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『蘭と葵』は漫画アプリ『マンガMee』で全巻無料で読める?
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『蘭と葵』はこちらの集英社が運営する漫画アプリ『マンガMee』にて全巻無料で読むことができます。
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『マンガMee』は、集英社が運営する公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。
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こちらの記事では、特にオススメする漫画アプリを厳選してランキング形式でご紹介しています。「無料で多くの有名漫画を読みたい」と思っている方はぜひ一読してみてください。
次に『マンガMee』の使い方(システム)を簡単にご説明します。
『マンガMee』の基本的な使い方
『マンガMee』では、アプリ内アイテムである『チケット』と『ボーナスコイン』を使用して読むことになります。
簡潔に言うと、『チケット』『ポイント』などを使って1作品、1日に最大5話まで無料で読むことが可能です。
『蘭と葵』も1日に最大5話まで読み進められます。
ここでは『マンガMee』で使うアプリ内アイテム『チケット』『ポイント』のそれぞれの使い方を簡単に説明します。
『マンガMee』のチケットとは?
『チケット』はチケットアイコン(↓ピンク色の線で囲んである)が表示されている話に使うことが出来ます。
各作品ごとに1日1枚使用することができ、チケット使用後23時間で、新たなチケットが配布され各作品をまた1話無料で読むことが出来るというシステムです。
つまり、ほとんどの作品を1日1話無料で読むことのできるシステムがこの『チケット』なのです。
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『マンガMee』のボーナスコインとは?
『ボーナスコイン』は毎日、5~15秒程度の広告動画を視聴することで30ボーナスコイン(作品1話分に値する)を取得することが出来ます。
マンガMeeに掲載されている作品は、すべてこの『ポイント』の対象です。(※ポイントを使って読むことができるという意味)
↓『マンガMee』アプリを起動すると「短い動画を見て30ボーナスコインをGET!」と書かれた以下の画面が表示されます。
「動画を見る」ボタンをタップし、短い広告動画を視聴することで、マンガ1話分を読むために必要な30ボーナスコインを獲得することができます。
1日1回必ずこのシステムが使えるので、活用しましょう。(※広告動画をしっかり見る必要はありません。適当に流しておくだけでOK!)
また、今なら『マンガMee』を新規ダウンロードした際の特典として500ボーナスコインが手に入ります!
1話につき、30ボーナスコインを消費するので、500ボーナスコインは、約16話分に値します。
単行本にすると1~2冊分です。
このお得な特典をゲットできる今のうちに『マンガMee』をダウンロードしてしまいましょう!
アプリのダウンロードは、もちろん無料です。安心してください。
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『チケット』『ボーナスコイン』以外で1日3話分の漫画を読む
『チケット』『ボーナスコイン』以外に1日3話分の漫画を無料で読める仕組みがあります。
その仕組みがこれ、
見たいエピソードの漫画のページへ飛ぶと、「動画を見て無料で読む 残り3回」と表示されます。これをタップし広告動画を視聴することで1話分のエピソードを新たに無料で読むことが可能となります。
3回分この仕組みを使ったら翌日0時にリセットされ、また利用できます。
- チケットを使い1日1話無料で漫画を読む
- 短い広告動画を見て毎日30ボーナスコインを獲得し1話分の漫画を無料で読む
- 短い広告動画を毎日最大3本見て、3話分の漫画を無料で読む
以上の事から『マンガMee』は、1つの作品において、1日に最大で5話分のエピソードを無料で読むことができるかなり気前の良い漫画アプリであることが分かります。
遠慮なく無料で読ませていただきましょう!!(^^)/
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『蘭と葵』の読者の反応や評価は?
