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『土竜の唄』2巻は漫画アプリ『マンガワン』で読める
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『土竜の唄』2巻 ネタバレ紹介！
第9話【初指令】
警視庁谷袋署の巡査菊川玲二はある日、上司から潜入捜査官(モグラ)として日本一凶暴なヤクザ組織、数寄矢会に潜入することを命じられました。
玲二が暮らしていた警察の独身寮に若い女性が勢いよく駆け込んできます。
彼女の名は若木純奈、玲二に思いを寄せる同僚です。
玲二と連絡がつかなくなり、心配になって独身寮へやってきたのでした。
しかし、既に玲二の部屋はもぬけの殻。その場に居合わせた男に玲二の事を聞くと、ヤクザのような恰好をした玲二が「天職をみつけた」と荷物をまとめて出て行ったという事でした。
民営競馬場にてヤクザのような恰好をした玲二が競馬新聞を片手にパドックを見つめています。
その時、携帯電話の着信音。一通のメールを受信しました。相手は玲二を必死に探している純奈からでした。
「もう！玲二くん電話くれないから私のバージン誰か他のひとにあげちゃうから！！これが最後だヨ」
そして、メールとともに純奈の裸のセクシーな写メが添付されています。誘惑に負けそうになる玲二ですが、今はガマンとそのメールを削除しました。
そこへ、ハンチング帽にサングラスの怪しげな男があらわれ話しかけられます。
玲二と同じ谷袋署の赤桐という男、彼はモグラとしての玲二への最初の指令を告げるためにやってきたのでした。
なぜわざわざこんな人ごみで指令の受け渡しをするのかと不審がる玲二に逆に人ごみの方が安全だからと応えます。
競馬場の売店で牛もつ串を食べながら、赤桐は最初の指令を伝えます。
玲二は数寄矢会の直参である阿湖義組に潜入するよう指示されました。
阿湖義組が経営している闇カジノ「トラジャガー」へ行き、そこで阿湖義組の組員になれと言われます。
付け加えて赤桐は言います、組員になる方法は俺にもわからないと。。
闇カジノ「トラジャガー」のある中央市場の地下駐車場へ玲二はやってきました。
そして指示された場所の秘密のボタンを押すと隠し扉が開きます。
その先へ続く薄暗い道を真っすぐ進む玲二。
そのつきあたりには顔の左半分がトラで右半分がジャガーのドアノッカーが付いた扉がありました。
いよいよ玲二の初めての潜入が始まります。
第10話【潜入！トラジャガー】
闇カジノ「トラジャガー」への潜入を指示された玲二、緊張した表情でトラとジャガーを模したドアノッカーを叩きます。
中からスキンヘッドにバンダナ、全身タトゥーの強面の男が現れました。
玲二はすかさずトラジャガーの会員証を男に見せます。
カードを凝視し本物であることを確認した男は玲二が中へ入る事を許可しました。
豪華なシャンデリアに照らされた広いフロアには多数のスロットマシーン、、サラリーマン風の客、トラ柄、ヒョウ柄の水着を
着た若い女性店員の姿。
玲二は店内にいるであろうヤクザを探します。
その視界に突如、トラ柄の水着を着た女性店員が飛び込んできて玲二にこう言います「いらっしゃいませ！わからないことはなんでも聞いてくださいネ。」と。
動揺する玲二はひとまずトイレの場所を聞きました。
トイレの鏡に向き合う玲二はおもむろに着ていたシャツを胸元まで捲り上げます。
腹には何重にもさらしが巻かれていてその下には分厚い週刊誌、そしてコンドームに入った血糊。
ここから玲二の妄想が始まります。。。
ドスを持った、いかついヤクザと対峙する玲二。
死ねや！と叫びながら襲いかかるヤクザのドスを奪い、「人の刺し方も知らんのかぁ！こうやるんじゃああ！」と叫びながら自らの腹を勢いよく突き刺します。
それを見て怯むヤクザの姿。
「よし！」と、この作戦でいけると自身をつけた玲二はトイレを出ます。
フロア内を見渡して、「関係者以外立入禁止」の文字が書かれたドアを見つけます。
その奥にヤクザがいると確信する玲二は、そのすぐ近くでやっているルーレットに参加します。
