宇宙兄弟を全巻無料で一気読みする方法紹介！漫画アプリや電子書籍でタダ？作者：小山宙哉

アニメ化や実写映画化もした人気マンガ「宇宙兄弟」を全巻無料で読めるお得な配信サイトを調査しました。

昨今、各出版社が漫画アプリに力を入れており、連載中のマンガでも漫画アプリを通して無料で読むことができます。

例えば、小学館が運営する漫画アプリ『サンデーうぇぶり』では、サンデー系列で連載中のマンガや過去の名作マンガに至るまで幅広く無料で読むことができます。（←1番オススメの漫画アプリ）

サンデーうぇぶり

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しかし、『宇宙兄弟』に関しては今現在、無料で読める漫画アプリはありません。

そこで漫画アプリではなく『宇宙兄弟』を配信しているすべての電子書籍を調査すると、１つの電子書籍サービスを使って『宇宙兄弟』を実質無料で全巻読む方法が見つかりました！

最終巻まで実質全巻無料で読む方法を解説します。

結論！電子書籍『コミックシーモア』を利用して『宇宙兄弟』を実質全巻無料で読める

『コミックシーモア』には、新規ユーザーに対して2つの超お得な特典を用意しています。

それが以下の特典です。

特典①は、『コミックシーモア』に無料登録した方、全員に「50％OFFクーポン」を配布しています。

50％OFFクーポンだけなら、他の電子書籍も特典として配布しているところが多いですが、『コミックシーモア』の超お得な特典は②の「月額メニュー登録で最大20000ポイントを後日お返し！」です。

簡単に説明すると、月額メニューを2ヶ月継続することで1ヶ月分のポイントが全額返ってくるという特典です。

作品購入の時には、ポイントと現金の価格が表示されています。

「宇宙兄弟」を1巻〜最新40巻まで普通に購入すると・・・24000pt（税込26400円）となります。

月額メニューは、月額22000円のコース（コミックシーモア20000）に加入すれば26000ptがもらえて、さらに翌月には特典②により20000ptが返ってきます！

使ったはずの24000ptが26000ptになって返還されるので実質全巻無料というわけですね！

『宇宙兄弟』を実質全巻無料でお得に読みたい方は、月額メニュー「コミックシーモア20000」がオススメです。

筆者は、このシステムを使って、『鬼滅の刃』を実質全巻無料で読みました。

新規ユーザー限定の特典ですので、まだ『コミックシーモア』を利用したことない人は、活用することをオススメします。

その他のお得な電子書籍

筆者も愛用しており、一番のオススメは先ほどご紹介した『コミックシーモア』ですが、その他にもお得に漫画を購入できる電子書籍がありますので表にまとめておきます。

個人的に上記4つのサイトはどれもオススメですが、特に『ebookjapan』は使いやすく、無料作品が豊富、さらに新規ユーザー限定でお好きな漫画（新作を含む）が6冊まで50％OFFですので、『コミックシーモア』と併せてよく活用しています。

お得に漫画を読むなら『コミックシーモア』と『ebookjapan』は必須の電子書籍サービスとなっています。

オススメ漫画アプリ

上記で紹介した『サンデーうぇぶり』以外にも集英社が運営する漫画アプリ『ヤンジャン』や『マンガMee』も特にオススメです。

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以下のような有名作品が随時、更新され無料で読むことができます。

「無料でマンガを楽しみたい！」という方は使ってみてはいかがでしょうか？

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こちらの記事では、特にオススメする漫画アプリを厳選してランキング形式でご紹介しています。「無料で多くの漫画を読みたい」と思っている方はぜひ一読してみてください。

完全無料！おすすめ漫画アプリをランキング形式で紹介！【お金がかからない読み放題のマンガアプリ！知らなきゃ大損！】

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アニメ&実写映画『宇宙兄弟』を全話無料視聴する方法は？

『宇宙兄弟』は、アニメ化&実写映画化されており、そちらも大好評です。

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『宇宙兄弟』あらすじ紹介！

宇宙兄弟は、兄の南波 六太（ナンバ ムッタ）と、弟の南波 日々人（ナンバ ヒビト）が子供の頃に光る飛行物体を見た体験をキッカケに宇宙に夢を抱き宇宙飛行士を目指します。

