嘘解きレトリック全巻無料で読む方法紹介!ミステリという勿れより面白い?漫画アプリでタダ?作者・都戸利津

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悩んでいる人
『嘘解きレトリック』を全巻無料で読む方法が知りたい。

 

本記事はこんな疑問を解決します。

 

ご紹介する方法は、登録不要もちろん合法です。違法手段ではないので、安心してください。 

『嘘解きレトリック』は漫画アプリ『マンガPark』で全巻無料で読める?

いきなり、結論です。

 

『嘘解きレトリック』はこちらの白泉社が運営する漫画アプリマンガParkにて全巻無料で読むことができます。

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『マンガPark』は、大手出版社の白泉社が運営する公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。

 

『マンガPark 』では『嘘解きレトリック』1巻から最終巻に収録されているすべてのエピソードを無料で配信してくれています。

 

安心安全に、そしてタダで『嘘解きレトリック』を全巻読破したい方は『マンガPark』を使う方法が最もお得です。

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『マンガPark』は課金してもお得に読める!

『マンガPark』では基本的に無料で読める作品が多いですが、最新刊が発売されたばかりの作品などはアプリ内で購入できる『コイン』が必要です。

 

↓『コイン』が必要な作品。

 

実は、この『コイン』はアプリ内でお得に、そして簡単に購入することができます!

 

例えば、1100円分の『コイン』を購入した場合、1100円分の『コイン』に加えて、アプリ内で使用できるボーナスコインが200円分付与されます

 

つまり課金しても、お得に漫画を読めるのです!

 

購入方法もキャリア決済で簡単に購入できるため、わざわざ書店に行って漫画本を購入する手間が省けます。

 

『マンガPark』では1日に無料で読める話数に限りがあるので、うまく『コイン』を購入して読む方がストレスなく読み進められますよ!

オススメ漫画アプリ紹介

また漫画アプリに関していうと、小学館が運営する公式漫画アプリサンデーうぇぶり』『マンガワンも特にオススメです!

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以下のような有名作品が随時、更新され無料で読むことができます。

 

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  • 名探偵コナン
  • YAIBA
  • MAJOR(MAJOR2nd)
  • switch(スイッチ)
  • からかい上手の高木さん
  • 銀の匙
  • ドロヘドロ
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  • 犬夜叉
  • らんま1/2
  • 境界のRINNE
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  • 焼きたて!!ジャぱん
  • うえきの法則
  • からくりサーカス
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  • 天野めぐみはスキだらけ!
  • くノ一ツバキの胸の内
  • 結界師
  • チ。地球の運動について
  • よふかしのうた
  • 葬送のフリーレン
  • MIX
  • クロスゲーム
  • KATSU
  • ラフ
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  • トニカクカワイイ
  • 古見さんはコニュ症です
  • ダンスダンスダンスール
  • 九条の大罪
  • 土竜の唄
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  • からかい上手の(元)高木さん
  • ダンベル何キロ持てる?
  • めぞん一刻
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  • おやすみプンプン
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  • 送球ボーイズ
  • バトルグラウンドワーカーズ
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  • 釣りバカ日誌
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  • 裏バイト逃亡禁止
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「無料でマンガを楽しみたい!」という方はダウンロードしてみてはいかがでしょうか?(ダウンロードする際もお金は一切かかりません)

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『マンガPark』の基本的な使い方

『マンガPark』に掲載されているマンガを無料で読むには、アプリ内アイテムである『FREEコインボーナスコインを活用することになります。

 

(左がFREEコイン、右がボーナスコイン)

 

簡潔に言うと『FREEコイン』『ボーナスコイン』などを使うことで、1日1作品において、13話分以上のマンガを無料で読むことが可能です。

 

『嘘解きレトリック』も例外なく1日に13話分以上の話数を読み進めることができます。

 

以下では『マンガPark』で使うアプリ内アイテム『FREEコイン』『ボーナスコイン』のそれぞれの使い方、取得方法を詳しく説明していきます。

『マンガPark』のFREEコインとは?取得方法と使い方を解説

FREEコインとは?
  • FREEコインとは、アプリ内でマンガを無料で読むために必要なアイテム
  • 朝6時、夜9時に120FREEコインずつ配布される(1日に計240FREEコイン)
  • 30FREEコイン消費で好きなマンガを1話分、無料で読むことが出来る

以上が簡単なFREEコインの取得方法と使い方の説明です。

 

1話につき30FREEコインが消費されるということは、

1日に配布される240FREEコイン÷1話につき消費される30FREEコイン=8話分

つまり毎日、配布される計240FREEコインを使って1日に8話分の作品をタダで読めるシステムがFREEコインです。

 

但し1点だけ注意があり、FREEコインを120以上貯めこむことは出来ません

 

朝6時に120FREEコインが配布され、その120FREEコインを使わずに夜9時を迎えたとしても新たに120FREEコインが加算されることはありませんので注意が必要です。

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『マンガPark』のボーナスコインとは?取得方法と使い方を解説

MP+(マンガポイントプラス)とは?
  • ボーナスコインとは、アプリ内でマンガを無料で読むために必要なアイテム
  • FREEコインがなくなってしまった場合でもボーナスコインを使うことで好きなマンガを1話分、無料で読むことが出来る
  • 『マンガPark』新規ダウンロード特典で900ボーナスコイン(30話分)が付与される
  • 毎日、短い広告動画を見るだけで30ボーナスコイン(1話分)が付与される(1日に2回このシステムが使える)

以上が簡単なボーナスコインの取得方法と使い方の説明です。

 

下の画像のように『マンガPark』新規ダウンロード特典では、900ボーナスコイン30話分)が無料配布されます。

 

そして毎日、短い広告動画を視聴することで30ボーナスコイン1話分を取得することが出来ます。

毎日0時と12時の2回、広告動画を見てボーナスコインを獲得できます。つまり毎日、60ボーナスコインを取得できるということです。

短い広告動画の見方は、アプリを起動すると画面右下にピンク色のプレゼントマークが出てくるので、それをタップします。

するとCMを見てコインをGETというボタンが表示されるので、タップして短い広告動画を視聴します。(広告を見ずに流してるだけでもOK!)

