ドラマ化もされ、人気を誇った医療マンガの金字塔『最上の命医』。
今回は、そんな『最上の命医』の原作漫画の最終回・結末はどうなったのか？を分かりやすく解説します！
『最上の命医』は漫画アプリ『サンデーうぇぶり』で読める
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また『サンデーうぇぶり』では『最上の命医』の続編にあたる『最上の明医 ～ザ・キング・オブ・ニート～』も全巻無料で読むことができます。
👇このように『最上の明医 ～ザ・キング・オブ・ニート～』も最終巻（19巻）まで公開されています。
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そもそも『最上の命医』はどんな作品？
幼少期に受けた心臓外科手術を行った医者に憧れて、自らも医者になった西條命（さいじょう みこと）が主人公の医療漫画です。
命はアメリカの大学で医者となり、小児外科でのMSA(最高若手医師賞)を受賞して日本に帰国します。
帰国後に勤務することになる、平聖（へいせい）中央病院が本作品の主な舞台です。
平聖中央病院では、命が希望する小児外科がリスクが高い割には儲からないという理由で、設置されていませんでしたが、命が小児外科を作ることになります。
命は天才的な医療の腕と人柄で周りの信頼を集めますが、それを良く思わない病院の権力者が存在していました。
そんな権力者との対決と、命の天才的な手術を交えながらストーリが進んでいきます。
『最上の命医』主要登場人物紹介！
西條命（さいじょう みこと）
本作品の主人公。
平聖中央病院で小児外科を作り、天才的な手術方法を編み出して病院内の信頼を集めます。
神がかった医療技術を持っていますが、それだけでなくその手術を誰にでもできるような手術方法を編み出しながら、患者を治していく姿が魅力的です。
天才外科医としてだけでなく教育者としても男性、女性問わず魅了してきます。
その半面、鈍い性格で女性から好意を寄せられても全く気付かないような一面も持ちます。
瀬名マリア
命の作った小児外科へ最初に所属した、新人女性医師。
医療に対して熱い思いを持っているが、性格はおっちょこちょいでたまにボケた行動をとったりします。
新人なので最初は何もできずにいましたが、命に技術や精神面の様々な部分を教わり医師として成長していきます。
当初はそんな命に恋心を抱いていましたが、作品後半には神のような存在と思うようになり、恋心とは別の感情を抱いていくのです。
桐生 危(きりゅう あやめ)
同病院の心臓血管外科の医師。
別の科ではあるが、命を気に入って何かと小児外科に遊びに来る人物。
外科医としては優秀で、命にも「技術は俺以上」と評されています。
科は違いますが、作中で命の手術助手をやることも多いです。
性格は自由奔放、自分勝手で断りもせずマリアのお菓子を食べて怒られたり、気に入らない上司には平気で悪態をついたりします。
真中有紀（まなか ゆき）
同病院の移植外科の医師で、物語中盤で敵対する帝王大総長の孫。
命に治療不可能な患者を紹介し、医療ミスをさせて陥れるために近づきますが、結局命が新しい手術方法を編み出し、その患者を治してしまうのです。
そんな命の素晴らしさに魅了されて小児外科に入り、最終的には命に恋心を抱きます。
マリアと恋のライバル関係になりますが、最終的にはマリアの命への恋心が薄れていき、片思いの本命となります。
しかし作中で3回告白していますが、鈍い命は男女の告白だとは気づかずにスルーされてしまうのです。
『最上の命医』最終回までのおさらい
病院の権力者たちと戦う命
病院での活躍により、理事長にまで認められた命は病院の跡を継いで欲しいとお願いされます。
医者でいたい命は、病院の経営等は代理に任せるということで前向きに考えていました。
しかし、それを面白く思わない系列病院の理事達がいたのです。
帝王大の総長もその一人でした。
彼らはなんとしても医療ミスをさせて、命を陥れようと策を立てるのです。
その一つが、真中(総長の孫)をスパイとして命に近づけ、治療不可能な患者を紹介して担当させるというものです。
紹介されたのは膵臓にできた腫瘍摘出が必要な女の子の患者ですが、腫瘍が膵管と呼ばれる器官に浸潤(腫瘍に侵されている)しているという、今の医療では手術不可能な状態だったのです。
真中は、浸潤しているかどうか判断が難しいレントゲン画像を命に見せて、不可能な腫瘍摘出手術をやらせようと行動します。
