無能なナナ6巻無料ネタバレ!タダで読む方法紹介!漫画アプリでタダ?zip,rarは危険|三島コハルの本当の真の能力とは何か?

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『無能なナナ』6巻ネタバレ紹介!

38話 追う者、追われる者

大地ヒカルにとどめをさそうと言うモエに対し、もう誰かの言いなりにはならないと宣言したナナ。

 

足元には、ナナの上司である鶴岡(つるおか)との連絡手段であり、ことあるごとに心の支えとして見ていたスマートフォンが画面が割れた状態で転がっています。

 

「こ、これは反逆です…!」

 

モエは鶴岡に言いつけようとポケットを探るも、スマートフォンは先ほどモエが気絶していた間にナナが盗んでいました。

 

モエは取り返そうとナナの周りをぴょんぴょんと跳ねるも、ナナは一切動かず余裕に受け流します。ナナとの攻防に息が切れ始めたモエは床に崩れ落ちます。

 

「しぇんぱいずるいです…今さらいいひとになろうだなんて」

 

モエの言葉にナナはクスクスと笑い出しました。

 

「いいひと」

 

「ですです。今まで何人も殺しておいてムシがよすぎるです」

 

モエの訴えに、いい人だからおばあちゃんには連絡を取らせてあげる、とスマホを見せつけるナナ。モエはここで祖母との連絡手段を人質に取られたことを理解します。

 

「逆らわないでくださいね」とニコッといい笑顔で言うナナに、モエは絶望の表情を見せました。

 

「やっぱり悪い人です…」

 

翌日、目の下にクマをはりつけたヒカルがクラスメイトの前で謝罪をしていました。

 

「みんな昨日は驚かせてごめんね」

 

土砂崩れを引き起こしたのは自分なんだと笑いながら話します。びっくりして飛び起きたと冗談まじりに返すクラスメイトと一緒にナナも「怖い夢でも見たんでしょうかねー」と笑顔で話します。

 

和やかな雰囲気で話が終わりかけた時、クラスメイトの一人である三島コハル(みしま こはる)が口を開きました。

 

「力を持て余しちゃうってことだよね」

 

しん、と静まりかえった教室に、急にごめんと謝りながらもコハルは話し続けます。これから本土に戻って暮らすのにこんな様子でいいのか、不安げにしていました。

 

「もし昨夜のようなことが本土で起こったら大事件じゃない?ニュースになっちゃうよ」

 

コハルの言葉に、モグオは本土に帰れて嬉しくないのか、と尋ねます。

 

それに対し、嬉しいけどちょっと意外だった、と返すコハル。能力者である自分たちが一般人から離れて暮らしているのはそれなりに意味のあることだと主張します。

 

それを聞き、ナナは自分たちの異常性を理解している能力者もいたのかと驚きました。

 

「そういえばコハルっちは古株なのに能力使ってるところみたことないね」

 

セイヤの問いかけにコハルは「たいした能力じゃないから」と謙遜しています。

 

ナナはこのやりとりを見て、こういうやつは手強い、と考えます。そこでキョウヤが現れました。

 

「この娘さんは正しいことを言ってる。お前らは能力を見せびらかせすぎなんだ」

 

この言葉にモグオやセイヤは怒り、ギャーギャーと言い争いになってしまいました。

 

「と、とにかく本土に戻ったら気をつけようね」

 

コハルは控えめにそう告げると、くるりと振り向いてナナに意味ありげな視線を向けました。

 

「殺人事件も起きてたわけだし」

 

はっきりと目を見て言われた言葉に、ナナは驚いてしまいます。

 

夜、モエはおばあちゃんへのメールを送らせてもらうため、ナナの部屋を訪れていました。

 

送信すると同時にスマホを取り上げるナナに向かって、疑問を口にします。

 

「しぇんぱい、これからどうするですか?」

 

「……鶴岡さんには、もう一度きちんとお話しさせていただくつもりです」

 

そう言うナナに、モエは使命を辞めさせてほしいということなのか問いました。

 

ナナはそれを否定します。

 

「能力者を’’人類の敵’’とひとくくりにしてしまっていいのか、島に隔離していた彼らを本土に移してどうしたいのか…」

 

「ミチルちゃんを本当に助けてくれるのか」

 

突然現れた声の主は、橘ジンでした。

 

急にナナの部屋に現れたジンに、モエは飛び上がります。

 

「だ、誰ですか急に!?」

 

「通りすがりの能力者だよ」

 

ナナとは何度か殺し合った仲だと笑うジンを「先輩です」と紹介するナナ。

 

モエは「しぇんぱいの先輩?」と混乱しています。一方でナナは冷静に会話を続けました。

 

「ミチルちゃんについては全く気にしてませんよ、先輩」

 

鶴岡は約束を守る人であり、ミチルを救うべく手は尽くしてくれると思うと話すナナに、鶴岡がミチルの死体を撃ったところを見ていたモエは冷や汗が止まりません。裏切ったナナは殺さないといけない、妙な能力者であるジンとも結託している、という状況にモエは心の中で悲鳴をあげます。

 

唸るモエをよそにジンはナナに問い掛けました。

 

「つまり君は今後無差別に殺すのはやめるというのだね」

 

「それよりも、わたしたちの後ろ盾になってくれている方々の動向が気になります」

 

だからそんなに構えるなとモエに話しかけました。

 

殺人者を降りるわけにはいかない、それだけのことをしてきたからと言うナナにモエの頭はハテナマークでいっぱいです。

 

そんな様子を見てジンは笑いながら補足しました。

 

「ナナは真なる敵を追いかけ始めたがまだまだ追われる側でもあるということだよ」

 

「……よくわからないですが、モエは流されやすいです。しぇんぱいを信じて流されていいですか?」

 

その言葉にナナは笑い、「これからも助手としてよろしくお願いします」と返すのでした。

 

夜は更け、ナナは子どもの頃の夢を見ていました。母と父と一緒に食事をしてベッドで静かに眠りにつく幸せな夢です。

 

ナナの部屋はきれいに片付いており、窓の鍵もしっかりと閉められています。ナナはミチルの言っていた通り、『あの日』も両親が部屋を片付けてくれていたことを確信して夢の中で涙を流します。

 

その時、泣きながらベッドで眠るナナの傍には黒い人影が現れました。ナナは思わず飛び起きます。

 

「誰だお前はっ!」

 