上田倫子先生の漫画はやっぱり面白いなぁ…また歴史ワールドにどっぷりハマりそう。蘭と葵全巻課金しそう
— 蘭々®︎ (@gbrnotnr0101) April 20, 2021
アシガールと蘭と葵が最初に歴史を好きになる理由になった作品です。すごく面白いので、おすすめ。アシガールめっちゃおもろい
— 丸山 。子 (@marumaruko0929) November 22, 2020
蘭と葵めちゃくちゃ面白いな
— しょうじき (@shojiki_mono) March 22, 2020
蘭と葵めちゃめちゃ面白い好きな感じ
— 艶まろ (@kimutikimuti_) May 24, 2019
上田倫子先生の蘭と葵めちゃくちゃ面白いんだが?!ってなってる…
なんかアプリで単行本4巻分以上無料で読めるの意味わかんない。最高だけどもはや申し訳ない……これどうやって作者に還元してるの…ってなってる。— 🍞 (@panbreadroll) April 11, 2019
葵と蘭めちゃめちゃめちゃめちゃめちゃ面白いやんけ
— うるち (@uche_chang) June 2, 2018
蘭と葵
3巻まで読んだ〜〜
竹千代様が大きくなってショックじゃ…小さい方が好き…..
しかし話は面白い….蘭がモテる….— みのみの_🥕が🐴になった (@souhekino_fabo) April 20, 2018
少女漫画だと、わたしたちはどうかしていると、とりかえばやと、蘭と葵が最高に面白い早く続刊発売されてほしい
— いずみ (@lily_fell) January 11, 2018
「蘭と葵」、上田倫子先生らしくなってきて面白い。
林蔵ほれてまうやろ…って思うけど、月代男子フェチなので家光くん一択です。— うな坂 (@usachusetts) December 1, 2017
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『蘭と葵』あらすじ紹介!
戦国の世が終わりを見せ、大坂夏の陣で豊臣家が滅亡した1615年。
伊賀(いが)の女忍者、服部蘭(はっとりらん)は国の乱れを正す手助けがしたいという志を胸に江戸へ向かいます。
そこで徳川幕府、後の三代目将軍徳川家光(とくがわいえみつ)となる少年、竹千代(たけちよ)と運命的に出会います。
竹千代を狙う刺客から救ったことで、竹千代の護衛として仕えることになった蘭。
献身的に支える蘭に竹千代は惹かれていきますが、そのことをよく思わない乳母のお福(ふく)に城を追われてしまいます。
一度は離れ離れになる二人ですが、8年の時を経て再び出会い、止まっていた時が動き出すのでした。
徳川家将軍の座をかけての争いや暗殺の企て、そして世継ぎを残すための大奥・・・愛憎と陰謀に翻弄される将軍と女忍者、身分の差を超えた二人の愛の行方はーーーー。
『蘭と葵』見どころ紹介!
見どころ①女忍者、蘭の魅力
蘭は伊賀忍者服部半蔵(はっとり はんぞう)の末娘として幼い頃から武術や忍術の修行に明け暮れ、様々な忍仕事に従事してきました。
魅力はなんといっても男顔負けの強さ。
父に仕込まれた生きるための剣術で女ながらに盗賊を蹴散らし、要人を暗殺者から守ります。
仕事においては冷静沈着で何度も家光の命を救ってきました。
正に仕事に生きるといった様子。
しかし家族からは「いい歳なんだから嫁にいけ」と事ある毎に釘を刺され肩身は狭いようです。
そんな蘭も家光との日々を通して自分の生き方を模索しながら成長していきます。
印象に残るのは、家光への気持ちが愛だということに蘭自身が気づくシーン。
家光を助け心を明るくすることが自分の生きる意味なのだと気づき、本当の意味で家光と心を通わせます。
忍びとしての自分に代わりはいくらでもいるが家光から離れたくないと涙する蘭。
しかしその後、家光との子をお腹に宿すと、その命を守るため家光の元を去ろうとします。
何かを得るためには別の何かを諦めなければならないのかと思い悩む姿は現代の女性にも共感できます。
家光のため、最後に蘭が下す決断はあまりにも切ないです・・・
見どころ②竹千代→家光へ。母性をくすぐる少年の成長
幼少期の家光(竹千代)は実の母親に愛してもらえず何処か影のある12歳の少年です。
顔に水がはねるだけでも泣き叫び、小食で好き嫌いも多い。
心が優しいので殺生する狩りも不得手で次期将軍としてはあまりに頼りないのでした。
母親が弟の方を溺愛していたこともあり徳川家では世継ぎ争いが勃発します。
そんな時に出会ったのが蘭でした。
厳しくも正面から向き合って叱ってくれる蘭に竹千代は惹かれていきます。
ただ、まだまだ幼い少年です。
蘭が側にいないと拗ねてしまったり、他の男に嫉妬したり。
「蘭と同じくらいの10年早く生まれたかった」
と涙する姿には思わずきゅんとしてしまいます。
一方で蘭の寝込みにこっそりキスをする積極的なところもあり、そこも可愛らしい!