たったこれだけの労力で、30ボーナスコイン(マンガ1話分)が手に入ります。

 

やらない手はありませんよね(^^)/

短い広告を見てボーナスコインを獲得できるシステムは毎日、夜0時と昼12時に回復します。

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『FREEコイン』『ボーナスコイン』以外で1日3話分のマンガを読む方法

先ほど紹介した『FREEコイン』『ボーナスコイン』が0ポイントになってしまった場合でも1日に3話分のマンガを無料で読むアプリ内システムがあります。

 

その仕組みがコチラ。

 

読みたい”話(はなし)”のページへ飛ぶと、「CMを見て無料で読むと表示されます。これをタップし広告動画を視聴することで新たに1話分のマンガを無料で読むことが可能となります。

3回分この仕組みを使ったら翌日0時にリセットされ、また利用できます。

 

以上の事から『マンガPark』は、1つの作品において、1日に最低でも13話分以上ののマンガを無料で読むことのできるかなり気前の良い漫画アプリであることが分かります!

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『嘘解きレトリック』読者の評価や感想は?

 

『嘘解きレトリック』あらすじ紹介!

昭和初年。

 

物語は主人公、浦部鹿乃子(うらべ かのこ)が生まれ故郷の村から出ていくところから始まります。

 

鹿乃子は幼い頃から、「人のウソを聞く」能力を持っていました。

 

その能力のせいで村中の人々に気味悪がられ孤立した鹿乃子は、「これからは自分の能力を隠して生きていこう」と決心して旅立ちました。

 

しかし仕事はなかなか見つからず、九十九夜町という町で空腹のため倒れてしまいます。

 

そこで助けてくれたのが探偵、祝左右馬(いわい そうま)とその友人、端崎馨(はなさき かおる)でした。

 

左右馬やその周りの人々とのウソがなく暖かい会話に安心し、「こんなふうに暮らしたい」と思う鹿乃子でしたが、ある事件をきっかけに左右馬に力のことを知られてしまいます。

 

力を知られた以上もう関わることはできないと残念に思う鹿乃子。

 

しかし左右馬は鹿乃子の能力を「探偵として便利」と言って高く評価し、探偵助手として働かないかと持ちかけます。

 

自分の能力が人の役に立つと言ってくれるのも、力のことを知っていながら嫌がらずに傍にいさせてくれるのも、左右馬が初めてでした。

 

こうして、鹿乃子は祝探偵事務所の助手として働きはじめます。

 

そして、左右馬とともに様々な事件を解決していくのでした。

 

『嘘解きレトリック』は別冊花とゆめで2012年から2018年まで連載し、単行本は全10巻です。

 

すでに完結している作品ですが、残念ながらアニメ化などはされていないそう。

 

都戸先生の他のミステリー作品としては、『怪盗かまいたち』などがあります。

 

最近では『ホームドラマしか知らない』という家族愛を描いた作品が今年完結したところです。

 

ある悩みや問題に対する人の心の動きや、人と人の関係性の変化などを丁寧に描く作家さんです。

『嘘解きレトリック』は『ミステリという勿れ』より面白い?見どころ紹介!

結論、『噓解きレトリック』は『ミステリという勿れ』に負けないくらい面白いです!

 

見どころを解説します!

見どころ① 左右馬の名推理

『嘘解きレトリック』では、祝探偵事務所のまわりで様々な事件が起こります。

 

この事件を鮮やかに解決するのが、左右馬の優れた観察眼。

 

左右馬は普通の人なら見逃してしまうような事から、驚くほどたくさんのことを読み取ります。

 

結末を見てから読み返すと、なんでもないと思っていた一コマが伏線になっているので、何度読み返しても楽しめる作品です。

見どころ② 左右馬と鹿乃子の連携プレイ

左右馬の観察眼、鹿乃子のウソを聞く能力、どちらも魅力的な力ですが、二人が協力することでさらに強力なものになるのが本作の魅力です。

 

鹿乃子はウソを判別することはできますが、そのウソの裏にある真実までわかる訳ではありません。

 

鹿乃子がウソを見抜いたことを手がかりに左右馬が推理したり、左右馬が鍵となる質問をし、その答えがウソかどうかを鹿乃子が判別したりと、見事な連携プレイが多々見られます。

 

日常シーンでも、一緒に貧乏生活に耐えたり、久しぶりのご馳走に喜んだり、ボケとツッコミのような会話をしたり…など、息ぴったりなところが可愛いらしいです。

見どころ③ 自分の能力と向き合って成長する鹿乃子

自分の力は人を不幸にする、隠さなければ孤独になる、とばかり考えていた鹿乃子。

 

物語冒頭では自分の力が人を不快にしないか頻繁に悩み、心の傷が深いことが伺われます。

 

左右馬が鹿乃子の力を嫌がらずに受け入れ、その上それを必要としてくれることで、心の傷はだんだんと癒えていきます。

 

さらに左右馬が鹿乃子の力に対して様々な検証や考察をしてくれる中で、鹿乃子自身も知らなかった力の性質がわかっていきました。

 

ウソがわかることで、人の本心まで見抜いてしまうかのように、他人から不気味がられていた鹿乃子。

 

自分自分でも、ウソを聞くことと他人の心の中を見抜くことを混同していました。

 

様々な事件に対処する中で、ウソを見抜くことで全てが分かってしまうわけではなく、その後ウソとどう向き合い、どう対処するのかが大切なのだということを実感していきます。

 

こうして、自分の力に対する考え方が変化し、自分の正しいと思うことを貫く強さをもった女性に成長していく鹿乃子の様子が丁寧に描かれています。

見どころ④ 少しずつ進展する左右馬と鹿乃子の関係

普段は人をからかったり振り回したりする印象が強い左右馬。

 

