『九龍ジェネリックロマンス』の主人公は鯨井令子ですが、令子と同じくらい本作で大事なキャラクターといえば、楊明ではないでしょうか？
ストーリーにミステリーを多く含む本作の中で、喜怒哀楽の表現が豊かで、基本的にハッピーオーラ全開の楊明は、いなくてはならない存在であると断言してもよいほど。
今回は、明るく天真爛漫な面が多々ありつつも、切ない過去を抱える楊明について、様々な視点で紹介をしていきたいと思います！
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楊明はどんなキャラクター？名前の読み方は？今が本来の姿じゃないとは？
楊明の簡単なプロフィールを紹介！
楊明
いつもニコニコしていて、お口がスライムみたいでかわいい女の子なのだ
過去の自分を捨てるためにすごい努力をしているのだ！
願わくば九龍城砦でレコぽんと一緒にいつまでも楽しく過ごしてほしいのだ pic.twitter.com/r077AzLw7b— 国語教師のアライさん (@kokuisan) January 24, 2022
九龍城砦に暮らす、スタイル抜群の金髪の美女。名前の読み方はヨウメイです。
ジェネリックテラの公式マスコットキャラクター・ジェネテラちゃんを縫製する仕事をしていましたが、あまりにもブラックな環境すぎたため転職。現在は洋服の仕立て直しのお店で働いています。
好きなものは流行っているものや可愛いもの、美味しいもの、そしてイケメンが大好き！
基本的には明るく元気いっぱいで前向きな性格ですが、令子が悩み迷うときなどには必ず手を差し伸べて、一歩を踏み出すための言葉をくれる強さも持っている女性です。
実は本当の姿じゃないってどういうこと？
今の楊明は金髪美女ですが、以前の楊明は、美女であることは変わらないものの、黒髪ロングが綺麗な大人しい印象の女性でした。
実は楊明は、全身整形を行っており、まったく別の外見になっていたのです。
その理由は、「過去を全て捨てるため」とのこと。次の項目で詳しく説明していきたいと思います。
原因は母親？謎深まる楊明の切ない過去をネタバレを含めて解説！
全身整形をしたのはなぜ？
楊明が全身整形を行った理由。
それは、母親の言うまま思うままに生きてきた自分からの脱却になるのではと思います。
楊明の母親は、国民的大女優の楊麗（ヤンリー）。
また、楊明の本名は、漢字はこのままですが、正しい読みは「ヤンミン」になります。
楊麗は、恐らく若いときに出演した映画、「胡蝶の夢」で一躍有名になったのではないでしょうか？
令子や工藤がよく行く定食屋のおばちゃんがくれた映画のチケットには、胡蝶の夢のリバイバル上映と書かれています。
それなりの年月を経てリバイバル上映がされるということは、当時から映画自体にとても人気があったのでは思います。
そして、第42話では楊明の過去の回想シーンが描かれていますが、この時の楊明は母親の楊麗に瓜二つ。
また楊麗の発言と、楊明の「ママがこっちの方が良いって言うんだから、こっちで良いんだろうな」というセリフから、楊明のことはすべて楊麗が決めているような印象を受けます。
上記のようなことから、楊明は母親の言うことに間違いはなく、すべて正しいと思い言うとおりにしてきたであろうことが窺えます。
さらに楊麗も、作中で「ママのすべてをあなたにあげる。ずっと一緒よ」という思いを楊明に持っていることが書かれており、ある程度、娘の楊明に依存していたのではと推測します。
娘を自分の思うとおりにしたい母・楊麗と、母を信じて疑わない娘・楊明。
2人はお互いに疑問を抱かなければ、ずっと穏やかで一緒にいられたはず。
しかし楊明は、楊麗に従い、自分の意見や好みを言えない状況に疑念を抱いてしまう。
そうして楊明は、母から脱却するひとつの方法として、全身整形という選択を取ったのではないかと思います。
作中では、楊明がはっきりと楊麗を拒絶したシーンというのは出てきていませんが、楊明にとって大事な内容のひとつになるため、今後、もっと深い話が出てくるかもしれませんね。
楊明が九龍城砦に来た理由とは
楊明が九龍城砦に理由は、全身整形を終えた後の宿を探していたから。