母性をくすぐられます。
そんなあどけない少年だった竹千代が8年の時を経て元服し家光となります!
ギャップがたまりません。
蘭より身長も高くなり見違えるように成長した家光は隠すことなく蘭に愛を伝え迫ります。
将軍なのに城を抜け出して蘭を追いかけたり、大奥の側室候補に目もくれず、ひたすらに蘭一筋です。
蘭に対しては子犬のような家光ですが、人々の暮らしを守ること、笑顔を守ることを語る将軍としての姿も凛々しく描かれています。
そんな二人は4巻で遂に心を通わせ結ばれます。
家光の8年越しの想いが身を結ぶシーンは必見です。
竹千代少年から家光への成長と、変わらない一途な想いに心打たれます!
見どころ③幼馴染と将軍の間で揺れる恋心
家光の剣術の指南役として現れた柳生一厳に心を掻き乱される蘭でしたが、8年後再会した一厳には妻も子供もおり、蘭の恋は始まる前に終わってしまいます。
そのまま家光と結ばれるのかと思いきや、ここで幼馴染で初恋の相手だった林蔵が家光を狙う刺客として現れます。
林蔵も蘭のことが好きでしたが、許嫁がいる蘭の幸せを願い、姿を消していました。
再会したことでまだ林蔵のことが好きだと気づく蘭。
家光を守りたい気持ちと、林蔵への想いの間で苦しみます。
一方の林蔵も蘭のことを見守りながらも、自分の元に来るよう強引に迫ります。
林蔵が家光を狙う本当の理由を知った時、蘭がどんな決断をするのか目が離せません!
見どころ④癒しの狩野探幽
物語の中盤から登場する家光の絵の師匠、狩野探幽(かのう たんゆう)。
江戸時代初期に実在した幕府お抱えの絵師がモデルとなっているようです。
なかなか上達しない家光の絵を褒めることに度々苦戦しています。
そして生身の女性よりも絵の中の女体が好きという変わり者。
特に春画には目がありません。
家光に頼まれ蘭の肖像画を描くことになるのですが、蘭の美しさに感激して何故か裸に描き換えてしまいます。
美しものを描くのが好きなようですが、美の世界の追求と言いつつ変態行為を繰り返します。
シリアスが続く場面でも癒しを提供してくれている探幽ですが、本編の進行では重要な役割を担っています。
活躍が楽しみです。
『蘭と葵』登場人物紹介!