夢からさめたナナの前には、黒い人影ではなく三島コハルが立っていました。

 

「な、なにをしてるんです…?」

 

「探しもの」

 

部屋の引き出しは全て開けられ、本や服が散らばっています。明らかに荒らされたあとでした。

 

ナナの問いかけにコハルは静かに答えます。

 

「たとえばツネキチに盛った毒物。石井を刺した刃物…ミチルちゃんもあなたが殺したんじゃないでしょうね?」

 

あまりの衝撃にナナは目を大きく見開きます。

 

「変なことを言わないでください!人を呼びますよ!」

 

叫ぶナナに対しコハルは余裕たっぷりな態度を崩しません。

 

コハルは事件の影に必ず顔を出す女がいる、と語りだすと突然ナイフを取り出しました。

 

「あなたのことよ、柊さん」

 

振りかぶるコハルの手を殴り、ナナはナイフを叩き落とします。

 

心を読めるというから突然襲ったのに、と少し残念そうなコハルに、ナナは何が目的なのかと問います。その問いに、ナナの能力はいつでも使えるわけではないのかと冷静に考察するコハル。

 

「あるいはまったく別の能力なのに隠しているのか」

 

淡々と喋るコハルに、ナナはなにかがまずいと感じます。コハルがいままでの能力者とは違うと考えたナナは、バンっと扉を開け、部屋から学校へ全力で走り始めます。

 

これまでのように能力者を殺す必要はなく、襲われたのはナナであり部屋も荒らされているのです。

 

ナナは走りながらも、クラスに駆け込みコハルを糾弾すればいい、と考えました。

 

「た、助けてっ!助けてくださいっ!」

 

寝巻きのまま教室に駆け込んできたナナに、クラスはざわつきます。

 

自分を囲み始めるクラスメイトに、ナナはナイフで襲われたと訴えました。再びざわつくクラスメイト。寄ってきたキョウヤは冷静に問いかけました。

 

「襲われたって誰に?」

 

「三島…コハルさ…」

 

そう言いかけたとき、ナナはあり得ないものを目にしました。なんと、コハルが席に座ってモエと話していたのです。

 

瞬間移動でもしない限り、全速力で走ってきたナナの先回りをして教室で待っていることは不可能でした。

 

「しぇんぱい」

 

驚き固まるナナに、モエが話しかけます。

 

「コハルっちは朝からずっとモエともふもふした子犬の話をしてたですが?」

 

朝からずっとという言葉に、ナナは再び衝撃を受けます。確かにコハルはナナの部屋に入り、襲ってきたのに、です。

 

コハルは眉を寄せ、不思議そうな顔をして言います。

 

「わたしがなにかした?リーダー?」

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39話 双子のトリックPART1

険しい顔をしたナナに、困り顔のコハル。教室は静まり返ります。

 

「……三島コハルならずっとそこにいたが?」

 

キョウヤの言葉にコハルが立ち上がり、ゆっくりと近づいてきます。

 

「私がなに?」

 

ナナはコハルを睨みながらも、荒らされた自分の部屋を見せればいいと考え、みんなを自分の部屋に誘導しました。

 

「で、どこが荒らされてるんだ?」

 

クラスメイトと一緒に戻ったナナの部屋は、荒らされているどころかきちんと整頓された状態に戻っていたのです。

 

キョウヤの言葉にナナが何も言い返せずにいると、コハルがおずおずと口を開きました。

 

「言いにくいんだけど…柊さんちょっと変じゃない?」

 

騒ぎがあったら顔を出す、死人が出るとナナがセットでついてきている、と言い重ねるコハルの言葉に、クラスメイトたちのどよめきが大きくなります。

 

ナナはコハルを糾弾するつもりが、逆に自分の評判を落とされてしまい拳を握り締めました。

 

負けを悟ったナナはいつもの笑顔を作り直しました。

 

「すみません。寝ぼけてたみたいです!」

 

「しぇんぱい、スベってましたよ」

 

夕方、モエは部屋に押しかけジトッとナナを見つめます。あのあとみんなナナの噂をしていて気まずかったと訴えます。

 

「寝ぼけてました!キラリーん、じゃすまないです」

 

ナナの真似をしながら文句を言うモエにナナはイラッとしながらも再度朝の状況を確認しました。

 

「三島コハルは本当に朝からずっとモエちゃんと一緒にいたんですよね?」

 

「ですです」

 

朝一番に登校したモエよりも早く席についており、ナナが教室に飛び込んでくるまでずっと目の前にいたと言うのです。聞けば聞くほど完璧なアリバイにナナは頭を悩ませました。

 

「モエはもちろん襲われたと言うしぇんぱいを信じるです。一緒にコハルっちを殺すです」

 

殺すですよね?と目を輝かせるモエにため息をついて立ち上がります。

 

「ひとまず、本土への引越しの準備をしましょう」

 

一方コハルの部屋にはキョウヤと空野フウコが訪ねてきていました。

 

「ずばりお前さんの能力について聞きたい」

 

キョウヤの言葉に「どうして?」とコハルが尋ねます。

 

「俺たちは能力者だ」

 

その場にいながらして遠くの人を襲うような芸当ができるかもしれないと言うキョウヤにコハルは少し不満げです。

 

「随分と柊さんの肩を持つのね」

 

「逆だよ」

 

ナナを胡散臭く思っているからこそコハルと友達になりたい、と言うキョウヤにも、コハルは能力は明かしませんでした。

 

「いままでみんなに秘密にしてきたんだからもったいつけたいの」

 

これ以上は何も話さなそうなコハルにキョウヤはため息をつきました。キョウヤは「じゃあ最後に一つだけ」と前置きをして口を開きます。

 

「朝方柊の部屋にみんなで踏み込んだときお前さんだけ土足のままだったのはなぜかな?」

 

「え?」

 

いわく、みんな靴を脱いでいたのにコハルだけ履いたまま部屋に入っていたと言うのです。

 

そして、ナナの部屋に散らばっていたのだと画びょうを取り出しました。ナナはコハルに部屋を荒らされたと言っていました。

 

「お前さんが土足で踏み込んだのは床に画びょうが転がっていると、つまり部屋が荒れていると知っていたから…とかな?」

 

ニヤリと笑うキョウヤにコハルは謝りました。

 

「ごめん。靴を履いてたかどうかなんて覚えてないわ」

 

「……そうか」

 

