ジャズがメインに取り上げられているマンガとして、様々な人から名作だと言われる事の多いブルージャイアント。
現在でも単行本だけで3部まで進んでおり、現在連載が行われているビックコミックでは4部にストーリーが移ろうとしています。
そんな中でも第1部の日本編は多くの読者をトリコにした作品で、映画として映像化された事でも大きな人気を集めました。
第1部では主人公の宮本大と天才ピアニストの沢辺雪祈、そして今回紹介する玉田俊二の3人で「JASS」というグループを組んでいます。
この3人はそれぞれ人気なキャラクターであり、また3人とも個性が強いのですが、中でも玉田俊二に惹かれる人も多く、彼のひたむきな努力やグループに対する向き合い方に好感を覚える人が多々います。
そんなJASSのドラム担当にして努力の天才とも呼べる、玉田俊二の魅力を紹介していきます。
『ブルージャイアント』を全巻無料で読む方法は?
『ブルージャイアント』は、こちらの小学館が運営する漫画アプリ『サンデーうぇぶり』にて全巻無料で読むことができます。
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この記事を執筆している現在では第1巻から最終巻まで読むことができます。
安心安全に、そしてタダで『ブルージャイアント』を第1巻から最新巻まで読破したい方は『サンデーうぇぶり』を使う方法がベストです。
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実は早稲田大学の大学生?玉田俊二とはどのような人物なのか?
玉田俊二のプロフィール
玉田俊二は主人公である宮本大の同級生であり、高校からの幼なじみです。
元々高校時代にはサッカーを熱心に行っていました。
ただ、素行は決してとても良いと言えるものではなく、大学進学のために重要な夏期講習中に女性にナンパをしたり、実は影に隠れて未成年にも関わらずたばこを吸ったりと、だいぶ派手な学生生活を送っていました。
ただ当時から大とは非常に仲が良く、よくご飯やカラオケに誘っていました。
玉田俊二の学生生活と葛藤
そんな玉田は、花のキャンパスライフを送りたいという想いから大学に進学します。
ただあれだけ夏期講習などで色々していたのにも関わらず、玉田が入学したとされているのは「早稲田大学」です。
実は頭が良かった事がわかるちょっとしたワンシーンになっています。
しかし、そんな中で思いもよらない事が2つ発生します。
1つは、仙台にいたはずの大がなぜか自分の部屋に居座るようになった点です。
大は東京に出て、本格的にジャズのプロになるために動こうとしていました。
しかし、東京でジャズをする事しか考えていなかった大は、家を決めずに東京に出てきたのです。
そこで大が同級生としてのつながりがあった事で玉田の家に住むようになったのです。
早く家を探せと言っても一向に家を出ていく気配の無い大。そんな状況に早くも玉田が求めていた花のキャンパスライフが遠のくような感覚に玉田は陥っていました。
そしてもう1つが、高校生活のサッカーのように熱中できるものがない、といった点でした。
大学には行った当初、玉田は高校の頃と同じようにサッカーのサークルに入りました。
しかし、周りのメンバーはサッカーに熱中するどころか、全然しっかりとサッカーにのめり込んでいませんでした。
サッカーの練習中に先輩になぜ本気でやらないかを聞いても、「就職につくまでの健康管理のための運動」程度にしか捉えておらず、サッカーを行った後にはそそくさと飲みに行ってしまうような有り様。
これに玉田は大きく絶望してしまい、早々にサッカーサークルを辞めてしまいました。
玉田俊二がドラムを始めたきっかけは?
宮本大の影響がドラムを始めるきっかけに!
そんな失意の中、玉田は大の練習している場所に顔を出します。
そこで大に頼まれて、缶を木の棒で叩くという事をお願いされました。
大はこの時点で雪祈とタッグを組んで既に練習を開始していたのですが、大のリズムから外れた演奏を目の当たりにした雪祈は、リズムやテンポを制御する事のできるドラムが欲しいと考えていました。
そこで大は、玉田に缶を木の棒で叩かせる事で、ドラムの代わりにしてテンポを取ろうとしたのです。
ただ、玉田は叩いている途中で色々な事を思い出します。
特に、高校の頃まで熱中していたサッカーの事を思い出し、叩く事に集中しながらも、ここまで熱中できるものが大学に来てからあったのかを考え始めます。
そして、この瞬間に「ドラムをやってみたい」という気持ちを持つようになりました。
玉田俊二が本格的にドラムをやるようになったのは?