大人になり、ヒビトは夢を叶え宇宙飛行士になり日本人初の月面着陸のクルーに選ばれ世間の注目を浴びる一方、ムッタは自動車会社をクビになり、就職活動するもどこにも就職出来ない日々を送っていました。

それを知ったヒビトが、母に協力してもらいムッタを宇宙飛行士選抜試験に応募した事からムッタの宇宙飛行士になるための挑戦が始まります。

いろいろな試験を無事くぐり抜け無事宇宙飛行士になったムッタは、月の月面基地のクルーに任命されます。

ムッタが初めて月に着き、月面に降り立つ際に躓いてしまい、人類初めての足跡ならぬ『手跡』を残します。

ムッタの月でのミッションは、シャロン望遠鏡を完成させる事でした。

いろいろな、ハプニングもありながらもムッタ達クルーはなんとかシャロン望遠鏡を完成させます。

シャロン望遠鏡の名前にもなっている『シャロン』とは、ムッタとヒビトが幼い頃からお世話になっている天文学者の名前ですが、シャロンはこの望遠鏡の計画が始まる頃にALS(筋萎縮性側索硬化症)になってしまいます。

シャロンの夢は、ムッタに託されムッタはシャロンの夢を無事に叶えることが出来ました。

ですが、シャロン望遠鏡を完成させたまではいいが、先でのハプニングで2人だけ月に残っていたムッタとフィリップは地球に帰ることが出来ません。

そんな所に、ロシアにいるヒビト達が月にいるムッタ達を助ける為に月に向かいます。

『宇宙兄弟』見どころ紹介！

見どころ①南波日々人と南波六太の兄弟の絆

１番の見どころは何と言ってもヒビトとムッタの絆です。

会社をクビになって就職先が見つからず路頭に迷っていたムッタを宇宙飛行士に導いたのは先に宇宙飛行士になっていたヒビトでした。

ヒビトは、兄と誓った『宇宙に行く夢』を忘れておらず、ムッタにその約束を思い出させます。

ヒビトが初めての月面探査の任務の際に、クルーのダミアンと共に月のクレーターの谷底に落っこちてしまい、万が一に備えて酸素提供のロボットを向かわせる場所をムッタはヒビトが場所を移動するのを見据えて場所を指定し、ヒビトが谷から這い上がってきた場所をドンピシャで当てたのはムッタでした。

その月の探査の事故でパニック障害になってしまった際も、最終的には兄ムッタの一言でいい意味で気が楽になり克服出来たと言っても過言ではありません。

ムッタが月面でのハプニングに見舞われた際には、地球からヒビトが助けに行きます。

ムッタとヒビトは、お互いがお互いを信頼し助け合い固い絆で結ばれていると思います。

見どころ②同期の宇宙飛行士との絆

仲間でありライバルである同期の宇宙飛行士達が切磋琢磨して成長していく様です。

前半のムッタとケンジの友情、絆、お互い尊敬しつつもライバル視している様は読んでいて胸が熱くなるモノがあります。

特に、海中訓練の月面を想定して建築物を建てる話の時のムッタとケンジの葛藤はお互い本気で認め合っているからこそ、ギクシャクするだろうし、ぶつかるとも思いますが、お互い前向きに気持ちを切り替えて試練を乗り越える姿に感動します。

後半になると、それぞれ任される任務が変わり関わる人間関係も変わってきますが、同期の絆は深くお互いがお互いを尊重し、成功を喜べるそんな関係に胸を打たれます。

ムッタとフィリップが月に取り残されて、救援物資を送ったが予定着地地点から大きくずれてしまい、その物資を回収するためのチームが作られた際に、そのチームにムッタと同期のケンジと新田が志願し、様々な安全ルートを探りました。

