無能なナナを全巻無料で読む方法を紹介!漫画アプリでタダ?zip,rarは危険|柊ナナや中島ナナオ登場人物や見どころも紹介!

おすすめスマホアプリ

 

悩んでいる人
『無能なナナ』を全巻無料で読む方法が知りたい。

 

本記事はこんな疑問を解決します。

 

ご紹介する方法は、登録不要もちろん合法です。違法手段ではないので、安心してください。 

『無能なナナ』は漫画アプリ『マンガUP!』にて全巻無料で読める?

いきなり、結論です。

 

『無能なナナ』はこちらのスクウェア・エニックスが運営する漫画アプリマンガUP!にて全巻無料で読むことができます。

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『マンガUP!』はスクウェア・エニックスが運営する公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。

『マンガUP!』では、現在(2020年9月)『無能なナナ』第1巻から最新6巻に収録されている第46話までを惜しげもなく無料で公開してくれています。

 

安心安全に、そしてタダで『無能なナナ』を第1巻から最新6巻まで読破したい方は『マンガUP!』を使う方法が最もお得です。

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ここまでのまとめ
  • 『無能なナナ』は漫画アプリ『マンガUP!』にて全巻無料で読める
  • 『マンガUP!』はスクウェア・エニックスが運営する漫画アプリなので安心安全
  • 『マンガUP!』をダウンロードする際にも一切お金はかからない

以上がここまでのまとめです。

 

また『マンガUP!』では、スクウェア・エニックスが発刊する有名マンガ雑誌月刊少年ガンガンヤングガンガン』『月刊ガンガンJOKERなどに掲載されている新旧作品を300タイトル以上、読むことができます。

 

半端ない量の有名マンガを随時、無料配信してくれるので、マンガ好きの私は、とても重宝しているアプリです!

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『マンガUP!』は課金してもお得に読める!

『マンガUP!』ではポイントが無くなってしまっても課金することでお得に読むことができます!

 

例えば『アラフォー男の異世界通販生活』最新4巻を普通に購入すると660円かかります。

 

そこで『マンガUP!』内の課金システムを使えば、610円で『アラフォー男の異世界通販生活』最新4巻を読むことができます!

 

『マンガUP!』では1日に無料で読める話数に限りがあるので、うまく『コイン』を購入して読む方がストレスなく読み進められますよ!

 


 

また小学館が運営する公式漫画アプリサンデーうぇぶり』『マンガワンも特にオススメです!

 

以下のような有名作品が随時、更新され無料で読むことができます。

 

サンデーうぇぶり
  • 名探偵コナン
  • YAIBA
  • MAJOR(MAJOR2nd)
  • switch(スイッチ)
  • からかい上手の高木さん
  • 銀の匙
  • ドロヘドロ
  • だがしかし
  • 犬夜叉
  • らんま1/2
  • 境界のRINNE
  • 今日から俺は
  • 今際の国のアリス
  • 焼きたて!!ジャぱん
  • うえきの法則
  • からくりサーカス
  • マギ
  • 烈火の炎
  • H2
  • タッチ
  • 信長協奏曲
  • 結界師

などなど…

 

マンガワン
  • 闇金ウシジマくん
  • 土竜の唄
  • アイアムアヒーロー
  • ケンガンアシュラ
  • ケンガンオメガ
  • 今際の国のアリス
  • アフロ田中
  • ブラックジャック
  • 火の鳥
  • 薬屋のひとりごと
  • からかい上手の(元)高木さん
  • ダンベル何キロ持てる?
  • めぞん一刻
  • 青のオーケストラ
  • おやすみプンプン
  • 灼熱カバディ
  • 送球ボーイズ
  • 出会って5秒でバトル
  • モブサイコ100

などなど…

「無料でマンガを楽しみたい!」という方は『マンガUP!』と併せて使ってみてはいかがでしょうか?

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こちらの記事では、👇特にオススメする漫画アプリを厳選してランキング形式でご紹介しています。「無料で多くの漫画を読みたい」と思っている方はぜひ一読してみてください。

完全無料!おすすめ漫画アプリをランキング形式で紹介!【お金がかからない読み放題のマンガアプリ!知らなきゃ大損!】

 

アニメ『無能なナナ』を無料視聴する方法は?

悩んでいる人
アニメ化された『無能なナナ』を無料視聴したい。

 

そんな方もいると思います。

 

調べたところ、アニメ『無能なナナ』(全話)は、動画配信サービス『U-NEXT』にて配信されていることが判明しました。

配信サービス配信状況無料期間

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配信中!31日間

Hulu

14日間
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2020年10月現在の情報

 

U-NEXTには31日間の無料体験がついてくるのでタダで『無能なナナ』を視聴することが可能です

 

また以下の「U-NEXT31日間無料体験」に申し込むと今だけマンガの購入に使える600円分のポイントがタダで貰えます

この600円分のポイントを使うことで『ONE PIECE』『鬼滅の刃』『進撃の巨人』などお好きなマンガを1冊タダで購入できてしまいます。

 

読みたい新作マンガがあれば、U-NEXTの「31日間無料体験」を活用しお得に読むことをオススメします。

 

結論!今すぐアニメ『無能なナナ』を安心安全に、そして高画質・高音質で楽しみたい方は絶対に公式な動画配信サービス『U-NEXT』がお勧めですよ。

無料期間中(31日間以内)に解約すればお金は一切かからないので、気軽に無料トライアルしてみてくださいね。

 

 

👇こちらの記事では実際にU-NEXTの「31日間無料体験」に登録した手順や付与された600円分のポイントを使ってタダで漫画を購入した方法を画像付きで解説しています。

U-NEXT31日間無料トライアルで貰える600円分のポイントを使って漫画をタダで購入する手順を紹介!U-NEXT登録方法も解説

U-NEXTへの登録方法についても詳しく説明しているので、U-NEXTへの無料体験をご検討している方は、ぜひ一読ください。

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次に『マンガUP!』の使い方(システム)を簡単にご説明します。

『マンガUP!』では1日に読めるマンガの話数に制限があります。分かりやすく説明しているので、読み進めてください。 

1日に読める話数に制限があると言っても毎日、かなり多くのマンガを読み進めていくことができるシステムですので、満足して頂けるハズです。

※3分程度で読めます。

 

 

『マンガUP!』の基本的な使い方

『マンガUP!』に掲載されているマンガを無料で楽しむには、アプリ内アイテムである『MP(マンガポイント)MP+(マンガポイントプラス)を使用して読むことになります。

 

簡潔に言うと『MP(マンガポイント)』『MP+(マンガポイントプラス)』などを使うことで、1日1作品において、12話分以上のマンガを無料で読むことが可能です。

 

要するに1日に最低でも単行本1冊分に値する量のマンガを『マンガUP!』にてタダで楽しむことができるということです!

 

『無能なナナ』も1日に12話分以上、読み進めることができます。

 

『マンガUP!』で使うアプリ内アイテム『MP(マンガポイント)』『MP+(マンガポイントプラス)』のそれぞれの使い方を詳しくみていきましょう!

『マンガUP!』のMP(マンガポイント)とは?取得方法と使い方を解説

MP(マンガポイント)とは?
  • MPとは、アプリ内でマンガを無料で読むために必要なアイテム
  • 朝8時、夜8時に120MPずつ配布される(1日に計240MP)
  • 30MP消費で好きなマンガを1話分、無料で読むことが出来る

以上が簡単なMPの取得方法と使い方の説明です。

 

毎日、配布される計240MPを使って1日に8話分の作品をタダで読めるシステムがMPです。

 

但し1点だけ注意があり、MPを120MP以上貯めこむことは出来ません

 

朝8時に120MPが配布され、その120MPを使わずに夜の8時を迎えたとしても新たに120MPが加算されることはありませんので注意が必要です。

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『マンガUP!』のMP+(マンガポイントプラス)とは?取得方法と使い方を解説

MP+(マンガポイントプラス)とは?
  • MP+とは、アプリ内でマンガを無料で読むために必要なアイテム
  • MPがなくなってしまった場合でもMP+を使うことで好きなマンガを1話分、無料で読むことが出来る
  • 『マンガUP!』新規ダウンロード特典で750MP+(25話分)が付与される
  • 毎日、短い広告動画を1度見るだけで30MP+(1話分)が付与される

以上が簡単なMP+の取得方法と使い方の説明です。

 

下の画像のように『マンガUP!』新規ダウンロード特典では、750MP+25話分)が無料配布されます。

 

そして毎日、短い広告動画を視聴することで30MP+1話分を取得することが出来ます。

 

アプリを起動すると画面右下に「ヒヨコ?」のようなピーナップくんというキャラが鎮座しているので、タップしましょう!

