チ。オクジーの最後は死亡？最終回のその後は？考察ネタバレ！バデーニや地動説・モデル名言！漫画アニメ

『チ。－ 地球の運動について ―』は、天動説(地球の周りを他の星が回っている)を信じるC教が大きな権力を持っていた時代に、地動説(地球が太陽の周りを回っている)を証明するために命をかけた人たちの物語です。

本作は1人の主人公の物語ではなく、各章ごとに主人公が変わっていて、今回紹介するオクジーは2章の主人公になります。

「地動説を証明する」という壮大な目的を前にしたとき、高い教養を持つ他の主人公と比べて、オクジーはあまりに無知でした。

オクジーは身分も低く、専門的な知識どころか文字を読むことすらできなかったのです。

そんな彼がどうやって地動説と出会い、そしてどのような人生を歩んだのでしょうか？

今回はオクジーの性格や経歴と一緒に、彼の活躍を紹介していきます！

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オクジーってどんな人物？モデルはいる？地動説との出会いとは？性格や経歴を紹介！

仕事は決闘代行士？ オクジーの経歴

オクジーは民間警備組合というところで働いていました。

民間警備組合では、他人の決闘を代行する仕事を請け負っていました。

この時代、貴族はまだ決闘をする風習が残っていたのですが、自分で闘いたくない者はお金を払ってオクジーのような人間に決闘をさせていたのです。

決闘を代行する者は、素性が分からないように覆面を被り、依頼者の代わりに闘います。

命がけの仕事ですが、大金がもらえるわけでもないので、割のいい仕事ではありませんね。

超ネガティブ オクジーの性格

オクジーは消極的で受け身な性格をしていて、自分で何かを決断することが苦手です。

そのため、他人の判断に身を任せるところがあり、自分の人生を左右するような選択でも、同僚のオクジーに決めてもらおうとしていました。

さらに、オクジーは何事も悲観的に考えてしまう性格でもあります。

自分のような身分の低い者はこの世では幸せになれないと考えていて、ただ死んだ後に天国に行けることだけを願って毎日を過ごしています。

オクジーがこのような性格になったのは、ある神父の教えが原因でした。

その神父は子供だったオクジーに「夜空がいつも綺麗なのは、穢れた大地から見上げているからだ」と言い、そこで暮らす人間は無力で罪深い生き物だと教えます。

この話を聞いてから、オクジーは星々が目玉に見えてしまい、夜空を見ることができなくなってしまいました。

このように超ネガティブだったオクジーでしたが、地動説と出会い、その研究に関わるうちに、天国よりもこの世に期待するようになり、受け身ではなく自分の意思で行動するようになっていきます。

オクジー最高
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早く次読みたい
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— ハゲとブタ (@dress_hage_buta) February 8, 2022

チ。でオクジーくんの言ってる『自らが間違ってる可能性』を肯定する姿勢、研究のみならず全てにおいて大切だよね。
事情や条件は常に移ろっていく。今日正しかったことは明日正しいとは限らない。オクジーくんは文字の読み書きはできなかったけど、素敵な心を持ってて常にアップデートしてる。すこ… pic.twitter.com/oyxm4FbuUo

— ぴよ汰＠妻子大好き×娘1y (@piyopiyota2021) November 15, 2021

オクジーはどうやって地動説と出会ったか？

ある日、民間警備組合で働いていたオクジーとグラスに、異端者の男を輸送する馬車を警備する仕事が依頼されます。

二人は異端者の男と同じ馬車に乗り込み、その男を見張っていました。

すると、その男は今のC教のあり方や、天国の存在について二人に問いかけ、「この世界は天国なんかよりも美しい」と言い、ある場所に行けばそのことが証明できると続けました。