ケンジと新田はムッタの出来る限り同じ体験をと思い、宇宙食を口にしながらルートを探りますが、なかなか良いルートが見つかりません。

ようやく、『これでいける』という案が思いつき、そのルートを試しでVR訓練するムッタは、ケンジと新田が『いろんなパターンを試した結果がこれなんだ。』と言うのが伝わると同時に、心強い安心感を感じます。

こういった仲間との絆も宇宙兄弟の見どころです。

見どころ③宇宙への憧れ

この漫画に出て来る宇宙開発に関わる人達は、みんな宇宙に憧れ、ロマンを求め、誇りと希望を持って仕事に取り組んでいます。

その思いを受け止め、実際に宇宙へ行き作業したり探索したりするのが宇宙飛行士です。

その、宇宙飛行士も宇宙へ行ってみたい一心で厳しい訓練を積みようやく宇宙へ行けるのです。

漫画を読み進めていくと、最初の宇宙飛行士選抜試験でムッタと同じ班だったが、最終選抜で落ちてしまった やっさんやかつての仲間が、要所要所で出て来るのも感動します。

宇宙飛行士になれなくてもそれぞれが宇宙に関わる事をしているみんなの宇宙に対する気持ちや宇宙へ行くまでにいろんな人間ドラマがあるもの宇宙兄弟の見どころです。

ヒビトも、NASAから『もう宇宙に行かせることは無い』と言われて、ロシアに行きどうにか宇宙にいく道を探した結果、兄のムッタを助けに再び月に行く事が出来ました。

この漫画に出てくる人達は、宇宙に憧れる熱い心を持っている人達が多いです。

『宇宙兄弟』登場人物紹介！

南波 六太 (ナンバ ムッタ)

南波日々人の兄。

自身を『ドーハの悲劇』の日に生まれた自分は不運に縁があると思い込んでいる。

ある意味で悪運が強い。

シャンプーがよく泡立つ天然パーマ頭が特徴。

密かに、伊東せりかに想いを寄せている！？

南波 日々人 (ナンバ ヒビト)

南波六太の弟。

日本人初の月面着陸を達成。

月の探索中、谷底に落ちてしまい、その影響でパニック障害を発症してしまうが、仲間のお陰で克服する。

パニック障害を克服するも、NASAから『もう宇宙に送ることは無い』と言われたが、ロシア渡り再び宇宙に行く事が出来た。

兄ムッタ曰く、『面倒臭がりな性格』をしている。

真壁ケンジ (マカベ ケンジ)

南波六太と同期の宇宙飛行士。

宇宙飛行士選抜試験中に仲良くなり、唯一無二の親友になる。

妻子持ちであり、2人の子供がいる。

とても真面目で、責任感も強くリーダー気質な面を持つ。

伊東せりか (イトウ セリカ)

南波六太と同期の宇宙飛行士。

父をALSで亡くしており、そのことで将来は医者になりALSを治すと決意。

金子シャロンに憧れており、シャロンが父と同じ病気のALSになった事により、より一層宇宙でのALSの研究に意欲を出す。

美味しいご飯を食べるのが好き。

金子シャロン (カネコ シャロン)

天文学者。

家に大きな天体望遠鏡があり、六太と日々人が幼少期の頃からお世話になっている。

天文学者の夫（すでに他界）が発見した、シャロンと名付けた小惑星をよりハッキリと見たいという思いから「月面望遠鏡」の建設を夢見ている。

月面望遠鏡のプロジェクトが、始まろうとした時にALSを発症。

吾妻 滝生 (アズマ タキオ)

ヒビトが尊敬している宇宙飛行士。

噂で、『ヒビトに月面着陸を先越されて妬んでいる。』と言われているが、実際はそうではなくヒビトは吾妻の思いをちゃんと分かっている。

ヒビトがパニック障害になりNASAからは宇宙に行けないと言われ、ロシアに行くことを相談したのも吾妻だった。

月の周回軌道を回った最初の日本人。

星加 正 (ホシカ タダシ)