邪魔したな、という言葉を残し、キョウヤはフウコとともに帰って行きました。

 

キョウヤたちが帰った後もコハルはそのまま動かず、突っ立ったまま何か悩んでいました。

 

すると突然、ベッドの下からぬっと手が出てきます。ずるりと体を引きずってベッド下から出てきたのは、なんとコハルと瓜二つの女の子でした。

 

「お姉ちゃん」

 

「ヒヨリ」

 

そんなところに隠れていたのかと聞くコハルに、ヒヨリと呼ばれた少女はバツが悪そうに笑います。

 

「我ながらよくバレなかったとお思うわ」

 

もう、と呆れ顔のコハルはヒヨリに言い聞かせるように口を開きました。

 

「あんたの存在が明るみに出たら柊を襲ったトリックなんて簡単にわかっちゃうんだからね」

 

実はコハルが二人いたなんて知れたらみんな仰天すると言うヒヨリに、コハルはおかしそうに笑いました。

 

「仰天してほしいわよ。ずっと一緒に学校生活を送ってきて私たちが双子なんていまだに誰も気付いてないんだから」

 

実は、三島コハルとヒヨリは二人一役で学校に通っていたのです。

 

「お互いの気持ちを一瞬で理解できるだけのちょっと不思議な双子ちゃん」である姉妹は舐められないように、学校生活を二人一役で乗り切っていたのでした。

 

「不死身くんとか風の刃ちゃんと比べられてもね」

 

わたし達はバラエティ番組に出られる程度の能力だけどみんなは人間の異端だとキッパリ言い切るコハル。そんな異端が集められた孤島にナナが現れました。

 

「柊を断罪してみんなを救うのよ」

 

「誰にも知られずに」

 

だけど、お互いにだけ知らせるのだと、双子は微笑み合いました。

 

コハル達の部屋を出たフウコは、キョウヤがコハルが土足で入っていたこと、画びょうが落ちていたことに気がついたことに感心していました。

 

しかしキョウヤはあっけらかんとあれは嘘だと言います。

 

「コハルは靴を脱いでいたし、部屋に画びょうなんて落ちていなかった」

 

つまりコハルの反応を見て、カマをかけていたのでした。

 

コハルはその意図を知ってか知らずか、顔色ひとつ変えず覚えてないと返してきました。

 

「上手な答えだ。本当に事件と無関係なのか判断がつかん」

 

「……本土に戻ってもなんらかの事件は続くのでしょうね」

 

フウコの言葉に、週明けに船が来ることを思い出したキョウヤ。部屋の私物を整理していないと顔を曇らせます。そんな様子を見かねてフウコはキョウヤの部屋の整理の手伝いをすることにしました。

 

「こちらのノートも段ボールに詰めてよろしいでしょうか?」

 

「いやそれは直接持っていく。肌身離せん」

 

本の整理を手伝っていたフウコは本棚の一角にまとめられたノートを見つけます。

 

「日記帳でございますか?」

 

「……」

 

珍しく顔をこわばらせたキョウヤに、フウコは慌てて謝ります。

 

「差し出がましいことを申しました」

 

「いや」

 

お前さんには話しておこう、と荷造りをしていた手を止めます。

 

「俺の不死身の能力の代償について」

 

その頃、ナナは崖の上に立ち、黙祷をしていました。

 

「誰に手をあわせてるの?」

 

森の奥からそう話しかけてきたのはコハルでした。

 

「もちろんこれまで亡くなった方々に」

 

淡々と答えるナナに、コハルはこの辺りは潮の流れが強く身投げでもしたら死体はあがってこないと告げます。ナナは皮肉げに笑いました。

 

「もしわたしを突き落としたとしてもあなたのアリバイはばっちりなんでしょうね」

 

コハルはそんなナナの言葉を無視し、喋り続けます。

 

「こんなこと人前じゃ言えないけどわたしは〝人類の敵”なんて信じてないの」

 

もし本当に人類の敵がいるとしたら自分たちのことだろう、とまで言います。

 

こんなことを妄想するくらい退屈な学園生活だったようです。

 

そこに現れたのが、ナナ。

 

ナナが現れてから、“人類の敵”が次々と殺人を起こしていきました。

 

コハルはゆっくりとナナを指さします。

 

「今までしてきたことのすべてを打ち明けなさい」

 

「お断りします、と言ったら?」

 

ナナは急な糾弾にも表情を変えません。

 

そんなナナにコハルは本土に行ってもずっとつきまとって、そのうち殺してしまうかもしれないと冗談めかして言いました。

 

「たいした正義感ですね。人殺しを詫びろと言っている人が人殺しをするという」

 

ナナの言葉にコハルは正義なんてどうでもいいと吐き捨てました。

 

「わたしたちは一般の人に迷惑をかけないようにひっそりと生きていくべきなのよ」

 

だから騒がしい子は排除しなきゃ、と言うコハル。

 

しかしナナは怯みません。

 

モエがこれから来ることになっており、崖から突き落とす瞬間も目撃するだろうと強気に言います。

 

コハルは薄く笑いました。

 

「今日は島の最後の海を眺めにきただけよ」

 

寮の方へ戻っていくコハルを横目に、ナナは再度、海に向かって手を合わせました。

 

「すべてを明らかにして納得のいく答えを見つけたら…そのときは…」

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40話 双子のトリックPART2

「うおおー、帰ってきたぞー」

 

孤島から本土への船に乗り、生徒達はわーわーと騒いでいます。

 

帰ってきた『人類の敵と戦う子ども達』は、市民にもたいそう歓迎されています。

 

船から降りた生徒達は鶴岡により軍の学校の前に集められました。

 

「ようこそ諸君」

 

軍の敷地内にある学校や寮のこと、外出時に行っても良い観光施設のこと、ひととおり説明していきます。

 

島にはなかった娯楽施設に生徒達は大興奮です。

 

はしゃぐ生徒に対し、担任は慌てて発言します。

 

「教官、それはあまりに甘いというか。いちおう私達は軍属の…」

 

しかし鶴岡は、大事なのは一般社会に溶け込む準備なのだと言います。

 

近隣住人と触れ合って、人を守ろうと言う気持ちが芽生えることを期待すると言うのです。

 

その鶴岡の言葉にうっとりと尊敬の眼差しを向ける生徒がいる一方で、コハルやナナは厳しい顔をしています。

 

「では、後のことは教員の指示に従うように」

 

