裏バイト逃亡禁止を全巻無料で読む方法紹介!漫画アプリで最新刊までタダ?田口翔太郎作!白浜和美と黒嶺ユメの怖い体験

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悩んでいる人
『裏バイト逃亡禁止』を全巻無料で読む方法が知りたい。

 

本記事はこんな疑問を解決します。

 

ご紹介する方法は、登録不要もちろん合法です。違法手段ではないので、安心してください。 

『裏バイト逃亡禁止』は漫画アプリ『マンガワン』で読める

いきなり、結論です。

 

『裏バイト逃亡禁止』は、こちらの小学館が運営する漫画アプリマンガワンにて全巻無料で読むことができます。

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というのも『裏バイト逃亡禁止に』は、『マンガワン』で独占連載されている作品だからです。

 

安心安全に、そしてタダで『裏バイト逃亡禁止』を全巻無料で読破したい方は『マンガワン』を使う方法が最もお得です。

『マンガワン』は小学館が運営する公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。

 

また『マンガワン』では、『裏バイト逃亡禁止』以外にも

  • 闇金ウシジマくん
  • アフロ田中
  • 土竜の唄
  • アイアムアヒーロー
  • ケンガンアシュラ
  • ケンガンオメガ
  • 今際の国のアリス
  • 青のオーケストラ
  • ブラックジャック
  • 火の鳥
  • 薬屋のひとりごと
  • からかい上手の(元)高木さん
  • ダンベル何キロ持てる?
  • めぞん一刻
  • プロミスシンデレラ
  • おやすみプンプン
  • 灼熱カバディ
  • 送球ボーイズ
  • 出会って5秒でバトル
  • モブサイコ100

などなど、名作と呼び声高いマンガを数多く無料で読むこともできます。

半端ない量の有名マンガを随時、無料配信してくれるので、マンガ好きの私は、とても重宝しているアプリです!

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また漫画アプリに関して言うと、同じく小学館が運営する漫画アプリサンデーうぇぶりや集英社が運営するヤンジャンも特にオススメです。

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以下のような有名作品が随時、更新され無料で読むことができます。

 

『サンデーうぇぶり』で無料で読める主な作品一覧
  • 名探偵コナン
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  • 犬夜叉
  • MAJOR(MAJOR2nd)
  • switch(スイッチ)
  • からかい上手の高木さん
  • 銀の匙
  • ドロヘドロ
  • だがしかし
  • らんま1/2
  • 境界のRINNE
  • うる星やつら
  • マギ
  • 今際の国のアリス
  • 焼きたて!!ジャぱん
  • うえきの法則
  • からくりサーカス
  • 月光条例
  • 双亡亭壊すべし
  • 妖逆門
  • 烈火の炎
  • ゾン100
  • タッチ
  • 信長協奏曲
  • 結界師
  • 魔王城でおやすみ
  • 今日から俺は!!
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  • ARMS
  • 舞妓さんちのまかないさん
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などなど…

 

『ヤンジャン』で無料で読める主な作品一覧
  • 東京グール:re(東京喰種:re)
  • キングダム
  • GANTZ
  • BUNGOーブンゴー
  • DINER ダイナー
  • 高校鉄拳伝タフ
  • TOUGH-タフー
  • かぐや様は告らせたい
  • テラフォーマーズ
  • リクドウ
  • 久保さんは僕を許さない
  • TIEMPO-ティエンポー
  • 干物妹!うまるちゃん
  • サラリーマン金太郎
  • 息子がかわいくて仕方がない魔族の母親
  • 群青戦記
  • 元ヤン
  • ハチワンダイバー
  • ウマ娘-シンデレラグレイ-
  • LIAR GAME
  • 地獄先生ぬ~べ~
  • ゴールデンカムイ
  • 推しの子
  • 九龍ジェネリックロマンス
  • ジョジョの奇妙な冒険
  • 少年のアビス
  • 明日ちゃんのセーラー服
  • シャドーハウス

などなど…

 

「無料でマンガを楽しみたい!」という方は『マンガワン』と併せて使ってみてはいかがでしょうか?

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次に『マンガワン』の使い方(システム)を簡単にご説明します。

『マンガワン』の使い方を簡単に紹介

マンガワンを無料でお楽しみいただくには、以下のライフSPライフの使い方をマスターしておくだけでKOです。

簡単に説明していきます。

『ライフ』とは?取得方法と使い方を解説

ライフとは?
  • ライフとは、アプリ内で漫画を読むために必要なアイテム
  • 朝9時、夜9時に4ライフずつ配布される(1日計8ライフ貰える)
  • 1ライフ消費で好きな作品(漫画)を1話無料で読むことが出来る

以上が簡単なライフの取得方法と使い方の説明です。

 

つまり毎日、計8枚配布されるライフを使って1日に8話分の作品をタダで読めるシステムです。

 

但し1点だけ注意があり、ライフを4つ以上貯めこむことは出来ません

 

朝9時に4ライフが配布され、その4ライフを使わずに夜の9時を迎えたとしても新たにライフが加算されることはないので注意が必要です。

『SPライフ』とは?取得方法と使い方を解説

SPライフとは?
  • SPライフとは、アプリ内で漫画を読むために必要なアイテム
  • ライフがなくなってしまった場合でもSPライフを使用することで好きな作品(漫画)を1話無料で読む事が出来る
  • 新規ダウンロード特典でSPライフが50枚付与される
  • 毎日、短い広告動画を1度見るだけでSPライフが1枚付与される

以上が簡単なSPライフの取得方法と使い方の説明です。

 

下記画像のように新規ダウンロード特典では、SPライフ50枚無料配布されます。(50話分)

 

そして毎日、短い広告動画を視聴することで漏れなく1SPライフを取得することが出来ます。(アプリを起動すると↓の画面が表示されます)

つまり『マンガワン』を新規ダウンロードした暁には特典で貰えるSPライフ50枚で好きな作品を50話(巻数にして6~7冊分)を一気に読破できてしまうのです。

 

控えめに言わずとも読者ファーストの神アプリ。是非、一度試してみる事をオススメします。

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『裏バイト逃亡禁止』の世間の評価は?