しかし、鹿乃子が「ウソを見抜かれることは左右馬も嫌がるんじゃないか」と一人悩んでいた時に、「ひとりで悩まないでよ、一緒に抱えるよ」と声をかけるなど、大事なところでしっかりカッコいいところを見せます。

 

すぐにひとりで悩んでしまう鹿乃子に対して、「それでも一緒にいたい」ということをはっきりと伝えてくれる左右馬の優しさはとても魅力的です。

 

すぐにばれるウソやハッタリを言って、よく鹿乃子にツッコミを入れられる左右馬ですが、大切な気持ちを伝えるときには一切ウソがありません。

 

そういう所が、人から孤立したトラウマのある鹿乃子にとってはとても安心できます。

 

また、村では孤立して他者との深い関わりがなかった鹿乃子でしたが、九十九夜町に来てからは左右馬をはじめとして様々な人と関係を深めることになりました。

 

その関わりの中で、ウソがわからない普通の人が、「ウソがわからなくても他人を信じる強さ」を持っていることを知りました。

 

しかし自分は「聞こえたことがウソではない」ことがわからないと、人を信頼できなくなっていると気づきます。

 

そして左右馬とは、「ウソを聞かなくても信頼できる」という関係を少しずつ築いていきます。

 

一方の左右馬も「ウソを聞く」という能力を、自分だけのために使ったり悪用したりは全くしない鹿乃子を信頼していました。

 

また、左右馬自身も「普通の人にはわからない真実を見抜く」という、特殊能力とも言える力を持っています。

 

その力のため、幼少期からたびたび人に恐れられることがあった左右馬は、鹿乃子に親近感を感じます。

 

そして、困っている人を放っておけずよく無茶をしてしまう鹿乃子を支えたいと思うようになりました。

 

この関係性や「一緒にいたい気持ち」は徐々に探偵とその助手としてのものから変化して…。

 

二人の関係がどのように進展していくのか、というのもこの作品の楽しみです。

『嘘解きレトリック』登場人物紹介!

浦部鹿乃子(うらべ かのこ)

 

本作の主人公。

 

おかっぱに丸眼鏡という、まさに大正〜昭和の女の子という見た目です。

 

生まれ持った「ウソを聞く能力」のせいで生まれ故郷の村で孤立した経験から、自分の力に強いコンプレックスを抱いてきました。

 

村を出てからも、力のことを知られてまた孤立してしまうことを恐れています。

 

その一方で、人を不幸にするようなウソを聞くと黙って見過ごすことができず、力のことがばれてしまうリスクを負ってでもウソを暴こうとするという正義感の強さがあります。

 

その正義感は、自分の力を隠すために吐くウソに対しても強い罪悪感を感じてしまうほど。

 

とてもまっすぐで応援したくなる主人公です。

祝左右馬(いわい そうま)

 

九十九夜町で祝探偵事務所を営む探偵。

 

実力はあるものの、探偵が特殊な商売であるためか依頼はあまりなく、常に金欠状態。

 

事務所のとなりにある「くら田」という定食屋に、「いつか払うツケ」でご飯を食べさせてもらい、大家さんの仕事を手伝って家賃を負けてもらいながら生活しています。

 

頭の回転が速くて口が上手く、友人の馨を騙して仕事を手伝わせたり、イカサマでお金を儲けたりしようとするなど、ズル賢いというのが第一印象です。

 

しかし、空気が読めないように見えて実は人のことをよく観察しています。

 

周りの人が人知れず悩んでいるところをいち早く察し、さりげなく助け舟を出すという優しさがあり、普段の姿と肝心な時のギャップがとても魅力的です。

端崎馨(はなさき かおる)

 

左右馬の旧友で警察官。

 

実家は裕福だそうで、左右馬にはよく「ぼんぼん」と言われています。

 

カタブツとも言えるほど真面目で素直な性格であり、怠けたりズルしたりしようとする左右馬を叱って言い合いになるのがお約束。

 

その純粋な性格からよく左右馬にもだまされてしまうのですが、左右馬はそんな馨の純粋さ、真面目さを実は高く評価しています。

 

ちなみにホラーが苦手なようで、ちょっとした怖い話でもすぐに青い顔になります。

藤島千代(ふじしま ちよ)

 

隣町の藤島家というお金持ちの家のお嬢様。

 

千代の運転手、耕吉(こうきち)が起こした事件がきっかけで左右馬と鹿乃子と出会います。

 

もともとミステリー作品が好きで探偵に憧れていましたが、左右馬の推理を目の当たりにして以来、左右馬をファンのように慕うようになりました。

 

また、それによって探偵への憧れもさらに加速し、鹿乃子を巻き込んで「少女探偵団」を結成し、探偵のような活動をしようとします。

 

天真爛漫で話し始めると止まらない、元気な女の子です。

 

『嘘解きレトリック』序盤ネタバレ紹介!

第一話

昭和初年、九十九夜町(つくもやちょう)

 

二人の男性が木の枝を避けながら、草の生い茂る山の中を進んで行きます。

 

先頭の男は祝左右馬(いわい そうま)。

 

これについて歩くスーツの男、端崎馨(はなさき かおる)は事情を知らずに来たようです。

 

「この道の先にある古い稲荷神社を掃除する」と聞かされると、「そんなことのために警察を呼んだのか!」と左右馬に掴みかかりました。

 

そう、馨は警事。

 

左右馬の「大変だ!!」という連絡を受けてここまでついて来たのですが、掃除を手伝わされようとしていたのです。

 

怒る馨に対して左右馬は急に神妙な顔つきになって、「これには人の生死がかかっている」と言い出しました。

 

「この山の稲荷は文明開化とともに忘れられ、稲荷を1人守り続けていた老婆も末娘に稲荷を頼んで亡くなった…ところがその末娘は忙しさに稲荷のことをすっかり忘れてしまっていたんだ」

