私たちはどうかしている最終回結末ネタバレ【完結ラスト漫画ドラマ】多喜川その後の最後はどうなる?

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この記事では、そんな『私たちはどうかしている』の最終回・結末はどうなったのか?について分かりやすく簡潔にまとめていきます!

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『私たちはどうかしている』あらすじ紹介!

和菓子職人の大倉百合子(おおくらゆりこ)は、娘の大倉七桜(おおくらなお)を連れて、老舗の和菓子屋、光月庵(こうげつあん)に住み込みで働いていました。

 

ところが光月庵の当主である高月樹(たかつきいつき)が何者かに刺されて、倒れているのを発見されます。

 

樹の息子、椿は百合子に指をさして樹の部屋から出てくる所を見たと証言した事で、百合子は殺人容疑の疑いで逮捕されてしまいました。

 

残された七桜は光月庵から追い出され、母の百合子は心労がたたり裁判中に倒れて亡くなり、七桜は施設に引き取られます。

 

それから15年の月日が流れ、七桜は町はずれの小さな和菓子屋で住み込みの和菓子職人として働いていましたが、職場に毎日のように「花岡七桜の母親は人殺しです」というメールが届き、七桜は解雇されてしまいます。

 

そこに結婚式の引き出物でお菓子の腕を競い合う話を持ちかけられ、あの光月庵と勝負することに。

 

15年ぶりに再会する七桜と椿ですが、椿は七桜の存在に気が付きません。

 

お菓子対決は光月庵に決まり、七桜は帰ろうとした時椿から呼び止められて「俺と結婚しないか」と突然のプロポーズをされます。

 

七桜は母の無実を証明したい、あの日に光月庵で何があったのか知りたいという欲求からプロポーズを受け入れます。

 

七桜にとっては二度と戻りたくない光月庵に再び赴き、この400年連綿と受け継がれる光月庵という呪いに縛り付けられる人間模様と、それを取り巻く愛憎劇に、七桜は大きく運命を揺さぶられることになるのです。

 

『私たちはどうかしている』主な登場人物紹介!

『私たちはどうかしている』の登場人物を解説します。

花岡七桜(はなおか なお)

本作品の主人公。幼い頃に母に連れられて光月庵で過ごしていました。

 

そのとき椿から、名前に桜の字が入っていることから『さくら』と呼ばれて、以来光月庵では『さくら』として過ごします。

 

子供の頃は病弱であったために、おうちでもつくれる和菓子づくりを母と椿に教えられて以来、和菓子づくりにのめりこみ、次第に生きがいとなっていきます。

 

その後母と同じ和菓子職人の道に進みました。

高月椿(たかつき つばき)

創業400年の歴史を持つ和菓子屋・光月庵の跡取り息子で、幼い頃は七桜の憧れの対象でした。

 

幼馴染である七桜とは気づかずにプロポーズしますが、次第に本当の愛情が芽生えてしまいます。

 

祖父である大旦那からはある時から厳しくあたられ、光月庵を継げないと言われていました。

 

しかし光月庵の次期当主になることに強い執着心があり、そのためならどんな手も使う覚悟でいます。

多喜川薫(たきがわ かおる)

無精ひげを生やしている青年。

 

武六会の一員で由緒あるお家のご子息。

 

時々本人も迷ってしまうほどの広いお屋敷に住んでいます。

 

七桜の母親のことをよく知っている人物であり、七桜の母親のお菓子のファンでした。

 

七桜の唯一の理解者として、七桜が困っている時にはいつも手を差し伸べてくれます。

 

高月今日子(たかつき きょうこ)

椿の母であり、光月庵の女将。

 

椿の結婚式に乗り込んで式を台無しにした七桜を憎んでいます。

 

夫である樹が亡くなって以来、椿を光月庵の当主にしようと必死であり、そのためならどんな汚い手でも使います。

 

七桜が『さくら』だと勘ぐっており、光月庵から追い出そうと様々な嫌がらせをしてきます。

高月宗寿郎(たかつき そうじゅろう)

椿の祖父であり、光月庵の大旦那。

 

幼い頃に光月庵に住んでいた『さくら』のつくるお菓子に魅了され、樹が亡くなって以来ずっと『さくら』を探しています。

高月樹(たかつき いつき)

椿の父。

 

何者かに刺されて殺されてしまいます。

 

七桜の母とただならぬ関係であり、刺される前日も七桜の母と一緒に仲睦まじくしている姿を椿に目撃されています。

 

それを目撃してから椿は『さくら』を憎む対象としてみるようになりました。

大倉百合子(おおくら ゆりこ)

七桜の母。

 

才能があり、腕の良い和菓子職人。

 

光月庵で住み込みで働いていましたが、樹が刺される前日に一緒に居るところを椿に目撃されてしまい、そのことで樹の刺殺の殺害容疑で逮捕されてしまいます。

 

無実を訴えますが、心労と無理がたたり裁判中に倒れてそのまま亡くなってしまいます。

 

城島裕介(じょうじま ゆうすけ)

光月庵の若い新人の職人。

 

明るく人懐こい性格ですが、職人としてはやや大雑把なところがあり、なかなか重要な仕事を任せてもらえません。

 

実家が能登で、和菓子屋『しまや』を営んでいましたが、経営が思うようにいかずに和菓子屋はつぶれて父は亡くなり、母は入院しています。

長谷栞(はせ しおり)

長谷屋の三女。

 

当初椿の結婚相手でしたが、挙式当日椿が七桜との結婚を宣言したため、その結婚は取りやめに。
その後も椿への想いが抑えられずに、新たな縁談も断ってしまいます。

 

