進撃の巨人ユミルとクリスタは好きで結婚?関係は?巨人なった理由や能力解説!結末は?

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今回は、「進撃の巨人」に登場する「ユミル」について、紹介します。

 

長らく本名自体が不明、という謎多き少女だった彼女は、EDでも「そばかす」とやや雑に表記されておりました。この事がTwitterではたちまち話題になり、彼女は別の意味で存在感を発揮していました。

 

長身でスラリとした長い手足の美少女……とまではいきませんが、アニメ版では艶のある黒髪、うっすらと色付いた唇等、女性的な描写が目立つ様になり、声優の声質と演技力も手伝って、かなり色気が加わりましたね。

 

しかし、スレンダーでやや骨っぽい体つきという中性的な容姿、的確であると同時に少々毒の利いた言い回し、損得勘定を優先する立ち回りは、周囲の反感も買いやすく、実際同期のコニーとは幾度も衝突していますよね。

 

そんな彼女が、物語の謎を解く上でのキーパーソンの1人であると、誰が想像出来たでしょうか……。
今回は、ユミルが本名を明かさなかった理由、本人の口から語られた壮絶な過去、クリスタとの関係等を紹介していきます。

 

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ユミルはクリスタの事が好き?最後は結婚した?関係を紹介!

 

ユミルは登場した当初から、同じく初登場した、初対面である筈のクリスタに接近したかと思うと、かなり辛辣な……それも、核心を突いた様な事を、彼女に向かって言い放ちます。

 

まるで、クリスタとは旧知の間柄とでも言うかの様な言葉の数々に、ユミルから強烈な印象を受けた読者もいるのではないでしょうか。

 

しかし、これが2人にとっての初体面です。その後、ユミルはクリスタと行動を共にする事になります。

 

それも、行動を共にするだけではなく、ユミルはクリスタに強い執着を見せ始めます。時には、クリスタの「良い子」であろうとする生き方そのものには、懐疑の姿勢すら見せます。

 

ユミルが、クリスタに向ける数々の言動と態度に込められた思いが分かるのは、しばらく後です。

 

ここで勘違いしていけないのは、ユミルの中にあって、クリスタに向けるものは「思い」であって、「想い」ではありません。

 

そう、ユミルはクリスタを特に気に掛けてはいるものの、そういう意味での「好き」という感情は抱いておりません。

 

勿論、2人が結婚する、という結末も有り得ません。事実、2人は当然、結婚しませんでした。それは、物語の流れ的にも、それ以前にお互いに対する感情から考えても、土台無理な話でした。

 

ユミルが巨人になった理由や巨人化の力と能力を紹介!

 

ユミルが継承した巨人の力は、九つの巨人が1つ、「顎(アギト)」です。しかし、この「顎」の力を手に入れた経緯を考えますと、継承等という表現は生温く、相応しくありません。

 

何故なら、この「顎」はユミルがある少年から奪い取った、と言っても過言ではないからです。そう、ユミルは正規の手順を踏んで「顎」の能力を手に入れたわけではないのです。

 

それは、意図せず引き起こされた、実に不幸な事件でした。と言っても、それはあくまで被害に見舞われた悲運な少年から見たら、と言えましょう。この少年の名前は、マルセル・ガリアードと言います。一方、ユミルからしてみれば、自然の摂理が働いた結果、起こってしまった出来事でした。

 

改めて、彼女は手に入れるべくして、「顎」の能力を手にしたわけではありません。まず、彼女は「顎」の能力を手に入れる前は、無垢の巨人として壁外を彷徨っていました。

 

彼女がこの状態でいた事が、マルセルにとっての不運の始まりだったのです。ユミルは、マルセルを捕食する事で、「顎」の能力を半ば強奪、という形で手にしました。

 

では、「顎」の巨人と化した彼女は、どんな力を発揮したのでしょうか? まず、彼女は他の9つの巨人はおろか、無垢の巨人と比較しても、小柄な体格を有します。

 

そんな彼女の有する能力は、「超大型」巨人の、重厚感溢れる圧倒的破壊力を持った、一撃必殺ではなく、小柄な体格を活かした素早く、小回りの利く動きです。

 

その俊敏な動きで、数多の巨人を翻弄しながら、効率的に巨人達を倒していきました。

 

しかし、そんな「顎」の能力を持った彼女と言えど、後の継承者となるポルコの能力を超える事は無かったそうですから、本来の「顎」の能力は、もっと凄まじいものと考えられます。

 

ユミルがクリスタに送った手紙から語られた過去とは?