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『裏バイト逃亡禁止』あらすじ紹介!

裏バイト。

 

それは何でもありの高額収入のアルバイトです。

 

裏からやってきた人間は、仮に死んでも捜索届けは出されない。

 

死んでも文句は言えない、そんな危険なアルバイトの破格の報酬は、命の値段。

 

白浜和美(しらはまなごみ)と黒嶺ユメ(こくりょうゆめ)は、お互いにとある理由で大金を欲しているフリーターです。

 

偶然出会った二人の隠された関係とは?

 

何でもありの裏バイト、そこで起こることとは?

 

狂気と怪奇の渦巻く「裏」の世界で、命を賭けて金を稼げ!

『裏バイト逃亡禁止』見どころ紹介!

見どころ① 白浜と黒嶺の一見奇妙な、しかし深い友情

見た目から性格まで何から何まで正反対の二人は、合わなさそうに見えて最高のコンビ。

 

二人は中学の同級生で、そこそこ親交もあったようですが、再会した時、白浜は黒嶺のことを覚えていませんでした。

 

初めこそ仕事に対するスタンスの違いでギクシャクしていた二人でしたが、回を追うごとに徐々に変化し深まっていく関係は、バディものとしても面白いです。

 

危機察知能力は高いけれど回避力のない黒嶺と、危機察知能力はないけれど度胸と柔軟性のある白浜は、お互いの欠点をカバーしあう相性抜群のコンビ。

 

対比ができるダブル主人公の構図は、よくある漫画の手法ですが、それだけにやはり王道です。

 

外れのない安定感と二人のテンポの良い掛け合いは、信頼感も垣間見えて胸アツです。

 

裏バイトなんかに手を出す二人は、互いに訳ありで孤独なはずなのに、お互いに関しては目に見えない繋がりを信じて寄り添う二人。

 

今は亡き父と二人で過ごした幸せな過去に縋りたいと思った白浜が、黒嶺との言葉を思い出して辛い現実に立ち戻ることを決心するシーンは涙なしでは見られません。

 

お金を貯めたら一緒に旅行をしようと切り出す白浜に対して、黒嶺は戸惑いながらもそれを了承します。

 

その黒嶺の優しい笑顔を見た時には、二人が出会えて本当によかったなあと思わずにはいられません。

 

しかし、この二人の関係は、作中でもあまりまだ深いところまで明かされていません。

 

何故、基本的には相手に線引きして付き合う白浜が、黒嶺にだけ心を開いているのか?

 

何故、黒嶺だけが白浜のことを覚えていたのか?

 

何故、黒嶺は白浜の側にいるよと断言してくれるのか?

 

どこか奇妙な点を残しつつも、互いに助け合いながら危険な裏バイトを駆け抜けていく二人の結末に注目です。

見どころ② 気持ち悪さ満載の怪異たち

危険な裏バイト。

 

その破格の報酬は、命の値段です。

 

裏バイトでは、意味のわからないことがたくさん起こります。

 

それはもはや怪異と呼んでも差し支えのない、不気味で恐ろしい現象ばかり。

 

怖いのは人ならざるものであったり、はたまた狂ってしまった人の成れの果ての姿であったり。

 

恐怖の連続が続く本作で、それらは常に大迫力と異質さをもって、私たち読者や白浜たちの前に現れます。

 

生理的な嫌悪感を掻き立て、本能的な恐怖を煽る怪異たちの姿。

 

そのビジュアルはいっそ衝撃的で、怖いのに目を離すことができません。

 

漫画というメディアの特性上、視覚的に恐怖を訴えて来る怪異のビジュアルは重要なポイントです。

 

その描き方次第で、作品の質が左右されると言っても過言ではありません。

 

本作では、訳のわからないうちに訳のわからないものに脅かされるパニックホラー的な要素も、人の怨念や欲をうまく利用した怪談的な要素もたっぷりです。

 

ホラーと一口に言っても、多様な怖さ、気持ち悪さがありますが、本作ではそのどれもを最高に楽しむことができるでしょう。

 

それはひとえに、作中で描かれる怪異たちの絶妙な気持ち悪さが魅力的で、私たち読者を震撼させるからだと考えられます。

 

この気持ち悪さ、癖になること間違いなしです。

見どころ③ 怖いのにコミカル

前述したように、この作品で描かれる怪異の不気味さや気持ち悪さはホラー作品として素晴らしいです。

 

ですが、怖いだけではない、というのがこの作品の魅力です。

 

怪異に対し、それに対峙する人間たちの姿はどこか愉快に描かれます。

 

その対比というか、温度差のようなものは、ホラー作品にあまり似つかわしくないコミカルさがあります。

 

それに一役買っているのは、白浜の常軌を逸した豪胆さや、黒嶺の謎のフリーズ体質、篠月の加減を知らない馬鹿さ加減でしょう。

 

特に、怪異に殴りかかろうとする白浜の脳筋っぷりや、明らかにヤバイのに全くそれを察知していない篠月の図太さには思わず笑ってしまいます。

 

目の前で恐ろしいことが起こっているのに、それに対峙する白浜たちはあたふたするでもなく、いっそ清々しいほど普通にしているのがどこか面白い。

 

怖さに慣れたら、各所に散りばめられている、クスッと笑えるところも余すところなく楽しめます。

見どころ④ 「怪異」とそれに立ち向かう姿から見える人の生き方

繰り返しますが、怖いだけじゃない、というのがこの作品の魅力です。

 

もちろん、メインの要素はホラーなのでただただ怖い!という話もありますが、本作にはそれだけではない話も多くあります。

 

そもそも、この作品で脅威として現れる怪異とは、一体何なのでしょうか。

 

