二月の勝者 島津順の結果ネタバレ！開成辞退で進学先は東大合格？父母は離婚？上杉大石山

中学受験の光と影を描き大反響を呼び、ドラマ化までされた『二月の勝者-絶対合格の教室-』。

この作品は中学受験の現実を生徒、保護者、塾講師の三つの視点から描き出し、リアルな描写と豊富な情報量で幅広い世代から高い評価を得ています。

今回は登場人物でも特に描かれる機会の多い「島津順（しまづ じゅん）」について解説したいと思います。

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物語の概要

物語は東京都武蔵野市吉祥寺にある「桜花ゼミナール」で展開されます。

新たに校舎長として着任した黒木蔵人（くろき くろうど）は、かつて中学受験最大手塾である「フェニックス」でカリスマ講師として名を馳せていました。

『君たちが合格できたのは、父親の「経済力」、そして母親の「狂気」』といった過激な発言で注目を集め、指導法は独特である一方で的確で確実に生徒たちの成績向上に寄与していきます。

一方で新任の女性講師である佐倉麻衣（さくら まい）は、黒木の考え方や指導に戸惑いつつも良いところは取り入れ、生徒たちと真摯に向き合いながら共に成長していきます。

物語は彼らや生徒、保護者たちとの人間関係を描きながら、中学受験の現実を明瞭に映し出しています。

二月の勝者ネタバレ！島津順とは？どのようなキャラクター？

島津順（しまづ じゅん）徹底解説！どんな生徒？

島津順は「桜花ゼミナール吉祥寺校」に通う小学６年生の男子生徒です。

物語の序盤では学歴至上主義の父親の影響を受け、周りの生徒たちを見下すような姿勢がありました。

しかしながら、桜花ゼミナール全校舎で集まって行われる夏合宿を通じて、吉祥寺校の仲間たちと交流を深めていくのでした。

特に順は吉祥寺校の中でも最上位クラスに位置するΩ（オメガ）クラスの成績トップであるため、他の生徒たちに勉強を教えたことから“師匠”と呼ばれ慕われるようになったことが絆を深める大きな要因でした。