父の逆鱗に触れ、家からも追い出されてしまいますが、椿に頼み込んで光月庵で働かせてもらうことになり、以後光月庵の看板娘になります。

長谷由香莉(はせ ゆかり)

長谷屋の現当主であり、武六会の一員でもあります。

 

凛とした雰囲気をまとう美人であり、長谷屋の旅館を切り盛りする女将でもあります。

 

従業員に花をもたせ、お客様を第一に考える聡明な働きぶりを見せますが、多喜川への強い執着心を覗かせる一面もあります。

富岡(とみおか)

光月庵のベテラン職人。自分のお店を持たせてもらえるという女将の口車に乗り、七桜への嫌がらせに一枚かんでいます。

山口(やまぐち)

光月庵のベテラン職人。七桜と椿をさりげなく見守っているところがあり、良識ある人。

 

『私たちはどうかしている』最終回までのおさらい!

七桜の椿の欺瞞に満ちた結婚

七桜の母の百合子は、七桜が5歳の時に和菓子職人として老舗の和菓子屋、光月庵に住み込みで働くことになり、七桜も一緒に連れられ光月庵で過ごす事になりました。

 

初めて七桜が光月庵に来た時、出迎えたのは光月庵の跡取り息子の椿でした。

 

椿は七桜の名札を見て『さくら』だと言い、それから七桜は光月庵の人から『さくら』と呼ばれるようになりました。

 

七桜にとって椿は初恋の人であり、そんな椿や母に和菓子づくりを教えてもらうと、七桜は和菓子づくりにどんどんのめりこんでいくのです。

 

しかしそれから1年も経った頃、突然生活は一変します。

 

朝、七桜が椿の部屋に行こうと庭を走った先に、椿の父である樹が自室で血を流して倒れている姿を発見しました。

 

次第に騒ぎになり、椿は何か見たのか聞かれると、椿は迷わず七桜の母を指さします。

 

七桜の母は、椿の父の殺害容疑のために警察に連行され、七桜もまた光月庵から追い出される事になりました。

 

七桜は身寄りもいないため施設に預けられ、裁判中に心労と無理がたたった七桜の母は、倒れてそのまま亡くなってしまいました。

 

七桜は母親が殺人の容疑をかけられたままだったので、姓を大倉から花岡(はなおか)に変えて、以後生活していきました。

 

それから15年の月日が経ち、七桜は小さな和菓子屋の職人として働いていましたが、顧客に結婚式で出す引き出物の和菓子をつくってほしいとお願いされます。

 

それはお菓子対決として、別のお店のお菓子と食べ比べて良い方を選ぶというものでした。

 

しかし七桜が働くお店に、連日のように「花岡七桜の母親は人殺しです」というメールが届き、ついに七桜はお店を解雇されてしまいます。

 

悔しい思いを抱えながらあてどもなく歩く七桜に、30代くらいの無精ひげを生やした男性が声をかけます。

 

その男性は、七桜の母から預かったとされる手紙を渡し、七桜は男性に「だれ…?」と訊ねますが、男性はお母様のつくる和菓子のファンだと言って素性を明かしません。

 

七桜はその手紙を読むと『七桜へ わたしはやっていない』とだけ書かれていました。

 

結婚式の引き出物のお菓子対決をするお店は光月庵で、ついに15年ぶりに椿と再会することになりますが、椿は七桜だと気づきません。

 

対決で出された七桜と椿のお菓子は、どちらも遜色ない反応でしたが、お家とお店の縁や付き合いの長さで、結局選ばれたのは光月庵でした。

 

落胆した七桜でしたが、その帰り道に椿に呼び止められ「俺と結婚しないか」と突然のプロポーズをされます。

 

七桜は母の無実を証明したい、真実が知りたいという気持ちが胸に湧き、そのプロポーズを受けます。

 

後日七桜は、椿から指定された時間に光月庵に行きましたが、そこでは椿と老舗旅館である長谷屋(はせや)の娘との結婚式が今まさに執り行われている最中でした。

 

結婚式に乗り込んだ七桜でしたが、椿から来賓者に長谷屋との挙式を中止して七桜と結婚すると宣言されます。

 

この椿の身勝手さに激昂したのは大旦那と女将でしたが、椿はこの光月庵を必ず近いうちに自分のものにすると野心に燃え、そのために七桜を利用したのでした。

 

しかし野心があるのは七桜も同じで、七桜もこの家に入るために人を欺こうとする、椿とは共犯のような関係だったのです。

 

そんな七桜を、女将は忌々しく見つめているのでした。

 

『さくら』を激しく憎む椿

高月家の夕食の席に、七桜は大旦那から招待される形で一緒に食事をすることになりますが、そこで七桜を罵倒する大旦那から守るように、椿と七桜は寝室を一緒にすることになります。

 

その夜椿から、幼い頃に『さくら』という名の女の子がいた事を話され、椿にとっても七桜は初恋の相手だったと言います。

 

七桜は躊躇いながらもその『さくら』が今椿の前に現れたらどうするのかと訊ねると、椿は「消えてもらう、俺の前から永遠に」と七桜に言い放ちます。

 

「何故?」と問う七桜に、椿は15年前、父親が刺される前に見たのは『さくら』の母と、椿の父が睦まじくしている所で、以来椿の中で『さくら』は憎しみの対象になったのだと話しました。

 

同じ頃女将は七桜の素性を調べており、調査報告書と共に、5歳の頃の七桜と七桜の母が光月庵の作業着を着て一緒に写っている写真を見て、女将は驚きを隠せないでいました。

 