ただ理由もなく存在する、訳のわからない何かに理不尽に生活を脅かされる……。

 

パニックホラーとしては定番ですが、その実、怪異の正体は人の醜い欲そのものの具現化だったりします。

 

例えば嫉妬や強欲。

 

誰もがそういった感情に覚えがあるはずです。

 

どうしようもない感情、衝動というものは、人間であれば誰でも抱きます。

 

怪異を生み出すのが人間だとして、それに立ち向かっていく白浜たちも同じように人間です。

 

結局は作中でも日常でも、私たちを脅かすものは人間で、それに立ち向かうのも人間ということなのでしょう。

 

そういう視点で見ていくと、白浜たちの言動には思わず頷いてしまうような、異様な説得力がある時があります。

 

「自分だけが可哀想だと思ってんじゃねーぞ」

 

これはラジオの司会者に執着し、自殺した女性の怨念が具現化した怪異に対して白浜が言った言葉です。

 

言われてみれば当たり前のことですが、そうはっきり言うのはどうにも憚られる言葉です。

 

それでも、言わなければいけないときというのはあります。

 

ズバッと言い切った白浜に、どこか胸がすくような思いになりました。

 

これ以外にも、白浜は時折意味深なことを言います。

 

それは彼女の価値観から出る言葉なのでしょうが、やはり白浜はキャラクターではありつつも、一人の人間として作中を生きているんだなあと思わずにはいられません。

 

白浜の他にも、本作では懸命に生きているキャラクターたちが登場します。

 

彼らの言動に注目して読めば、怖いだけじゃない経験ができるかもしれません。

 

『裏バイト逃亡禁止』主な登場人物紹介!

白浜和美(しらはまなごみ)

本作の主人公の一人で、裏バイト歴の長いフリーター。

 

髪を明るく染めていて、ピアスもいくつか開いている、外見はヤンキーのような女性です。

 

スレンダーな体型で、見た目はどことなくチャラそうな印象。

 

派手な外見に加えて軽い口調、崩れた敬語などから、怖そうな人物のように感じられます。

 

しかし、実際は面倒見の良い姉御気質で、後輩思いの白浜。

 

襲いくる怪異の姿にも怯まずに向かっていく姿勢や、理不尽に屈せず噛み付くような勢いで反論する姿は見ていて好感が持てます。

 

黒嶺と出会うまでは、危険が多くある裏バイトを、ずっと一人でこなしてきた白浜。

 

はじめのうちは、自分の保身のために周りとはドライなスタンスを貫いていますが、ところどころで根の優しさが垣間見えるところも。

 

1話からバディを結成し、一緒に仕事に取り組む黒嶺ユメとは、今や親友と呼べる関係。

 

最初はギクシャクしていましたが、中学の同級生だと知って二人の関係は一転。

 

お互いの安全のためというビジネスライクな雰囲気で始まった二人でしたが、話数を追うごとに徐々に仲は深まります。

 

黒嶺と出会う前からもずっと危険な裏バイトをいくつもこなしてきた白浜は、そのうち界隈で「不死身の白浜」と呼ばれるようになるほど。

 

白浜の回避力と度胸、そして悪運は折り紙つきです。

 

そんな白浜が裏バイトを始めたのは、彼女の夢のため。

 

その夢とは、世界一周旅行をすることです。

 

世界一周を夢見るようになったきっかけは、彼女が父子家庭で経済的にも余裕がなく、旅行など外に行く機会がなかったから、と推測できます。

 

作中には、旅行雑誌を夢中で読む中学生時代の白浜の姿も見られます。

 

父子家庭に育った白浜の父は、子供を養うためにも仕事で忙しくしており、白浜は寂しい思いをすることが多かったようです。

 

父との関係は良好のようでしたが、現在は死別しています。

 

負けん気が強く、自立しているように見える白浜ですが、その裏では寂しさをずっと抱えているようです。

 

勝ち気な印象の強い外見に反して、内側では繊細な部分も抱えているところが人間味に溢れていて魅力的です。

黒嶺ユメ(こくりょうゆめ)

本作の主人公の二人目。

 

白浜とは対極的に、黒髪ロングの大人しい印象の女性です。

 

蒸発した両親の借金を抱えている黒嶺は、裏バイトの破格の報酬を目当てに危険な仕事をはじめました。

 

黒嶺は見た目通り、真面目で神経質な性格で、軽い雰囲気の白浜とは仕事に対するスタンスで対立することもしばしば。

 

裏バイトはその危険性もあり、保身と破格の報酬を独占に夢中で、他人を顧みない人も多いのですが、黒嶺にはそういったところがありません。

 

むしろ少々お節介で、困っている人を放っておけないタイプです。

 

裏バイトを一人でこなしてきた時間が長い白浜からは、度々そのお人好しなところを指摘されますが、そんなところも彼女の魅力のひとつ。

 

一見、どこにでもいるような女性に見える黒嶺。

 

ですが、彼女には特殊能力があります。

 

それは、危険なことを感じとると、「クサイ」臭いを感知するという力。

 

危険なことしかない裏バイトで、この力は非常に役に立ちます。

 

危険なものには「黒い臭い」、反対に安全なものに関しては「白い臭い」を感じ取ります。

 

ただし、良いことばかりではありません。

 

確かに危険を感じ取ることはできるのですが、黒嶺には、「自分の処理能力を超えることに遭遇するとフリーズしてしまう」という欠点があるのです。

 

フリーズしてしまうと、黒嶺は考えることも動くこともできなくなってしまうのです。

 

そこをカバーするのが、バディの白浜。

 

豪胆な白浜は、度々フリーズする黒嶺を間一髪で救っています。

 

白浜とは中学の時の同級生ですが、二人が再会したのは、森のレストランのホールスタッフのバイトをしたときでした。

 

この時、黒嶺は自分の能力を頼りに白浜を手助けし、白浜は結果的に黒嶺に救われたのです。

 

一緒に危険を乗り切ったのをきっかけに二人はバディを組むことになります。

 

