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『ガンニバル』10巻 ネタバレ紹介!
84話
「これは罪の記憶・・・一人の男と一人の女。そして哀れな一族の・・・・」
神山宗近の父親 正宗と、後藤恵介の祖母 後藤銀の出会いから物語が始まります。
銀は兄の後藤金次に連れられ供花村に帰って来るところでした。
銀と正宗の目が一瞬あったその時、金次は銀の髪を掴み「大人しくついてこんか」と引きずるようにして去って行きました。
それを見た正宗は複雑な面持ちで歩きだします。
正宗の父親、吉宗に「さっきの娘に惚れたか・・・あの子はやめとけ」と言われます。
後藤家が貧しかった頃よそに出した娘、それが後藤銀だと。
正宗が気になっていたのは、金次の方でした。
金次をはじめ後藤家の人間が、村人を痛めつけるところを何度も見ているので村の行く末が心配だと言います。
このままでは土地が奪いつくされ声を挙げる者もいなくなるのではないかと・・・
吉宗は「わかっとる・・・その為に僕と後藤家当主、定さんがおる」金次のことは自分と定さんとでどうにかするから心配しなくていいと、正宗の頭を撫で落ち着かせました。
後藤家では金次が村人に法螺話(ほらばなし)をされたとに腹を立てていました。
「あんな大昔の法螺話ほっとけばいいでしょ アホみたい」と金次の姉・紅(くれない)が戒めます。
すると金次は怒り狂い「どんな微々たることでも許さんとっ・・・見せつけとんやろが」と後藤家と自分を見下せていると思うことが、許せないと言います。
銀に乱暴しながら「人を喰ろうて何が悪い・・・己(オレ)は今でも喰ろうてる」と言い捨てるのです。
「喰ろうて!喰ろうて!喰ろうて!喰らいつくす!!」そのためには父親が邪魔なので早く死んでほしいと定の目の前で話す金次。
定が死ねば後藤家の当主になり、供花村は自分のものになるのだと・・・
そのころ金次に殴られた村人は吉宗に「金次を止めてくれぇ・・・あれはバケモンじゃ・・・」と涙を流して訴えていました。
傷付いた銀の手当をすることなく放置している連中、金次だけでなく後藤家全員が狂っています。
辱めを受けた銀は、ここにいる後藤家が次々に死ぬことを想像し復習を誓うのでした。
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85話
金次は村人達に酷い暴力を振るっていました。
ある人は耳を引きちぎられ、またある人は右目を潰され、更には頭を焼かれた人もいたと言います。
村人達は供花村を金次から守って欲しいと懇願します。
それを受け、吉宗と正宗は金次と話しをするため後藤家に急ぎました。
後藤家に着くと、二人は銃を武装した連中に囲まれ、金次は肉を頬張りながら用件は何かと吉宗に尋ねます。
吉宗は「定さんの様子を聞きたくての・・・病状はどないや」と聞きました。
金次は「襖の向こうで寝ている・・・回復はしていないが、悪くもなっとらんわ」と答えます。
吉宗は定を村に来る医者ではなく、最新の設備が整った病院で診てもらってはどうかと提案します。
そして「定さんは狂い病やないんか?後藤家の人間がかかると言われる病」ではないかと、続けて「その原因をきちんと探るべきや・・・まさかホンマに人間を・・・」
核心をついたその時「それ以上言うなら殺すぞ」金次の言葉と同時に吉宗は後藤家一同から銃口を向けられます。
金次は「あんたには十分感謝しとる・・・銅が出た時、政府との間に入ってくれたおかげで後藤家は潤った」と「かつて兄のように慕った男や手荒なマネはしたくない・・・大人しく帰ってくれんか?」と脅しにかかります。
吉宗は顔色一つ変えず「俺に手を出せば村の人間が結束するぞ・・・土地を奪うだけではこの村は手に入らんぞ」自分が金次について村の人間との間を取りもってやると言います。
「供花村を支配したいならもっと上手に立ち回ってみせろ」と畳みかけます。
