2018年に公開され話題となった『万引き家族』。
そんな『万引き家族』は本当に面白いのか?オススメで観る価値があるのか?などについてまとめました!
また『万引き家族』を無料で視聴する方法も併せてご紹介していきます。
映画『万引き家族』を無料で見る方法は?無料で見れるサイト紹介!
そんな方もいると思います。
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映画以外のエンタメ紹介!
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映画『万引き家族』あらすじ紹介!ネタバレなし
今にも壊れそうな平屋に家族5人が肩をひしめき合って過ごしています。
皆、この家の持ち主である祖母の年金を目当てにし、足りない分は万引きをすることでそれを生活費にして生活していました。
社会の底辺を行くような毎日で、目を覆いたくなるような場面もありますが、なぜか家族はいつも明るく笑いが絶えず、仲良く暮らしていました。
ある日、家族は近隣の団地の廊下に1人取り残されていた幼い女の子を見つけ、見かねて家に連れて帰ります。
その子は身体中が傷だらけで、厳しいその家庭内境遇を思いやり、娘同然に家に迎え入れることにします。
家族で海水浴に行き、朗らかな雰囲気の中、穏やかな時間を過ごす家族。
一見ごく普通の家族のように見えて幸せそうな光景ですが、その幻影は厳しい現実の中でいとも簡単に崩壊するのです。
翌朝、祖母が亡くなり、その事実を隠して初枝の年金を不正受給する父と母。
そして息子の万引き発覚が引き金となり、父も母も逮捕され、彼らの暗い複雑な過去が白日の元に晒されます。
彼らの過去が明らかになるにつれ、この家族の実態も明らかになります。
果たしてこの家族の実態とは?
その衝撃的な真実に我々は驚愕させられるのです!
『万引き家族』は面白い?おすすめ?見どころ紹介!
先に結論、『万引き家族』は面白いです!
この作品は「家族のあり方」をテーマに、家族とは何か、愛とは何かを考えさせられる内容になっています。
家族の卑しい行為やその実態、つまりは現代社会にはびこる闇に監督はスポットライトを当て、人間の心の内側を鋭く抉り出すのです。
『万引き家族』の見どころを3つご紹介いたします!
見どころ① 家族の卑しい行為と対照的な明るさ
家族は『万引き家族』というタイトルの通り、人様の目を盗み、人様のモノを取る行為を繰り返し行います。
祖母、父、母、息子それぞれがそれぞれに万引き行為を行う中、ついにその究極と言ってもいい、幼い女の子の誘拐も行われます。
本来なら決して許されることのない行為の数々ですが、その卑しい行為とは対照的に、家族は言い争いになることはありながらも常に仲良く明るさがあふれているのです。
人間の心の暗い闇と明るい光。
この対照性こそがこの『万引き家族』で描かれる家族の姿なのです。
海辺で戯れ、朗らかに穏やかに過ごす家族のシーンがありますが、その光景はこの家族の卑しい行為や誘拐された子の存在を忘れさせるほどキラキラと輝いているのです。
見どころ② 明らかになる衝撃的なこの家族の実態
一見すると単に万引きをするほどの生活の貧しい、または心の卑しい家族という描写でこのストーリーは展開していきます。
しかしながら、ある日この作品のキーパーソンと言っていい祖母が突然他界することによって、想像を超えた事実が明らかになってくるのです。
その事実は、実は家族が幼い女の子を事実上誘拐したことに象徴されています。
人様のモノを万引きするのと同様に、人様の家の子を奪った。
つまり万引きして新しい家族の人間を増やしたということです。
父や母の暗い複雑な過去や息子の生い立ち、そして祖母の秘められた本当の家族、つまりは血縁関係が明らかになるにつれ、しだいにこの家族の実態が明らかにされます。
何と、この家族は血の繋がった血縁関係のある家族ではなく、言わば万引きのごとくに寄せ集められた擬似家族だったのです!
