死役所2巻無料ネタバレ!タダで読む方法解説!「腐ったアヒル」「男やもめ」「石間徳治」

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悩んでいる人
『死役所』2巻を無料で読む方法とネタバレが知りたい。

 

本記事はこんな疑問を解決します。

 

今回ご紹介する『死役所』2巻を無料で読む方法は、登録不要もちろん合法です。

 

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『死役所』2巻は漫画アプリ『マンガBANG!』で読める

いきなり、結論です。

 

『死役所』2巻はこちらの漫画アプリマンガBANG!にて無料で読むことができます。

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『死役所』2巻が『マンガBANG!』にて無料で読めると言いましたが、この記事を執筆している現在では1巻から最新巻まで無料で読むことができます

 

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『死役所』2巻 ネタバレ紹介!

11話 「第6条 腐ったアヒル 1(1)」

死役所『自殺課』にて『アヒルロード』と言う漫画が”ニシ川”の机に置いてあるのを”ハヤシ”が見つけ「ニシ川さん 仕事さぼって漫画読んでんすか?」と話しかける場面から始まります。

 

ニシ川はハヤシから漫画を奪い取り「私がそんな事する訳ないでしょ」と言うと「そうすよね~ ニシ川さん仕事に関しては真面目だし」等とやりとりしていると「ニシ川さん 仕事もせずに読書ですか?」と”シ村”が現れハヤシと似たような事を言います。

 

シ村とニシ川はハヤシとニシ川のやりとりと同じやりとりを一通りした後、「それ持ったまま死んだ男の子に貰ったんですよ」とニシ川が説明します。

 

ハヤシは漫画を読み始めておりニシ川が「ていうか ハヤシくん何読んでんの」と注意するように言うと「う~ん 何つーか… 変な話すね~……」と本のストーリーに違和感を持ちます。

 

「そうなの? 」とニシ川が聞きますがハヤシは「まぁ いいや これ貰っていいすか?」と「死人が持って来た漫画コレクション!」をしていると言うハヤシはニシ川に問います。

 

そんなやりとりをしてる中、今度はシ村が漫画を開き「ところで こちらはどのように読むんですかねぇ? 」とジェネレーションギャップを感じさせる一言を言いニシ川が漫画の読み方を教えますがシ村もニシ川も真面目なので”仕事そっちのけで漫画の読み方を勉強”します。

 

そんな中、ハヤシが割り込み「ニシ川さん 『自殺課』に漫画家の人が来たら教えてくださいね サイン貰いに来ますから」と声を掛けます。

 

ニシ川が「何言ってんの」と言うとハヤシは笑顔で「漫画家は自殺が多いって言うじゃないですか」と言います。

 

場面は変わり『アヒルロード』の作画者”塙”に『月刊バード』の”直入”から電話が掛かって来ます。

 

「シナリオ 今メールしたけど見たー?」と言われ塙はパソコンを確認し「届いてます」と伝え「んじゃ ネーム作業よろしくねー」「出来たらFAXします」と電話を終えシナリオの内容を確認します。

 

ネーム作業を始めた塙は(よく毎回こうも 訳のわからない話 思いつくよなぁ…)と呆れながら部屋の本棚に飾られた累計200万部戸川アラン”原作”の帯がついた『アヒルロード』を横目に見ながら(この部屋も パソコンも 椅子も 何もかも 戸川アランのおかげなんだよなぁ… 自分の世界を描きたいなぁ… )と作画を依頼された時の事を思い出します。

 

『月刊バード』編集部へ塙が新作のネームを持ち込んだ際の事です。

 

「見て見て 新しいタトゥー 入れちゃったー」と陽気な直入から「塙くんさー 戸川アランって知ってる?」と聞かれ「えーと 確か 元放送作家で今 小説書いてる…」と答えると

 

「彼が今度うちで連載漫画の原作してくれることになったのよー 塙くん作画しない?」と誘われます。

 

戸惑う塙に直入はシナリオを渡します。

 

シナリオのタイトルは『バイクの少年の荷物は腐ったアヒル(仮)』と書かれており塙は「…ストーリーを想像し難いタイトルですね…」と言うと直入が「何しろ戸川アランだからねー 彼の個性をつぶさない為にも「塙くんの絵柄丁度いいじゃん」ってなって 塙くん今年でいくつだっけ?」と聞きます。

 

塙が「31ですけど…」と答えると「ほらー 大出世のチャンスだよー」と始終戸惑う様子の塙に直入は推し進めます。

 

さらに「もうコミックスの帯も考えてみたのよ どう? よくない?」と帯のデザインを塙に見せるのです。

12話 「第6条 腐ったアヒル 1(2)」

11話からの続きで、直入に押し進められるような形で戸川アランの新作連載漫画の帯を見せられる場面から始まります。

 

帯を見せられた塙は「…作画ってことは… ぼ 僕の作る世界じゃない訳で… 戸川アランの世界に僕が乗っかるってことに…」と誠意一杯の言葉で自分の意思を伝えようとしますが「大丈夫 大丈夫ー これで売れたら次は自分の作品描けばいいワケだし」と直入は言います。

 

直入の言葉に(20年近く 漫画家目指して来たんだぞっ… )と自分に言い聞かせ「ぜひよろしくお願いしますっ…」と塙は作画者になる事を決めます。

 

そんなことを思い出しながらネーム作業を続け手を動かしながらも(どうやったらこんな話 思いつけるんだろう…)等と考え、(…よし)と何かを思いつきます。

 

編集部に出向いた塙は”戸川アランに会いたい”と直入へ伝えます。

 

ですが直入は「会っちゃダメっ! 編集にとって一番怖いのは原作と作画が不仲になることなのよ」と拒否します。

 

「あー 確かバイクに乗ってて… 「後ろに腐ったアヒル乗ってたら嫌だなー」って思ったんだって」と直入が説明します。

 