服部蘭(はっとりらん)
物語の主人公で伊賀の女忍者です。
剣の腕も強く優秀な忍者で、許婚との結婚前に逃げ出し仕事に生きようとします。
江戸で徳川家光(竹千代)と出会い、暗殺を企てる者を見つけ出すため仕えることになりました。
忠義に厚く一本気な性格で、家光に対しても献身的に尽くしかけがえのない存在になっていきます。
一度は城を追われてしまいますが、8年後家光と再会し再び仕えることに。
家光が将軍になると、蘭を愛するあまり大奥に行こうとしない家光のために側室候補になり大奥に入ります。
忠義心から家光を支えますが家光の気持ちに触れていくうちに、蘭の想いも段々と君主として家光を慕う気持ちから愛しさに変わっていきます。
家光のため、徳川家を取り巻く様々な陰謀に挑んでいきます。
徳川家光(とくがわ いえみつ)幼少竹千代(たけちよ)
徳川家三代将軍です。
素直で心の優しい少年ですが実の母親から愛されず辛い幼少期を過ごします。
そんな時に支えてくれた蘭への想いは8年間変わらず、成人し将軍になってからも一途に蘭を愛し続けます。
将軍である以上、決められた相手と結婚し、側室をつくり、世継ぎを残さなければなりません。
けれど蘭以外誰も愛したくない。
徳川家の繁栄と愛した人への想いに葛藤する姿は切なくて応援せずにはいられません。
柳生一厳(やぎゅういちげん)
幼い竹千代を助けた剣術の達人です。
蘭と共に家光に仕えますが蘭に好意を寄せ、竹千代からは嫌われてしまいます。
その後別の女性と夫婦になり子供も生まれましたが妻が病気で他界。
苦労も多い一厳ですが徳川家のために剣を振るいます。
家光のために身を引いた蘭と夫婦になりますが、家光を愛する蘭ごと受け入れる懐の深さがあります。
雲隠林蔵(くもがくれ りんぞう)
元々は伊賀の忍者でしたが抜忍となり家光の命を狙います。
幼い頃に徳川家の侍に家族を滅茶苦茶にされ、以来徳川家に復讐する時を待っていたのでした。
蘭とは幼馴染で昔から蘭のことが好きでしたが、許婚がいた蘭のために一度は身を引きます。
しかし家光に蘭が仕えていることを知ると二人を引き離そうとします。
要人の暗殺をしながら生活しており悪者感漂う林蔵でしたが、弱った仔猫を助け「蘭」と名付けたり、産気付いた女性を助けたりと本来の姿は優しい青年のようです。
林蔵も両親の復讐と蘭への想いに葛藤しながらも、徳川家の懐へ入り込んでいきます。
『蘭と葵』序盤ネタバレ紹介!
第一話
大坂夏の陣で豊臣家が滅亡した1615年。
戦乱の世が終わりを見せ、伊賀(いが)の忍者達の仕事も情報収集が中心となりつつありました。
そんな伊賀(今の三重県)千賀地(ちがち)で主人公、服部蘭(はっとりらん)は祝言(しゅうげん)から逃げ出していました。
父である上忍、服部半蔵(はっとりはんぞう)が激怒する声も虚しく、蘭は祝言用の白無垢を脱ぎ捨て、袴姿に刀を刺し、森の中を走っていきます。
幼い頃から武術忍術の訓練に明け暮れ、戦地で忍び仕事に従じてきた蘭には、「いい歳になったから仕事を辞めて家に入れ」など受け入れられるはずもないのでした。
そんな時、族に襲われている旅人を見つけた蘭。
刀を持った相手に怯むことなく素早い身のこなしで大の大人4人を追い払います。
女の身でありながら優れた忍なのです。
助けた旅人から大福をもらい、頬張りながら足を進めていた蘭ですが、ふと河原で洗濯をしている親子に目を向けます。
家を守り子を育てることが大切だとわかっていても、「この国の乱れを正す手助けがしたい」と決意を新たにした蘭は先を急ぐのでした。
その頃徳川幕府の本城、江戸城では二代目将軍徳川秀忠(ひでただ)の嫡男(ちゃくなん)、竹千代(たけちよ)が城内を歩いていました。