いきなり20万円をベットする玲二。カジノの客を装いながらも関係者以外立入禁止」のドアの方を注意深く探っています。
ドアの向こうには、両手を縛られ床に横たわるイケメンの若手芸能人とそのイケメンの口に無理矢理ゴルフボールを詰め込む阿湖義組のヤクザがいました。
ツケを払わないイケメンをヤクザが脅しています。
ゴルフのドライバーを持ち出したそのヤクザはそのイケメンの口元めがけて思い切りスイングします。
ゴルフボールと共に飛び散るイケメンの前歯。すぐマネージャーに金を持ってこさせると泣きながら謝るイケメン。
一方、ルーレット場では黒に賭けた玲二の20万円が見事的中し、40万円に。
さらにその40万円を黒に一点賭けする玲二。
そこでいきなり例のドアが開き中からヤクザが現れたのでした。
第11話【さぁ来やがれ！！】
ドアの奥から現れたヤクザがここのボスだと玲二は確信しました。
その瞬間、ルーレットが止まり黒の2番にボールが止まります。玲二のベットは再び的中し、80万円を手にしました。
喜んでいる玲二にそのヤクザが近づいてきました、焦る玲二ですがそのままヤクザは横を通り過ぎ、奥に座っていたルーレットの客にいきなり200万円の札束を渡します。
1日1割の利子がつく貸付金です。
玲二は何としてでもそのヤクザにケンカを売って、最終的に自分の侠気を認めさせ阿湖義組に入らなければいけません。
気合いの入る玲二に、女性店員が「何かお飲みになりますか？」とたずねます。
「チョコレートパフェ！！」と勢いよく応える玲二。
「豪華なとこが好きなんだ」と付け加えると、女性店員はクスッと笑ってその場を去ります。
間もなく注文のチョコレートパフェが届き、満面の笑みでそのチョコレートパフェを味わう玲二。
次のルーレットが開始されました。
玲二は黒に持ち金全額の80万円を賭けます。
しかし残念ながらルーレットのボールは赤で止まりました。
そこで玲二はすかさず自分のチップを黒から赤へ移動させます。
イカサマをする事でヤクザを呼び出す作戦です。
ディーラーの女性からイカサマだと問い詰められますが、玲二はしらを切ります。
その時、ディーラーが机の下にある隠しボタンのようなものを押しました。
そう、奥にいるヤクザを呼び出したのでした。
そしてディーラーがヤクザに玲二のイカサマを説明しました。
怒るヤクザに玲二はいきなり食べていたチョコレートパフェを全力で投げつけます。
チョコレートパフェは見事にヤクザの顔面に命中。
ヤクザの怒りが頂点に達しました。
第12話【阿湖義組・蛇嶋】
いきなりヤクザに向けてチョコレートパフェを投げつけた玲二、「客にイチャモンつけてんじゃねぇよ！」とさらに捲し立てます。
怒りをこらえるヤクザは、「大変申し訳ありません。お支払い致します。」と言い、玲二を奥の部屋へ案内します。
ヤクザは、この店を任されている蛇嶋と名乗りました。
更に玲二にいくら支払えばよいかと尋ねます。
240万だと玲二は言います。
ロッカーからお金を取り出すそぶりを見せる蛇嶋ですが、ロッカーの中には血だらけのイケメン俳優（※第十話参照）の姿が、、そしてその首には大蛇が巻き付いています。
それを見て焦る玲二、その瞬間玲二の後ろにいた男に羽交い絞めにされます。
蛇嶋はナイフを取り出し玲二を脅します。
「イカサマしたんだろ？」と、それでも玲二はしていないと言い張ります。
怒る蛇嶋はナイフで斬りかかります。
玲二のリーゼントの先端がスパっと切れ落ちました。
さらに蛇嶋はガラスの灰皿を手に取り、玲二の脳天に勢いよく叩き付けます。
玲二は頭から血を吹き出し叫びます。
それでも攻撃の手を緩めない蛇嶋。
玲二の鼻をふさぎ、口を開けさせ、そこへゴルフのティーを20本ほど放り込みます。
ゴルフグローブをつけた蛇嶋が玲二の頬を思い切り殴ります。
ゴルフのティーが口内に刺さり、血を吹き出す玲二。
今、イカサマを認めるなら許してやると蛇嶋は言いますが、玲二は頑なにイカサマはやっていないと言い張ります。
おもむろにスーツの上着を脱ぎ始める蛇嶋。そしてこうつぶやきます。
「一度打ってみたかったんだ、人間のタマ」と。
そして、手下の男たちに玲二のタマを輪ゴムでしばるよう指示します。