オクジーは男を黙らせようとしますが、グラスがそれを邪魔します。

グラスもオクジーと同じくこの世界に希望を失っていましたが、オクジーと違ってこの世界に期待したいという気持ちも持っていました。

こうして、オクジーはグラスに巻き込まれる形で異端者の逃亡に手を貸すことになります。

別の馬車で同行していた異端審問官のノヴァクは、オクジーたちの異変に気づき、オクジーたちを処分しようとします。

巻き込まれただけのオクジーはノヴァクに許しをこいますが、信じてもらえず、ノヴァクに斬られそうになります。

しかし、その間に異端者の男が割って入り、オクジーの身代わりとなって刺されてしまいます。

異端者の男のおかげで、オクジーとグラスはノヴァクから逃げ切り、男の言っていた場所にたどり着きます。

二人がそこで見つけたのは、何かの資料でした。

二人はそれが天文に関する資料だということまでは分かりましたが、詳しい内容が分かりません。

そこで、グラスは「バデーニという天文に詳しい男がいるから、彼にその資料を見せよう」と提案します。

巻き込まれただけのオクジーはこれ以上グラスに付き合う必要はなかったのですが、結局は彼について行くことにします。

バデーニのいる村に向かう途中、二人は崖にかかる石造りの橋を渡っていました。

グラスは橋の上で立ち止まり、改めてオクジーに一緒に来るかを訪ねますが、その瞬間、グラスの足元が崩れます。

オクジーは橋から落ちそうになるグラスを何とか助けようとしますが、グラスはオクジーを道連れにしないために、自ら崖の下に落ちていきました。

1人になったオクジーは旅を続け、バデーニのいる村にたどり着きます。

バデーニは天文学を研究する修道士でした。

オクジーから話を聞いたバデーニは、目が悪い自分の代わりに天体観測を手伝うという条件で、資料を見ることにします。

資料の隠し場所まで案内されたバデーニは、その資料を見て「宇宙が変わる」と興奮します。

そしてオクジーはバデーニから「地球は動いている」と知らされるのでした。

オクジーにモデルはいる？

オクジーのモデルとなった人物がいるのかを調べてみましたが、それらしい情報は見つかりませんでした。

どうやらオクジーに特定のモデルはいないようです。

オクジーとバデーニはなぜ死亡したのか？二人の関係と最後についてもネタバレ！

バデーニが地動説の研究を引き継いでから数カ月後、ついに地動説が完成します。

オクジーとバデーニは、協力者のヨレンタを誘い、地動説の完成を祝って酒場で乾杯します。

そしてそれぞれの今後について話し合っていると、1人の男がオクジーたちの所にやってきました。

その男はノヴァクでした。そしてヨレンタはノヴァクを自分の父だと二人に紹介します。

かつて自分を殺そうとした男が急に目の前に現れ、しかもそれがヨレンタの父親だということに、オクジーは激しく動揺します。

ノヴァクはオクジーのことを忘れているのか、特に問い詰めたりはしませんでした。

ただ、バデーニが宇宙の研究をしていると聞いたノヴァクは、酒場を出て娘のヨレンタがいなくなってから、自分が異端審問官だということを明かし、研究資料を見せてほしいとバデーニに言います。