生徒達が寮へ向かう中、ナナはその場に残って鶴岡に話しかけました。

 

「鶴岡さん!お話があります!」

 

鶴岡はチラリとナナの顔を見て言いました。

 

「心変わりした、という顔だな」

 

びくりとはねるナナとモエ。

 

モエもナナに助太刀すると言って一緒に話すことになりました。

 

鶴岡に連れられ、2人は客間に移動します。

 

「そ、そそそ、それでしぇんぱいは端末をぶっ壊したです!もう誰の言いなりにもならないゆうてはりましたですぅ!」

 

助太刀すると言ったばかりのモエは早くも裏切り、鶴岡にすべてを伝えてしまいます。

 

「で、でも、完全に裏切ったわけじゃないと思うです……」

 

ですよね?とおそるおそる聞いてくるモエに、ナナは覚悟を決めて話し始めます。

 

「“委員会“はなぜわたしたちを島から出したのでしょうか?」

 

危険だから隔離していたのに、と言い募るナナに、鶴岡は表情も変えません。

 

「やる気のなくなったお前が気にすることではあるまい?」

 

「わたしは真実を知りたいだけです」

 

能力者のなかにもまっとうで話の通じる人間がいる。ナナが島で理解してしまったことです。

 

「それに歩み寄ろうとせずにただ殺すなんて正しいのでしょうか?」

 

「正しいわけがなかろう」

 

ナナの必死の訴えに、鶴岡はなんでもないことのように返しました。

 

「いかなる理由があろうとも殺人は悪だ」

 

しかし、これまでのナナは鶴岡の命令に従い、“人類の敵”を殺してきました。ナナは命令に従っただけなのです。

 

「お前が殺人の罪におびえるとき、命令されたのならば救いがある」

 

なのに、と続ける鶴岡はいきなりナナを睨みつけ、勢いよく話し始めます。

 

「『もう誰の言いなりにならない』だと!?」

 

それは命令された兵士から一人の殺人者になるということでした。

 

ナナはこれまで殺してきた人間と一人で向き合わなければならない、という言葉に、ナナは背筋が凍ります。

 

「一週間以内に一人殺せ」

 

できればナナの知りたい真実を話すと言う鶴岡に、ナナの目が見開かれます。

 

「………できなければ?」

 

「心配するな。骨は両親の墓に納めてやる」

 

話は終わりだと言い放つ鶴岡に、ナナは一礼して退出していきます。

 

残されたモエは愛想笑いをするしかありません。

 

「あの調子だとしぇんぱいはもう〝人類の敵”を殺さないんじゃないですかねぇ。困った困ったです」

 

モエの言葉を否定し、鶴岡は断言します。

 

「いや、殺す」

 

ナナは優しいと言う鶴岡に、モエはハテナを浮かべます。

 

そんなモエに、鶴岡はある話を持ちかけます。

 

「久しぶりに祖母に会いたくないか?」

 

鶴岡の部屋を出たナナは食堂へと向かいました。

 

本土での食事を楽しんでいるクラスメイト達を見て、ナナは殺したくないという気持ちが強まります。

 

信用が下がったこともあり、誰も寄り付かないナナのテーブルに、コハルが近寄ってきました。

 

「ねえ外歩かない?夜景が綺麗よ」

 

ナナは誘いに乗り、夜の街に出向きました。まずコハルを黙らせないと考え事もできません。

 

「柊さんの能力って実は大したことないでしょ?」

 

弱いからしたたかに立ち回り、口が達者になる。ナナは自分と似ているのだと言ってナナを抱きしめました。

 

コハルは今、セイヤ達と話していることになっており、アリバイは確実に存在します。

 

もう少し脅してもいいかと考えたコハルはナイフを取り出しますが、それを振りかぶる前にナナが話し始めました。

 

「……似たもの同士と言われてびっくりしました」

 

実は分身の術が使えると言い始めたナナに、コハルは笑ってしまいます。

 

これ以上時間が経つとみんなが部屋に戻ってしまい、お互いアリバイを立証してくれる人がいなくなってしまうと笑顔で話すナナに、コハルは抱きしめていたナナを解放しました。

 

「じゃあ今度またデートしましょう」

 

「ぜひ」

 

寮に戻っていくコハルを見ながら、ナナは考えます。

 

やはりコハルの能力はアリバイ頼みのようです。アリバイを崩す方法をひたすらに考えました。

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41話 双子のトリックPART3

翌日、ナナは電気屋に訪れました。ボイスレコーダーを眺めるナナに、モエは必死に話しかけます。

 

「しぇんぱい、分かってるですか?」

 

「鶴岡さんから粛清されそうになっていて、三島コハルからもつけ狙われています」

 

「そうですよ!!」

 

のんきに選んでないでコハルを殺せと言うモエを気にせず、ナナはまたボイスレコーダーを選んでいきます。

 

ナナはボイスレコーダーを二つ手に取り、会計をしようと立ち上がりました。

 

「モエはハッパをかけられたです」

 

ナナが使命を果たすまで祖母に会わせてくれない気だと目を潤ませるモエに、ナナはゆっくりと話します。

 

「簡単にぶっ殺せとか言ってますけど、後で取り返しのつかないことをしたのだと後悔するかもしれませんよ?」

 

黙ってしまったモエを置いて、ナナは会計を済ませてから街に出ました。

 

その時、向かい側から鶴岡と一人の女性が歩いてきました。ナナは慌てて挨拶をします。

 

「こ、こんにちは。そちらの方は…?」

 

「真壁サチヨです」

 

ニコニコとした人当たりのいい女性はモエの里親であると語りました。

 

自己紹介を返したナナの手をサチヨは強く握りました。

 

「モエのお友達ね。いつもありがとう」

 

明るく笑うサチヨにナナは固まってしまいます。

 

サチヨはモエに会いにきたようですが、軍の規則により会うことは叶わなかったようです。そのお詫びに鶴岡が街を案内していた途中だったのです。

 

「ここからはこの柊がご案内しましょう」

 

「え?」

 

戸惑うナナをよそに、鶴岡はサチヨに向かって話し続けます。

 

ナナと散策しているときにモエとばったり会ってしまうのなら規則とは関係ないと語る鶴岡に、ナナはちゃんとモエのことを考えてくれていた事実に安堵します。

 

そうしてナナとサチヨは一緒に歩きだしました。

 