夏合宿後は父親の教育虐待もあり、家庭崩壊を起こしてしまいました。

一時は中学受験、特に開成中へ挑戦することを諦めそうになりました。

しかし、黒木の提案によって引き続き桜花ゼミナール吉祥寺校で開成中を目指すことになったのです。

その後は母親のもとで適切な食事や睡眠が与えられたことによって成績が向上。

しかしながら私立の中高一貫校である開成へ挑み、もし合格をもらえたとしても経済的な負担があることは小学生の順にとってすら気がかりでした。

そこで黒木は併願校として都立中高一貫の大石山中を提案しました。

都立中の中でもトップクラスの実力を誇っており、東京大学への進学者もいます。

トップであることと、学費が安いことが理由で学校説明会へ行くのでした。

そこで順が気付いたことは、「女子がいる」ということです。

私立の開成中は男子校であり、当然女子生徒はいません。

今まで開成のみを目指してきた順にとっては新しい発見になったのです。

その後は開成中を第一志望校としつつも、併願先として大石山中を受験するのでした。

島津順の人間関係相関図！上杉海斗とは仲が悪い？

物語の主人公の1人と言っても過言ではない島津順の人間関係は非常に複雑です。

特に家族である母親・父親、桜花ゼミナール講師の黒木、そして生徒の上杉海斗（うえすぎ かいと）の4人を中心に解説します。

まずは上杉海斗との関係性です。

順は物語の序盤では学歴至上主義の父親の影響を受け、他の生徒たちの志望校を見下すような発言がありました。

「偏差値60以下の学校なんて学校じゃない」

「そんなとこ目指してる奴らなんてまじでゴミ」

上記の発言を上杉海斗にしたことにより取っ組み合いの喧嘩が発生。

しかし、黒木は咎めることなくその場をやり過ごすのでした。

しかし、この喧嘩、夏休みの合宿、島津家の家庭崩壊を経て同じ志望校を目指し高め合うライバル関係になりました。

次は黒木との関係です。

順と黒木との関係は他のキャラクターと比較して序盤から一定程度良好だったと言えるでしょう。

初回の授業で「第一志望に合格させるためにやってきた」との発言に対していい加減なことを言う大人は信用できないと反発。

しかし、独特の気迫で押し切りました。

加えてシャーペンとそれを回すことを辞めるべきと提案。

芯が折れることによる集中力低下がなくなれば偏差値が1ポイントあがるという根拠を提示したことで、ひとまず信頼を掴むのでした。

それ以降は家庭環境の変化と成績向上への的確なアドバイスによって、順はますます黒木への敬意を深めていくのでした。

最後は両親についてです。

父親は学歴至上主義者で開成へ合格させるために暴言を吐くような大人でした。

もし順の成績が悪ければ母親に当たり散らかしてストレスを発散するのでした。

虐げられる母親を守るために勉強に励むのでした。

しかしながら睡眠時間を削られ、現状の実力よりも難しい問題ばかり解くように指示される教育虐待によって思うように成績を伸ばすことができません。

その後友人を馬鹿にされたことをきっかけに順が激怒。

父親は警察を呼んでしまいます。

一線を超えてしまったため、母親もついに順を連れて距離を置くことを決意しました。

順と母親の関係は良好のままでしたが、物語の結末に至るまで父親との関係が改善するような描写はありませんでした。

島津順が師匠と呼ばれる理由とは？

夏合宿を桜花ゼミナール吉祥寺校の生徒たちで過ごすうちに仲良くなりました。

そこで勉強をよりわかりやすく説明し、賞賛されたのです。

これによって順が師匠と呼ばれるようになりました。

島津順の志望校は？開成？大石山？

家庭崩壊が起こる前の志望校は開成中と筑波大学附属駒場中を受験しようと考えていました。

家庭崩壊後は順自身も魅力を感じていた開成中を第一志望として、併願校として東海地方のトップ校である海王中と都立中高一貫校である大石山中を受験しました。

海王と大石山はトップ校であると同時に経済的な利点があるため、併願校として最適な選択だったと言えるでしょう。

島津順の母親と父親の関係はどうなる？離婚する？上杉海斗とは仲が悪い？

島津家の教育方針について！順の父親は怖い？

島津家の教育方針は基本的に父親が主導するものでした。

自身が東京大学をはじめとする旧帝国大学と呼ばれる大学へ合格した経験に基づいたものです。

しかしながら、大学受験をする高校生と中学受験をする小学生とでは精神的な成熟度に大きな差があります。

根性だけで乗り切った大学受験の経験よりも、メンタルを勘案した適切な指導が中学受験生には必要不可欠です。

睡眠時間を削らせたり、難しすぎる問題を早すぎる時期に解かせたりするなど教育虐待は加速していきます。

父親と対照的に母親は順が幸せになればいいという考えでした。

しかしながら、父親の厳しい言葉や態度に気後れし方針に従い続けてしまったのです。

友人を馬鹿にするような発言を父親が順にしたことをきっかけとして、順が激怒し警察へ追放しました。

この行動を見かねた母親は順とともに実家へいったん避難することにしたのです。

一緒の家庭に戻ることができないため、ほとんど離婚が前提となり家庭崩壊が確定的なものになりました。

家庭崩壊？島津家と中学受験はどうなる？

島津家は家庭崩壊を起こしてしまいました。

中学受験はするだけで、一定のお金がかかるうえに中高一貫校であれば私立の学費が6年分必要になります。

加えて教育水準の高い私立中高となれば交際費も多くかかるでしょう。

それらを考慮して、いったん順と母や受験から距離を置くことにしたのです。

ある日、順の母が美容院から帰ると実家に順がいません。

メールを見ると桜花ゼミナールの入室記録が来ていたのです。

順は黒木と話し、経済的に受験が難しくなったことを説明しました。

母親が塾に到着し帰ろうとしたところ、黒木があるプランを提示したのです。

それは離婚前提の奨学金です。

黒木はこの選択肢を提示することを悩みました。

しかし、順が本心から開成を目指したい気持ちを見透かしていたため、この決断に踏み切ったのです。

厳しい状況であることを知りながらも順は母親に対して開成受験をしたい旨を告白するのです。

「先生を信頼してこの子を預けます。よろしくお願いします。」

順は開成合格へ向けて再び歩み始めたのです。

島津順の進学先はどこ？開成辞退？合格か結果ネタバレ！大学は東大を目指す？

開成中への挑戦！結果はどうなる？不合格？

家庭崩壊後、順は睡眠時間の増加や膨大な課題を取捨選択できたことによって成績を大幅に向上させました。

そして開成受験を挑むのでした。

2月3日正午、開成中の合格発表日です。

「あ、、、」

「俺の番号…ない。」

不合格でした。

不合格ながらも最大限実力を発揮した順は母親の前ではどこか納得しているよう振る舞いました。

しかし、桜花ゼミナールで上杉海斗と話した後は1人で泣いてしまいました。

本気で挑んだからこその悔しさでしょう。

しかし、2月5日17時30分。

順の母親の携帯にある電話がかかってくるのでした。

開成に繰上げ合格！にもかかわらず大石山を選んだ理由とは？

電話の招待は開成中からの繰り上げ合格の報告でした。

開成の合格を聞いた順は大声を出して喜びました。

後日、大石山中の合格発表がありました。

こちらも見事合格。

そして2月10日、卒塾の会当日午前。

事件が起こるのです。

会の時間よりもだいぶ早く順は桜花ゼミナールへ来ました。

そして黒木に伝えます。

「開成には行きません。大石山中に行くことにしました。」

黒木はこれを聞いて経済的理由で諦めたのかと推測し、もし大人たちがそのような選択をさせてしまうのであれば悔しい旨を伝えます。

しかしながら、順が大石山を選んだ理由は「女子がいる学校に行きたいな、って」という、ごくありふれたシンプルな理由でした。