バデーニはすでに重要な資料を隠していたので、ノヴァクを自分の研究室に案内します。

ノヴァクは怪しい資料は見つけることができませんでしたが、代わりに机に置いてあった首飾りを見つけます。

それは異端者の男がオクジーの身代わりとなった時にオクジーに託したものでした。

しかし、ノヴァクは首飾りを気にかけることなく、「何も問題はなかった」と言って帰ってしまいます。

ピンチを切り抜けたオクジーは、その首飾りが異端者から受け取ったもので、その現場にノヴァクもいたことをバデーニに話します。

話を聞いたバデーニは、すぐにこの場所を離れる準備をしますが、二人が出発するよりも早くに、ノヴァクは仲間を引き連れて戻ってきます。

逃げ切れないと悟ったオクジーは、バデーニが逃げる時間を稼ぐために1人でノヴァクたちに立ち向かいます。

オクジーは多人数を相手に善戦しましたが、増援に来た他の異端審問官に矢で打たれて意識を失ってしまいます。

次にオクジーが目を覚ましたのは異端審問所の診療施設の中でした。

ノヴァクはオクジーから異端の研究資料の在り処を聞き出すために、オクジーを生かしておいたのです。

そしてそこにはバデーニも捉えられていました。

ノヴァクはバデーニの目の前でオクジーを拷問にかけ、資料の在り処を聞き出そうとします。

最初は知らぬふりをしていたバデーニも、拷問が過激になるにつれて動揺し、オクジーの目がえぐられようとしたところで、ついに資料の在り処を白状します。

資料の在り処を白状して拷問は終わりましたが、二人が処刑されることには変わりがありません。

二人は首を吊るための縄を首にかけられ死刑台の上に立たされます。

バデーニはオクジーに「我々も地獄の入り口に立ったな」と言います。

しかし、オクジーは「これは天界の入り口だ」と答え、そして続けます。

「今、俺の目の前に広がるコレが、地獄の入り口って景色には見えない」

「今日の空は、絶対に綺麗だ」

二人は夜空を見上げたまま、処刑されました。

まずは第5集。
もうね、オクジー＆パデーニがね、
泣けるんだ。
毎度毎度、なんで今際の際であんな顔になれるの？😭
はぁ、信念に生きるって最高だ。

引用元
「チ。－地球の運動について－」
第5集　第32話#チ#地球の運動について🌎 pic.twitter.com/ziVowxe0dV

— ニック🌍 (@UdZ904t5PP5tjcT) August 2, 2022

地動説と出会ったオクジーが残した『地球の運動について』ってなに？

オクジーとバデーニの処刑後、地動説の資料も処分されました。

結局、オクジーとバデーニは地動説を完成させながらも、それを世の中に発表することはできませんでした。

しかし、バデーニは処刑される前に「本を復元するためのある保険をかけた」とオクジーに言います。

その保険とは、バデーニと同じ教会で働いていたクラボフスキに宛てた手紙のことでした。

手紙には、クラボフスキが読みたがっていたルクレティウスという詩人の詩と、貧民が教会を訪ねてきたら力になってほしいというお願いが書かれていました。

そして数日後、実際に貧民の男がクラボフスキを訪ねてきて、一緒に来てほしいと言います。

その男と一緒に貧民街の薄暗い地下堂に行くと、男は自分の髪の毛を剃り落として、頭に彫られた文字を見せます。

そしてその男に続いて、地下堂にいた他の男たちも髪の毛を剃り落とすと、皆の頭に文字が彫られていました。

バデーニは貧民たちにパンを与える代わりに、頭に文字を彫っていたのです。

合計60人の頭に彫られた文字、これがバデーニのかけた保険によって復元される文章でした。

クラボフスキの手によって紙の上に復元された文章のタイトルは『地球の運動について』。

これはバデーニの研究資料ではなく、オクジーが書いていた本でした。

実は、オクジーは地動説の研究の手伝いをするうちに自分も文字を学ぶようになり、そして自分が地動説と出会った感動を本にまとめていたのです。

バデーニは「知」とは自分のように優秀な人間だけが扱うべきものだと考えていたので、オクジーが文字を学んだり、本を書くことに最初は否定的でした。

しかし、オクジーの本を読んだバデーニは、自分の功績よりもオクジーの感動を残すことを選んだのでした。

『地球の運動について』には何が書かれていたのか考察！本のその後についても最終回ネタバレ！

『地球の運動について』のその後

クラボフスキが『地球の運動について』を復元してから25年後、この本は教会で管理されていました。

どういう経緯で教会の手に渡ったのか、本を復元したクラボフスキがどうなったのかは作中では明かされていませんが、『地球の運動について』は確かに存在していました。

そして異端解放戦線がこの本を教会から強奪します。

異端解放戦線とは、ヨレンタがリーダーを務める組織で、C教に反発するレジスタンスでした。

実はオクジーたちがノヴァクに処刑された時、協力していたヨレンタも別の所で処刑されかけていました。

なんとか逃げ切ったヨレンタはC教と敵対する道を選んだのでした。

なお、ヨレンタの処刑はノヴァクのことが嫌いなアントニ司祭が計画したもので、ヨレンタに逃げられた後も、別の人間を焼き殺して「ヨレンタを異端研究の罪で処刑した」とノヴァクに告げています。