JAXAの有人宇宙技術部副部長。

幼い頃のムッタとヒビトを知っていて、兄弟揃って宇宙飛行士になった事にワクワクしている。

過去に自らも宇宙飛行士選抜試験に挑戦した事があり、その際自身も受けた椅子のネジを緩めるというちょっとしたイタズラをムッタらの宇宙飛行士選抜試験の面接時に試し、その様子を観察していた。

最終面接の結果で、ムッタをどうするかとなった最後の最後で、『ムッタと仕事がしたい』とムッタを推薦しムッタの宇宙飛行士選抜試験合格に一役買いました。

映画『宇宙兄弟』紹介！

実は、宇宙兄弟は実写化されています。

南波 六太役を俳優の小栗旬さん、南波 日々人役を岡田将生さんが演じており、六太の同期の宇宙飛行士仲間の伊東せりか役を麻生久美子さん、真壁ケンジ役を井上芳雄さんなどが勤めています。

映画のストーリーは、ヒビトが月のクレーターに落ちる話とムッタの宇宙飛行士選抜試験の話がメインです。

小栗旬さんの 南波 六太役はとてもハマり役でした。

ヒビトがクレーターに落ちもう駄目かと思った所は、とてもハラハラしました。

映像で見ると宇宙の壮大さがより感じられます。

月から地球が上がるシーンや打ち上げのシーンはとてもワクワクしました。

宇宙に興味がない人でも、必ず月や星を眺めた事があるはずです。

もちろん漫画を読んで観た方が、より理解しやすく楽しめると思いますが、映画『宇宙兄弟』の実写版は、原作を読んだ事ない人でも楽しめる映画だと思います。

宇宙兄弟は、宇宙ってどんな所だろうと少しでも思ってくれる事が狙いなんだろうなと思います。

ぜひ、映画を観て夜空を見上げ宇宙に想いを馳せてみてはどうでしょうか。

『宇宙兄弟』読者の反応や感想は？

今、寝る前に宇宙兄弟読み返してるけど、めっちゃ面白いし内容が深いな………。

（特に40巻で宇宙兄弟の”本当の意味”が分かってかなり激アツ。最終回見てるのかと思ったゼ‼︎）

— ZERo (@Ro19_picture) April 6, 2022

宇宙兄弟久しぶりに見返してたけどやっぱり面白いなぁ〜
南波六太がいや、いないと言うか俺の敵はだいたい俺です。
自分の宇宙へ行きたいって夢をさんざん邪魔して足を引っ張り続けたのは
結局俺でした。
俺的にはあのシーンはささった！😭

— Mっち🐈‍⬛🐾 (@MMtchi820) April 10, 2022

やっぱ宇宙兄弟面白い….
全巻揃えて良かった。

— ぬこ🐟 (@nukonuko_kotatu) April 7, 2022

ゴールデンカムイといい宇宙兄弟といいおじさんたちが面白い漫画は本当に面白いな

— いおり🍒 (@iori_purple) April 8, 2022

ネトフリで宇宙兄弟観てますが、こんなに面白いと思わなかった❣️
先日はテルマエロマエ。

日本の漫画って、やっぱり凄いんだなと実感😆

— りぶら (@wCancerSurvivor) April 8, 2022

宇宙兄弟40巻読んだ。
ここに来てタイトル回収かぁ〜　この漫画は本当にすごい。
ダレる場所も無く、胸くそ悪いシーンも無く、全巻ずっと面白い。そして感動。
万人に勧めたい漫画トップ3は確実だな！

— KEI🏄💅🌴🏖️🥦🍔🐬 (@yanyantsukebou9) April 10, 2022

進撃と宇宙兄弟読んだけど今のネット社会に通じるものが多々出てるから読んでて面白い

— アウロ (@Auro_ef) April 10, 2022

おはようございます🌞
最近宇宙兄弟にハマってしまいました。
面白いし、何より励ましの名言が沢山ありとても読んでいて元気になれます🌞落ち込んだ時に元気を出したい時はぜひ📘