後の徳川家光(いえみつ)となるこの少年は飼犬の白丸を探しています。
乳母のお福(ふく)が弓の稽古に行くように勧めますが白丸のことが気になって仕方ありません。
一方、竹千代の弟である国松(くにまつ)は母お江(ごう)と共に弓の稽古をしていました。
見事に的を射た国松。
次は動く物を的にしたいと言うと、白丸を見つけました。
キャンキャンという鳴き声を聞つけた竹千代は、国松が白丸に向かって弓を引く姿を見て慌てて止めに入ります。
しかしお江によって逆に嗜められてしまうのでした。
「弟に手をあげるとは何事ぞ!」
「今のは国松様がお悪うございます」
言い返したのはお福でした。
不服そうにお江と国松は引き下がりましたが、お福は竹千代にも次期将軍らしく振る舞うよう諭します。
「将軍になどなりとうない」
白丸を抱いて気弱なことを言う竹千代にお福は、自分が必ず将軍にしてみせると語気を強めるのでした。
一方江戸城の門前では、蘭が門番と言い争っていました。
ここで働きたいという蘭を相手にしない門番達。
出直すことにした蘭ですがそこで怪しい男とすれ違います。
お江は竹千代よりも自分の手で育てた国松の方が次期将軍に相応しいと思っていました。
本当は竹千代のことも自分で育てたかった。しかしこの時代では実の母が子を育てる方が珍しいことでした。
二代目将軍でありお江の夫、徳川秀忠にそのことを伝えますが、徳川幕府の実権は隠居こそしましたが徳川家康(とくがわいえやす)が握っているのです。
秀忠が決められることではありませんでした。
その後弓の稽古を始めた竹千代ですが、優しい性格なので狩りは好きではありませんでした。
帰ろうとしますが足を滑らせ崖から落ちてしまいます。
家来達が目を離したその時、突然現れた男が竹千代に斬りかかりました。
救ったのは蘭です。
蘭に額を切られ男は逃げて行きましたが、竹千代は「お前が出てこなければ死ねたのに」と助けたはずの蘭を責めます。
そこへ駆けつけた家来達によって、蘭は曲者(くせも)の疑いをかけられ捕まってしまうのでした。
拷問にかけられる蘭を助けようとする竹千代ですが、誰も話を聞こうとはしません。
夜になりようやく蘭と会えた竹千代ですが、
「自分がふがいないから父上にも母上にも嫌われるのだ」
と、何もできない無力さに涙を流します。
「ふがいないなりにも今の若様にできることがあるのではございませぬか?」
そう言われ、竹千代は蘭を逃そうとします。
そこへ昼間の刺客が再び竹千代を殺そうと現れますが蘭によって阻まれるのでした。
「死にたいなどと甘ったれたこと二度とおっしゃいますな!!」と蘭は声を荒げます。
疑いが晴れないまま次の日、秀忠の前で蘭は打ち首にされそうになります。
しかし竹千代は自らの首に刀を当て、「私を信じてくれないのなら…この場で死にます!!」と必死に蘭の無実を訴え、無事に蘭を救ったのでした。
蘭は竹千代を狙った黒幕を突き止めると秀忠に約束します。
様々な陰謀が渦巻く中、江戸城を舞台に蘭と竹千代の物語が始まったのでした。
第二話
江戸城で竹千代の暗殺を企てた者を探し出すため、蘭は竹千代に仕えることになりました。
幼い竹千代の可愛さに悶えているとお福が現れ蘭を部屋から追い出してしまいます。
黒幕を探し出すためにはお福の協力が不可欠ですが、お福は蘭の事を認めていないのでした。
竹千代は小食で臆病、水が顔にかかっただけでも狼狽えてしまいます。
お江は、馬にも乗れず狩りもできない竹千代よりも頭の良い国松の方が次期将軍にふさわしいと改めて言います。
そんなお江と家来との会話を天井裏から聞いていた蘭は少しずつ情報収集を始めました。