すると「短い動画を見る」というボタンが表示されるので、タップして短い広告動画を視聴します。(広告を見ずに流してるだけでもOK!)

たったこれだけの労力で、30MP+(マンガ1話分)が手に入ります。

 

やらない手はありませんよね(^^)/

短い広告を見て30MP+を獲得できるシステムは毎日、夜0時に回復します。

他にもMP+を取得する方法があります。

 

ホーム画面上に表示される「クエスト」をクリアしていく方法です。

 

「クエスト」と言っても簡単なもので、例えば「マンガUP!に毎日ログインする」「~のマンガを3話まで読む」などの条件をクリアすることで、難易度に応じてMP+(マンガポイントプラス)が付与されます。

 

マンガUP!

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『MP(マンガポイント』『MP+(マンガポイントプラス)』以外で1日3話分のマンガを読む

先ほど紹介した『MP』『MP+』が0ポイントになってしまった場合でも1日に3話分のマンガを無料で読むアプリ内システムがあります。

 

その仕組みがコチラ。

 

読みたい”話(はなし)”のページへ飛ぶと、「動画を再生して読むと表示されます。これをタップし広告動画を視聴することで新たに1話分のマンガを無料で読むことが可能となります。

3回分この仕組みを使ったら翌日0時にリセットされ、また利用できます。

 

ここまでを簡単にまとめると

ここまでのまとめ
  • MPを利用して1日8話分のマンガを無料で読む
  • 広告視聴やクエストをクリアして獲得したMP+を利用してマンガを無料で読む
  • 短い広告動画を最大3本見て、3話分のマンガを無料で読む

以上の事から『マンガUP!』は、1つの作品において、1日に最低でも12話分のマンガを無料で読むことのできるかなり気前の良い漫画アプリであることが分かります!

 

ぜひ、この機会に遠慮なく無料で読ませていただきましょう!!(^^)/

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『無能なナナ』の世間の評価は?

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『無能なナナ』見どころ紹介!

無能なナナ プロローグ

「無能なナナ」は、人類の敵と呼ばれる存在と戦うため孤島に集められた少年少女たちが、次々と予想外の事態に巻き込まれていく物語です。

 

舞台となる孤島には学校があり、そこに集められたのは特殊能力を持つ生徒たちばかり。

 

人類を守るために特殊能力を訓練によって伸ばす。そのための学校だと子供たちや多くの国民は信じています。

 

しかしこの学校、実は集められた能力者をまとめて殺すための場所なのです。

 

「人類の敵」とは、特殊能力を持ったことによる驕りや優越感から、能力のない一般人を攻撃、あるいは支配しようとする能力者のこと。

 

孤島に集められた能力者こそが、将来人類の敵となり得る者たちなのです。

 

物語の中心人物として描かれるのは、可愛らしい少女ナナ

 

その正体は、将来人類の敵となる能力者を、人類の害となる前に殺すため「委員会」と呼ばれる組織から送り込まれた刺客です。

 

能力者たちにナナの目的が発覚してしまうと、能力者による反乱が起きる可能性があるため、他の能力者に気付かれないよう注意を払いながら、一人一人確実に殺していくことが求められています。

 

無能力者であるナナは、能力を使って相手を倒すことはできません。

 

怪しまれないよう生徒たちにとけこみ、地形や時間差、他の能力者の能力までも巧みに利用しながら能力者を殺していきます。

 

能力者に対し、無能力者が知恵と工夫により勝ち続けていく、その練られたストーリーに目が離せなくなってしまいます。

見どころ① 引き込まれるストーリー

本作の見どころは何と言っても特殊能力を持たない「無能なナナ」が、能力の詳細もわからない能力者に対しその能力の効果や代償を探り、本人や周囲にも怪しまれないようにしながら確実に一人一人殺していく、そのストーリーにあります。

 

能力者ではないため、所謂超能力バトルのような展開は一切ありません。(ストーリーと関係ないところでは一部あります)

 

何の特殊能力もなく、能力者に怪しまれないようにと武器らしい武器も持たないナナが、相手の能力にあわせて対策を立て、使命を全うしていく。

 

そのストーリーに、次第に引き込まれていきます。

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見どころ② 先の見えないスリリングな展開

当初は中島ナナオという生徒が本作の主人公のように描かれています。

 

過去の回想シーンから親との確執が推測され、それをあるきっかけで乗り越えてリーダーに就任するなど成長も見られたナナオ。

 

しかしそのナナオは序盤で突然殺されます

 

また学校内で最強と噂される生徒、渋沢はその能力により次第にナナの正体に近付いていくなどストーリーの中心的な役割を担うように思われますが、ナナに能力の使い方を誘導され、自身の能力とその代償により、死ぬ描写すらなくあっさりと殺されます。

 

次に何が起こるのか全く想像もつかない展開はとてもスリリング。

 

どんどん先が気になっていきます。

見どころ③ 独特な世界観の演出

能力者が人類の敵となった際にどれくらいの危険度があるかを判断する「推定殺害人数」。

 

ナナが始末する能力者の順番を決めるのに参考としているこの数値や、人類の敵のものとされる恐ろしい姿は、物語の進行に合わせて度々描かれます。

 

他にも、ナナを学校に送り込んだ「委員会」の物々しい雰囲気や、ナナに降り注ぐキョウヤの恐ろしい視線など、不気味な演出は頻繁に行われます。

 

学校での楽しそうな風景に何度も挟まれるこれらの演出。

 

日常パートとのギャップもあり、独特の世界観と設定を印象づけられます。

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見どころ④ 魅力的な登場人物

能力者ばかりの学校で無能とバレると怪しまれてしまうため、ナナは圧倒的な観察力と洞察力で、心の声が読めるかのように振る舞っています。

 

しかし、ナナを疑っているかのような言動をとるキョウヤが、心の声が読めなくてもわかるとネタばらしするなど、頭脳戦の応酬のような会話が楽しめます。

 

他にも、ナナの閉ざしていた心を癒してくれる女子生徒ミチルや、張り合って喧嘩を繰り返すモグオとセイヤなど、魅力的なキャラが多数登場し、彼らのやり取りを見ているだけでも飽きません。

 

多数の見どころを持つ本作。

 

気になる方は是非とも漫画にてお楽しみ下さい!

『無能なナナ』登場人物紹介!

見どころにもあげた通り、多数の魅力的な登場人物がこの作品の特徴です。

 

人物紹介を見て、是非作品の魅力を感じて下さい!