危険を感じ取ることはできるけれど、対処するのは難しい黒嶺に対し、危険を感じることはできない代わりに持ち前の度胸で乗り切ることはできる白浜。

 

見た目も性格も正反対ですが、だからこそ二人のコンビはまさに最強。

 

欠点を補い合い、協力して、尋常じゃない危険が付き纏う裏バイトを乗り越えていきます。

 

黒嶺は、孤独を恐れる節のある白浜に寄り添ってくれる頼もしい存在ですが、いまいち考えていることが読めない部分もあるように感じます。

 

白浜に比べて、まだ黒嶺に関しては作中でも情報が少なく、これからの展開が楽しみなキャラクターです。

篠月橙(しのつきだいだい)

本作のサブキャラクター的な存在。

 

裏バイト歴はまだ浅く、白浜や黒嶺にとっては後輩のようなポジションです。

 

底抜けに明るい能天気な性格で、終始不穏な雰囲気の漂う作中では貴重なギャグ兼癒し要員。

 

能天気といえば聞こえは良いのですが、端的に言えば、篠月は折り紙つきの馬鹿。

 

裏バイトを始めた理由も、友人に騙されて借金を背負わされたから。

 

それでも、裏バイトに来たことで白浜や黒嶺に会えたと喜ぶ篠月は、悪い奴には見えません。

 

奇跡的なアホとポジティブさが、どこか憎めないキャラクターで可愛らしく感じられます。

 

白浜と黒嶺とは、一応バディの関係のようですが、毎回は登場しません。

 

放っておいたら何かやらかして死にそう、という白浜の面倒見の良さもあり、たびたび登場します。

 

篠月の登場する回は、話のテンポの良さや篠月の明るさに救われることも多く、個人的には出て来てくれると嬉しいキャラクターですね。

八木(やぎ)

8話から登場する準レギュラー的ポジションの男性。

 

裏のアルバイターではなく、裏専門の探偵として登場します。

 

無精髭が特徴的な、競馬に目がないどうしようもない中年男性。

 

ですが、探偵としての腕は確かなようです。

 

白浜たちを探偵助手として雇ったことをきっかけに、度々登場するようになります。

 

怪異の調査をし、得られた情報から仮説を立てるのが得意で、その情報を白浜たちに提供してくれる、ちょっとしたアドバイザーのような存在です。

 

彼自身は、怪異の調査や仮説を立てるのには興味があるようですが、それ以外のことにはあまり頓着しないようです。

 

怪異によって人が死のうが、そんなことには興味がない、といったドライな風体です。

 

彼が登場する話は、ちょっとしたホラーサスペンスのようなテイストのものが多く、ただのパニックホラーとは一線を画します。

 

彼からどことなく漂う哀愁のせいか、作中では珍しい切ない読み味のものも。

 

まだ詳細の明らかになっていないキャラクターですが、今後彼に関する掘り下げはあるのでしょうか。

 

裏専門の探偵なんて、よっぽどの事情がありそうですが……。

 

個人的には、背景にとっても興味がある人物です。

赤川(あかがわ)

白浜たちに裏バイトの仕事を仲介してくれる女性です。裏バイトでは元締めのような存在なのでしょうか。

 

見た目は眼鏡が印象的などこにでもいそうな女性ですが、やはり裏バイトに関わる人間。

 

少し変わっています。

 

登場する時はだいたい怒っているときが多く、キレるポイントの多い謎の女性です。

 

何か裏がありそう……という訳でもないのですが、度々登場する人物なので覚えておくと良いかもしれません。

『裏バイト逃亡禁止』序盤のネタバレ紹介!

第1話 ホールスタッフ

裏バイト。

 

それは、何が起こっても文句は言えない、危険な高額バイトです。

 

白浜(しらはま)と黒嶺(こくりょう)が今回裏バイトとしてやってきたのは、森のレストランのホールスタッフ。

 

二人を雇ったオーナーは自然を愛する、人の良さそうな中年の男性。

 

初対面(?)の二人は、彼の元でしばらく住み込みで働くことに。

 

共同生活をするにあたり、黒嶺は白浜に歩み寄りを見せようとしますが、白浜は取り合いません。

 

仕事中も客と話してばかりで働かない白浜にイライラさせられていた黒嶺は、ついにキレます。

 

「アナタ!昔っから全然変わってないのね!」

 

黒嶺のその言い方に、白浜は引っかかりを覚えます。

 

まるで、昔会ったことがあるかのような言いぶりです。

 

しかし、そのことを指摘しても、何故か黒嶺はしらを切ります。

 

疲れていると言って、黒嶺はそのままシャワーを浴びに行ってしまいます。

 

「融通利かなさそうな姉さんだ」

 

「「協力者」が欲しかったけど、私とは完全に水と油だな」

 

一方の白浜は、森を散歩しながらそう思案します。

 

「いざという時、その方が気が楽だ」

 

ただの接客のバイトで、時給1万5000円。

 

何かないはずがない、と白浜は睨んでいます。

 

裏バイトは、何が起こってもおかしくありません。

 

その危険を乗り切るために協力者を探していた白浜ですが、「いざ」という時に自分の身を最優先にしたいというのは当然の欲求です。

 

「何か大勢に……見られてる?」

 

森を散歩していた白浜はふと足を止め、振り返りました。

 

しかし、そこには何もありません。

 

生い茂った森があるだけです。

 

白浜は木の陰に誰かが居たのを見た気がしますが、当然そのような人影も見当たりません。

 

「起きて…」

 

白浜は、誰かに起こされて勢いよく起き上がりました。

 

夢でも見ていたのでしょうか。

 

起きた白浜は、頭痛がひどいことに気がつきます。

 

一方で白浜を起こした黒嶺は、部屋に立ち尽くしてブツブツと何かを言っています。

 

「くさい、くさい、くさい、くさい、くさい」

 

「クッサ!」

 