ナナたちは寮に戻ってみたものの、モエはまだ帰っていませんでした。

 

モエの帰りを待つために、ナナとサチヨは向かいのレストランに入ります。

 

「今日は学校はお休み?」

 

「明日からです」

 

他愛のない会話をしながら、ナナは考えます。

 

コハルへの対策はできていますが、できれば橘ジンの力を借りたいと考えています。

 

しかし呼んでもない時は勝手に現れるジンの姿はみえません。

 

「モエはわがままでしょう?」

 

「え?ああどうでしょ…」

 

サチヨはモエの昔話や、自分が軍で食事係として働いていた話をナナにします。

 

「ご病気だとうかがってましたがお元気そうですね」

 

「モエから聞いたのかしら。おおげさなのよ」

 

苦笑しながら話すサチヨは、ナナの様子を見て大人びているように感じました。

 

「賢いけど無理してるのね」

 

突然の言葉に驚くナナをよそに、サチヨは大量のパフェを注文します。

 

「たまにはお腹いっぱいにしてしゃべってみたら?」

 

ニコニコと微笑むサチヨと机いっぱいの大量のパフェにナナは圧倒されてしまいました。

 

その頃、橘ジンは階段を下り、とある地下室に入っていました。

 

「帰ってきてしまったよ、ジン」

 

その部屋に治療されながら横たわっていたのは、なんと『本物の橘ジン』でした。

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42話 双子のトリックPART4

大量のパフェをたいらげたナナはぐったりと机に突っ伏しながら話しています。

 

「やっぱり若い人と話すと若返るわ」

 

「じゅうぶんお若いですよ」

 

モエにも言ってやって、と冗談めかして言うサチヨに、ナナが問いかけます。

 

「里親さんだとか?」

 

「うん」

 

「モエちゃんのご両親は?」

 

ちょっと事情があって、と言葉を濁らせるサチヨにナナもさらに聞くことはしませんでした。

 

そのかわり寮に戻ってみようと提案します。モエが帰ってきてるかも、と言いながらレストランを出た二人ですが、サチヨは駅の方に体を向けます。

 

「ごめんなさい、今日のところは帰るわ」

 

用事を思い出したというサチヨに、ナナは本当にいいのか確認します。

 

「わたしに気をつかう必要はありませんよ?」

 

身寄りがないナナを差し置いてモエに会うことができなくなってしまったのではと問いかけるナナを、サチヨは思いっきり抱きしめました。

 

「傷つけてしまってごめんなさい。でもそれが分かってしまうのはあなたが優しいからよ」

 

目を見開くナナに、モエのことをお願いと語りかけます。

 

「もしなにか間違いを犯すようなことがあったら、ひっぱたいてでも止めて欲しいの」

 

必死に伝えるサチヨに、ナナはコクンとうなずきました。

 

「ありがとう、ナナちゃん」

 

モエに素敵な友達がいると分かって嬉しい、と言い残して去っていったサチヨに、ナナは複雑な顔をしてしまいました。

 

一人立ち尽くしていると、後ろから肩を掴まれます。

 

「ねえ、ヒマ?」

 

声の主は三島コハルでした。ナナはため息をつきながらもコハルと一緒に歩きだします。

 

「観念したの?」

 

やけにあっさりとついてくるナナにコハルはそう問いかけましたが、ナナは大きく息を吸って叫びました。

 

「はっきり言いましょう。あなたは〝人類の敵”に操られてます」

 

「あははは、出たわね」

 

正義の心を取り戻して、と大袈裟なくらい叫ぶナナに、コハルの笑いは止まりません。

 

「わたしを殺すつもりなんでしょう!?」

 

「そうね、殺してしまうのが早いかもね」

 

来ないで、と腕でガードするナナに、コハルは違和感を持ちます。

 

「……そのポケットのなか、何が入ってるの?」

 

奪おうと襲ってくるコハルを避け、ナナがポケットに入れていたレコーダーを再生すると先程までの音声がバッチリと録音されていました。

 

「これはあなたがわたしを殺すと発言した動かぬ証拠になります」

 

「そうね…みんな頭悪いしあなたを信じる馬鹿が出るかもね」

 

騒ぎを起こしたくないコハルに、ナナは休戦を申し出ます。

 

しかしコハルはくすりと笑って言いました。

 

「それを力ずくで奪ってしまえばなにも問題はないじゃない?」

 

「やはりそうなります、かっ」

 

ナナはそれを予期していたかのように一気に走り出し、コハルを撒きました。残されたコハルは足の速いヒヨリと交代したほうがいいと考えます。

 

商店街の中、コハルを撒いたナナは周囲を警戒しています。しかし、なんとナナの前には撒いたはずのコハルが。

 

「さっきのはフライングよ」

 

不満げに言うコハル。しかし、このコハルは先ほどまでのコハルではなく、姉から連絡がきたヒヨリでした。

 

そうとは知らないナナは先回りされたと驚きます。

 

「さあ、よーいドンでいいかしら?」

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43話 双子のトリックPART5

「だからよー、〝人類の敵”は俺が倒すっつーかよー」

 

「うんうん。モグオくん強いもんねー」

 

コハルはモグオの部屋で談笑していました。

 

小春に褒められるモグオは自慢げに鼻を膨らませます。

 

「あ、今何時?」

 

「八時だな」

 

モグオに時間を確認させたコハルは、せっかくだしとモグオに料理を振る舞うことになりました。

 

一方ヒヨリとナナは商店街の中でずっと走っていました。

 

ナナは駅に逃げ込み、電車に乗りましたがヒヨリもまた追いつき、別車両に乗車します。

 

ナナは電車に乗りながら考えました。

 

ヒヨリは予想外に動ける様子でしたが、ボイスレコーダーを奪われるわけにはいけません。

 

すると突然、満員電車の中で腕を掴まれました。

 

「隣町に旨いラーメン屋があるんだが一緒にどうだい?」

 

「先輩…」

 

声をかけてきたのは橘ジンでした。

 

ナナはニコリと笑います。

 

「会いたかったんですよ」

 

そこでナナは隣の車両に乗るヒヨリを確認します。

 

「見ての通り追われていましてね。食事はまた今度に」

 

「追われている?」

 

不思議そうなジンですがナナのドンパチに手を貸しはしないときっぱり言い切ります。

 

そんなジンにナナは提案しました。

 

「ドンパチが終わった後ならどうでしょう?」

 

