黒執事アンダーテイカーは死亡？過去や正体黒幕かネタバレ考察！敵で裏切り？何者で最強？

アンダーテイカーは枢やな先生の大人気漫画『黒執事』に登場する謎多きキャラクターです。

彼は物語が進むにつれて重要な存在として活躍します。

2025年4月には最新アニメ「緑の魔女編」も放送予定で再び注目を集めています。

ここでは、作中でもっとも謎に包まれた人気キャラクター、アンダーテイカーの正体から、真の目的、そして彼の魅力について解説します。

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アンダーテイカーとは何者なのか？その正体と過去をネタバレ！

アンダーテイカーは「元」死神

長らく謎に包まれていたアンダーテイカーの正体が明らかになったのは、「豪華客船編」のことでした。

その正体は、なんと元死神で、しかも死神派遣協会から逃亡した「伝説のお尋ね者」だったのです。

黒執事の世界の死神は、通常黄緑色の瞳と眼鏡、そして魂を刈り取るための武器「死神の鎌（デスサイズ）」を所持しています。

死神の仕事は「走馬灯劇場（シネマティックレコード）」で死亡予定者の記憶を再生し、審査して魂を回収することです。

しかし、アンダーテイカーは眼鏡をかけておらず、前髪で目を隠しています。

さらに、死神を辞める際に必ず返却しなければならないデスサイズも持っています。

アンダーテイカーは70年前に死神派遣協会から逃亡し、その際に本部を半壊状態にまで追い込みました。

死神を辞めてからもデスサイズを持ち出すという禁忌も犯し、死神派遣協会から追われる身となっています。

「死神と呼ばれるのは半世紀ぶり」と発言していることから、長い間人間社会に溶け込んでいたことがわかります。

「白髪チャン」と呼ばれたエリート死神の素顔

死神時代のアンダーテイカーは、今からは想像もつかないほど真面目な性格で、回収課で成績トップという優秀な死神でした。

彼は科捜課のオセロと同期で、生前の名を名乗らず冥籍番号で通っていたため、オセロからは「白髪チャン」と呼ばれていました。

また、死神時代は死者を「魂を回収すべき対象」としか見ていなかったのに対し、現在は死者に深い敬意を払っていることから、彼の死生観が大きく変化したことがうかがえます。

アンダーテイカーの本名とは？真の名前を考察！ファントムハイヴ家との繋がりと遺髪入れの謎

生前の名前は「セドリック・K・ロス」という説

「アンダーテイカー」は英語で「葬儀屋」を意味する職業名であり、彼の本名ではありません。

では、アンダーテイカーの本当の名前は何なのでしょうか？

作中ではまだ公式に明かされていませんが、有力な説として「セドリック・K・ロス」という名前が挙げられています。

この説の根拠となっているのは、「緑の魔女編」に登場する死神が持つファントムハイヴ家の家系図です。

この家系図にはシエルの祖母「クローディア・ファントムハイヴ」の夫でシエルの父「ヴィンセント・ファントムハイヴ」の父親としてセドリック・K・ロスという名前が記されています。

しかし、他の先祖と異なり、セドリック・K・ロスだけ生没年が吹き出しで隠されてわからないようになっています。

あと家系について出たけどやっぱりそういう家系なのね。クローディアも葬儀屋と関わりあったのかな〜。bが誕生日でdが死亡日だとは思うけど一番右のセドリックって誰だっけ… pic.twitter.com/hv8SuCzNsg

— おにみち (@nksmskn) March 18, 2015

死神は元々人間であり、自殺した罰として死神になることが作中で明かされています。

もし、セドリック・K・ロスがアンダーテイカーだとすれば、生没年が不明なのは、普通ではクローディアの夫になれないほど、明らかに昔の時代の人間だったからと考えられています。

また、緑の魔女編では、死神たちがシエルの家系図を見て「そういう家系か」と納得する場面があり、ファントムハイヴ家に死神の血が流れている可能性も示唆されています。

クローディア・ファントムハイヴの遺髪入れに秘められた思い

アンダーテイカーとファントムハイヴ家との関係を探る上で重要なのが、遺髪入れの存在です。

アンダーテイカーは7つの遺髪入れを持っており、そのうちの1つにシエルの祖母「クローディア・ファントムハイヴ」の名前が記されていました。

「豪華客船編」でセバスチャンとの戦いの際、アンダーテイカーはこの遺髪入れを落としてしまいます。

「小生の宝物なんだ」と言うほど大切にしていた遺髪入れに、クローディアの髪が入っていたことから、二人の間には特別な関係があったと考えられます。

アンダーテイカーの遺髪入れ。そういえばそんなのありましたね #黒執事 #BlackButler pic.twitter.com/ltie7N7znY

— ガタリノフ (@GATARI03) June 22, 2024

敵か味方か？シエルを巡る裏切りの真相と黒幕としてのアンダーテイカー、そして死者蘇生の実験

歪んだ肉人形（ビザール・ドール）の実験

アンダーテイカーは長年死神として魂を回収する仕事をする中で、「終わりを迎えたシネマティックレコードの続きをつないだら、肉体はどうなるのだろう」という疑問をもちました。