部屋を出て行く黒嶺。

 

そして白浜は見てしまいます。

 

黒嶺の後ろを、小さな子供がついていくのです。

 

当然、この部屋には白浜と黒嶺以外の人間はいません。

 

気になった白浜は、頭痛を押して部屋の外へ。

 

廊下では、オーナーが誰かと話していました。

 

「まあ、一回では……」

 

「なに、焦ることはないさ」

 

頭痛は段々と酷くなってきます。

 

白浜はそのまま、廊下に倒れてしまいました。

 

「いや、昨日は驚いたよ」

 

「廊下に倒れて、どうしたんだい」

 

次の日の朝、オーナーはそう白浜に声をかけます。

 

白浜は自身も記憶が曖昧なため、それとなくごまかします。

 

オーナーは相変わらず人が良さそうな笑みを浮かべ、白浜の体調を気遣います。

 

そんな彼は、悪い人には見えません。

 

白浜は思い切って聞くことにします。

 

「昨晩、誰と喋ってたんですか?」

 

オーナーはしばらく言い淀んだ後、妻がいると言います。

 

白浜と黒嶺が住んでいるところの二階に住んでいるというオーナーの奥さん。

 

白浜は挨拶をした方がいいのでは、と思いますが、オーナーには止められます。

 

奥さんは重い病気を患っていて、人に移るタイプだそう。

 

この森に来たのも、療養のためだったそうです。

 

白浜はオーナーを探るのはやめて、代わりに黒嶺に接触しますが、仕事中の私語は慎めと逆に遠ざけられてしまいます。

 

何かはわからないが、何かあるということは確実。

 

白浜は何度も何度も、森の夢を見ます。

 

見えない何かに追われ、追いつかれそうになる瞬間、いつも誰かに起こされるのです。

 

起こされた白浜はその日、なんとなく一階の休憩室に足を運びます。

 

そこには、消化器を抱えたまま眠る黒嶺の姿が。

 

謎でしかない光景ですが、とりあえず白浜は黒嶺の肩にブランケットをかけておきました。

 

二人とも気づいていませんでしたが、それをなんとも言えない様子で見ていた人がいました。

 

オーナーです。

 

その顔は、表情がごっそり抜けおちていていました。

 

次の日。

 

オーナーは二人に問いかけます。

 

「昨日の夜は一階でなにを?」

 

途端、黒嶺の様子がおかしくなります。

 

「くさいくさいくさいくさいくさいくさいくさい」

 

様子のおかしい黒嶺に、白浜は心配して声をかけますが、オーナーはまるでなにも見えていないかのように振る舞います。

 

「ダメだよ、白浜さん」

 

「夜はちゃんと寝ないと、」

 

その日、白浜が見た森の夢は、いつもと様子が違いました。

 

白浜を追いかけてくる何かは近寄ってこず、ただ笑っていたのです。

 

大きく口を開けて、不吉な声で、ただずっと笑っているのです。

 

「白浜さん」

 

白浜を起こしたのは黒嶺でした。

 

何かを予感した白浜は、オーナーの部屋に忍び込み、これまでのバイト代を盗み出します。

 

そして、黒嶺の待つ休憩室へ向かう道すがらで、不審な扉を見つけます。

 

(さっき開いてたっけ?)

 

そこには、誰かが椅子に座っていました。

 

とっさに、オーナーの奥さんのことを思い出した白浜は、慌てて挨拶をします。

 

「すいません、開いてたもんで……私、住み込みバイトの」

 

しかし、そこで言葉は途切れます。

 

そこにいたのは、白骨死体でした。

 

白浜は黒嶺を問いただします。

 

「知らない、私は何も知らない。ただ、二階は黒い匂いがする」

 

消火器を抱えながら、黒嶺はただそう答えます。

 

白骨死体のことを話すと、黒嶺は動揺しました。

 

「何!?ホントに何も知らないの!?なんでここに呼んだわけ!?」

 

白浜はてっきり、黒嶺は二階のおかしなことに気がついていて、一階に呼んだのだと思っていたので驚きです。

 

それに、「黒い匂い」というのも、白浜にはよくわかりません。

 

黒嶺は消火器を抱えながら、これは白い匂いがする、と言っていますが、やはり白浜にはわかりません。

 

その時、扉の外で靴音がします。

 

「おーい」

 

オーナーです。

 

白骨死体のことといい、白浜はオーナーを問い詰めようと扉を開けようとしますが、黒嶺がそれを止めます。

 

「くさいの。くさい、くさい、くさい……」

 

白浜には何のことだかわかりませんが、その尋常でない様子に、扉を開けるのはやめます。

 

なかなか開けられない扉にじれたのか、オーナーは言います。

 

「わかった。明日、ゆっくり話そう」

 

そして、立ち去って行きました。

 

と、思いきや。

 

ガンッッ

 

「帰ったと思ったか?残念!いるよ!」

 

扉に突き刺さったのは、斧のような刃物です。

 

引き抜かれた刃が開けたわずかな隙間から、オーナーの黒々とした目が覗き込んできます。

 

「黒嶺さん、逃げよう」

 

白浜は黒嶺を振り返りますが、黒嶺は動きません。

 

フリーズしてしまっているのです。

 

「ああっ!?この娘!思い出した!ユメちゃんだ!」

 

真面目で優等生で、完璧主義者だった中学のクラスメイト。

 

黒嶺には、自分の処理能力の限界を超えると固まって動かなくなるという癖がありました。

 

黒嶺は最初、白浜のことを知っているかのような口ぶりでしたが、二人は確かに知り合いだったのです。

 

「眠れないなら仕方ない。僕たちが、直接森に還してあげようね!」

 

黒嶺が固まっているその間にも、オーナーは斧を片手に笑顔で迫ります。

 

小脇には、あの白骨死体を抱えています。

 

「本当なら、寝たままなんの苦しみもなく森の糧になれたのに」

 

「どうやって夢から覚めた?」

 