 

と、左右馬は語ります。

 

あまりに深刻な話ぶりに馨は神仏の呪いでもあるのかと震え上がりますが、左右馬はこう続けました。

 

「その末娘がうちの大家さんで、稲荷掃除をすれば今月の家賃を負けてくれるんだ!」

 

「何が人の生死だ!貴様の生活だろ!」

 

左右馬の口車に乗せられそうになった馨はさらに怒ってしまいました。

 

「金がないんだ!」とすがる左右馬に背をむけて馨は帰ろうとします。

 

しかし左右馬が「先月観た映画を覚えているか?」と言うと、馨はピタリと足を止めました。

 

「丁度こんな山の中の茂みの中から女の声が…「返して、私の頭を…」」

 

馨は青い顔で「やめろ!」とその話を遮りました。

 

どうやら馨は怖い話が苦手なようです。

 

この映画も、左右馬にホラー映画ではないと騙されて連れて行かれたのでした。

 

怖くて一人では引き返せなくなった馨は、仕方なく左右馬について稲荷に向かいました。

 

しかし稲荷に着いてみるとそこは思っていたよりもボロボロ…

 

それをみて左右馬は「掃除したところで変わらん。掃除したことにして帰ろう」と引き返そうとしましたが、「不正に報酬を得るつもりか」と馨が止めます。

 

そうして二人で争っていると、神社の茂みから、「私の頭を返して…」と女の声が聞こえて来ました。

 

ホラー映画と同じセリフに真っ青になる馨の方に、何者かが飛び出して来ました。

 

二人は驚きましたが、よく見るとそれは猫とおかっぱの少女でした。

 

少女の手には小魚の頭が握られていて、それを目の前の猫にとられまいと必死に避けています。

 

「だめです!尻尾の方あげたじゃないですか!頭は私のです!」

 

さっきの声は少女のものだったようです。

 

少女の名前は浦部鹿乃子(うらべ かのこ)。

 

鹿乃子は「私ずっと何も食べてなくて…もう限界」と言うと、突然その場に倒れてしまいました。

 

実は鹿乃子は生まれ育った村を出て来たばかりでした。

 

村では、鹿乃子は孤立していたのです。

 

鹿乃子には物心ついた時から、人がウソをついたとき、その声に金属を叩いた時のような固いこだまがかかって聞こえるという、「ウソを聞く」力がありました。

 

幼い鹿乃子は人のウソを聞くたびにそれを指摘していましたが、その力を自分しか持っていないと気づいた時には、村中に力のことが知れわたり、人々は鹿乃子を気味悪がって避けるようになっていました。

 

家には「村から出てけ」という貼り紙が貼られ、母親にまで迷惑をかけていることを知った鹿乃子は村を出る決心をしました。

 

そして自分の力を隠して生きていこうと決めたのでした。

 

山で倒れてしまった鹿乃子を、馨と左右馬は行きつけの店、「くら田」に連れていきました。

 

親切な女将さんが、定食をご馳走してくれます。

 

鹿乃子はご飯を食べながら、馨と左右馬、店の女将さんと大将と他愛ない会話を交わしましたが、この会話にはウソはありませんでした。

 

鹿乃子はそれに安心すると同時に、自分もこんなふうに暮らせたら…と思うのでした。

 

そこに、お使いに行っていたらしい店の子供、「たろちゃん」が帰ってきました。

 

女将さんがお使いのお釣りが足りないことに気づいて、たろちゃんに聞くと、「お釣りはそれだけだったの」と言います。

 

それはウソでした。

 

鹿乃子は思わず、「ウソついちゃダメ!!」と叫びました。

 

「そのウソのせいでたろちゃんはウソつきになって、お店の人は何もしてないのに悪者になるんだよ」

 

と、鹿乃子はたろちゃんに諭(さと)します。

 

それを聞いて、「ごめんなさい」と、たろちゃんは泣き出してしまいました。

 

大将はびっくりして、たろちゃんを叱ります。

 

怒鳴る大将の声を聞きながら、左右馬はなぜか「おかみさん、店のふきん変えた?」と尋ねました。

 

左右馬の場違いな発言に、馨が「それは今する話か?!」とツッコミを入れます。

 

その隣では大将がたろちゃんにゲンコツをしていました。

 

鹿乃子はまた余計なことをしてしまったと思い、「ごめんなさい、お騒がせしました」と帰ろうとしました。

 

鹿乃子がよそに泊まるあてがないことを知っていた店の人たちは、「気にしないで」と引き止めます。

 

鹿乃子が「稲荷に泊まります」と言っても、「稲荷は野犬が出て危ないから」と説得されて、結局左右馬の家に泊まらせてもらうことになりました。

 

左右馬は、「たろも反省してるからあんまり叱らないで話を聞いてやってね」と言い残し、鹿乃子を連れて店を出ました。

 

左右馬の家はくら田のすぐ隣。

 

家の前には「祝探偵事務所」と書いてあります。

 

「電気止められててね〜」と言いながらドアを開けてみると、家の中は泥棒でも入ったかのようにぐちゃぐちゃでした。

 

ここに泊まるなら野宿と大差ないのでは…と思いながら、案内された部屋に向かおうとする鹿乃子を、左右馬は後ろから呼び止めました。

 

「さっきどうしてウソだと分かったの?」

 

鹿乃子は動揺しながらも、「ただの勘ですよ」とウソをつきました。

 

それを聞いて左右馬は「何だ、君も気付いたのかと思った」と言います。

 

鹿乃子は何に気付いたのか不思議に思いましたが、そのまま部屋に向かいました。

 

一人になると、さっきの自分のウソを思い出します。

 

たろちゃんのウソは叱るのに、力を隠すためにウソを吐く卑怯な自分を責めながら、眠りにつきました。

 

次の日の朝、鹿乃子は女将さんがたろちゃんを呼ぶ声で目を覚ましました。

 

家を出て事情を聞くと、どうやらたろちゃんがいなくなってしまったようです。

 