 

ライナーに監視されている間、「絶対にモテない」と悪態をつきながら、ユミルはクリスタ宛てに手紙を書いていました。ユミルはクリスタにまだ「結婚できていない」事が心残りだとしたためつつも、彼女は、自身の半生を赤裸々に綴りました。

 

実に過酷で苦痛に満ちた、彼女がこれまで辿って来た生の軌跡が、そこには記録されていたのです。

 

彼女は物心ついた時から、名も無き孤児として生きて来ました。孤児として毎日を送っていた彼女の暮らしは、貧しさを極めておりました。

 

しかし、そんな彼女に転機が訪れます。複数の孤児達の中から、彼女はある1人の男性から直接選ばれ、孤児院から去る事になりました。

 

彼女は、名も無き孤児としての生活から、抜け出す事が出来たのです。そして彼女は名前すら無かった少女から、ユミルとしての人生が始まったのです。

 

かくしてユミルは、厳し過ぎる貧困の毎日から一転、豊かな生活が始まったのです。それも、周囲の人間達は皆、彼女に優しく温かく……むしろ、崇め奉られる、という今までにない幸せに満ちたものとなりました。

 

しかし、その生活も長くは続きませんでした。マーレ治安当局に教団の存在が発覚した後のユミルの日常は……彼女自身も一気に転げ落ちていきました。

 

その治安当局に、人心を惑わしたと言う名目の元、楽園送りにされた彼女は、マルセルを捕食するまでは、無垢の巨人として60年もの間、壁外を彷徨する羽目になってしまいました。

 

彼女をユミルと名付け、名前と人生を与えたその男性は、カルト教団の一員でした。ユミル、という名前も、「始祖ユミル」の崇拝者で構成される宗教組織が、その象徴を欲したのが、事の発端でした。

 

即ち、ユミルとしてスタートしたその人生も、ユミル自身のものとは到底言えない、言わば特定少数の誰かの為の人生だったのです。

 

ユミルと言う名前、及びその存在は、便宜上必要だったというだけで、身も蓋も無い言い方をするならば、「彼女」以外でも良かったのです。

 

ユミルの最後はどうなった?生存?死亡?結末解説!

 

帰郷を果たしたユミルに待ち受けていたのは、どの様な結末だったのでしょうか。彼女は、その手に成果を持つ事無く、故郷への帰還を果たしたのです。ユミルには、数十年間も彷徨っていた時に得た、「顎」の力を次世代であるポルコ・ガリアードに継がせる、という役目が待っていたのです。

 

余談ですが、このポルコはその名の通り、ユミルが捕食したマルセルの弟です。兄を喰った存在を今度は弟が喰う、という何とも皮肉な食物連鎖を辿った末に、彼女の物語はここで終了したのです。

 

岩の上で手首を鎖で繋がれている彼女は、このシーンを最後に、人生の終幕をここで迎えました。

 

ユミルがこれまで歩んできた旅路の長さから考えると、存外に呆気ない最期だった様にも見えます。

 

しかし、彼女はこの結末を覚悟していたのではないでしょうか。少なくとも、彼女の顔には恐怖の色など微塵も浮かんでおりませんでした。もしかしたら彼女は、ようやく永い眠りにつける事にほっとしたのかもしれません……。

 

ユミルはどうしてライナー、ベルトルトと共に故郷に帰る事にしたのか?