翌朝女将は七桜に近づき、七桜の母親はどこにいるのか、七桜はどこで育ったのか、15年前の春はどこにいたのかを執拗に問いただします。

 

しかし丁度そこへ、七桜の母だと名乗る人物が挨拶をしに玄関まで来ていました。

 

七桜にとっては見ず知らずの女性でしたが、この窮地を切り抜けるにはこれに乗るしかないと、七桜も母親と名乗る人物に話を合わせ、このピンチを切り抜けました。

 

その後なんとかごまかせた七桜は、母親と名乗る人物にどうしてこんな事をしたのか訊ねると、お店の常連客に頼まれたと言い、七桜はとっさに無精ひげの男性を思い浮かべました。

 

どうしてもその男性に会いたいと七桜は頭を下げると、母親役の女性は夕子と名乗り、自分のお店のショップカードを七桜に渡し、お客として来る分には拒めないから、と言ってその場を去っていきました。

 

そのお店にすぐにでも行きたかった七桜ですが、椿に待ち伏せされ「結婚式を挙げるなら、お義母さんにも来てもらわないとな」と言い「式は盛大に挙げたいし、その結婚式で作りたいお菓子もある」と七桜に話します。

 

その菓子帳は店の奥にあると言い、椿と七桜に一緒にその部屋に向かいましたが、椿はその部屋に七桜を閉じ込め「俺は信用ならない人間ほど手元に置いておく主義だ」と言い、七桜を幽閉してしまいます。

 

その後椿は女将の所に行き、七桜との結婚式の日程は大旦那が光月庵で開くお茶会の日と同日にすると告げます。

 

七桜はどうしてもあの男性に会う事を諦めきれず、椿を出し抜き部屋からの脱出を図りますが、そこで何者かが七桜をめがけて頭上から壺を落としてきました。

 

間一髪で椿が七桜を助けますが、その代わり椿が頭と手を負傷してしまいました。

 

椿は犯人は女将であろうと見当をつけます。

 

七桜と椿の結婚式の妨害のため、女将は七桜を傷つけようと目論んでいたのだと言い、椿は七桜を守るために、部屋に閉じ込めたのだと言いました。

憎み合う椿と大旦那の過去

不穏な光月庵の空気の中、七桜と椿に大きな仕事が舞い込みます。

 

五月雨亭(さみだれてい)でお茶会が開かれる事になり、草薫会(そうくんかい)という金沢屈指の茶道の流派が、茶会のお菓子を椿に作って欲しいと依頼が来ます。

 

そこでお菓子を出せるのは菓子職人にとって自信と誇りになるという大変名誉のあるお茶会でしたが、手を負傷した椿はまともにお菓子が作れず、そのせいでお茶会が台無しになることを恐れて、依頼を断って欲しいと言います。

 

しかし七桜は、手伝うからその依頼を引き受けて欲しいと椿に頼みます。

 

七桜は良いお菓子を作りたいと、茶室にこもってお菓子のデザインを何十枚も書き上げているのを椿も見て、七桜の本気に心を打たれます。

 

七桜と椿がいる茶室に掛けられてある掛け軸には、偽りの心を持ってはいけない、この軸の前で嘘をついたものは地獄に堕ちる、と、その軸の前で椿は七桜に「たぶん俺はあんたに惚れてる。自分の我を通すための結婚相手としてではなく、1人の女性として」と言います。

 

そして椿は「でももしあんたが『さくら』なら、この気持ちを殺さなくちゃならない。答えてくれ、ほんとにあんたは『花岡七桜』なのか、それとも『さくら』なのか」と、偽りの心を持ってはならない掛け軸の前で、椿は七桜に詰め寄ります。

 

しかし七桜は真相を追及するために覚悟してきたのだと心に決め「私は『花岡七桜』です。『さくら』じゃありません」と、地獄に堕ちる覚悟を持って椿にそう伝えました。

 

それから幾日かして、草薫会に出すお菓子が七桜の手によって無事完成し、ひとつだけ椿も負傷の手ではありながらお菓子を作りました。

 

七桜は一歩踏み込んで、椿と大旦那との間に何があったのか聞きました。

 

椿は父の死後も大旦那に茶道を習っていましたが、心ここにあらずを見透かされ、大旦那にあの事件の日何を見たのかと詰め寄られます。

 

そこで椿は言い出せずにいた、七桜の母と椿の父がキスしていた事を打ち明け、大旦那は真実を知り絶望します。

 

怒りと悔しさで我を失った大旦那は椿に「やっぱりお前はこのうちの人間じゃないんだ。だからあいつの死も蔑ろにできるのだ、この大噓つきが!」と言い放ち、以後いくら椿がお菓子を作っても、食べてくれなくなりました。

 

そしてあろうことか、椿が線路に引っかかって抜け出せなくなり、電車が近づいてきても大旦那は椿を助けようとすらしませんでした。

 

そのとき椿は一度失いかけたこの命を、この店を継ぐことに使うと心に誓ったのです。

 

七桜と椿は草薫会に無事お菓子を届けたのですが、茶事の主催者から頼んだお菓子とは別に、もうひとつお菓子を作って欲しいとお願いしたはずだと言われます。

 

注文を聞いてない七桜と椿は、落雁(らくがん)なら粉をふるいにかけて型で押し込めるシンプルなつくりだからこの場で作れると考え、型は七桜が光月庵から大急ぎで取ってきます。

 

