なれの果ての僕らネズ（真田透）の最後は死亡？黒幕犯人？先生やみきおの母親との最終回結末ネタバレ！嫌い

「なれの果ての僕ら」は「骨が腐るまで」などの作品で知られる、作家内海八重(うつみやえ)さんの最新作です。

今回は「なれの果ての僕ら」の主人公、真田透(さなだとおる)について紹介します。

ネズは正義感が強い人物で、実験中も気丈にふるまっている様子が印象的です。

そんなネズの性格が分かるエピソードや、みきおとの関係、未来が死んでしまった後の闇堕ちについて掘り下げていきます。

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『なれの果ての僕ら』とはどんなストーリー？

元四ノ塚小学校6年2組のクラスメイトは、夢崎みきお(ゆめさきみきお)に誘われ、同窓会をするため旧校舎に集まりました。

しかし、そこで待ち受けていたのは衝撃的な事件でした。

一同は同窓会の主催者である夢崎みきおに脅され、そのまま校舎に監禁されてしまいます。

校舎は脱出不可能な陸の孤島と化しており、周囲には妨害電波が流れているため誰もどうすることもできません。

みきおは、パニックホラーの映画を見て「人の善は極限状態でどこまで耐えられるか」という疑問を持ち実験をしてみたくなったというのです。

一同はこれから三日間、恐ろしい実験の数々に耐え抜かなければなりません。

実験を通して、クラスメイトの信頼関係やそれぞれの人格は崩壊していきます。

みきおの真の目的とは何なのでしょうか。

三日間の実験を経て、一同は一体どうなってしまうのでしょうか。

作中でネズ（真田透）の性格が分かるエピソード紹介！

毒のリレー

第一の実験として毒のリレーが行われました。

まず一人目が毒を飲み、続く二人目が毒を飲むと一人目は解毒剤がもらえるというルールです。

毒は10分で効き始め死んでしまうため、次に指名された人は10分以内に毒を飲まなければいけません。

これを7回繰り返せたら実験は成功し、終了します。

また、毒を飲む人はみきおがくじを引いて指名します。

前の人を助けるため、次の人を信じて毒を飲むことができるかという信頼関係を試す実験です。

五回目に指名された小清水唯(こしみずゆい)を助けるため、毒を飲むように指名されたのは「親友」でした。

しかし、小清水と仲が良い雨宮鈴子(あまみやすずこ)は一度指名されていたため、毒を飲むことができません。

誰が毒を飲むべきか押し付け合いになる皆の様子を見て、「俺が毒を飲む！俺は小清水の親友だ!!」とネズが名乗り出ます。

しかし、みきおは、親友クイズに成功しなければ親友として毒を飲むことを認めないというのです。

結果、ネズは親友クイズに答えることができず小清水は死んでしまいます。

ネズは自分のせいだと思い詰めますが、誰も名乗り出ない状態ではやむを得ない、勇気ある行動でした。

花いちもんめ改

みきおが行った二者面談で嫌いな人として名前が挙げられたネズ、未来、先生、雨宮、水野、溝口、黒田、月岡、長谷部、山口、しょーやんの11人は拘束されてしまいました。

「花いちもんめ改」という新たな実験が始まります。

拘束された11人は罪人、それ以外の10人は天使という二つの立場に分かれ、実験を進めていきます。

天使は罪人の中から「一番助けたい人」と「一番不要な人」を一人ずつ選びます。

「一番助けたい人」として選ばれた罪人は解放されますが、「一番不要な人」として選ばれた場合にはペナルティがあります。

天使は不要な人として選んだ人の肌を自らの手でナイフで切りつけなければいけません。

罪人よりも天使が試されているような実験ですが、不要だと選んだ人に自らナイフで切りつけなければならないというルールに、天使側はなかなか不要な人を決めることができません。

そんな天使のメンバーに、ネズは不要な人として自分を選び、切りつけるように言います。

そうして、数人がネズの言うとおりにネズを切りつけ、特に揉めることもなく実験は進んでいきました。

しかし、安藤いろは(あんどういろは)が不要な人としてしょーやんを選んだことにより、続く天使の人達もしょーやんを選ぶようになり、しょーやんはその後暴走してしまうことになります。

最後の実験

花いちもんめ改の実験の後、ネズは暴走したしょーやんに殴られて気を失ってしまいます。

ネズが目を覚ますと、ネズの彼女の桐島未来(きりしまみらい)がしょーやんに殴られたことで死んでしまっていたのです。

ショックを受けながらもネズはみきおのいる教室へと向かいます。

これまでの実験での悲しい出来事を思い出し、涙するネズに、みきおはこの実験を思いついた本当の理由を話し始めます。

みきおの母、夢崎亜夜子(ゆめさきあやこ)は心理学者ですが、殺人を犯した犯罪者でもありました。

みきおはそんな母と映画を見て話しているうちに実験をしようと思ったといいます。

実験を成功させるためには、自分が一番善人だと思う人を使わなければいけないと母親にアドバイスされ、みきおが選んだのがネズでした。

つまり、この実験は最初からネズを試すためだけのものだったというのです。

そして、みきおは最後の実験としてネズに銃を渡し「君は僕を殺せるか」と聞きます。

しかしネズは、「復讐は何も生まない」といいみきおを殺すことはありませんでした。

このようにネズは実験で多くのクラスメイトが我を忘れて暴走する中、冷静に物事をみて、周りのために動いていました。

他にも、不人気投票で自分の名前を書くという突破口を見つけなんのペナルティもなく実験を終わらせたり、監獄ロックでロックンロール実験でも同じグループのみんなと明るく乗り切ったりと、クラスメイトに被害が及ばないよう行動していました。