城内では家来達が竹千代派と国松派に分かれているようでした。
国松派の誰かが竹千代を狙っていると推測する蘭ですが、やはりお福からの情報も必要です。
城の屋根からあたりを見回す蘭に気づき竹千代が声をかけました。
一緒に登ってみないかと誘う蘭ですがお福は断固拒否し、ケガをしたらどうするのかと蘭を怒鳴りつけます。
安全なことしかさせないのでは竹千代の成長の機会を奪うことになると蘭は言いますが聞き入れてもらえないのでした。
ある日の昼食、お福は竹千代のために七色飯を用意させます。
これだけの種類の食事があれば、どれかひとつは気に入るのではと考えたのでした。
しかし、蘭がその食事に毒が盛られていると気づきお膳を払いのけました。
毒など入っていないと激怒するお福は蘭を追い出します。
毒見をした家来にも異変はありませんでした。
お福はその後蘭に言い過ぎたと謝罪をしますが、井戸に落ちた扇子を拾ってほしいと頼み井戸の中を覗き込んだ蘭を突き落としてしまいました。
井戸に落ちた蘭にお福は更に石を投げつけ、怒りをぶつけます。
余計な事ばかりする蘭がお福には邪魔なのです。
井戸に蓋をするとそのまま立ち去ってしまいました。
蘭がいなくなったことに気付いた竹千代はあたりを探しますが見つかりません。
そんな時、お福のもとに昼食で毒見をした家来が急に苦しみだし息を引き取ったと知らせが入りました。
蘭が言った通り昼食に毒が盛られていたのです。
毒の件を受け城内が騒がしくなる中、竹千代は井戸の中に落ちている蘭を見つけます。
無我夢中で井戸に飛び込み蘭を救った竹千代。
泳げないはずの竹千代のとった行動にお福や家来たちは驚き感心します。
蘭はお福に突き落とされたことは言わず、自分で足を滑らせたと説明しました。
そして竹千代に感謝すると、命ある限り竹千代に仕えることを誓うのでした。
お福は蘭にどうして突き落とされたことを言わなかったのかと尋ねました。
蘭は、お福は竹千代に必要だと思ったからこそ本当のことは黙っていたのです。
しかしお福はそれで恩を売ったつもりかと厳しい視線を向けました。
今でも蘭が竹千代の側にいることに反対なのです。
竹千代を狙う犯人は蘭が捕まえられる人物ではないとお福は言います。
お福の言う犯人とは竹千代の実の母お江でした。
実の子どもの命を奪おうとするなど蘭は信じられない様子です。
しかし親と子、兄弟が争いあうのは戦国の世の習い…江戸城の中は未だに戦国の世が続いているというお福の言葉に蘭は動揺します。
一方、お江と国松は南蛮菓子という外国のお菓子を食べていました。
そこへ竹千代が通りかかります。
一緒に南蛮菓子を食べようと国松が誘います。
戸惑いながらもお江に差し出された菓子を竹千代は嬉しそうに口に運びました。
しかしその直後、竹千代は激しく咳き込み苦しみだしたのでした。
第三話
お江からもらった南蛮菓子で苦しみだした竹千代でしたが、毒ではなくアレルギーによるものでした。
お福はお江がわざと竹千代の体に合わない菓子を与えたのではと疑いますが真実はわかりません。
蘭はお江について調べることにしました。
お江は浅井長政(あさいながまさ)と、織田信長(おだのぶなが)の妹お市(いち)の方の娘でした。
戦国の激動の時代の中で三度も政略結婚をさせられています。
三度目の結婚で夫となったのが秀忠でした。
秀忠はお江だけを愛し側室を持ちませんでした。
夫婦仲が良かった二人でしたが、世継ぎである竹千代が生まれたのは結婚した十年目のことでした。
待望の男子でしたが生まれてすぐに乳母のお福に引き取られてしまいます。
