キングダム王騎将軍の最後は死亡?名言やモデルは実在したのか?笑い方が独特な王騎を徹底紹介!

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今回は、そんな『キングダム』に登場する王騎将軍の最後の結末や名言などについてご紹介します。

 

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王騎将軍の初登場はいつ?

王騎将軍は1巻第7話で初めて登場します。

 

秦国の王宮内では王となった政(せい)と異母弟の成蟜(せいきょう)の内戦が起こっていました。

 

十三歳という若さで王となった政に対して、朝廷は大臣達の権力争いの場となってしまっていたためです。

 

右丞相(ゆうじょうしょう)の呂氏(りょし)は秦王政の庇護者となっていましたが、左丞相(さじょうしょう)の竭氏(けつし)がひそかに玉座を狙っていた成蟜と繋がり、争いに発展してしまいました。

 

王騎将軍は成蟜側に付いて途中から参戦し、王宮から逃走した政の身代わり(信の幼馴染の漂)と昌文君の一団を襲います。

 

王宮の権力争いに興味のなかった王騎将軍ですが、昌文君の領地を得ることを条件に参戦。

 

そして昌文君の首を取ったと宣言し、損傷が酷く本人だと確認できない首を竭軍に渡しました。

 

王騎将軍が王宮の内戦に参戦した経緯は?

〝秦の怪鳥″と呼ばれる王騎将軍。

 

なぜか参戦してきた王騎将軍に、竭軍参謀の肆氏(しし)が今何を望んでいるのか聞いたところ、

 

「血沸き肉躍る世界!」

 

「もしこれからそんな世界が来るとしたら たまりませんねぇ」(2巻第11話)

 

と冗談めかしながらも王騎将軍は言っています。

 

さらに昌文君との一騎打ちのシーン(2巻第13話)では参戦した理由を聞いた昌文君に対して、

 

「熱き血潮 渦巻く 戦いを求めて!!」と答えています。

 

秦王政の祖々父である昭王(しょうおう)は生涯を秦の領土戦争に捧げていました。

 

その時代に活躍していたのが、秦の六代将軍であり、王騎将軍もその一人でした。

 

王騎将軍は昌文君に対して、今の秦になってから戦争が恐ろしくつまらないものになったと言い、かつて気骨のある軍人として一目置いていた昌文君と殺りあえるなんて久々に燃える、と言っています。

 

王騎将軍は権力争いや領土よりも、戦いそのものにこだわっていたのでしょう。

 

「政様は昭王を超えるぞ」(2巻19話)と言った昌文君に対して、興味をもった様子をみせます。

 

また、昌文君の領土を王騎将軍が治めていることで、政や昌文君を憎む成蟜から、昌文君の領土や民が守られることになりました。

 

王騎将軍は山の民を連れて王座奪還のために王宮に攻め入った政と昌文君を見物していましたが、副官である騰(とう)にある命を告げます。

 

騰は成蟜と竭氏を追い詰めた信たちに力を貸し、逃げようとする竭氏を阻みました。

 

竭氏の死によって敗北が決まった成蟜と、政、昌文君、山の民の前に大軍を引き連れて現れた王騎将軍はどちらの味方ともいえない状況で政に問いました。

 

「貴方様はどのような王を目指しておられます?」

 

それに対して政は答えました。

 

「中華の唯一王だ」と。そして一緒に戦いたいのならば昭王の死を受け入れ一度地に足を付けよ、と言いました。

 

対峙した政の言動と目を見て、昭王とはまた違うが、強い意志が本物だと感じた王騎将軍は、

 

「なかなか楽しい問答でしたねぇ」

 

と答えて引き上げていきました。

 

序盤の王騎将軍の行動からは、どちらの味方とも言えず、本来の目的が分からないままストーリーが進んでいきます。

 

ただ、再び昭王の時代のような戦いを求めていることは明らかです。

王騎将軍が戦いに戻ってきた理由とは?