これが原因でノヴァクは地動説を激しく憎むようになりました。

オクジーが残した本があると知ったヨレンタは、その本を出版してC教では異端とされている思想を多くの人に知ってもらうことで、C教の絶対的価値観を壊そうとします。

そして異端解放戦線は、金に汚いC教のアントニ司祭に「本の出版は金になる」と話を持ちかけます。

異端解放戦線は本の出版まであと一歩というところまでたどり着きますが、ここでもノヴァクに邪魔をされ、本を出版することはできませんでした。

『地球の運動について』には何が書かれていたか？

『地球の運動について』は、60人の人間の頭に彫られた文字から復元されました。

頭に彫られた文字は小さく、実際に1人あたり1ページの内容が書かれていたようです。

つまり、『地球の運動について』はオクジーが地動説について語った60ページの本ということです。

作中では『地球の運動について』に書かれている具体的な文章は紹介されませんでした。

『地球の運動について』には何が書かれていたのでしょうか？その内容について考察したいと思います。

オクジーは本を書こうとした理由について、「地動説の意味を知った時、感動したからです」と言っていますから、自分のトラウマを消し去り再び夜空を見ることができたことや、天国ではなくこの世に希望を持てるようになった自分の変化に対する驚きなどが書かれていそうです。

また、どうやら物語形式で書こうとしていたことも分かっています。

最初の構想の通り物語形式で書かれているのなら、バデーニやグラス、オクジーに首飾りを託した異端者などを別人として登場させているでしょう。

そしてその人達と地動説に関わることで、ネガティブな自分が変わっていく様子が描かれているのではないでしょうか？

最初、オクジーは「誰かに発表する予定はない」と言っていましたが、物語形式で書こうとしていたあたり、「誰かに読まれる」ことを意識はしていたはずです。

なにより、オクジーが文字を習おうとしたのは、ヨレンタから「文字は時間と場所を超越できる。まるで奇跡」と聞いたからです。

オクジーは自分と同じようにこの世に絶望しているどこかの誰かに、自分の感動を伝えたかったのではないでしょうか？そうだったらいいなー。

『チ。地球の運動について』アニメ化決定！オクジー役は誰？漫画のその後も描かれるのか？

『チ。 － 地球の運動について －』はアニメ化が決定しています！

制作は映画『サマーウォーズ』などを手掛けたマッドハウスが担当すると分かっていますが、その他の情報はまだ発表されていません。

いつ放映されるのか？オクジーの声は誰が担当するのか？気になります！

「チ。」アニメ化するとしたら
ノヴァク　大塚芳忠
オクジー　山寺宏一
に演じてほしいな。。 pic.twitter.com/p60Bbe063R

— 🐱タツ🐾🎨 (@saka46_tatsu) October 5, 2021

オクジーの名言まとめ！

『チ。』は各章ごとに主人公の変わる物語ですが、オクジーはその主人公たちの中でも中核となる存在でした。

子供の頃から高い教育を受けてきた他の主人公たちと違って、オクジーは天文学どころか文字も読めませんでした。

しかし、専門的な知識を持たない彼だからこそ、地動説を純粋な感動として書き出すことができたのかもしれません。

最後にオクジーの素敵な名言をいくつか紹介します。

「なんというか、夢っていうのがあると、とりあえず一週間くらいは悲劇に耐えられる気がします。」

バデーニが地動説を完成させて、酒場で祝杯をあげているときのセリフです。

オクジーはお金を貯めて大学に行くという夢を持つようになっていました。

おそらく人生ではじめて夢を持ったはずなのに、「今ならなんでもできそう！」などと言わないところがオクジーらしいです。

「今はこの感動を守るために地獄に行ける。」

「死ぬ怖さなんて、この世を肯定する怖さと比べたら軽いものだ！」

「この世を肯定する」とは、C教の教えに背き、地動説を受け入れるということです。

そしてそれは自分が死んだら地獄に行くことを意味していて、C教徒のオクジーもよく分かっていました。

それでもオクジーは死んだ後の世界より、今この瞬間を強く生きることを選んだのでした。