 

ウトガルド城にて、彼女は唐突に巨人化し、あまりの展開に頭が追いつかない同期生を前に、巨人の群れと激しい戦闘を繰り広げました。巨人との死闘後、彼女は疲労と手足の欠損から、身動きが取れない状態のところを、ライナー、ベルトルトに、エレンと共に連れ去られました。

 

彼女がライナー達に連れ去られた理由は、彼女が巨人能力者だった事にあります。しかし、エレンとは違い、巨人化を完全にコントロール出来るから、というのが理由の核心ではありません。

 

では何故、ユミルはライナー達によって連れ去られたのか、その秘密はユミルの持つ巨人の能力にあります。先述の通り、ユミルは「顎」の巨人化能力者です。

 

その為、ライナー、ベルトルトにその正体が知られてしまいます。そう、ユミルは2人にとっては戦友を奪った、不倶戴天の仇だったのです。

 

それを知ったライナーとベルトルトは、私怨から沸き上がる復讐心で動く事はしませんでした。少なくとも、彼女が戦友から奪ったその能力の奪還を誓い、ユミルをエレンと共に連れ去ったのです。

 

以上の通り、2人によって連れ去られたユミルですが、彼女の性格上、ただ黙って連行される等という事はやはり無く、2人に抵抗し始めます。しかし、彼女は移動している最中、ライナー側につく事を決断します。

 

それは、ライナーから説得を受けたからでした。ライナーの、ユミルの心理を見事に突いたその説得に、彼女は逆らう事が出来ませんでした。

 

ユミルは、気付かぬうちに、自分の中でかけがえのない存在となった、クリスタへの大き過ぎる思いから、クリスタ、他の同期と別れました。

 

ライナーが彼女に持ち掛けた話とは、「クリスタ1人だけなら何とかなるかもしれない」との事でした。

 

ユミルは、クリスタを守りたい、という思いから、ライナーに従ったのです。

 

一体、何処の、誰から、何から、クリスタを守りたかったのか……作中でも、彼女の口からも語られませんでした。しかし、語られなかったその部分と、ユミルが何かを口走りそうになった「せ―」という言葉が、この物語全体の謎を解く鍵となりました。

 

いずれにせよ、彼女はライナー、ベルトルトと共に壁の内側から去る事になったのです。

 

ユミルが本名を明かした理由やユミルの名前の由来・「ユミルの民」とは?

 

「ユミル様」と、知性を持たない筈の巨人が、森の中を彷徨っていた当時調査兵団である女性、イルゼに言いました。

 

衝撃を禁じ得ないイルゼが、動揺と混乱に襲われながらも、その事を必死に記録しました。彼女は質問を投げかけつつ、その巨人が続けて言った事、それは「ユミルの民」です。そう、ユミルとは固有名詞でもなければ、特定の個人を指す名前でもなかったのです。

 

では、ユミルの名前は一体何処から来た名前なのでしょうか? 

 

「ユミルの民」とその無垢の巨人が口にするや否や、地に膝を着き、頭を地面に擦り付けるくらい深く、頭を垂れたその巨人の様子からも分かる様に、とある民族を指す言葉である事が分かります。

 

しかしまた、その民族とやらの存在も謎に包まれています。

 

残念ですが、その手記の筆者であったイルゼは、巨人とのコミュニケーションが失敗に終わり、逃亡を図ったところで喰われてしまいました。彼女が亡くなったその時点では「ユミルの民」とやらの正体、存在の真相も闇に葬られてしまったのです……。

 

しかし、後に調査兵団による尽力の元、その正体を知る事が出来たのです。

 

彼女の死は無駄にはなりませんでした。むしろ、彼女が遺した手記は、あのリヴァイをして「功績」と称えられ、手記を遺した彼女は人知れず偉業を成し遂げたのです。

 

ようやく本名が判明した少女の本名は、あの「ユミルの民」と同じ、ユミルだったのです。ユミルが何故、自身の本名をクリスタに告げたか……それには、深いわけがあります。ユミルは、ひょんな事からクリスタ及びその一族の秘密を知ってしまいます。

 

そして、その秘密を知った彼女は、クリスタに対してある種の共感を抱く様になりました。

 

親近感、とも言い表せるかもしれません。ユミルは、クリスタに会う前にクリスタの事を知っていたのです。そしていざ、ユミルはクリスタに出会うと、そこには昔の自分がいのたです。

 

周囲の為に、自分を押し殺して生きて来た、昔の自分のそんな姿に、クリスタを重ねたのです。

 

だから、常にクリスタを気に掛けていたのです。ユミルが、そんなクリスタに本名を告げたのは、自分を偽らないで生きてほしい、という願いからでした。

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