「夢~?何言ってんのかさっぱりっすわあ~」

 

斧を片手に迫るオーナーを前に、それでも白浜は何とか時間を稼ぎます。

 

知り合いを見捨てるのは忍びないですが、白浜だって自分の命が優先です。

 

しかし、オーナーの言う「夢」から覚めたきっかけを思い出します。

 

「アンタか?ずっと起こしてくれてたの」

 

逃げる準備の整っている白浜ではなく、オーナーの斧はフリーズしてしまっている黒嶺に向きます。

 

果たして、白浜は黒嶺を見捨てることはできませんでした。

 

とっさに黒嶺の座っている椅子を蹴り倒し、斧の標的から逃がしたのです。

 

その功が奏して、黒嶺はフリーズ状態から解けます。

 

白浜は尚もオーナーの注意を引きつけようとします。

 

「奥さんもこうやって殺したんですかーっ!?」

 

「馬鹿者オッ!僕が妻を殺すものか!!」

 

オーナーの妻は病気で、助かる見込みはなかったそうです。

 

最期は森の近くにいたいと言った妻を伴い、オーナーは森の近くへ引っ越してきました。

 

「しっかーし!森は僕たちを見捨てなかったのだあっ!」

 

オーナーが言うには、森に「贄」を捧げることで、森が一時的に妻を蘇らせてくれるのだとか。

 

裏バイトで大金を掲げ、それに釣られてやってきた人間を、「夢」を見ている間に殺して、贄として捧げていたと言うことです。

 

尚も斧を振りかぶるオーナーに、黒嶺はとっさに手にしていた消火器でガードします。

 

斧が消火器をかち割り、中から白い粉が噴射して、オーナーは一時的に視界が悪くなりました。

 

そのすきに、白浜は黒嶺の手を取って逃げ出しました。

 

妻を亡くしておかしくなった男の妄言だと割り切ろうとした白浜ですが、納得がいきません。

 

白浜が見た子供のような何かは、途中で夢から覚めた白浜のせいで、不完全な状態だったのでしょうか。

 

思案しながらも走り続け、二人はかなり離れたところまできていました。

 

しかし、ここまでくれば大丈夫だろうと思ったその時、黒嶺が言います。

 

「くさい」

 

二人の背後には、夢で白浜を追ってきた謎の存在がすぐそばまできていたのです。

 

「どーしたの二人とも、死にそーな顔して」

 

朝になるまで森の中を走り回っていた二人は、いつの間にか街まで出てきていました。

 

店の常連さんが二人を見つけて声をかけてくれます。

 

適当に雑談に応じていると、常連さんがおかしなことを言い出します。

 

「アンタんたちんトコのオーナーも子供のころから知ってんだから!」

 

オーナーは、妻の療養を目的にここへ越してきたはずです。

 

子供の頃からこの辺りに住んでいるのだとしたら、話がかみ合いません。

 

「オーナーって越してきたんじゃ……ほら、奥さんの療養で……」

 

「あらやだ」

 

「あそこのオーナーはずっと独身よぉ」

 

後に聞いた話では、あの日以来オーナーは行方不明になったそうです。

 

店にはオーナーが着ていた服と、服を着せられた骨の標本が。

 

あれは白骨死体ではなく、服を着せられたただの標本だったということです。

 

「黒い匂いって何?」

 

白浜は、思い切って黒嶺に聞きます。

 

黒嶺曰く、それは危機察知能力のようなものだそうです。

 

嫌な予兆が、匂いとして表れるのだそう。

 

白浜は、黒嶺を誘います。

 

「ユメちゃんの力でリスクを回避すれば、ローリスクローリターンだ!」

 

「私と一緒に仕事したいの?ハマちゃん」

 

二人は噛み合っているんだか噛み合っていないんだかわかりませんが、雰囲気は最初に比べればかなり和やかです。

 

無事生還した二人は、コンビを組むことにします。

 

一方森では、オーナーが文字通り森と合体していました。

 

木の幹に吸収されたような、人面の幹がそこらに生えて、会話をしています。

 

「君とひとつになれて、本当に幸せだよ」

感想

場所や時間、夢と現実などが交互に入り乱れて、いい感じに混乱させられましたね。

 

オーナーは妻との死別で頭がおかしくなってしまった可哀想な人なのかと思い胸が痛みましたが、最後のオチでまたぞっとさせられました。

 

ホラーの鉄板ではありますが、「何が起こっているのかわからない」というのはやはり奇妙で恐ろしいですね。

 

結局、あの森には何がいて、オーナーは何になってしまったのでしょうか…。

第2話 ビル警備員①

コンビを結成した白浜と黒嶺が今回やってきたのは、都会のビルの警備員です。

 

ビルの前は、スーツに身を固めたサラリーマンたちが足早に行き交っています。

 

黒嶺は、中学のことを思い出していました。

 

廃病院に肝試しをしに行った時のことです。

 

白浜は今と変わらず、恐ろしいものに抵抗なく一人で進んでいってしまう性質でした。

 

今回も例に漏れず、警備を任された2人ですが、白浜は黒嶺を省みることなく仕事をこなしてしまいます。

 

今回の仕事は、ビルの深夜の警備。

 

白浜が経験者だとわかると、引き継ぎの警備員はあとを新人の2人に託してさっさと帰ってしまいます。

 

ただ、ひとつだけ。

 

「七階は念入りに見るように」

 

ということだけ、強く念押しされました。

 

七階には、昔浮浪者が住み着いていたことがあるらしく、当時の上司がそれに怒り狂い、担当の警備員をクビにしたのだそう。

 

だから、七階は重点的に見るようにと。

 

警備のバイトは初めての黒嶺のために、最初は2人で巡回することにした白浜と黒嶺。

 

その時、黒嶺が言い出します。

 

「クサい……天井。」

 

天井が臭うとのことで警戒しますが、特に変わったことはありません。

 

一階ずつ上がっていくたびに、匂いは濃くなります。

 

