実写ドラマ化もした人気マンガ『死役所』。
そんな『死役所』に登場する松シゲ。
今回は、松シゲの過去や罪、シ村の娘を殺した犯人なのか?などについて詳しくご紹介します。
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松シゲの初登場はいつ?
松シゲ(まつしげ)は2巻収録の第10条「初デート」で初めて登場しました。
人為災害課の岩シ水(いわしみず)と災害や事故による死者の多い4階フロアはグロい人が多いという会話をしてるシーンが松シゲの初登場となりました。
松シゲは交通事故死課の職員で、人為災害課に比べたら交通事故死課は全身バラバラなどはざらなのだと岩シ水にぼやいていました。
この第10条で交通事故による死者としてやってきた女の子は事故で骨は飛び出し、胴体は泣き別れ寸前といった岩シ水で言うところのグロい自分の死に姿を気にしていると、「交通事故死課にくる死者は皆そうだ」と気にしないように慰めます。
また、好きな相手の前で事故に会ってしまった女の子に対して「どんな形であれ、誰かの心に残り続けることは喜ばしいこと」と無神経な発言をするシ村(しむら)を殴った拍子に身体が真っ二つになってしまった女の子を気づかう場面も見られました。
その後、無神経な発言で女の子を怒らせたシ村に「気持ちよく成仏できない」と叱ります。
この段階では死役所の職員としては大変珍しいまともな人格者といった印象です。
松シゲの人物像とは?
外見は高齢で、無表情であることが多いです。
歯が少ないせいか滑舌が悪く、岩シ水や来所した死者からも「この人滑舌悪いな」と思われていました。
しかし、なぜかシ村は話していることがはっきり分かるらしく、時々松シゲの通訳のようなことをしています。
性格は温和で、怒鳴るなどの感情的になる場面は見られませんが、時折死者に対してデリカシーのない発言が見られるシ村に対して注意するという場面がしばしばみられます。
2巻では交通事故で死んでしまった女の子を気づかい、気持ちを慮(おもんばか)ります。
ひったくりをしたことで死に至った死者に対しては、過去のひったくりの前科に対して嫌味をいうシ村に「昔のことは関係ない」と言って擁護(ようご)し、シ村と共に話に耳を傾けます。
これらの場面から優しい人柄であることが見受けられます。
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ドラマ化もした死役所!松シゲの出演は?
なんとTOKIOの松岡昌宏(まつおか まさひろ)さん主演でドラマ化もした事のある死役所ですが、残念ながら松シゲは出てきてはいないようです。
初登場した第10条の「初デート」もドラマのエピソードとされましたが、原作で松シゲが応対していたシーンがシ村が応対するように変更されていました。
松シゲは今後重要人物として扱われていくので、おそらくここで出演させてしまうと限られた話数の中で松シゲのキャラを活かすことが出来ないと考えた結果なのではと、個人的に勝手に考えています。
松シゲは美幸を殺した犯人なのか?
前述したように一見優しく温和な性格の松シゲですが、彼には読者の間である疑惑があがっています。
それはシ村の娘である美幸(みゆき)を殺害した犯人なのではないかということです。
美幸はシ村が目を離したすきに殺されてしまいました。
当時なぜかシ村が容疑者になってしまいます。
美幸は絵の具や土を好んで食べる変わった子で、解剖の際にそれを知った警察は虐待を疑ったのです。
無実は証明することはできず、警察からの責め立てるような激しい尋問にシ村は耐えきれずに罪を認め、死刑となってしまいました。
死後、死役所の職員となったシ村は、独自に娘を殺した犯人を探っているようです。
疑っているからなのか、何かと松シゲにつっかかっていき、松シゲの腹を探ろうとするシ村ですが、松シゲはとぼけたようにかわしています。
果たして松シゲが娘を殺した犯人なのでしょうか?
松シゲは加護の会の元信者?
松シゲが美幸を殺した犯人であると疑われる理由として、加護の会の元信者であることがあげられます。
加護の会とは、宗教団体のことです。
シ村の奥さんである幸子(ゆきこ)は、美幸の食嗜好のおかしさをなんとかするために藁(わら)にもすがる思いで加護の会を訪ねました。
しかし、この日を境(さかい)に幸子は家に帰ってこなくなります。
シ村が加護の会を訪ねても取り合ってもらえず、そんな最中に美幸は何者かに殺されてしまいました。
妻の失踪と美幸の死に、加護の会が関わっていると考えるシ村は、加護の会の元信者の死者がくると何か手がかりはないかと探りを入れているようです。
それは松シゲに対しても同様で、頻繁(ひんぱん)に松シゲが加護の会の元信者であることを指摘します。
松シゲはそんなシ村からの追及をのらりくらりとかわし、加護の会など知らないと言い切ります。
シ村はどこで松シゲが加護の会の元信者であることを知ったのでしょうか?
本当に松シゲは元信者なのでしょうか?
謎は深まるばかりです。
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松シゲはどんな罪を犯したのか?どんな過去だった?
シ村との関係や、元信者疑惑など、謎の多い松シゲですが、そもそも彼はなぜ死役所の職員をしているのでしょうか?
死役所の職員になるのはもと死刑囚だけです。
つまり、松シゲも死刑になるような何かしらの大罪を犯したことになります。
シ村が疑って怪しむということは、幼児殺害といった部類なのかもしれません。
もし本当に加護の会の元信者であるなら、加護の会がらみの犯罪であることも考えられます。
今後松シゲの過去がどう明かされていくのかもこれからの見どころの1つです。
『死役所』最新19巻 松シゲのネタバレ!
19巻収録の第91条で松シゲのいる交通事故死課に猫を探した結果事故死してしまった高齢の女性菅沢(すがさわ)が訪れます。
探していた猫、あんこはどうなったのかを気にする菅沢に松シゲは無事見つかったと伝えますが、それは菅沢を安心させるための嘘でした。
そんな松シゲに「嘘も方便ですか」と「それも加護の会の教えでしょうか」と嫌味をいってくるシ村に対して松シゲはまたそれかと呆れながら、知らないの一点張りでした。
この際に冤罪(えんざい)で死刑となったシ村を茶化す松シゲに対してシ村は「誰のせいでそうなったのやら」と返しています。
果たしてこれは「お前が娘を殺したせいだろ」なのか、「そもそもお前ら加護の会のせいで娘から目を離す事態になったんだろ」なのか、はたまた他のことを意味しているのか意味深な発言です。
また、第92条では他殺課のハシ本(はしもと)が死者と話す松シゲを見て、会話というよりは説法のようだと感じています。
さらにハシ本には松シゲの話す内容に聞き覚えがありました。
この時ハシ本はどこで聞いたのかを思い出せずにいましたが、この後の死者の男の子との会話の中で思い出します。
それは読んだ本に書いてあった内容で、その読んだ本というのが、加護の会の本だったのです。
それを思い出したハシ本はつまり松シゲは元信者かと思い至ります。
この事から本人は完全否定していますが、松シゲが元信者であることは確定なのではないかと感じます。
ではなぜ、松シゲはそれを知られまいとするのでしょうか?
知られたくないのに堂々と死者に加護の会の教えを説く理由も分かりません。
ハシ本と同じ様に加護の会の本を読んでいて、愛読書としていたということであれば、そう話せば済むことです。
もし知られたくない相手がシ村限定なのだとしたら、シ村の奥さんの失踪や美幸の死に深く関わっている可能性が高いです。
巻を重ねるごとに謎と疑惑が深まっていく松シゲですが、彼の本当の姿は何者なのでしょうか?
これからの展開に期待が高まります。