柊ナナ

柊ナナは、本作の主人公です。

 

ツインテールが似合う可愛らしい女子生徒ですが、その正体は、「委員会」から能力者の抹殺使命を受けて学校に入り込んでいる刺客です。

 

幼少期に両親を能力者に殺されたことから能力者に対して強い憎しみを持っており、その動機と優れた観察力、冷静な判断力などを委員会に評価され、刺客として選ばれました。

 

能力を持たないナナですが、能力者ばかり集められた学校の中で怪しまれないよう、心を読めるという能力を偽り鋭い観察眼と推理力によって実際に心が読めるかのように振る舞っています。

 

当初は見ている読者さえも騙していたナナ。

 

何度もピンチに陥りながらも着実に使命をこなしていくその行動は、見守らずにはいられない本作の見どころの1つです。

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小野寺キョウヤ

ナナと同日に学校にやってきた男子生徒。

 

常にボサボサ頭で、また一日中頭にワカメをのせていても気づかないなど外見には無頓着な様子です。

 

自己紹介時に自分の能力を話さず、それに疑問をぶつけた生徒を睨み付け黙らせるなど、人間関係にもあまり興味がないのかと思いきや、ナナに「友達が欲しい」とアドバイスを求め、一緒にゲームで遊ぶなど、観察力に優れるナナからも「よくわからない」と言われている生徒です。

 

ナナのことを「お前さん」と呼び、レトロゲームや古い漫画を好む、若者言葉を知らないなど、年齢不詳なキョウヤ。

 

ナナの誘導にかかってガス爆発に巻き込まれるも無傷だった事件をきっかけに、不老不死の能力者であることがわかります。

 

この島で行方不明になっている妹を探すため学校に来ているというキョウヤは、学校の意義や人類の敵の存在にも疑念を持ち、またナナの能力や行動にも疑っている様子を隠さないことから要注意人物とナナから見られています。

 

キョウヤとナナの緊張感あふれる探り合いも、この漫画の見どころです。

中島ナナオ

学校で孤立している男子生徒、中島ナナオ。

 

当初は彼の視点で物語が進んでいき、学校に来た経緯や父親との確執、それを乗り越えて成長する姿が描かれるため、読んでいて本作の主人公だとミスリードされてしまいますが、柊ナナの最初の標的となり、1話にて殺されてしまう人物です。

 

能力は、他人の能力の無効化。

 

他人の能力が発揮されていないと発動せず、また本人も公言していなかったため、学校では無能扱いされていました。

 

しかしリーダーを決める勝負の場にて、暴走した能力者を止めるべく無効化能力を発揮。

 

生徒たちを能力から守ったことで、リーダーとして認められます。

 

覚醒すると強いリーダーシップを発揮し人類の敵となり、能力者をまとめあげることが推測されたため、危険人物としてナナにより崖から突き落とされました。

 

それまでナナと手を繋ぎ、和やかに話をしていたナナオ。

 

急変する衝撃の展開は、この漫画のストーリーを象徴するような場面と言えます。

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渋沢ヨウヘイ

時間を止める能力者とされ、学校最強と噂されている渋沢ヨウヘイ。

 

しかし、実際の能力は、時間を止めるのではなく過去に戻ることができ、過去で行った改変が現在に反映される能力。

 

早々にナナに見破られたことで、ナナを評価し、行動をともにすることになります。

 

しかし過去に戻れることから、中島ナナオの死の真実を突き止められる可能性があることをナナに危険視され、ナナオに続いて殺されることになります。

 

この渋沢の話は、見どころ紹介の際も書いたように、非常にスリリング。

 

ナナは正義感あふれる渋沢に、中島ナナオの死を調べるよう依頼し、行動をともにすることで能力の効果範囲や代償をあらわにしていきます。

 

少しずつ真実に近付いていく渋沢をぎりぎりのところで回避し、その能力と代償、そして過去に起きていた事象を利用して渋沢を死に追いやるナナ。

 

是非、漫画にてお楽しみ下さい。

犬飼ミチル

くしゃくしゃのくせ毛をショートカットにし、誘われればついて行き、内気ながらも仲良くなった人とはよくしゃべるなどの特徴から、ナナに「犬みたい」とされている小柄な女子生徒。

 

癒しの能力を持っていますが、その方法は「舌で舐めて傷を癒す」ものと、これまた犬を連想させる能力者です。

 

女子生徒にからかわれているのを助けられたことをきっかけにナナと仲良くなり、行動をともにするミチル。

 

能力の代償として、他者の傷を癒せば癒すほど、自分の寿命が縮まります。

 

しかしそれを気にせず他者を癒し、自分をからかっていた生徒までも助けるその姿は、能力者全てを恨み、また傲慢な存在と思い込んでいたナナに衝撃を与えます。

 

またナナの過去のトラウマを解消し、励まし続けたことにより、ナナも心を開くようになり、真に友達と言える関係に。

 

しかし、殺人鬼と化した能力者にミチルが襲われた際、ナナは身を呈してミチルを守り、深い傷を負います。

 

その傷を癒すため、ミチルは全力で癒しの能力を発動。

 

その代償として命を落とすこととなりました。

 

これまで冷静に能力者を殺してきたナナが、殺害すべき存在である能力者のミチルを命懸けで守り、その死に涙するシーンはこの漫画屈指の泣きどころです。

 

その他にも、ナナたちが通う学校にかつて在籍していた生徒「橘ジン」が、ナナに接触してきたり、ナナを学校に送り込んだ「委員会」から、ナナに指示を出していた「鶴岡タツミ」が島に乗り込んできたりと、物語の根幹に関わってくるであろう人物も次々に登場してます。

 

どれも個性的でクセのある人物ばかり。

 

これからも目が離せません。

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『無能なナナ』序盤ネタバレ紹介!

第1話

「この島に巣食う人類の敵を残らず殺せ」

 

「推定で一千万人の命が守られる」

 

スマートフォンに表示されるメッセージ。

 

このスマートフォンを手に持つ人間が学校を眺めるところから、物語は始まります。

 

黒板消しやノートがぷかぷかと浮かぶ教室。

 

その片隅に、冴えない表情を浮かべる少年の姿がありました。

 

彼の名前は中島ナナオ

 

都会からこの絶海の孤島にある学園に転校してきて半年が経っています。

 

教室を見渡すと、物を浮かべている女子生徒に浮遊して窓から教室に入ってくる男子生徒。

 

瞬間移動のように突然教室に現れる生徒と、さまざまな生徒がいる様子。

 

「全く馴染めていない」と感じているナナオ。

 

ナナオによると、ここは色々な能力を持った子供だけが集められている学園のようです。

 

突然教室に、「いよう無能クン!」という大きな声が響き渡ります。

 

びくっとしたナナオが振り返ると、「なにしけた顔してんだよ」と手から火花をあげつつ男子生徒が話しかけてきました。

 

子分のような生徒を引き連れたこの生徒。

 

ナナオが読んでいた本を取り上げて馬鹿にします。

 

「宿題やってきたよ、モグオくん」怯えるように話すナナオ。

 

しかしそれを聞いた男子生徒は、怒ってナナオから取り上げた本を燃やしてしまいます。

 

「ナナオ…俺様のことは、炎の貴公子って呼べって言っただろ!?」

 

謝るナナオですが、そこに割って入ってきた生徒がいました。

 

モグオと呼ばれた生徒の肩を叩き、「いじめはよくない」と止める長髪の男子生徒。

 

「ナナオくんも選ばれた戦士なんだ」

 

「いくら無能とはいえ、ね」

 

そう言いながら、モグオが燃やしてしまった本を拾い、ナナオに渡してきます。

 

渡された本には氷がまとわりついていました。

 

「キャーッ」「貴公子様ーっ!」と歓声をあげる女子生徒たち。

 

モグオは「やんのかてめぇ」と拳を振り上げます。

 

「今はやめておこう。氷の使い手として、いずれは君と雌雄を決めねばと思っているが、ね」と長髪の生徒。

 

賑やかな生徒たちを見ながら、自分には大した能力がないと落ち込んでいるナナオです。

 

さて、授業が始まり、先生が教壇で熱弁をふるっています。

 

「知っての通り、キミたちは俗世間から隔離され特別な訓練を受けています」

 

「それもこれも、人類の敵と戦うためだ!!」

 

グロテスクな生物の絵を黒板に貼り、手で叩きながら話を続ける先生。

 

「今から五十年ほど前に地球に到来した敵は、人の世にまぎれ、我々の命を脅かし続けている!」

 

しかしどうやら先生が熱弁をふるうのは、転校生を紹介するときのお決まりのようです。

 

「いーから先生、早く転校生連れてきてよ」「聞きあきた」とモグオに言われ、言葉に詰まる先生。

 

気を取り直して転校生を紹介します。

 

「入ってきなさい」との声に合わせて入ってきたのは、長い前髪で目元まで隠れた男子生徒。

 

小野寺キョウヤだ」とだけしゃべった生徒に教室は静まりかえります。

 