その話を聞き塙は(我ながら 情けない猿真似だけど… アイデアが閃けばっ…)と願いバイクに乗り走ります。

 

アシスタントに「塙さんツーリングハマってんですか?」と聞かれ「うん ネタが詰まった時に」と答えると「ネタって 塙さん作画担当じゃないですかー」と言われてしまいます。

 

直入には「最近ずっとバイクだねー アランに影響された? 事故っちゃダメだよ 」と言われます。

 

”ブオン”とバイクで走りながら(アイデア アイデア…)と考えながら走る塙は「…え」と停車した車の後ろからセダンが出て来たのに気づいたものの間に合わず事故にあってしまいます。

 

バイクから投げ出され宙を舞い、地面に倒れた塙は薄れいく意識の中で(あ 今 何か一瞬閃いた気がする… メモしないと 忘れる)と思いながら意識を失います。

 

「あ…」と意識を取り戻した塙は全身に包帯を巻かれ病院のベットに横たわっています。

 

病室には直入と”母親”が心配そうに塙を見つめ、意識を取り戻したことに気づいた母親が「保! 起きたの!?」と声を掛けます。

 

塙は声で母親だと認識し「母ちゃん…?」と聞きます。

 

「塙くん オレわかる?オレ」と直入が聞くと「あ… 直入さん…?」と答えます。

 

まだ体を上手く動かせない塙は「何 僕 車とぶつかって… あー… 右手動く… よかった…」と記憶は曖昧だが利き手が動くことを確認し安心します。

 

それを見ていた母親は「う… く……」と涙を流し病室を飛び出します。

 

廊下で泣く母親の声は病室の中にも聞こえて来ており不審に思いながら塙は「これ包帯…? よく見えないんですけど 取ってもいいんですかね」と顔まで巻かれた包帯のことを直入に聞きます。

 

直入は「取っても… 意味… ないんだよね…」と言いづらそうに答えます。

 

”なぜか?”と塙がさらに問うと「事故の衝撃で… 眼球やられたんだって… 右目は完全に… 左目も…ほとんど…」と角膜手術さえも施せないことを伝えます。

 

直入は「もう 漫画描けないんだよ」と伝え塙は「そうなんですか…」と答えます。

13話 「第7条 腐ったアヒル 2(1)」

死役所の職員ロッカー室にて「ハヤシさん また漫画が増えたようですねぇ」「こないだ生意気な輩から奪い取ったんすよ~」「それはよくありませんねぇ お客様は仏様なんですから」と”シ村”と”ハヤシ”がハヤシのロッカーを眺めながら会話するシーンから始まります。

 

事故の後遺症で視力を失い”漫画を描けない”と断言された塙、退院後『視覚障害リハビリテーションハウス』へ通っています。

 

「それじゃ 塙さんお疲れ様でした パソコンもどんどん上達してますし 今度点字ににも挑戦してみましょうか?」と男性職員が話しかけます。

 

白杖を使い歩く”塙”は「いや やっぱりまずパソコンをマスターしたいです」と言いリハビリ施設を出ます。

 

塙が帰った後、別の女性職員が「うちの旦那が持ってた漫画なんだけど」と男性職員に見せます。男性職員は漫画を手に取り「『アヒルロード』? 確か腐ったアヒルが出てくる話って…」と言いかけると女性職員が「いいから 作者のとこ見てよ」と訴えます。

 

表紙部分に”[作画]塙 保 ”と書かれた部分を見た男性職員は「塙さん? …漫画家さんだったのか…」と驚きます。

 

女性職員は「雑誌の方は作者が事故で休載中なんだって 休載って言っても もう描けない訳だよねぇ…」と言い「どんな気持ちなんだろう…」と漫画家の塙が視力を失った事に案じます。

 

帰路に着く塙はふと立ち止まり”ぐっ…”と眉間に力を込め微弱ながら見える左目で町の景色を眺め涙を浮かべ入院していた頃の医者から「眼球内にまで傷が達している 」「回復は見込めない」「手術も出来ない」「左目の視力は若干残っています 不幸中の幸いです」との言葉を思い出し(こんな視力で何が幸だよっ… 漫画が描けなきゃ希望も何も残ってないんだっ…)と涙ながらにガードレールを白杖で叩きます。

 

また歩き出し帰路に着く塙の携帯が鳴り、着信音で”母親”では無いと認識しじっと画面を見つめようやく”直入”からの電話だと認識します。

 

電話に出ると「あっ 塙くーん 『月刊バード』の直入でぃーす」と相変わらず陽気な直入から「ちょっとお知らせがあって…」と『アヒルロード』の新しい作画者か決定した事を伝えられ電話を終えた塙は(新しい作画者かぁ… どんな感じの絵なんだろう… …どうでもいいか 見えないんだし… 20年かけて漫画家になったのになぁ…)と思いを馳せます。

 

小学生の頃、学校では「すっげー これ保が描いたの?」「うわー 漫画家みたいー」と塙が描いた絵を友人達が褒めてくれ自宅に帰って来てからは「漫画家になったら母ちゃんに楽させるからね」と将来の夢を明確にしていき中学生になり出版社に漫画投稿を初めるも”選外”の通知ばかりが届くが家族からも応援してもらい高校生になり編集社への持ち込みを始めるも「あー 高校生? 苦労してなさそうだもんねー」と断られ何枚も何枚も大人になっても諦めることなく漫画を描き、何社にも持ち込みするが「もっとうちの誌面に合わせてくれないかなー」や「もう27ねー 諦めて 就活でもした方がいいんじゃない?」と断られ挙句、当時付き合っていた彼女にも「どんなに頑張っても認められないじゃん 将来も何も見えないのに あたしもう応援するの疲れたよ…」と振られてしまいます。

 