昭王の死後、戦の一線から退いていた王騎将軍。

 

再び戦いの場に姿を現した理由は、かつて一緒に戦ってきた昌文君と、昌文君が認めた秦王政の力量を測るため、また今後の秦国の目指す道を自分の目で確かめるためだといえるでしょう。

 

また王騎将軍は今回、昌文君の領土を得ることを条件に参戦しました。

 

昌文君の領土を王騎将軍が治めていることで、政や昌文君を憎む成蟜から、昌文君の領土や民が守られることになりました。

 

王騎将軍が若い頃によく一緒に戦っていた昌文君の領地を守るために、一度成蟜側についたと考えれば納得がいきます。

 

ただ、序盤ではまだ王騎将軍自身も大きく動き出した秦国の様子を推し量っているようにみえました。

 

そして少しずつ秦王としての政を認めるようになり、王に仕える将軍として戦場に戻ってくることになります。

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信と王騎将軍の出会いとは?

王騎将軍と信が初めて会って話をしたのは蛇甘平原の戦いの最中。

 

戦況をみながら戦や武将について信に教えてくれた王騎将軍。

 

初陣の蛇甘平原の戦いと、政の暗殺未遂事件を経て自分の未熟さを痛感した信が強くなるために向かった先は王騎将軍の城でした。

 

運よく演習から帰った王騎軍と会うことができた信は、いきなり王騎軍と一緒にお風呂に入る不思議な展開に。

 

そこで信は「天下の大将軍に修行をつけてほしい」と頼みます。

 

王騎将軍は信を荒れ果てた無国籍地帯に向かって崖上から突き落とし、「この地を“平定”してみせなさい」と言って狭い荒野の覇を争っている少数部族を平定してみせるよう言いました。

 

4カ月かけて平定することができた信は、多くの事を学び成長し次の戦へ向かいます。

 

そして王騎将軍が大将となった馬陽の戦いでは、王騎将軍直属の特殊百人部隊となり、趙軍の敵将馮忌(ふうき)の首を取るという任務と共に『飛信隊』という名前をもらいました。

王騎将軍は死亡?

結論からいうと、王騎将軍は対趙軍の馬陽の戦いで死んでしまいます。(16巻第172話)

 

直接的な死因は龐煖との一騎打ちに敗れたことです。

 

龐煖との一騎打ちは王騎将軍が優勢でしたが、王騎将軍の予想を上回る速さで趙の援軍が現れたために、挟み撃ちにされ退路を探しながらの一騎打ちとなってしまいました。

 

さらに一騎打ちの最中に背中から魏加(ぎか)に矢を射られたことで、王騎将軍の動きが一瞬止まった隙に龐煖の矛で胸を貫かれ、致命傷となりました。

 

しかし馬陽の戦いの全体像を描いたのは、援軍と共に突然現れた李牧(りぼく)という人物。

 

魏加を放ったのも李牧なので、王騎将軍は李牧に敗れたといっても過言ではありません。

 

実際に龐煖は魏加の矢に対して「水をさされた…」を言っており、単純な一騎打ちであれば王騎将軍が勝利していた可能性が高いと思われます。

趙将 李牧という人物

かつて秦の六将と同様に、趙にも三大天と呼ばれる三人の将軍がいましたが現在は姿を消し、新しい三大天となったのが李牧です。

 

王騎将軍は趙の援軍が来る可能性を予想しながらも、早期に決着をつける自信と策があったため、蒙武将軍がはめられた罠へと向かい自ら仕掛けにいきました。

 

しかし李牧はそれも全て承知の上で、北の騎馬と戦ったことのない王騎将軍の考えを上回る速さで騎馬隊による援軍を到着させ、王騎将軍を死地へと追い込みました。

 

「今回は見事にしてやられました」と王騎将軍に言わせる程の策と情報封鎖でした。

 

李牧は龐煖と王騎将軍の因縁を知っていて、王騎将軍を討つためだけにこの策を用意し大規模な戦を仕掛けたのです。

 

馬陽の戦いでの王騎将軍の策と直感、武力は凄まじいものだと思わせる場面が多くありましたが、それを上回る策で勝利した李牧にはさらに底知れない力を感じさせられました。

 

王騎将軍をはじめとする将軍や読者の予想通り、この後李牧は中華全体の戦の中心人物として活躍していくことになります。

趙軍から脱出する王騎将軍と信

龐煖によって致命傷を与えられた王騎将軍を城へと逃がすため、王騎軍や蒙武軍が死力を尽して趙軍からの退路をこじあけます。

 

その時に王騎将軍と共に馬に乗って脱出を目指した信。

 

信は王騎将軍から戦の中で将軍の見る景色を教えてもらいました。

 

「あなたは今この戦場の中で将軍の馬に乗って走っているのです。 理解したらゆっくり目を開き 目にするものをよく見てみなさい 敵の軍を 敵の顔を そして 味方の顔を 天と 地を これが将軍のみる景色です。」

 

王騎将軍の最後とは?結末は?

