地は広いし、大きな動物たくさん。おいしい果物もたくさんあるんですから…」

 

その話を聞いたアラジンは、行ってみたい、連れて行ってよ、とモルジアナに言いました。

 

しかしモルジアナは首を横に振ります。

 

自身は奴隷であり、逃げられないのだと。

 

アラジンが説得しますが、モルジアナはムキになって反論します。

 

それどころか、このままでは「ご友人と同じ目にあってしまう」と言います。

 

「一緒にいたあの男の子ですよ…彼…領主様に罠除けにされて……」

 

「ご友人は…死んでしまいましたよ!!」

 

悲痛に叫ぶモルジアナ。

 

しかし、アラジンは他のことに気を取られていました。

 

モルジアナが話をしている間、上から物音がして見上げてみると、そこにはアリババがいたのです!

 

モルジアナが振り向くと、そこにはもうアラジンの姿はありませんでした。

 

空飛ぶターバンで空に浮き上がります。

 

もちろんアリババも一緒です。

 

激高するモルジアナは、その脚力を生かして壁を駆け上がりました。

 

すんでのところまで接近されますが、その手は届きません。

 

アラジンたちは再会の喜びもつかの間、大きな扉の前に辿り着きました。

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第11夜 ネクロポリス

ジャミルたちは、進んだ道の先で化け物に襲われていました。

 

アラジンに逃げられたモルジアナが駆け寄ってきます。

 

アリババはあの碑文をわざと誤訳しましたが、本来の訳は「竜の牙の中に真実は存在する すべては竜の尾に辿り着く前に」でした。

 

そして、アリババが落ちた罠こそが、「竜の牙」だったのです。

 

その先を進んでいくと、大きな扉があったのですが……アリババには開けることができませんでした。

 

アラジンはこの扉を知っているようです。

 

アラジンが元々いたという、「がんじょうな部屋」にあったというのです。

 

扉を開くにはこうするのだと、アラジンは扉に手をかざします。

 

「ひらけ~~~っ…ゴマッ!!」

 

そう唱えると、扉が勝手に開いていきます!

 

顔を輝かせ、駆け込む二人。二人が目にしたものは、地下空間に広がる街でした。

 

街の中心には大きな塔がそびえたっています。

 

「宝物庫」を探すため、二人はまず、その塔へ向かうことにしました。

 

場面はジャミルたちのほうへ戻ります。

 

3人はまだ、化け物と戦っています。

 

憔悴するジャミルは、ようやくアリババが自身を騙したことに気づきました。

 

街を散策する二人。

 

街は立派ですが、誰一人としていません。

 

アラジンとアリババは話をしながら進みますが、ふとした瞬間に話が途切れると、居心地の悪さを感じてしまいます。

 

アラジンの笛は未だジャミルの手元にあるのです。

 

アリババはウーゴくんと、頑丈な部屋について尋ねます。

 

自慢気にウーゴくんの話をするアラジン。

 

「なーこの『迷宮(ダンジョン)』出たらさー俺にも紹介してくれよ。ついでにお前のことも色々な!」

 

「うん。いいよ!」

 

二人はようやく塔へ辿り着きました。

 

その扉には、先ほどと同じ大きな扉が鎮座しています。

 

扉が開き、そこにはいよいよ財宝が———

 

と思われましたが……

 

「宝物庫っていうより…「物置き」ってカンジ?」

 

アリババがそう零してしまうくらいには、ボロボロの場所でした。

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第12夜 命張る場所

場面は続きます。

 

散策してみるものの、そこには石でできた置物のようなものしかありません。

 

ここは「宝物庫」ではないと見切りをつけ、外へ出ようとする二人。

 

しかし入り口には、ゴルタスの姿が!

