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『少年のアビス』3巻は漫画アプリ『ヤンジャン』で読める
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『少年のアビス』3巻ネタバレ紹介!
18話
学校の生徒指導室で先生は合鍵を令児に渡します。
しかし、ありがとうございますとは言うものの令児の顔は曇ったままです。
「いつも通り哀れで一人放っておけないお母さんだった?」
と先生が聞くと、それに肯定するかのように絶望的な表情を浮かべる令児。
先生は学校だと言うにもかかわらず、後ろからハグし、キスします。
まるで女の顔で今夜はどうかと尋ねる先生ですが、令児は”新月”の日程を聞きます。
新月は今夜です。
その日の夜、チャコは嫌いだったはずの彼岸花を目の前に幸せそうに笑い、昨夜のことを思い出します。
チャコに似非森は名前を聞きます。
あだ名がチャコなことを伝えると、似非森に本名を聞かれます。
「…朔子。新月の朔です。真っ暗な月のない夜、可愛くないし古臭いし…」とチャコが言うと「次の新月にここで待ち合わせしよう」と似非森は言います。
そんなことを思い出していると、タバコを持った似非森がチャコの目の前に現れます。
行き先を尋ねるチャコに似非森は「僕の家」と答えます。
足が止まるチャコですが、奥さんのいない執筆部屋を見せてあげると言われ、妻がいることに少し安心します。
似非森の部屋に着くと、目を輝かせあたりを見回します。
そして自分の書いた小説を読んでもらおうとカバンから取り出します。
しかし、似非森はベットに座って「おいで朔子」と言います。
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19話
頬を赤らめて動揺するチャコは脚を震わせながら処女喪失について考えます。
しかし同時にひどく先生に失望します。
チャコが携帯を構えて、「逮捕されちゃいますよ」と言うと似非森は「ダサいワード!」と吹き出して笑い出します。
悪かったと笑った後、似非森はチャコが落とした紙を拾いながら「君に出会えて舞い上がっていたんだ」と言います。
「17歳の時に死のうとしたこの町で春の棺を読んだ17歳の女の子に出会えて」
チャコが「相手の人は…?」と聞くと「死んだ」と言って似非森はチャコを後ろから抱きしめます。
「朔子は俺を終わらせてくれる女になってくれる?」と似非森が言ったと同時にチャコの携帯がなります。
令児から電話でした。
ドンっと先生を突き放し、ファンを辞めると宣言し似非森の家を去ります。
似非森は大笑いしながら、「本気でいいな」と言います。
チャコは走りながら電話に出て「タイミングマジで神」と言い、道路に座りこみます。
次の日、いつものように待ち合わせをして、チャコの部屋で漫画を読む令児は「すごいことって言ってなかった?」とチャコに聞きます。
チャコは徐に席を立ち「久しぶりにあれしない?」と言い、2枚の布を持ち出します。
二人は昔よく”告解ごっこ”をしていました。
懺悔室の代わりに、布をかぶってお互い話し、布をかぶってない時にその時話した話は絶対に口にしてはいけないのです。
また嘘も厳禁です。
そしてチャコが先に告解を始めます。
「ずっと憧れていた小説家の似非森浩作に出会ってしまいました。…今から彼への気持ちを、本心を語ります」
20話
チャコは似非森とどうやって出会ったか、何を話したかを令児に話します。
ベットに誘われ、恐怖を感じ、幻滅したと言ったチャコ。
しかし続けて「奥底にいるあたしが、また会いたい。どうなってもいいからこのまま縁が切れるのは嫌だとずーっと叫んでる。」と言い告解を終わります。
令児の番になり、令児は自分も似非森に会ったこと、”悪い男だから関わるな”と母に言われたことをチャコに伝えます。
するとチャコが似非森が17歳の時に心中未遂したことを令児に言います。
そして令児はこの町を出て二度と帰ってこないとチャコにいいます。
似非森にもう会わないと約束すると、チャコは令児を東京に誘います。
それに令児も「オレ、チャコと東京に行く。ありがとう」と言います。
少し照れながらチャコは他に告白したいことある?と令児に聞くと
「ない」と布を脱ぎながら答えます。
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21話