それを聞いた金次は「喰えん男やアンタは!!上等や手貸してみせぇ!!」と高笑いで答えました。
正宗は「駄目や!!そんなのダメだよ父さん」今まで金次がしてきたこと、そんな奴が村を支配していい訳がないと訴えます。
それを聞いた金次は「元々は村人が始めた争いやろうが・・・己が後藤家が永年受けてきた屈辱をわかっているのか」と怒鳴りつけます。
吉宗はさらに言い返そうとする正宗の頭を押さえつけ「おまえは黙っていろ・・・失礼した金次さん・・・許してくれ」と頭を下げ「この通りや・・・こんのアホを許したってくれ」と詫びました。
そのやり取りを襖の隣で聞いていた銀は、笑いをこらえています。
「父さんごめん・・・でもこのままじゃ・・・」
「わかってくれ・・・今は黙って俺がやること見届けてくれ」と吉宗と正宗がうなだれながら帰る場面に替わります。
正宗は一人、神社で自分に出来ることはないのか・・・何かあるのではないかと考えていると隅の方に銀が座っているのが見えました。
正宗は近寄り「どうかされました?」と声を掛けます。
傷付いている銀を見て、吉宗を呼んで来るとその場を離れようとしました。
銀は「待って、お父さんやなくあなた・・・あなたに話があるの」と正宗の着物の袖を掴みます。
86話
正宗は「誰にも見つからず二人で話せる場所があるのでついてきて欲しいと」銀に誘われました。
銀に「これからは二人の秘密の場所」と言われた場所は、代々来乃神神社神主になる者だけが知っているご本尊でした。
正宗は何故この場所を知っているのか尋ねると、銀はおもむろに着物を脱ぎ「ここを見てください」と胸を見せます。
「歯型・・・まさか・・・だってアナタと金次さんは・・・」
銀は「あの家でウチのこと家族だとは思っていない・・・供花村でウチは 売女、阿婆擦れ、妾の子」と呼ばれのを知っているだろうと。
「赤ん坊の時、一人の女が置いてったようやけど定さんのホンマの子なんか・・・」
どのみち後藤家に居場所はなく、体を弄ばれても文句が言えないと涙を流して訴えます。
「違います・・・あなたが何者でもそんなこと許されん・・・あなたは一人の立派な女性やないですか」と正宗が庇いました。
銀は「ありがとう・・・嬉しい・・・ウチには味方がおらんから、正宗さん味方になって」と正宗を誘惑しようと手を伸ばします。
正宗は銀の体を離しながら「何もしてくれなくても、僕はあなたの味方です・・・だから話してください・・・あなたのことが知りたい・・・」と伝えます。
「やったら知ってください・・・私の全てを・・・正宗さんの全ても受け止めるから・・・だから・・・」そう言って銀は深いキスをして二人は体を重ねました。
「おまえここの所、家抜け出してどこへ行っている・・・誰と会っているんや」と吉宗に聞かれた正宗は「父さんこそあれから金次さん達と親しげやないですか」と反抗的な態度をとります。
「このままじゃ村人達の不満は溜まる一方で、父さんを頼った人達によく顔向け出来ますね」と皮肉めいた言葉を発しました。
吉宗は「アホが若すぎるぞ・・・おまえはまだこの村に住む人間のことを何もわかっていない」と一喝します。
場面が替わり、村人が金次に「おかげ様で今年は豊作ですわ・・・野菜もとれてるけん食うたってください」と笑顔で挨拶し、金次も機嫌よく良好な関係に見えました。
金次は吉宗が取り持ってくれたおかげだと上機嫌ですが「まったくもって奴らは気色の悪い家畜共じゃ」と本当は見下していたのです。
後藤家が侮蔑され、山へ山へと追いやられた土地は農地には適してなく、林業を生業とするために土地を切り開き、切り開いてきたからこそ銅を見つけ出せたのだと。
「奴ら違う・・・自分では動かん・・・アンタ一人を遣わして卑怯者共が・・・心の内で何を考えとるかわかったもんやない」と吐き捨てました。
そして金次は吉宗に銀と関係を持ったかと尋ねました。
吉宗が「一体何を」と答えると金次は目を見開き見定めます。