 

アリババは思わず身構えますが、その体は傷だらけです。

 

案の定、その巨体は地面に倒れ伏しました。

 

背中におびただしく広がる刺し傷に、顔を歪めるアリババ。

 

その背後に、迫る影に、アラジンは蹴り飛ばされてしまいます。

 

ジャミルとモルジアナです。

 

ジャミルは憔悴しきっていて、アリババも違和感を抱きました。

 

モルジアナは、蹴り飛ばしたアラジンの元へ駆けていってしまいました。

 

アリババとジャミルの一騎打ちです。

 

「なんなんだあの化け物は?なんなんだ、一体ここは…なぜこの僕があんな目に…‼」

 

「…のせいだ……」

 

「お前のせいだ—————っっ!!!!」

 

叫ぶジャミルは、化け物のことを思い出し、全身を震わせます。

 

その姿を見て、アリババは愕然とします。

 

あんなにヤバいと思っていたはずの男が震えていることに、アリババの恐怖心は消え去ったのです。

 

「でもよ、今更何言ってんだ? ここは「迷宮(ダンジョン)」だぜ?」

 

「怖けりゃ、家で震えてな。お坊ちゃんよォ!」

 

アリババの煽りに、ジャミルも火が付いたようです。

 

ジャミルは剣を構えます。彼は王宮剣術を習ってきたのです。

 

その自信をもって、アリババに切りかかります。

 

しかし、その切っ先はアリババに届くことはありません。

 

それどころか、アリババは冷たい瞳で、ジャミルに反撃を始めます。

 

「おいおい…首、肘、肩、だめだぜ、先生に習わなかったのか⁉」

 

アリババの発言は、ジャミルが昔剣術の先生に言われたことと全く同じでした。

 

アリババもまた、王宮剣術の使い手だったのです。

 

アリババは過去のことを思い返します。

 

彼は、「アリババ・サルージャ」という名でした。

 

東南にあるバルバッドという小国の貧民街(スラム)で生まれ、娼婦である母と、貧しいながらも幸せに暮らしていました。

 

アリババは母を病で失くしてしまいますが、スラムの子供たちと一緒に生きてきました。

 

しかし、ある日男がやってきて、アリババを引き取りました。彼が10歳の時です。

 

男は国王でした。出来の悪い息子二人を案じ、いざという時のためにアリババを引き取ったのです。そのため、アリババは厳しい教育を施されました。

 

アリババは、生まれは貧民街(スラム)でしたが、王族だったのです。

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第13夜 創世の魔法使い

ジャミルをねじ伏せ、勝利を確信するアリババ。

 

ジャミルは慌ててモルジアナの名前を呼びます。

 

と距離は遠いと安心しきっていましたが、瞬時にモルジアナが飛んできました。

 

アリババはすんでの所で躱しますが、その脚力に目を瞠ります。

 

アリババはモルジアナに手を差し伸べました。

 

「モルジアナ! 俺たちと行こうぜ!」

 

モルジアナは黙々と歩きだしました。モルジアナは奴隷であり、ジャミルから解放されたがっているはずだと思ったのです。

 

モルジアナはアリババの手を取り……

 

淡々とした表情で、アリババの体を柱に打ち付けました。

 

満足そうに黒い笑みを浮かべるジャミル。

 

形勢逆転でした。

 

アリババの体を嬲り、モルジアナにアリババを殺すよう命じます。

 

命じられたモルジアナは、冷や汗を流しました。

 

しかし、ジャミルには逆らえません。

 

ジャミルはモルジアナを幼い頃から痛めつけてきたのです。モルジアナは逆らうことができません。

 

恐怖に染まった表情で、ジャミルから受け取った剣をアリババに向けて振り上げます。

 

しかし、その剣は消えてしまいました。

 

その先には、アラジンが立っています。

 

ジャミルとモルジアナが呆然とする中、アラジンはアリババの元へ向かいました。

 

「僕の笛、返してよ。」

 

アラジンはジャミルに手を差し出しました。

 

返すつもりのないジャミルに、アラジンは杖をかざします。

 

この場所に落ちていた、ただの石の杖でした。

 

その杖が光を帯びていきます。

 

以前、ウーゴくんの両手に宿っていたのと同じ、羽ばたく光のようなものです。

 

それを見たジャミルは、過去のことを思い出していました。

 

ジャミルには先生がいました。

 

彼はジャミルに奴隷を虐げることを教えました。ジャミルの両親を殺しました。

 

そしてある日、ジャミルのもとを去りました。

 

「10年後…とある少年がやってくるでしょう…彼こそが…王を導きし者!!」

 

その言葉通り、アラジンはものすごい力を発揮します。

 