「おいおいそれだけかよ」と突っ込んだモグオは席を立ち、キョウヤに詰め寄りました。

 

「ここは勇者が集うエリートクラスだぜ!?」

 

「てめえはどんな能力があるってんだ?」

 

しかし、前髪の隙間からモグオをにらみつけたキョウヤ。

 

「言わなきゃならない決まりでもあるのか?」と言うキョウヤに、モグオはすごすご席に戻ります。

 

自分も能力を知らされていないと先生。

 

暴れたらみんなで止めてくださいと、なんとも頼りなさげに話します。

 

さて、もう一人女の子が…と言いかけた先生。

 

その声の途中で、「すみません!遅れました!」と女の子が教室に駆け込んできます。

 

ツインテールに髪を縛り、花のゴムをつけている可愛らしい女の子は、柊ナナと名乗ります。

 

教室を見渡したナナ。

 

「みなさん疑問に思ってらっしゃるようなので、まず答えますね。私、人の心が読めます」と話し始めます。

 

ざわめく教室ですが、続けて「でも、ちょっと空気は読めません。よろしくお願いします」と笑いながら話すナナ。

 

その可愛さに、戸惑いつつも心惹かれる生徒たちでした。

 

さて、ナナの席はあいていたナナオの隣の席になります。

 

こんなかわいい子が隣なんて…と緊張しているナナオに対し、「中島さんはいじめられてるんですか?」と突然話しかけてくるナナ。

 

驚くナナオにナナは、「すいません聞こえちゃって」と話します。

 

「そ、そっか心が読めるんだもんね」と納得するナナオ。

 

そんな大げさなものじゃ…と否定しますが、そこにモグオが割り込んできました。

 

「ナナオは人類の敵だよ」とモグオ。

 

「こいつ無能だから。おかしいでしょ?能力者しかいない学校なのにさ」と話します。

 

人類の敵はこういうのでは、と先生が黒板に貼っていたような絵をモグオに見せるナナですが、そこに口を挟むナナオ。

 

絵に描かれているようなグロテスクな物は「汎用タイプ」だとのこと。

 

「もっと巨大なやつとか、人の姿をしたやつもいるんだ!」と熱く語りだします。

 

しかし、「だからお前のことだろうが」「とっとと正体見せろよ。自称リーダーくん」とモグオの手で机に押し付けられるナナオ。

 

続けてナナオを馬鹿にしようとするモグオに、「やめてください。中島さんは傷ついてます」とナナ。

 

「中島さんをダシにしてわたしとデートしたいと思ってるようですが、お断りします!!」と教室中に響き渡る声で言いました。

 

「なんだそりゃ!?」と驚くモグオに「聞こえたんです!」とナナ。

 

「デートしたいなんて思ってねえよ!…ちょっとしか」と墓穴を掘ってしまうモグオでした。

 

さて、その後もナナオに話しかけるナナ。

 

人類の敵についてよく勉強してることを誉めつつ、「それに、優しいんですね」と語ります。

 

戸惑うナナオに「聞こえたんです。猫を飼ってますよね?」とナナ。

 

しかしどうやら授業中だったらしく、先生に怒られます。

 

私語禁止、先生より大きな声だった、などくどくどと説教を始める先生に対し、「学級委員長を決めるというお話でしょうか?」とナナは説教を遮ります。

 

ちゃんと聞いてたんだね、と戸惑う先生に、今聞こえましたと答えるナナ。

 

「心を読めるって便利だね…テスト中には使わないでね」と諦めたような表情を浮かべる先生でした。

 

さて、委員長を決めるべく、立候補を募集する先生に対し、多くの手が挙がります。

 

しかし「てめえらすっこんでろ。人類の敵と戦うんだぞ」「クラスで一番強いやつに決まってんだろ」と凄むモグオに、手が徐々に降りていきます。

 

そこで、「同感だね」と挙手するのは、先ほど氷を操っていた長髪の生徒。

 

決め顔でポーズをとる生徒に、女生徒から歓声が挙がります。

 

更にナナから、「中島さんを推薦します!」との声。

 

驚くナナオとざわつく教室を置いて、ナナは「中島さんはよく勉強されています。なにより優しいんです!」と語ります。

 

馬鹿にしたような笑いが起こる教室に不服そうなナナ。

 

「じゃあどういう人なら委員長にふさわしいんですか」

 

「そもそもみなさんは実際に人類の敵を見たり戦ったりしたことがあるんですか」

 

「ないですよね先生!」と粘ります。

 

収拾がつかなくなった教室。

 

しかし、その3人で戦えばいいと言い出した生徒がいました。

 

転校生のキョウヤです。

 

「転入初日に血なまぐさいこと言うね」と呆れる先生に、「馬鹿馬鹿しいんだよ」と言い放ち、キョウヤは教室から出て行ってしまいます。

 

やる気満々で立ち上がるモグオと長髪の生徒。盛り上がる周りの生徒たち。

 

モグオに「覚悟してろよ」と言われて怯えるナナオは、学校に来る前のことを思い出していました。

 

エリート一家で育ったナナオ。

 

しかし、「だからと言って、人に好かれたり、まとめたりする力があるわけもなかった」と振り返る通り、孤独な生活を送っていました。

 

ある日、学校からの召集令が届いたナナオは、父親にそれを見せます。

 

自信がなく、戸惑っているナナオ。

 

しかし父親は「トップを取ってこい」とナナオに伝えます。

 

「我が家で一番無能なお前に、ついに活躍の機会が訪れたな」と父親に言われ、やる気を出すナナオ。

 

「最初が肝心だぞ。どんな場所でもリーダーと呼ばれる男になれ」との言葉を胸に、学校での自己紹介で、リーダーになってみんなを守りたいと発言。

 

それから、「自称リーダー」とモグオに馬鹿にされるようになってしまったようです。

 

委員長を決める戦いは、次の日の午前中の授業を潰して行うことになりました。

 

浮かない顔でナナオが帰宅していたところ、ナナから「明日がんばってくださいね。応援してます」と声をかけられます。

 

しかし、自分は戦わないと話すナナオ。

 

ナナに「でも自称リーダーって」と言われますが、「僕の心を読んだのか知らないけどさ…」と会話を避けるように歩き続けます。

 

そのままついてくるナナ。

 

何でついてくるの?とナナオに言われたナナは、島を案内してほしいとナナオに頼みます。

 

お茶をしたいとのナナのリクエストにより一緒に食堂に来た2人。

 

食事をしつつ話を続け、話の流れはナナの能力のことに。

 

「ナナちゃんの能力ってどんな感じなの?聞こえるって言ってたけど…」とナナオ。

 

「そのまんま人の声が聞こえるんです」とナナ。

 

ふとした時に聞こえることもあれば、集中して奥底の声を探ることもできるとのこと。

 

すごいと褒めるナナオに対して、ナナはすごくなんかないと否定します。

 

都会から来たと語るナナ。毎日満員電車で学校に通っていた際は、一方通行の声がずっと気になって気になって仕方なかったと話します。

 

丼で顔を隠し、表情をわからないようにしながら「友達なんか1人もできませんでしたね」とナナ。

 

驚くナナオに、丼を下ろしたナナは、いつもの笑顔を浮かべていました。

 

「海が見たいです!」

 

唐突なナナの要望に、2人は海が見える崖の上にやってきました。

 

ロープから身を乗り出して海を眺めるナナに、ロープが古いから危ないとナナオ。

 

ナナはナナオに対し、この島に呼ばれているのであれば、無能ではないんですよね?と尋ねます。

 

「まあね。でも僕の能力はたいしたことないんだよ」と答えるナナオ。

 

能力を明かさなくてもいいのかとナナは不思議に思います。

 

しかしナナオによると、用心のために能力を明かしていない人は結構いる様子。

 

ただの噂だけど、と断りつつナナオは「この島って人類の敵に唯一対抗できる人たちが訓練のために集められているでしょ?」
「だから敵もこの島に目をつけていて、すでにやってきているんだって」と話します。

 

「敵はもうここまで来ていて、勇者が成長する前に目を摘むつもりだと?」と尋ねるナナ。

 

