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【最新版】サンデーうぇぶりの使い方やメリットを徹底解説！おすすめ漫画ランキングも紹介！
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『スプリガン』3巻 ネタバレ紹介！
第1話 帰らずの森１
インド古代叙事詩「ラーマーヤナ」よりー
その昔、国を追われた英雄ラーマと最愛の妻シータが森で暮らしていました。
しかし、それが魔王ラヴァナに見つかり、シータは連れ去られてしまいます。
ラーマは嘆き悲しみ、彼に知らせもしなかった森のすべての精霊にいいました。
「この森のすべてよ、呪われてしまえ！」
主人公、御神苗 優（おみなえ ゆう）は、この森の調査に来ています。
その途中、ヒンズーの魔人すら封じ込める力を持つという、ラーマーヤナの主人公、ラーマの像があり、この宗教ではラーマ像を信仰の対象にしているようです。
優が仕事に取り掛かろうとすると、一人の女性が目に入ります。
彼女の名前は染井 芳乃（そめい よしの）、遺跡荒しを生業にしています。
芳乃はロープを結び、ラーマ像を盗み出しますが、ロープがちぎれて宗教団体に囲まれてしまいます。
見かねた優は芳乃を救い、一緒に逃亡します。
何とか追っ手から逃げ出した2人、優は芳乃に何をしに来たか尋ねます。
芳乃は、アーカムが動くという情報を聞きつけ、現地に先回りしていました。
そのついでとして、見つけたラーマの像を奪ったと話します。
アーカムの目的を知りたがる芳乃。
目的は話しませんが、優はこれから「帰らずの森」という、入れば出られない魔の森に向かうことを告げます。
警告のつもりでしたが、芳乃はよほど貴重な宝があるのかと逆に興味を持ってしまい、芳乃は優についていきました。
今回の優の目的は、「帰らずの森」にある不老不死の妙薬「神酒（ソーマ）」を手に入れること。所長の山本も、今回は危険すぎる、アーカムまで手を出すべきではないと考えていました。
優と芳乃は帰らずの森に入り、一軒の小屋を見つけます。
2人の周囲は、アーカムを敵視するトライデントに囲まれました。
トライデントとは、世界トップ5を争う有名企業の裏資金で運営される、最新技術で兵器を開発する組織です。
トライデントもまた、「遺産の力」に目を付けてアーカムと敵対していました。
銃撃を受けて２人が交戦するところで、第1話が終わります。
第2話 帰らずの森２
銃撃を受けた優と芳乃、芳乃は優と同等の戦闘能力を示しますが、敵に逃げられます。
2人が小屋の中に入ると、そこには数人のトライデント行動部隊の死体がありました。
優が外を偵察にいき、芳乃も小屋から飛び出します。
間一髪、芳乃が飛び出すと小屋は植物の枝に絡めとられます。
異常な速度で成長する植物に芳乃が捕まりますが、優に助けられ2人はその場を去ります。
芳乃はこの森に何があるのか、優に情報を求めます。
命の危機に直面して、優は仕方なく今回の調査が「神酒（ソーマ）」の捜索であることを芳乃に伝えます。
優と芳乃は、森でトライデントの隊員を捕獲し、森の出口を聞き出そうとします。
しかし、芳乃の後ろから不気味な化け物の姿が。
捕まっていたトライデントの隊員が一瞬で化け物に殺されます。
優は、銃で反撃する芳乃に無駄だと叫び、、撃波を打ち出して倒します。
衝撃波の正体は「アーマードマッスルスーツ」の機能の一つ「サイコブロー」
自分の精神波を増幅して打ち出すことができます。
先ほどの化け物が怨霊だと気づいた優は、どんな兵器も効かない相手に、このサイコブローを打ち出したのでした。
優と芳乃は、寝床を作って休憩しています。
優は気配を感じて、外に出ます。
姿を現したのは、トライデントの行動部隊長、暁 巌（あかつき いわお）
どんな状況でも生き残ることから「生還者」の呼び名が付いた男でした。
暁は森を出るまでの協力を申し出ますが、優はそれを断ります。
優に攻撃を仕掛ける暁。ここで、第2話が終わります。
第3話 帰らずの森３
人間離れした攻撃力を示す暁。優は、暁の服が自分と同じ「アーマードマッスルスーツ」、それもスピードよりパワーを重視したタイプだと気づきます。