たろちゃんがいなくなってしまったのは自分のせいではないかと、急いでたろちゃんを探そうとする鹿乃子を見て、左右馬は「こっちにいるよ」と、鹿乃子を引き止めました。

 

「居場所を知ってるんですか」と驚いて左右馬についていく鹿乃子に、左右馬は「本当に気づいていたわけじゃないんだね」と言いました。

 

左右馬が向かった場所は昨日の稲荷でした。

 

昨日鹿乃子と闘っていたネコの首輪が、くら田のふきんと同じ布だった、と左右馬は説明します。

 

昨日の一見場違いな発言は、このことだったのです。

 

「多分たろはあのネコを稲荷でこっそり飼っていた。いつもは弁当の残りをやっていたけど今日は日曜日で学校が休みだから、昨日のおつりでネコの餌を買ったんだろう。今朝たろがいなくなったのは、昨日稲荷に野犬が出ると聞いて心配になったんだと思う」

 

左右馬の推理に、鹿乃子は人のことをよく見ているなあと感心しました。

 

しかし稲荷に行ってみても、たろちゃんは見当たりません。

 

左右馬は稲荷を通りかかった男性に「子供を見ませんでしたか?」と聞きますが、その人は「知らない」と言います。

 

そのまま男性は行ってしまいましたが、鹿乃子には今の「知らない」がウソだと分かりました。

 

「知っているのに知らないふりをしているということは、たろちゃんが危ない」と思い、慌てて男性を追いかけようとしますが、突然走り出したのに驚いて左右馬が「どこ行くの?」と引き止めます。

 

鹿乃子には今の人を追いかける上手い言い訳が思いつきませんでしたが、それでもたろちゃんのために「私、ウソが聞こえるんです!「知らない」なんてウソだ!」と言いました。

 

それを聞いて左右馬は驚いた顔をします。

 

その隙に鹿乃子は左右馬を振り切ってさっきの男性を追いかけていきました。

 

走りながらさっきの左右馬の反応を思い、「こんなこと簡単に信じてもらえるはずない」と、とっさに力のことを言ってしまった自分を馬鹿だと思いました。

 

やっとさっきの人を見つけると、ちょうどその人は木の小屋に油をまいてマッチで火をつけたところでした。

 

鹿乃子は何か聞き出さなきゃと思いますが、どう言えばいいかわかりません。

 

そこに左右馬が追いついてきて、「「はい」か「いいえ」で答える質問をするんだ」と言うと、男性に向かって「その中に子供がいるだろ!」と言いました。

 

男性が「子供なんていませんよ」と言うのを聞いて、鹿乃子は「ウソ!」と叫びます。

 

左右馬はすぐに小屋の扉を蹴破って中に入りました。

 

煙が立ち込める小屋の中には、ネコを抱いて泣いているたろちゃんがいました。

 

そしてどうにか犯人を捕まえて火を消し、ふたりはたろちゃんを助けることができました。

 

その後警察の調べによって、犯人は人を殺して埋めようとしているところを、ネコを心配して来たたろちゃんに目撃され、小屋に閉じ込めてそのまま餓死させようとしていたこと、その後たろちゃんが探されていることを知った犯人が、火をつけてすぐに殺してしまおうとしていたことがわかりました。

 

とっさに自分を信じて火の中に飛び込んでくれた左右馬。

 

鹿乃子が「どうして信じてくれたんですか」と聞くと、左右馬は「人を悪者にするウソはダメってたろを叱っていた人があんなウソつかないでしょ」と言いました。

 

鹿乃子は信じてもらえたことでたろちゃんが助かって良かったと思いました。

 

しかし力のことを知られてしまったので、もう左右馬たちとは関われなくなるだろうと寂しくもなりました。

 

しかし、そんな鹿乃子に左右馬は「うちで働きなさい」と言います。

 

「ウソが聞こえるなんて探偵として便利じゃないか」

 

便利って…と思う鹿乃子でしたが、続いて「たくさんの人の力になれる!」と言われ、この力が人の役に立つのかと驚きます。

 

それでもまだ迷いながら、「私が傍にいるのが嫌じゃないんですか?」と

 

聞くと、左右馬は「嫌じゃないよ」と言いました。

 

それがウソではないと鹿乃子にはわかりました。

 

こうして、鹿乃子は祝探偵事務所の助手として働くことになったのです。

第二話

鹿乃子が祝探偵事務所の助手として働きはじめ、しばらく経ったある日、馨が訪ねてきました。

 

「これはすごい。あのゴミ屋敷がずいぶん片付きましたね」

 

泥棒が入ったように汚かった事務所内を、助手として鹿乃子が片付けたのです。

 

左右馬と馨は顔を合わせるなりいつものように言い合いを始めましたが、その様子が親しい友人のいない鹿乃子には羨ましく見えました。

 

「何しに来たんだよ」と左右馬が聞くと、馨は「見てもらいたいものがある」と言って、雑誌の切り抜きを取り出しました。

 

その切り抜きには料亭の記事が載っています。

 

店の写真に写る美人な中居さんを指差して、「これは松葉牡丹の君じゃないか?」と左右馬に尋ねました。

 

松葉牡丹の君とは、自分の恩人であると馨は話し始めます。

 

先月、左右馬の大家さんに頼まれた畑の草刈りを手伝わされていた馨。

 

左右馬に渡された三日前のつくも焼きを食べて腹をこわし倒れていたところ、通りすがりの女性が介抱してくれたのです。

 

そのまま馨は意識を失い、気がついたら左右馬に病院に運ばれていたとのことで、その女性に関しては顔と半襟に松葉牡丹の柄が見えたことくらいしかわかりませんでした。

 

「顔もおぼろげだがこの人だと思う」と雑誌の写真を見せる馨に、左右馬は「違う」と言いました。

 

それはウソでした。

 