その帰り道のお茶会の庭で、七桜がずっと会いたかった無精ひげの男性と遭遇し、七桜はこのチャンスを逃したくないと思いつつ、椿を待たせまいと型を届けに行きました。

 

無事に落雁を作り終えると、椿はお茶会に出席した人に向けて、お菓子の説明を茶事の主催者からお願いされます。

 

そこで椿はお菓子の説明と共に、父への想いをその場で聞いている大旦那に向けて伝えます。

 

大旦那はその場では椿が作ったお菓子を食べませんでしたが、茶会の人に包んでもらい、家でそれを食べたのです。

 

その話が七桜と椿の耳に届くと、大旦那が椿に「大嘘つき!」と罵った時から一度も椿のお菓子を食べなかったのですが、大旦那が椿のお菓子を食べようと心を動かしたのは、七桜がこの仕事を引き受けてくれたからだと、椿はますます七桜という女性に心惹かれるようになったのです。

 

七桜と椿の本当の親はだれなのか

一方その頃女将は、七桜の母親役を演じた夕子の営む呑み屋に現れ、あからさまな営業妨害をしかけてきます。

 

このことで店が潰されると危機を感じた夕子は、七桜の母親役からは手を引こうとするのでした。

 

大旦那はその後七桜と椿の結婚式の同日に開催する予定だった、光月庵のお茶会の日取りを繰り下げて2人の結婚式に出席することになり、七桜と椿の挙式は着々と準備が進んでいきました。

 

結婚するにあたり、椿は夕子を結婚式に招待しようと、七桜と椿で夕子のお店に挨拶に行きます。

 

椿は夕子に結婚式に出席してもらえないかお願いしますが、夕子は女将の妨害がこれ以上酷くなることを懸念し、断ります。

 

どうしても、と椿はお願いしますが、親子で積もる話もあるだろうからと一旦光月庵に戻ります。

 

その直後、急に具合が悪くなる七桜に、夕子は七桜に「妊娠しているの?」と聞きます。

 

七桜は妊娠検査薬で妊娠が発覚したのでした。

 

夕子に「幸せにおなり」と背中を押される形で、椿に妊娠してることや自分の正体を打ち明けることを心に決めました。

 

すべては椿の、七桜への愛にかける事にしたのです。

 

しかし椿は仕事の出張ですぐに新幹線に乗らなければならず、その機会を逃してしまいました。

 

残された七桜は、職人の城島(じょうじま)に誘われて城島の従業員部屋についていきます。

 

そこはかつて七桜の母と七桜が住んでいた部屋だったため、城島が用でその場を離れている間、七桜は思い出の場所を隅々見て懐かしんでいました。

 

七桜は昔押し入れで寝ていた事を思い出し、そのあたりを見ると押し入れの天井が明らかに色が違う部分があり、不審に思ってそのあたりを調べると、天井の一部分が外れて中から箱が見つかりました。

 

思わず七桜はその箱の中身を調べると、中にあったのは七桜の母子手帳や手紙、書類などです。

 

書類に目を通すと、そこにはDNA父子鑑定書と書かれてあり、大倉七桜と擬父・高月樹は生物学上の父であることは極めて高いと書かれてありました。

 

さらに手紙に目を通すと、そこには高月樹が、母の百合子にあてられたラブレターが何十通もしたためられていたのです。

 

高月樹が七桜の本当の父だと知って愕然とした七桜でしたが、まだ書類はありました。

 

そこには、高月椿と擬父・高月樹は生物学上の父である可能性はないと書かれてあり、七桜は母の百合子が七桜を守るためにここに証拠を残しておいたのかと、考えをめぐらせます。

 

そのとき部屋の外から物音が聞こえ、七桜は慌ててその箱を持って城島の部屋から逃げ去りました。

 

そこに現れたのは大旦那でした。

 

大旦那が結婚式に出席するのは椿を認めてくれたからなのかと七桜は問いますが、大旦那が一番恐れている事は光月庵が自分の代で終わる事だと言います。

 

本当の光月庵の次期当主は昔ここに住んでいた『さくら』という人物だと大旦那は言いました。

 

そこで七桜は、あの日椿が本当に2人が一緒にいた所を見たんだと気づきます。

 

そして椿は子供ながらに父の本当の子ではないと気づき、椿は父を殺した女の娘だから『さくら』を憎んでいるのではなく、『さくら』が光月庵を椿から奪うとわかったから憎いのだと感づきました。

大旦那のお茶会と女将の許されざる過去

七桜は箱の中身を見て真実を知ってしまってから、椿とは結婚できない、椿の前から消えるしかないと心境の変化が起きました。

 

そこで草薫会の亭主にあの無精ひげの男性の住所を聞きつけ、七桜は男性に会いに行きます。

 

男性は多喜川と言い、立派なお屋敷に住んでいる人でした。

 

七桜は多喜川に、椿とは結婚しない事、今すぐ住み込みで働ける所はないかと聞きますが、多喜川はもし光月庵を出るなら、今すぐがいいと言い、七桜は戸惑います。

 

翌朝、七桜はあの樹が刺殺された日に何があったのかを調べるため、庭を抜けて椿の部屋を通ろうとした道をもう一度歩きました。

 

記憶があいまいな中、七桜は事件のあった部屋に続く廊下に出ますが、扉に施錠がしっかりしてあり、それ以上先には進めませんでした。

 

そこに偶然従業員の山口が通りかかり、その奥は大旦那が閉じてしまって入ることはできないと言います。

 