その淋しさからか、二年後に生まれた国松はお江が自身の手で育てることになったといいます。
蘭は竹千代を狙う黒幕はお江ではなく別にいると考えていました。
まずはお江の部屋にいた家来のことを調べようと屋根の上からその男を探していた蘭ですが、そこに蘭の父服部半蔵が現れます。
半蔵は蘭を連れ戻しに来たのでした。
伊賀に帰り許婚の石川八右衛門(いしかわやえもん)に謝罪するようにと蘭を叱ります。
言い争ううちに屋根から落ちてしまう蘭でしたが半蔵に助けられ、その騒ぎでお福達に見つかってしまいました。
秀忠は半蔵に久しぶりだなと声をかけました。
伊賀忍者は徳川家の諜報を担っており、秀忠と半蔵は知り合いだったのです。
半蔵は蘭が迷惑をかけていることを秀忠に詫びますが、徳川家のために全身全霊で仕えることができる娘だと、蘭のことを認めていました。
次の日の朝、竹千代は体調が回復したことをお江に報告に来ていました。
菓子をもらい嬉しかったと伝えようとしますが「もう二度と私から菓子を与えることはせぬ」と言われ、深く傷つきます。
それから一切食事に手をつけなくなってしまった竹千代でしたが、蘭の計らいでやっと饅頭を食べてくれたのでお福は安堵します。
その後和菓子職人から飴細工を習い、飴で鶴を作ることにした竹千代は時が経つのも忘れて飴細工に取り組みました。
出来上がった飴細工をお江の元へ。
ですがお江は自分への仕返しに毒入りの飴細工を作ったのかもしれないと声を荒げます。
母に喜んでもらいたい一心だった竹千代は傷つき、その場を立ち去ります。
蘭は後を追いますが、竹千代は自害しようと刀を抜いていました。
「私がいなくなれば母上もお喜びになられるはず」
そんな竹千代の頬を蘭は勢いよく叩きます。
駆けつけたお福が止めに入ろうとしますが、蘭は竹千代を強く抱きしめて悲しみの先に死を選んではいけないと諭すのでした。
竹千代の自刃騒ぎはお江の耳にも入りました。
竹千代のか弱さに呆れるお江は家来の忠広(ただひろ)に竹千代は自分の子ではないと打ち明けたのでした。
第四話
「竹千代は私の子ではないのだ」
動揺する家来の忠広にお江は話を続けます。
11年前、竹千代を産んですぐに引き離され一度も抱かせてもらえなかったお江。
一歳を過ぎた頃には竹千代は全くお江に懐かなくなっていたのでした。
自分にも秀忠にも似ていない竹千代を見て、お江はお福が自分の子と竹千代をすり替えたのではないかと疑います。
秀忠に訴えましたが信じてもらえず、次に生まれた子は必ず自分の手で育て次期将軍にしてみせると決意していました。
眠りについた竹千代に付き添うお福の元に文が届きます。
届けに来た小姓はお福の実の子、千熊でした。
手紙はお福が乳母になる前に離縁してきた美濃(みの)の稲葉(いなば)家からです。
姉弟がお福に会いたがっていると訴える千熊に蘭も口添えしますが、お福は取り合いません。
「私がお育てさし上げるのは竹千代様お一人なのです」
お福は固い決意で江戸城にやってきたのです。
12年前、美濃(今の岐阜県)
お福は17歳で後妻として稲葉家に嫁ぎ4人の子を育てていました。
夫は浪人で仕官先が見つからず毎日お酒を飲んでは暴力を振っていました。
ある時、徳川家で乳母を探していると知ったお福は決意します。
夫に離縁を申し入れ、徳川家の乳母になるため千熊一人を連れて江戸城に入ることになったお福。
他の子ども達も一緒に行きたいと訴えますが、一人しか連れて行くことができません。
お福は「そなたたちのおかげで血の繋がりがなくとも育てることができると…愛することができると自信をつけさせてくれた」と言って子ども達を抱きしめます。