嘘ではないと判断し「アンタやなかったか・・・手駒にするならアンタからやと思うとったが」と
そして「アレは毒や・・・色事しか知らん・・・小娘のくせにその色香で男を屈服させて生きてきた」誘惑してきたのは銀からだと言うのです。
「銀はこの村を許さないだろう」そして吉宗と金次が繋がったことで後藤家に対する鬱憤は銀に向けられているとも。
「己もアンタもこの村も銀に喰われんように気をつかとかんとなぁ」と笑っています。
その間も銀と正宗はあの場所で関係を持ち続けていました。
何も知らない正宗は銀の手を握りしめ「僕が・・・この僕が銀さんも生きていける世界にしてみせるから」と伝えると
銀は正宗を抱きしめ「ありがと正宗さん・・・この村を二人で変えましょ・・・」と不敵な笑みを浮かべるのでした。
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87話
「この世界は狂ってる・・・まずは村人の意識を変えなきゃ・・・この村の人間は卑怯者ばかりや」銀と会い、体を重ねる度に正宗は村人への嫌悪感が強くなっていきました。
村人は常に蔑む相手を探している。かつては後藤家に対して、今の対象はよそ者である銀であると・・・
「銀さんの敵は僕の敵や」村人は父の言うことなら耳を傾けるが、その父は金次と繋がっているので頼ることは出来ないと悩む正宗。
銀は正宗を慰め、愛撫しながら「簡単なことやんか・・・新しい吉宗になってこの村を統べればええ」と耳元で囁くのです。
吉宗と金次がこの世にいなくなった時には、正宗が神主に銀は後藤家の当主になっている。
「二人で新しい秩序を作ろう・・・そして次に生まれてくる子ども達の為に、銀と正宗の子どもの為に・・・」と囁くのでした。
正宗は身も心も心酔し、銀が生きる意味になったと浮かれています。
その様子で金次と吉宗は二人が逢瀬を重ねていることに気づいたのでした。
その日の夜、銀が出かけようしたところで金次に見つかります連れ戻されます。
あの場所で待つ正宗も吉宗に見つけられ「おまえは利用されているだけだ」と銀に近づくことを禁じられたのでした。
銀が最初に利用しようと近づき、誘ったのは吉宗だったと言うのです。
正宗は信じたくないがために、吉宗は自分に嫉妬しているからだと暴言を吐きました。
「ええ加減にせぇ!!どこまで色に溺れとる!おまえ狂うてしもうてるぞ!!」殴られてもなお信じられない、信じたくない正宗はその場から逃げ出すのでした。
その頃、銀も金次に殴られているのでした。
金次はあえて泳がし、自分を出し抜けてたとほくそ笑む銀を腹の下で見下していたのだと言います。
襲い掛かられた銀は吐いてしまい、その様子を見て紅は妊娠していると感づきました。
銀に一つの生命が芽吹いたことによって物語は加速していきます。
88話
銀の触診をしたのは銀と腹違いの姉であり、金次の姉でもある紅でした。
お腹の子の父親は金次か正宗です。
正宗は何度も後藤家に銀を尋ねますが、会わせてもらえません。
その度に金次に殴られますが会えるまで諦めない、銀は自分のものだと言い続けるのです。
そんな日が続き、村人が気づく程に憔悴していく正宗。
ついには村人に「二人の子どもを作る約束をした・・・銀さんは僕の運命の相手なんや・・・」と話してしまうのでした。
村人たちは「あなたは由緒正しい来乃神神社のご子息・・・いわば神の使い・・・あってならんのです」と詰め寄ります。
それでも反論する正宗に吉宗は自分が言い聞かせるからとその場を納めました。
銀も金次にどちらの子であろうと子どもは始末すると言われていました。
この日の夜、来乃神神社で奉納祭が行われていました。
正宗と銀はそれぞれの家を飛びだし再会します。
二人は熱い抱擁を交わし、お互い会いたかったと伝えました。
銀は子どもができたが、正宗の子どもかどうかわからないと謝ります。
正宗は「関係ない!!僕の子や・・・僕と銀さんの子や・・・このままでは誰も認めてくれない」と涙ながらに話しました。