どうしてウソをついたのかと鹿乃子は思いましたが、馨はそれを信じ、「お礼だけでもしたかったんだが」と言うと、そのまま帰って行きました。

 

馨が帰ってからも、ウソを吐いていることが自分にはバレていると分かっているはずなのに、何も言わない左右馬を不思議に思いましたが、鹿乃子からは何も聞けませんでした。

 

ウソを聞く力のことを知っていながら、はじめて傍にいさせてくれた左右馬に嫌がられたくなかったのです。

 

そのまま、鹿乃子は左右馬に紙で包まれた何かを渡され、これを古道具屋に持っていってほしい、とお使いを頼まれました。

 

古道具屋の主人が渡されたものの紙を開くと、その紙はさっき馨が持ってきた雑誌の切り抜き。

 

その写真を見て、鹿乃子は思いつきます。

 

この人が本当に松葉牡丹の君かどうか自分が行って確かめればいいんだ。

 

そうすれば先生のウソは関係なく馨に知らせることができるし、先生がウソをついた理由もわかるかもしれない。

 

鹿乃子は主人に、記事の料亭への道を聞いて、一人でその店まで行きました。

 

着いてみるとそこは高級そうな料亭。

 

入って大丈夫なのかと戸惑っていると、店から女性が出てきました。

 

物陰に隠れながら見てみると、それはさっきの写真の人でした。

 

「この人に先月食あたりで苦しんでいた人を介抱したかどうか聞けば真相がわかる」と思う鹿乃子でしたが、いざ聞きに行こうとして足を止めました。

 

左右馬のウソに気づかなかったふりをしていいのか。

 

このままではウソが聞こえることを隠している時と何も変わらないんじゃないかと鹿乃子は思いました。

 

探偵助手になってから、左右馬は鹿乃子の力と向き合ってくれていました。

 

それを思い出した鹿乃子は、自分も誠実でありたいと思い、引き返そうとします。

 

すると、振り返ったところで誰かとぶつかりました。

 

それは左右馬でした。

 

左右馬は、「あの人に馨を介抱したか確認しないの?」と聞きました。

 

鹿乃子は左右馬には全部お見通しだと気づいて、心を決めます。

 

「どうして「違う」ってウソついたんですか」と言う鹿乃子を見て、左右馬はふっと笑いました。

 

しかし左右馬が何か言う前に、「あいつだー!」という大声が聞こえてきました。

 

叫んだ男性はお巡りさんを連れて、「あの女が俺の財布を盗んだんだ!」と店の方を指差しています。

 

その男性は古道具屋の主人でした。

 

そして指を差す先には、松葉牡丹の君と言われた女性がいました。

 

松葉牡丹の君は振り返って「身に覚えがございません」と言いますが、それはウソです。

 

鹿乃子は「ウソです!」と左右馬に教えようとしましたが、左右馬は「うん、介抱ドロだよ」と、全く驚きもせずに言いました。

 

古道具屋の主人は「こいつでやっと居所を見つけたんだ!」と、さっき左右馬が鹿乃子に持って行かせた雑誌の記事を見せつけます。

 

左右馬は初めから松葉牡丹の君が介抱泥棒だったことに気づいていたのでした。

 

馨を介抱するときも財布を盗ろうとしているように見えましたが、左右馬の視線に気づいたのか何もしませんでした。

 

しかし、その後古道具屋の主人から、「酔って介抱してくれた女に財布を盗られた」という話を聞いて、同じ女かもしれないと思い、鹿乃子に記事を持って行かせたのです。

 

左右馬がウソを吐いたのは、馨は直接被害にあったわけではなく、泥棒にも気づいていなかったので、無駄に傷付ける必要はないと思ったからだと言います。

 

「端崎さんを思ってのウソだったんですね」

 

と鹿乃子が言うと、左右馬は「それもあるけど…君、僕が馨にウソついたことひとりでぐるぐる悩んでたでしょ」と、ニヤニヤしながら言いました。

 

左右馬は鹿乃子にわざとウソをきかせて、反応を見ていたのです。

 

ウソを聞いて悩んでいたのに…と思う鹿乃子に対して、左右馬は真剣な顔になって言いました。

 

「君が僕のウソを聞いてしまうことを僕が嫌がるんじゃないかってずっと気にしてたでしょ。ひとりでぐるぐる悩まないでよ。君はもうひとりじゃないんだから、一緒に抱えるよ」

 

それを聞いて鹿乃子は、早く左右馬のお役にたてるようになりたいと改めて思うのでした。

第三話

鹿乃子が祝探偵事務所の助手になってひと月半が経ちました。

 

しかし、まだ一件も探偵の依頼はありません。

 

ある日左右馬と鹿乃子が外出先から事務所へ戻ると、事務所の中に松茸や栗など、大量の秋の味覚が置かれていました。

 

どうやら大家さんが置いていったもののようで、「隣町の藤島(ふじしま)さんの家に持っていってください」というメモが添えてあります。

 

二人は食べたいと思う気持ちをなんとか我慢して荷物を包み、藤島さんを訪ねることになりました。

 

藤島家の邸宅に入ってみると、そこは明らかに高そうな家具が並ぶ別世界。

 

そこの奥さんにもてなされているところに、「耕吉(こうきち)!」と言いながら、綺麗な振袖を着た若いお嬢様が、襖をぱーんっと勢いよく開けて入ってきました。

 

彼女は藤島千代(ふじしま ちよ)。

 

千代は左右馬と鹿乃子に気づいてじっと観察すると、出し抜けに「あなたたち、貧乏ね!」と言いました。

 

驚く二人に対して、「ウチほどの家を訪ねるのに安物の着古した服、髪も伸びっぱなし…」など、次々と言い放ちます。

 

それを母親である奥さんが青い顔で注意して、左右馬たちに慌てて謝りました。

 

しかし千代は全く気にせずに、「当たったかしら?探偵とは細かいところを見るのよ」と、嬉しそうです。

 