全力で戦おうとする2人に目を覚ました芳乃が銃撃し、暁を退けました。
2人は20時間以上さまよい疲弊しています。
そこにまた新しい敵、死体に怨念が住みついた「食人鬼（グール）」が現れ、優と芳乃はサイコブローと銃撃で応戦します。
苦戦を強いられる状況に、暁が助けに入ります。
一瞬で食人鬼を葬る暁。
そして優と暁が再び対峙したところで、第3話が終わります。
第4話 帰らずの森４
2人の戦いを止める芳乃。脱出まで協力し合うよう持ち掛けます。
3人で出口を探していると、芳乃が人間の悲しそうな御霊を察知します。
芳乃の案内で向かうと、そこには即身仏（生きたまま仏になったミイラ）がありました。
芳乃は霊能力を得意としており、即身仏に「口寄せ」を使い、話を聞き出します。
即身仏は、自分たちが「神酒（ソーマ）」の製法が書かれた古文書を見つけたこと、そしてそれがもとで争いが起きたため、この森に古文書を隠したこと、この森の怨霊は神酒目当てで命を落とした者たちだということを明かしました。
優は呪いの中枢の場所を即身仏に尋ねます。
優たちがその場所に向かうと、今までとは比べ物にならない数の怨霊が現れました。
すっかり囲まれましたが、暁が爆撃で突破口を開き、2人を先に行かせます。
ここで第4話が終わります。
第5話 帰らずの森５
暁は2人を呪神樹に向かわせます。
目的地にたどり着いた優と芳乃、とてつもない大きさの呪神樹に攻撃を仕掛けます。
その木からは英雄ラーマの姿が現れます。
ラーマの姿は怨念になり、2人を襲います。
苦戦を強いられる中、芳乃のバッグから盗んだラーマ像が転がり落ちました。
すると、怨念はラーマ像の周りから一斉に逃げ出します。
それに気づいた優は、芳乃からラーマ像を受け取ると、呪神樹に投げつけます。
そして、優に残された全精力をふり絞ったサイコブローで、呪神樹に攻撃を仕掛けます。
ここで、第5話が終わります。
第6話 帰らずの森６
「これで終わりだ！」
優は全力のサイコブローを呪神樹にぶつけます。
呪神樹はその攻撃を受けて無力化し、怨念は天に帰っていきました。
怨霊の元を絶たれて、森はあるべき姿に戻ります。
ラーマ像は、ラーマ自身が呪いを解くために作ったものでした。
力尽きた優は横になり、芳乃はソーマの製法が書かれた古文書を手に入れますが、優に古文書を渡すよう言われます。
そこに暁が加わり、古文書の奪い合いになります。
アーカムに渡して封印するつもりの優に、暁はアーカムが力を悪用するかもしれないと指摘します。それに対し、優はそうなれば「オレ自身の手でアーカムを叩き潰す！」と強い意志を示します。
その気持ちを汲んだ暁は、古文書から手を引きます。
こうして、優は無事に古文書を手に入れ、「帰らずの森」から脱出しました。
後日談、優は芳乃の通う学校にバイクで乗り付けます。
優は芳乃に、「神酒（ソーマ）」の製法は「アンプロディア」という絶滅した植物が主原料になっていると伝えます。
芳乃は、しっかり古文書の写真を撮っていましたが、「精製不可能」ということを知り、写真を投げ捨てます。
ここで、第6話が終わります。
第7話 水晶の髑髏①
エジプト、カイロ市場ー
優が望遠カメラで撮影されていますが、それに気づいてカメラを壊します。
その動画を見せているケルトハイマー大尉が、ミラージュと呼ばれる男にこれがターゲットだと説明します。
ミラージュは、カメラに気づき壊した優をそこそこのレベルだと認め、依頼を受けます。
また別の場所で、男が追われ殺害されます。
その新聞記事を目にしながら、優と所長が話し合います。
殺害された男は川原正三。考古学権威でアーカム研究所の協力者、今回は水晶髑髏の発掘を指揮していました。
死体はバラバラに切り刻まれ、それを知った優は大国の仕業ではないと見抜きます。
優はさっそく水晶髑髏を探すため、エジプトに飛びます。
川原教授の墓の前で、優は一人の女性に会います。
女性は川原の娘、川原鈴子。学校で歴史の教師をしています。
優は自己紹介しますが、女性はアーカムをよく思っていません。
死んだ父親は、アーカムに関わってから家族も顧みなくなったと話します。
その時、突然何者かの攻撃を受けて、優は先生（鈴子）を連れて逃げ出します。
相手のスキを突き、攻撃する優。
