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『少年のアビス』2巻は漫画アプリ『ヤンジャン』で読める
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『少年のアビス』2巻ネタバレ紹介!
8話
「黒瀬」の担任である柴ちゃん先生が出席確認の名前を呼びますが、そこに令児の姿はありません。
そして、1人の生徒が柴ちゃん先生に「それどうしたの?」と尋ねます。
柴ちゃん先生は顔に怪我をしていました。
朝礼が終わり、廊下を歩いて日差しを眩しそうに見つめる柴ちゃん先生は昨夜のことを思い出します。
生徒早退後に車で町を見回っていた柴ちゃん先生は、河川敷にある生徒のカバンに気がつきます。
そして、懐中電灯で河岸を照らし、令児と女の人が手を繋いで立っているのを発見します。
「黒瀬くん!!そこにいなさい!!」と駆けつけようとした先生は足を滑らせて転んでしまいます。
そんな先生をナギは受け止め、先生がナギにお礼を言うと「令児くん、また今度にしよっか」と言います。
去っていくナギに先生は「待ちなさい!」と言いますが、令児が先生の手を握り、止めます。
そして、小さな声で「…んで 邪魔…」と下を向きながら呟きます。
先生は自分のクラスから自殺志願者がいた事に気がつき、話を聞くから。と家に来るように令児に言います。
9話
車の中で先生は、脳内ため息をつき、それでも自分の生徒が救えただけでも幸運だと考えていました。
豪雨の中びしょ濡れで家に着くと、先生は令児にシャワーを浴びるようにいいます。
半裸になった令児の背中からなんとなく目を逸らし、先生は着替えを用意します。
落ち着いた後、リビングで先生は令児に自殺の動機を尋ねます。
しかし、令児は俯いたまま「高校辞めます。だからもう出てっていいですか。」と聞きます。
先生は優しく、丁寧に「黒瀬くんの悩みがどうしたらなくなるか、先生に一緒に考えさせて欲しいな。」と言います。
しかし、そんな先生に令児は人生のドン底のような顔で、「俺の悩みは死んだらなくなります。だからもう邪魔しないでくれますか?それとも先生が俺と一緒に死んでくれる?」と先生にとって想定外の二択を突きつけます。
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10話
「何で邪魔したんだよ…!」といつもの令児からは想像もつかない態度に先生は恐怖すら感じます。
しかし先生は、「これから必ず楽しいことが待っているのにはやまってはいけない」と先生として令児を叱ります。
しかし令児は「オレに先生みたいな幸せな将来は来ないよ」と言います。
先生はそんのなこと言われると思っていなかったというような表情をします。
そして部屋は静まり返ります。
すると、令児の鞄から突然携帯の着信音が鳴ります。
先生が「とりあえず一旦出たほうが…」話している途中に令児はキッチンのシンクで嘔吐してしまいます。
駆け寄った先生に、令児は追い詰められたように泣きながら「助けて…」と言います。
先生は令児の肩を抱き、「先生が守るから!」と力強く言います。
令児を寝室に案内し休ませ、お風呂に入る先生。
しかし、先生はどこか狂気的な笑顔で顔を赤らめながら「こんなの絶対やばいよ…」と呟きます。
そしてお風呂から上がった先生は、令児の髪を撫でて微笑みます。
11話
次の日の朝、先生の部屋で目覚めた令児は先生と一緒に朝食を取ります。
先生は令児に夕飯のリクエストを聞き、今夜これからのことを考えようと提案します。
そして令児の母に勝手にメールを送ったと笑顔で言うのです。
先生が仕事に行った後、令児は申し訳なさそうに携帯を開きメールを確認します。そして母に「ごめんなさ」まで打ち、ソファに携帯を投げる令児。「大丈夫、先生が助けてくれる…」と床でうずくまり、呟きます。
仕事中、学校の女子トイレで晩ご飯の献立を調べる先生の携帯に、子持ちの友人から連絡がきます。
そんな友人の、家庭や恋人がいない=幸せじゃないという決めつけや、教職への侮辱のような発言にうんざりしていた先生は不満をメッセージで送ろうとしますが、「…なんてね」と取り消します。
メンズ用の衣類を買って笑顔で家に帰る先生。「先生、お帰りなさい」と言いますが、令児は制服に着替えていました。
制服がシワになるからと着替えを勧めますが「「やっぱり今日帰ります」という令児を先生は腕を掴み必死に引き留めようとします。
そして「ここにいなさい。…まだここにいて!」というと先生は令児にキスをします。
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12話
瞬間的に我に帰った先生は、令児を突き放し、「ごめんなさい!」と何度も言うと、震えながら土下座をします。
「クラスの生徒が自殺なんて…そんなのは…!」という先生に令児は謝罪します。
すると先生は、床に座り込んで「あなたにご飯作るのが楽しみで仕方なかった…」と泣きながら言います。
そんな先生に令児は「先生はこの町で幸せに生きている方の大人だと思ってた」と言います。
先生は令児の暗闇に当てられたかのように、先生は彼女自身が抱える不満をこぼしていきます。
教師の仕事のこと、子持ちの友人と顔を合わせないといけないこと、そんな友人を羨ましがっている親のこと。
そして先生は「私は絶対こんな町で結婚も出産もしてやらないの」と感情を失った笑顔で言います。
そして泣きながら笑い出す先生。