— 前田翔 (@lZTasTp4621nyuz) April 6, 2022

『宇宙兄弟』序盤ネタバレ紹介！

第1話　弟ヒビトと兄ムッタ

南波(なんば）兄弟の弟ヒビトと兄ムッタは自然の音を録音してはコレクションしていました。

２００６年７月６日、この日もいつものように夜に外に繰り出して、川の音、カエルの鳴き声を録音していました。

その時、弟のヒビトが変な音に気づき、ムッタを呼び寄せその音の元へと近付いていきます。

音の元へ行くとそこには宙に光る飛行物体が浮かんでいました。

２人があっけに取られていると、飛行物体は月に消えて行きました。

時が経ち、２０２５年のテキサス州ヒューストンで、日本人初の月面着陸についてインタビューに挑むヒビトの姿がありました。

今の気持ちを聞かれ『自分よりも先に月に行くはずだった人が今ここにいないのが残念』と言います。

一方、その先に月面を踏むはずだった人＝兄のムッタは、自動車開発会社で働いていましたが上司に頭突きをしてしまい仕事をクビになっていました。

同僚達に見送られながら『ドーハの悲劇の年に生まれた俺は、悲劇には慣れている』と言い、自分が開発し賞まで取った車で送られるという皮肉を味わっていました。

ムッタは実家に帰り、就職活動をするもどこも受からず、不採用が続きます。

一休みで入ったハンバーガー屋のハンバーガーを見て、幼い頃に見た光る飛行物体を思い出します。

その頃、たまたま実家に電話を掛けていたヒビトが、兄の今の状況を知り、ヒビトはムッタに『２００６年７月６日のテープを聴いてみて』とメールを送ります。

２００６年７月６日のテープ、それは光る飛行物体を見たあの日の録音テープでテープを聴くと飛行物体が放っていた音が録音されていました。

それを聴いて、ムッタはあの日のやり取りを思い出します。

あの日、あの時２人の夢は宇宙に向いていました。

弟のヒビトが『将来月にいく』と言うと、内心先に言われたと思ったムッタが発した言葉は『俺は先の火星に行く』でした。

テープを聴いた日から約１ヶ月後、JAXAからムッタに封書が届きます。その内容は、母が内緒で送っていた『新規宇宙飛行士の選抜試験の書類選考通過のお知らせ』でした。

第2話　俺の金ピカ

幼い頃のムッタとヒビトには足しげく通うところがありました。

それは、シャロンという天文学者が住んでいる天体望遠鏡のある家で、幼い頃からムッタは、悩みがあると１人でそこに行くのでした。

ムッタは『兄であるからには、弟よりも先を行くべき』と思っていますが、全部弟のヒビトに先を越されているのと、このまま行くと自分がヒビトの足を引っ張るのではないかと悩んでいました。

それを悟ったシャロンは、ピアノを弾いて『久しぶりにセッションしましょう』とムッタに言いますが、ムッタは『忘れた』と言います。

それを聞いてシャロンは、幼い頃を思い出させるかのように、トランペット、ピアノ、ギター、太鼓、ハーモニカと次々といろんな楽器にムッタの目を向かわせます。

昔、ムッタに『どれをやってみたい？』と聞いたら、『全部！』と答え、一通り音を鳴らして、一番鳴らしにくいという理由で、トランペットを選んだ話をします。

その話を聞いて、ムッタは『一番金ピカだったからじゃないかな』と言います。

シャロンは、『それはそれでいい。あなたにとって今、１番の金ピカは何？』と問われ、それを聞いたムッタはやる気を出し、見事に第一次試験に合格します。

第3話　ネジ一個だよ 人生は

二次試験では、４５名まで絞られていました。

この４５名を一週間で８名までに絞られる試験がこれから始まろうとしている中、トイレで用を足しながら携帯電話で母と会話をしていたムッタは、誤って携帯電話をトイレに流してしまいますが、『これで、失うものはない』と吹っ切れます。