倒した相手の所有物には、ドイツの鉤十字（ハーケンクロイツ）、優は所長の山本にアレクサンドリアとカイロにあるドイツの民間企業を調べさせます。
優は先生に関わらないよう言いますが、先生は「本当の真実が知りたい」と譲りません。
そんな先生に、優は水晶髑髏の資料を見せます。
現在発見されている水晶髑髏はすべてレプリカで、本物は2つだけ。一つはアーカムで研究され、実験の結果、一定の振動を加えると2億ジュールという莫大なエネルギーを発生することが分かったこと。そして、第2の髑髏の発掘指揮をしていたのが、父親である川原教授だと、優は先生に伝えました。
真実を知った先生は、父親の気持ちをないがしろに出来ないと、優と共に水晶髑髏を探すことになります。
所長に調べてもらった情報をもとに、民間企業の前に車を止める優と先生。
優は車に先生を残し、企業の中へ真正面から入っていきます。
中にはミラージュを雇ったケルトハイマー大尉と、他に2名。
そのうちの一人は、川原教授を殺害したハンス・シュナイダーという人物でした。
ハンスを倒そうとする優、しかし、その前にボー・ブランシェという男が立ちはだかります。
ボーはドーピングで強化された強化人間でした。
かなりのスピードで翻弄するボー、優は苦戦を強いられます。
その時、頭の中に「左後方！」という声が聞こえます。
それに従って迎撃すると、見事的中し、ボーに大打撃を与えました。
優勢になったところで、ミラージュと呼ばれた男が現れます。
ミラージュは世界一の気法師、気の力で優に攻撃し、体の内部から破壊しました。
優はやむなく、窓ガラスを割って脱出します。
ホテルに戻り、先生の治療を受ける優。
すると、電話が入り、「今夜18時にトレーラーが動く」と情報が流されます。
情報提供の元は分かりませんが、優はすぐに現場に赴きます。
場所が変わり、ケルトハイマー大尉が水晶髑髏の効果を実験しています。
水晶髑髏に振動を与えて砂漠に向けると、髑髏から壮絶なエネルギーが放たれました。
ケルトハイマーが語ります。
準備は整った。
あの人がいつ目覚めても大丈夫だ。
「再び第三帝国が世界の帝王として反旗を翻す時は近いぞ！」
ここで第7話が終わります。
第8話 水晶の髑髏②
ケルトハイマーが水晶髑髏の力を同志に見せています。
その中で、水晶髑髏について語られます。
水晶髑髏はもともと、世界七不思議に数えられるアレクサンドリアの大灯台に利用され、普段は光源となり、外敵が現れれば数百キロ先の船を焼き尽くしたと言われています。
その解説を、忍び込んだ優が堂々と着座して聞いています。
周囲を囲まれますが、幹部の人間を人質にとり、水晶髑髏を返すよう迫ります。
しかし、外で待っていた先生が敵に捕まり、形勢逆転されてしまいます。
優は抵抗出来ません。それでも敵は先生を解放せず、切り刻もうとします。
すると、その場にいたミラージュが敵を倒します。
「あなた方、やり方が卑怯です。よって私はこちらにつきます。」
急な裏切りに動揺する敵側でしたが、実はこのミラージュ、本名は朧（おぼろ）といい、スパイとしてもぐりこんでいた最強のスプリガンで、優の師匠でした。
朧はボーと対面し、優は川原教授を殺したハンスと相対します。
優はハンスを倒し、朧は逃げるボーを追います。
ボーの攻撃にも全くひるまず、朧はボーに圧勝します。
逃げたケルトハイマーを追う優。
優は追っている車の中から、前方のケルトハイマーの車に爆弾を投げ込みます。
車は爆発し、水晶髑髏を取り返しました。
瀕死のケルトハイマーは逃亡しますが、朧が現れ、体内の気を乱して死に追いやります。
ケルトハイマーは最後まで、「あの方がよみがえれば、世界は我々第三帝国のものになる！」と強い態度を示していました。
朧と合流した優は、一枚の写真を見せられます。
それは、6人のヒトラーが並ぶ写真。
何を企んでいるのか、優はなにかあったら俺たちがぶっつぶすと意気込みます。
後日談、優の学校に先生が赴任します。
教師を辞めて父の後を継ごうと思いましたが、アーカムから学校まで辞めることはないと、優の学校の教師を斡旋されたとのことです。
水晶髑髏がどこにあるのか、先生が尋ねます。
優が答えます。
「世界で一番安全な場所さ」
優のリュックに、水晶髑髏が飾られていました。
