フルーツバスケット慊人あきとは紫呉と肉体関係で最後は結婚で子供も?正体は女?透や母親・紅野との関係は?

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1998年から2006年まで白泉社『花とゆめ』で連載された作品「フルーツバスケット」。

 

2001年にアニメ化された後、2019年に再度アニメ化されるなど今もなお根強い人気を持っている作品です。

 

今回は本作の重要人物、草摩慊人(そうま あきと)について語っていきます!

 

十二支にとってのキーパーソンとなる慊人。

 

慊人は何の十二支なのか、草摩家ではどういう役割なのか、十二支たちとどういう関係なのか、詳しく解説していきます。

 

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草摩慊人の過去は?母親・父親との関係は?プロフィール紹介!

慊人のプロフィール

「フルーツバスケット」のもう1人の主人公と呼ばれるキャラクター、それが草摩慊人です。

 

黒髪のショートヘアで、どこか不気味さを感じる風貌をしています。

 

身体が弱いためいつも自室で過ごしていて、家にいるときは羽織りのようなものを着ています。

 

体調不良が長く続く夏が嫌いで、この時期には十二支でもある医者のはとりをよく呼び出しています。

 

女性のことも嫌いで、十二支の中でも男性を側においているシーンが多いです。

 

慊人は草摩家の当主であり、十二支にとっては神様のような存在です。

 

慊人に初めて会った十二支たちはみんな泣いたと草摩の人間が話しています。

 

どんなひどいことをされても、どんなに罵声を浴びせられても、十二支たちは本能で「逆らえない」と思ってしまうのが慊人という存在でした。

 

慊人は十二支が自分のために生きて自分のために尽くして当然と考えています。

 

また、イライラすると誰かに八つ当たりするような気性の荒い性格をしています。

両親との関係性は?

慊人は母親である草摩楝(そうま れん)に男性として育てられました。

 

そんな母親との仲は最悪で、お互いが憎しみあっています。

 

楝は慊人と十二支を繋ぐ絆が、間違っていて不自然で本物ではないと慊人に言い切っています。

 

楝は十二支や絆のことをどうでもいいと思っていて、母親としてよりも「女として」愛されたい気持ちがかなり強い人です。

 

過去には慊人の想い人である紫呉とも関係を結んでいて、そのことで慊人と楝の間により深い溝ができてしまっています。

 

慊人の父親である草摩晶(そうま あきら)は前当主でした。

 

美しかった父親は医者から短命と言われていたこともあり、若くして病気で亡くなっています。

慊人の過去

幼少期の慊人は癇癪(かんしゃく)持ちではあったものの、今ほどひどくはありませんでした。

 

常に怒っていて冷たい目を向ける母親と、いつも微笑んでいて慊人に優しかった父親。

 

母親の楝は異常なほどに父である晶を愛していました。

 

晶の血も肉も、晶の名の付くものは全て自分だけが手にしていいと考えるほどに晶しか見えておらず、慊人をお腹に宿した時にはとても嫌そうな顔をしているのが印象的に描かれています。

 

慊人が生まれてからはみんなが慊人に夢中になり、その中でも特に晶は慊人を可愛がっていました。

 

晶は慊人にいつも「特別な子」「愛されるために生まれてきた子」と言ってきました。

 

ですが、晶が亡くなる直前、いつものように「特別な子」と慊人に囁いた晶はとんでもないことを語り始めます。

 

自分は死ぬだけの男だったけど、楝のために残せる存在ができたと。

 

その子供が「特別な存在」なら自分と楝が「特別」だったって証だからと言い残し、最後には慊人ではなく楝の名前を呼んで亡くなりました。

 

両親は2人とも異常だったんです。

 

楝が慊人を男性として育てたのは、慊人に晶の姿を見るためでした。

 

子供を愛せない母と父の間に生まれた慊人は、父親の最期の言葉をきっかけに歪んでねじれていきます。

 

「僕の世界は真っ暗だ」と言いながら部屋を真っ黒に塗りつぶしていく慊人。

 

自分は選ばれた存在で十二支より偉いんだと由希に罵声を浴びせ、この時期に今の慊人の人格が形成されてしまいました。

嫌いな人が多い?