黒執事の世界では、「肉の身体」と「魂」が揃っており、「走馬灯」を記憶し続けるものが生者とされています。

そして身体が朽ち、魂が回収され、走馬灯が終わりを迎えれば死者となります。

アンダーテイカーは魂を失い、終わりを迎えた記憶に偽の記憶を繋ぐことで、肉体が「まだ人生が続いている」と勘違いし、魂がないまま活動を再開するという現象を発見したことで「死者蘇生」に興味を持つようになりました。

しかし、この実験で生まれた存在は自我を持たず、魂を求めて生者を襲う危険な存在でした。

彼はこれを「歪んだ肉人形（ビザール・ドール）」と名付けました。

アンダーテイカーは走馬灯を操作できても、魂そのものを作り出すことはできず、完全な蘇生には至っていません。

豪華客船編と名門寄宿学校編での暗躍

ビザール・ドールが初めて大規模に登場したのは「豪華客船編」です。

大量のビザール・ドールが豪華客船内に放出され、大暴れし、パニックになりました。

そして、ビザール・ドールを作り出した黒幕がアンダーテイカーであることが明かされ、シエルたちを裏切った形となります。

死神は魂を正しく回収することが仕事であり、人間界への人の生死に関わる干渉はルール違反です。

ここから、悪魔のセバスチャンVS元死神のアンダーテイカーVS現役死神のグレルという三つ巴の戦いが繰り広げられます。

続く「寄宿学校編」では、シエルがウェストン校の校長の正体を暴こうと真夜中のお茶会に潜入します。

そこに現れた校長こそアンダーテイカーでした。

彼は4人の監督生が犯した殺人罪を隠し、その死体をビザール・ドールの実験に使用していたのです。

ビザール・ドールも進化を遂げており、豪華客船編では「全く自我を持たない」状態だったものが、寄宿学校編では「少し自我をもった」状態に進化していました。

このシーンアガレス先生は血が「ドクドク」流れてるよね。ビザールドールはならなかったのに。頭打ってケガしても平気だと印象付けるためって言われたら終わりだけど、こう思ったのは考えすぎですかね。「心臓動いてる」のでは？？ pic.twitter.com/lj3pfGUZZC

— ここん (@kokon_173) July 9, 2017

これは、アンダーテイカーが走馬灯につなぐ記憶の質を変えたためです。

豪華客船編では適当に作った偽の記憶を繋いでいたのに対し、寄宿学校編では死者が生前に抱いていた将来への願望を集めて繋げるようになったのです。

これにより、限りなく人間に近いビザール・ドールを作ることが可能になりましたが、未来の記憶の量と質に左右されるため成功率は低いままでした。

シエル兄の蘇生と真の目的

そして「青の教団編」では最高傑作のビザール・ドール「兄シエル」が登場します。

物語の中で「シエル・ファントムハイヴ」として活躍していたのは実は双子の弟で、本当のシエルは兄でした。

ファントムハイヴ家が襲われた際、双子は奴隷商人に売られ、兄シエルは悪魔召喚の生贄にされました。

復讐のため悪魔と契約した弟は兄の名前「シエル」を名乗り、伯爵となったのです。

セバスチャンが召喚され、周りを焼き払った際、アンダーテイカーは炎の中から兄シエルの死体を救出していました。

そして弟シエルのそばで協力をしながら、裏で兄シエルの復活のための実験を進めていたのです。

実験を重ねた結果、兄シエルは生きている人間と変わらないぐらい、自分で考え自分で動く存在となりました。

こんなに愛しそうにビタラビ抱きしめてたのに、次の瞬間には処分しろって言い放つのヤバすぎる…
兄シエルってメンヘラでヤンデレっぽいんだよな… pic.twitter.com/4XVYu3CmmH