そんなまさか…と言いかけるナナですが、突然頭に衝撃を受けたように吹き飛ばされます。

 

「ナナちゃん!!」と叫ぶナナオ。

 

ナナオが古いと言っていたロープが切れ、崖に落ちそうになるナナに、ナナオは必死で手を伸ばします。

 

何とか手を掴み、引き寄せるナナオ。

 

体を密着させたまま何があったのかと尋ねるナナオに、ナナは風のようなものに突き飛ばされたと答えます。

 

敵の仕業かと驚くナナオですが、密着したままなため、赤面するナナに気づき慌てて離れました。

 

そのまま帰宅する2人。

 

再びリーダーにならないのかと勧めてくるナナに対し、何でそんなに推してくるのかナナオは尋ねます。

 

「あのクラスの中で中島さんの心が一番きれいだったからです!」とナナ。

 

「中島さんも本当はリーダーになりたいんじゃないですか?」と言いますが、リーダーとか、父さんじゃあるまいしとナナオは否定します。

 

しかし、本当はお父さんのことも尊敬してるんですよね?とナナに言われ、ナナオは怒ってしまいました。

 

「聞こえるんです…中島さんの悲しみが」と申し訳なさそうに続けるナナ。

 

君に何がわかるの?と言いかけ、「全部わかってるのか。気持ち悪いもんだね」とナナオ。

 

自分は父さんの言いなりでここに来ただけだ。期待にこたえたかっただけで、リーダーの器じゃないと話すナナオに、ナナは、先ほど助けてくれたのは期待にこたえたかったわけじゃないはずだと反論します。

 

しかし、ほっといてよと言い放ったナナオ。

 

そのまま部屋に入っていってしまいました。

 

ベッドに寝転び、天井を見上げるナナオは、小さい頃の父親との会話を思い出しています。

 

学校で弁当を忘れた子がいた、というナナオに対し当然学級委員長として弁当を分けてあげたんだよな?と追及する父親。

 

ナナオは、思わずあげたと嘘をついてしまいます。

 

その答えを聞いて喜んだ父親は、次の誕生日に何かを約束してくれました。

 

思い出に浸りながら左手越しに天井を見上げるナナオ。

 

ふと腕時計をしてないことに気づきます。

 

その時、ナナがナナオの部屋を訪ねて来ました。

 

遅い時間に男子寮までやってくるナナに呆れるナナオ。

 

しかしナナは、「食堂に忘れてましたよ」とナナオの腕時計を渡してきました。

 

食堂で時計を外していたナナオ。

 

帰り道の途中で、時計をしていないことに気づいたナナは、遅い時間にもかかわらず探しに行ってくれたようです。

 

「ずけずけとすみませんでした」と謝りそのまま去っていくナナを、ナナオは見送りました。

 

さて、翌日。

 

いよいよ委員長を決める戦いが始まります。

 

向き合うモグオと長髪の生徒。

 

「結局中島はおりたのかよ」とのモグオの言葉通り、ナナオは気まずそうな顔をして、他の生徒たちの横で座って見ています。

 

立ち会いをしている先生。

 

やりすぎないようにと念を押しています。

 

しかし、まともにやりあったら殺し合いになってしまうと言う長髪の生徒に、「じゃあ普通に殴り合いをするということで」と提案します。

 

そのまま始まる2人の殴り合い。

 

能力なしのはずですが、隙を見て長髪の生徒は氷を放ってきます。

 

頬が切れ、血が流れるのを見て怒りをあらわにするモグオ。

 

モグオも炎をまとった拳を振りかざして戦い始めます。

 

「能力は禁止ですよ!」と先生は叫びますが、2人とも止まる様子はありません。

 

氷と炎で戦い続ける2人。

 

しかし殴りかかったモグオが突然倒れてしまいました。

 

足元を見ると、右足が地面に凍りついて動かなくなってしまっていました。

 

悔しそうに地面を殴るモグオ。

 

生徒たちの輪の中でリーダー就任を祝われる長髪の生徒。

 

しかし、ふざけんじゃねえと立ち上がったモグオは、怒りに我を忘れて大きな炎を放ちます。

 

すぐに「やりすぎた」と慌てるモグオ。

 

炎は長髪の生徒の周りに集まっていたナナたちに向かってきました。

 

誰も何もできずに身を守る中、炎の前に飛び出したナナオ。

 

ナナが目を開けると、無傷のナナオがナナたちを守るようにして立っていました。

 

「ごめん、昨日…時計、お礼も言わないで」とナナオ。

 

どうして、と尋ねるナナに「僕、人の能力を無効にできるんだ」と答えます。

 

「すごい能力じゃないですか!!」とナナ。 

 

一緒に助けられた周りの生徒も次々にお礼を言います。

 

「クラスのみんなをまとめられるのは、やっぱり中島さんしかいないですよ!」とのナナ声に、賛同が集まりました。

 

再び海が見える崖の上にやってきた2人。

 

僕がリーダーなんて信じられないというナナオに対し、中島さんはリーダーにふさわしいというナナ。

 

「ナナオでいいよ。ナナちゃん」と笑い合ういい雰囲気の2人です。

 

そのまま話し続けるナナオとナナ。

 

ナナオの能力のことに話が及びますが、どうやらナナオ本人も、能力の詳細はわからないようです。

 

「体に触れたものを無効にする、とかでは?」と尋ねるナナに、そうかもね、とナナオ。

 

「じゃあナナちゃんに心を読まれたくなかったら触ればいいのかな?」と続けます。

 

驚いたような顔のナナに「ご、ごめん手を繋ぐとか、そういうことだよ!」と慌てて説明します。

 

しかし、何も言わずにそっと手を合わせるナナ。

 

「…はじめて声が聞こえなくなりました」と、涙を浮かべながら微笑みます。

 

もうこれで無理矢理聞こえてくるおしゃべりに返さなくていい、と喜ぶナナ。

 

「この子もつらかったんだろうな…」と思ったナナオは、手を繋いだままのナナに「僕が今何を考えてるか当ててみてよ」とクイズを出します。

 

能力なしでですか?と尋ねるナナに、うん、わかるかな?と楽しそうに答えるナナオ。

 

微笑みながら、「これからもよろしくね」と心の中で思い浮かべるナナオ。

 

繋いだままのその手を引き寄せ、崖から突き落とし、ナナは答えました。

 

「なぜ、僕は今からこの子に殺されなければならないのか、だろ」

 

ナナが落ちそうになった時から切れてしまっていた古いロープ。

 

そのロープの端を掴み、かろうじて落ちずにいるナナオを見下ろしながら、ナナは冷たい口調で話続けます。

 

最初の挨拶の時に「いじめられている」とレッテルを貼りにいったのは、小説を読んでいるフリをしていて人目を気にしていたから。

 

優しいと持ち上げたのは、猫の引っ掻き傷があったから。

 

身の丈に合わない高級時計。送り主との確執。

 

心を読めるはずのナナによる種明かしに戸惑うナナオ。

 

心が読めるって…と尋ねるナナオに、「能力者だらけの学校に無能力者がいたら疑われるだろ?」とナナ。

 

まさか君が人類の敵…?とナナオは尋ねますが、「いいや、お前たちこそが人類の敵だ」とナナ。

 

「人類のために死んでください」

 

そしてナナオは、崖から落ちて行きました。

 

「中島ナナオ。推定殺害人数百万人以上」そう表示されたスマホを眺めるナナ。

 

スマホをしまい、ナナオの落ちて行った崖に手を合わせたところで、第一話が終わります。

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第2話

朝、シャワーを浴びタオルを体に巻いたナナ。

 

手に持っているスマートフォンの画面にはメッセージが表示されています。

 

「したがって、彼ら能力者と呼ばれる人間たちはすでに人間ではない。言わば人類の敵である」

 

無表情でメッセージを見つめるナナ。

 

今日も1日が始まります。

 

学校では、沼地や水辺での戦闘を想定した授業が行われているようです。

 

しかし、先生の指示に従わず好き勝手動く生徒に、先生は苦労している様子。

 