前夫に見限られ、寂しさを抱えた過去をもつ祖母が中心になり、父や母や息子は拾われて同居人として迎え入れられたという経緯が明らかになります。
この映画『万引き家族』のタイトルには、この万引きのように寄せ集められた家族という、もうひとつの意味があるのです。
見どころ③ 『万引き家族』が語る愛
血縁関係のある本当の家族から見放された登場人物たち。
彼らはその恵まれない環境下に置かれながらも、必死で生きようとします。
例えそれが擬似的な家族であったとしても、「家族」という形は求めずにはいられないのです。
自分のモノにならないモノを万引きしてでも自分のモノにするように、寄せ集められた人間関係に家族を、愛ある自分の居場所を求めていく。
人間として生まれたがゆえの悲しい性をこの作品は諭してくれます。
映画でのキャストの演出を通し、監督は痛いほどその悲しさ、切なさを訴えかけるのです。
家族とは何か。愛とは何か。
実の家族にあっても愛を感じられず、その関係に苦しむ現代の家族。
それを壊してもなお本当の愛を求める気持ちがあるのであれば、そこに希望を見いだすこができます。
今一度、じっくり考えてみたい、そんな気持ちにさせられます。
映画上でのキャストの役柄、そこに我々は自分自身の姿を見ることができるかも知れません。
この役柄のこのシーンはあの時の私。
自己投影して観る時、あなたは頬を伝う涙に気づくことでしょう。
『万引き家族』登場人物紹介!
柴田治(しばた おさむ)
名前は本名ではなく、擬似家族「柴田家」を5人で構成し、その中の父親的立場を担っています。
常連客として通っていたお店のホステスであった信代との関係が2人の関係の始まりであり、DV被害を理由に信代の前夫を信代と共謀して殺害した前科をもっています。
信代をかばって罪を1人背負い、有罪判決を受けて執行猶予中です。
柴田信代(しばた のぶよ)
同じく偽名で、擬似家族「柴田家」の中で、治の妻、母親的立場を担っています。
クリーニング店でパートとして働いており、ポケットに入ったネクタイピンなどを盗み、休憩時間には同僚と近所の住人の噂話に花を咲かせています。
職場でリストラの話があった際には、幼女りんを無断で連れ帰って匿っていることを黙っている代わりに仕事を譲るように同僚から言われ、仕事を譲る決断をします。
柴田祥太(しばた しょうた)
同じく偽名で、擬似家族「柴田家」の中で治と信代の息子的立場を担っています。
学校には通わせてもらえず、治と万引きをしています。
祥太は車に放置されていたところを連れて来られた血縁関係がない子どもであり、のちに信代から自分が置き去りにされていた場所や車のナンバー・車種を教えてもらい、「その気になれば実の親を探せる」と言われます。
りん
幼い女の子で、寒い冬の夜に家の外に1人でいたところを治が不憫に思って連れて帰ります。
実の両親から虐待を受けており、腕のアイロンでできたやけど等で身体が傷だらけでした。
本名は「北条じゅり」ですが、自宅に戻らず柴田家に残る方を選び、髪を切ってもらって「りん」と呼ばれるようになります。
その後は柴田家の一員として治や祥太と共に万引きの手伝いをしながら一緒に生活します。
しかしながら祥太が万引きで捕まり治と信代も逮捕された後は、元の家に戻されて再び虐待を受けるようになるのです。
柴田亜紀(しばた あき)
擬似家族「柴田家」の中で母親の妹的な立場を担っています。
妹のさやかに両親の愛情を独占され、居場所を求めて家出し、この擬似家族「柴田家」に移り住むようになりました。
実は「柴田亜紀」は実名で、同じく実名である初枝の継孫に当たり、初枝を慕っています。
「さやか」の源氏名を使い、JK見学店で働いています。
「4番さん」と呼ぶ常連客がいて、トークルームで4番さんの手に自分を殴った傷がついているのを見つけ「自分も自分を殴ったことがある」と語り、4番さんを抱きしめたりしています。
柴田初枝(しばた はつえ)
擬似家族「柴田家」の中で祖母的な立場を担っています。
一緒に住む治たちとは血縁関係はないです。
前夫の月命日には、前夫と後妻の息子夫婦の家を訪れて、「慰謝料」と言えるお金を受け取っています。
みんなが海水浴に出かけた翌朝、息を引き取ったところを発見されます。
遺体は治たちによって床下に埋められました。
治と信代は初枝の年金を詐取し、初枝のへそくりも見つけて喜ぶ姿を見せるのです。
亜紀は、初枝の前夫と後妻の息子夫婦の間にできた娘です。
継孫ということになります。
映画『万引き家族』キャスト紹介!