十二支を苦しめて縛り付けていた存在、それが慊人です。

 

いつも人の悪口を言い、何かあれば全て人のせい。

 

相手を痛めつけるだけ痛めつけ、人格を壊してしまうことも多くあり、十二支たちの心をえぐるような言葉を浴びせ続けてきました。

 

常に自分が1番でなくては満足できず、愛されることを誰よりも望んでいた慊人。

 

精神年齢がかなり低いことが分かります。

 

作品の後半ではかなり改善されますが、慊人を嫌っている読者は多いです。

 

十二支の男性に対してべったりくっつくシーンが多いのも嫌われている要因の1つかもしれません。

 

ネタバレあり!慊人(あきと)は女だった?慊人の正体とは?

慊人の正体

ネタバレになりますが、慊人の正体は男性として育てられた「女性」です。

 

ただ、ネタバレと言いつつ、慊人の言動はどう見ても女性だったので気付いていた読者が多いと思われます。

 

女性が嫌いで、紫呉や紅野、はとりなど男性にくっついているシーンがかなり多く描かれているからです。

 

作中で慊人が女性だと知っていたのは慊人よりも年上の十二支である4人だけでした。

 

アニメの第一作では、まだ性別が判明していなかったこともあり、慊人の声は男性声優さんが演じました。

 

二作目では原作が完結していたこもあり、女性声優さんが慊人を演じていらっしゃいます。

正体が分かるのは何巻?

作中では一切「女性」という言葉が使われなかったにも関わらず、17巻のキャラクター紹介部分で突然「女性」と紹介されました。

 

みんな薄々感づいてはいたものの、まさかのキャラクター紹介でのネタバレで驚いた読者も多いのではないでしょうか。

 

作中で女性だと明言されたのは同じ17巻の第97話。

 

紅野が透に慊人のことを話すシーンでした。

 

慊人(あきと)は最後どうなる?本田透との関係は?紅野に何があった?

紅野に起きたこと

紅野は酉(とり)の十二支です。

 

中盤に登場しますが、紅野は慊人にとってかなり特別なキャラクターになります。

 

紫呉が相手をしてくれなくなり寂しくなった慊人が代わりに側においた人物であり、十二支で初めて「呪いが解けた」人物でもあります。

 

慊人がまだ幼い頃に解けたその呪いは、何のきっかけも無く、突然に解けました。

 

自分だけが解けてしまったという罪悪感で、呪いが解けてもなお、慊人の側にいた紅野。

 

昔の慊人は紅野に対して、「いいなぁ紅野。僕も鳥になれたらよかった」と笑顔で話す優しい子でした。

 

慊人にとっては十二支が全てです。

 

十二支がいなければ神様は成り立たないことを知っていた慊人から「僕を見捨てないでぇ!」と懇願された紅野は、そこからずっと慊人の側に付いていました。

 

慊人が楝のお腹に宿った瞬間、自分の中にいる知らない感情が沸き上がって「待ってた」と泣き続けた紅野たち。

 

慊人にどれだけひどいことをされても許してきたのは、自分の中の物の怪が「慊人を裏切るな」「永遠に一緒だ」と叫んだからだと紅野は語ります。

 

慊人が女性だと知っていた年上組が慊人に優しかったのは、目の前にいるのが神様ではなく「泣いている女の子」だったからだとも言っています。

透との関係

主人公の透と初めて出会うのは2巻の第10話。

 

言葉は交わさず、窓から顔を出していた慊人を透が見かけただけという出会いでした。

 

それだけにも関わらず、慊人から『強烈な不穏さ』を感じた透。

 

呪いという言葉自体は、由希たちの正体が十二支だと分かった時に聞いていましたが、透はその言葉の本当の意味を慊人を見るこの瞬間まで理解できていなかったんだと思います。

 

主人公の透が完全なる陽なのに対し、慊人は完全に陰の立場です。

 

何でも包み込んでくれる母親のような存在である透は、陽だまりのように温かく、十二支たちの心を溶かしていきます。

 