銀はこのまま逃げるかと誘いますが、正宗は二人で新しい世界を作ると言います。
それを聞いて笑う銀。
奉納祭で正宗が見つからないと騒ぎになり、吉宗と村人は「銀をどうにかしないと・・・いっそ殺してしまうか?」と怒りをあらわにします。
89話
金次は目覚めると銀の姿が見えず、苛立っていました。
紅に「銀と正宗が会っているかどうか気になっているなら、探しに行けばいいじゃないか」と言われますが、プライドが許さず気にしていない素振りを見せます。
紅は村の連中にとっては銀は呪われた子、見つかったら何をされるかわからないと気に掛けているようです。
銀と正宗は奉納祭の太鼓の音を聞きながら話していました。
正宗は奉納祭が嫌いだといいます。
「人形の燃える様が人間が燃えていくようで怖い・・・大昔の伝承だとしても本当に人を捧げていたなんて・・・」言いかけたその時「違う・・・大昔のことやない・・・捧げられるはずやったんや、ウチの母親は」
餓死者が出るほど凶作続きの年があり、母親は豊作を祈って捧げられそうになったが逃げ出したと・・・
手助けしてくれたのは後藤定でその時、出来たのが銀だと話します。
「正宗が知らなしいだけで、村人はみんな知っている・・・だから私は恨まれとる」
来乃神に捧げられるのは神聖なる宿命で、全うできなかった母親は村の裏切り者であると。
「その娘であるウチは・・・生まれてきたらいかん子やった」と涙を流しました。
正宗はお腹の子が生きていく世界はしがらみが一切ない、銀と二人で作るまっしろな世界だでると。
そして子どもの名前は白銀(しろがね)と決めたと言います。
「目の前に広がる白銀のような世界を銀のように力強く生きてほしい」との願いが込められていました。
その二人を引き裂こうと村人たちが探し回っています。
「坊ちゃんこんなトコにおりましたか」二人はさぶに見つかりました。
さぶは持っていた鍬で銀に殴りかかり、容赦なく蹴り倒します。
正宗にお腹に子がいると聞くと目が血走り「今すぐ処分せんと」と鍬を振りかざしました。
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90話
さぶの遺体を見つけた村人達は、銀を探し出し殺すと復讐を誓いあっていました。
正宗と銀は誰も知らないところに逃げるんだと走っています。
走りながら銀は見つかったら間違いなく殺される・・・殺されるのに、この体の奥の奥から吹き出す感情は何なのかと・・・
さぶを殺したのは銀でした。
場面は銀と定があの場所で話している回想シーンへ替わります。
定は自分には時間がないので、母親と銀の出生について本当のことを伝えたいと話しはじめました。
定と銀に血の繋がりはないことや 母親は村一番の美しい人だった為、誰か一人のものにならないよう村の男共が結託し、なぐさみ者にされていたと・・・
銀もそんな生き方を強いられてきたのではないかと・・・
そして飢饉が訪れ、この場所で殺されようとしているところを定と金次が助けたのだと言いました。
その時銀の母親はすでに身籠っており、そのことを知っているのは定と定の妻だけで、母親は命と引き換えに定の子として出産したと言います。
定は「あの子の想いと覚悟を最後に知ってほしかった・・・おまえは呪われた子なんかやない。望まれてこの世に生を受けたんや」と伝えました。
それを聞いた銀は激怒し、母親は無責任で殺すとこから逃げただけだ、自分は逃げずこの村で生きると誓うのでした。
定はこの村で生きていけないから他にやったと宥めますが、銀は人を喰うのは来乃神だけではない、自分もこの体を喰わせ尽くして生きてきた。
今度は自分が喰う番だと・・・
その衝動でさぶの頭を石で叩いて叩いて殺したのでした。
場面は正宗と銀が逃げるシーンへ。
銀は「ウチは逃げんぞ・・・この子をこの村で立派に育ててみせるぞ」と走りだしたその時、金次が捜索に向かわせた後藤家一同に捕まってしまいます。