玉田のドラムをやってみたいという想いを聞き、大は早速雪祈に「ドラム担当が見つかった」と声をかけます。
ただ当然ですが雪祈は反対します。
雪祈としてはドラムを叩ける人が欲しいのではなく、グループ活動をしていく上でしっかりとメンバーを支えられるドラムが欲しいわけです。
ただ、大の動きは早く、雪祈の了承が取れないうちに、大が玉田を練習場に連れてきて勝手に練習をさせ始めてしまいました。
仕方なく雪祈も付き合う事になり練習を始めたのですが、リズムを上手くとるどころか2人についていく事もできず、挙句の果てにはドラムのスティックがすっぽ抜けてしまいます。
その日はそれで練習が終了し、ほとんど追い出されてしまうような形でその日は帰らされてしまいました。
当然、玉田も周りに迷惑をかけていると感じていました。
そこで玉田は腹をくくります。
まず大学に通わず、家にドラムの練習機器を買い、毎日ジャズの曲を聞きながらドラムの練習を行いました。
そして、ただ練習するだけでなく技術をしっかりと向上させるためにドラム教室に通い始めました。
とはいえ玉田はドラムを始めたばかりの初心者です。そのため、玉田は子供たちと同じクラスから練習を初めていきました。
その後、初練習から数日経過して、玉田は再び大と雪祈の練習場にいきました。
どのような練習をしてきたのかも話し、ドラム教室に行ったこともここで話します。そして、ドラム教室で一緒に練習している子供よりも自分が1番下手であった事も話しました。
ただ、玉田はそれでもドラムをやりたいという想いがあり、なんとかしてメンバーに入る事ができないかというのを再度話します。
雪祈は当然否定していましたが、大が一度演奏をしてみればよいと話し、急遽練習が始まります。
ここで不思議な事が起こりました。
普段の大は雪祈とのリズムがあっておらず、練習中もリズムやテンポの部分でしょっちゅうケンカをしていました。
まずは型を理解してその枠の中で演奏する事を心がけたい雪祈と、型などは気にせず最大限の音を出したい大。このような状況だったため、全くリズムやテンポが合わなかったのです。
しかし、玉田がドラムをしている時だけ、大は玉田の調子に合わせようとする動きが見えたのです。
これにより雪祈も、玉田がドラムをやれば大が暴走気味に激しい演奏をする事がなくなると思い、仮合格のような形でメンバーに迎え入れられることになったのです。
そしてこのような流れで玉田は本格的にドラムを行うようになっていったのです。
この記事の後半では、玉田の印象的なエピソードを紹介していくのですが、このように自分の実力を理解しながらも努力を欠かさずに大と雪祈の2人に食らいついていこうとした部分が、玉田が多くのファンから愛される何よりの理由だと思います。
玉田俊二のJASS解散後のその後の活動は?現在は何をしている?プロ?
玉田のJASS解散後は?
ここで一旦、玉田のJASS解散後の話をこしておうと思います。
先程の話をきっかけに、玉田はJASSのメンバーになったのですが、JASSは第1部の終了とともに解散をしています。
その後の玉田はというと、詳しい記載はされていないものの、おそらく大手の会社で勤務する社会人になっているというシーンが書かれています。
会社の椅子に座りながら大の事について語っている時のシーンは、かなり大人としての安心感があるような風貌をしていました。
玉田が今後の作品に出てくる可能性は?
また、玉田は第2部以降もごくまれに1~2シーン程度出ている事があります。
特に第3部の最初では、ヨーロッパから帰って来た大に会い、雪祈の現状を伝えています。
そのため、もしかしたら今後もスポット参戦にはなると思いますが、玉田が出る可能性はあるでしょう。
名言もあり!ドラムの天才?玉田俊二の努力を紹介!
玉田にとっては苦い思い出の初ライブ
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玉田の声をつとめる#岡山天音 さんの誕生日🎂おめでとうございます💙#ブルージャイアント pic.twitter.com/a8PY4OYPqQ
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玉田は大や雪祈とJASSを組み始めてすぐのタイミングで1度ライブに参加しました。
本来ならば初ライブは初めて演奏をする緊張感や舞台上で演奏をする高揚感が強く出そうですが、玉田にとって初ライブは地獄のように苦しいワンシーンになってしまいました。
ジャズを演奏するためには基本的にジャズバーに交渉をして、それがまとまってようやく実際に演奏をする事ができます。
そのうえで、「ジャズバーにどれだけのお客を呼べるか」というのはとても重要な部分になってきます。
一回演奏してお客を呼べなかったり、今後呼べるような将来性が見出せなかったりする場合は、二度とお店に呼ばれない可能性すらあるのです。
この状況で大と雪祈は完璧に近い演奏を行い、お客さんやバーのマスターからも非常に良いリアクションを貰う事ができました。
しかし、その状況で玉田だけは唯一、全く持って2人についていけず、序盤からミスを連発し、途中でドラムを叩くのを止めて呆然としていました。そしてライブが終わってすぐ2人に自分がJASSを抜けた方が良いのではないかというのを2人に提案します。
それくらい、普段は元気な玉田が激しくへこんでいる姿は、見ていてとても辛いと感じる人も多いのではないかと思います。
そんな玉田に対し、大や雪祈はそれぞれの方法で励ますのですが、玉田は己の無力感と2人の温かさに触れて、2人と分かれた後に1人で橋のところで泣いてしまいました。
玉田の練習量や音楽やメンバーとの向き合い方は?