「というと?」

 

先を促すジンに、ナナは躊躇わずに問います。

 

「先輩は死者に化けることはできないのでは?」

 

ナナの秘密を知りたければ佐々木ユウカに化け、ゾンビの記憶を引き出せばよかった。それをしなかったジンは死者には化けることができないと推察しました。

 

「先輩がずっと化けている橘ジンさんはいまだに生きていらっしゃるということです」

 

ずっと表情が変わらなかったジンの顔がくもりました。

 

鶴岡や委員会の目を逃れて生きている、とはっきり言い切るナナ。

 

フフフと笑うジンに、推察が合っていることを確信しました。

 

ナナは今度はジンに自分の状況を伝えました。

 

これから三島コハルを黙らせない、コハルが逃亡や失踪をしてもおかしくない状況を作り上げると言うのです。

 

それを聞いたジンは「わかった」と一言つぶやきました。

 

ナナはジンに鶴岡からの情報を見返りとして提案します。

 

「コハルを殺したことにして私に預け鶴岡を欺こうというのだね?」

 

「これしか方法が思いつかなかったんです」

 

もう殺したくない、という意味かとジンが問います。

 

「はい」

 

目をまっすぐ見てきっぱりと答えるナナ。

 

「お願いしますっ!」

 

頭を下げ、電車から飛び降りたナナに、ジンは微笑みました。

 

「考えておくよ」

 

ナナは電車を飛び出し、雑踏を抜け出して土手まで走りました。

 

「ここまでくれば…」

 

「もうおしまい?」

 

一息つくナナの真後ろに、ヒヨリはすでに立っていました。

 

後ろを振り向いたナナをヒヨリは突き落とし、ナナは河原まで転がりました。

 

「わざわざこんな人気のない場所に逃げるなんてなにか企んでるのかしら?」

 

ナナは痛む体を起こしてもうやめようと訴えかけます。しかしヒヨリは止まりません。

 

「一向に能力を見せないのが気になってるのよ」

 

心が読めるにしては鈍すぎるが、追い詰めても何も使わない。そこでヒヨリは、あることに気がついてしまいました。

 

「もしかして、無能力?」

 

黙るナナに、ヒヨリの思考はどんどん進んでいきます。

 

無能力者が能力者に紛れ込んで人を殺す。入学を許可した学校も軍も鶴岡もグルで、能力者を殺そうとしているのか。

 

そこまで考えて、ヒヨリは首を振ります。

 

「妄想、よね?」

 

ヒヨリはナイフを取り出し、ナナに襲いかかりました。

 

「能力を見せるのよ!」

 

ナナは抵抗するも脇腹を刺され、倒れ込みます。ヒヨリはうめくナナのポケットからレコーダーを奪い、服の中まで調べます。

 

「嫌な妄想したせいね」

 

情報を引き出さずナナを殺していいのか迷うヒヨリ。ボイスレコーダーだけ持ち、去ろうとします。

 

「それを…それを返せ……!」

 

ヒヨリはナナの方に振り向きます。次はもっとちゃんとした凶器と死体の処理方法を考えてくると言うヒヨリ。ナナは人を刺しておいてクラスのみんなを騙せると思っているのかと問います。

 

しかしヒヨリは余裕たっぷりに笑います。

 

「わたしは今モグオくんたちとご飯食べてるの」

 

ナナは痛みと悔しさからうめき、うなだれてしまいました。

 

 

44話 双子のトリックPART6

ナナは駅に戻り、駅員に忘れ物の確認をしています。

 

その後トイレでガーゼや消毒液を使って脇腹を処置し、覚悟を決めて歩き出しました。

 

一方コハルの部屋ではヒヨリがベッドでくつろいでいます。

 

「今日はお疲れ様、お姉ちゃん」

 

笑顔なヒヨリと対照的に、コハルは少し不安げな顔をしています。

 

モグオと別れたのは十時ごろ。大丈夫だろうかと言うコハルにヒヨリは充分だと返します。

 

「柊を刺したのが九時ごろだったから」

 

れっきとしたアリバイが手に入り、ヒヨリはニコニコと笑います。

 

そこで、コハルの部屋のインターホンが鳴りました。

 

コハルが出ると、そこにはキョウヤとフウコが。

 

いわく、ナナが刺されたと主張しているためみんなホールに集まっていると言うのです。

 

誰に?と聞くコハルに、キョウヤは答えます。

 

「お前さんに刺されたと柊は主張している」

 

ホールには脇腹を押さえたナナが机に突っ伏していました。

 

「し、真実を明らかにするまでは…」

 

睨むナナにもコハルは怯みません。

 

「以前から三島コハルさんはみなさんの目に見えないところでたびたび脅しをかけてきました」

 

「そして今夜、口論のすえわたしはナイフで突き刺されたんです」と続けるナナに、コハルはナナの妄想だと言います。

 

「あくまで認めないんですね?」

 

「身に覚えのないことを認めろと言われても」

 

キョウヤはため息をつき、このままでは平行線だと言います。

 

コハルはもはや打つ手がないことを知っていて、ナナに証拠を求めます。

 

「それは…」

 

ナナは言葉を詰まらせ、リュックに手を入れました。

 

そこにはなんと、ボイスレコーダーが。

 

ナナが再生を押すと、コハルが「殺してしまうのが早い」と言っていた場面がしっかりと録音されていました。

 

奪ったはずなのにレコーダーを持っているナナに、コハルは衝撃を受けます。

 

レコーダーを二つ持っていた可能性も考えて、ヒヨリは服の中もぬかりなく調べたはずです。

 

そこでコハルはリュックの存在に気がつきました。

 

ナナは電車に乗る前まではリュックを背負っており、降りた後には持っていませんでした。

 

ナナはレコーダーの一つをリュックにつめ、電車の中に放置し、刺されたあとに駅に戻ってリュックとレコーダーを回収したのです。

 

このトリックに気がついたコハルは動揺を見せますが、すぐに落ちつきを取り戻します。

 

「…たしかに口論はあったわ」

 

しかし本当に刺したとは限らない、と主張します。そして、コハルにはとっておきの切り札がありました。

 

「それに…これっていつのこと?」

 

コハルはモグオに視線を向けます。コハルは八時ごろからモグオと一緒におり、アリバイがあります。モグオも証言しますが、キョウヤはさらに問いかけました。

 

「何時ごろまで一緒にいた?」

 