大の字に寝かせられた玲二のタマは輪ゴムで縛られティーに乗せられています。
ゴルフクラブを構える蛇嶋は玲二に再度、イカサマをしたんだろ？と確認します。
それでも玲二は折れません。
「遠くへ飛ばせやぁぁぁ」と叫びます。
怒りが頂点に達した蛇嶋はゴルフクラブを全力で振り下ろします。
はたして、玲二のタマは。。。
第13話【恐怖の睾丸ショット】
ルーレットのディーラーをしていた女性が玲二の連れていかれた部屋へ近づいてきます。
女性はショートヘアーにチャイナドレス姿でとても美しく、スタイルも抜群です。
女性は壁にあった小窓のようなところから部屋の中を覗き見ます。
そこには大の字に寝かせられ、今にもタマをゴルフクラブで打ちぬかれそうな玲二の姿があります。
最後までイカサマを認めなかった玲二に蛇嶋はゴルフクラブをタマめがけて振り下ろします。
その瞬間、「ブフォッ」という大きな音とともにタマを乗せていたティーが吹き飛びます。
ティーに支えられていたタマは下へと沈み込みます。
すれすれのところでタマはゴルフクラブの直撃を逃れます。
と同時に蛇嶋はじめ玲二を取り押さえていた男たちが一斉に「くさっ」と言います。
玲二の放屁がさく裂したのでした。
あまりの臭さに玲二を取り押さえていた男が手を離してしまいます。
その瞬間、起き上がった玲二は勢いよく蛇嶋の股間へパンチを決めます。
ギリギリのところでピンチを逃れた玲二、ここで形勢逆転です。
着ていた上着を脱いで蛇嶋の顔にかけ視界を奪います。
そして蛇嶋の顔面めがけて思い切り頭突きをする玲二。
まともに頭突きを受けた蛇嶋の鼻は左へ大きくねじ曲がってしまいました。
怯む蛇嶋にさらに玲二が頭突きします。
血が噴き出し、蛇嶋はその場に倒れ込んでしまいます。
遂に玲二はヤクザ達に勝利しました。
部屋の外では、まだディーラーの女性が小窓から中を覗いています。
玲二の雄姿にうっとりとした表情で見つめる女性。
小窓の位置が少し低く、腰をかがめて尻を突き出すような姿勢で覗き込んでいる女性の背後からひとりの男がやってきました。
そして女性に「ナニ覗いてんだ？」と聞きながら、男はいきなり女性の股間を触ります。
驚いた女性が振り返るとそこいたのは阿湖義組若頭の日浦匡也でした。
第14話【阿湖義組若頭・日浦】
玲二のいる部屋を覗き込む女性の背後から現れた阿湖義組若頭の日浦。
日浦は尻を突き出した格好の女性の股間を触りながら、「濡れてんじゃねえかよ。」と言います。
そこで中の状況を説明しようとする女性。
一方、部屋の中では玲二が倒れ込む蛇嶋に「俺と組まねえか。兄弟分になってもいいんだぜ。」と話しかけます。
しかし蛇嶋は気絶したままうんともすんとも言いません。
そこへ遂に日浦が部屋の中へ入ってきました。
上下蝶柄のスーツに黒髪リーゼントの日浦は蛇嶋のもとへ近寄り、「ヘビィーー起きろーー」とつぶやきながら思い切り蛇嶋の顔面を踏みつけました。
それでも蛇嶋は気絶したまま、日浦は部屋中をキョロキョロと見渡しながら何かを探している様子です。
そして、いいモンみっけ！と言いデスクにあったホッチキスを手にします。
そして蛇嶋の耳たぶにガチャガチャと連続してホッチキスの針を刺していきます。
すると蛇嶋がグエェェェと叫びながら目を覚まします。
そして蛇嶋の鼻が大きく曲がっている事に気づくとこう言いました。
「ヘビよぉ、鼻って上向いたらどうなると思う？」蛇嶋の答えは「それは、、、困ります。。」その答えを聞いた日浦は急に不機嫌になり出します。
そして、「お前、つまんねえ。」と言い放ち、蛇嶋の鼻を無理矢理上向くようにひねり上げながら、「お鼻にお花が挿せるだろ！！」と言います。
さすがに鼻が上向く事はなく、日浦もあきらめます。
そして、ディーラーの女性に包丁とまな板を持って来いと指示します。
いわゆるケジメをつけさせるつもりです。
まな板の上に小指を突き立て包丁をかまえる蛇嶋でしたが、躊躇してなかなか包丁が動かせません。
見かねた日浦が包丁を奪うと思い切り振りかぶり、蛇嶋の手をめがけて振り下ろします。
しかし、小指ではなく包丁は腕にザクッと刺さります。とぼけた顔をした日浦は「アレェ？ズレちった。」と言いました。