第9話 龍脈地図 御神苗抹殺計画①
とある海外の山岳部、優は遺跡の発掘現場に忍び込み、遺物を盗み出しています。
敵に追われる優ですが、迎えのヘリコプターで逃げだします。
それを見つめる軍人。
軍人は遺物を日本で取り返すことと、もう一つの目的をあらわにします。
「私のもう一つの目的は、御神苗 優の抹殺だ！」
今回、優が発掘現場から奪ってきた遺物は「マッパムンディス（龍脈地図）」
紀元前4世紀に書かれた地図で全24枚からなります。
16世紀、トルコ海軍提督ピリ船長の描いた地図には、気球すら存在していなかったにもかかわらず、カイロ上空8000メートルから地球を計測した航空地図を見事に描写していました。
また、その時発見されていない南極大陸の存在や、そこにある山脈の高さまで正確に描かれていました。
そのピリ船長の手記で、地図は「マッパムンディス」をもとにしたと語られています。
ピリ船長は数名の学者を「マッパムンディス」の解読にあてますが、そのうちの一人が、「これは神により描かれたものだ」と恐れ「マッパムンディス」を船乗りたちに託して、世界の果てに隠しました。
各国の組織は「マッパムンディス」を探し争いになりますが、現在は優が奪った5枚を合わせて19枚がアーカム研究所に集まっています。
そして残り5枚は、日本の紀伊半島で見つかり、現在アーカムが発掘中。
まもなく、24枚が揃おうとしています。
アーカム研究所日本支部所長の山本は、「マッパムンディス」の解読のために、優の幼馴染でカーネル大学言語学教授の山菱 理恵（やまびし りえ）に解読を依頼します。
場面が変わり、優は学校に来ています。
優のクラスに転校生が来ました。
彼の名前は金谷 唱（かなや しょう）、金谷は優を屋上に呼び出し、単刀直入に「マッパムンディス」のありかを聞きます。
金谷はこの学校を人質にとって、情報を聞き出そうとします。
優は金谷を威圧しますが、金谷の一言で取り乱します。
「米軍〈COSMOS〉プロジェクトを一人で壊滅させただけのことはあるね。」
金谷は自分が優と同じ、「COSMOSプロジェクト」の出身であること、自分がNo.71であることを伝え、優をNo.43と呼びます。
「やめろぉ！」
優が大きく取り乱し、金谷に攻撃を仕掛けます。
金谷のナイフで心臓を狙われますが、それを掌でしのぎ、優は金谷を羽交い絞めにします。
優は「COSMOSプロジェクト」について尋ねます。
金谷は、現在「COSMOSプロジェクト」は米軍が手放し、兵器開発集団トライデントがスポンサーについていると説明します。
そして、動揺した優のすきをついて拘束を解き、爆薬を投げつけて優を負傷させ、逃げ出しました。
場所が変わり、優はアーカム研究所日本支部に来ています。
優は「COSMOS」の対処を買って出ますが、所長はケガを気にして休めといいます。
代わりに助っ人としてフランスのスプリガン、ジャン・ジャックモンドを呼んでいました。
優は理恵が解読で呼び出されたことを知り、危険すぎる、守り切れないと所長に怒りをぶつけますが、そこに一人の女性が現れて優の怒りを鎮めます。
彼女の名前は御神苗 秋葉（おみなえ あきば）。優の親戚にあたり、優が6歳でアメリカに引き取られてからは身の回りをすべて世話してくれた、優にとっての姉であり母代わりのような人でした。
場面が変わり、秋葉から理恵に、優の生い立ちが話されます。
優が6歳の時、アーカム研究所で働ていた両親が米軍の特殊部隊に殺され、優は日本の施設に預けられて理恵に出会います。
その後、アメリカに引き取られて1年間は秋葉と生活しますが、ある日突然、優は失踪します。
優と秋葉が再開したのは、それから6年後。
明るかった優は無口で死んだような眼をして戻ってきます。
拉致したのは米軍、そしてその6年間、拉致されて所属していた機関が「米国特殊実験部隊COSMOS」でした。
場面は変わり、所長と優、ジャンが話しているところに急報が入ります。
日本で発掘していた「マッパムンディス」が盗まれたとのこと。現場には1枚の写真。
そこには磔にされた仲間の胸に血文字が書かれています。
（御神苗 優、次はお前の番だ。）
「もう許せねぇ！！」
ここで第9話が終わります。
第10話 龍脈地図 御神苗抹殺計画②