今まで抑制していた自分の暗いところが溢れ出すかのように涙が床にぽたぽたと流れ落ちます。
「覗いちゃったじゃない。私も私の真っ暗なところ」というと、令児に制服を見たくないから服を脱いでと言います。そして令児が振り返ると同じく服を脱いだ先生がいました。
13話
終わった後、先生は令児に「彼女さんと比べてどうだった?」と聞きます。
令児は「一昨日あっただけの人」と答えると、先生は「あなた誘われたら死ぬの?」と聞きます。
背を向けて、「助けてくれるならどんな方法でもよかったから」と答える令児に先生は目を輝かせ、抱きしめます。
そして先生は「生きなさい。私が助けるから。だから、もうあの人には会っちゃだめだよ」」と言います。
そして令児は、救ってくれるならどんな方法でも誰でもいい。と再び先生と交わります。
その頃、チャコは令児を心配して電話をかけますが、チャコの連絡に令児は気がつきません。
春の棺を読みながら自慰行為をするチャコに母が店番をするように声をかけます。
胸が大きくなってきてから、目つきの変わった近所のおじさん達や、それをわかっていて店にチャコを出させる父にも嫌悪感を感じていました。
いつものように嫌々店番をしていたチャコでしたが、そこで店の商品を手に取っている男が似非森浩作だと言いうことに気がつきます。
14話
チャコは中学生の時、たまたま書店で出会った似非森浩作の本が灰色の世界を、醜い自分を忘れさせてくれたことを思い出します。
似非森に声をかけようとしますが自分が田舎町の太った子供だと似非森に認識されたくなかった為、諦めてしまいます。
そこに、近所のおじさんがチャコに声をかけます。しかし、早稲田大学を受けることに対して、「お父さん、頑張ったねー!」とチャコの父に言いました。
嫌悪感があふれ、店を飛び出したチャコ。
そこには似非森の後ろ姿がありました。
「あのっ…!!」と勢いで声をかけ、ファンであることを伝えます。
「君、僕の本読んでるの?中学生でしょ?まだ早いよ。」という似非森にチャコは「高2です!!」と声を荒げるも、恥ずかしそうに「初めて読んだのは中二です。」と言います。
「おませさんだね」と微笑む似非森にチャコは顔を赤らめます。
同じ町出身である事に喜びを隠せないチャコ。
しかし、会話の途中で彼岸花に目を奪われます。
彼岸花の嫌でも目に入る赤色が、何もないこの町で一年過ごしてしまった事をチャコに自覚させるからです。
チャコは大学で東京に行くこと、将来の夢が似非森の担当編集者であることを似非森に伝えます。
すると似非森は彼岸花の花を一輪ちぎり、チャコに渡し、「今日から僕の担当になってよ」と言います。
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15話
チャコが似非森と会っている間、令児は先生の家にいました。
母親から買い物を頼まれ、家に帰ることを伝えると「令児のお母さんは愛してないのよ、依存しているだけ。」と令児に言い、私が導いてあげる!と力強く言います。
先生と呼ぼうとした令児は、これからなんて呼べばいいかと聞きますが、先生は「先生のままでいいよ」と言います。
先生は担任と生徒という関係を誰にも知られずに楽しみたいだけなのです。
令児はそれでいいかと尋ねますが、先生は「それがいいの」と答えます。
家への帰り道に令児はチャコに電話をします。
上機嫌なチャコは今度あったら話すね!といって電話を切ります。
先生に言われたことを思い出しながら家に帰った令児は、買ってきたものを渡し、部屋にすぐ行こうとします。
しかし、母を目の前に「昨日帰らなくてごめん」と言ってしまいます。
その日の夜、ナギはバイトを辞めます。
そして、コンビニを出たナギに後ろから「おねーさん。火貸してよ」と峰岸が声をかけます。
16話
ナギはライターを投げ、「あげる」と言うと去ろうとします。
峰岸がそれを返そうとした時に長い前髪の隙間からナギの顔が見えます。
突然、峰岸はナギに「セックスさせてよ」と言います。
それから続けて令児との関係を聞く峰岸はナギに町のルールを教えます。
しかしそれを聞いたナギは、「怒るのは誰?君?嫉妬するのはどっちに?」と言い返します。
ナギに核心を突かれた峰岸はタバコを落とし、ナギに無理矢理キスをすると草むらにナギを押し倒し、服を脱がせようとします。
しかし、ナギが昨日の心中のことを伝えると「あいつは俺のもんなんだわ」とナギの首に手をかけ、町から消えろと言うと去っていきます。
夜空に向かってナギは、「令児くん、キミ愛されているじゃない…私と違って…」と呟きます。
お風呂に浸かっていた令児に母が声をかけます。
玄関では峰岸が座っていました。
17話
峰岸は幼少期のことを少し思い出します。
「待たせてごめん、玄…」と令児がお風呂から出てくると、話があるからと令児に外へ来るように言います。
そんな峰岸に令児の母は真っ暗な瞳で「なに?」と聞きます。
「別に」とだけいい、二人は公園に行き、峰岸は令児に「お前、死のうとしたのか」と聞きます。
令児の髪を引っ張り、柵に押し当てると「お前、俺にまだ罪をかぶせたいのか?」と言います。
突然、さっき思い出していた幼少期の話を令児にします。
昔、つがいのトンボのお墓を作ったこと。
そのトンボは令児に見せようと持ってきたが、令児の父のたばこの火に当てられて死んでしまったこと。
令児の父は「心中した」と言って笑っていたこと。
しかし、令児は覚えていませんでした。
令児のおでこの傷をなぞり、去っていく峰岸。
令児は何のことだかわからないと言った表情で立ち尽くします。