残してきた子どもたちのためにも必ず竹千代を立派な将軍にしてみせると、お福は決意を新たにするのでした。
ある時江戸城に曲者が現れました。
竹千代の暗殺犯かと蘭も曲者を追います。
相手が投げてきた手裏剣を投げ返し曲者を追い詰める蘭。
しかしそれは蘭が伊賀に置いてきた許婚、石川八右衛門だったのです。
蘭と夫婦になることだけを楽しみに生きてきたという八右衛門は、突然蘭にキスをしたのでした。
そこに居合わせた竹千代はショックを受け逃げ出してしまいます。
慌てて追いかけた蘭ですが見つからず、家来達も含めて竹千代の捜索が始まりました。
城内の騒がしさに紛れて少女が女中達と門の外に出て行きます。
それは女装した竹千代なのでした。
城下町に出ると他の女中達を撒くことに成功した竹千代。
しかしそこで柄の悪い男に絡まれてしまいます。
竹千代の美しさに「妾(めかけ)になれ」と腕を掴む男。
しかしそこに赤ん坊を背負った侍が助けに入りました。
男は逆上して侍に切りかかりますが、侍は男を一蹴します。
帰る家がないと言う竹千代に自分の家に来るかと尋ねるのでした。
ちょうどその頃、江戸城ではおつかいに出た女中達が一緒にいた新入りの娘がいなくなったと訴えていました。
背格好が竹千代と同じくらいだと聞き、蘭は竹千代が女装して江戸城を出たことに気付いたのです。
第五話
蘭達は竹千代捜索のため町に出ました。
しかしなかなか見つからず、蘭は自分を責めます。
一方、竹千代は侍の家に案内されました。
侍の名が柳生一厳(やぎゅういちげん)だとわかると焦る竹千代。
柳生は徳川家に剣術を教えており、一厳の父宗矩(むねのり)に会えば自分が竹千代だと知られてしまうと思いその場から逃げるのでした。
そこへ蘭が現れます。
城に連れ帰ろうとする蘭ですが、竹千代は蘭が八右衛門と夫婦になると思い逃げようとします。
竹千代を追いかけてきた一厳は、竹千代が襲われていると思い蘭に斬りかかりました。
応戦する蘭ですが竹千代に気を取られたその時。
一厳の刀が蘭の着物を裂きました。
胸の晒しを露わにされ怒る蘭、対する一厳は蘭が女だとわかり動揺します。
竹千代が止めに入ったことでお互いの誤解は解け、そこにお福達も到着しました。
一厳は少女が徳川家の竹千代だとわかり狼狽えつつも、着物を裂いてしまった蘭に自分の着物を羽織らせます。
これが柳生一厳と蘭との出会いでした。
城に帰った竹千代は秀忠にお咎めを受けますが、女装した姿が若い頃のお江にそっくりだと感心されます。
紛れもなく竹千代は秀忠とお江の子なのです。
蘭は着替えをしながら一厳のことを思い出していました。
一厳の着物を抱きしめ、久しぶりに女子の扱いを受けたことに心を動かされる蘭。
次の日、江戸城には剣術の指南のため柳生宗矩と一厳が訪れていました。
一厳の剣の腕前をみるため蘭と闘うようにと促す秀忠に、女子とは闘えないと一厳は答えます。
女子であることをバカにされたと思った蘭は木刀で一厳に挑みますが
「あなたとは剣ではなく心を交えたい」
一厳に言われ、動揺した蘭は負けてしまうのでした。
再戦を申し込む蘭ですが「何度やってもそなたは私に勝てぬ」と言われその場を去ります。
蘭は「心を交えたい」という一厳の言葉に心を掻き乱されていました。
頬を赤らめる蘭を竹千代は複雑な思いで見つめていました。
「一厳なんて嫌いだ」
その夜、竹千代は目を覚ますと一人部屋を出ます。
そこには警護のため、蘭が座っていました。
「蘭…?」
呼びかけますが眠っている様子の蘭。
他には誰もいません。
竹千代は膝をつくと、そっと蘭の唇に自分の唇を重ねました。
竹千代が部屋に戻り、蘭は目を開きました。
竹千代にキスをされた…驚きを隠せない蘭でした。