その日の夜、令児は先生の家に行き東京の大学に行くことを伝えます。
すると先生は通帳を令児に見せます。
そこには900万円の貯金があり、令児が驚いていると先生は受験代・入学金・東京の賃貸の家賃も全部払うと言います。
そして東京に行くことを応援してくれます。
お金は返さなくていいと言った先生は、その代わりに”私とこういう関係の間は他の女の子と付き合ったりしないで”と令児にお願いします。
それから令児は頭のいいチャコと放課後一緒に勉強します。
そして二人はチャコが目指している大学であった最近の事件の話をします。
それはサークルの飲み会で女の子が悪いことされたという大学の日常のようなニュースでした。
令児にチャコも気をつけなねと言われ、幼馴染からの女の子扱いに少し照れくささを感じるチャコ。
令児を見つめていたのを誤魔化すように令児の髪を切ってあげよう!と言い、髪を切り始めます。
目をつぶった令児に、大学生になったらモテだすかもねと話をします。
「青江ナギ級の美人と付き合ったりしてさ」という言葉に令児はビクッとしてしまい、チャコが切りすぎた前髪を馴染ませている時に額の傷に目が止まります。
包帯を巻き、誰かに殴られたような傷がある小さい頃の令児を思い出します。
家までの帰り道に二人は令児の父の話をします。
令児の父は家族を捨て、いなくなってもう5年ほど経っており連絡は今までに一度もないようです。
チャコは令児と別れると、枯れたあ彼岸花を一瞥し、ポストに入っている封筒を取り、家に到着します。
そして、母に呼ばれリビングに向かいます。
母は「東京の大学行ったらいかんって」と洗い物をしながら言います。
ニュースを見て祖父が反対したことをただ伝えてくる母の言葉と同時に視界が暗くなっていきます。
チャコは真っ暗な自分の部屋で封筒の中身だった似非森からのチャコの書いた小説の感想を抱き抱えながら泣きました。
22話
夜の町に飛び出し、走って令児の元に向かいます。
泣いていることに気がついた令児はびっくりして「似非森?なにかされた?」と聞きますが、チャコは「もっと最悪…」と泣きながら答えます。
チャコは自分の決定権を持つ人が直接伝えないのはどうしてだと思う?と令児に聞きます。
「舐め腐ってあたしを”人”だと思ってないから」とチャコは絶望した顔で言います。
可愛い一人娘を自由にする気はなく、対等にすら話さず、ペットのように扱う父や祖父。
二人に言われたことをただこなすだけの母。
家族団欒を演じなければ、見えない聞こえない存在にしてチャコを殺すこと。
公園で泣くチャコに「殺される前に一緒に死のうか」と令児は言います。
咄嗟にナギのことを思い出し、冗談という令児にチャコは「まるであの本の主人公みたいだね」と言います。
似非森の家に行くつもりだったとチャコが言うと、令児は安心した表情で「よかった」と言います。
そして「もしチャコが殺されそうになったら、そん時は俺が何をやってもチャコをこの町から出してやる」と言います。
チャコはその言葉を聞き一瞬驚いた後、令児にキスします。
23話
令児は「ごめん」と言い、照れくさそうに、でも嬉しそう振る舞うチャコに胸を痛めます。
そして「諦めない!令くんありがとう!」と言いチャコは公園をさります。
帰り道にチャコは橋の上、満月の下で「好きって言い忘れた」と恋した乙女のような表情で言います。
令児は一人公園でチャコのことを思い出し、”やめてくれ”と何かと葛藤した様子でナギがいたコンビニへ向かいます。
そして店員からナギが先々週にやめたことを聞きます。
満月が曇り始め、令児は自己嫌悪に陥ります。
本気で死のうとしたけど助けられ、救いを求めたこと。
助けてもらうために、お金のために先生と何度も寝ていること。
チャコの隣に立っていわけないだろう。
早く死ねよ。
暗闇の中、そう考えていた令児の目の前にベランダでタバコを吸う青江ナギが現れます。
そして令児に「遅かったね」と笑いかけます。
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24話
「いらっしゃい」と扉を開け、ナギは令児を迎え入れます。
ナギはタバコに火をつけ、ベットに座ると「どうする?行く…?」とまた、生気のない顔で聞きます。
令児は一瞬であの日、心中しようとした大雨の日を思い出します。
そして先生と寝ていること、東京に行く約束を幼馴染としたことをナギに伝えます。
そして「これは告解」と言うと、座っているナギの足を抱きしめながら告解を始めます。