— シーラ (@sebacie_1214) September 22, 2024

しかし、完全復活ではなく、生命維持には大量の血液が必要でした。

そのためアンダーテイカーは「スフィア・ミュージックホール」など血液を集めるための施設を作りました。

アンダーテイカーがここまでしてシエル兄を蘇らせようとした理由について、彼は「ただ我慢ならなくなったんだよ これ以上ファントムハイヴを失うのは」と語っています。

この言葉からは、ファントムハイヴ家に対する深い思い入れが感じられます。

アンダーテイカーの最後は死亡？その後はどうなる？展開予想！

アンダーテイカーに「許される日」は来るのか？

黒執事の世界の死神は元々人間であり、自殺した人間が罰としてなる存在です。

そして「許される日」までこき使われるのです。

この「許される日」については詳細が明らかになっていませんが、ファンの間では、天寿を全うした人間と同じ死が許される日なのではないかと考察されています。

これは自殺した人間にとっては死ぬことが褒美になると考えられるからです。

死神時代のアンダーテイカーは非常に真面目に仕事をこなしており、早く許される日がくるのを待っていたのかもしれません。

しかし、現在では死神派遣協会を離脱し、追われる身となっています。

そして「まだ殺されるわけにはいかない」と発言していることから、今は目的を達成するまでは死ぬわけにはいかないことが考えられます。

彼が捕まってしまった場合、死神に戻って許される日までこき使われるのか、または別の重い罰がまっているのか、そもそも捕まらずに目的を達成し、そして死を迎える算段が彼にはあるのか、今後の展開に注目です。

ファントムハイヴ家への執着とシエルとの最終決戦

クローディア・ファントムハイヴの遺髪を肌身離さず持ったり、シエルの兄を蘇生させたりと、アンダーテイカーはファントムハイヴ家へ異常なまでの執着が見られますが、その真の理由は不明です。

現在、アンダーテイカーは兄シエルと行動しており、弟シエルとは敵対関係にあります。

そして今後の展開として考えられるのが、悪魔セバスチャンとの直接対決です。

この時に「なぜファントムハイヴ家に執着しているのか」や「ファントムハイヴ家の秘密」について語られるのではないかと予想されています。

そして弟シエルとの関係がどのように決着するのか、和解するのか決別したままなのか、物語において重要な役割を果たすでしょう。

元死神が操る武器「デスサイズ」と最強の戦闘能力

元死神が持つ禁断のデスサイズ

デスサイズは死神派遣協会から許可を得て使用する支給品であり、通常は死神を辞める際に返還しなければなりません。

しかしアンダーテイカーは協会を脱退した後もデスサイズを持ち出し、独自のカスタマイズを施しています。

アンダーテイカーのデスサイズは大鎌の形をしており、彼自身により骸骨の装飾が施されています。

やっぱ葬儀屋のデスサイズめちゃくちゃかっこいいな。厨二心をくすぐられる。 pic.twitter.com/VVSYGc1eYS

— ْ (@shikabane_kun) June 18, 2024

また、「持ち出すのに苦労した」と語っており、なぜそこまでしてデスサイズを持ち出したかったのか、その理由も不明です。

複数の死神やセバスチャンと渡り合う圧倒的な戦闘力

アンダーテイカーは作中トップクラスの戦闘能力を持ち、作中最強とも言われるセバスチャンと同等かそれ以上の強さを誇ります。

特に「豪華客船編」ではセバスチャン、グレル・サトクリフ、ロナルド・ノックスという3人の強者を相手にしながらも、会話を続けるほどの余裕を見せます。

デスサイズを自在に操り、補助武器として無数の卒塔婆（墓標）も使いこなします。

さらに、アンダーテイカーはシエルを人質に取り、その隙にデスサイズをセバスチャンの背中に突き刺して重傷を負わせました。

かつて死神協会を離脱する際に本部を半壊状態にしたという逸話からも、その戦闘能力の高さが窺えます。

声優 諏訪部順一さんが演じるアンダーテイカーの魅力！「小生」という一人称と「ヒッヒ」という笑い声

諏訪部順一さんが吹き込むアンダーテイカーの魅力

アニメ『黒執事』でアンダーテイカー役を演じるのは、人気声優・諏訪部順一さんです。

普段は渋い低音のイケメンボイスが魅力的な諏訪部さんですが、アンダーテイカーを演じる際には不気味な声を聞かせてくれます。

特に『劇場版 黒執事 Book of the Atlantic』ではアンダーテイカーが大活躍します。

諏訪部さんはアンダーテイカーのいつもの不気味な声からかっこいい声へと変え、ファンを魅了しました。

「小生」と「ヒッヒ」が作り出す独特の雰囲気

アンダーテイカーの一人称は「小生」です。

この古風な一人称は、アンダーテイカーの他のキャラクターよりもずれている独特な雰囲気を醸し出します。

また、「ヒッヒ…」という笑い声もアンダーテイカーの特徴であり、彼が登場するシーンでは必ずと言っていいほど聞かれます。

彼は情報提供の対価として現金ではなく「極上の笑い」を要求するなど、シエルも認める「変人」です。

死に関わる職業でありながら常に陽気な態度をとる、アンダーテイカーの不思議な魅力を引き出しています。