「彼こそが………偉大なる創世の魔法使い……!!」

 

「「マギ」!!」

 

ジャミルの顔には歓喜が浮かんでいました。

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第14夜 迷宮(ダンジョン)の主

アラジンの杖に光の粒が集まっていきます。

 

「ルフたちの使役…やはり君が「マギ」なんだね!!?」

 

興奮するジャミルは、モルジアナをけしかけます。

 

モルジアナは戦闘民族、『ファナリス』の末裔でした。ファナリスとは、その蹴りでライオンの腹をつらぬくという民族でした。

 

しかしアラジンは、モルジアナに光の玉をぶつけます。

 

軽々と弾け飛ばされたモルジアナは、そのまま柱に張り付けられてしまいました。

 

ファナリスであるモルジアナもまた、「マギ」であるアラジンの前には無力だったのです。

 

呆然と腰を抜かすジャミル。

 

アラジンは再び言います。

 

「笛、返して。」

 

ジャミルは震える手で笛を差し出しました。

 

そのまま、アラジンに縋ります。

 

自分は今まで先生の言葉を信じて努力をしてきた、ずっとアラジンを待っていた、だから自分を王にしてくれ、と。

 

しかしアラジンは侮蔑の瞳を向けるだけでした。

 

「僕は…おにいさんのこと、そんな大した人じゃないと思うよ。」

 

ジャミルは打ちひしがれました。

 

アリババの元へ向かうアラジン。アリババは嬉しそうです。

 

「スッゲーな!さっきのはなんだ?」

 

「お前、一体なんなんだよ…」

 

そんなアリババに、アラジンは微笑むのです。

 

「何って…アリババくん、僕は君と「迷宮攻略」に来た、君の友だちさ!」

 

「さあ!冒険の続きをしようよ。「宝物庫」を探そう!」

 

二人が歩きだすと、アラジンの持っている笛が光り始めました。

 

その光は、広間の奥にあった壺に真っ直ぐ向かっていきます。

 

その壺にアラジンが触れると、壺が光を放ち金属に変化します。転がっていた石の置物も、同じく金属に変わりました。

 

衝撃波が塔の天井を貫きます。

 

アラジンとアリババが見上げると、そこには巨大な姿の老人がいました。

 

老人は場を見下ろします。

 

「誰だ? 王になるのは…?」

 

まずジャミルに目を向けますが、あまりの出来事にジャミルは心を失ってしまいました。

 

わあああと喚くのみです。そんなジャミルを、「黒の器…………だが、他人に作られた贋作じゃ。」と一瞥するだけです。

 

モルジアナにも目を向けますが、違うな、と目を逸らし、最後に、アリババに目を向けました。

 

しかし、厳かな雰囲気もつかの間、老人は「プッ」と吹き出します。

 

「なっ…なんだ今のはぁ!」

 

アリババは喚き散らしますが、老人は意にも介さず、するすると小さくなっていきました。

 

アラジンの姿を認めると、「おお…?これはこれは…!「マギ」よ。」と頭を垂れます。

 

呼ばれたアラジンもピンと来ていない様子です。

 

すると、笛の中からウーゴくんが現れました。

 

老人は目を瞠ります。

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第15夜 完全攻略(クリア)

ウーゴくんは喋れないので、ジェスチャーで老人と話をします。

 

訳の分からないアラジンとアリババはそれを見ているだけでしたが、やがて老人はこう言いました。

 

「我が名はアモン。礼節と幻覚から作られしジンです。」

 

「あなた方の…「迷宮完全攻略」を…認めます!」

 

老人もまた、ウーゴくんと同じ、ジンの精霊だったのです!

