なれの果ての僕ら夢崎みきおは犯人で死亡？目的や理由動機は？母との関係や耳打ちの内容とは？最後結末ネタバレ

なれの果ての僕らは「骨が腐るまで」などの作品で知られる作家、内海八重(うつみやえ)さんの作品です。

事件の概要が物語の最初に明らかになるという豪快な構成と、ストーリーの展開の速さが人気のマンガです。

今回は、そのたくさんいる登場人物の中でも物語のカギを握る、事件の首謀者の夢崎みきおについて紹介します。

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— 『なれの果ての僕ら』公式アカウント (@honegakusaru) April 1, 2020

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いきなり、結論です。

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『なれの果ての僕ら』とはどんなストーリー？

元四ノ塚小学校6年2組の一同は、同窓会をするために旧校舎に集まりました。

しかし、同窓会の主催者である夢崎みきお(ゆめさきみきお)に脅され、監禁されてしまいます。

みきおは、これから三日間クラスメイトを監禁し、「人の善は極限状態でどこまで耐えられるか」を調べるために実験をすると言います。

監禁と言う極限状態の中で、数々の恐ろしい実験が行われていきます。

実験を通して、崩壊していく信頼関係やそれぞれの人格。

みきおはなぜこんな実験をするのでしょうか。

一同は、一体どうなってしまうのでしょうか。

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— 『なれの果ての僕ら』公式アカウント (@honegakusaru) April 14, 2020

監禁事件の犯人・夢崎みきおが事件を起こした動機や目的理由は？母との関係とは？

この事件の首謀者であるみきおは、そもそもなぜこんな実験を思いついたのでしょうか。

夢崎みきおの実験の目的とは？

まず、みきおがネヅに直接説明したことについて整理します。

みきおの母の夢崎亜夜子(ゆめさきあやこ)は、国立大で教鞭をとる心理学者であり、人を殺すことを何とも感じない殺人犯でした。

そして、人を殺し、姿をくらましてからも、みきおは年に数回母と会っていたのだと言います。

みきおが母とパニックホラーの映画を見に行った際に、「人は極限状態におかれたらやっぱりこの映画の人達みたいに善性を保てなくなるのかな」と聞くと、母から実験することを勧められたというのです。

さらに、実験をするときの注意点として、みきお自身が一番善人だと思う人を使うように言われます。

そして、みきおが選んだのがネヅでした。

みきおはネヅに「元々この実験は君を試すためだけに用意したんだ！別に他は誰でも良かった。死ぬのは誰でも良かった。君を追いつめるにはこのメンバーが都合がよかっただけ・。みんな君のせいで死んだんだ！」と言い放ちます。

そして、ネヅに銃を渡し「僕から君への実験だ。君は僕を殺せるか。」と言うのでした。

しかし結局、ネヅはみきおの予想に反し、みきおを殺さなかったのです。

『なれの果ての僕ら』1巻発売まで
【残り16日】
本日発売の週マガ18号には、第12話が掲載！
“信頼を問う”新たな実験の幕開けです！ pic.twitter.com/6w3UOBnJmK

— 『なれの果ての僕ら』公式アカウント (@honegakusaru) April 1, 2020

みきおの実験の真実とは？

次に、みきおの遺言の中で明かされた、実験の本当の目的についてです。

みきおが遺言としてビデオを撮っていたのは、前述のネヅへの実験の前でした。

遺言でみきおは、実験の種明かしをしていきます。

みきおはこの実験の準備を5年前、つまり小学生の時点ではじめていたのだといいます。

そして本当の実験は「幼少期に植え付けられた感情から人は解き放たれるのか」というものだったというのです。

みきおはネヅと親友になったり、クラスメイトにわざとそっけない態度をとったり、逆にひたすら持ち上げたりして、小学生のころから皆に種を植え付けていたのでした。

つまり、本当はそういった呪縛が何年たてば消え失せるのか、さらには極限状態で人間関係がどのように崩壊するのかを調べるための実験だったのです。

そして、ネヅへの実験では、ネヅが「親友」という呪縛から逃れ、みきおを殺すことができるのかということを試していたのです。

みきおは遺言で、ネヅへの実験の前に伝えた、「この実験は君を試すためだけに用意した」という言葉に偽りはないと言っています。

そのため、実際は「みきおが一番善人だと思うネヅの善がどこまで持つか」ではなく、「ネヅは、小学生の頃にみきおに植え付けられた親友という呪縛から逃れられるのか」を試されていた、ネヅのために用意された実験だったということになります。