子供の頃から夢を追いかけ漫画を描き続けた塙が『月刊バード』へ持ち込みに行った時、直入が「へー いいんじゃない? オレ 結構 君の作風好きよー また何か描いたら持って来てよー 楽しみにしてるからさー」と初めて編集の人に褒められ漫画家としてやっと少しの希望を持てた瞬間です。

 

そんな事を思い出し塙は涙を流し「つらかった けど 楽し かった なぁ…」と歩きはじめ崖から落ちます。

 

野次馬が塙の落ちた崖を下から見上げ「あそこから落ちたって」「自殺?」「らしいよ」と噂し、ネットニュースに”アヒルロード作画者が転落死 自殺か?”と記事になっておりそれを見た直入は驚き、病院に来た母親は霊安室のベットに横たわる塙に泣きつき、野次馬が更に「漫画家なのに失明?」「そりゃ死にたくもなるよねー…」と噂します。

 

亡くなってしまった塙は死役所へ来ます。

 

シ村が亡くなっても尚、目の見えない塙を「ここから上り階段ですのでお気を付けてください」と案内します。

 

シ村に捕まり階段を上る塙が「あの… ここ… 天国ですか?」と聞きシ村は「いえ 『シ役所』です」と答えます。

14話 「第7条 腐ったアヒル 2(2)」

13話からの続きで死役所へやって来た”塙”を”シ村”が『自殺課』まで案内し「目がお見えにならないということですので」と”ニシ川”に伝え受付を進めシ村は”ハヤシ”に漫画家が来た事を伝える場面から始まります。

 

「え それ 真すか シ村さん」とシ村にどの漫画の作者か確認し『アヒルロード』を手に取ります。

 

サインを貰う気でいるハヤシにシ村は「書けるかわかりませんけどね 視覚障害の方でしたので」と伝えます。

 

「はぁ 漫画家なのに?」と一度は肩を落とすも「まぁ いいや とにかく行ってみます」とハヤシは『自殺課』へ向かおうとします。

 

すると、塙とニシ川が向こうから歩いて来たことに気付いたシ村が「ハヤシさん 行かなくても よさそうですよ」と言います。

 

『生活事故死課』にやって来た塙の受付をハヤシが受けます。

 

シ村は『自殺課』に案内したことを「大変失礼いたしました」と謝ります。

「いや… 僕自身 記憶が曖昧になってて… すみません」と塙も謝り「ぼーっとしてたら暗くなって来て 帰ろうとしたんですけど… 暗い時に外を歩いたことがなかったものですから…」と過って足を踏み外し”事故”で崖から落ちた事を説明します。

 

「漫画家なのに 自殺じゃないんすね」と資料を見ながらハヤシが言います。

 

「漫画家と自殺はイコールではありませんよ」とシ村は言い、続けて「しかし塙さん 塙さんの場合は世間的に自殺と見なされてしまうかもしれませんねぇ」と言います。

 

塙はシ村の言葉に納得しながらも「別に死のうとしたことなんてないんですけどね…」と自殺説を否定します。

 

資料を見ていたハヤシは「あれ 左目はちょっと見えてるんすね サインお願いします」と『アヒルロード』を塙に差し出します。

 

「へ…」と少し驚きながらも漫画にサインする塙「出来ました…」とサインを書き終えると「お~ 感激す~ 「ハヤシくんへ」とも書いてくれます?」と更にリクエストします。

 

そんなハヤシにシ村は「ご無理を言ってはいけませんよ お客様は仏様なんですから」と注意します。

 

(仏様……? あ 死んでるからか)と塙が考えていると「ところで塙さん 先程 死のうとしたことはないとおっしゃっておられましたが 本当にないんですか?」と再度シ村に聞かれます。

 

塙は一瞬口籠るも「…ない…です… でも”死にたい”とは 何度も思いました」と正直に答えます。

 

視力を失い「どうしようもない絶望感に襲われた」「朝目覚める度に視界が開けていないことが 怖くて怖くて仕方なくて」「何で あのバイク事故の時に死ななかったんだろう」と話す塙、シ村は「お気持ち大変よくわかります」と言います。

 

その話を聞いたハヤシは「…… でも死のうとはしなかったんすよね そんなに苦しかったのに 何故すか」と聞きます。

 

「漫画を描きたかったからです」「絵は描けませんけど話なら… だから僕 リハビリでパソコンばかり練習してたんです」と答え「はぁ… 自殺と思われるのかぁ… 少し… 悔しいですね…」と唇を噛みしめ塙は話します。

 

一方、直入は”戸川アラン”の自宅に行き「それじゃあ… 今後はこの人に作画してもらうんで」と挨拶します。

 

6畳一間の古い部屋で半纏を着て直入が持って来た新たな作画者の絵も見ず机に向かうアランは「わかりました」と一言答えます。

 

直入は(絵くらい見ろよなぁ)と思いながらアランの部屋を見渡し(しかし 相変わらず何にもない部屋だこと オレだったらこんなとこで暮らせないわー)と思います。

 

「作画変えても連載続けろ」って声と「塙くんの絵じゃなきゃダメ」と言う声があった事をアランに話すも「大変でしたね」と素っ気なく答えられてしまい(塙くんよかったねこの人と会ってなくて… 塙くん いい奴だったからきっとストレス溜まってたと思うよ…)と直入は思うのです。

 

そして直入は塙の話をしはじめます。

 

「それにしても… 自殺なんてねー…」と直入が言うとそれまで素っ気なく興味の無さそう

 

だったアランが”ピタ”と手を止め直入の方へ振り向き「自殺なんかじゃないですよ」と言います。

 

直入が「だって失明なんてしちゃって 大好きな漫画描けなくなって その上『アヒルロード』の作画交代…」と言うと「僕はそれを聞いた時 少し期待をしたんですけどね 固定概念に捕らわれた眼が消えた時 世界は変わります 彼は絵を描けなくなり 絶望したかもしれません けれど 以前の彼には描けなかったような話を きっと描けるようになっていた 」と直入の方へ向き直り話します。