相手の弱いところに付け込んで人格を破壊し、みんな自分の思うままに行動するべきと考える慊人は、透とは正反対のキャラクターとして描かれています。

 

透と初めて言葉を交わしたときは、爽やかに挨拶し透のことを「可愛い」と褒めましたが、帰りの車では一変。

 

「ひっどいブス」「頭も悪そう」「あの程度の女なら安心」と、笑顔で紫呉に話しています。

 

ですが透は慊人に対し、目が少しも笑っておらず敵意も感じると、慊人の本性に気が付いています。

 

透が居候を始めた当初は、「どうせみんな(十二支たち)、僕のところへ帰ってくる」と思っていた慊人でしたが、透をきっかけに十二支たちがだんだんと自分の意思を慊人にぶつけるようになってきたことに苛立ち始めます。

 

次に透に会いに行ったときの慊人はイライラが頂点にまで達していて、透に罵声を浴びせました。

 

透はこの時に初めて、慊人が十二支の物の怪憑きではなく、十二支にとって神様のような存在であることを知ります。

 

慊人は自分自身のことを「十二支の魂を統べる存在、魂の支配者」と表現しました。

 

透が慊人のことを女性だと認識したのは、紅野が透に自分の呪いのことを話したときでした。

 

最終的に透が呪いを解くわけではなく、自然に呪いは解けたわけですが、慊人にとって透はかけがえのない友人となります。

 

詳しくは次の章で解説します。

慊人の結末

夾の師匠である籍真(かずま)は慊人と十二支の関係を「血の絆」と説明しています。

 

その絆が「呪い」なんだと透に話しました。

 

他人には理解し難い、踏み入れることのできない世界。

 

紅野の呪いが解けたことをきっかけに、十二支たちの呪いが続々と解けていきましした。

 

紅野の次に呪いが解けた草摩紅葉(そうま もみじ)は、慊人に会って自分の未来を生きていくと宣言します。

 

自分の神様としての影響力が弱くなっていくことを察知した慊人に対し、紅野は「変わろう?慊人」と話しかけました。

 

しかし慊人は紅野のその言葉に納得しませんでした。

 

紅野が昔、自分を見捨ててくれなかったせいでこんなことになったと責任をなすりつけ、「死んで償え!」と叫び紅野を刺してしまいます。

 

紅野を刺して逃げた慊人の目の前には、透がいました。

 

透に向かって「自分(慊人)だけ置いていくのか」と責め始めた慊人。

 

刃物を向けながら叫んでいた慊人を、寂しさも悲しさもひっくるめて透は包み込もうとしていました。

 

「友達になってほしい」と手を差し出した透に、初めて本当の意味での優しさや愛を感じた慊人は手を握り返そうとします。

 

しかしその瞬間、透が立っていた崖が崩れ、透は崖下に落下してしまいます。

 

慊人が変化したのはこの瞬間でした。

 

今までの慊人なら、崖から人が落ちようが、怪我をしようが気にしませんでした。

 

透が落下したのを目の前で見てしまった慊人は、誰かに助けを求めたんです。

 

慊人はとても後悔していました。

 

透に罵声を浴びせたこと、そして誰よりも側にいて、誰よりも優しくしてくれた紅野を刺してしまったことを。

 

紅野は病室で慊人を許しましたが、慊人が今までしてきたことは許されるものではありません。

 

十二支の中でも許せる人、許せない人がいました。

 

ですが、自分が過去してきたことに対し「自分が悔しい」と泣けるほどに後悔と謝罪の気持ちができた慊人は、今までなかった勇気を振り絞って透の病室に向かいました。

 

そして女性として生きていくことを選びます。

 

ちなみに透の親友である花島咲(はなじま さき)からは、すぐに「あーちゃん」呼びされています。

 

咲にタジタジになっている慊人は、本作で初めて見る顔をしているので必見です。

 

物語終盤の第131話、神様と十二支の物語が描かれます。

 

1人ぼっちだった神様は人を恐れていました。

 

自分だけが人と違うことを知っていた神様は、人ではないものと仲良くしようとしました。

 