趙軍から脱出した王騎将軍と、一部王騎軍、飛信隊、そして蒙武。

 

副官 騰が遅れて到着すると、

 

「長く私を後ろで支えてくれましたが 本来 あなたの実力は私に見劣りしません。この軍の先の事一切をあなたに委ねます」

 

「頼みましたよ 騰」

 

と王騎将軍に言われた騰の「ハッ」という返事と共に、血が出るほどに力のこもった拱手に騰の強い思いを感じ、遺志を受け継ぐ姿にグッときます。

 

そして蒙武にはこれから秦国の軍に顔になるべき一人だと伝え、「果てなき漢共の命がけの戦い ンフフフ これだから乱世は面白い」と言って笑い、「素質はありますよ 信」と言い残し、次の世代の芽となる信に自分の矛を渡しました。

 

継承と世代交代の象徴ともいえるこの場面。

 

王騎将軍の想いが信に継承され、後のストーリーでも重要な局面で信に力を与えてくれる、印象的な場面です。

 

一時代を築いた王騎将軍という大きな存在が、自分の生を全うし、次の世代に希望を感じ華々しく死んでいく姿に、感動と悲しみで涙せずにはいられません。

 

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王騎将軍のかっこいい名言紹介!

武将や戦いに関する名言

「“知力”対“本能”!これは武将の中の永遠の題目ですよォ」(7巻68話)

 

「結局 戦は 武将のものです」(7巻68話)

 

信の初陣である蛇甘平原の戦いの最中に王騎将軍が信に言った言葉です。

 

戦は武将次第。今ここにある状況は全てあの二人が勝つために描き導いたもの。それが将軍という存在です。と信に教えてくれました。

王騎と摎

「いよいよ最後の一つですね。」(16巻第164話)

 

摎が子供の頃、百個の城を取ったら結婚すると約束した王騎将軍。

 

百個目の城である馬陽の戦いは二人の連合軍であることを、わざわざ伝えに来てくれた王騎将軍が去り際に言った言葉です。

 

摎は覚えていてくれたこと、数も知っていることを知り涙をしました。

 

このエピソードがあるからこそ、王騎将軍の龐煖への憎しみがより伝わってきます。

馬陽の戦い

「命の火と共に消えた彼らの思いが 全て この双肩(そうけん)に重く宿っているのですよ」(16巻第166話)

 

龐煖との一騎打ち場面での言葉です。

 

山に籠って修練を重ねる求道者の龐煖と戦場で仲間たちと一緒に戦ってきた自分との強さの違いが、仲間たちの命の重さだと伝えます。

 

「この死地に力ずくで活路をこじあけます。皆の背には常にこの王騎がついてますよ」(16巻169話)

 

李牧の策にはまり龐煖に追われてもなお、兵士たちに勇気を与え奮い立たせる王騎将軍は本当に特別な存在だということが分かる場面と言葉です。

秦王政への言葉

「共に中華を目指しましょう 大王」(16巻第173話)

 

馬陽の戦いに行く前、王騎将軍は人払いをして政と二人で話す時間を作り、昭王からの言葉を伝えました。

 

「戦に慈悲は無用なれど 奪い取った地にある民は奴隷にあらず 虐げることなく 自国の民として 同様に愛を注ぐこと」

 

政が父王からは教わっていなかったと感謝すると、王騎将軍は

 

「私が仕えるに値すると思う王にのみ伝えよ」とその判断を一任されていたことを明かしました。

 

そして、「共に中華を目指しましょう 大王」と言いました。

 

その王騎将軍が死んだことを聞いたとき、この話を昌文君に伝えた政は悔しさと悲しみに暮れていました。

王騎将軍は史実で実在するのか?モデルは誰?

16巻の巻末にある原作者原泰久先生のあとがきに「史書をベースにした物語なのでここで王騎の死は確定していました。」と書かれていることからも、史実でモデルとなる人物が実在していることは確実です。

 

『史記』には王齮(おうき)と王齕(おうこつ)という人物が存在しており、その二人は同一人物であるという説もあるようですが、この二人が王騎将軍のモデルということで間違いないようです。

 

王騎将軍の笑い方が独特!王騎軍について解説!  