面接が始まり、ムッタに質問が飛び交いますが、座った椅子のネジが緩んでいて、それに気を取られ面接に集中出来ませんでした。

ネジを締めたい一心でずっとネジを触っていたムッタは『変な姿勢だっただろうから、真っ先に除外されるだろう。ネジ一つで人生って狂っちゃうんだな。』と落ち込みながらご飯を食べていると、同い年で受験生という真壁ケンジが声を掛けてきました。

ムッタとケンジはすぐに打ち解け、今度はすぐ近くに座っている女性の受験生らしき人に気が移ります。

一方その頃、面接官の１人の星加(ほしか)が、『遊び半分で椅子のネジをわざと緩めていて、そのネジの緩みに気が付いたら人が３人いた』と言います。

一人目は真壁ケンジ、二人目はムッタたちの近くでご飯を食べていた女性、三人目がムッタでした。

星加以外の面接官は単に面接に集中出来ない人達だったのではないかと言いますが、星加は『遊び半分でやったことだし、自分が面接を受けた時も同じことをされた』と、そして『３人が残るか掛けてみますか？』と言いました。

第4話　一番有利な男

二次試験もどんどん進んでいき、受験生たちは体を隅から隅まで調べられていく身体検査を受けていました。

女性も同じ検査をすると聞き、良からぬ想像が頭をムッタでしたが医者に注意されその場では想像するのを止めますが、あまりにもくまなく体を見られ、『屈・辱』という言葉が頭に浮かびます。

運動負荷試験の際に、ケンジが他の受験生達がムッタを見ていることに気づきますが、その時周りがザワザワしました。

ザワザワの先には、食堂で目にした女性がいました。

その女性の名前は、女医の伊東せりかで、この日走る試験で一番走った人でした。

休憩中、ムッタとケンジが問題を出し合っていると、２人の受験生が声を掛けて、その２人はムッタに『弟が宇宙飛行士だと、試験の内容も、面接の対応の仕方も全部教えてもらえるから有利ですね』と言います。

すぐに、２人は『冗談です』と言いますが、そういう考えが無かったムッタは『その手があったか』と思うと同時に、『他の受験生もそう思っているのではないか』と気になってしまいます。

そう思っているのであれば、『みんな自分をライバル視し、準備を整えてきているのではないか。ある意味自分が一番不利なんじゃないか』と思ってします。

そして、今のところ何一ついい結果を出せていない自分は落とされてしまうのではないかと心配している時に、肺活量の測定が始まりました。

第5話　せりかの日記

幼い頃からトランペットを吹いていた事もあり、肺活量には自信があったムッタでしたが、向かいに座るせりかに一瞬見とれてしまいそこでタイムがストップしてしまいました。

結局、肺活量の試験でも一番になれず、『自分は主役になることはなく、最高でも２位で終わる宿命なんだ』といじけているムッタにケンジは『平均的に水準を超えた能力があるかないかが見られていると思う』と励まします。

それでも自信がないムッタは、試験会場のJAXAのロビーに展示されている宇宙服のヘルメットに顔を近づけ『せめて顔を映せば宇宙服を着てるように見えるかな』と期待しましたが、期待通りの姿にはなりませんでした。

そのムッタの姿をせりかが見ていました。

１日の試験が終わり、ホテルに戻ったせりかは日課の日記に今日食べた物や出来事を書き、母に電話します。

そして、今日の出来事を話します。

『今日、お父さんと同じ事してる人がいた』と楽しそうに話すせりかは、幼い頃の出来事を思い出していました。

せりかが幼い頃にイベントで家族でJAXAを訪れていた時に、せりかの父が『ヘルメットに顔を映せば着てる様に見えるんじゃないか』と、展示ボックスにへばり付いて『なるほど』と呟き、幼いせりかが父に、宇宙飛行士に見えたか聞いたが、『大きくなったらやってごらん』と言われていました。