その扉が開かれるのは、大旦那が主催する光月庵のお茶会の後、大旦那が樹の部屋でお茶を飲む時だけなのだと聞き、七桜は結婚式まではいられないが、それまでに真相をつきとめたいと心の中で思うのでした。

 

一方、大旦那は遺言書を作成しており、財産はすべて孫の椿に相続させるが、高月家の血を引く孫が現れた場合は、その孫がすべての財産を相続するというものでした。

 

その話を通りすがりに聞いた女将は大旦那に、椿はれっきとした跡取りだと喰ってかかりますが、大旦那は聞く耳もちません。

 

それから幾日かして、いよいよ大旦那が催すお茶会が開かれました。

 

女将はこの時とばかりにお茶会で不在の大旦那の部屋に忍び入って遺言書を探しますが、そこに大旦那が現れて部屋を漁る女将を罵ります。

 

大旦那は、嫁である女将が息子以外の男と不貞を働いている姿を目撃して以来、椿は息子の子供ではなく、その男の子供だろうと思っており、女将に問い詰めます。

 

女将はそこで過去の想いをまくしたてました。

 

結婚した当初は樹に愛されていくのだと、一生この人についていくと誓ったのに、樹は愛してはくれず、また一度も触れる事さえしてくれなかったのだと言いました。

 

そこで大旦那は、やはり椿は本当の孫ではないと確信します。

 

女将は大旦那から遺言書を奪おうとし、そのとき女将に突き飛ばされる形で大旦那は座卓に頭を強打して、倒れてしまいます。

 

女将は遺言書を奪い、部屋に火をつけてその場から立ち去ります。

 

一方、七桜は大旦那がどこにもいないことを不審に思い、探しに行きました。

 

するとまだお茶会は終わっていないのに、普段は立ち入り禁止のあの扉が開いていることに気づき、七桜はその扉の奥に入っていきます。

 

樹の部屋にいたのは女将だったので、これは七桜はチャンスだと思い、樹と一緒に働いていた職人に刺されて亡くなった話を女将にしました。

 

七桜は、樹とその職人が愛し合っている関係だったと詰め寄ると、女将は七桜に激昂します。

 

女将は心底憎らしかったと言い、樹が刺された日、七桜の母に容疑がかかるように女将は椿に誘導をかけながら証言させ、樹の刺殺の罪をなすりつけたのでした。

 

樹の刺殺は女将がやったのか七桜が聞きましたが、それは否定します。

 

ですが七桜はあの日女将を見たと訴えると言い、その言葉をいぶかしむ女将に、七桜はついに「わたしは『さくら』です」と正体を打ち明けたのです。

 

その言葉に女将は高笑いして「聞いたでしょ?」と七桜の背後に向かって言うのです。

 

おそるおそる振り向く七桜の後ろに立っていたのは椿でした。

 

「嘘だよな…」と呟く椿に、七桜は「私は母の無実を証明するためにここに来たの」と椿に毅然と伝えます。

 

全部嘘だったのか、と椿は激しい怒りを七桜にぶつけます。

 

ちょうどそのとき、火事が起きていると山口が椿に知らせに来て、大旦那が見つからないとの言葉に、椿は七桜にここから出るなと言って、椿は大旦那を探しに行きます。

 

その言葉の意味はここから出るも出ないも自由だ、でももし逃げ出したときは二度と会わない、と試されているんだと捉え、七桜はその場にとどまることを選びます。

 

しかし七桜の妊娠しているお腹は、急激に痛みだしました。

 

そこにちょうど城島が通りかかり、痛みに苦しみながらも椿を待ち続ける七桜を抱きかかえて、病院に運びます。

 

2日後、病院のベッドで目を覚ました七桜の傍に居たのは夕子でした。

 

夕子から、あの火事で死者がでなかったと聞いて七桜は安堵しますが、お腹の赤ちゃんは助からなかったことを知り、これは天罰だと自分を責めます。

 

病院のテレビでも光月庵が火事になったニュースが流れており、そこで椿は光月庵で代々伝わるお菓子の型や道具を守ったのだと、女将がインタビューに答えているのを聞き、七桜は椿が道具を守って七桜との約束を守らなかったのだと絶望しました。

 

失意の中にいる七桜の所にお見舞いに来た多喜川は、七桜に「これから何がしたい?」と聞きます。

 

七桜はお菓子がつくりたいと、泣きながら多喜川に答えました。

 

椿と七桜の再会

それから10ヶ月が経ち、光月庵はお菓子教室を開いていました。

 

そこに足しげく椿の元婚約者である長谷屋の栞(しおり)は通い、椿への忍ぶ想いを抱えつつお菓子づくりに励んでいましたが、栞はどうしても椿の気持ちを抑えられず、新しく決まった縁談を断ってしまいます。

 

栞の父は椿に激昂し、また栞も家から追い出されてしまいました。

 

行くあてのない栞は光月庵で働かせてほしいと椿に頭を下げます。

 

それから3年の月日が経ち、栞は立派な看板娘になり、光月庵を盛り立てていました。

 

ある時栞は顧客にお菓子を届けに行った帰りに、偶然にも七桜に出会います。

 

2人はお茶をしながら近況を語り合い、七桜は光月庵の近くで自分のお店を出したことを話しました。

 

光月庵の近くにお店を出したら、お客さんの取り合いになるのではと心配する栞に、七桜は今の光月庵はお店のブランドに胡坐をかいているような商品しか出していないし、そんなお店には負けないと強気の姿勢を見せ、栞はそんなことないと言い返してお店を出てしまいました。

 