 

そして「彼には僕の世界を充分に表現してもらいました 今度は彼自身の世界を表現できる時だったんです そんな彼が 自らのチャンスを潰すようなことをすると思いますか? 彼は自殺なんてしていません 絶対に」とまっすぐ直入の目を見てアランが言います。

 

直入は涙を流し「戸川先生… 塙くんに会ったことあるんですか…?」と聞きます。

 

「ありませんが 彼とは作品の中でいつも会話していましたから」とアランが答えると

 

「….. ずるいなぁ…」と溢れる涙を止められない直入を見て「彼の描いた話 読みたかったですね」と言うのでした。

15話 「第8条 男やもめ(1)」

”カッチ コッチ コチッ””ボーン ボーン”と振り子時計が鳴り響く部屋で”襟川”が死んでいる場面から始まります。

 

死役所にて「そうかえ わしは死んだかえ」と襟川はシ村と話しています。

 

幾らかのやりとりの後、襟川が”心筋梗塞”で死んだことを聞いたシ村が『心臓病死課』へと案内します。

 

「ただいま 混み合っておりますので掛けてお待ちください 順番が来ましたら係の者がお呼びいたしますので」とその場を離れようとするシ村を「あー ちょっと」と襟川が呼び止め「うちのかみさんも1年くらい前に来たと思うんやけど わしのこと何か言いよったかえ? 襟川典子っち言うんやけどな」と聞きます。

 

シ村は「その方でしたらよく覚えております 旦那様…襟川さんのことをとても心配していらっしゃいましたよ」と答えると嬉しそうに「そうかえ」と言った後、少し俯き「あん頃わしは友達もおらんかったけんなぁ…」と自分と妻の生前のことを思い出します。

 

典子が入院する病院へお見舞いに来た襟川、病室の前で「あっはっはっ」と大きな笑い声が聞こえて来ます。

 

典子の友人がお見舞いに来ており楽しそうに会話をしており、友人が襟川に気づき「あら襟川さんとこの じゃあ 私そろそろ帰るわぁ」と病室を出ます。

 

襟川が典子のベットへ顔を出すと「お父さん」と笑顔で典子が迎え入れ襟川は「誰か今の図体もやけど声もでけぇ」と言います。

 

典子が「近所の竹田さんやん 知っちょるやろ?」と言うと「あの人あげー 肥えちょったか? 自墜落な生活でもしよるんやろ」と襟川が言います。

 

「それ あたしのせいかもしれんわー」と言う典子、老人会の際、典子はいつも肉まんを作るようで”竹田さん”が一人でたくさん食べてくれると嬉しそうに話します。

 

襟川は「人のもんやと思ってずうずうしいなー」と言います。

 

典子のベット脇の小さなサイドテーブルの上には”どさっ”と山積みになっている見舞い品が置いており「だって皆さんくださるけん お父さん持って帰ってー」と言います。見舞い品の中に馬の人形があることに気付いた襟川は「何かこん馬の人形は」と聞くと「グランドゴルフ仲間の大野さんっち 早くに奥さんを亡くした人がおるんやけどね あたしが一度乗馬してみたいっち言ったの覚えちょったみたいで あの人 あたしのこと好きなんやないかしら」と笑いながら話す典子に”むすっ”とした顔をする襟川、典子が「あら お父さん怒った?」と聞くも「別に怒らんわ」と強がります。

 

そして一つ一つの見舞い品を誰が持って来たのか聞く襟川に一つ一つ「手芸教室の先生」「森さんのお孫さん」と答え「ほんとありがたいわぁ 退院したら お礼に回らんといけんわねぇ」と典子は言います。

 

ですが、典子が退院することはなく場面は変わりたくさんの花や色紙、写真などに囲まれ棺桶の中で安らかな顔で眠る典子を火葬場で見送ります。

 

火葬場の外で待つ襟川に息子が「親父 これからどうするん? 一人で大丈夫なん? 何ならうちに来てもいいけど…」と一人残された襟川を心配し同居を提案します。

 

「ようそげな心にもないこと言えるな」と息子の嫁が反対していることに感づいていた襟川は言い、続けて「わしは一人で大丈夫じゃ せんといけんこともあるしな」と断ります。

 

典子の遺影が飾られた自宅で襟川は「確かいつもこの辺から出しよった思うんやけど」と何やら探し物しているようで”ガサ ゴソ”していると「お これやこれや」と手にしたのは典子が生前書き記していた料理ノートだったのです。

 

典子の料理ノートを見ながら「塩と こしょうと 砂糖? 砂糖なんか入れたら悪ぃわ! ただでさえ肥えちょるにから!」と一人ぶつぶつ言いながら襟川は肉まんを作ります。

 

出来上がった肉まんを近所の竹田さんのもとへと持っていき玄関チャイムを鳴らします。玄関へ出て来た竹田さんは「あら 襟川さんとこの どうされたの?」と聞くと「うちのかみさんの肉まん 好きやったっち聞いたけん」と肉まんを差し出します。

 

「これ旦那さんが?」と竹田さんが言うと「これ以上肥えんように砂糖抜きましたけん」と襟川は言います。

16話 「第8条 男やもめ(2)」

襟川が”のりこ”と書かれたクラブを手に持ち公園をお訪れ「あのすいません」とグランドゴルフで集まっている人達に声をかける場面から始まります。

 

襟川に気づいた一人の男性が「あれ 襟川さんとこの」と言うと襟川は「かみさんの代わりに参加しようと思いまして」と言います。

 

心よく歓迎してくれた男性は近くにいた”大野さん”に「襟川さんの旦那さんで」と紹介します。

 

襟川は「うちのかみさんに入れこんじょったっちいう」と言うと大野さんは恥ずかしそうに「お恥ずかしい」と答えます。

 