命は真中に相談を受けて、これを承諾してしまうのです。
総長達は、手術不可能な患者の担当をしたので確実に医療ミスになり、命を失墜させることができると喜びを隠せません。
そして手術当日、総長など命に敵対する人々が見る中で手術が開始されます。
しかし、失敗すると期待する総長達ですが、その期待とは裏腹に命は全く新しい術式を編み出して見事に手術を成功させてしまいました。
命の技術で患者を助けただけでなく、総長達にも敗北を叩きつけることができたのです。
さらにこの事件が今回手術をした女の子の親である警視監にも発覚し、総長は逆に失墜することになるのでした。
ガンになる命
病院の権力者とのいざこざもひと段落した命でしたが、周りが命の様子がおかしいと思い始めていました。
今までは執刀医として手術をしていた命でしたが、どの手術でもサポートに回ることが多くなり、若手に執刀させていたのです。
最初は周りも教育のためと思っていましたが、感の鋭い危が探りを入れると命はガンに侵されていたのです。
小さい頃に患った心臓の病気とは関係なく、肝臓がんでした。
しかもすでに転移していて、移植手術も不可能な状態だったのです。
命のガンを知った危は自分の治療に専念してほしいとお願いをして、命は10日後に実施する手術を最後とすると約束するのでした。
その手術は普通穴を3つ開ける内視鏡の手術を穴一つだけで実施する、SILSという術式で世界初の試みです。
当然開ける穴が少ないほど患者の負担も少なくなります。
手術後の傷は大きいと合併症も起こしやすいため、医療の新たな一歩として最後にこの難しい試みを成功させたいという命の思いでした。
『最上の命医』最終回の結末は？「次世代への道」
SILSの手術当日、練習を重ねた命は最高の状態で迎えていました。
待機中の命、危、真中はいつものオフィスで会話をしています。
命はSILSは今では難しい手術だが、これをマネする人が増えて、いずれ誰でもできる手術になってくれることが理想だと話しています。
本作のテーマでもある、無限の樹形図です。
危は真中に対して「お前はその樹形図の下の方だな」と茶化しますが、命は「そこまで下じゃないでしょ」とフォローを入れて、場がなごみます。
この雰囲気が好きな真中は、心の中で最高と感じていましたが自然と涙をこぼしてしまうのです。
実は真中も命のガンのことを知ってしまっていて、「楽しい時間はもう長くない」と感情を抑えることができません。
それに気づいた危は命にばれないように、すかさず真中を部屋の外に出して慰めるのでした。
ーーーーー場面は変わり、いよいよ命最後の手術の時が来ました。
まるで別人みたいな命の迫力に、ほかの医師たちにも緊張が走ります。
手術が始まると、命は世界初術式とは思えない速さで進めていくのでした。
しかし順調と思えた手術ですが、見学していた洞察力の高い医師が命の様子が少しおかしいことに気づきます。
「気迫が勝っているだけで、身体的問題を抱えているような…」
命はガンを抱えながら手術をしています。
その体調の異変に気づいたようです。
その発言に対し病気を知っている真中は、「スポーツ選手のように命を燃やしているから」だとはぐらかしました。
そして命を燃やして手術をする命に対して、名医以上の名医・「最上の命医」だと感激します。
ーーーーー手術が進み、最も難しい部分も命は難なくこなして、最後の仕上げに差し掛かります。
「あとの残りは雑用みたいなもんだから、あとは帰ってもいいぜ」
危が命に対して、冗談交じりに言います。
しかし予想していた返しとは裏腹に、命は「そうさせてもらう」と答えました。
命はすでに状態が悪く、立っているのもやっとの状態だったのです。
騒ぎが起きないように、命は静かに手術室を後にしようとします。
危はすかさず、真中に目でそのことを伝えて、手術室を出たところで命に肩を貸しました。
「真中さんも知っていたんだ…」
「そんなことより具合の方は…」
真中は、命の具合の心配をしますが相変わらずこんな状態でも患者のことを考えています。
実際自分が病気になると患者さんの気持ちがわかることができるし、今後の医者として役に立つ経験になると…。
こんな時まで医療のことを考える命に、真中は感心して今まで教えてもらったことはしっかりと受け取ったと、胸に刻みます。
しかし、これは最後ではない。
教えてもらった人達全員で必ず命を助けることを誓うのでした。