王騎将軍の性格や笑い方が独特!

圧倒的に大きく威圧的な見た目に対して、中性的な口調が特徴的で、笑い方は「ンフフフフ」や「コココココ」、語尾は「~ですかぁ」や「~ですよォ」など独特です。

 

信が初めて会話をした時には勢い余って「オカマ巨人!」と呼んでしまう場面も。

 

大将軍になりたいと宣言する信に対して、武将という存在について言葉と行動で教えてくれた存在でもあります。

 

最初は掴みどころのない行動で不思議な人物というイメージが強い王騎将軍ですが、ストーリーが進む中で武力と知力に優れ、非常に器の大きい人物であることが分かります。

 

戦では王騎将軍の姿を見ただけで兵士たちの士気が一気に上がるほどのオーラを放ち、「王騎自ら先頭をゆく刻、その軍は全員が鬼神と化す」といわれる程です。

 

見た目や話し方と圧倒的な実力のギャップも王騎将軍に人気がある一因といえるでしょう。

王騎軍 副官 騰(とう)とは?

王騎軍の副官を務める騰は4巻第35話で初めて登場します。

 

基本的には冷静な性格ですが、王騎将軍との会話はコミカルな部分も多く、二人のコンビネーションは抜群です。

 

ポーカーフェイスから繰り出される冗談は意外性があり騰の魅力の一つです。

 

馬陽の戦いでは王騎将軍の補佐をしながらも、大事な場面では騰軍単独で本陣を攻める役割を果たすなど、王騎将軍からは絶大な信頼を得ています。

 

「ファルファル」という独特な効果音で、円を描きながら進むような剣術が特徴です。

王騎将軍は秦国伝説の六代将軍

昭王が秦国を治めている時代。

 

白起(はくき)・王齕(おうこつ)・胡傷(こしょう)・司馬錯(しばさく)・摎(きょう)・王騎の六人の将軍は、その武名が中華全土に響き渡るほどに強く、他国に恐れられていました。

 

当時の秦は常に他国に侵攻し、同時に数国と戦っていました。

 

そこで咸陽と戦場の武将の連携が難しいと考えた昭王は『六将制度』をつくり、六人の将軍に『戦争の自由』を与えることにしたのです。

 

昭王と六将の間は揺るぎない“鉄の忠誠心”で繋がっていたため謀反の心配もなく、各将軍は独断で戦を展開し、伝説の六代将軍として中華で知らない人のいない存在となりました。

 

その六将の中で唯一生き残っているのが王騎将軍です。

王騎と摎(六代将軍)の関係性とは?

六将のうちの一人、摎は王騎の妻になる女性でした。

 

昭王は王宮から離れて戦場へ遠征に出ることが多かったため、宮女たちのいる後宮では世継ぎ問題に絡んだ権力争いが激化していました。

 

昭王から一際寵愛を受けていたある宮女が昭王との子供を授かりましたが、身分が低い武家の出だったため協力者がいませんでした。

 

そこで行商を通じて事情の分かる王騎将軍の屋敷へ子を逃がし、女性は自ら火を放って亡くなりました。

 

その子が摎です。

 

王騎は摎が目立たないよう召し使いの子ということにして引き受けましたが、王騎を見て育った摎は大将軍を目指し、昭王の才能を引き継いで戦いの天才となりました。

 

子供の頃、摎は王騎と約束をしました。

 

「お城を百個とったら摎を王騎様の妻にしてください」と。

 

「ンフフフ いーですよォー」と答えた王騎との約束を胸に、摎は戦果をあげ続けました。

過去と摎の死因

ついに百個目の城となる馬陽の戦いは、摎・王騎の連合軍で戦うはずでした。

 

しかし馬陽を包囲していた宿営に突然現れた、龐煖(ほうけん)の圧倒的な武の力によって摎は敗れてしまいます。

 

駆け付けた王騎将軍が激情にかられながら龐煖を斬り、崖から落ちた龐煖は死んだと思われていました。

 

龐煖によって妻になるはずだった摎を失った王騎将軍。

 

二人の因縁が馬陽の戦いへと繋がります。

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