腕から血が噴き出し、悲鳴を上げる蛇嶋に、日浦は「ウケた？」とさわやかな笑顔で言います。
さらに咥えていた葉巻を蛇嶋の腕の傷口に押し付けます。
またまた日浦はとぼけた顔をして「葉巻じゃ止血できねぇや、ハハッ。」と笑っています。
そして、ついに日浦がピストルを取り出し玲二の眉間に銃口を突き付けながら問いかけます。
「面白い話を聞かせてもらおうか。」
第15話【オレはモグラだ】
眉間に銃口を突き付けられる玲二だが、ここで引くわけにはいかないと自ら銃口に顔を近づけます。
日浦にお前は何者かと聞かれ、玲二はモグラだと答えます。
地下深くで自由気ままに束縛されずに生活するモグラだ、一発当ててでっかく稼いだ金で寝て暮らすんだと。日浦はそれならばヤクザにでもなればいいと返します。
しかし、玲二は誰の命令も指図も受けない、さっさとルーレットの当たり分の240万円を払えと言い返します。
日浦はディーラーの女性に防犯ビデオの録画でイカサマのシーンを再生しろと指示します。
ここで玲二は、腹に仕込んだ週刊誌と血糊（※第十話参照）を生かすチャンスだ！と思います。
落ちている包丁を拾い上げ、オレがイカサマをしていたらこの場で腹をかっさばいて詫びてやる！と意気込みます。
ソファーに座った日浦はそれを聞いてキキキッと笑います。
そして、防犯ビデオの録画が再生されました。
包丁を構えて、いつでも自分の腹を刺せる体制で録画の映像を見守る玲二。
しかし、肝心のイカサマのシーンは手前の客のせいで映っていませんでした。
日浦はソファから立ち上がりながら「映ってねえって事は・・・」と言います。
そして満面の笑みで「ヤクザってのは強運でなくちゃいけねえんだ。
気に入った！オレの下でやってみねえか！！」と玲二の肩を叩きます。
その時です、叩かれた振動で玲二の腹に仕込んでいた週刊誌と血糊がズルッと床に落下しました。
一瞬固まったあと日浦はコンドームに入った血糊を拾い上げ、これは何だ。と玲二を問い詰めます。
絶体絶命のピンチを玲二は乗り切れるのでしょうか。。
第16話【卑怯者の蛾】
玲二の腹に仕込んでいたコンドームに入った血糊をハサミで切って中身を確かめる日浦。
中身が血糊であることを確認し、日浦は玲二の思惑を見抜きます。
笑ってごまかそうとする玲二の顎に日浦の強烈な蹴りが入ります。
そして、日浦はディーラーの女性に持っていたピストルの銃口を咥えるよう指示します。
その後、デスクに置いてあるライターを手にすると、玲二の頭をつかみそのライターを思い切り喉仏に殴りつけます。
痛みに悶絶する玲二、日浦は玲二の喉仏をライターで殴り続けながら言います。
「今時珍しい、トッポい蝶が現れたと思ったら、卑怯者の蛾じゃねえかよ。」
ここで玲二も反撃に出ます、オレは蛾なんかじゃない、モグラだ！と叫びながら得意の頭突きで攻撃します。
しかし、それを日浦は蝶のようにヒラリとかわします。
そしてまた日浦の渾身の一撃が玲二の喉仏に直撃し、玲二はダウンしてしまいます。
そして、銃口を咥えさせられていたディーラーの女性に、とどめはお前が刺せと日浦は言います。
困惑する女性に日浦はピストルの撃ち方をレクチャーします。
そして女性の背後から、「撃て。撃て。」とけしかけます。
やめてくださいと拒否する女性、それでもなお日浦は「撃っちゃえよ。平気だよ。」と囁きます。
しびれを切らした日浦は、女性に「撃てぇい！」と叫び、背後から女性の股間に手をパンと押し当てます。
その瞬間、ビクッとした女性はピストルの引き金を引いてしまいます。
第17話【見た事もない蝶】
日浦に命令されて玲二にピストルを向けるディーラーの女性、そして遂に引き金が引かれてしまいます。
しかし玲二には命中せず、蛇嶋の飼っている大蛇に当たります。
恐怖のあまり失禁してしまう女性に日浦はどこを狙ってるんだと容赦なく責め立てます。
その姿をみて、玲二は確実に殺されると確信します。
こんなところで死んでしまうのかと、玲二はもっといい車に乗ったり、女性と遊んだりしたかったなぁ。と思い返します。
そのときふと、警視庁谷袋署の同僚であり恋心を抱いている純奈の姿が思い浮かびます。