明日、こっそりやってみようと考えながら、父に会えた様な気になれて嬉しかったせりかは、翌日展示ボックスにへばりつく姿をムッタに見られるのでありました。

第6話　日々人の隣

月面基地建設チームに選ばれているヒビトを含むチームのクルーたちが無重力訓練をしている映像が流れるTVをみて、ムッタはヒビトの後ろに美人が２人いる事を羨みます。

ムッタ達受験生は、今日の最終面接で二次審査は全て終了となります。

他の受験生が面接を終えていき、先に面接が終わったケンジもせりかも同じ所で足を止め『この場所に、僕(私)が』と呟きます。

ムッタは、最終面接になるまでにもたくさん面接があったので、面接にはなれた方だと言い聞かせながら面接に挑みます。

面接の最後の質問で、『最近、自分の事で何か発見した事は』と質問されます。

その質問に、どうにか答え面接を終えます。

面接を終え、面接室を出たムッタもケンジとせりかが足を止めた所で足を止め『ここは俺の場所』と宇宙飛行士の写真が並べられている壁のヒビトの写真が飾られている場所に手を当てます。

その頃、ヒューストンのスペースセンターでヒビトは『家族支援プログラムの申請をどうするか？』を聞かれていました。

ヒビトは『一人だけお願いしようかな。もしかしたら僕らの仲間になるかも知れないから』と言います。

第7話　南波日々人のお兄さん

二次試験を終えたムッタと同じ班の受験生たちは、懇親会を開きます。

ムッタはケンジに最終面接の最後の質問の事を聞きました。

ケンジは、結構しっかりした応えをしていて『ムッチャンは？』と聞かれますが、『（天然パーマだから）シャンプーが良く泡たつ』なんて応えたとは言えず、『俺も似た応えだ』と言いますが、これで『落ちた』とムッタは確信します。

翌日、ムッタは携帯電話ショップに行き新しい携帯電話を契約します。

昨晩の懇親会で連絡先交換タイムのありましたが、携帯電話をトイレに水没させてしまっていたムッタは誰とも交換できませんでした。

ですが、ケンジがみんなの連絡先をメモっておりそれをムッタに渡します。

そこには、ちゃんとせりかの連絡先も書かれており、ケンジに感謝しながらせりかの連絡先を登録した所で着信音がなり、取るとヒビトからでした。

ヒビトに試験の手応えを聞かれ、いろいろな事が頭み浮かびますが前向きな返事を返します。

すると、ヒビトは『来週NASAに来てよ』と言います。

正直、ヒビトに合わす顔などないと思っていますが、旅費はNASAが持つとの事で、NASAの誘惑に負けてヒューストンに飛びます。

第8話　再開

ついに、アメリカ ヒューストンに降り立ったムッタは『APO』と書かれた首輪をつけたパグ犬に付きまとわれます。

逃げ回っていると、『アポ』と誰かが呼び、声の先を見るとヒビトが立っており、この犬の飼い主はヒビトでした。

２人は久々の再開後、ヒビトの家でムッタはアポの名前の由来がアポロからだと聞き『ロ』が省略されている事から、昔からのクセを指摘し始めます。

ムッタは『ヒビトは小さい頃から面倒臭がりだった』と言い、今の家でもカーテンフックが一つ外れっぱなしな事や、植物を置きたいけど水やりは面倒臭いからサボテンにしている、そのサボテンのバーコードも中途半端に剥がして綺麗に剥がしていない、などその性格を表しているであろう事を次々と言っていきます。

ムッタは『庭にも何かあるんじゃないか？』と外に出ていきますが、少し経っても戻ってこないため、ヒビトが庭に様子を見に行くと、ムッタはレジャーベットで横になりくつろいでいました。

ムッタは上向きで寝ながら、親指で月を隠したり、ずらしたりして月を見ながら『もうすぐ弟が月に行くって考えたら、不思議な気持ち』と言います。

ヒビトが、『ムッチャンも行くだろ？』と言いますが、ムッタは『俺は行けるわけねぇ、昔とは違う』と言います。

それを聞いたヒビトは、『張り合わなくなったムッチャンは、つまらない』と言い家の中に入っていきました。

ムッタはその言葉を聞き、ヒビトがずっとそう思っていた事を知り、少し切ないく惨めな気持ちになります。