「探偵?」と聞いた鹿乃子に、「そうよ!「名探偵眉目秀麗(まゆめ ひでよし)」、昨日新刊をよんだの!」と目をきらきらさせながら言います。

 

どうやら探偵小説に影響を受けているようです。

 

そこに時計の鳴る音がしました。

 

千代は「ぎゃーもうこんな時間!」と叫びます。

 

どうやら千代は今から演劇を見にいくようで、運転手の耕吉を探していたのでした。

 

そこにちょうど千代の履き物を持った耕吉がやってきて、千代はお行儀を注意する母親の言うことも聞かず、あっという間に行ってしまいました。

 

賑やかなお嬢様です。

 

明るくて元気で可愛い人だな、と鹿乃子は思いました。

 

奥さんは「娘が御無礼をごめんなさいね」と謝ると、二人にお茶とお菓子を振る舞いました。

 

お茶をしながら、左右馬が探偵であることを聞くと、奥さんは少し顔を曇らせて、「探偵さんは探し物を見つけたり困りごとを解決したりなさるのでしょう?」と言いました。

 

奥さんは何かに困っているのだろうかと鹿乃子が考えていると、左右馬は「お嬢さんがすぐ近くの劇場へわざわざ車を使っていくことと関係があるのですか?」と聞きます。

 

左右馬はそんなことを考えていたのかと鹿乃子は関心します。

 

奥さんはご主人を呼ぶように使用人に言いました。

 

どうやら何かを左右馬たちに依頼するようです。

 

ご主人によると「藤島幸弘 恨ミハ 忘レナイ」と書かれた投げ文(なげぶみ)を四日前に玄関先で見つけたと言います。

 

人から恨みを買う覚えはないのでイタズラだとは思っている、とご主人は言いますが、奥様は「けれど人相の悪い男がうちの様子を窺っていたとか…」と心配そうです。

 

その男はこの場にいる使用人が目撃したそうで、聞くと「六日前に若い二人組の男を見た」と言います。

 

そこに、「旦那様!」と言いながら別の使用人が慌てて部屋に入ってきました。

 

そして手に持っていた手紙をご主人に見せます。

 

手紙には「娘は預かった。警察に言えば娘の命はない。娘を帰して欲しければ一時間以内に八千円を午奉駅(ごほうえき)まで持参せよ。」と書いてありました。

 

千代は誘拐されてしまったようです。

 

その手紙は前の投げ文と同じ便箋、筆跡も同じでした。

 

左右馬が手紙を持ってきた使用人に「この手紙はいつ、どこに?」と聞くと、「それは今さっき耕吉さんが…」と言いました。

 

ちょうどそこに、頬と腕から血を流しながら耕吉がやってきて、ご主人と奥さんを見るなり「申し訳ございません」と深く土下座します。

 

「お嬢様が…何者かに連れ去られてしまいました」

 

それはウソでした。

 

鹿乃子は思わず「ウソ!」と言いかけますが、耕吉にウソがばれていると知られたら何も聞き出せなくなると思い直し、指でバツを作って左右馬にだけ合図を送りました。

 

左右馬はその合図に気付きますが、一方で耕吉のウソがわからないご主人と奥さんは「一体何があったんだ」と耕吉から聞き出そうとします。

 

耕吉は「お嬢様を劇場の入り口までお送りして駐車場で待っていたら二人組の男にさっきの手紙を渡された。慌てて追ったが殴られた隙に逃げられてしまった」と説明しましたが、それはすべてウソでした。

 

ご主人は警察を呼ぼうとしますが、「奴らがまだ屋敷を見張っているかもしれません」と耕吉が止めます。

 

これもウソ。

 

鹿乃子からそれを聞いた左右馬は「なるほど」と言うと、まずは千代を確保しようと、耕吉に質問していきます。

 

そして、「千代さんは劇場にはいないのですね?」という質問に対して、「いません」とウソを言いました。

 

千代はまだ劇場にいるのです。

 

左右馬はそれがわかると、「奥さん!顔色が悪いので奥でお休みになった方がいい!」と半ば強引に奥さんと鹿乃子をつれて奥の部屋に入りました。

 

そこで、耕吉のいる部屋には聞こえないように、「詳しい話は後でしますが、千代さんは劇場にいます。お二人は急いで劇場へ行って千代さんを連れてきてください」と言いました。

 

劇場へと出発する前に振り返って、「どうか力を貸してくださいませ」と言う奥さんに、左右馬は「お任せください、この事件必ず解決いたします」と、頼もしく言いました。

第四話

奥さんと千代が戻るまでご主人がお金を持って行くのを止めなければ、と左右馬は言います。

 

急いで駅に向かおうとするご主人に、左右馬は「千代さんが本当に劇場にはいないのか確かめるべきです。劇場は広いし人も沢山いるから見落としたのかもしれない」と言いました。

 

それを聞いた耕吉は慌てた様子で「見落としてなんかいません!」とウソを言います。

 

鹿乃子は耕吉のウソを手でバツを作る合図で左右馬に知らせますが、左右馬は「座席番号を確認したのか」「お手洗いだったのではないか」と、追求を繰り返し、耕吉に同じようなウソを何度も吐かせました。

 

同じウソをつかせてどうするんだろうと鹿乃子は疑問に思います。

 

しかしその様子にあせったご主人が、「時間がないんだ!悪いが失礼させてもらうよ」と言って、そのまま部屋を出ていってしまいました。

 

耕吉もそれについて行ってしまいます。

 

「足止めしなくていいんですか?」と鹿乃子が聞くと、左右馬は「こうなったら実力行使だ」と言って、金庫にお金を取りに行ったご主人を追いました。

 

そしてなんと金庫から出てきたご主人からお金を奪うと、屋敷内を逃げ回ります。

 

そんな左右馬の様子にうろたえるご主人、耕吉、鹿乃子。

 

そこに、「全く何事ですの!?」と言う声が聞こえてきました。

 

左右馬はご主人にお金を返し、声のする方の襖を引きました。

 