その瞬間、玲二の心臓がバクンと鼓動し、このままで終わってたまるかと玲二は自分の気持ちを奮い立たせます。
一方で日浦はディーラの女性にピストルを向けられ、もう来ないで！と言われています。
銃口を向けられても日浦は全く怯む素振りもみせずニタニタとしながら自ら銃口を咥えます。
そして、女性に撃て！撃て！と煽ります。俺が死んでも泣くのはカラスくらいだと言います。
しかし、女性は恐怖のあまり逃げ出してしまいます。
それをみて、つまんねえ女だな。とつぶやく日浦。
そのとき、背後から玲二の声が、「つまんねえのはてめえもだよ。オレのほうがずうーーっと面白ぇぜ！」そして、玲二は日浦に向けて「あんたの見た事もねえ蝶を見せてやるぜ！」と意気込みます。
見た事のない蝶という言葉に日浦はゾクゾクします。
包丁を握りしめた玲二はいきなり自分の腹に包丁を突き刺します。
第18話【盃】
日浦に見たこともない蝶を見せてやると包丁を自分の腹に突き刺した玲二に日浦はどんな蝶だ？と聞きます。
玲二は包丁を突き刺したまま叫びます。
「腸っを蝶蝶結びしてホルモン蝶を作ってやるぅぅぅ！！！」
それを聞いた日浦は、ホルモン蝶を想像します。
さらに包丁を深く突き刺そうとする玲二の姿を見て日浦は「お前、面白ぇよッ！！お前、青虫だよ、青虫、相当太いよ！いずれトォーーッポイ蝶になるぞ！」と言います。
玲二は「舞ってるぜ。。」と言い、突然ちょうちょ、ちょうちょ、菜のはにとまれーー。と歌い出します。
そして、玲二は突き刺さった包丁の痛みに耐えきれず、痛い、痛いと叫び出します。
それをみて日浦は「わかった、わかったよ、兄弟。オレの負けだ。」と言います。玲二は兄弟？とよく理解できていない表情を浮かべます。
そこで日浦が「オレと兄弟分の盃を交わしてくれ。」と言い、玲二もそれを受け入れます。
そして、お互いの左腕を出して腕をクロスさせナイフで腕を軽く切ります。
玲二は日浦の、日浦は玲二の腕から流れる血をお互いにちゅうちゅうと吸います。
こうしてふたりは兄弟分の盃を交わしました。
その後、玲二の腹に刺さった包丁は抜かないようにして、そのまま日浦の知り合いのヤミ医者に向かいます。
遂に玲二は阿湖義組に入る事ができたのでした。
第19話【鼈時】
夜の東京の街中で、若い男女のカップルがジンギスカンの店から出てきます。
彼女が彼にごちそうさまとお礼を言います。
そしたら彼の方が冗談めかして、今度はオレが彼女を頂く番だーと言い盛り上がっているところに、すれ違いざまに男と肩がぶつかります。
彼氏はその男にどこ見て歩いてるんだコラ！と凄みます。
その相手は白黒のストライプのスーツにサングラスをかけた玲二でした。
怯む彼氏、それでも彼女の手前、やんのか？と凄みます。
玲二はまったく怖気づく様子もなく胸元に手を入れます。
ピストルが出てくると勘違いした彼氏は焦って逃げ出します。
しかし、出てきたのはスーパーハードヘアスプレーでした。
せっかくセットした髪が乱れた。とつぶやく玲二。
自慢のリーゼントをセットし直した玲二は日浦の待つ「スッポン料理 鼈時」へ向かいます。
日浦と10日ぶりの再会をした玲二、ふたりはスッポンとドンペリで玲二の快気祝いをします。
そこへ生きたスッポンをもって、鼈時の若女将の立花杏が部屋へ入ってきます。
スッポンを初めて見る玲二は物珍しそうにスッポンを触ろうとします。
人差し指を出したその時、いきなりスッポンが玲二の指に噛みつきます。
すかさず日浦がナイフを取り出し、スッポンの首元に突き刺します。
そのままスッポンの首を切り落とし、そこから流れる生き血をドンペリに注ぎます。
そのドンペリで乾杯をするふたり。
日浦は玲二の腹の傷の状態を尋ねます。
玲二は8針縫ったが、奇跡的に包丁が腸管の間をすり抜けていたから助かったと説明します。
1時間後、だいぶアルコールがまわり上機嫌の玲二、そこで日浦が若女将に合図を送ります。
そこに現れたのは若女将の妹の立花紅葉（短大生）
そして、日浦は玲二にオレからの快気祝いだと告げます。
そして、日浦は若女将の胸をはだけさせ揉みながら、「何してんだ、やっていいんだぞ。」と玲二に言います。