リリー・フランキー 柴田治 役
1963年11月4日生まれ。
福岡県北九州市小倉出身です。
日本のマルチタレントで、俳優、文筆家、画家など、多種多様な顔を持っています。
所属事務所は、ガンパウダー有限会社です。
安藤サクラ(あんどう さくら) 柴田信代 役
1986年2月18日生まれ。
東京都出身です。
学習院女子大学国際文化交流学部を卒業し、鈍牛倶楽部を経て現在はユマニテに所属しています。
夫は俳優の柄本佑(えもと たすく)です。
城桧吏(じょう かいり) 柴田祥太 役
2006年9月6日生まれ。
東京都出身です。
日本の俳優・歌手で、スターダストプロモーション制作2部に所属しています。
スターダストプロモーションの男性アーティスト集団EBiDANのダンス&ボーカルグループ・STA*Mの元メンバーです。
佐々木みゆ(ささき みゆ) りん 役
2011年6月21日生まれ。
東京都出身です。
日本の子役で、ギュラ・キッズに所属しています。
松岡茉優(まつおか まゆ) 柴田亜紀 役
1995年2月16日生まれ。
東京都出身です。
日本の女優で、ヒラタフィルムに所属しています。
樹木希林(きき きりん) 柴田初枝 役
1943年1月15日生まれ。
東京都千代田区出身です。
日本の女優で、2番目の夫は内田裕也(うちだ ゆうや)さんです。
間に娘・内田也哉子(うちだ ややこ)さんがいます。
夫とは長く別居を続けていました。
父は薩摩琵琶奏者・錦心流の中谷襄水(なかたに じょうすい)です。
『万引き家族』監督・是枝裕和とは?
是枝 裕和(これえだ ひろかず)
1962年6月6日生まれ。
東京都練馬区出身です。
日本の映画監督、脚本家、ドキュメンタリーディレクター、映画プロデューサー等、多才な肩書きを持っています。
是枝監督の代表作と言えば、子供を置き去りにした母の代わりに、過酷な状況下で弟妹の世話をする長男の姿をリアルに描いた、『誰も知らない』。
取り違えられた子供をめぐり究極の選択を迫られる2つの家族を映した『そして父になる』。
海の見える街に暮らす姉妹たちの織り成す家族の絆を描いた『海街diary』などがあり、さまざまな「家族のかたち」を是枝監督は追い続けてきました。
『万引き家族』には「血のつながりについて、社会について、正しさについて、10年間考え続けてきたこと」の全てを込めたと語っています。
監督は『そして父になる』、『万引き家族』に継ぎ、新しい作品である『ベイビー・ブローカー』で3部作を完成させているような感覚をお持ちであり、そのつながりを監督自身否定しませんでした。
『そして父になる』は、女性とは違って男性は自分の子どもを持ってもなかなか実感を持てずに、すぐには父親になれない姿を表現しています。
『万引き家族』では、『そして父になる』の女性に対する捉え方が偏見であるとの批判を受け、産まないけれども母親になろうとする女性の姿を表現しています。
そして、産んだんだけれども、色んな事情で母になることを諦める女性を表現したのが『ベイビー・ブローカー』。
2022年6月24日に日本公開の、監督初の韓国映画になります。
最高賞であるパルムドールを受賞した『万引き家族』に続き、今回も第75回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、主演のソン・ガンホが最優秀男優賞を受賞しました。
この2人の女性像というのが前作品の反省から生まれた2人の女性像という形で、監督の中でも直線的に『そして父になる』からこの『万引き家族』と『ベイビー・ブローカー』はつながっているらしいです。
映画『万引き家族』の感想!世間の評価評判は?
面白いよね、これ。
温かいけど切ない。#万引き家族#映画#映画メモ pic.twitter.com/0YFyPzJhmU
— マキ (@standstrongwith) May 11, 2022
万引き家族はハピエンと真逆なのに視聴後は爽やかさがあって、残穢は嫌らしくて陰気臭いのに面白い 質の高い邦画は心の栄養だな
— しぉき (@shiokim_wiper) May 9, 2022
『万引き家族』面白い。
信代が子供になんて呼ばれてたか尋問されて、何も答えられないシーンが忘れられない。側から見たらただの誘拐、しかし言葉や血の繋がりだけでは説明のつかない何かがある。— 祐麻呂 (@GITmlMWWunNliMc) May 9, 2022
『万引き家族』
〝絆〟だけでは済まない生々しい作品。
複雑な人間関係を台詞じゃなくて、極力状況で説明してんのが凄い。
全てを描ききらず、常に余白があるから面白いし作品に深みが増すと思う。
役者陣全員名演技すぎん??
安藤サクラは本当にどんな役でも魅力的やし、釘付けになっちゃう。 pic.twitter.com/AJ0zP1V8Lo— ぜろ (@zero__movie) May 4, 2022
こないだ万引き家族2回目観たけど
安藤サクラの凄みとリリーフランキーの堕ち感だな
家庭において父役とされる男性の描き方も、作品それぞれ違って面白いな
母親と比べて情けなさを常に描いている気がする— ぷりこ (@purikopuring) April 27, 2022
— Ku u (@M68569217) March 27, 2022