ナナは水辺の近くに座り、授業の様子を眺めています。

 

そこに「ナナオしらねえか?」と話し掛けてくるモグオ。

 

「あの野郎、リーダーとか調子こいてると思ったら、今日は休みかよ」と毒づくモグオですが、アイツにあんな度胸があったなんて意外だったと、決闘の時のことを振り返ります。

 

自分の手をじっと見つめ、ナナオを突き落としたことを思い出すナナ。

 

しかし、にっこりと微笑むと、「中島さんがどうかしたんですか?」とモグオに答えました。

 

回想に入るナナ。

 

ナナによると、最初の「人類の敵」が現れたのは、今から100年以上前のこと。

 

都市を破壊し、殺戮の限りをつくした「敵」の正体は、宇宙人でも魔物でもなく、特殊な能力に目覚めた人間でした。

 

それ以降、世界各地に少しずつ増えていく、特殊能力を持つ人間。

 

法制度や倫理規程は追いつかず、特殊能力を持つ人間による重大事件が頻発します。

 

その後自らの能力によるおごり、あるいは実験動物扱いされた怒りなどから、能力者は支配側にまわることを望むようになり、
結果、人類と能力者との間での戦争へと発展しました。

 

5年にも及ぶ戦争は、能力を持たない人類側が勝利。

 

その後100年が経過した現在では、国家は能力者の存在を認めた上で、訓練施設と称した学校に能力者を隔離しています。

 

「集められた能力者は、人類の敵と呼ばれる怪物と戦うために、日夜訓練に明け暮れている。大半の国民はそう信じている。」とナナ。

 

ナナの使命は、人類の敵となりうる能力者を秘密裏に始末することでした。

 

もしナナの行動が能力者に知れれば、能力者は結託して、能力のない人類を滅ぼそうとし、あるいは能力者が人類を支配しようとする可能性があります。

 

失敗は許されない、ナナの使命です。

 

回想から戻り、授業の様子に目をやるナナ。

 

水辺での戦闘訓練をしていたはずですが、氷を操る長髪の生徒が、池を全て凍らせてしまっていました。

 

訓練ができないと困る先生。

 

しかし長髪の生徒は、訓練など必要ないと、意に介さない様子。

 

「人類の敵なんて、僕の能力の前では無力ですよ」と馬鹿にしたように笑う生徒をナナはじっと見つめます。

 

「強力な力をなんの労力もなく手に入れた人間が、傲慢にならぬはずがない」

 

「銃を持てば撃ってみたくなるもの」

 

「未熟な子供が未熟な精神のまま能力など持てばこの世はどうなるか」

 

喧嘩を始めたモグオと長髪の生徒を見てナナは決意します。

 

「私は人類の平和のために、彼らを殺す」

 

お昼時になり、長髪の生徒とご飯を食べているナナ。

 

質問しつつ相手の嘘を見破り、さりげなく氷の能力の制限などを調べていきます。

 

しかし教室中にモグオの声が響き渡り、会話は中断されます。

 

どうやらモグオの取り巻きが、ナナオをリーダーと呼んだことに怒っている様子。

 

怒りは更に増し、取り巻きの子を殴ろうとしますが、「ドカッ」と音がした後、倒れているのはモグオの方でした。

 

倒れているモグオを見て驚くモグオの取り巻きの生徒たち。

 

そこに「誰がリーダーかなんて、どうでもいいじゃないですか」と声をかけてきた生徒がいました。

 

モグオに渋沢と呼ばれた生徒。

 

「モグオくん、私の能力はわかっていますよね?」

 

「私がご飯を食べるのが遅い人と、ご飯時にうるさい人が大嫌いなのもわかってますよね?」とモグオに話します。

 

「わ、わかってるよ…渋沢くんは最強だからね」と媚びるように笑いかけるモグオにわかればいいんだと微笑む渋沢。

 

ナナと話していた長髪の生徒は、彼は時間を止められるという噂だと説明します。

 

「認めたくはないけど、彼が学園で最強かもね」と言う長髪の生徒の言葉を聞き、ナナは興味深そうに渋沢を見つめていました。

 

場面は食堂へ。

 

がつがつと音をたてながら丼を掻き込む渋沢の前に、「渋沢さんこんにちはー!」とナナが座ります。

 

何の反応も示さずに食べ続ける渋沢を見て、同じようにがつがつと食べ始めるナナ。

 

渋沢はイライラした様子で、「私は食事中にうるさい人は嫌いなんです」とナナに話しかけますが、ナナは気にしない様子で「渋沢さんもいい食べっぷり」と答えます。

 

諦めたような顔の渋沢。

 

大きなため息をつきながら、何か用ですか?と尋ねました。

 

学園最強と噂の渋沢さんに興味津々なんです、とナナ。

 

ふとした拍子に水の入ったグラスに手を当ててしまいます。

 

水を飛ばしながら倒れそうになるグラス。

 

しかし、次の瞬間には渋沢の手にグラスは収まっていました。

 

時間を止める能力です、と語る渋沢。

 

しかしナナは、「時を止められるというのは、少し違いますよね」と渋沢を見つめます。

 

床や渋沢の服が一切濡れていないのを見たナナ。

 

止まった時間の中を自由に動けたとしても、飛び散った水を全て集め、周囲を全く濡らさない状態にするのは不可能だと見破ります。

 

「そうです。私は時を止めるんじゃなくて、過去に戻れるだけです」と渋沢。

 

過去に戻り、そこで変えた結果が現在に反映される能力。

 

学園で初めて見破られたと話す渋沢は、ナナを素晴らしいと褒めますが、話を聞きながらナナは、もし渋沢が過去に戻り、ナナの討伐を目撃するようなことがあれば厄介だと考えていました。

 

しかし突然ナナの後ろにキョウヤが現れます。

 

「その能力で、中島の失踪を調べてくれないか」正にナナが警戒したことを、キョウヤは渋沢に依頼しました。

 

誤魔化したいナナ。

 

中島さんは単なる休みではないのか?風邪で部屋で寝込んでいるのでは?と質問をぶつけますが、学校に休みの連絡は来ておらず、それどころか部屋にも帰ってきていない、とキョウヤ。

 

尋問をするかのように、ナナに昨日放課後、2人でどこに行ったのか尋ねます。

 

質問をかわし続けるナナ。矛先を変えようと人類の敵の仕業では?と話します。

 

確かにそういう噂がある と渋沢も同意しました。

 

能力者に目をつけ、育つ前に叩いておこうという考えらしいと話すナナ。

 

「人の姿をしてすでにわたしたちの中に紛れこんでいるとか」と話したところで、キョウヤを見つめながら突然立ち上がります。

 

「どうしましたか?」と尋ねる渋沢に、「ちょっと変な声が…わたし人の心の声が聞こえるんですけど」とナナ。

 

そのまま、なぜそんなに中島さに熱心なのかとキョウヤに疑いの目を向けます。

 

その様子を見て渋沢もキョウヤのことを疑い始めます。

 

渋沢に睨まれたキョウヤ。

 

「ちょっと友達でも作ろうとしたんだよ」と笑ってかわし、歩いて去って行きました。

 

「彼は要注意ですね」と渋沢。

 

ナナは、ひとまず追求は避けられそうだと安心しました。

 

しかし渋沢も、ナナの仲間である中島くんの真相を調べたいと言い出します。

 

警戒しつつもナナは受け入れることにしました。

 

さて、寮の玄関前にやってきた渋沢とナナの2人。

 

「では過去を見てきます」と言った渋沢は、一瞬消えると、肩で息をしながら再び現れました。

 

「確かに、中島くんは昨日から家に戻ってないようですね」と、疲れた様子で座り込みながら話す渋沢。

 

過去に戻ると疲れてしまうんですね?と確認するナナ。

 

「他にも何か制限があるはずだ…でなければこいつは既にわたしの中島殺しを暴いてるはず」とナナは考えています。

 

すごい能力ですと褒めつつ、念じると過去の同じ場所に戻れるのか、どのくらい昔まで戻れるのか、などと情報を集めていきます。

 