しかし、最終的に悪い結果を導いてしまったり、その心の強さを理由に周囲からもはや怖いと思われるようになってしまいます。

ネズ（真田透）とみきおの関係とは？みきおの母親は犯人黒幕？

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結論から言うと、ネズはみきおの共犯者ではありません。

しかし、小学生のころからみきおと仲がよかったり、実験中にもみきおから一目置かれている様子をみて周囲から疑われてしまいました。

実際には、みきおは小学生のころからネズを一番善良な心を持っている人だと評価していて、そのことでネズを気に入っていたのでした。

また、実験を乗っ取ろうとしている人がいるという話はみきおが混乱を招くために広めた嘘だったのです。

ネズ（真田透）が闇堕ち？最後は死亡？最終回結末ネタバレ！

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このままでは殺される・・・追い詰められた葉月。
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未来が何者かに殺されたことを知ったネズは、なんで未来が殺されたのか。誰が殺したのかが分かるまでみんなを学校から逃がさないと言います。

そして、みきおの死後も一同は、ネズの手によって監禁されることになるのでした。

ネズは、全員を教室に集めアリバイを尋ねます。

そして、証言に食い違いが起こったことで、葉月が未来を殺した犯人であることを突き止めます。

ネズが復讐のために葉月を撃とうとしたその時、みきおの母の夢崎亜夜子(ゆめさきあやこ)が教室に入ってきました。

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その瞬間ネズは夢崎亜夜子を撃ったのです。

何が起こったのか分からず呆然とする一同でしたが、ネズはもう葉月に復讐をする気はなかったのだと言います。

みきおが残した遺書を読んだためです。

遺書には、最後の実験でネズが自分を撃たなかったことを嬉しく感じたこと、殺人犯の母に育てられた自分は「母に作られた」ということが正直に綴られていました。

さらに遺書には、

「こうなったら僕自身で証明するしかないよ。だから、僕は母を殺して人生をリセットする。

意気込んで乗り込んで来た母を殺そうと思う。早く見たいよ。僕が母を殺したとき、君がどんな顔をするか。

ねぇ、ネズ。それでもまだ君は、僕を友達だと言ってくれるかな。」

とありました。

みきおは、母を殺し自ら過去と決別しようとしていたのでした。

それを読んだネズは、これまで自分たちが傷つき多くのクラスメイトが命を落としたのはみきおの実験のせいであり、そもそもみきおが実験をしようと思ったのは母のせいだと気づきます。

そしてすべての元凶である、みきおの母夢崎亜夜子を殺すために彼女が教室に乗り込んでくる時を待っていたのでした。

つまり、ネズの闇堕ちは途中からは夢崎亜夜子を呼び出すための演技だったと思われます。

夢崎亜夜子に復讐すれば良いという考えには多少飛躍がありますが、ある程度冷静さが戻った中での未来の犯人捜し、闇堕ち演技ということですね。

先生はネズ（真田透）が嫌い？その理由とは？

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夢崎亜夜子が死に、もう事件は終わったかのように思われましたが、銃を持った先生が一同に教室に戻るように言います。

先生は本当は6年2組が大嫌いだったと言います。

なぜでしょうか。

担任を務めていた時、親から「こんな小娘に子供を任せられない」と言われたり、土下座を要求されたこともあったそうです。

さらには、ネズから教卓にカエルを入れるといういたずらをされ、転んだことを理由に流産していたというのです。

結婚する予定だった彼氏とも別れ、そのきっかけとなったネズを特に恨んでいました。

先生は愚痴を聞いてほしかっただけだと言い、最後にネズに自分を殺すよう指示します。

ネズだけはどうしても許せないため罪を背負わせるというのです。

撃たなければ、すでに重症の葉月を蹴り殺すと言われ、ネズは先生を撃ち殺しました。

ネズ（真田透）のその後はどうなった？

その後、嘱託殺人及び殺人未遂の罪に問われてネズは逮捕されます。

嘱託殺人は、元担任の桜庭橋子(さくらばきょうこ)に対する罪、殺人未遂は夢崎亜夜子に対する罪です。

しかし、どちらも正当防衛とみなされ刑はそれほど重くなりませんでした。

作中では面会に来た、桜庭橋子の友人の記者と話す様子が描かれていますが、当初よりは闇のある描かれ方をしています。

また、二年後には生き残ったメンバーで再び事件現場に集まり、過去と決別し強く生きていくことを誓いますが、その時にはすでに釈放されています。