モグオは思い出しながら、十時だと言い切ります。

 

「つまりお前さんはおおよそ今夜八時ごろから十時ごろまでアリバイがあるというわけだな?」

 

確認するようなキョウヤの口調にコハルは違和感を抱きます。

 

「柊が刺されたのは日付が変わった十二時より後だ」

 

そのキョウヤの言葉に、コハルは言葉を無くします。ナナを刺したのは、絶対に九時ごろのはずです。

 

「柊さんがそう言ったの?」

 

その言葉に、キョウヤは郡セイヤの方に向き直ります。

 

「おいイケメン、話してやれ」

 

セイヤは促され、語りだしました。

 

十二時前、彼女と街を歩いていた時にたまたまナナと会ったようです。

 

夕方に甘いものを食べたので腹ごなしだと話すナナはいつもと変わらぬ様子でした。

 

ナナに時間を聞かれスマホを見たセイヤは十二時になっているのを確認して、寮に戻ったのです。

 

「この証言を聞くに柊が襲われたのはイケメンたちと分かれた後だと考えられる」

 

コハルは納得しました。夜に黒い服を着たナナ。

 

普段通りに振る舞えば血に気がつかれることはそうそうありません。

 

鉄壁のアリバイが、犯行時刻をずらされたことで崩れてしまったのです。

 

状況証拠がそろったこの状況に、もうナナを陥れるのは不可能だと判断しました。

 

「ええ、やったわよ。わたしが刺しました」

 

そう自供した瞬間、モエに手足を縛られました。

 

「逮捕ですー!」

 

大人しく縛られるコハルに、キョウヤは一旦お開きだと言います。対応は明日大人を交えて行うようです。

 

しかしナナは限界を迎え、椅子から落ち倒れてしまいました。

 

ナナが目を覚ましたのはキョウヤの部屋に運ばれたあとでした。

 

「…傷はキョウヤさんが縫ってくれたんですか?」

 

「…いや」

 

縫合糸の用意がなく、栄養剤を打っただけと言うキョウヤ。

 

「ありがとうございます。コハルさんは?」

 

ホールでモエが見張っているようです。ナナはキョウヤが差し出した服に着替えます。

 

「容体に触らない程度に聞きたいんだが、ちょっといいか?」

 

キョウヤがそう言いながら出してきたのはレコーダーでした。コハルの部屋から出てきたものです。

 

「つまり、レコーダーは二つあったということになる」

 

「……念のためにもう一つ隠し持っていたんです」

 

キョウヤは再度レコーダーを再生しました。

 

「お前さんが刺されたのはこの物騒なやりとりの後だな?」

 

「はい」

 

このやりとりがあったのも十二時以降で間違いないか、またもや確認しました。

 

ナナが不思議に思いながらも肯定します。

 

そこでレコーダーからかすかに聞こえてきたのは、横断歩道の音響装置からなる音でした。

 

この音はたいてい夜間にはならず、だいたい八時には止まります。つまり、コハルとのやりとりは八時前ということになります。

 

「お前さん、本当に十二時以降に刺されたのか?」

 

 

45話 双子のトリックPART7

「それを証明してどうなります?」

 

何を言っても苦しい言い訳になると判断したナナは、あえて反論しませんでした。

 

キョウヤも一瞬呆気にとられた顔になりました。

 

「そうきたか」

 

「たしかにいくらか作戦を立てましたが、それもすべて身を守るためです」

 

ナナの言葉にキョウヤも一旦ひきさがり、前座は終わりだと言います。

 

「俺が聞きたいのは二つ」

 

一つ目は、ナナが襲われる理由でした。コハルは異常者ではなく、目的あっての犯行だという推理でした。

 

「キョウヤさんは刺されたのわたしが悪いと言いたいんですか?」

 

はっきりと言うナナに、キョウヤも揺るがず肯定します。

 

「だって柊は殺人鬼だから……と」

 

そこで言葉を止めました。ナナが訝しげな顔をします。

 

「以前までならケンカしてたんだがな」

 

キョウヤはジュースを手にとり、ナナに渡しながら言います。

 

「お前さん、ちょっと変わったんじゃないか?」

 

「え?」

 

予想外の言葉にナナも目を見開きます。

 

ヒカルの重力事件も、今回のコハルも、被害者はナナの方であり、今までの流れとは変わってきています。

 

「犬飼が亡くなってからかな…」

 

黙ってジュースを飲むナナに、キョウヤは本棚から漫画を出して表紙を見せます。

 

「たしかこれ好きだろ?」

 

「はい」

 

キョウヤは勝手にナナを考察し始めました。

 

実は頭がキレて、今回の手口もコハルのアリバイを崩すために立ち回った。そのくらい考えられるナナが、なぜ殺人なんてものを犯したのか、考えたのだと言います。

 

ここまで考えて、やはり動機がわかりません。

 

キョウヤは手にした漫画のページをめくります。

 

この漫画には、敵対してた人たちが手を取って悪に立ち向かうシーンが描かれていました。

 

「なにか事情でもあるなら、聞くぞ?」

 

ナナはまたもや驚いて、もはや言葉も出ませんでした。

 

少し考えてから「もう一つは?」と聞きます。

 

もう一つはキョウヤ自身も不思議だと言います。ナナが演技しているようには見えないし、コハルも自供したし、と的を得ないキョウヤにナナが先を促します。

 

「……刺されているように見えないんだが?」

 

「何言ってるんです?」

 

二人してハテナマークを飛びかわせましたが、結局答えは出ずにナナは部屋に戻ることにしました。

 

「助けていただいてありがとうございました」

 

キョウヤの部屋を出たナナは先ほどのキョウヤの話を思い出しました。

 

キョウヤと協力するのも、なくはないと考えます。

 

なぜならこれからする行動は完全に鶴岡への反逆にあたってしまうのです。

 

ホールへ向かうと、見張り役のはずのモエはぐっすりと眠っていました。

 

ナナはコハルの腕のスカーフを解いて、外へ誘います。

 

コハルは戸惑いながらもナナについて行きました。

 

「つまり、わたしにこのまま消えてくれと?」

 

「わたしを刺し逃亡した。そう言う筋書きだ」

 

ナナはコハルを殺したことなければならない。正直にそう伝えます。

 

コハルはさすがに驚きますが、ナナに促され能力を明かします。

 

「たいした能力じゃないというが、いったいどんな…」

 