渋沢によると、戻れるのはせいぜい1日であり、時間をさかのぼればさかのぼるほど疲弊するとのこと。

 

12時間以上前に戻ると、戻った先でも吐くくらいに疲れてしまうようです。

 

また戻った先で人に見られてしまうと、現在に戻されてしまうとのこと。

 

しかし何度も過去に戻り、少しずつ真実に近づいていく渋沢。

 

ナナと中島くんが海に行くのを見たと話す渋沢は、海に移動した上で再び過去に戻ります。

 

ナナを疑い始めている渋沢を見て自分を信じるしかないと、覚悟を決めるナナ。

 

戻ってきた渋沢は、2人が握手しているのを見たと話します。

 

握手の後に中島を突き落としたことを思い出すナナ、緊張して次の言葉を待ちます。

 

しかし、その後にナナと目があってしまったと話す渋沢。

 

それにより、現在に戻されてしまった様子です。

 

過去を変えた結果が現在に反映される渋沢の能力。

 

それにより、ナナも自分の記憶が書き変わったのを感じます。

 

元々は誰にも見られなかった中島との海での会話ですが、書き変わった記憶では、渋沢と目が合い、渋沢の気配が消えるのを待って中島を突き落としたことになっていました。

 

ひとまず、中島とナナが握手していたのを見たことにより、ナナの疑いは晴れた様子。

 

今日のところは帰ることになりました。

 

夜になり、動き出すナナ。

 

あらかじめスコップで作業をした後、渋沢の部屋に向かいます。

 

昨日の夜遅くに実は中島さんは人類の敵に襲われていた、そう話して渋沢を部屋から連れ出したナナ。

 

「なんでそんな話黙ってたんです!?」と叫ぶ渋沢に、あなたが信用できるかわからなくて、と答えます。

 

そしてある場所へやってきた2人。

 

ナナは、ここで中島さんは人類の敵にバラバラにされてしまったと話します。

 

「過去を変えられる渋沢さんなら、中島さんを助けることができるのではないですか!?」

 

「どうか声をかけるなりして、未来を変える可能性を見出してもらえませんか!?」

 

せいぜい1日が戻れる限度である時間溯行の能力。

 

もう時間がありませんと必死で訴えるナナに、渋沢も承諾します。

 

「すぐに戻ってきますよ。中島くんとともにね」

 

そう言って渋沢は消えて行きました。

 

頭を下げたまま見送っていたナナ。

 

渋沢が消えると、隠してあったスコップで地面を掘り始めます。

 

少し掘ると、凍った水面が現れました。

 

その日の朝、戦闘訓練で長髪の生徒が凍らせてしまった池。

 

昨晩の時点では池は水のままでした。

 

時間をさかのぼればさかのぼるほど疲弊する渋沢。

 

制限ぎりぎりの1日前に戻れば、動けないほど疲れていただろうとナナは計算しています。

 

また水辺での戦闘訓練の際、渋沢の行動から泳ぎが不得意であることを見抜いていたナナ。

 

過去の同じ場所に戻る能力である渋沢の時間溯行は、凍る前の池の上に渋沢を移動させ、自身を溺れさせることとなりました。

 

静かに手を合わせるナナ。

 

第2話が終わります。

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第3話

中島の失踪を追っているキョウヤは、雨の中、中島が落ちていった場所である海沿いの崖を調べています。

 

崖から下の海を覗き、何かキラリと光る物を発見したキョウヤ。

 

躊躇なく、海に飛び込んで行きました。

 

場面は教室へ。

 

降り続く雨の中、こちらも濡れてしまった様子のナナとモグオ、長髪の氷の能力者の3人。

 

教室の入口のところでタオルで髪を乾かしています。

 

中島と渋沢の2人が学校に来ていないことを話題にするモグオたち。

 

クラスに殺人鬼が潜んでいると知れれば動きづらくなるため、慎重にことを進めなければと警戒するナナです。

 

話題は移り、セイヤと呼ばれた長髪の生徒は、キラキラと星をまといながらナナに壁ドンをしてきます。

 

髪をかきあげながら「今なにを考えているか当ててみてよ」とナルシスト気味に語るセイヤ。

 

ナナは、すぐそこに彼女がいるのに壁ドンはダメですよ、とかわします。

 

驚いた様子のセイヤとモグオ。

 

なんでわかったのか尋ねるセイヤに、ナナは心の声が聞こえたと答えますが、そこに突然現れたキョウヤ。

 

なぜか頭にワカメを乗せているキョウヤは、セイヤと女子生徒の服の濡れた場所から、1つの傘に入ってきたことが想像できると話します。

 

心の声が聞こえなくてもわかるということをバラされた形のナナ。

 

キョウヤを探るため、一緒にお昼を食べようと誘いますが、「腹が減ってない」と断られます。

 

教室を出ていったキョウヤの後をつけるナナ。

 

キョウヤは、使われていない公務員室で、わざわざ温めたミルクを猫に与えていました。

 

「ぶすっとしているかと思えば、よくわからない男の子だな…」とナナ。

 

相変わらずキョウヤの性格を掴めないナナです。

 

さて、放課後になり帰ろうとするキョウヤにワカメが頭に乗ってます、と声をかけたナナ。

 

ワカメを取ったキョウヤは、ナナに「お前さん、今日暇か?」と尋ねます。

 

戸惑うナナに、「俺の友達になってくれ」と頼むキョウヤ。

 

そしてなぜかキョウヤの部屋に2人で行くことになります。

 

驚きと呆れが入り交じるナナですが、キョウヤを探りたいナナは、部屋を見ればおおよその人間性が掴めると、大人しく部屋に入ることに。

 

しかし靴を脱ぎ、キョウヤの部屋を見たナナは驚きます。

 

天井までそびえるいくつもの本棚。

 

医学書や外国語の書籍など様々なジャンルの本。無造作に床に置かれた釣竿や刀。足の踏み場もないくらいに置かれたゴミや服。机には「21日まで」と付箋の貼られたトマト。

 

統一感のない部屋に「なんだこの部屋…」と立ち尽くすナナですが、キョウヤは無言でゲーム機のコントローラーを手渡してきます。

 

ナナが受け取るとゲーム機のスイッチを入れるキョウヤ。

 

画面には古いゲームの画面が表示されました。

 

「友達と言えばゲームだと思ってな」とキョウヤ。

 

ナナも戸惑いつつキョウヤの横に座ります。

 

ゲームをしつつ、何か話があるんじゃないですか?と尋ねるナナ。

 

キョウヤは、「実は友達が欲しいんだ。どうしたら友達ができる?」と聞いてきます。

 

よく人当たりが悪いと言われるというキョウヤに対し、ナナは「ちょっと怖いというか、オラついてるところがあるかもしれませんね」と答えます。

 

すると、「今なんて言った?」とじっと見つめてくるキョウヤ。

 

ナナは慌ててながら、普通は強引に部屋に誘ったりしないと話しますが、どうやらキョウヤは、「オラついてる」という言葉の意味がわからない様子。

 

「オラオラしてるというか、Sッ気があるというか、横柄な感じというか…」と説明すると、「すまん、助かる」と楽しそうに微笑みながら、メモを取っていました。

 

「気になることがあるとつい夢中になってしまうんだ」とキョウヤ。

 

中島さんの件を調べているのもそうかとナナは尋ねます。

 

なぜ気になるのかと聞くナナに対し、キョウヤは、能力者である妹が同じように島で行方不明になっており、それを調べに島に来ているのだと話します。

 

行方不明者が出ても本腰を上げて探そうとせず、大した訓練も行っているようには見えない学校に対し、不信感を持っているそう。

 

「こんなので人類の敵とかいう化け物に立ち向かえるのかな?」と話し、人類の敵が載っている古い漫画を見せてくるキョウヤ。

 

どうやらナナも大好きな漫画のようで、2人は漫画の話で盛り上がります。

 

正義の味方である主人公が、人類の敵を倒していく漫画。

 

人類の敵となってしまった友達を殺していくシーンもいいと話すキョウヤ。

 