しかし七桜の言葉通り、五月雨亭のお菓子の選定は、七桜のお店である花がすみに決まり、光月庵は落選してしまいます。

 

その翌週の五月雨亭主催の新春園遊会(しんしゅんえんゆうかい)のお菓子の選定会には椿がお菓子を作ることにし、ちょうど同じころ七桜のところにもお菓子の選定会のお声がかかり、七桜も参加する意志を伝えました。

 

女将はこれ以上光月庵の名を落としたくないために、選定会で選定員をする溝口議員に根回しをします。

 

そうして新春園遊会の選定会の日、ついに七桜と椿は再会しますが、椿は目に不調を感じて目の前に七桜がいても気がつきません。

 

その後女将の根回しがきいて、お菓子は無事光月庵に決まりました。

 

しかし七桜の目的は選定会でお菓子が選ばれることではなく、溝口議員に近づいて花がすみに誘いこむことでした。

 

椿もまた花がすみが気になってお店に入りますが、そこにいたのは溝口議員に接客している七桜の姿でした。

 

椿は3年ぶりに会う七桜に、憎しみとも会いたかった気持ちともわからない複雑な感情が心で錯綜します。

 

そんな椿と応対する七桜に割って入ったのは、多喜川でした。

 

多喜川は七桜とはパートナーの関係だと椿を牽制し、七桜を傷つけるなら許さないと、きっぱりとした口調で言います。

 

椿はその場を去りながら、過去の七桜との思い出を回想し、会えばまた憎しみが生まれるのだと想起します。

 

しかしそんな七桜と椿に思わぬ仕事の依頼が舞い込みます。

 

新春園遊会の選定員をしていた女性の姉が宿の女将をしており、その温泉宿に和菓子をつけたプランを企画し、光月庵と花がすみの二店舗合同でお菓子を作って欲しいという依頼がきました。

 

七桜も椿もこの依頼を承諾し、下調べとしてその温泉宿に泊まることになりました。

 

宿の食事は七桜と椿が相席だったので、2人はこの和菓子のアイディアを出し合いますがお互いぶつかりあって上手く話がすすみません。

 

七桜は、お風呂からあがって海を眺めていると、女将さんから梅酒を2本もらいます。

 

そのうちの1本を部屋に戻る最中に会った椿に渡すと、椿は「部屋で一緒に飲むか?」と誘い、七桜も「一杯だけなら」と誘いに乗ります。

 

2人で飲むうちに椿の体が倒れこみ、目を押さえている所を見て、七桜は椿の目に異常があることを確かめます。

 

七桜は病院に行った方がいいと椿に言いますが、今手術をしたとして視力が正常に戻るのはかなり先であることを知っている椿は、次の選定会までは手術はできないと言います。

 

すべては椿が光月庵に縛られているせいだと悟った七桜は、七桜が光月庵の当主となることを心に決めます。

 

そうすれば、椿は光月庵という呪縛から開放してあげることができると思ったのでした。

光月庵の次期当主をかけたお菓子対決

七桜と椿の温泉宿出張後、多喜川家で大きなお茶会が開かれることになり、多喜川は溝口議員を招待しました。

 

その際溝口議員は花がすみのお菓子を希望し、七桜はお茶会後に溝口議員に接触します。

 

七桜は溝口議員の不透明な政治活動費が光月庵と共謀していることを暴こうとしていましたが、溝口議員に勘ぐられてしまいます。

 

しかし溝口議員は、光月庵は大旦那がもうじき亡くなるだろうから終わりだと七桜に言い、それを聞いた多喜川は「光月庵の次期当主をだれにするか、あの人には決定権がある。名乗りをあげるなら今だよ」と言われ、七桜は大旦那がいる病院に向かいました。

 

その頃女将の方にも溝口議員から電話があり、七桜は溝口議員と光月庵の事を調べあげているという話を聞きました。

 

もし今、七桜が大旦那と接触したことで記憶が戻れば、あの火事の日に女将がしたことがわかってしまうことを恐れ、女将は病院から大旦那を連れ戻そうとします。

 

病院で七桜と女将は鉢合わせしましたが、女将は大旦那を車いすに乗せて行ってしまい、七桜は大旦那と話しをする機会は与えられませんでした。

 

七桜は大旦那と話しをするため、温泉宿で出す和菓子が完成したと言い、光月庵にお菓子を届けに行くと椿に言います。

 

そうして隙を見計らい大旦那のいる部屋に潜り込むと、大旦那は七桜に「おまえが『さくら』なのか、樹の子供なのか」と問いかけます。

 

そこに椿や女将も現れますが、大旦那は七桜と2人きりになりたいと言い、大旦那は七桜に『さくら』だという証拠はないかと言われ、七桜は自分が作ったお菓子を差し出し、それを一口食べて納得します。

 

大旦那は七桜の手を借りて椿の元に行き、2人に「12月31日の大晦日、除夜祭の日にお菓子をつくってきてくれないか」と頼みます。

 

「より美味しく、より魂をふるわせたお菓子を作った者に、私は光月庵を譲る」というものでした。

 

七桜は大旦那が納得するお菓子をつくりますが、無理をしすぎて倒れてしまいます。

 

そんな七桜に、多喜川は好きなお菓子を作ったらいいと言って安心させ、そして何もかも終わったら結婚してほしいと七桜にプロポーズしました。

 

そしてお菓子対決当日の日、七桜と椿は大旦那にお菓子を差し出しました。

 

大旦那は七桜のお菓子を食べると、胸に手をあて「いつまでも包まれていたいような、そんなお菓子だ」と言い、笑みを浮かべます。

 