しかし九龍城砦は、見える人と見えない人、入れる人と入れない人がいます。
そして、見える人や入れる人には、九龍城砦と何かしらの決まった関係がないといけないようです。
ただ楊明は、九龍城砦に来るまでそもそも九龍城砦の存在を知りませんでした。
九龍城砦に来た理由は「宿を探していた」となりますが、九龍城砦に入れた理由は…？
またひとつ、謎が増えてしまいましたね…。
主人公・鯨井令子との関係性は？工藤や小黒たちとの関わりも紹介！
令子と楊明はお互いを支え合う大親友！
令子との最初の出会いは、小黒が、楊明が内職をする部屋へ騒音のクレームを入れたことがきっかけ。
そのあと、令子が鯨井Bの存在を知って戸惑い歩いているところを楊明が声をかけて令子を励ますのですが、そこから意気投合し、今ではお互いが唯一無二の存在といっても過言ではないほど。
主に令子の悩みや想いに対して、楊明が前向きに自分の考えをはっきりと伝えることが多いのですが、逆に楊明は、悩みながらも前に進もうとしていく令子に力を貰っている様子。
ともに支え合う大親友という、素敵な関係性に発展しているようです。
令子意外とは仲がいいの？他キャラクターとの関係性もちょっとだけご紹介！
『九龍ジェネリックロマンス』には、他にも重要なキャラクターがたくさん登場します。
そこで、そのキャラクターたちと楊明がどのような関係にあるのか、少しだけご紹介します！
まず、楊明の天敵・工藤！
工藤は令子の想い人でありつつも、鯨井Ｂの元婚約者ということで、令子を悩ませる人物。
そのため楊明はあまり工藤のことが好きではない様子。
それが良くわかるシーンが、第32話の小黒の引っ越し祝いを行ったシーン。
楊明と令子が大好きなレモンチキンを取り分ける際、楊明が進んでチキンを取り分けますが、工藤に取り分けたのはなんとレモンチキンのレモンのみ！
工藤がそれを指摘しようとすると、「何か？」と低いであろう声を発しながら、じっとりと黒い空気纏って工藤を睨みます。
これには工藤も何も言えずでしたが、令子の皿のお肉を取り、結果として2人のいちゃいちゃを目の前で見ることになってしまう楊明でした（笑）
そして、愛すべきちびっ子ロリータ・小黒！
出会いこそ騒音クレームという最悪の形でしたが、原因などが何かわかってしまえば、まっすぐ前向き、細かいことは気にしない小黒なのですぐ打ち解けられたようです。
そのあとは、一緒に蛇沼病院へ健康診断へ行ったり、小黒の引っ越し祝いをしたりと無事友達に。
いわゆる陽キャ同士な2人は、仲良くなるのも音速な速さで羨ましい限りです！
前向きハッピーオーラ全開！意外と多い楊明の名言をまとめてみた！
『九龍ジェネリックロマンス』といえば、各キャラからの名言のオンパレード！
その中でも、読み手の心に響く名言が多いのは楊明ではないでしょうか？
そこで、数ある楊明の名言の中から、一部をピックアップしてご紹介したいと思います！
元気や自信がないとき、何かに迷っているときに言われたい楊明の言葉
まず楊明といえばこのセリフ。
令子が鯨井Bのことを知ってしまい、自分の存在が一体何であるのかわからなくなってしまったとき。
部屋に招いた令子に楊明が一言、こう伝えます。
「どれが私で私じゃないかは、私が決める。それでよくない？」
誰しも、自分の存在意義が何であるかということは、一度は頭をよぎるもの。
自分と同じ人物がもう一人いる、という状況になることはほぼありえませんが、何かに迷うことはあるのではないでしょうか？
楊明は一度過去の自分を捨て、新たな自分として生まれ変わり、自信をもって生きているという意志があるからこそ、迷う令子をただ慰めるだけでなく、「それでよくない？」と言い切れる強さがある。
自分が何かに悩み迷うことがあるときは、楊明と一緒にエッグタルトを食べながら言われたい言葉のひとつです。
楊明になれたら…！確固たる自分を持っている楊明の格好良い言葉
次に、令子が鯨井Bがすでに亡くなっているという話を楊明にしたとき。
令子は自信なさげに、「偽物が本物になりたいなんて、高望みなのかな…」と不安を吐露します。