大野さんに貰った馬の人形を典子の棺に一緒に入れた事を伝え「でもあんた乗馬したいっち言いよる人にあげなもん意味ねーで」と言い大野さんは「確かに」と言います。

 

グランドゴルフが始まり”カコン”と打つも上手く出来ない襟川は「あー なして入らんかなー! あんたの教え方悪ぃわー」と大野さんに言うのです。

 

その後は”老人会”へ出向きそこでも「あれ 襟川さんとこの」と言われ普段あまり参加しない襟川に「どうされました?」と聞くと「どうされたっち そっちが知らせよこしたんやろがぇ」と答えます。

 

「かみさんの代わりに肉まん作って来たんやわ」と持って来た肉まんを差し出し「ほーこらすごいわ」と感心されます。

 

老人会に参加していた竹田さんに「あんた好きやったやろ」と老人会の人が肉まんを薦めますが竹田さんは「あたしこないだ個人的にいただいたけん 食べすぎたら悪いわぁ」と言います。

 

襟川は「あんたそげ肥えちょるくせに遠慮とかするんやな」と竹田さんに言うと席につきます。

 

「今日は何するんかい」と襟川が聞くと「甘酒作りです」と言われ「わし あんま好きやないわー」と不満そうな襟川に老人会の人は「お知らせにはちゃんと書いてましたよ」と伝えます。

 

「そげなん いちいち見らんわ! 酒ならやっぱり焼酎やろー なぁ!」と隣に座る大野さんに話かけます。

 

大野さんが社交辞令で「そうですね」と答えると「そうや あんた一っ走り買って来んかえわしだって肉まん持って来たんやけんあんたもそれくらいせんと悪ぃで! 馬みたいにはよ頼むでー」と困惑する大野さんに笑いながら襟川が言います。

 

死役所のベンチに座る襟川は「それからなぁ よう近所の催しに参加するようになったんじゃー」とシ村に話します。

 

襟川が「男やもめに蛆がわき 女やもめに花が咲くっち諺(ことわざ)あんた知っちょるかえ?」と聞くとシ村は「ええ 妻を亡くした男性は蛆がわくように汚くなりますが 女性は逆に夫の世話から解放され身綺麗になる そういった意味ですね」と答えます。

 

襟川はシ村に感心し「でもな わしはそうならんかったんじゃ! かみさんが死んでから人付き合いが増えて生き生きしちょったけんな!」と明るく話します。

 

それから「っち言っても もともとは皆 かみさんの友達やったけんなぁ 全部かみさんのおかげなんやわなぁ…」としみじみ語るのです。

 

そんな話をしていると「すみません お待たせしましたー」と係に呼ばれ立ち上がる襟川はシ村に「すいませんな 長いこと話聞いてもろうて」と言うと「いえいえ お客様は仏様ですから」とシ村が答えます。

 

襟川は「仏様?」とシ村が言った意味を一度考え、理解したのか「あんた面白ぃこと言うやねぇか」と笑いながらシ村の肩を”ばんばん”と叩きます。

 

「そういやわしの遺体は誰が見つけてくれたんかな」と急に心配になった襟川が聞きますが「死後のことはこちらではわからないんですよぉ」とシ村が答えると嫌味を言いながらも「まあ 竹田さんが気付いてくれるやろ よう肉まん持って行きよったけんな」と言い”成仏申請”を始めます。

 

シ村は『心臓病死課』を後にしながら典子の成仏申請をしたときのことを思い返します。「男やもめに蛆がわき 女やもめに花が咲く っち言う諺知ってます?」と襟川と同じことを聞く典子にシ村は「ええ」と答えます。

 

「奥さんがおらんとね 男の人はどんどん汚れていくの 家事もせん 人付き合いもせん 家ん中でじーっとして蛆がどんどんわいてくるの」と話す典子、「でもね あの人の場合は蛆がわくくらいの方が安心なの あの人ね人付き合いが下手なんですよ いらんこと言って気を悪くさせたり 自分の思った返事がないと怒ったり… 外に出る方が心配なんです 嫌われやすい人ですから…」と襟川の心配をします。

 

典子の話を聞きシ村が「生前大変でしたね」と言うと「ふふっ そうなんですけど でもね… あの人本当は… やさしい人なんですよ」と襟川への溢れんばかりの愛情に満ちた笑顔で典子は答えます。

 

「もう少し長生きして 一緒におりたかったんですけどねぇ…」と寂しそうに呟き典子は成仏します。

 

場面変わり、竹田さんと幼い孫が銭湯から自宅に帰る道すがら襟川の自宅の前を通りかかり「おばあちゃん何か変な臭いせん?」と孫が異臭に気づきます。

 

竹田さんも「何やろ 襟川さん家の方かな 生ゴミでも出しちょるんかな」と言うと孫が「襟川さんっち あのまずい肉まん持って来る人でな?」と言います。

 

「こら!大きい声で言わんの! 身体冷えんうちにはよ帰るで」と異臭には気付いたが襟川の家を確認することなく帰路につきます。

 

誰にも気づかれない襟川の遺体は腐敗し言葉の如く蛆がわき遺体の辺りを蠅が飛び交うのでした。

17話 「第9条 石間徳治(1)」

市役所内のベンチで”ぼーっ”と天井を見つめるイシ間、それを見かけたシ村が「どうされましたか?」と声をかける場面から始まります。

 

イシ間が「さっきよー… 中学生の女の子が来てよー… その子がぎゃんぎゃん泣くもんだからよー… 」と答えます。

 

女の子につられ一緒に泣いたと言うイシ間は「それでまあ… 姪っ子のこと思い出しちまってよー… 俺が殺した奴らも この課に来たんだよなぁ…」と『他殺課』の札を見つめ言いイシ間の過去を回想します。

 