 

クリアに湧くアラジンとアリババ。

 

早速、アリババは財宝を集め始めます。

 

アラジンはアモンに、マギとはなにかと問いかけました。

 

「「マギ」とは、王の選定者。」

 

「愛しきソロモンの移し身よ。それが、貴方様なのですよ。」

 

そして、お宝にはしゃいでいるアリババを見て、「一体なぜ、あんな小僧にしたのですか?」とアラジンに問いかけます。

 

そのときです。

 

ものすごい地響きが鳴り、空間が揺れました。

 

何者かが外から「道」を閉じようとしているのだと、アモンは言います。

 

このままだと外へ帰れなくなる、とアモンはいい、出口を開きます。

 

六芒星の魔法陣が現れ、アラジンとアリババ、そしてウーゴくんは、財宝と共にその中へ駆け込みました。

 

しかし、モルジアナは動けません。

 

アモンが慌てて急かしますが、ジャミルのことが気にかかっているようです。

 

「なんでそんな奴気にかけるんだよ⁉置いてっちまえば、自由になれるのに…今までそいつに散々、嫌なことされてきたんだろ‼⁉」

 

アリババが声を掛けますが、モルジアナはジャミルに手を伸ばそうとします。

 

その心の内には葛藤が渦巻いていますが、それでも手を伸ばさずにはいられなかったのです。

 

しかし、ジャミルとモルジアナの間に、影が立ちふさがりました。ゴルタスです。

 

「こ…………こんな男を…外へ出しては…………ならない…」

 

ゴルタスが喋ったことに驚くモルジアナ。

 

ゴルタスは続けます。

 

自身はモルジアナと同じく、少数民族の末裔だが、その誇りを忘れ、ジャミルの言いなりになってきたと。

 

故郷へ帰っても、先祖に合わせる顔がないのだと。

 

しかしモルジアナは、いつもギリギリのところでプライドを保っていました。

 

「故郷へ帰れ…モルジアナ。それがおれのさいごの…のぞみ…」

 

ゴルタスは剣を振りかざします。

 

振り下ろされた刃は、モルジアナの足枷の鎖を断ち切りました。

 

いよいよ迷宮が崩れていきます。

 

魔法陣のなかで、モルジアナは迷宮の奥へ消えていくゴルタスとジャミルを見つめていました。

 

アリババとアラジンもまた、黙ってそれを見ています。

 

いよいよ魔法が発動し、三人の姿が飛ばされていきます。

 

アモンもまた、それを追って、アリババの短剣の中へ吸い込まれていきました。

 

短剣には、アラジンの持っている笛と同じ紋様が刻まれていますが、アリババはまだ気づいていないのでした。

 

その頃、チーシャンの町では、迷宮(ダンジョン)が地面に沈んでいきました。

 

逃げ惑う街の人々。

 

それを上空から見下ろす影が二つありました。

 

白い布を被り、顔の見えない男と、退屈そうに町を見下ろす男です。

 

後者が迷宮(ダンジョン)を消した張本人でした。

 

二人は、そのまま飛び去ってしまいます。

 

かくして、第七迷宮(ダンジョン)、アモンは、アリババ・サルージャによって完全攻略されたのでした。

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第16夜 約束

魔法陣に運ばれているアラジンたちは、再び、迷宮(ダンジョン)の入り口にあった膜を通ろうとしていました。

 

以前のように意識が飛ぶことを危惧するアリババ。

 

膜を通ると、やはり、また意識を失ってしまいました。

 

また目を覚ますと、来た時のような景色が眼下に見えます。

 

(また、俺一人なのかな?)

 

寂し気なアリババの背中に、誰かが声を掛けます。

 

アラジンでした。

 

「やあ、帰りは二人だったね。」

 

「そうみてーだな。」

 

言葉を交わす二人。帰り道はゆっくりで、アリババは話をしよう、と持ち掛けました。

 

なぜお金を集めているのか問われ、アリババは少し濁しました。

 

とにかくお金が必要で、これを元手に、商売を始めるのだと。

 

そうして、南にある「シンドリア」という国について、熱を込めて語り始めます。

 

シンドリアはシンドバッドが築いた国です。アリババはそこで商売をし、「シンドリア・ドリーム」を実現させるのが夢なのだと言います。

 

その前に、バルバッドに寄るのだとも。

 

アラジンは言います。

 

「これで僕らの冒険も…おしまいだね。」

 

「………おしまいか———」

 

その横顔を見つめながら、アリババはこれまでの冒険を思い返していました。

 

「世話んなったな!いろいろ…」

 

「俺、お前に会わなかったら「迷宮攻略」できなかった気がするよ。」

 

アリババは、アラジンの力で、迷宮をクリアできたのだと言います。

 

しかし、アラジンはそれを否定しました。

 

「きみは、勇気ある人さ。」

 