91話
後藤家一同は正宗と銀を連れて奉納祭が行われている会場へ向かいました。
会場に着くと「この女は煮るなり焼くなり好きにしたらええ」と銀を放り投げ帰ってきいきます。
村人たちは銀を見下ろし、今にも袋叩きしようと躍起になります。
正宗はさぶを殺したのは自分だと銀を庇いますが、銀は「察しの通りあの禿頭はウチが殺した・・・あんなに気持ちええこと今までなかったわ」と言い放つのです。
正宗は銀に覆いかぶさり守りますが、村人たちの怒りは最高潮に達し、我先にと銀に襲い掛かろうとします。
こんな状況の中、銀は生まれて初めて生きた心地がしていると実感するのです。
襲い掛かかろうとしたその時、吉宗が皆を止めました。
「この女を殺して何になる・・・ただ殺すのではく来乃神に捧げるべきやないのか」と。
元々捧げられる筈の女から生まれた子、あの時果たせなかった来乃神との盟約をいま果たそうと言うのです。
来乃神に捧げるとは、供物となる人間は御神体なる場所に幽閉され、何も飲まず食わず来乃神様と同く飢餓状態で死を受け入れる残酷なものだったのです。
銀の母親を捧げると決めたのも吉宗だったと村人は話しました。
それを知った正宗は絶望するのでした。
捧げる事が決まり、村人達はみな狂ったように「捧げる。捧げる。捧げる」と異様な空気になりました。
そんな中、銀はそれを受け入れるかのように笑っています。
御神体の場所は金次にも知られているので、邪魔されないよう場所を変えようと一人の村人が言いました。
その頃、後藤家では銀を村人たちに引き渡したと知り金次が暴れだしました。
「金次も銀に狂わされている、目を覚ましてほしい・・・後藤家にとっても村にとっても銀は危険で、今死んでおくべきだ」と。
大木に括りつけられた銀は「今に見とれ、絶対に、絶対に供花村の全てをウチが奪う!食らい尽くしたる」とお腹の子と共に生き延びることを誓い叫ぶのでした。
8か月後・・・山では赤子の鳴き声が響きわたっていました。
92話
凶作で村人が食べ物を探しに山にはいると、どこからか赤子の鳴き声が聞こえてきました。
この辺りは銀を縛り付けたところだったのです。
見ると本当に赤子がいたので見に行ってみると、様子がおかしいことに気づきました。
その一瞬の隙に鉈を持った銀が現れたのです。
村人たちは食べ物がなく、みな貧しい思いをしていました。
豊作だろうが、凶作だろうが飢えには変わりないと・・・
しかし今年は異常で現金欲しさに土地を手放した者もいて、ここら一体の土地は後藤家・・・金次のものになってしまったと嘆いています。
皆が飢えで苦しんでいる中、金次は贅沢な物を食べているのでした。
来乃神神社の神主である吉宗も例外ではなく、やつれています。
吉宗は冬がくれば餓死者が出る・・・死者が出る前に後藤家の財でなんとかし、村人に恩を売ってはどうかと打診します。
金次はそれを断り、銀を来乃神に捧げたのに凶作ではないかと吉宗に言いました。
そして笑いながら、根も実も喰いつくして何も無くなったならば、後藤家に言い続けてきたように人間を喰うたらいいではないかと言うのです。
このころ飢えが進み貧しさの為、村の若い娘は売られるようになっていました。
生きるために、喰っていくためにはしかたがないと村の男達は言います。
売られた娘が泣きながら歩いていると傘を差した女が「喰われなよ」と娘に言い去って行きました。
正宗は本当にどうしようもなかったのか、銀とならば何かできたのではないかと自問自答していました。
そんな時、血相を抱えた村人が、山に入った重(しげる)と勝広が銀に襲われたと言うのです。
銀が生きていたと知り目の色が変わる正宗。
勝広は命からがら逃げてきたのだと言いました。
村人たちは銀が生きているとしたら、何を食べて生き延びたのかと混乱しています。
山では腹を切られ内臓が飛び出した重の遺体の周りに、カラスたちが集まっていました。
「喰らいつくすぞ。白銀」と赤子を抱えた銀の姿がありました。