金槌を持ったイシ間が「おーし 出来たぞー これでいくら走り回っても もう抜けたりしねぇぜ」と知人の家の階段修理を終えたところ”坂元さん”が「悪いわねぇ 徳さん仕事中ってのに 親方にどやされないかい? 大根くらいしかないけどさ 持って行っておくれよ」と大根を差し出され、”昼休憩中だから大丈夫 大根もいらない”とイシ間が話していると後頭部を”べしっ”と叩かれ振り返ると”親方”が立っており「徳治てめぇ 何こんなとこでくつろいでんだ! ほらとっとと行くぞ!」とどやされてしまいます。

 

イシ間が坂本さん宅を出ようとすると坂元さんがまた「あ 徳さん大根」と声をかけると「いらねぇよ 子供達に食わせてやってくれ」と再度断ると「違うよ ”ミチちゃん”にだよ」とイシ間と一緒に暮らす姪っ子に持っていけと言われ申し訳なさそうに「すまねぇな」と言い大根を貰います。

 

本職の大工の仕事を終え大根片手に「ただいまー」と自宅に帰るイシ間を「おじちゃん お

 

帰りなさい もうすぐ夕飯出来るよ」と優しく姪のミチが出迎えます。

 

今日のおかずは”お豆の煮物と小松菜の炒め物”だと言うミチにイシ間は「そうか 今日 坂元さんに大根貰ったぞ」と大根を渡します。

 

夕食時、ミチとイシ間は「へぇ 上棟式やるんだ」「ああ建主さんが「ぜひやってほしい」って言ってよー 久しぶりだぜ 上棟式なんてよー 戦争中はそんなこと 出来なかったもんなー」と時代背景の伺える何気ない会話をします。

 

そしてミチが「ねぇ おじちゃん 私が結婚する時はおじちゃんが家を建ててね 私 おじちゃんが建てた家に住みたいんだ でもせっかくならおじちゃんとも一緒に住みたいなぁ」と話しているとイシ間は急に涙を流します。

 

「どうしたの?」とミチが聞くと「いや… お おめぇが嫁に行くって想像したら…」と答えるとミチは「ふっ あはははは」と笑い「おじちゃん私まだ14だよ?」と言いますがイシ間は「いやー でもおめぇべっぴんだしよー…」と泣き続けミチは更に笑います。

 

そんなやりとりをしているとイシ間が物音に気づき「今 畑の方で何か聞こえなかったか?」と畑の方へ向かうと男の子が二人”ゴソゴソ”と畑の土を掘っておりそれを見たイシ間は(何だ… 芋泥棒か…)と思い男の子達に近づき一人の腕を掴んで「おい」と声をかけます。

 

すると男の子は「ごっ ごめんなさい 殺さないでください…」とイシ間に言うと「馬鹿か芋盗んだくらいで殺さねぇよ」と答えます。

 

ミチが玄関先から畑を覗き「お腹へってるの? お芋まだ大きくなってないと思うよ」と話かけ「君達兄弟? よかったら大根持って行って」と坂元さんに貰った大根を男の子達に差し出します。

 

大根を貰った男の子達は帰って行きその背中をミチとイシ間が微笑みながら見つめ「ごめんね おじちゃん せっかく貰った 大根だったのに」と「いや… 俺はちっともかまわねぇよ」と話ます。

 

翌日、上棟式で親方とイシ間が並んで座りミチの事について話ます。

 

親方は”両親を亡くしてしまったミチをイシ間の養子にしろ”と言いますがイシ間は「俺なんかがミチの親になっちまっていいのか考えちまいまして…」と”うじうじ”するのです。

 

”イシ間のミチへの愛情は見ていたら気持ち悪いくらいわかる 親なんて考えてなるんじゃない心でなるんだ 早く親子になれ”と言う親方の話にイシ間は涙を流します。

 

日も暮れ上棟式で振る舞われた酒に酔っ払い”ふらふら”と千鳥足のイシ間は「将来ミチの旦那と酒酌み交わすってのも悪かねーなぁー…」といい気分で大根片手に帰路につきます。

 

自宅に着き玄関先で「ミチー ただいまー」「上棟式でよー また大根貰ってきちまったよ~」と話しかけるもミチからの返事は無く、居間に行くもテーブルの上には食事の途中だった形跡はあるもミチの姿が無いのです。

 

「風呂でも行ったかな」と思い、イシ間は「うー… 水 水…」と外の井戸に水を汲みに出ると畑の方から”カサッ”と物音が聞こえ(何だ また芋泥棒か?)と畑の方へ振り向き耳を澄ませると微かに「うー うー」と唸るミチののような声が聞こえてきて(ミチ…?)と心配になり鍬を手に取り畑の奥へと確認しに行きます。

18話 「第9条 石間徳治(2)」

17話からの続きで畑の奥を確認しに行ったイシ間は”芋泥棒”の兄弟2人が苦悶の表情で涙を流すミチの口を塞ぎ無理矢理押さえつけ性交をしているところを見つけ衝動的に手に持っていた鍬を振り下ろしミチを抑えていた弟の肩を切りつけます。

 

それを見たミチに性的暴行をしていた兄は「ひ…」と小さな悲鳴を上げ逃げ出します。

 

その場で泣くミチにイシ間は「家の中に入ってろミチ 早く!」と大きな声で促しミチは立ち上がり”フラフラ”と自宅に戻ります。

 

その後「兄ちゃん助けてー 痛いよー」と倒れている弟の顔面に鍬を振り下ろし殺してしまいイシ間はそのまま兄を追いかけて行きます。

 

一方、兄は必死で逃げている時、枝に足をとられ転けてしまいます。

 

すると追いついたイシ間が兄に近づきます。

 

「ごっ ごめんなさい…… 違うんです 殺さないでください お願いします また何か貰おうと思って… そしたら… この間の女の子がいて… ほんの興味本位だったんです」と必死に言い訳を並べ命乞いをする兄、イシ間は兄の顔面目掛け握りしめた拳で殴打し倒れた兄に「クソガキがっ……」と歯を食いしばり股間に鍬を振り下ろします。