頑張って勉強して東京に行こうとしていチャコと、先生と援交して逃げるために東京に行こうとしている自分。
「俺がチャコのそばにいるのがすごい嫌だ」と言い、チャコを”希望”にしていたことを話します。
そして、似非森のことも話し、チャコを守るため似非森がいる間はナギさんと死ねないと断言します。
「二人は本当に夫婦なの?』と聞く令児に「アイドル向いてないから僕の奥さんになりなさい」って言われたから結婚した、というナギ。
「次はこうしなさいって言われたからそうした」というナギとそれを聞いた令児はまるで死体のように感情のない表情を浮かべました。
ここまで感情の変化をあまり顔に出さなかったナギでしたが、令児が母が「悪い男だから近づくな」って言ってたと言った時、彼女の瞳孔がはっと開きました。
25話
驚いた表情のナギでしたが、ふっと目を伏せ偶然だねとタバコの火を消します。
令児は背後に立ち、唇を重ね、胸を揉みます。
「もう帰らないと」と中断した令児は「情死ヶ淵…探してみます?」と頼りなさげに言うと、「いつにする?」とナギは少し微笑んだ顔で言います。
次の日の放課後、令児は図書館に行き春の棺を手に取り情死ヶ淵の手がかりになりそうなものを探します。
新聞を読んでいるおじさんを見て、閃いたような顔をして司書に29年前の新聞を尋ねます。
そして、膨大な量の新聞を読み始めます。
突然、「…え?」と令児は言います。
令児が見つけたのは「高2男子・遺体発見 神月川上流 恋人と心中か?」という見出しでした。
26話
霧の濃い中、令児は自転車を走らせナギを迎えにいきます。
春の棺を読み、面白くはなく官能小説っぽくて驚いたと言うと、ナギは訳を聞きます。
「チャコが大好きって言ってたから。あんなの読むキャラじゃないのに」という令児に「それは令児くんが勝手にそう思っているだけでしょ」と言います。
令児はチャコにキスされたことを思い出します。
自転車で坂道を登っていると二人は鳥居を見つけ、春の棺に”情死ヶ淵は神社の手前”と書いてあったことを思い出し、少し降って河原に向かいます。
そこは何年か前の川の氾濫からずっと工事されていたため、きれいに整備されていました。
手を繋ぎ、座って、令児はナギになぜここで死にたいのかを尋ねます。
ナギは「私そんなこと言ってないよ?」と言うと、「でもそうね、令児くんと死ぬなら川がいいと思った。町から連れ出してあげれる気がしたから」と言います。
令児は、心中した二人も村を出ていきたかったんじゃないかな…と呟きます。
帰り道、似非森が心中未遂して女の子だけ亡くなったとナギに伝えると、ナギは何かを知っているかのような顔で「その女の子って誰なんだろうね…?」と言います。
雨が降ってきて、二人は傘をさそうとしながらよろめいて仲睦まじく笑っています。
チャコはそんな二人の様子を車から見てしまいます。
27話
その日チャコは、いつものように父の配達の手伝いをしていました。
車で令児に連絡しようかと考えている時、チャコは令児とナギが仲良さそうに話しているのを見ます。
令児がふと振り返ったので、チャコはとっさに身を隠します
「なんであの時好きって言いそびれちゃったんだろう」と考えていたチャコは、自嘲ぎみに笑います。
シャワー浴びていく?と聞くナギに、母が待ってるからと断ると、ナギの顔が一瞬曇ります。
そして意味深に、似非森の母の介護の手伝いにこの町に来たら母親が嫌がって何もすることのなくなった時、似非森がコンビニバイトの話を持ってきたこと。
令児くん、あのコンビニよく使っているみたいだね。
と言って、令児の頬に手を当てます。
そして、今日はありがとうと言うナギに、教えて欲しいことがある…と令児は聞きます。
チャコは自分の部屋で下着姿になり、鏡の前で座り込みながら最近のことを思い出して、自分だけが舞い上がっていたんじゃないかと叫びます。
そして、何かを思い出したかのように制服に着替え、髪の毛はストレートにおろし封筒を持って似非森の家に向かいます。
似非森がガラッとドアを開けると、そこにいたのは令児でした。
そして、話があると彼の家に上がる令児をチャコは見てしまいます。
玄関まで行くと声が聞こえたので、チャコは聞き耳をたて、二人の会話を聞きます。
「これから先、チャコに絶対近づかないでください」と言う令児に似非森は君が言うのかと笑います。
そしてチャコは「どうだった?憧れのアイドル青江ナギと寝た感想は?」という似非森の声を聞いてしまいます。