そこには無事な千代の姿。

 

千代はご主人を見るなり、ギロっとした目で睨みつけ、「どうして観劇中に連れ戻されなければなりませんの?!」と、ご主人に掴みかかります。

 

ご主人が「誘拐されていたんじゃないのか」と聞くと、千代はきょとんとした顔で「千代はずっと劇場におりましたわよ?」と答えました。

 

耕吉はうつむいています。

 

「耕吉さん、劇場の座席番号を確認し、念入りに探したんじゃないんですか」と、左右馬がさっきのウソを確認しました。

 

同じような質問を何度も繰り返したのは、ご主人にも耕吉のウソがわかるようにするためだったのです。

 

こうして耕吉のウソに気づいたご主人は、左右馬に説明を求めました。

 

左右馬は最初にこの事件の不自然な点を説明します。

 

一つ目は、「一時間以内」という時間が短すぎるということ。

 

耕吉のような証言者がいなければ千代が本当にいなくなったのか確認するのも難しい時間だと左右馬は言います。

 

そしてそんなに短い時間を指定したのは、千代が演劇を見ている間にお金のやり取りを終わらせることができれば、実際には何もしなくても千代が劇場にいなかったという証言ひとつで行方不明をでっち上げることができるからでした。

 

二つ目は、投げ文は邸宅に入れたのに、千代を誘拐したという手紙は家には入れず、顔を見られる危険を冒してまで耕吉に渡したこと。

 

それは、家に手紙を入れておくと、耕吉から千代がいなくなったという証言をする前に、家の誰かが手紙を読んで千代を探しに行き、劇場に千代が いるのを見つけてしまうかもしれなかったためです。

 

「つまりこの誘拐は全て耕吉さんのウソなのです」

 

と左右馬は締めくくりました。

 

しかし奥さんは「ではあの二人組は?」と聞きます。

 

左右馬が「二人組の正体もあなたがご存知ではありませんか?」と聞くと、耕吉は「知りません」とウソをつきました。

 

鹿乃子の合図を見て、左右馬は続けます。

 

「最初の投げ文では、ご主人に恨みがあると言うことで、二人組の目的がご主人であると思い込ませたのです。二人組の本当の目的は耕吉さんで、あなたは二人組にお金を要求されていたのではありませんか?だから誘拐事件をでっち上げて身代金を騙し取ろうとした」

 

しかし、その左右馬の推理を聞いて、千代は「ちがうわ」ときっぱりと言いました。

 

「耕吉は座席番号を間違えていただけかもしれないじゃない。証拠もないのにどうして全部ウソだと決めつけますの?千代は子供の頃から耕吉を知っています!決してそんなことをする人ではありませんわ!」

 

と、千代は怒ります。

 

そんな千代を見て、自分をこんなに信じてくれる人を利用した耕吉が許せなくなった鹿乃子は、千代のためにも気味悪がられる覚悟で「ウソをついていることが私には分かります」と言いました。

 

当然それだけでは信じない千代とその家族にどうにか自分の力を証明しようとする鹿乃子ですが、その口を左右馬に塞がれました。

 

そして、「耕吉さんはウソをつく時、ちらっと右斜め下四十五度を見るのです!!」とただのハッタリを言います。

 

しかし、これまでの左右馬の推理が筋の通ったものだったことや、耕吉さんがウソを吐いていたという事実から、ご主人は「祝くんはウソを言っているとは思えないが」と、これを信じました。

 

そして、耕吉はついに「全て祝様のおっしゃる通りです」と頭を下げたのでした。

 

耕吉は半年前偶然再会した同郷の友人に騙され、多額の借金を負わされていたそうです。

 

預金や給金を返済に充てていたものの、六日前に借金取りの男二人組が屋敷まで来たことを知り、屋敷に迷惑がかかるのではという不安と借金への焦りから、今回のようなウソを考えついたと言います。

 

「借金を隠し卑劣なウソを吐いて申し訳ありませんでした」と、耕吉は涙を流しながら謝罪します。

 

そして膝を突き、「長い間お世話になりました」と深く頭を下げました。

 

その様子を見て奥さんは「私たちはあなたを家族と思っていたのよ」と言います。

 

旦那さんも「全く馬鹿なことをしてくれたものだ」と言い、立ち上がって耕吉の方へ行きました。

 

そして、耕吉にさっき金庫から出してきた八千円を渡したのです。

 

「初めから正直に話してくれていたらすぐに済んだじゃないか」とご主人は言いました。

 

耕吉は「いけません旦那様!」と断ろうとしますが、それを見ていた左右馬は「いいんじゃないですか」と言いました。

 

「耕吉さんなら本当に千代さんを誘拐するのも簡単です。もっと確実に身代金を得る方法はあったのに千代さんを傷つけない方法を選んだ。藤島家のみなさんもあなたが二度とこんなことをしない人だと分かっていますよ」と左右馬は続けます。

 

耕吉は「この御恩とお金は一生かけてお返しします」と言ってお金を受け取りました。

 

こうして事件が一件落着したところで、千代が「なんて素晴らしいの!」と手を叩きました。

 

そのキラキラした目は左右馬を見つめています。

 

「これが本物の探偵さんなのね!」

 

そして左右馬の手を握り「左右馬さま…」とうっとりした声で言います。

 

なかなか左右馬から離れずマシンガントークを始める千代をご主人が離そうとしますが、千代は「感謝を示したいんですの!」と言って聞きません。

 

そんな千代に左右馬は、「お礼なら鹿乃子くんにしてください。彼女なしでこの事件は解決しなかった」と言います。

 

そこで何かお礼に欲しいものはあるかと聞く千代に、鹿乃子は「千代さんの周りに困ったいる方がいらっしゃったら、祝左右馬先生は優秀な探偵だと教えて差し上げてください」と言いました。

 

こうして初仕事が終わり、少し左右馬の役に立てたかなと思う鹿乃子なのでした。

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