 

「いぎゃあああ」と悲鳴を上げる兄に「ミチを よくもミチをっ あんな目にっ… 死ね クソガキ 死ね」と泣きながら叫び何度も何度も鍬を振り下ろしやがて兄の声は聞こえなくなり死んでしまいます。

 

[ 石間 徳治 弟・福雄の長女である姪・ミチの親代わりとなる。 我が子同然に愛し育てる。 ミチを強姦した少年2人を鍬で殺害。 死体を山中に埋め隠す。 死体が発見される。 ミチが嫁いで1年後のことであった。 ミチが受けた被害を隠し、犯行を自供。 事件の残虐性から死刑の判決が下される。 その後ミチが減刑を求めるも、再審は行われることなく刑が執行される。]

 

そして死役所の職員となったイシ間は自身のデスクで(あの時 養子にしなくてよかったよなー… 殺人犯の娘になるところだったもんな)とため息混じりに考えていると後ろから「あっ いた おじちゃーん」と声を掛けられます。

 

イシ間が振り返るといつもの笑顔のシ村と年配の女性が近づいてきて「おじちゃん 元気だった? 久しぶりだねぇー」と言う年配女性の笑顔を見てミチだと気付いたイシ間、驚いているとシ村が「禿げたおじちゃんで苗字が石間だとお聞きしまして イシ間さんのことではないかと思いましてね とはいえ ご本人は認知症のようですが」と言うと少しショックを受けたものの「それなのに俺のこと覚えてんのか?」と聞くと「認知症になっても 昔のことは忘れないという方が多いようですよ」とシ村が答えます。

 

イシ間は「昔のこと……」と事件の後ミチが(死にたいよぉ…)と布団に包まり泣き塞いでいる場面を思い出し涙が溢れ出します。

 

「シ村さん… ミチは…… どうやって死んだんだ…?」とイシ間が聞くと「お子様やお孫さんに見守られながら 天寿を全うされたようですよ」と答えます。

 

「ミチおめぇ いい家族を持ったんだなぁ…」とミチに話かけますが笑顔でイシ間を見つめるだけのミチ、その顔を見てイシ間はミチが自殺を測ろうとしたり自暴自棄になっている場面を思い出し「苦しんだもんなぁ… つらかったもんなぁ…」と更に涙が溢れます。

 

そして「よく 生きたなぁ…」と天寿を全う出来たことを喜びます。

 

「なぁミチ ちょっと話そうや 俺があとで『成仏課』まで送っていくからよー…」と言い涙ながらも笑顔で話始める2人を見てシ村はその場を去って行くのでした。

19話 「第10条 初デート(1)」

死役所の4階フロアにて職員のが”岩シ水”と”松シゲ”が「この階のお客様ってグロい人多いですよね」「遠目から見る分には平気なんですけど 近くで見るとやっぱり「うわ」って思いますよね」「『人為災害死課』はまだいいわ ウチはひどいかだな~」「全身バダバダなんてざだにあづかだな」(この人滑舌悪いなぁ…)と話していると横からシ村が「全身バラバラなんてざらにありますからねぇ」と滑舌の悪い松シゲの言葉を言いなおし会話に入って来る場面から始まります。

 

岩シ水が「シ村さんはグロいお客様を見て「うわ」って思いますか?」と聞くと「いいえ」と答えるシ村、すると松シゲが「あんたしばだく うち来ただいいわ 慣でづぞ~」と『交通事故死課』へ岩シ水を誘いますが「でも『人為災害死課』も時々スゴイ人来ますよ」と答えます。

 

場面変わり「行ってきまーす」と”夏加”が玄関から母親へ声を掛けます。

 

母から「どこ行くのー?」と聞かれ「友達と買い物」と答え”誰と?”との問いに関しては曖昧に答え自宅を出ます。

 

夏加は待ち合わせ場所へ向かう道中(はー 緊張するー うまく喋れるかな…)と考えるのです。

 

待ち合わせ場所が近づくとすでにベンチに座り”智也”が待っていることが目に入り”ドキ”とし一度深呼吸をして智也の元へ向いかいます。

 

待ち合わせ場所に到着した夏加は「よ ようっ 待たせたなっ」と智也に声を掛け智也は「おー… 待ったぞ」と答え立ち上がり「どこ行きたいの? 決めてきたんだろ?」と聞きます。

 

夏加は「映画行って ゲーセン行って 街をぶらぶらして クレープを食べる!」と答え「計画してきた割にはベタだな」と言われ「とにかくデートらしい デートを… したくて…」と恥ずかしそうに言います。

 

智也が「じゃあまず映画な!行くぞ!」と歩き出し「お おう!」と夏加もその後に続き2人は映画館へ行きます。

 

恋愛物の映画を見ていた2人、スクリーンにはキスシーンが映し出され顔を赤くする夏加、映画を見終わりシアターを出た夏加は赤くなった顔を鞄で隠し(思いの外激しかっ…た? 前の方にいたカップル本当にキス…」と言いかけ2人とも恥ずかしくなり「いや…何でもない…」「次だ! ゲーセン行くぞゲーセン!」と言い映画館を後にします。

 

ゲーセンにやってきた2人はいくつかゲームをプレイし「智也って何やっても下手なんだなー」と夏加が言うと「うるせー オレはアウトドア派なの!」と楽しそうな一時を過ごしゲーセンを出ます。

 

「よーし じゃあ クレープ食いに行くかー」と智也が言い出し後ろを歩いていた夏加の方に振り返ると夏加が踵を気にしているようで「どうしたのお前」と聞くと「ちょっと靴ずれして…」と夏加が言うと「ちょっと待ってろ コンビニで絆創膏 買ってくるから」とコンビニに向かおうとする智也に「あ 智也 あの… 絆創膏より… 手… 引っぱってもらっていい……?」と顔を赤くし手を差し出します。