母親・夢崎亜夜子とは？

みきおの母の夢崎亜夜子は、とても優秀で天使のような容姿をもつ人物です。

国立大で教鞭をとる心理学者でしたが、人を殺し、みきおが小学生のころに姿をくらませています。

みきおは遺言で、「僕は母に作られた」とまで言っています。

夢崎亜夜子は殺人を何とも思わない異常者でしたが、彼女の独自の哲学に少なからず美学を感じたみきおは、そのことに気づいた母から教育を施されます。

そして、母が父とみきおのもとを去ったあとも、そのゆがんだ価値観だけが残るという結果になってしまったようです。

今でも年に数回ほど会うような関係で、実験をするように勧めたのも、実験の準備を手伝ったのも、母でした。

夢崎みきおがネヅに耳打ちした内容とは？

みきおは、ネヅに耳打ちで「実験を乗っ取ろうとしている人がいる」と伝えました。

二者面談で、ほかにも数人にこのようなことを言っています。

しかし、遺言で「乗っ取り犯のことは僕のブラフだよ」とはっきり言っていることから、実験中に皆を疑心暗鬼にさせ、さらに混乱させるために作られた嘘だったと考えられます。

夢崎みきおの死亡理由は？ネヅに残した遺言とは？最後の結末ネタバレ

みきおの死

みきおは桐島未来(きりしまみらい)によって殺されました。

しかし、この時未来はもう既に死んでいたはずです。

事実を明らかにするには、しょーやんが暴走し、未来が死んだとされたところまで遡らなければいけません。

しょーやんの暴走に巻き込まれ、未来とネヅが負傷し、ネヅが気を失っている間に、未来は死んでいました。

しかし、実際は未来は生きていたのです。

屋上で未来とネヅが殴られたあと、ほとんどの人は暴走するしょーやんを追いかけて校舎の中に戻っていました。

そして屋上には、気を失ったネヅとまだ生きている未来、未来を介抱する安藤、雨宮、葉月だけが残されたのです。

意識が戻った未来は、三人に自分が生きているということは誰にも言わないように口止めし、自分が死んだふりをして、不意を突いてみきおを殺すという計画に協力するよう頼みました。

そして、みきおが一人になって完全に油断したタイミングで、みきおを背後から襲い、首を絞めて殺したのです。

これがみきおの死の真相です。

一日目から、みんなを守るためにみきおを殺そうとしていた未来がやはりみきおを殺すという結末になりました。

その後、ネヅが監視カメラを確認するシーンでは、みきおの首を絞めて殺害したあと、呆然として動けないでいる未来の様子が映っていました。

みきおの遺言

まず、みきおの遺言は二つありました。

一つ目は、ネヅがみきおを殺せるかどうか試す実験の前に撮ったもの、二つ目は、その実験の後に撮ったものです。

ネヅへの実験の前に遺言となるビデオを残していることから、その実験でみきおはネヅに殺されると考えていたようです。

一つ目の遺言ではみきおは、自分がネヅに殺されたことを前提として話していました。

その内容は、実験の本当の目的が「幼少期に植え付けられた感情から、人は解き放たれるのか」ということを試すためのものであること、

そしてそれらはネヅを試すために行われたということ、

実験のための準備は小学生のころから始まっていたこと、

さらには、実験を乗っ取るつもりのみきおの母が、学校に乗り込んでくる前に逃げてほしいということでした。

みきおは、母から皆を逃がす理由として、「母といえど、それは絶対に許さない。僕の実験は僕だけのものだ」という言葉を残しています。

次に、二つ目の遺書の内容についてです。

二つ目の遺書は、ネヅへの実験で、みきおがネヅから殺されずに生き残った後に書かれたものです。

「大いなる誤算だったよ。君なら撃つと思っていたから。でもさ、もっと誤算だったのが、そのことを嬉しく思ってしまったこと・。友達って素敵だね。」

『 #なれの果ての僕ら 』
【第68話】死者の書
気づいた時には腹に銃弾が!!
ネズはなぜ刺客が来ることがわかったのか？https://t.co/HapteEntUb

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遺書には、みきおがネヅに殺されなかったことで感じてしまった嬉しさ、

みきおが母から教育を受け「母に作られた」ということ、

そして、ネヅに殺されずに生き残り、それを嬉しく感じてしまったことで、みきお自身が、母に植え付けられた価値観の呪縛から脱却しなければならなくなったということが書かれていました。

その後、遺書はこう続きます。

「こうなったら僕自身で証明するしかないよ。だから、僕は母を殺して人生をリセットする。

意気込んで乗り込んで来た母を殺そうと思う。早く見たいよ。僕が母を殺したとき、君がどんな顔をするか。

ねぇ、ネヅ。それでもまだ君は、僕を友達だと言ってくれるかな。」

みきおは、母を殺し自らが過去の呪縛から解放されようとしていたのでした。

しかし、その後みきおは未来に殺されるため、二つ目のものは本当の遺書となってしまいました。

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— 『なれの果ての僕ら』公式アカウント (@honegakusaru) April 16, 2020