「そうでしたか、キョウヤさんも好きでしたか。じゃあ…」と言いかけるナナ。

 

じゃあ?と聞くキョウヤ。

 

「遠慮なく死んでもらえるな」と、心の中で呟きます。

 

時間も遅くなり、キョウヤの部屋の前で別れる2人。

 

それでは、と帰ろうとするナナに、「ちょっと気になることがあってな」と話すキョウヤ。

 

キョウヤが見せてきたのは、壊れた腕時計でした。

 

その日の朝に崖から海を覗いた際、キラリと光る物を発見していたキョウヤ。

 

中島の腕時計!?と驚くナナ。

 

「見覚えないか?」と鋭い眼光でキョウヤは尋ねます。

 

緊迫の場面で、第3話は終わります。

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第4話

崖から海に落ちたはずの中島の腕時計。

 

なぜかその腕時計を手にするキョウヤは、ナナについてくるよう伝えます。

 

中島が突き落とされた崖にやってきた2人。

 

キョウヤはナナに、13日の夕方に何をしていたか尋ねました。

 

なぜ13日なのか問うナナに、14日から中島が学校に来ていないため、失踪したのは13日と考えられると答えます。

 

夕方である理由は、崖の下にあった中島の時計が、6時10分を指したまま壊れて止まっていたからとのこと。

 

飛び降り防止用のロープが切れていたため、気になって降りてみたところ、腕時計を見つけたようです。

 

13日の夕方は中島と一緒に下校し、この崖のところで別れたとナナ。

 

あの日は番長からみんなを守って格好良かった、自殺ではないと思う、と続けます。

 

「誰かに突き落とされて海に落ちたものの、執念で時計だけは現場に残しておいた…とかな?」とキョウヤ。

 

「人類の敵の仕業かな」と問われたナナは同意します。

 

しかし、「教科書通りならヤツらは獰猛な牙を持ってるんじゃないのか?わざわざ突き落として殺すなんて死体を隠ぺいするみたいだな」と疑いを持つキョウヤ。

 

ナナは「中島以上の危険分子だ」と警戒します。

 

中島のことを学校に報告しようと思う、とキョウヤ。

 

信じてもらえるかわからないというキョウヤは、人気者のナナの力を借りたいと話します。

 

「だから急に友達なりたいと、わたしに近づいてきたんですか?」と尋ねるナナ。キョウヤは、友達が欲しいのは本当だと答えます。

 

「ではお近づきのしるしに教えてください。キョウヤさんの能力とは?」

 

キョウヤの能力を掴もうとするナナ。

 

しかしキョウヤは、大した能力はないと謙遜して答えません。

 

心の声で聞いてみればいいと言うキョウヤに、疑われているのかとナナは感じます。

 

「お前さんを疑ってるわけじゃない。中島を殺す理由なんてないだろうからな」

 

「なんにせよ、この島には化け物がいるということを、友達として教えておきたかったんだ」とキョウヤ。

 

警戒を続けるナナです。

 

さて、部屋に戻ったナナ。

 

スマートフォンの画面を見つめています。

 

表示されているのは、「小野寺キョウヤ、推定殺害人数不明」の文字。

 

「能力検索」という項目を開きますが、身体能力系としか書かれておらず、詳しいことがわかりません。

 

島への潜入を命じられた際のことを思い出すナナ。

 

生徒の能力がわかれば任務もやりやすいと、敵の能力を尋ねます。

 

黒いシルエットしか見えない話し相手は、ある程度のデータはあると言いつつ、それを鵜呑みにするなとナナに伝えます。

 

「やつらの能力は底知れない。身体の成長期とともに、能力まで変化する者もいる」と話す見えない相手。

 

「自分の目で敵の能力を確かめろ」と命令します。

 

中島を突き落とした崖の様子を思い出すナナ。

 

険しい崖を降りて時計を拾ったことから、超人的な身体能力を持っているのだと推測します。

 

しかし、渋沢やセイヤのように、能力には代償や制限があることをナナは思い浮かべます。

 

キョウヤの部屋を思い出し、何かを思い付いたナナ。

 

「能力をあぶりだしてやる」と、次の日に仕掛けてみることにします。

 

翌日、ナナとキョウヤは先生に中島のことを報告しています。

 

中島が人類の的に襲われたと話す2人に、先生は驚きます。 

 

しかしどうやら島の外とは連絡が取れない様子。

 

とにかく上の人と相談すると慌てながら答える先生を見つつ、2人は職員室を離れます。

 

「学校も頼りにならなさそうだ。中島もかわいそうに」とキョウヤ。

 

ナナはふと思い出したように、「中島さんといえば、猫ちゃん大丈夫かな…」と呟きます。

 

猫?と尋ねるキョウヤに、中島さんは猫を飼っていたらしいとナナ。

 

「お腹すかせてないといいなぁ…」と気にかけている様子で話します。

 

「猫なら…」とキョウヤは何かを言いかけますが、ナナは御手洗いに行くと立ち去ります。

 

1人になったキョウヤ。

 

この島は何かおかしいと考えています。

 

名ばかりの訓練に、ほぼ野放しの生徒たち。

 

外部との連絡は遮断されている。

 

人類の敵は姿が見えず、本当に存在するのかもわからない。

 

しかし、妹が消え、中島も死んだことから、悪意を持った何者かがいるのは間違いないと結論付けます。

 

考えを進めながら自動販売機でミルクを買うキョウヤ。

 

猫にミルクを与えている公務員室にやってきました。

 

しかし猫はおらず、床に皿が置かれたまま。

 

置いておけば勝手に飲むだろうと、キョウヤはミルクを皿に入れて置いていくことにしました。

 

ミルクを温めようと、コンロに火をつけようとするキョウヤ。

 

その様子を、物陰に隠れてナナはじっと見ています。

 

キョウヤの部屋の様子を思い出すナナ。

 

部屋は雑然としているのに、水まわりだけ妙にきれいだった部屋。

 

ゴミ袋は二重にしており、ひどく臭いを気にしている様子。

 

付箋で賞味期限が書かれていたトマト。悪くなったことが見た目だけではわかりにくいからか。

 

能力の代償により、臭いがわからないのではと考えたナナ。

 

たとえ部屋にガスが充満してても、キョウヤは気がつかない…。

 

そしてキョウヤはコンロに火をつけ、爆発が起きました。

 

猫を抱き抱えたナナは、爆発した公務員室を眺めています。

 

「さあ見せてみろ。どんな能力だ?」

 

ナナが眺める前で、公務員室のドアが開き、全身燃えたままの人が飛び出してきました。

 

「キョウヤさん!?」と驚いてみせるナナ。

 

倒れて動かないキョウヤを見たナナは、能力が何か考えつつ、人を呼んできますと走り出そうとしますがキョウヤに足を掴まれ、倒れてしまいました。

 

振り返るナナに、「なぜ一番に駆けつけられた?」とキョウヤは鋭い眼光で尋ねます。

 

無傷なキョウヤに驚くナナ。

 

「炎に巻かれているのが俺だとなぜわかった?」無事なんですね?と言うのが精一杯のナナに対し、追及を続けるキョウヤ。

 

「遠くで俺の心の声が聞こえて駆け付けたというなら納得しよう」

 

「廊下で急に猫の話をしだしたのは、俺が昼休みに餌をやりにいくのを知っていたわけでもなく、偶然なんだろうな」

 

「でも、死ぬほど驚いているのはなぜだ?」

 

「心が読めるのに知らなかったのか?俺が不老不死なことは」

 

そうナナに告げるキョウヤ。

 

お互いの鋭い視線が絡み合います。

 

友達だから教えておく、と鼻がきかないのは能力の代償ではなく生まれつきだとキョウヤは語ります。

 

「不老不死の代償はある。今はっきりと心に思い描いた」

 

「心が読めるお前さんにだけ、そっと教えておく」とキョウヤ。

 

「ありがとうございます。伝わりました」と、満面の笑みで答える無能力者のナナ。

 

必ず暴いてやる、と心に誓ったところで、第4話は終わります。

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