 

智也は恥ずかしさのあまり「こっ 断るっ」「とにかく買ってくるから そこで待ってろ!」と言いコンビニへ掛けていき夏加は差し出した手を”ぎゅ…”っと握りしめ智也との思い出を思い出します。

 

智也がコンビニへ走り出した直後”キ… ドン”と後ろから大きな音が聞こえ振り返ると夏加が待っていた場所にトラックが突っ込み事故を起こしているのでした。

20話 「第10条 初デート(2)」

19話からの続きで事故現場に駆け戻り「夏加 夏加っ おい!大丈夫か 夏加っ!!」と叫びながらトラックの下を覗き込み驚愕する智也の場面から始まります。

 

その事故で亡くり死役所の『交通事故死課』へやって来た夏加に松シゲが「ここにあんたの名前書いてな 鉛筆持てづかい?」と話しかけます。

 

事故で身体はボロボロになり折れた手で鉛筆を握る夏加は「はい」と返事します。

 

”交通事故死申請書”を書いていた夏加は途中で鉛筆を握る手に”ぐ…”と力を込め手を止めます。

 

松シゲが「どうした?」と尋ねると「あたし… 死んだんですね… しかも こんな姿で…」と答えると松シゲは「交通事故なんつーのはぐちゃぐちゃになづ奴が多いんだ 気にすづことはねぇわな」と言いますが「でもさっき 男の人があたしを見て「うわ」って……」と夏加は落ち込みます。

 

どこかでその話を聞いていたシ村が現れ「お客様 それは申し訳ございません その者にはお客様に失礼がないよう指導しておきます お客様は仏様ですからね」と夏加に言い”交通事故死申請書”を覗き見て「伊達さんは そうですか デート中に はいはい 恋人の前で亡くなられたんですね 」と言います。

 

夏加は小さな声で「違います…」と答えるも聞こえていないのかシ村はそのまま話を続け「おつらいでしょうねぇ お気持ち大変よくわかります」と言うと「違います」と今度は大きな声で否定し「恋人なんかじゃありませんっ… あたしずっと片思いしてて… 告白したけど…」と智也に告白した事を思い出します。

 

智也に告白した時「でもオレ彼女いるし…」と振られ「わかってる!だからっ…」と転校が決まっていた夏加は”最後の思い出に”っとデートだけしてと頼んだと話ます。

 

その話を聞いたシ村は「そうですか 伊達さん きっとその方にとって忘れられない思い出になったでしょうねぇ」と言うと「何…… 言ってるんですか… おじさん…… 頭おかしいんじゃないですか… 人一人が死んで こんな姿になるのを見て 何が 思い出なんですか ただの恐怖心じゃないですか トラウマじゃないですか」夏加が怒鳴ります。

 

するとシ村は「伊達さん 時々ね いらっしゃるんですよ 恋人に別れを切り出され その場で自殺をして 「これで相手は永遠に自分を忘れることは出来ない」とおっしゃる方が 伊達さん 姿はどうであれ 誰かの心に残り続けるならば 喜ばしいことなのでは ないですかねぇ」といつもの笑顔で夏加に言います。

 

夏加は檄怒しシ村に”バチン”と眼鏡が飛ぶほどのビンタをし「ふざけんな そんな奴らと一緒にするんじゃねぇよ! あたしはっ こんな姿で智也の心に残っても嬉しくないんだよっ」と怒鳴り「あっ あたしはっ… いつか忘れてもいいからっ… ちゃんときれいなまま普通のあたしのままで…」と涙を流し訴えているとギリギリで繋がっていた上半身と下半身が離れてしまい”ぐしゃ.. .”と上半身が床へ崩れ落ちます。

 

床に落ちた夏加は「生きて….. お別れしたかったのにっ… 死にたくなかった お母さーん…」と号泣します。

 

シ村は飛ばされた眼鏡を拾い上げいつもの笑顔ではなく真顔で夏加を見つめます。

 

夏加の申請が終わり松シゲに「あんた もう少し考えて喋んねーと駄目だわ 随分と怒だせちまって 気持ちよく成仏できねぇだどうに」と言われ「申し訳ございません」といつもの笑顔に戻ったシ村は謝罪します。

 

「そでよかあんた さっき珍しくぼーっとしてたな どうした? 生きてた時のことでも思い出してたか?」と松シゲに聞かれ「いえ… 思い出すことなんて 何もありませんよ」と本当は生前のことを思い出していたシ村は嘘の返答をするのでした。

死役所2巻 感想

全体的に今回の2巻は不慮の事故、絆、愛などが描かれており感動したりなんとも言えない切ない感情になるような話が多かったと思います。

 

「腐ったアヒル」では会ったことは無いものの原作者と作画者の不思議な絆や世間の勝手な偏見、夢を追いかけ努力をするもその夢になかなか近づけない…だが、ちゃんと見てくれている人は居ると言う現実味の濃い話でした。

 

「男やもめ」では夫婦の愛や男性の不器用さが表現されており、孤独死と言う現代の問題も盛り込まれた話でした。

 

「石間徳治」では死役所職員である”イシ間”の過去が描かれておりイシ間が生きていた”時代”は強姦などは被害者でも恥ずかしいこととされており警察に言えないばっかりに死刑になってしまったり愛情深く口は悪いし強面だが優しくいい人だと言うことが”ヒシヒシ”と伝わる話でした。

 

「初デート」では学生の甘酸っぱい思い出になるはずだった日が自分の不幸の日になってしまい、”好きな人”にはきれいなままの普通の姿で思い出に残りたっかたことや若くして死にたくなかったこと等不慮の事故と言うのはいつ自分自身に降りかかってくるかわからないと言うのが伝わる話でした。

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