それが十二支の動物たち、そして猫です。

 

十二支たちと不変の絆を誓い合った神様は、何度死んでも一緒にいようと約束をしました。

 

猫を除いて。

 

猫だけは不変を受け入れませんでした。

 

今を大切に生きようと望んだ猫だけは、十二支から外されてしまったのです。

 

絆と呼ばれたその呪いは最終巻を前に全て解けました。

 

そして最終巻、十二支を集めた慊人。

 

着物を着た美しい女性の姿で現れた慊人に、十二支たち(年長組を除く)は驚きます。

 

謝ろうとした慊人でしたが、できませんでした。

 

謝ったら「それで終わりにしてくれ」と言っているように聞こえそうだったからです。

 

謝罪ではなく、当主としてやるべきことをして行動で示していくべきだと決めた慊人は、今までで1番綺麗な顔をしていました。

 

紫呉(しぐれ)とは結婚する?肉体関係はあった?初キスはいつ?子供はできる?

紫呉と結婚する?

結論から言ってしまうと、慊人は紫呉と結婚します。

 

紫呉と慊人の関係は、他のカップルと比べるとかなりいびつです。

 

紫呉は最初の頃、慊人をバカにしているような言動が多くあったので、読者の多くはこの2人が恋愛関係だとは全く思えませんでした。

 

ですが、物語が進むに連れてこの2人の恋愛模様が分かっていきます。

 

紫呉にかまってもらいたくてわざと他の男性を側においた慊人と、自分無しではいられないようにするために慊人と距離を置いていた紫呉。

 

お互いがお互いのことを好きすぎて、嫉妬や束縛を超えた関係性を築いていきました。

 

最終巻で慊人は紫呉の真意をやっと理解しました。

 

いつまでも草摩家に縛られ、自分以外の男(慊人の父親である晶も含め)のことばかり考えていた慊人に、嫉妬してきた紫呉。

 

ようやく呪いから解放され、慊人は神様ではなく慊人個人として生きていくことを決意しました。

 

そんな慊人に想いを伝える紫呉が、ヤンデレ感強いイケメンになっているので、紫呉ファンは見て損なしです。

肉体関係の有無

はっきりとは描かれてはいませんが、どこかで肉体関係は結んだと思われます。

 

紫呉が楝と寝たことに激しく嫉妬した慊人でしたが、紫呉から「君が紅野と寝たからだ」と言われているからです。

 

ちなみに紫呉が楝と寝ていたのは、慊人が女性として生きていたらこんな姿かもと妄想できたからだと言っています。

 

18巻ではキスと同時に、慊人と紫呉が肉体関係を結んだようなシーンが描かれています。

初キスはいつ?

ほっぺにキスをしたのは慊人がまだ幼い頃でした。

 

「僕のこと好き?」と聞く慊人に、紫呉が椿の花を渡しながら「誰よりも君を想う」と言って頬にキスをしました。

 

唇への初キスは描かれていないため分かりません。

慊人の子供

慊人と紫呉の間には志岐(しき)という男の子が産まれています。

 

草摩の人間らしく美少年な志岐は、その雰囲気からどちらかというと母の慊人似です。

 

彼もまた、慊人と同じようにいろんなものに苦しんでいる様が、続編の「フルーツバスケットanother」で描かれています。

 

気になる方はそちらも読んでみてください!

 

慊人(あきと)の『フルーツバスケット』での名言紹介!

「すべてを変えるなんて無理だ・・それでもほんの少しでいい 手をのばしてくれたなら 僕がそうしてもらえたように」

 

草摩家で生まれ草摩で育った慊人の側使え。

 

何十年もかけて築き上げてきた自分の人生を今更変えられないと嘆く彼女にかけた慊人の言葉。

 

彼女もまた慊人と同じように、神様は絶対だと考え、十二支は慊人に従って当たり前だと信じてきました。

 

慊人の手は取ってもらえませんでしたが、慊人は彼女を見て何年、何十年もかけてでもみんなが気持ちよく笑えい合えるようにという想いを強くしました。

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