その時、自分が着けていたピアスがジルコニアで出来ているという話の流れから、令子にピアスを外して見せながら、
「世の中には、「フェイクは所詮フェイクだ」っていう人が沢山いるけど、私みたいに偽物の輝きに本物の輝きを感じる人間もいるってこと、忘れないでね」と、真っ直ぐに眼を見て伝えます。
全身整形をしているので、ある意味で楊明は、ダイヤの偽物であるジルコニアと同じです。
しかしながら、偽物が自信を持ってはいけないというわけではありません。
偽物であっても自分は自分であるという揺るぎない芯を持っている楊明。
もちろん楊明にだって弱い面はあると思いますが、ブレない楊明の強さは、格好いいの一言に尽きますね。
楊明といえば美味しいごはん！香港レモンチキンの他にも食べ物や点心が登場！
楊明といえばな「香港レモンチキン」！
九龍ジェネリックロマンスのレモンチキンを友達と作った！
めちゃくちゃおいしかった😭😭漫画内で令子と楊明がひとくち食べて「！！！」ってなってるけど本当にそうなったLOVE… pic.twitter.com/9X3l33XbWW— ミナセ (@shiranaishirasu) May 29, 2022
大人のラブストーリーとミステリーが『九龍ジェネリックロマンス』の核の部分ではありますが、それらと同等と言ってもいいほど描かれているのが食事シーン！
そして、流行っているものや美味しいものが大好きな楊明が、令子においしいと進めたのが「香港レモンチキン」です！
第11話で初登場しましたが、SNSなどでも「おいしそう！」「食べてみたい！」「どんな味か気になる！」というような声がたくさんありますね！
見た目は、鶏の唐揚げにレモンが和えられただけのように思いますが、楊明いわく、「カリッカリに揚げられた鶏肉に染みた甘ずっぱ～いレモンソース」がかかっているのだそう。
うーん…説明だけでもお腹が空いてきてしまいますね…！
レモンチキンを一口ほおばった後の楊明と令子の表情もまた美味しさを物語っており、そのあとに会話をしながらも一心不乱にレモンチキンに齧りつく姿に、どれだけ美味しいチキンなんだ…？！と気になりすぎてしまいます！
調べてみるとレシピがたくさん出てくるので、一度作ってみるのも楽しいかもしれませんね！
他にも美味しいごはんや甘いものが続々登場！
タンフールー！
九龍でも鯨井ちゃんと楊明ちゃんがトマト飴を食べているんだけど、それのサンザシ版！！むちゃうま pic.twitter.com/0lBVK3cl6w
— 🌾🌾🌾🌾 (@karipuri333710) March 7, 2021
レモンチキン以外にも、『九龍ジェネリックロマンス』には美味しそうな食べ物がたくさん出てきます！
作品の代名詞ともいえるスイカや水餃子だけでなく、楊明と令子が甘いもの食べたい！という気分の中で食べたトマト飴（ミニトマトを水あめのようなものでコーティングして串に刺してあるもの）や、工藤が令子を連れて行った屋台街では、肉まんのような包子や小籠包などの点心がたくさん！
また、みゆきとグエンが食べていた、大きなソーセージが入ったホットドッグも美味しそうに描かれています！
そして、『九龍ジェネリックロマンス』において食べ物というのは、作中のカギを握るひとつの大切な要素でもあるため、美味しそう！という点だけでなく、重要なものという目線で見ると、より楽しめること間違いなしです！
アニメ化や実写化したら楊明役の女優や声優は誰になる？
アニメ化や実写化が期待される『九龍ジェネリックロマンス』ですが、もし叶ったら、楊明は誰に演じてほしいですか？
SNSなどでは、声優なら「沢城みゆき」さんに演じてほしい！という声があるようです！
確かに、「物語シリーズ」で演じた「神原駿河」のはつらつさや、「鬼滅の刃」で演じた「堕姫」の喜怒哀楽の幅の広さは、楊明にぴったりですね！
女優で演じてほしいという声は見つけられませんでしたが、筆者としては、「永野芽郁」さんが合うのではないかと思います！
ドラマやCMなどで演じる愛らしさと、元気いっぱいの姿はまさに楊明のようではないでしょうか？
アニメ化や実写化の予定はまだなさそうですが、もしやるとなった場合は、どちらも誰が演じるのか、楽しみですね！