「お姉ちゃん」

 

森の中から出てきたのは、妹のヒヨリでした。

 

「双子…だったとでも…?」

 

「わたしたち情報や感覚を共有できるのよ」

 

あっさりとした種明かしにナナは説明がつかないことがあると抗議しましたが、ヒヨリの勢いに押されて何も言えなくなってしまいます。

 

「お姉ちゃんがいなくなったらわたし、生きていけない」

 

「わたしもよヒヨリ」

 

泣いて叫ぶヒヨリを見て違和感を覚えながらも拍子抜けしてしまうナナ。

 

コハルにヒヨリも一緒でいいだろうと問われて答えを濁らせます。

 

「わたしたち小さい頃に両親を亡くしてね。変な死に方だったのよ」

 

能力者関係の役人であったコハル達の父は遺書を残して死んだとされていますが、自殺などするような人ではなく、遺書も父の文ではなかったようです。

 

コハルが語り出した過去はナナの記憶を呼び起こしました。

 

ナナの父と親交があった同僚も「三島」と呼ばれていたのです。

 

コハル達はそのまま親戚に引き取られましたが、厄介者扱いされて育ちました。そんなときに支えあったのが姉妹の存在でした。

 

「ヒヨリがいてくれたからどうにかやってこれた」

 

ナナにも大切な人くらいいるだろう、とコハルがいいます。

 

ナナは苦しげに顔を歪めました。

 

「ミチルちゃん?」

 

ミチルが亡くなってから事件が起こらなくなりました。

 

「彼女があなたを変えたからよ。どう?当たってる?」

 

ナナは目を赤くしながら静かに首を振ります。

 

その様子を見てコハルは自分たちもミチルのことは好きだったと伝えます。

 

「でも死んだんだ」

 

「でも消えてしまったわけじゃない」

 

不思議な言葉にナナは意味が分かりませんでした。

 

コハルは、自分たちが今悲しいのも苦しいのも、両親がいた証なんだと語ります。ヒヨリはそこに嬉しいのも楽しいのも、と付け加えました。

 

自分たちが生きている限り消えることはないし、ミチルちゃんだってそうなんだと話すコハルに、ナナは涙ぐんでしまいます。

 

「悪くない…」

 

涙ぐむナナを微笑んで見守る姉妹。

 

ふとなぜさっきまでの敵を励ましているのかと言うコハルに、ヒヨリはお姉ちゃんは優しいから、とからかいます。

 

その微笑ましいやり取りに、ナナは長い付き合いになりそうだと感じるのでした。

 

その瞬間、コハルが何者かに撃たれてしまいます。瞬時にコハルにかけよったヒヨリはサラサラと砂になり、消えてしまいました。

 

「よくやったぞ柊。三島コハルが失踪してもいいだけの理由を作った」

 

森から出てきたのは鶴岡とモエでした。

 

鶴岡の右手には煙の上がっている銃が握られています。

 

「だま、したの…?」

 

コハルが震える手を伸ばし、ナナに問いかけました。

 

ナナは心の中で否定しますが、その声は出ませんでした。

 

46話 幻

「ホッとしたです」

 

ナナはやるきなさそうだったし、食堂を一人で喋りながら歩いていくしで、心配したとモエは語ります。

 

しかしナナは、一人で喋りながら食堂をでたことはありません。ずっとコハルとの話していたはずでした。

 

呆然とするナナに、鶴岡が説明します。

 

「幻だろう」

 

三島コハルは人に幻を見せることができる、と言います。ナナは自分の脇腹の傷口を確認しようと、ガーゼを剥がします。そこには傷などない綺麗な肌がありました。

 

「能力の影響が外れたということだろう」

 

鶴岡の言葉にコハルは息を切らせながらも起き上がります。

 

「まぼろ、し…?」

 

「もっとも、本人は双子の妹がやっていることだとおもいこんでいたようだがな」

 

なんでもいうことを聞く神出鬼没の妹が、とさらに続ける鶴岡。

 

ナナの感じていた違和感にも説明がついてしまいました。

 

それを聞いたコハルはとても信じられず、泣き叫び始めます。

 

「うそよっ!!!」

 

その様子を見てナナは鶴岡を出し抜こうとした自分の浅はかさを痛感します。

 

「柊…っ、ねえヒヨリがいなくなったの…」

 

悲痛な叫びにナナは自分が何ができるのか、考えました。

 

「ヒヨリは…幻なんかじゃない、よね?」

 

ナナは膝をついて、コハルの横にしゃがみ込みました。

 

ちょうど刺された脇腹のあたりを押さえながら言います。

 

「この痛みがお前達の絆の深さを物語っている」

 

その言葉にコハルは柔らかく微笑みました。

 

「あり、がと…」

 

わたしたち友達になれそうだった、と切れ切れに言うコハルに、ナナは切なくなります。

 

そんなナナの様子を見て、鶴岡はナナの胸ぐらを掴んで立ち上がらせました。

 

「なんの芝居だ、柊」

 

「強者に敬意を払うのは鶴岡さんの流儀だったかと?」

 

睨み返したナナの胸ぐらを離し、銃を目の前に突きつけます。

 

「とどめを刺してやるまでが敬意だ」

 

ナナは鶴岡が差し出した銃を震えながらも受け取りますが、なかなか撃つことができません。

 

そこで鶴岡はモエに銃を差し出しました。

 

「これが終わったら会わせてやろう」

 

「おばあちゃんに!?」

 

モエは鶴岡の言葉に、張り切って銃を構えます。

 

そのときナナの頭に浮かんだのは、モエのことをお願い、と言っていたモエの祖母の顔でした。

 

「覚悟するですー!」

 

ガアン、という衝撃音とともに発された銃弾はコハルではなく森の方へと放たれました。

 

ナナがモエの手を押し、軌道を逸らしたからです。

 

「な、なにするですかー!」

 

モエの叫びを聞かず、ナナは無表情でコハルを撃ちました。コハルの死体がナナの前に横たわっています。

 

「しぇんぱい、急にどうしたです?」

 

「別に、先輩としての手本を見せただけです」

 

後処理はしておこう、とナナから銃をとろうとする鶴岡の手を避け、ナナは鶴岡を睨みます。

 

「その前にお話ししていただけませんか?

 

お約束いただきましたよね、真実を話すと」

 

ナナの言葉に鶴岡は微笑みました。

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