そして黒嶺は、臭いのは天井ではなく、上の方の階だと気がつきます。

 

「この上だ……「七階」に、何かある」

 

一方で、2人を置いてさっさと帰った男の警備員は、家でくつろいでいました。

 

酒を片手に野球観戦をし、鼻歌交じりに風呂に浸かり、すっかりリラックスした様子です。

 

そして、徐にスーツを着始めます。

 

「代わりの人間が入りましてね……私はもうお役御免なんです」

 

何かに語りかけている様子ですが、男性は自分の家にいて、男性以外には誰もいないはずです。

 

しかし、男性は何かに語りかけながら、満足そうな顔で首を吊る輪っかを眺めています。

 

「よしっ」

 

男性はそのまま、スーツ姿で首をつってしまいました。

感想

7階に何かがあるのは確定として、何があるのかはまだ見えてきませんね。

 

それにしても男性は一体誰に向かって話しかけていたのでしょうか。

 

独り言にしては、誰かに向かって言っているような印象を受けました。

 

その会話(?)は、まるで会社でお客さん相手に雑談でもしているような感じです。

 

「お役御免」という言葉にも引っかかりを感じますね。

 

自殺をしてしまいましたが、その表情はいっそ穏やかで、それも不気味です。

 

今後の展開が楽しみですね。

第3話 ビル警備員②

怯える黒嶺を置いて、白浜は七階に足を踏み入れたところでした。

 

七階は煌々と電気がつき、人もたくさんいました。

 

一見、ただのオフィスです。

 

(なんだよただの残業かよ)

 

黒嶺の言動や、先輩警備員の言葉に何かあるのかと構えていた白浜は拍子抜けします。

 

「こんばんはーっ。ちょっといいですかー?」

 

オフィスにいる男性に白浜が声をかけました。

 

「あ、もしかして残業届け出てなかったですか?」

 

「あー大丈夫ですよー」

 

中にいる男性とも、普通に会話もできます。

 

何もおかしいことはありません。

 

しかし、白浜はふと思い出します。

 

(あれ?七階ってそういえば空きフロアじゃなかったか?)

 

様子がおかしいのは、それだけではありません。

 

「今日は残業になるって言っただろ?なんで届け出しないんだ?お前の仕事だろ?」

 

男性は、フロアにいるもう1人の社員にそう言います。

 

責めるように、矢継ぎ早に、何度も質問を繰り返します。

 

大声で威圧し、しまいにはデスクをしきりに叩いて大きな音をたて、すっかり萎縮してしまっている社員をさらに追い詰めます。

 

謝る声にも追撃を緩めません。

 

そしてしまいには、白浜もいるというのに、その社員の横っ面を張ったのです。

 

「うわっちょっとちょっと!」

 

さすがの白浜もこれには驚愕です。

 

容赦のない暴力が続けざまに浴びせられ、白浜は慌てて止めに入ろうとします。

 

しかし、それを止めたのは黒嶺です。

 

「えっ……?あっ…」

 

気がつけば、さっきまでついてたはずの電気も消え、社員たちの姿もありません。

 

「あの部屋入らなくて、本ッッ当良かったわ!」

 

黒嶺は震えながらそう言います。

 

その様子は尋常でない怯え方です。

 

白浜がなかなか七階から帰ってこないことと、臭い匂いがどんどん強くなったために、黒嶺も白浜の後を追ったのだそうです。

 

そして翌朝。

 

「自殺!?」

 

昨日、2人を置いてさっさと帰ったあの警備員です。

 

予想だにしていなかったことに驚く2人。

 

「よくあるからさ、こういうことが。」

 

自殺の知らせを持ってきた男性は、我関せずといった風です。

 

2人だけで深夜の見回りをするよう言い置くと、どうでも良さげな様子で、去っていきました。

 

黒嶺の受けたショックは相当でした。

 

黒嶺が気にしていたのは、自殺のこともそうですが、白浜の態度です。

 

人が1人死んだのに、白浜はまるでそれを気に留めていない様子でした。

 

「不謹慎とかそういう話じゃなくてね」

 

「私たちも死ぬ可能性があるってこと」

 

実際に同じ仕事に関わっていた人が死んだことで、黒嶺は怯えます。

 

現に昨日の夜、恐ろしいものを目にしたばかりです。

 

「辞めよう、この仕事」

 

黒嶺は必死に白浜を説得しますが、白浜は頑として譲りません。

 

黒嶺が辞めることには反対しませんが、自分は続けると言い張ります。

 

「ダメ!!やらせない!!」

 

「私には目的がある…金が必要なんだ」

 

「早いけど、これでお別れかな」

感想

7階にあったのは、もうないはずのブラック企業…ということでしたね。

 

ブラック企業に勤めていた人たちが、もう会社がなくなってもそこで苦しんでいる…

 

怪談っぽいですね。

 

この前の話で自殺してしまった男性も関係があるのでしょうか。

 

一方で、黒嶺と白浜の関係にも注目です。

 

命あっての物種だという黒嶺と、とにかく金が必要だという白浜。

 

二人のいうことはお互いにわからなくもないのですが…。

 

白浜の突き放すような言い方や、黒嶺は降りてもいいという言葉は、冷たいようにも見えますが実際は優しさなのでしょう。

 

早くもコンビ解散の危機ですが、これから二人はどうなっていくのか注目です。

第4話 ビル警備員③

早速解散の危機に晒された黒嶺と白浜。

 

しかし、辞めることを強く勧めていた黒嶺は、次の日からもずっと勤務し続けます。

 

「そうよ、私はお金が必要なの!お金がね!!」

 

ビル警備員の仕事は、結局そのまま一ヶ月ほど続きました。

 

白浜も黒嶺も、初日以外は七階には立ち入っていません。

 

仕事にも慣れてきて、1人で回せるようになってきたため、白浜も安心して黒嶺と交代で食事に出ます。

 

「あそこ出るって有名だよなあ」

 