両親が殺された時の悪夢を見て、優が目覚めます。
所長に呼ばれて打合せに行きますが、「マッパムンディス」の解読は難航している様子。
そこへ金谷が侵入し、優、ジャン、秋葉は敵を迎え撃ちます。
優はスキを突かれ、特殊ライフルで撃たれて重傷を負います。
金谷はNo.43の力を見せろと迫りますが、優はお前たちのような殺人兵器には戻らないと拒絶します。そこへ間一髪、朧が現れて敵を圧倒し、金谷たちは全軍撤退します。
どうにか敵を退けた優たちでしたが、理恵と秋葉は連れ去られてしまいました。
金谷は本拠地に戻り、上官に報告しています。
眼帯の上官は、最初に優の抹殺を計画していた男、ラルフ・クローリー大佐でした。
「待っていろ、No.43」
「この傷の恨み、きっちり返してもらうぞ」
ラルフは眼帯の片目を抑えてそうつぶやき、第10話が終わります。
第11話 龍脈地図 御神苗抹殺計画③
優が病院のベッドに横たわっています。
ジャンは優を甘い、弱いと酷評し、スプリガンを辞めさせるよう言い放ちます。
しかし、朧は本当の力を出した優は自分と同等以上に強いと話し、優の昔話を始めます。
米軍はアーカムに協力する人間に対する見せしめとして、優を拉致しました。そして、拉致した優を「チルドレン・オブ・ソルジャー・マシン・オーガニック・システム（C・O・S・M・O・S）」のモルモットにします。
COSMOSの目的は、子供のうちから「キラーエリート」を作り上げること。そのために精神操作を施し、個性や理性、禁忌を消し去って、上司の命令に絶対服従する殺人機械に仕上げます。彼らは一日中その性能をあげるよう強制され、米軍は屈強な殺人兵士を作り出していました。
優はそこで6年間殺人機械として鍛え上げられ、最終段階として、アーカムのペルー発掘現場で実戦テストを行いました。
無感情に殺害し、一瞬で現場を掌握する優。
しかし、倒れた人の姿を見て、両親の死の記憶が呼び起こされます。
そうしてNo.43と呼ばれた男は暴走、部隊を一人で壊滅させます。
その後、一人で泣いているところに朧が現れ、優を気絶させて保護します。
「後にも先にも、この私にナイフをつきたてたのは優だけでした。」
朧は、優が強靭な精神力で殺人兵器としての性質を抑え込んでいること、それが外れた時の優の戦闘能力の高さを説明しました。
「マッパムンディス」と理恵、秋葉の奪還は、ジャンと朧が実行することになります。
しかし、重症の優は病院から抜け出し、再び敵地へ向かうのでした。
ここで第11話が終わります。
第12話 龍脈地図 御神苗抹殺計画④
優が単身、敵の本拠地に乗り込みます。
その間、敵に捕まった秋葉と理恵は、優がCOSMOSから帰ってきた後の話をしています。
戻ってきてからの優は人形のようでした。
あらゆる精神治療も効果がなく、秋葉が途方に暮れていたころ、家の中に3人の強盗が入ってきました。
秋葉が強盗に組み伏せられたところに、優が現れ殺人兵器の力で圧倒します。
その時、秋葉は優のナイフで肩に傷を負いますが、それを見た優は取り乱し叫びます。
そこへ秋葉の父親が帰ってきて、優を殴りつけます。
父親は甘えるな、生きているうちに背負った業を、取り込めるだけの大きな器を作れ。
人間はそうやって生きていく、お前も人間だと、優に諭します。
それから優は徐々に感情を取り戻していきます。
優はしばらく父親と冒険旅行をして、自分の意志でスプリガンになる事を決意しました。
場所が変わり、交戦中の優。
その前に現れた眼帯の男、ラルフ・クローリー大佐。
ラルフは、理恵は解読のために働いてもらい、秋葉は殺すと優に伝えます。
それを聞いて、理性を切る覚悟を決めた優。
「これがお前らが作り出した、殺人機械の本当の姿だ！」
優は無傷でCOSMOSの精鋭部隊を瞬殺し、ラルフも倒します。
それを遠くから見ている金谷。
金谷は上官であるラルフをだしにして優の実力を確認、トライデントの男に、COSMOSの全権を掌握して、対スプリガン用の最強兵士に育てると伝えます。
こうして「マッパムンディス」を取り返し、解析を進めるアーカム研究所。
詳細がつかめないため、理恵と秋葉は帰国して研究を続けることにします。
優が高校で日常生活を取り戻したところで、スプリガン第3巻が終わります。