一方椿がつくったのは『つばき餅』という和菓子でした。

 

大旦那は一口食べて、どうしてこの味を知っているのかと驚きましたが、その『つばき餅』は、椿が父の樹から初めて教わった和菓子だと言い、それは大旦那が樹に教えた味なのでした。

 

大旦那は先祖代々受け継がれてきた味だという事に気づき、涙します。

 

そうして大旦那は、2人のうちどちらが次の光月庵の当主かを決めました。

 

大旦那は、七桜を選びました。

 

大旦那はそれから倒れてしまい、病床で椿に「お前のつくったつばき餅、魂をふるわされた…うまかった。それでもわしのために、わしだけに向けられたお菓子だった。だから選ぶわけにはいかなかった」と言い「すまなかった…これからは自由に、なんにも縛られず自分のためにお菓子を作るんだ…」と言って、亡くなりました。

 

光月庵当主の最初の試練

光月庵では七桜が当主となりました。

 

気を引き締めなおす七桜に、栞の姉、由香莉(ゆかり)が正式に長谷屋を継いだ女将として、武六会(ぶろくかい)の招待状を渡しに来ます。

 

武六会とは加賀の伝統を守り、それを象徴する由緒ある老舗のお店6店舗が審査し合う会だとし、この100年の歴史の中で外された店はなく、もし外されたらそれは店の終わりを意味するのだといいます。

 

武六会のメンバーは七桜を見定めていました。

 

そして七桜の評価を決めるのは、光月庵に代々伝わる道具で奉納の儀に謙譲するお菓子を作ってからだと言います。

 

しかしその道具は女将に盗まれてしまい、女将の行方もわからない状態でした。

 

すぐに捜索したい七桜でしたが、七桜が当主になったことで不安を感じている従業員もおり、七桜は従業員に何も告げず1人で探すことにします。

 

しかし栞だけは七桜の異変に気づき、七桜に何かあったのか聞きます。

 

七桜が事の次第を説明すると、栞は長谷屋にいたときに集めた宿や料亭の連絡帳を取り出し、隅から隅まで電話をかけ、七桜も栞にならって一緒に電話をかけ続けます。

 

それからほどなくして女将を見た人から連絡があり、七桜と栞は慌てて向かいました。

 

そこには道具に火をつけている女将がおり、七桜はなんとかその道具をひろいあげて事無き事を得ました。

 

そしてその場を逃げようとする女将を、多喜川が声をかけます。

 

「どうして父は、あなたみたいな人に夢中になったのか」と。

 

女将は不出来な多喜川と違い、多喜川家の血を引く椿に跡取りになってもらおうと、多喜川をゆさぶりました。

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多喜川の秘密

そんな中、多喜川が日本舞踊の名取の試験に合格し、その披露式に七桜を招待しました。

 

その当日七桜の他に椿もおり、多喜川は椿の姿を見て動揺し、舞踏に乱れがでてしまいます。

 

七桜も椿を目撃し、披露式後に椿を追いかけようとしますが、屋敷が広すぎて迷ってしまい、仏間に来てしまいます。

 

先祖代々天井に遺影が飾られていますが、そこに一枚だけ床に置かれた遺影を発見し、その遺影を見て誰かに似ていると思っているところに由香莉が現れ、この人は多喜川の父秀幸(ひでゆき)だと七桜に言います。

 

由香莉は七桜に、秀幸は家族を忘れるくらい光月庵の女将に夢中だったと話し、そんな多喜川を由香莉は不憫に思って以来、由香莉は多喜川のただひとりの理解者なのだと言い切りました。

 

由香莉は七桜に多喜川の事をなんにも知らないと煽ってきますが、七桜は多喜川を擁護します。

 

しかしそこで由香莉は、七桜が光月庵に来る前に働いていた職場に「花岡七桜の母親は人殺しです」というメールをもらって解雇された話を、飄々とした顔で話し出します。

 

その話を聞いて七桜は多喜川をいぶかしみ、七桜を探しに来た多喜川に真実を話して欲しいと訴えかけました。

 

多喜川は必死の面持ちの七桜に観念し、本当の事を語りだします。

 

多喜川の母は、夫が不貞を起こして以来心を壊してしまい、ついには光月庵の女将のせいだと恨みながら死んでいきました。

 

けれど女将は依然として華やかな世界に立ち続ける事を多喜川は忌々しく思い、表舞台から引きずり降ろしてやりたいと願うようになりました。

 

そんな折、多喜川は七桜の存在を知り、七桜なら同じように女将に人生を狂わされており、もしかしたら樹と百合子の子供でもあるかもしれないと思って、それならば小さな和菓子屋に居られては困ると多喜川があのメールを送ったのでした。

 

七桜は多喜川の復讐の道具として利用されていた事実を知り、逃げるように多喜川のお屋敷を出ていきました。

多喜川家が隠してきたこと

それから七桜は椿に励まされながら、無事武六会から依頼されたお菓子を奉納の儀に献上します。

 

その後七桜と椿は再びあの事件の真相を突き止めようと、以前城島の部屋から持ち去った箱の中身を椿と共に調べることにしました。

 

すると七桜の母、百合子が樹に送れなかった手紙の中に、1枚だけ百合子の住所が違うものを発見し、これは手がかりかもしれないと2人はその住所に向かいます。

 

そこは普通の民家であり、住んでいたのは亡くなったと思われていた多喜川の父、秀幸でした。

 

2人に見つかってしまった秀幸は観念し、すべてを話したのです。

 