しかし、泣いてしまった後の行動がとても玉田らしさがあると同時に、苦しい状況でも前を向いて頑張ろうとしている人には刺さるワンシーンとなっています。
この後のシーンはマンガと映画で少し違う部分があるので、ここからはマンガのシーンを紹介します。
ライブの翌日は、昨日の事など無かったかのようにから元気で頑張ろうとしていたのですが、練習中に全くドラムを叩けなくなってしまうまで、メンタルが折れていました。
それで練習中に急に練習場を抜け出し、玉田は公園でやるせなさを感じていました。
そんな中、ひょんなことから目についた1人の子に声をかけます。
その子は中学生で、トランペットを吹くために頑張っているのですが、その子の中学校のブラスバンド部はとても厳しく、音楽経験の無い子は秋まで楽器に触れさせてくれないという現状でした。
それでも秋になったらトランペットを吹く事ができるという楽しみな気持ちをその子は持っており、公園のベンチでトランペットのマウスピースに向かって吹く練習をしていたのです。
そんな子に玉田は最初、「ガンバって」と声をかけたのですが、その子と別れてすぐに、自分の中にあった違和感に気づき、急ピッチでその子のところに戻ります。
そこで玉田が彼にかけた一言が「その先輩たちをぶっ飛ばそう」でした。
その一言をその子にかけ、玉田はふらふらと歩き始め、急にラーメンや餃子、ハンバーガー、牛丼などありとあらゆるものをガツガツ食い始めました。
そこで玉田は決心したのです。
「もっと腕をあげて、ドラムの力で大や雪祈をぶっ飛ばしてやる」と。
マンガの中にも書かれているのですが、玉田はドラムを自分からやりたいと思って始めた分けです。決して誰かからお願いされてやらされているわけではありません。
自分でやりたいと思ったからこそ、自分の至らなかった事に素直に向き合い、次に向けての原動力にし、前向きに取り組んでいこうとするこのシーンは、多くの人に刺さるのではないかと思います。
おじさんに褒められる?玉田俊二のカッコイイエピソードが泣ける!
玉田の努力が報われる、とあるおじさんからの褒め言葉
映画 #BLUEGIANT
場面カット 🎷🎹🥁ライブ終わりに
初めてお客さんから声をかけられた玉田。
玉田の目には涙が…
頑張る姿を
ちゃんと見てくれている人の存在に😢映画 #ブルージャイアント
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先程のようなエピソードを経て、玉田は着々と成長していきます。
最初は全くついていけなかった2人の演奏にも問題なくついていけるようになり、JASSのドラムとしてしっかりと機能するようになっていったのです。
そして、ライブをする機会も徐々に増えていき、舞台にも徐々に慣れていきました。
そんな時に、玉田にとって嬉しい事が起こります。
JASSが徐々に人気になっていくに連れて、ファンの人もついて回るようになってきました。
基本的には大と雪祈にファンが多く、熱狂的な部分が好きな人は大、カッコイイ部分が好きな人は雪祈にサインを求める人が増えていきました。
そんな2人を見ながら玉田は、自分ももっともっと実力をつけようと思っていたのですが、そこでとあるおじさんから声をかけられます。
なんとそのおじさんは玉田の演奏が大好きだというのです。
玉田は嬉しい気持ちはありながらも、大や雪祈のような実力のあるメンバーではなく、なぜ自分の演奏が好きなのか、少し戸惑ってしまいます。
そこで、そのおじさんは一言「君の成長する姿を見に来ている」といったのです。
そのおじさんは、実はJASSとして3人で初めてライブをした時からずっと3人を追っかけていた人でした。
先程も話した通り、玉田にとって初ライブはとても苦い思い出、自分が大きく挫折をした日です。
しかし、その日から徐々に上手くなっていき、同時にJASSとしての活動も増えていく事で、玉田の成長をずっと追いかけるようにして、そのおじさんは演奏を毎回見に来てくれていたのです。
そのことを玉田は聞き、涙目になりながらおじさんと会話をしたのでした。
ジャズの醍醐味である即興を任せられる!
今日は #国際ジャズデー ということで玉田を。
本編では最初の未熟な玉田と
ラストの成長した玉田、両方を担当できて
良かったです🥁#BLUEGIANT #ブルージャイアント pic.twitter.com/KJiJXRQnIg— 木村 智 Satoshi Kimura (@s_k_b_t) April 30, 2023
玉田の進化はそれだけでは無く、演奏の部分でも如実に出るようになります。
その最たる例が「即興」です。
即興とはジャズ独特のもので、奏者が1人で演奏をするシーンです。当然ですが、1人で演奏するという事は自分の力でスポットライトを浴び、大きな歓声を呼ぶことができる反面、1人であるが故に少しでも下手な事をしてしまえば観客にも伝わってしまいます。
つまり、即興は下手な人には務まらないものであり、同時に即興を任されるようになるという事は、1人の演奏者としてグループ内や観客から認められるという事でもあるわけです。
玉田は初心者だったので、グループが結成されてからの当面は即興を行わせてもらえませんでした。
しかし、大きな舞台を前に即興を行ってよいと2人から許可が出て、満を持して大舞台で即興を演奏する事になったのです。
このシーンもマンガと映画で少し異なる部分があるのですが、それぞれで玉田の即興シーンを見かけてみるのも、とても面白いと思います。
また映画では当然、玉田の即興シーンの音もあるのですが、映画内でも間違いなくかっこいいシーンに入るので、ぜひ見てみてください。