初めて会った日のことを覚えているかと問いかけます。

 

あの時のアリババは、自分の夢が笑われたときは怒りもしなかったのに、少女が見捨てられようとしたときは、本気で怒りました。

 

「僕は、あの時から、きみのことが、大好きになったんだ!」

 

「だって、きみは僕の尊敬する…友だちだからね!」

 

だから、アリババは自信を持っていいと、卑怯者ではないと励まします。

 

アリババはその言葉にすっかり感激してしまいました。

 

そして、自分たちの冒険はこれで終わりではなく、世界にはまだワクワクすることがあると言います。

 

「全部見に行こうぜアラジン!!」

 

「うんっ行く!!」

 

アラジンもまた、はしゃいでいます。

 

「一緒に行こうね!約束だよ?」

 

出口が近づいているようでした。二人は目を閉じました。

 

その頃、モルジアナは、チーシャンの郊外に転送されていました。

 

そして、アリババもまた、迷宮(ダンジョン)のあった場所に、財宝と共に転送され、目を覚ましました。

 

群衆がどよめき、新たな攻略者を称えます。

 

アリババはアラジンの姿を探しましたが、そばにはいないようでした。

 

アリババは、家で宴会の準備でもしながら、アラジンを待とうと考えます。

 

しかし、アラジンがこの町に戻ることは、もうありませんでした。

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第17夜 旅立ちの日

アリババは三日三晩待ちましたが、アラジンは戻ってきませんでした。

 

ジャミルの代わりの領主がやってきて、町は元通りです。

 

それから三週間後も、アラジンは現れませんでした。

 

アリババは、大きな屋敷の窓から、外を眺めていました。

 

それにゴマをするのは、以前出会ったブドウ酒商人のブーデルです。

 

アリババが迷宮(ダンジョン)を攻略したことで財宝を手にし、ブーデルへの借金も返済したことで、アリババに取り入ろうとしているようでした。

 

ブーデルは豪華な食事と女たちを用意し、宴を開こうとしますが、アリババは浮かない顔です。

 

何をしていても、アラジンのことを思い出してしまいます。

 

そこへ、アリババを尋ねて、子供がやってきたという知らせを受けます。

 

アリババは慌てて向かいますが……そこにいたのは、モルジアナでした。

 

あのあと、アリババは持って帰った財宝の半分を使って、奴隷たちを解放しました。

 

彼らは、新しい領主の下で、賃金をもらって働いています。

 

モルジアナもまた、感謝していると述べました。

 

アリババが今後モルジアナはどうするのか、と問うと、「故郷へ帰ります」といいます。

 

アラジンは虚を突かれたようでした。

 

「ありがとうモルジアナ。いい近況が聞けて、迷いが晴れそうだよ。まあ、お前も元気でな。」

 

翌日、モルジアナは、その言葉の意味を考えていました。

 

しかし、アリババがこの町を旅立ったという話を聞いて、茫然とします。

 

アリババは、もう半分の財宝を、元奴隷の生活の保障に使ってしまったというのです。

 

モルジアナは慌てて駆けだしますが……

 

アリババは、荷車に乗っていました。

 

思うのは、アラジンのことです。

 

アラジンは生きている、アラジンがすると思ったから、自分も奴隷を助けたのだと。

 

だから、ここで立ち止まらず、アラジンを探し、一緒に冒険をするのだと、そう心に決めていました。

 

こうしてアリババは、一人バルバッドへ向かうのでした。

 

同じころ、チーシャンからは遠く離れた平原に、場面は移ります。

 

騎馬民族が、草原を馬で駆けていました。

 

勢いよく馬を進めていましたが、草原に影を見つけます。

 

それは草原に倒れ、動かないそれは、人でした。

 

草原の中に、布製の大きなテントが張られています。

 

騎馬民族の用いるテントです。

 

そのなかでは、子供たちや女性が、馬乳酒づくりに取り組んでいました。

 

そこには、盲目の老婆が一人。

 

ルフという、闇を漂う鳥のようなものについて話をしています。

 

そこへ、男たちが帰ってきました。何かを抱えています。

 

老婆は目を見開きました。

 

彼らが抱えていたのは、アラジンだったのです。

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