百合子と樹が思い描いていた未来が崩れたのは、大旦那が10年来の友人に騙され多額の負債を抱えてしまうところから始まります。

 

樹は、負債ならすぐ返済できると大旦那を慰めますが、未来を不安視した職人が次々辞めてしまい、樹の前に絶望だけが残ります。

 

そんな光月庵に救いの手を差し伸べたのは今日子(きょうこ)、後の光月庵の女将でした。

 

今日子は実家の家宝を持ち出し、それを売って返済に充ててほしいと言うのです。

 

樹との結婚は断られてしまった今日子ですが、それでも光月庵の力になりたいと言い、樹は光月庵のためにその家宝を売って返済に充てましたが、ほどなくして今日子の顔に痣ができていたのを樹は見つけてしまいます。

 

風のうわさで、家宝を無断で売ってしまった今日子は父の逆鱗に触れ、家に居られないのではとの話が樹の耳にも届きました。

 

樹は負債の影響で大旦那の体がやせ細ってしまったこと、大旦那にとって遅くにできた子で、大事にしてもらった分見捨てられないと覚悟を決めて、今日子と結婚をしました。

 

樹は、夫婦になってから生まれる愛情もあると思っていましたが、結局樹は心の中にいる百合子を消すことはできず、また今日子も樹を思う気持ちを消すことができませんでした。

 

数年が経ち、樹と百合子が再会した時、たった一度でも求めあうことを止める事はできず、そうして百合子は七桜を身ごもります。

 

その偶然の再会に、勘の良い今日子は気づいてしまいました。

 

そこで今日子は秀幸の所に赴いて抱いて欲しいと頼み、そして産まれたのが椿でした。

 

しかし樹は椿を育てていくうちに、本物の愛情へと変わっていったのです。

 

その気持ちと同じように、秀幸もまた百合子に申し訳なく思い、身重で行くところがない百合子にこの家を貸してあげたのです。

 

しかしそのことを心苦しく感じた百合子は、赤子の七桜と共に姿を消し、以来昼夜問わずに懸命に働いて体を壊し、入院してしまいます。

 

そこから先の話は、百合子が七桜にあてた手紙の「七桜へ 私はなにもやってない」の続きに書いてありました。

 

樹は百合子を探し、ついに百合子の入院先を突き止め、百合子に光月庵で働かないかと提案します。

 

百合子はその言葉に甘えて光月庵で従業員として働きだしますが、ある時百合子は今日子のしたことを立ち聞きしてしまいます。

 

今日子は人を使い、友人のふりをして大旦那を騙したり、光月庵の職人を別の店に引き抜いたりと、樹を手に入れるために今日子が裏で手を回していたのです。

 

それを聞いた百合子は、樹の思い人は自分だと今日子に告げます。

 

そしてすべてを知った樹は、今日子と別れて百合子と一緒になるつもりでした。

 

光月庵は椿に継がせて、樹と百合子は遠くの街で小さな和菓子をやろうと話をしていたやりとりの最中を目撃してしまったのだと、椿も思い出しました。

 

しかし、次の日樹は刺されて殺されてしまいます。

 

あの日、秀幸は多喜川が朝方帰ってきたのを目撃し、もしかしたら犯人は多喜川かもしれないと思い、秀幸が百合子の手紙の続きを隠してしまったのです。

 

しかし自責の念が強くなり、8年前に何もかも捨てて秀幸はこの家に引き篭もるようになりました。

 

樹の刺殺事件の真相

七桜と椿は光月庵に帰り、寝る事にしました。

 

同じころ女将は、栞が持つ長谷屋のお守りの短刀を携えて廊下を歩いています。

 

そうして七桜の部屋に来た女将は、七桜の眠る布団に短刀を突き刺しました。

 

その頃栞と会った椿が、栞のお守りの短刀が無くなっている話を聞き、椿は嫌な予感がして七桜の部屋に慌てて向かいます。

 

七桜は多喜川に助けられ無事でした。

 

殺したはずの七桜がまだ生きていることに取り乱した女将は、また七桜を突き刺そうとしますが、それをかばった多喜川が刺されてしまいました。

 

椿は、父を殺した犯人は多喜川かと問い詰めますが、女将は「多喜川美由紀(たきがわみゆき)が私をちゃんと殺してくれれば、こんなことにはならなかったのよ」と唐突に話し出します。

 

樹が殺される前日、夫を取られて自殺未遂をした美由紀の病院に、女将がお見舞いに来ていました。

 

そして、女将は美由紀に包丁を持たせ、自分を殺しに来るように焚きつけます。

 

女将は美由紀を待ち続け、美由紀に刺されたら隣で寝ていた椿に百合子がやったと言うつもりでした。

 

そうすれば百合子は殺人者になり、樹とは一生一緒になれないと目論んでいたからです。

 

しかし美由紀は女将と樹を間違えて殺してしまい、多喜川は母である美由紀の所業を知りながらも、今までずっと隠ぺいしていたのでした。

 

やっと七桜と椿は真実にたどり着きました。

 

女将は警察に行き、多喜川は病院に運ばれました。

 

真相を知った椿は、自由に自分のつくりたい和菓子をつくると言って七桜のもとから去っていきましたが、退院した多喜川に本当に欲しいものを手放して後悔しないかと問われ、七桜は椿の元に向かいます。

 

そうして七桜は椿に「ねぇ椿、私と結婚しない?」とプロポーズしました。

 

その後、光月庵に七桜と椿が結婚すると報告をし、2人はたくさんの人に祝福されながら挙式を行いました。

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