白浜が食事を取りに入った中華料理屋の店主は、白浜にそう話を振ります。

 

店主の話によると、例のビルの七階には昔、広告系の会社が入っていたそうです。

 

そこはいわゆるブラック企業というやつで、毎日社員は死んだような顔で働いていたとか。

 

最後には、ビルから飛び降りる社員や、首をつる社員も増えて、いつの間にかその会社はなくなった、ということです。

 

そんな経緯から、七階には自殺した社員が化けて出る、という噂が出始めたのです。

 

店主も、実際に空きフロアのはずの七階に電気がついているのを見たことがあるそうです。

 

「でもねえ、七階だけじゃないんだよ」

 

店主はそう続けました。

 

白浜はふと、中学の頃にした肝試しのことを思い出します。

 

廃病院に行ったのですが、そこにはホームレスが住み着いていて、遭遇した途端、恐ろしくて皆で逃げ出したのです。

 

しかし、その拍子に落し物をしてしまった子がおり、肝試しの言い出しっぺだった白浜が1人で回収に向かうことになりました。

 

1人で問題ないと言っていた白浜ですが、そこに付いてきた子がいました。

 

黒嶺です。

 

その姿は、今の彼女の姿に重なるものがありました。

 

散々、お金のために戻ってきたと言っていた黒嶺ですが、実際はあの時と同じように、白浜を心配してのことだったのかもしれません。

 

そう思い至った白浜は、帰る道を急ぎます。

 

やばいのは七階だけじゃない、と知った今、何か危険なことが他にもあるかもしれません。

 

一方の黒嶺は、休憩室で眠りこけていました。

 

そして、その姿を窓の外から眈々と見つめている「何か」の姿。

感想

黒嶺が戻ってきてくれて、ひとまず安心しました。

 

お金のためだ、と強調するのがかえってそうではないことを暗に示しているようですね。

 

黒嶺は元来世話焼きな性格のようですし、放っておけなかったのでしょう。

 

白浜も思い直して、妙な噂を土産に足早に職場に戻るのは、二人の絆が伺えますね。

 

ところで、黒嶺が心配です。

 

最後、窓の外にいたのはなんだったのでしょうか。

 

7階だけが臭いはずが、店主はそうでもないと言います。

 

次の展開に期待です。

第5話 ビル警備員④

白浜が帰ってきたとき、そこに黒嶺はいませんでした。

 

黒嶺が座っていただろう椅子や、飲んでいただろうコーヒーが横倒しになっているだけです。

 

もちろん連絡もつきません。

 

白浜は黒嶺を探しに行くことにします。

 

下から順に上がって行きますが、黒嶺の姿は見当たりません。

 

あとは、黒嶺が近づかない方がいいと言っていた七階です。

 

白浜が七階に立ち入ったその時。

 

「なんで…あの時、助けてくれなかったの…?」

 

初日に見たあのオフィスにいました。

 

たくさんの死んだような表情のサラリーマンが、白浜を責めます。

 

「あの時、助けてくれたら、飛び降りたりなんかしなかったのに…」

 

「助けてよ…ねえ…」

 

「終わらない、終わらない、終わらない」

 

体が動かず、オフィスへと引きずり込まれそうになる白浜。

 

無数の手が、オフィスのガラス越しに押し付けられ、能面のような顔が白浜を見つめています。

 

「クッサ!」

 

白浜を引き止めたのは、黒嶺でした。

 

「聞いちゃダメ…ハマちゃん」

 

白浜は、黒嶺に手を引かれて屋上へ向かいます。

 

廊下にはどこからともなく響くタイピング音が不気味に響き続けています。

 

「「匂い」がね…守衛室まで漂ってきたからここに逃げてきたの」

 

どうやらトランシーバーがつながらなかったのも、単なるネットワークの不調ではなく、それが原因のようです。

 

匂いを察知した黒嶺は、匂いのしない屋上まで逃げてきたということでした。

 

屋上より下はもう、黒い匂いで満ちていると言う黒嶺は、もうこの仕事は潮時だと言います。

 

「次の裏バイトのアテはある?」

 

「あるけど。いいの?続けて」

 

黒嶺は、裏バイトを辞めたがっていたはずです。

 

「昔、廃病院に忍び込んだ事、思い出したの」

 

「ハマちゃんはスゴイよね…全然物怖じしなくて」

 

「私はただじっとしてばかり」

 

「でも今は、私一人じゃないのよね。二人なら、裏バイトだろうが乗り切れるかもって」

 

黒嶺は、どこか吹っ切れたようでした。

 

次の日、二人は辞表をおいてそのバイトからは足を洗います。

 

朝からせわしなく、ビルの前にはサラリーマンたちが行き交っていました。

 

「この前さ…」

 

白浜は、中華料理屋で聞いた話を思い出します。

 

七階だけじゃない。

 

店主曰く、

 

「あのビル全体がさ…なんつーか…いや、人が?何やってんのかわかんないよねえ」

 

それは勤め人なら皆そうなのでは、と考え、少し笑えてくる白浜。

 

しかし、その笑いはすぐに凍りつきます。

 

道ゆく人々の中に、死んだはずの人を見つけたのです。

 

初日に二人に仕事を託し、家で首を吊って亡くなった男性です。

 

「究極のブラック企業があったら…」

 

街中の雑踏は相変わらずです。

 

行き交う人々は、相変わらず死んだような顔で、ただただビルの前を通り過ぎて行きます。

 

「死んでも働け、だよね」

感想

ホラーの味もありつつも、社会課題的な面も見えて面白い構造の話でしたね。

 

ブラック企業は今でも珍しくはないと思います。

 

なんで助けてくれなかったのか、とか、もうお役御免だ、とか。

 

そういった悲痛な訴えや悲しい考えが当たり前のようにはびこり、そして今も誰にも気づかれることなく街中を歩いている。

 

怖いだけじゃない、少し考えさせられる話だったと思います。

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